JP3115132U - 車いすのハンドリム - Google Patents

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Abstract

【課題】入院患者等の使用者が水平な床上にて、車いすを楽に操作でき、使用者のストレス解消機能を有し、可及的に重量増,コスト増を抑える。
【解決手段】環状ハンドリム1において、円周方向の係合面2にて分割される外環状体3と、駆動輪に固定される内環状体4とで構成され、外環状体3は、自重によって揺動自在に軸支される複数個の自由駒5と、内周側に設けられ、自由駒5の全体を収容でき、揺動する自由駒5の先端面5aを突出し可能とする収容部6とを備え、内環状体4は、外周側に設けられ、揺動する自由駒5の突出た部分を収容し、自由駒5から伝動を受ける伝動凹部11を備え、外環状体3の外周に形成され、両端にコ字状側端を有する外ケース体と、内環状体4の内周に形成され、両端にコ字状側端を有する内ケース体とが、コ字状側端を相互に摺動可能とし、外環状体3と内環状体4とが相互に回転可能とされる。
【選択図】図1

Description

本考案は、自走用車いすの構成部材であるハンドリムに関し、特に、病院等において入院患者等が水平な床上にて使用する車いすのハンドリムに関する。
一般的な自走用車いすでは、駆動輪に付いている操作用の握り部としてのハンドリムが構成部材の一つとして構成されている(JIS T 9201参照)。このハンドリム31は、図6の自走用標準型車いす30に示すように、断面円形の環状に形成されて駆動輪32に固定されている。使用方法は、ハンドリム31を使用者が手でしっかりと握って前に押出すことによって駆動輪32へ伝動する方法であり、連続的に前進する場合、手のひらの握りと開きを繰り返し、腕等を前後に動かす動作となる。なお、図6中の符号33はシート、34はバックレスト、35はアームレスト、36はレッグサポート、37はブレーキ、38はキャスタ、39はグリップ、40はスカートガードである。
他方、車いすの機能アップを図るため、ハンドリムと駆動輪関係の発明考案が提案されている。例えば、登録実用新案第3005373号公報において、一方向クラッチ付のハンドリムを既存のハンドリムに追加する構成が示されている。また、特許第3496933号公報及び特公平1−60258号公報において、ハンドリムと駆動輪の間に変速装置であるギア装置を配設した車いすが提案されている。また、特開昭64−17648号公報及び実開平5−86325号公報において、ハンドリムを揺動レバー構造とし、変速のためのギア装置を備えた車いすが提案されている。
入院患者等の中には、手のひらを握って開く動作及び肩,腕等の前後動作が思いのほか負担となっている人もおり、これらの患者にとって、上述の一般的な車いすのハンドリム31では、決して楽に操作できるとは言えない。また、従来のハンドリム31は、手で握り駆動輪へ伝動するという単なる把持部材としての機能部材であり、入院患者が入院時にのみ有する特有の精神的ストレスを解消するような機能を付加するものは無かった。
他方、上述の一方向クラッチ付のハンドリムを追加する構成は、握ったままの前進操作を可能にしているが、車いすの横幅が拡がるだけでなく重量増となる問題がある。また、上記にて提案されている各発明考案の車いすでは、変速によって坂等を登ることができ、付随的に楽に前進等できるといった、機能アップは認められる。しかし、病院等での入院患者等が水平な床上にて使用する場合では、変速の必要性もなく、過剰機能の車いすとなっている。それに加えて、ギア装置等によって車いすの重量を必要以上に重くし、車いすの製造コスト増にもなっている。このため、病院の水平な床上という限定される場所ではミスマッチな車いすとなっている。
本考案は上述した問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、入院患者等の使用者が、水平な床上にて車いすを楽に操作できるだけでなく、使用者のストレス解消機能を有し、可及的に重量増,コスト増を抑える車いすのハンドリムを提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1に係る車いすのハンドリムは、
車いす駆動輪に付く環状のハンドリムであって、円周方向に係合面を有する外環状体と内環状体とに分割され、両環状体の一方が駆動輪に固定され、駆動輪に固定されていない両環状体の他方から、駆動輪に固定されている両環状体の一方へ、一方向に伝動できるように、両環状体の係合面に一方向伝動手段が配設される。
また、請求項2に係る車いすのハンドリムは、
車いす駆動輪に付く環状のハンドリムにおいて、円周方向の係合面にて分割される外環状体と内環状体とで構成され、両環状体の任意の一方が駆動輪に固定され、
両環状体の任意の一方は、自重によって揺動自在に軸支される複数個の自由駒と、内周側又は外周側に設けられ、軸支される自由駒の全体を収容できる容積を有し、揺動によって自由駒の先端面を係合面から突出し可能とする収容部とを備え、
両環状体の他方は、外周側又は内周側の収容部に対応する位置に設けられ、揺動する自由駒の係合面からの突出部分を収容し、かつ自由駒からの伝動力を受ける伝動凹部を備え、
外環状体の外周に形成される外ケース体と、内環状体の内周に形成される内ケース体とが、両者を相互に摺動可能とすることによって、外環状体と内環状体とが相対的に回転可能とされる。
また、請求項3に係る車いすのハンドリムは、上記請求項2に対して、
上記外環状体は、内周側に上記自由駒及び上記収容部とを備え、上記内環状体は、上記駆動輪に固定され、外周側に上記伝動凹部を備え、
上記外ケースは、帯板が外環状体の外周に断面半円形に形成され、断面の両端がコ字状に形成されるコ字状側端を有し、上記内ケース体は、帯板が内環状体の内周に断面半円形に形成され、断面の両端がコ字状に形成されるコ字状側端を有し、両者のコ字状側端を係合させて相互に摺動可能とする。
また、請求項4に係る車いすのハンドリムは、上記請求項2に対して、
上記内環上体は、上記駆動輪に固定され、外周側に上記自由駒及び上記収容部を備え、上記外環状体は、内周側に上記伝動凹部を備え、
上記外ケースは、帯板が外環状体の外周に断面半円形に形成され、断面の両端がコ字状に形成されるコ字状側端を有し、上記内ケース体は、帯板が内環状体の内周に断面半円形に形成され、断面の両端がコ字状に形成されるコ字状側端を有し、両者のコ字状側端を係合させて相互に摺動可能とする。
また、請求項5に係る車いすのハンドリムは、上記請求項2,3又は4に対して、
上記自由駒の少なくとも一部が、消音材によって形成される。
また、請求項6に係る車いすのハンドリムは、上記請求項2,3又は4に対して、
上記自由駒の少なくとも一部に使用される材料が、上記外環状体又は内環状体と当った際、異なる音色又は音程を発生させる複数材料から選択使用される。
また、請求項7に係る車いすのハンドリムは、上記請求項2乃至6に対して、
上記自由駒及び伝動凹部の相互に接触する滑り面が曲面である。
上述した請求項1に係る車いすのハンドリムであれば、入院患者等の使用者が水平な床上にて楽に操作でき、車いすの横幅を広げることもない。また、請求項2乃至6に係るハンドリムでは、入院患者等の使用者が水平な床上にて楽に操作できるだけでなく、使用者のストレス解消機能を有し、可及的に重量増,コスト増を抑えることができる。更に、請求項7のハンドリムでは、前述に加えてよりスムーズに操作できる。
以下に、請求項3に対応する第1実施形態を図面を参照して説明する。第1実施形態のハンドリム1は、図1乃至図3に示すように、駆動輪に付く環状であり、円周方向の係合面2にて分割される外環状体3と内環状体4及び両環状体3,4の外側に配設される外ケース体13,内ケース体14とで構成される。
外環状体3は、内周に断面半円形の中空部1aを有し、複数の自由駒5とこれらを収容する収容部6とを備える。中空部1aは、後記する内環状体4の中空部1bと合わさって軽量化のために、ハンドリム1内に中空部1cを形成する。自由駒5は、略直方体であり、自重によって揺動自在となるように、外環状体3に固定される駒軸7によって軸支され(図2参照)、先端面5aが駒軸7を中心とする円弧形状である。自由駒5の軸孔8と駒軸7との隙間は、狭すぎて必要以上の摩擦抵抗を生じることなく、広すぎてガタを生じることない円滑な揺動に適した隙間が選択される(例えば、JIS B 0401参照)。
各々の自由駒5を収容する収容部6は、内周側に立体的に窪んだ形状に設けられる。この立体的形状は、軸支される自由駒5の全体を収容できる容積を有し、係合面2の外側に自由駒5を収容して内環状体4と干渉させなくする。収容部6の前面9は、揺動する自由駒5の先端面5aに対応させて、駒軸7中心の円弧形状となっている。また、図2に示すように、外環状体3と内環状体4との係合面2での正確な位置合わせを図るため、案内溝10aと案内突起10bからなる円周案内部10が円周方向に形成される。
内環状体4は、外周に断面半円形の中空部1bを有し、図示省略した駆動輪に固定され、上記収容部6と同数の伝動凹部11を備える。中空部1bは上述の如くハンドリム1の中空部1cを形成する。駆動輪への固定法は、溶接,接着剤等による固着状態、又はねじ止め等による取り外し可能状態を採用できる。伝動凹部11は、収容部6に対応する位置において、外周側に立体的に窪んだ形状に設けられる。この立体的形状は、揺動する自由駒5の係合面2から突出た部分を収容できる形状であり、かつ自由駒5の先端面5aからの伝動力を受ける伝動受面12を有する。伝動受面12は、自由駒5の揺動を可能にする駒軸中心の収容部6の前面9からの同径円弧形状となっている。図2に示すように、伝動受面12は、中空部1bがあるために、先端面5aの全面でなく一部の面と合わさることとなる。従って、十分な伝動力を確保する点から中空部1bの大きさが選択される。
外ケース体13は、図2に示すように、帯板を断面半円形に形成され、外環状体3の外周において固定され、断面の両端がコ字状に形成されてコ字状側端13aを有する。同様に、内環状体4の内周においても、帯板を断面半円形に形成した内ケース体14が固定され、断面の両端がコ字状に形成されるコ字状側端14aを有する。両コ字状側端13a,14aを係合させて相互に摺動可能とすることによって、案内部10と相まって外環状体3と内環状体4とが相互に回転可能とされる。また、内,外ケース体13,14によって両環状体3,4が側方に相互にずれるのを防止する。
尚、外環状体3、内環状体4、自由駒5等の使用材料は、軽量性、強度面、メンテナンス及び汎用性を考慮して選択され、例えば、各種合成樹脂材、各種金属から適宜選択される。
上述の各部材によって構成されるハンドリム1では、図3に示すように、上半分の自由駒5が、自重によって揺動下向きとなり、伝動凹部11内に一部を突出した状態となって(図1の2点鎖線の自由駒5参照)、内環状体4に伝動可能となっている。他方、下半分の自由駒5は、自重によって収容部6内に収容された状態となって(図1の実線の自由駒5参照)、内環状体4と不干渉で伝動不可能となっている。従って、上半分の自由駒5が伝動能力に関係するため、必要とする伝動力に対応させて、自由駒5の数及び配置を選択する。
次に、ハンドリム1の作動を説明すると、図3の矢印方向に外環状体3を操作すると、上半分の自由駒5を介して伝動されて、内環状体4を同方向に回転させて、駆動輪へ手伝動される。これは、通常の車いすの前進操作に相当する。他方、図3の矢印逆方向に外環状体3を操作すると、上半分の自由駒5は伝動凹部11の滑り面11aの上を駒軸7中心に揺動して滑って伝動せず、下半分の自由駒5も伝動しないため、外環状体3のみが空転し、内環状体4は静止状態となって駆動輪へは伝動しない。このためハンドリム1を前進操作した後、手の握りを開くことなく、外環状体3のみ元の位置に戻すことができ、使用者への負担が軽減する。特に、入院患者等の使用者が水平な床上にて操作する場合、使用者が楽に操作できる。また、後進操作は、外環状体3及び内環状体4に対して均等に握って、ハンドリム1を一体化して回せば、通常のハンドリム31(図6)と同様に操作することとなって、後進できる。
また、外環状体3の戻し回転の時、自由駒5が適度に内環状体4の滑り面11aを滑りながら当るので、音と振動がある種のリズムにて発生し、入院患者等に対して心地よく作用する場合、彼らの有する精神的ストレスを解消できる。このハンドリム1は、通常のハンドリムに変えて設置されるので、車いすの横幅を拡げることはない。また、ハンドリム1の構造が簡単であり、自由駒5の数調整可能であることによって、重量増、コスト増を可及的に抑えることができる。
図4に示すハンドリム15は、請求項4に対応する第2実施形態のハンドリム15であり、前述第1実施形態に対して自由駒5及び収容部6が内環状体16に設けられ、伝動凹部11が外環状体17に設けられる点が異なる。共通する構成部分は、第1実施形態と同じであるため詳細な説明を省略する。図4に示す自由駒5の配置であれば、下半分の自由駒5が外環状体17から内環状体16へ伝動可能とし、上半分の自由駒5は収容部6に収まって外環状体17から伝動されない。第1実施形態の作動と異なる点は、外環状体17の伝動凹部11の前面12から自由駒5の先端面5aを介して、内環状体16へ伝動され、最終的に駆動輪へ伝動される点である。図4中矢印の回転方向が前進操作に該当し、矢印逆方向へ外環状体17を回すと、伝動凹部11の滑り面11aが自由駒5を持ち上げ揺動させて収容部6へ収めてしまう。従って、上述の第1実施形態の作動と同様に、伝動不可能となって、外環状体17のみ戻すことができる。また、後進操作は第1実施形態の作動と同様である。そして、ストレス解消と重量増、コスト増の抑止に関しても同様である。
請求項3,4の上位概念である請求項2に対応する実施形態のハンドリムは、上述の第1,第2実施形態だけでなく、駆動輪への固定が内環状体4,16でなく、外環状体3,17に対して設けられる場合も含まれる。上述の作動効果に加えて、使用者の手によって力を入れる所が、内環状体4,16となり、多種多様な使用者の状況によっては、外環状体3,17を操作するより、楽な操作を可能とする場合に有用となる。また、外ケース体13と内ケース体14も、第1,2実施形態のコ字状側端13a,14aの構成に限定されることなく、外環状体3及び内環状体4を手によって相対的に回転でき、側方へのずれを防止できる構成であれば、周知の技術を採用できる。
請求項5に対応する第3実施形態は、上述の請求項2乃至4のハンドリムの自由駒5を更に技術的に限定したハンドリムである。このハンドリムは、図示を省略するが、自由駒5の一部又は全部が消音材によって形成される。この消音材とは、揺動する自由駒5が両環状体3,4に対して滑り当る場合に、発生する音,振動を少なく又は無くすことのできる材料をいい、一例としてゴム材がある。従って、外環状体等を空転させる際、自由駒5の発生する音及び振動が不快と感じる使用者に対して、ゴム材によって消音、振動を抑えることで対応できる。なお、消音材はゴム材に限定する必要はなく、機能的に均等な他の材料も採用できる。周知の音響材料としての、例えば、音波の反射のさせ方の少ない吸音材、音波を伝搬経路中で遮断する遮音材、振動を減衰させる制振材、及び振動の絶縁を図る防振材等でも(「材料大事典」編集,材料大事典編集委員会、発行,(株)産業調査会、初版昭和59年2月5日、604頁乃至609頁)、本願の消音材の機能を果たす材料であれば採用される。また、自由駒5の一部の場合は、コーティング処理のように表面だけ処理する場合も含まれる。
請求項6に対応する第4実施形態は、前述の第3実施形態とは逆発想のハンドリムである。このハンドリムは、図示省略するが、自由駒5の一部又は全部の使用材料として、音,振動を発生する材料を積極的に種々選択する構成であり、材料の硬度の異なるもの、振動特性(振動数等)の異なるもの等を適宜組み合わせる。そして、外環状体等を空転させる際、良く知られたメロディー、リズム、ストレス解消に有効なリズム等を音又は振動のみの状態にて、揺動する自由駒5によって発生させ、使用者に感じさせてストレス解消を積極的に行うことができる。
請求項7に対応する第5実施形態は、上述の請求項2乃至6のハンドリムに対して、図5に示すように、自由駒18と伝動凹部19の相互に接触する滑り面18b,19aを曲面とする構成のハンドリムである。このハンドリムの非伝動状態において、揺動する自由駒18の滑り面18bが、伝動凹部19の滑り面19aに対して滑らかに接触することとなり、スムーズな操作が可能となる。
請求項1に対応する実施形態は、上述の請求項2乃至7に対応する実施形態で示される自由駒5等の構成以外による一方向伝動手段を、係合面に配設する構成のハンドリムである。一方向伝動手段としては、図示は省略するが、周知の一方向だけに伝動する接手がある。例えば、内環状体の外周に爪を枢着し、爪の下側をばねをもって弾発させ、外環状体の内周に鋸歯状歯を刻設し、爪の先端と係合させる構成のいわゆるフリー接手であり、その他の手段も採用される(「機械運動機構」著者 芦葉清三郎、発行所 技報堂出版(株)、1980年3月10日1版20刷発行、191,192頁)。このハンドリムであれば、外環状体を手を開かずに前進操作が可能となって、入院患者等の使用者が水平な床上にて楽に操作できる。また、従来のハンドリムとほぼ同じ位置に配置されるので、車いすの横幅を広げることもない。
常時ハンドリムを使用する自走用車いすだけでなく、環状のハンドリムであれば、非常時用のハンドリムを備える自走用車いす以外の車いすにも利用可能である。
第1実施形態のハンドリムの主要部の断面図である。 図1のA−A断面の断面図である。 外環状体に自由駒を備えた第1実施形態のハンドリムの断面概要図である。 内環状体に自由駒を備えた第2実施形態のハンドリムの断面概要図である。 第5実施形態のハンドリムの自由駒及び伝動凹部の断面図である。 従来の自走式標準型車いすの斜視図である。
符号の説明
1 ハンドリム 1a,bc 中空部 2 係合面 3,17 外環状体 4,16 内環状体 5,18 自由駒 5a,18a 先端面 6 収容部 7 駒軸 8 軸孔 9 前面 10 案内部 11,19 伝動凹部 12 伝動受面 13 外ケース体 14 内ケース体 11a,18b,19a 滑り面

Claims (7)

  1. 車いす駆動輪に付く環状のハンドリムであって、円周方向に係合面を有する外環状体と内環状体とに分割され、両環状体の一方が駆動輪に固定され、駆動輪に固定されていない両環状体の他方から、駆動輪に固定されている両環状体の一方へ、一方向に伝動できるように、両環状体の係合面に一方向伝動手段が配設されること、を特徴とする車いすのハンドリム。
  2. 車いす駆動輪に付く環状のハンドリムにおいて、円周方向の係合面にて分割される外環状体と内環状体とで構成され、両環状体の任意の一方が駆動輪に固定され、
    両環状体の任意の一方は、自重によって揺動自在に軸支される複数個の自由駒と、内周側又は外周側に設けられ、軸支される自由駒の全体を収容できる容積を有し、揺動によって自由駒の先端面を係合面から突出し可能とする収容部とを備え、
    両環状体の他方は、外周側又は内周側の収容部に対応する位置に設けられ、揺動する自由駒の係合面からの突出部分を収容し、かつ自由駒からの伝動力を受ける伝動凹部を備え、
    外環状体の外周に形成される外ケース体と、内環状体の内周に形成される内ケース体とが、両者を相互に摺動可能とすることによって、外環状体と内環状体とが相対的に回転可能とされること、
    を特徴とする車いすのハンドリム。
  3. 上記外環状体は、内周側に上記自由駒及び上記収容部とを備え、上記内環状体は、上記駆動輪に固定され、外周側に上記伝動凹部を備え、
    上記外ケースは、帯板が外環状体の外周に断面半円形に形成され、断面の両端がコ字状に形成されるコ字状側端を有し、上記内ケース体は、帯板が内環状体の内周に断面半円形に形成され、断面の両端がコ字状に形成されるコ字状側端を有し、両者のコ字状側端を係合させて相互に摺動可能とすること、を特徴とする請求項2に記載される車いすのハンドリム。
  4. 上記内環上体は、上記駆動輪に固定され、外周側に上記自由駒及び上記収容部を備え、上記外環状体は、内周側に上記伝動凹部を備え、
    上記外ケースは、帯板が外環状体の外周に断面半円形に形成され、断面の両端がコ字状に形成されるコ字状側端を有し、上記内ケース体は、帯板が内環状体の内周に断面半円形に形成され、断面の両端がコ字状に形成されるコ字状側端を有し、両者のコ字状側端を係合させて相互に摺動可能とすること、を特徴とする請求項2に記載される車いすのハンドリム。
  5. 上記自由駒の少なくとも一部が、消音材によって形成されること、を特徴とする請求項2,3又は4に記載される車いすのハンドリム。
  6. 上記自由駒の少なくとも一部に使用される材料が、上記外環状体又は内環状体と当った際、異なる音色又は音程を発生させる複数材料から選択使用されること、を特徴とする請求項2,3又は4に記載される車いすのハンドリム。
  7. 上記自由駒及び伝動凹部の相互に接触する滑り面が曲面であること、を特徴とする請求項2,3,4,5又は6に記載される車いすのハンドリム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0841863A (ja) * 1994-07-27 1996-02-13 Kato Kensetsu:Kk 地盤改良機械

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