JP3115293B1 - 簡易型傾斜円テーブル - Google Patents

簡易型傾斜円テーブル

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JP3115293B1
JP3115293B1 JP11317573A JP31757399A JP3115293B1 JP 3115293 B1 JP3115293 B1 JP 3115293B1 JP 11317573 A JP11317573 A JP 11317573A JP 31757399 A JP31757399 A JP 31757399A JP 3115293 B1 JP3115293 B1 JP 3115293B1
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Abstract

【要約】 【課題】 従来の傾斜円テーブルは、構造が複雑で大き
いので、構造を非常に簡単にし、傾斜円テーブルを著し
く小型軽量化する。 【解決手段】 剛性を有するケーシング2と、ケーシン
グ2内に設けられたモータ5と、カム6Aが形成されモ
ータ5の回転力によって回転するカム軸6と、このカム
軸6の回転力を受けて回転するメインシャフト4と、メ
インシャフト4の上部に設けられ、ワークを固定するワ
ークプレート3とを有し、前記メインシャフト4に対し
てローラ16を所定間隔で設け、前記メインシャフトの
ローラ16と歯合するカム6Aが略ワンピッチ分だけカ
ム軸6に形成され、カム軸6がワンピッチ送られた停止
位置において、カムがローラ16間に楔状に圧接してメ
インシャフト4をロックする傾斜面を、少なくとも前記
カムの一端部に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は簡易型傾斜円テー
ブルに関し、詳しくは工作機械にマシニングツールとし
てワークを任意姿勢に固定する際に使用される傾斜円テ
ーブルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械にマシニングツールとしてワー
クを任意姿勢に固定する場合、傾斜円テーブルが一般に
使用される。この傾斜円テーブルはワークを固定するテ
ーブルと、このテーブルを中心軸周りに回転自在に支持
する支持台と、この支持台全体を水平軸周囲に回転可能
に軸支する基台とからなり、基台をバイスに取付固定
し、前記各軸周囲の回転によりワークを任意姿勢に固定
できる構成とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記傾斜円
テーブルは、加工を受けるワークを確実に支持しかつマ
シニングツールからワークが受ける加工負荷を支える必
要上、傾斜円テーブル自体の強度をかなり強くし、各回
転軸部分の強度を持たせるため断面を可能な限り太くす
ることなどが行われている。
【0004】従って、従来の傾斜円テーブルは、小型ワ
ークの加工用であってもワークに比べてかなり大型なも
のとされ、重量も嵩むといった問題があった。この発明
は上記問題点を解消することを目的としてなされたもの
であり、ワークを任意姿勢に固定する際に使用される傾
斜円テーブルを小型化、軽量化することを目的としてな
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に記載の
簡易型傾斜円テーブルは、簡易型傾斜円テーブルの機構
を収納する剛性を有するケーシングと、前記ケーシング
に設けられ回転力を発生させるモータと、カムが形成さ
れ前記モータの回転力によって回転するカム軸と、この
カム軸の回転力を受けて回転するメインシャフトと、メ
インシャフトの上部に設けられ、ワークを固定するワー
クプレートとを有する簡易型傾斜円テーブルであって、
前記メインシャフトに対してローラを所定間隔で設け、
前記メインシャフトのローラとローラの間隔と略同一か
僅かに狭い幅に形成さたカムが略ワンピッチ分だけカム
軸に形成され、前記カムの一端部に傾斜面が形成され、
このカムの一端部の幅が前記ローラとローラの間隔より
も僅かながら広く形成され、このカムの一端部がローラ
間に楔状に圧接してメインシャフトをロックする構成と
している。
【0006】上記構成によって、メインシャフトに設け
られたローラと、カム軸のカムとが歯合し、カム軸の回
転力をメインシャフトに伝達する。カム軸がワンピッチ
分だけ回転すると、カムの傾斜面がローラに圧接してメ
インシャフトをロックする。これによって、構造が簡単
なものとなり簡易型傾斜円テーブルを小型化、軽量化す
ることができる。
【0007】また、請求項2に記載の簡易型傾斜円テー
ブルは、ローラを所定間隔で設けたローラカムが、メイ
ンシャフトに回転可能に軸支され、前記ローラとローラ
の間隔と略同一か僅かに狭い幅に形成さたカムが略ワン
ピッチ分だけカム軸に形成され、前記カムの一端部に傾
斜面が形成され、このカムの一端部の幅が前記ローラと
ローラの間隔よりも僅かながら広く形成され、このカム
の一端部がローラ間に楔状に圧接してメインシャフトを
ロックするよう形成され、前記ローラカムに、常時はメ
インシャフト方向に付勢されてメインシャフトに圧接す
るクラッチピンを、メインシャフトの軸心と並行に設
け、クラッチピンを付勢方向とは逆方向に移動させクラ
ッチを解除するクラッチプレートをメインシャフトに設
け、クラッチプレートをクラッチの解除方向に回転させ
るためのクラッチロッドをクラッチプレートの近傍に設
けている。
【0008】上記構成のクラッチ機構によって、ローラ
カムに伝達された回転力をメインシャフトに伝達した
り、遮断することができるとともに、回転力を遮断する
とメインシャフトのワークプレートを自由に回転するこ
とができる。また、請求項5に記載の簡易型傾斜円テー
ブルは、ローラを所定間隔で設けたローラカムが、メイ
ンシャフトに回転可能に軸支され、前記ローラとローラ
の間隔と略同一か僅かに狭い幅に形成さたカムが略ワン
ピッチ分だけカム軸に形成され、前記カムの一端部に傾
斜面が形成され、このカムの一端部の幅が前記ローラと
ローラの間隔よりも僅かながら広く形成され、このカム
の一端部がローラ間に楔状に圧接してメインシャフトを
ロックするよう形成され、前記ローラカムに、常時はメ
インシャフト方向に付勢されてメインシャフトに圧接す
るクラッチピンを、メインシャフトの軸心と並行に設
け、メインシャフトに設けられたストッパーリングと、
ケーシングに設けられ前記ストッパーリングに係合して
メインシャフトをロックするストッパーレバーと、を有
するストッパー機構を備えている。
【0009】前記構成によって、カムに形成された傾斜
面がローラ間に楔状に圧接してメインシャフトをロック
すると共に、ワークプレートの回転もロックするが、カ
ムを合成樹脂で製作したような場合は機械加工によっ
て、カムに傷がつくおそれがある。そこで、ストッパー
機構を設けることにより、メインシャフトのロックが強
固になり、機械加工にも耐えられる傾斜円テーブルが提
供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
説明する。図1は本発明の簡易型傾斜円テーブルの平面
の断面図、図2はケーシングを縦断した側面図、図3は
図2の要部拡大図である。図1において、簡易型傾斜円
テーブル1は、剛性を有するケーシング2に、上部にワ
ークプレート3を取り付けてワークを加工するメインシ
ャフト4や、このメインシャフト4を駆動する電動モー
タ5や、メインシャフト4にモータ5の回転を伝達する
カム軸6等が配置されている。
【0011】前記ケーシング2には、円形の空部7が形
成され、この空部7に図示のような太軸のメインシャフ
ト4が回転自在に嵌め込まれている。即ち、該メインシ
ャフト4の下部は、狭径に形成され、ケーシング2の底
部に形成された凹部8に嵌め込まれたラジアルベアリン
グ9に軸支されるとともに、メインシャフト4の底部
と、ケーシング2の底面との間にニードルスラストベア
リング10が介在している。また、該メインシャフト4
の上部に、円盤状のワークプレート3がケーシング表面
より突出して3個のネジ11によって取り付けらてい
る。このワークプレート3の下部にはラジアルベアリン
グ12が設けられ、メインシャフト4の上部を軸支して
いる。
【0012】なお、円形の空部7の上端内側には段部1
3が形成され、この段部13とラジアルベアリング12
とワークプレート3とにより囲まれたリング状の空間に
パッキン14が嵌め込まれ、油やチリ、ゴミ等が侵入す
るのを防止している。このパッキン14は、ワークプレ
ート3との摩擦を少なくしてスムースにワークプレート
3が回転するように断面がコ字状に形成され、ワークプ
レート3と接触する上部側がテーパー状に形成され、上
方に多少傾斜している。
【0013】メインシャフト4の下部には、メインシャ
フト4と一体のローラカム15が径外方向に突出して形
成され、このローラカム15の側面には、このローラカ
ム15を円周方向に24等分するローラ16が軸支され
ている。このローラ16は、カム軸6の回転を受けてメ
インシャフト4を回転させるためのもので、ワークプレ
ート3の回転角度に合わせて、例えば12〜24等分す
るものである。このローラ16は、ローラカム15に設
けられた支軸16Aの先端部にローラ16が回転可能に
軸支され、後述するカム軸6のカム6Aと歯合する。ロ
ーラは潤滑油のいらないドライベアリングのような材質
を用いて製作されている。
【0014】なお、ワークプレート3の上面外周部に
は、ワークを取り付けるネジ(共に図示せず)を嵌め込
むためのネジ穴17が形成されている。ケーシング2の
前記円形の空部7に隣接して、直方体の空部18が形成
され、この空部18の上部をパッキン19を介在させて
蓋体20が閉蓋している。この蓋体20で閉蓋された直
方体の空部の上層部には、電動モータ5が配置され、そ
の下層部には図示していないが制御装置等を収納する。
なお、前記電動モータ5の回転軸21には駆動歯車22
が取り付けられている。
【0015】メインシャフト4と電動モータ5の間の下
部位置に、カム軸6が前後方向に配置されている。この
カム軸6は、一端側と他端側に鍔6Bを有し、この鍔6
Bの外側にスラストベアリング23と、ラジアルベアリ
ング24が嵌まり込んで、ケーシング2内で回転可能に
軸支されている。図3はメインシャフト4のローラ16
とカム6Aの歯合状態をわかりやすくするために簡略化
して表現している。このカム6Aは、カム軸を一周はし
ていないが、カム軸6に略ワンピッチ分だけ形成されて
いる。
【0016】図4(A)は、カム軸6を展開した図であ
り、図4(B)は、その側面図を示している。このカム
6Aの一端側(図4(A)の右側)には一側だけに傾斜
面25が形成され、他端側(図4(A)の左側)には傾
斜面26が両側に形成されている。このカム6Aの幅は
ローラ16とローラ16の間隔と略同一か、僅かに狭く
形成されされている。他方、傾斜面26が形成された一
端部のカム6Aの幅は、ローラ16とローラ16の間隔
より僅かながら広く形成され、カム6Aの両端部がロー
ラ16とローラ16の間に楔状に嵌まり込んでロック状
態になる。
【0017】なお、前記カム6Aや傾斜面25、26等
は合成樹脂でできており、カム6Aがローラ16とロー
ラ16の間に楔状に噛み込んだ際に、完全なロック状態
になり、メインシャフト4がガタつくことが無い。しか
も、カム6Aを合成樹脂で形成することによって、非常
に滑らかに、しかもスムースにメインシャフト4が回転
する。
【0018】カム軸6の一端部には、歯車27が取り付
けてあり、この歯車27と前記電動モータの回転軸21
の駆動歯車22との間に従動歯車28が配され、モータ
5の駆動力をカム軸6に伝達する。なお、ケーシング2
のカム軸6の両端部及び従動歯車28が対向する箇所に
は、エンドカバー29、30、31が取り付けられてお
り、Eリング32、オイルシール33でシールされてい
る。
【0019】なお、図2示すように、ケーシング底部に
は凹部34が形成され、この凹部の内側に円弧状の湾曲
部35を形成してケーシング2の底面はちょうどサイン
バーと同一機能を営むこととなり極めて正確な傾斜調整
が可能となる。次に上記構成の作用を説明する。電動モ
ータ5が回転すると、回転軸21に取り付けられたモー
タ5の駆動歯車22が回転し、従動歯車28を介して、
カム軸6の歯車27に回転力が伝達されてカム軸6が回
転する。
【0020】カム軸6の回転により、カム6Aが回転
し、このカム6Aと歯合したローラ16に回転力が伝わ
り、メインシャフト4を回転する。その際、カム6Aを
挟み込むように接触している2個のローラ16a、16
a(図3参照)は、支軸16Aを中心にそれぞれ逆回転
して図3の矢印方向に回転する。カム軸6が一回転する
と、正確に15°〜30°の定められた角度だけメイン
シャフト4が回転する。図3はローラ16a、16aに
カム6Aの傾斜面26が噛み込み、傾斜面25が後方の
ローラ16bに当接してメインシャフト4をロックして
いる。このロックした状態で、ワークプレート3上に固
定したワークを加工する。傾斜面25が形成された面と
は反対側の面は、垂直な面であるため(図3、図4A参
照)、ローラ16aとは接触せず、このローラ16aの
回転を妨げない。
【0021】次に、本願発明の第2の実施の形態を説明
する。この第2の実施の形態は、前記第1の実施の形態
の変形例である。以下、図5〜図7を用いて説明する
が、第1の実施の形態と同一部材については、同一図番
を使用して詳細な説明は省略する。図5は本実施の形態
の簡易型傾斜円テーブルを一部破断した横断面図、図6
は右側面から見た要部断面図、図7はカム軸の展開図で
ある。
【0022】この第2の実施の形態の傾斜円テーブル
は、ケーシング2の側面にモータ5が突出して取り付け
られている。モータ5の回転軸21には、ウオーム40
が設けられ、カム軸6のウオームホイール41と歯合し
ている。カム軸6は、前記第1の実施の形態と同様に、
メインシャフト4の軸線と直角に交差し、ローラカム1
5に近接して、ラジアルベアリング24によって軸支さ
れて回転自在に配置されている。このカム軸6にもカム
6Aが周設されているが、第1の実施の形態と異なり、
図7に示すように傾斜面26が他端側の両側にしか形成
されていない。しかも、周設したカム6Aの長さはカム
軸を一周することがなく、図6に示すように、カム軸6
の一端側から見ると、カム6Aの両端が重なりあってい
ない。このようなカム6Aによって、構成が簡単にな
る。カム6Aによるメインシャフト4のロックは、
面26によって行われている。
【0023】カム軸6には、さらにマイクロピン6Cが
突出しており、マイクロスイッチ(図示せず)の検知ピ
ン70と共働して、カム軸6の回転角度を割り出してい
る。例えば、マイクロピン6Cがマイクロスイッチの検
知ピン70をプッシュし、マイクロスイッチから信号が
出ると、このカム軸6の回転角度は、ちょうどローラ1
6とローラ16の間に、カム6Aの傾斜面26が楔状に
入り込んでメインシャフト4がロックされた状態である
ことを検知し、制御装置(図示せず)によってモータ5
の回転をストップする。
【0024】メインシャフト4には、ローラカム15が
一体に形成されている点は前記第1の実施の形態と同じ
であるが、このローラカム15の外周縁部に、一定間隔
で軸支しているローラ16は、構成が多少異なる。この
ローラ16は、一部を破断した図5に示すように、ロー
ラカム15の側面に形成された穴15Aに、後端に鍔を
有するローラ軸16Cが嵌め込まれ、さらに、ドライベ
アリングでできた円筒状のリング軸受16Dがローラカ
ム15の穴15Aに圧入されてローラ軸16Cが回転可
能に軸支されている。この実施の形態では、リング軸受
16Dにドライベアリングを用いことで、ローラ軸1
6Cが無給油で回転し、ローラ軸16Cがローラカム1
5からはずれることがない。
【0025】なお、メインシャフト4の上部は、主軸カ
ラー71が外嵌し、ラジアルベアリング12によって軸
支されているが、このラジアルベアリング12は、ベア
リングカバー75内に嵌め込まれ、このベアリングカバ
ー75がネジ72によってケーシング2に固定されてい
る。また、ワークプレート3とベアリングカバー75と
の間にはスラストベアリング76が介装している。
【0026】また、ケーシング2の底部は開口し、底部
カバー73によって閉蓋され、パッキン74によってシ
ールされている。ラジアルベアリング9は、ケーシング
4の下部の円孔に緊密に内嵌し、メインシャフト4の下
部を軸支している。次に、本発明の第3の実施の形態を
説明する。図8は、第3の実施の形態の簡易型傾斜円テ
ーブルの平面図、図9は、本実施の形態の簡易型傾斜円
テーブルの横断面図、図10はケーシングを縦断した側
面図、図11は図9のA−A線断面図である。なお、こ
の第3の実施の形態も第1、第2の実施の形態と同じ部
材は同じ図番を付して詳細な説明は省略する。
【0027】この第3の実施の形態の簡易型傾斜円テー
ブルは、剛性を有するケーシング2の背面側に電動モー
タ5が取り付けられている。この電動モータ5の回転軸
21にウォーム40が取り付けられ、カム軸6に取り付
けられたウォームホイール41と歯合している。このカ
ム軸6は、前記第1の実施の形態と基本的には同じであ
る。
【0028】メインシャフト4はケーシング2内の略中
央部に回転自在に軸支されている。即ち、ケーシングの
底部の凹部8に嵌め込まれたラジアルベアリング9に下
端部が軸支され、ケーシング2の上部にネジ42によっ
て固定されたベアリングカバー43に嵌め込まれたラジ
アルベアリング12によって上部が軸支されている。メ
インシャフト4の上部には、ワークプレート3がネジ4
4によって固定され、ベアリングカバー43と、ワーク
プレート3との間にはニードルスラストベアリング45
が介装されている。ニードルスラストベアリング45の
外周部には、断面がコ字状の環状パッキン14が嵌め込
まれ、ワークプレート3とケーシング2との間からチリ
や埃や油が入らないようにシールしている。
【0029】この第3の実施の形態は、クラッチ機構を
備えている。このクラッチ機構は、メインシャフト4の
下部に嵌め込まれた、クラッチプレート46と、外周部
にローラ16が軸支したローラカム15と、クラッチ補
助板47とが三層に嵌め込まれた構造になっている。図
9は、クラッチプレート46とローラカム15とを半々
に図示したもので、上側がクラッチプレート46、下側
がローラカム15を表している。また、図12は、クラ
ッチプレート46と、ローラカム15と、クラッチ補助
板47とを一部破断した分解斜視図である。
【0030】クラッチプレート46は、歯車の形状をし
ており、中心部にはメインシャフト4を嵌め込むための
円形の軸孔48が形成され、この軸孔48の周囲にU字
形の切れ込み49が等間隔で6個形成されている。この
切れ込み49の外周には、クラッチプレート46とクラ
ッチ補助板47とを連結するロッド50を嵌合する円形
の貫通孔51が3箇所穿設されている。
【0031】ローラカム15は第1の実施の形態と同様
に、外側面にカム軸6のカム6Aが歯合するローラ16
が所定間隔で軸支されている。このローラカム15の中
心部にもメインシャフト4を嵌め込むための円形の軸孔
52が形成され、この軸孔52の周囲に長方形の切れ込
み53が斜め放射状に等間隔で6個形成されている。こ
の長方形の切れ込み53のメインシャフト4側の一端部
53Aと、前記クラッチプレート46のU字形の切れ込
み49とは、両者が重ね合わされた時にちょうど同じ位
置に来る。この長方形の切れ込み53には、クラッチピ
ン54が嵌め込まれ、バネ55によってメインシャフト
4方向に付勢され、常時はクラッチピン54がメインシ
ャフトに圧接している。
【0032】長方形の切れ込み53の外周部に長孔56
が3個等間隔で形成されている。この長孔56は、前記
クラッチプレート46の円形の貫通孔51と同じ位置に
あり、通常は図9に示すようにロッド50が長孔56の
中心部に位置する。クラッチ補助板47は円形で、それ
以外は前記クラッチプレート46と同じであって、中央
部にメインシャフト4が嵌まり込む軸孔36を有し、軸
孔の周囲に等間隔でU字形の切れ込み37が6個形成さ
れ、この切れ込みの外周には、ロット50を嵌合する円
形の貫通孔37が3箇所穿設され、全てクラッチプレー
ト46のそれらと対応する位置にある。
【0033】メインシャフト4の外周部にはクラッチロ
ッド57が設けられている。このクラッチロッド57
は、軸部58と爪板59とからなる。軸部58は、ケー
シング2内に鉛直方向に形成された円筒形の穴部60に
回転可能に嵌め込まれている。軸部58の頭部58A
は、穴部60に嵌合するように円筒形状をしており、上
面には軸部58を六角レンチで回転させるための六角穴
39が形成されている。また、上側部には、軸部58が
穴部60から飛び出すのを防止するために止め輪61が
嵌め込まれ、さらに、溝が周設されてパッキン62が嵌
め込まれている。軸部58の嵌合部58Bは偏平で、こ
の嵌合部58Bが爪板59の軸孔63に嵌まり込むが、
軸部58は上下にスライド可能である。
【0034】穴部の底部には、爪板59がクラッチプレ
ート46をクラッチ解除位置まで回転した時に、前記軸
部58が下降して嵌合部58Bが嵌まり込む嵌合凹部6
0aが形成されている。爪板59は、先端に行くに従っ
て狭くなり丸みを帯びており、厚みはクラッチプレート
46と同じである。爪板59の側部には突起59Aが形
成され、バネ64の一端が当接できるようになってい
る。このバネ64によって、爪板59はクラッチプレー
ト46から離れる方向に付勢されている。
【0035】次に上記構成の作用を説明する。電動モー
タ5を作動させると、回転軸21のウォーム40と、カ
ム軸6のウォームホイール41とによって、モータ5の
回転力がカム軸6に伝達され、カム軸6が回転する。カ
ム軸6の回転によって、カム軸6に形成されたカム6A
が回転し、その回転に伴ってローラカム15のローラ1
6に伝達される。カム6Aを両サイドから挟み込んだ2
個のローラ16a,16aは、逆方向に回転しながらロ
ーラカム15を図9において時計回りに回転させる。
【0036】ローラカム15が時計回りに回転すると、
バネ55によってメインシャフト4に圧接していたクラ
ッチピン54を介して、ローラカム15の回転力をメイ
ンシャフト4に伝達する。そして、メインシャフト4の
上部に取り付けられたワークプレート3が回転する。カ
ム軸6が所定の角度で回転し、カム6Aの一端部の両側
面に形成された傾斜面26がローラ16間に嵌まり込ん
だ位置(図13に示すようにカム6Aの他端部の傾斜面
26がローラ16の所に来た位置)で停止する。傾斜面
26がローラ16間に嵌まり込み、楔効果によってガッ
チリとローラ16を固定するので、ローラカム15がガ
タつくこと無く停止し、ワークプレート3に取り付けら
れたワークを加工することができる。これは前記第1の
実施の形態で説明したと同じである。
【0037】なお、図示していないが、カム6Aの他端
部の両側面に形成された傾斜面26と一端部の一側面に
形成された傾斜面25の二箇所でローラ16を固定して
もよい。次に、クラッチ機構のクラッチを解除する方法
を説明する。クラッチロッド57の六角穴39にレンチ
を差し込んで、軸部58を図8の反時計回りに回転し、
バネ64の付勢力に抗しながら爪板59をクラッチプレ
ート46方向に回転する。そして、爪板59によってク
ラッチプレート46を図9の時計回りに回転しする。ク
ラッチプレート46が回転すると、ロット50によって
連結したクラッチ補助板47が同様に回転する。クラッ
チプレート46とクラッチ補助板47の回転によって、
これらに嵌め込まれたクラッチピン54も時計回りに回
転して、バネ55の付勢力に抗しながら図9に示す仮想
線の位置まで移動し、クラッチピン54のメインシャフ
ト4に対する噛み込みを解除する。しかし、ローラカム
15はカム軸のカム6Aと歯合しているので、クラッチ
プレート46やクラッチ補助板47と同様に回転できな
い。そこで、ロッド50の移動を妨げないように、ロー
ラカム15には長孔56が形成され、ロッド50が仮想
線で示す位置まで移動できるようになっている。このよ
うな構成により、ロッド50とクラッチピン54がロー
ラカム15に妨げられずに解除位置まで移動できる。
【0038】爪板59がクラッチプレート46をクラッ
チ解除位置まで回転した時に、嵌合部58Bが嵌合凹部
60aに嵌まり込める位置に来るので(図10参照)、
前記軸部58を下降させて嵌合部58Bを嵌合凹部60
aに嵌め込んで、爪板59がローラカム15を解除位置
に停止した状態にして復帰できないようにする。図14
は、その状態を説明したもので、(A)では、爪板59
がクラッチプレート46をクラッチ解除位置まで回転す
る前の状態を示す。矢印方向に軸部58を回転すると、
(B)のように嵌合部58Bが嵌合凹部60aに重なり
あった状態になるので、軸部58だけを下降させて嵌合
部58Bを嵌合凹部60aに嵌め込んで、軸部58が回
転しないようにしてクラッチ機構を解除状態に維持す
る。爪板59は軸部58が上下しても常に同じ位置にあ
る。図示していないバネによって、爪板59は絶えず下
方向に付勢されてクラッチプレート46と同一平面上に
ある。なお、このバネは軸部58が上方に復帰するのも
助ける。
【0039】クラッチ機構が解除されると、ワークプレ
ート3は自由に回動ができ、角度合わせチャックの取り
付け等を容易にすることができる。六角レンチを操作し
て、クラッチロッド57の軸部58を上方に復帰させて
ロック位置(図14(A)の位置)に戻すと、バネ6
4、バネ55によって、爪板59、クラッチピン54は
元の状態に戻る。
【0040】なお、クラッチピン54が、長孔56の中
央に来るようにしたのは、クラッチピン54が磨耗した
時に位置が後退できるようにしたためである。次の第4
の実施の形態の傾斜円テーブルを説明する。図15、図
16はこの第4の実施の形態を示している。この第4の
実施の形態は、第2の実施の形態と第3の実施の形態を
組み合わせたような変形例である。この第4の実施の形
態は、第2の実施の形態にクラッチ機構とクラッチロッ
ド57を付加した構成となっている。
【0041】即ち、この第4の実施の形態は、第2の実
施の形態と同様に、ケーシング2の側面にモータ5が突
出して取り付けられ、モータ5の回転軸21はカム軸6
と直角に上部で交差し、回転軸21に設けられたウオー
ム40がカム軸6のウオームホイール41と歯合してい
る。また、カム軸6には、カム6Aが周設されている
が、このカム6Aも図7に示すように傾斜面26が他端
部側の両側にしか形成されず、周設したカム6Aの長さ
はカム軸の外周よりも小さく、カム軸6の一端側から見
ると、カム6Aの両端が重なりあっていない。
【0042】また、カム軸6も、マイクロピン6Cが突
出し、検知ピン70によって作動するマイクロスイッチ
(図示せず)と共働して、カム軸6の回転角度を割り出
している。この実施の形態のクラッチ機構も、図10〜
図12に示すように、メインシャフト4の下部に嵌め込
まれた、クラッチプレート46と、外周部にローラ16
が軸支したローラカム15と、クラッチ補助板47とが
三層に嵌め込まれた構造になっている。
【0043】クラッチプレート46も、クラッチ補助板
も第3の実施の形態と同様な構成であるので詳細は省略
する。ローラカム15も第3の実施の形態と基本的には
同じであるが、ローラカム15の外周部に軸支されたロ
ーラ16は、第2の実施の形態と同様である。即ち、ロ
ーラカム15の側面に形成された穴15Aに、後端に鍔
を有するローラ軸16Cが嵌め込まれ、ドライベアリン
グでできた円筒状のリング軸受16Dがローラカム15
の穴15Aに圧入されてローラ軸16Cが回転可能に軸
支されている。
【0044】メインシャフト4の外周部には、第3の実
施の形態と同様に、軸部58と爪板59とからなるクラ
ッチロッド57が設けられている。軸部58は、ケーシ
ング2内に鉛直方向に形成された円筒形の穴部に回転可
能に嵌め込まれ、上面には軸部58を六角レンチで回転
させるための六角穴が形成されている。爪板59は、側
部に突起59Aが形成され、バネ64の一端が当接でき
るようになっている。
【0045】この第4の実施の形態は、モータ5の回転
力をカム軸6を介してローラカム15に伝達し、メイン
シャフト4を一方向に回転する。クラッチ機構を解除す
れば、メインシャフト4は両方向に自由に回動すると共
に、ワークプレートも回動する。クラッチ機構の解除は
クラッチロッド57によって行う。カム軸6のマイクロ
ピン6Cも、カム軸6の回転角を検知し、モータ5の動
きを制御するために使用される。
【0046】図17は第5の実施の形態の断面図であ
る。この第5の実施の形態は、第4の実施の形態のクラ
ッチ機構を解除するクラッチロッド57が設けられてい
ない。この第5の実施の形態は、メインシャフト4の上
端に取り付けられたワークプレートは一方向のみ回転が
可能である。この第3や第4の実施の形態に比べて、構
造が簡単になり、図9や図12に示すクラッチプレート
は歯車である必要は無い。また、クラッチロッド57も
全く必要では無い。
【0047】次に第6の実施の形態を説明する。図18
は第6の実施の形態の傾斜円テーブルの平面図、図19
は右側面図、図20は内部を見せるためにケーシングを
縦断した断面図、図21は主軸とストッパー機構の分解
斜視図である。この傾斜円テーブルは、前記第5の実施
の形態の変形例である。この実施の形態は第5の実施の
形態と異なり、ストッパー機構を備えている点である。
その他は第5の実施の形態と同じであるので、このスト
ッパー機構を中心に説明する。
【0048】図20、図21に示すように、メインシャ
フト4の胴体下側に、クラッチ機構(図示せず)を有す
るローラカム15が嵌め込まれ、メインシャフト4は一
方向にのみ回転するよう構成されている。前記メインシ
ャフト4のローラカム15の上層には、ストッパー機構
80を構成するストッパーリング81が嵌め込まれると
共に、主軸カラー82が嵌め込まれている。即ち、スト
ッパーリング81の内周壁に、主軸カラー82の下部が
嵌まり込み、ネジ83によってメインシャフト4に外嵌
したストッパーリング81と主軸カラー82とを固定し
ている。前記ストッパーリング81は、図22に示すよ
うに外周縁部にフランジ84を有し、このフランジ84
に、角度にして60度ごとに凹状の切欠85が形成され
ている。
【0049】前記主軸カラー82の外周部には、ラジア
ルベアリング12が嵌め込まれており、このラジアルベ
アリング12をベアリングカバー86が覆っている。こ
のベアリングカバー86の外周縁部を、ケーシング2の
内周部に形成された段部にあてがって、ネジ87によっ
てケーシング2に固定する。メインシャフト4は、上部
は前記ラジアルベアリング12によって軸支され、下部
はラジアルベアリング9によって軸支されて回転し、上
端部に固定されたワークプレート3が回転する。
【0050】ケーシングの角部に、ストッパーリング8
1の回転を止めるストッパーレバー88が設けられてい
る。このストッパーレバー88は、直方体の係合部88
Aと円筒形軸部88Bとからなり、この軸部88Bにス
トッパー軸89が嵌まり込んでいる。ストッパー軸89
は、図21の分解図に示す如く、頭部が太くなってお
り、この上部に止め輪(図示せす)を嵌め込むための溝
89Aが周設されると共に、側面に逆L字形のガイド溝
89Bが形成されている。ストッパー軸89は、ケーシ
ング2の角部に形成された嵌合穴90に嵌め込まれ、ス
トッパーレバー88はストッパーリング81側に突出し
ている。ストッパー軸89はバネ91によって上方に付
勢されているが、嵌合穴90から飛び出さないように、
溝89Aに嵌め込まれた止め輪によって止められてい
る。嵌合穴90の内壁には、ピン92(図23参照)が
内方に突出し、前記ガイド溝89Bに嵌まり込んでい
る。
【0051】図23、図24に示すように、ケーシング
2の上側部に棒状のセンサーロッド93が挿通してお
り、その先端は前記ストッパーレバー88の側面に当接
し、後端は検知ピン94に当接ている。このセンサー
ロッド93は常時バネ95によってストッパーレバー8
8側に付勢されている。なお、検知ピン94の後端側の
ケーシング背面壁には、マイクロスイッチ96が設けら
れており、ストッパーレバー88の状態を検知してい
る。
【0052】また、カム軸6にもマイクロピン6Cが突
出し、検知ピン70を介してマイクロスイッチ97と共
働して、カム軸6の回転角度を割り出している。次に、
前記第6の実施の形態の作用をストッパー機構を中心に
説明する。ワークプレート3上のワークを加工する際
は、モータ5を回転して所定の角度までワークプレート
3が回転した所で、ストッパー軸89上部の六角穴89
Cに六角レンチを差し込んで、バネ91の付勢力に抗し
ながらストッパー軸89を下方に押し下げる。ストッパ
ー軸89を押し下げることにより、ストッパーレバー8
8もそのまま回転せずに下方に下がり、係合部88Aが
ストッパーリング81の切欠85に嵌まり込む。六角レ
ンチによってストッパー軸89を一方向に回転すると、
図23に示すピン92に逆L字形のガイド溝89Aの上
部が係合して、ストッパー軸89は下方に位置した状態
で止まり、ストッパーリング81がロックされると共
に、メインシャフト4もロックする。
【0053】センサーロット93は、ストッパーレバー
88が上方に位置する時は、レバーの側面に当接してい
るが、六角レンチによってストッパーレバー88が下方
に押し下げられると、遮るものが無くなってバネ95に
よって前方に押される。このため、検知ピン94を介し
てマイクロスイッチ96が作動してメインシャフト4が
ロック状態にあることを制御回路(図示せず)に信号を
送り、モータを停止させる。
【0054】第6の実施の形態の変形例として、第1、
第2の実施の形態のようにクラッチ機構を持たないもの
であってもよい。また、検知ピンやセンサーロッド、マ
イクロスイッチ等を用いること無く、電気式あるいは電
子式さらには光学式の検知装置を代わりに設けてもよ
い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、メインシャフトのローラにカム軸のカムを
歯合させ、モータによってメインシャフトを回転させる
ことから、従来のものに比べ構造が非常に簡単となり、
傾斜円テーブルを著しく小型軽量とすることができる。
【0056】また、上記構成によって、メインシャフト
に軸支したローラと、カム軸のカムとが歯合し、カム軸
の回転力をメインシャフトに伝達する。カム軸がワンピ
ッチ分だけ回転すると、ローラがカムの傾斜面に圧接し
てメインシャフトをロックし、ワークプレートを確実に
固定することができる。また、請求項2に記載の簡易型
傾斜円テーブルは、前記構成のクラッチ機構によって、
ローラカムに伝達された回転力をメインシャフトに伝達
したり、遮断することができるとともに、回転力を遮断
するとメインシャフトのワークプレートを自由に回転す
ることができ、作業性が向上する。
【0057】また、請求項5に記載の簡易型傾斜円テー
ブルは、ストッパー機構を備えていることから、メイン
シャフトのロックが強固になり、機械加工にも耐えられ
る傾斜円テーブルが提供できる。カムを合成樹脂で製作
したような場合は機械加工によって、カムに傷がつくお
それがあるが、ストッパー機構を備えることによってそ
のような傷がつくおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の簡易型傾斜円テー
ブルの平面の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の簡易型傾斜円テー
ブルの縦断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の簡易型傾斜円テー
ブルの要部拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の簡易型傾斜円テー
ブルのカム軸の展開図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の簡易型傾斜円テー
ブルを一部破断した横断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の簡易型傾斜円テー
ブルを右側面から見た要部断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のカム軸の展開図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施の形態の簡易型傾斜円テー
ブルの平面図である。
【図9】図8の一部を破断した平面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の側面を破断した
側面図である。
【図11】図9のA−A線断面図である。
【図12】第3の実施の形態のクラッチ機構の一部を破
断した要部分解斜視図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態のカム軸とローラ
カムの拡大図である。
【図14】第3の実施の形態のカム軸の嵌合部と嵌合凹
部の関係の説明図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態の簡易型傾斜円テ
ーブルを一部破断した横断平面図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態の一部を破断した
要部平面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態の簡易型傾斜円テ
ーブルを一部破断した横断平面図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態の簡易型傾斜円テ
ーブルの平面図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態の簡易型傾斜円テ
ーブルの右側面図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態のケーシングを縦
断した断面図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態の主軸とストッパ
ー機構の分解斜視図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態の簡易型傾斜円テ
ーブルの横断平面図である。
【図23】本発明の第6の実施の形態の簡易型傾斜円テ
ーブルの説明図である。
【図24】本発明の第6の実施の形態の簡易型傾斜円テ
ーブルの横断平面図である。
【符号の説明】
1 簡易型傾斜円テーブル 2 ケーシング 3 ワークプレート 4 メインシャフト 5 モータ 6 カム軸 6A カム 15 ローラカム 16 ローラ 16A 支軸 25 傾斜面 26 傾斜面 46 クラッチプレート 47 クラッチ補助板 52 軸孔 54 クラッチピン 55 バネ 57 クラッチロッド 58 軸部 58A 頭部 58B 嵌合部 60a 嵌合凹部 80 ストッパー機構 81 ストッパーリング 84 フランジ 85 切欠 88 ストッパーレバー 89 ストッパー軸 91 バネ

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 簡易型傾斜円テーブルの機構を収納する
    剛性を有するケーシングと、前記ケーシングに設けられ
    回転力を発生させるモータと、カムが形成され前記モー
    タの回転力によって回転するカム軸と、このカム軸の回
    転力を受けて回転するメインシャフトと、メインシャフ
    トの上部に設けられ、ワークを固定するワークプレート
    とを有する簡易型傾斜円テーブルであって、 前記メインシャフトに対してローラを所定間隔で設け、 前記メインシャフトのローラとローラの間隔と略同一か
    僅かに狭い幅に形成さたカムが略ワンピッチ分だけカム
    軸に形成され、前記カムの一端部に傾斜面が形成され、このカムの一端
    部の幅が前記ローラとローラの間隔よりも僅かながら広
    く形成され、このカムの一端部 がローラ間に楔状に圧接
    してメインシャフトをロックする構成であることを特徴
    とする簡易型傾斜円テーブル。
  2. 【請求項2】 簡易型傾斜円テーブルの機構を収納する
    剛性を有するケーシングと、前記ケーシングに設けられ
    回転力を発生させるモータと、カムが形成され前記モー
    タの回転力によって回転するカム軸と、カム軸の回転力
    を受けて回転するメインシャフトと、メインシャフトの
    上部に設けられ、ワークを固定するワークプレートとを
    有する簡易型傾斜円テーブルであって、 ローラを所定間隔で設けたローラカムが、メインシャフ
    トに回転可能に軸支され、 前記ローラとローラの間隔と略同一か僅かに狭い幅に形
    成さたカムが略ワンピッチ分だけカム軸に形成され、前記カムの一端部に傾斜面が形成され、このカムの一端
    部の幅が前記ローラとローラの間隔よりも僅かながら広
    く形成され、このカムの一端部がローラ間に楔状に圧接
    してメインシャフトをロックするよう形成され、 前記ローラカムに、常時はメインシャフト方向に付勢さ
    れてメインシャフトに圧接するクラッチピンを、メイン
    シャフトの軸心と並行に設け、 クラッチピンを付勢方向とは逆方向に移動させクラッチ
    を解除するクラッチプレートをメインシャフトに設け、 クラッチプレートをクラッチの解除方向に回転させるた
    めのクラッチロッドをクラッチプレートの近傍に設けた
    ことを特徴とする簡易型傾斜円テーブル。
  3. 【請求項3】 メインシャフトにローラカムを回転可能
    に軸支し、同じくメインシャフトに、クラッチプレート
    とクラッチ補助板とを前記ローラカムを挟み込むように
    軸支し、 クラッチプレートとクラッチ補助板とはロッドで連結さ
    れて連動して回動し、ローラカムには前記ロッドが挿通
    できると共に、ロッドが所定の距離だけ移動できる長孔
    が形成され、 クラッチピンは、ローラカムの軸孔側に開放する切れ込
    みに挿通すると共に、両端がクラッチプレートとクラッ
    チ補助板に固定され、常時はメインシャフト側に付勢さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の簡易型傾斜
    円テーブル。
  4. 【請求項4】 クラッチロッドは軸部と爪板からなり、
    軸部は円筒形の頭部に、偏平な嵌合部が連設し、爪板が
    前記嵌合部に上下方向にスライド可能に嵌まり込み、ク
    ラッチプレートの外周部のケーシングに、前記軸部を回
    転可能に嵌め込む穴部が形成され、この穴部の底部に、
    爪板がクラッチプレートをクラッチ解除位置まで回転し
    た時に、前記軸部が下降して嵌合部が嵌まり込む嵌合凹
    部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の
    簡易型傾斜円テーブル。
  5. 【請求項5】 簡易型傾斜円テーブルの機構を収納する
    剛性を有するケーシングと、前記ケーシングに設けられ
    回転力を発生させるモータと、カムが形成され前記モー
    タの回転力によって回転するカム軸と、カム軸の回転力
    を受けて回転するメインシャフトと、メインシャフトの
    上部に設けられ、ワークを固定するワークプレートとを
    有する簡易型傾斜円テーブルであって、 ローラを所定間隔で設けたローラカムが、メインシャフ
    トに回転可能に軸支され、 前記ローラとローラの間隔と略同一か僅かに狭い幅に形
    成さたカムが略ワンピッチ分だけカム軸に形成され、前記カムの一端部に傾斜面が形成され、このカムの一端
    部の幅が前記ローラとローラの間隔よりも僅かながら広
    く形成され、このカムの一端部がローラ間に楔状に圧接
    してメインシャフトをロックするよう形成され、 前記ローラカムに、常時はメインシャフト方向に付勢さ
    れてメインシャフトに圧接するクラッチピンを、メイン
    シャフトの軸心と並行に設け、 メインシャフトに設けられたストッパーリングと、ケー
    シングに設けられ前記ストッパーリングに係合してメイ
    ンシャフトをロックするストッパーレバーと、を有する
    ストッパー機構を備えたことを特徴とする簡易型傾斜円
    テーブル。
  6. 【請求項6】 ストッパ機構は、外周縁部にフランジを
    有し、このフランジに等間隔に切欠が形成されたストッ
    パーリングと、ケーシングに形成された嵌合穴に嵌合
    し、上下方向に移動可能で常時はバネによって一方向に
    付勢されたストッパー軸と、このストッパー軸に軸支
    し、ストッパー軸と共に上下方向に移動し、前記フラン
    ジの切欠に係合するストッパーレバーと、からなること
    を特徴とする請求項5に記載の簡易型傾斜円テーブル。
  7. 【請求項7】 ケーシングに、棒状のセンサーロッドが
    挿通し、その先端はバネによって常時はストッパーレバ
    ーの側面に当接し、後端はストッパーレバーの位置を検
    知するマイクロスイッチの検知ピンに当接ていることを
    特徴とする請求項6に記載の簡易型傾斜円テーブル。
  8. 【請求項8】 簡易型傾斜円テーブルの機構を収納する
    剛性を有するケーシングと、前記ケーシングに設けられ
    回転力を発生させるモータと、カムが形成され前記モー
    タの回転力によって回転するカム軸と、カム軸の回転力
    を受けて回転するメインシャフトと、メインシャフトの
    上部に設けられ、ワークを固定するワークプレートとを
    有する簡易型傾斜円テーブルであって、 ローラを所定間隔で設けたローラカムが、メインシャフ
    トに回転可能に軸支され、 前記ローラとローラの間隔と略同一か僅かに狭い幅に形
    成さたカムが略ワンピッチ分だけカム軸に形成され、前記カムの一端部に傾斜面が形成され、このカムの一端
    部の幅が前記ローラとローラの間隔よりも僅かながら広
    く形成され、このカムの一端部がローラ間に楔状に圧接
    してメインシャフトをロックするよう形成され、 前記ローラカムに、常時はメインシャフト方向に付勢さ
    れてメインシャフトに圧接するクラッチピンを、メイン
    シャフトの軸心と並行に設け、たことを特徴とする簡易
    型傾斜円テーブル。
  9. 【請求項9】 ローラカムの側面に形成された穴に、後
    端に鍔を有するローラ軸が嵌め込まれ、ドライベアリン
    グでできた円筒状のリング軸受がローラカムの穴に圧入
    されてローラ軸が回転可能に軸支されていることを特徴
    とする請求項2、3、5、8のいずれかに記載の簡易型
    傾斜円テーブル。
  10. 【請求項10】 カム軸に形成されたカムは、傾斜面が
    少なくとも一つの端部の両側に形成され、周設したカム
    の長さはカム軸の外周よりも小さく、カム軸の一端側か
    ら見ると、カムの両端が重なりあっていないことを特徴
    とする請求項1、2、5、8のいずれかに記載の簡易型
    傾斜円テーブル。
  11. 【請求項11】 カム軸には、マイクロスイッチと共働
    して、カム軸の回転角度を割り出マイクロピンが突出し
    ていることを特徴とする請求項1、2、5、8のいずれ
    かに記載の簡易型傾斜円テーブル。
  12. 【請求項12】 少なくともカム軸のカムは合成樹脂で
    できていることを特徴とする請求項1、2、5、8、1
    0のいずれかに記載の簡易型傾斜円テーブル。
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