JP3114865U - キャスター - Google Patents
キャスター Download PDFInfo
- Publication number
- JP3114865U JP3114865U JP2005005645U JP2005005645U JP3114865U JP 3114865 U JP3114865 U JP 3114865U JP 2005005645 U JP2005005645 U JP 2005005645U JP 2005005645 U JP2005005645 U JP 2005005645U JP 3114865 U JP3114865 U JP 3114865U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- caster
- wheel
- auxiliary
- support arm
- carriage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Abstract
【課題】地面の傾斜面や段差面に対して前方に転倒しにくく構成して荷物の落下を防止するとともに、廉価に装着できるキャスターを提供すること。
【解決手段】台車1には後側のキャスター10Aと前側のキャスター10Bをそれぞれ一対配置している。それぞれのキャスター10A、10Bには主車輪11A、11Bの前方に補助キャスター12A、12Bを備えている。それぞれの主車輪11A、11Bと補助車輪12A、12Bとは、一体的に形成された支持アーム13A、13Bに支持される。
【選択図】図1
【解決手段】台車1には後側のキャスター10Aと前側のキャスター10Bをそれぞれ一対配置している。それぞれのキャスター10A、10Bには主車輪11A、11Bの前方に補助キャスター12A、12Bを備えている。それぞれの主車輪11A、11Bと補助車輪12A、12Bとは、一体的に形成された支持アーム13A、13Bに支持される。
【選択図】図1
Description
本考案は、走行可能な車輪を有するキャスターに関し、さらに詳しくは、荷物用の台車に有効に装着されるキャスターに関する。
従来、図5に示すように、荷物を積載するための台車に装着されているキャスター30は、車輪31と、車輪31を支持する支持アーム32と、支持アーム32の上方に配置されて台車に装着される装着部33とを備えて構成されている。しかし、搬送路は常に平坦に形成されているわけではなく、凸凹状に形成されていたり、又傾斜面や段差があったりする。その際、凸凹状の搬送路や傾斜面や段差のある搬送路に対して、荷物を積載している台車を無理に押し出そうとすると、その衝撃で台車自体が前方につんのめり、荷崩れが起こって荷物が落下することがあり、荷物の損傷を引き起こしかねない。そのために従来においては、特許文献1に示すような補助キャスターをメインキャスターの前方に配置したり、特許文献2に示すようなシーソー形のキャスターに構成したりして取り付けていた。
例えば、図6に示すように、特許文献1に示す台車40では、補助キャスター41を、進行方向に対して台車40の前端部に配置し補助キャスター41の下面をメインキャスター43の下面より高い位置に取り付けて、補助キャスター41の車輪42を地面に対して隙間を有するようにしている。そのため、略水平状態の搬送路では補助キャスター41の車輪42は地面に接することはないが、傾斜面や段差面では、補助キャスター41の車輪42が地面に接触することによって台車40の前端部を安定させることができることから、台車40をつんのめらせることがなくメインキャスター43の前進移動をスムーズに行うことができることとなっていた。
又、図7に示すように、特許文献2の台車50では、1個のキャスター51は、一対の車輪52、52をその前後方向に対する中央部を中心にして揺動可能に構成していることから、傾斜面や段差面の搬送路であっても、自在に搬送路に追従することができ、衝撃を少なくして荷崩れを防止していた。
特開平9−150742号公報(2〜4頁、図1参照)
特開2005−29015公報(3〜4頁、図2参照)
しかし、特許文献1に記載された台車40では、多種の搬送路に対して衝撃を少なくして荷崩れ防止対策を図ることができるものの、補助キャスター41をメインキャスター43に加えて新たに装着する必要があることから、補助キャスター41の装着にかかわる費用が増加してコストアップに繋がっていた。又、特許文献2に記載された台車50では、キャスター51は、車輪52、52を2個一対でシーソー状にして揺動可能に構成していることから、平坦な搬送路で台車を搬送する場合には、常に一対の車輪を使用することとなり、車輪52の消耗を早めることとなっていた。しかも、揺動中心となる支持ピン53に常時負荷がかかることから、支持ピン53の破損も早めることとなっていた。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、凸凹状や傾斜面あるいは段差のある搬送路に対して荷崩れを起こさないように防止対策を図るとともに、廉価で丈夫な構成のキャスターを提供することを目的とするものである。そのために、本考案に係るキャスターは、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の考案では、車輪と、前記車輪を回動可能に支持する支持アームと、被装着部材に装着する装着部とを備えたキャスターであって、
前記支持アームには、前記支持アームに一体的に形成された補助アームを配置して、その先端に補助車輪を配設するとともに、前記補助車輪の下面は、前記車輪の下面より高い位置に配置されていることを特徴とするものである。
請求項1記載の考案では、車輪と、前記車輪を回動可能に支持する支持アームと、被装着部材に装着する装着部とを備えたキャスターであって、
前記支持アームには、前記支持アームに一体的に形成された補助アームを配置して、その先端に補助車輪を配設するとともに、前記補助車輪の下面は、前記車輪の下面より高い位置に配置されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の考案では、前記支持アーム部が、前記装着部に対して回動可能に配置されていることを特徴としている。
請求項3記載の考案では、前記支持アームが、前記装着部に対して固定して配置されていることを特徴としている。
本考案に係るキャスターでは、請求項1記載の考案によれば、平坦状の搬送路においては、車輪が地面に接触して地面に対して滑動を行うことから補助車輪を使用する必要がなく補助車輪の消耗を遅くすることができる。又、傾斜面や段差面に差し掛かったときに補助車輪が地面に接触して台車を支持することから、車輪が地面の段差部に引っかかって台車を転送させることを防止するとともに、荷崩れを防止することができる。しかも、補助車輪を支持する補助アームは、車輪を支持する支持アームと一体的に形成されていることから、キャスターを台車に装着する場合は、従来と変わりなく行なうことができコストアップに繋がることなく装着することができる。
請求項2記載の考案によれば、支持アームが装着部に対して回動可能に配置されていれば、台車の後側に配置することによって、方向転換を容易に行なうことができる。
請求項3記載の考案によれば、支持アームが装着部に対して固定して配置されていれば、台車の前側に配置することによって、前進移動を安定して行うことができる。
次に本考案のキャスターを図面に基づいて説明する。なお、実施形態のキャスターは、以下の図面に示すように、荷物を積載して搬送する台車に装着するものにおいて説明する。実施形態のキャスター10は、図1に示すように、台車1の下部の前側と後側に装着する。台車1は、荷置き台3と荷置き台3の後部(図1における左側)から立ち上がる手押し部5と台車1を走行するために配置される前後各一対のキャスター10とを備えて構成されている。
後側のキャスター10Aは、方向転換可能なために自在キャスターとして構成され、台車1の垂直方向に対して回動可能に構成されている。そして、図2に示すように、主車輪11Aと、補助車輪12Aと、主車輪11A、補助車輪12Aを支持する支持アーム13Aと、荷置き台3の下面に装着する装着部14Aと、を備えている。
主車輪11Aは、常時、地面に接触して走行するために弾力性を有して所定の強度を有することが必要であり、小径の場合にはゴム製で形成され中径又は大径の場合にはウレタン製あるいはナイロン製で形成されることが望ましい。
補助車輪12Aは、ゴム製又はウレタン製で形成され、主車輪11Aより小径に形成されるとともに、主車輪11Aの前方に配置されてその下面は主車輪11Aの下面に対して高い位置に配置されている。従って、主車輪11Aが平坦な地面に接触しているときには補助車輪12Aは、地面に対して隙間を有することとなる。この隙間は、広すぎると地面に接触しにくいことになるから、通常1〜5mm程度に形成されていればよい。なお、この隙間は、段差の大きい場所、例えば、車道と歩道との間に形成された段差、あるいは、傾斜角度の大きな傾斜面においては、その大きさに合わせて形成することになる。
支持アーム13Aは、アルミニウム製又は鋼板製等の金属製で形成されていればよく、主車輪11A、補助車輪12Aを支持するために、装着部14Aから主車輪11Aと補助車輪12Aを挟むようにそれぞれ回転中心部に向かって延設して形成されている。又、支持アーム13Aは、主車輪11Aを支持する主車輪支持部131Aと補助車輪12Aを支持する補助車輪支持部132Aとが下部から分岐するように形成されるとともに主車輪支持部131Aと補助車輪支持部132Aとが一体的に形成されている。この支持アーム13Aは、図2のように、二又状に分岐して形成されるものでなくても、主車輪11A側から水平方向に延設して形成されていてもよい。
装着部14Aは台車1に装着するためのプレート部141Aとネジ部142Aを有するとともに、軸受部143Aを有して支持アーム13Aに対して回動可能に接続されている。なお、装着部14Aの回転中心線は主車輪と11Aと補助車輪12Aとの間に形成される。
前側のキャスター10Bは、固定キャスターとして構成され、図3に示すように、主車輪11Bと、補助車輪12Bと、主車輪11B、補助車輪12Bを支持する支持アーム13Bと、荷置き台3の下面に装着する装着部14Bと、を備えている。
主車輪11Bは、後側キャスター10Aの主車輪11Aと同様、ゴム製又はウレタン製あるいはナイロン製で形成されている。
補助車輪12Bは、ゴム製又はウレタン製で形成されるとともに、主車輪11Bより小径に形成され、主車輪11Bの前方に配置されて主車輪11Bの下面に対して高い位置に配置されている。従って、主車輪11Bが平坦な地面に接触しているときには補助車輪12Bは、地面に対して隙間を有することとなる。この隙間の大きさも、後側キャスター11Bと同様、1〜5mm程度に形成されている。なお、この隙間の場合も前述と同様、段差の大きい場所、例えば、車道と歩道との間に形成された段差、あるいは、傾斜角度の大きな傾斜面においては、その大きさに合わせて形成することになる。
支持アーム13Bは、アルミニウム製又は鋼板等の金属製で形成され、主車輪11B、補助車輪12Bを支持するために、装着部14Bから主車輪11Bと補助車輪12Bを挟むようにそれぞれ回転中心部に向かって延設して形成されている。又、支持アーム13Bは、主車輪11Bを支持する主車輪支持部131Bと補助車輪12Aを支持する補助車輪支持部132Bとが略L字状に一体的に形成されている。この支持アーム13Bの形状は、図2のように、二又状に形成されていてもよい。
装着部14Bは台車1に装着するためのプレート部141Bとネジ部142Bを有している。
次に、上記のように構成された台車1の使用状態を図4に基づいて説明する。
荷物を積載した台車1を走行させる際には、先ず、後側のキャスター10Aを軸心に沿って回動させて補助車輪12Aを主車輪11Aの前方に移動させて台車1を前進できるようにしておく。
台車1を平坦な搬送路で前進させるときには、図4(a)に示すように、前側のキャスター10Bの補助車輪12Bは、主車輪11Aの前方にあるとともに地面との間に隙間を有して配置されていて地面には接触していない。傾斜面や段差面に差し掛かると、図4(b)に示すように、主車輪11Bは地面に沿って走行するとともに、補助車輪12Bが地面に接触するようになる。補助車輪11Bが地面に接触することにより、台車1の前側においては主車輪11Bと補助車輪12Bとが同時に転動する。この状態で台車1を押し出していけば、特に主車輪11Bの前方で補助車輪12Bが、台車1を支持することになるから、台車1の前方側への転倒を防止して台車1を前方に移動させることとなる。
又、後側のキャスター10Aが傾斜面あるいは段差面にかかったときでも、同様に補助車輪12Aが地面に接触して主車輪11Aとともに転動するから、台車1を安定して前進させることになる。
上述のように、実施形態の台車1では、後側のキャスター10A及び前側のキャスター10Bに、主車輪11A、11Bの前方に補助車輪12A、12Bを配置させていることから、地面が傾斜面あるいは段差面に形成されていても、台車1を転倒させずにスムーズに前進させることができて、荷物の落下を防止することができる。また、補助車輪12A、12Bは、それぞれの支持アーム13A、13Bが、主車輪支持部131A、補助車輪支持部132A及び主車輪支持部131B、補助車輪支持部132Bを一体的に形成していることから、廉価に製造して装着するとともに、補助車輪12A、12Bを傾斜面や段差面の地面に対してだけ使用することから、補助車輪12A、12Bの消耗を少なくすることができる。
なお、このキャスター10A、10Bは、家屋外で荷物を搬送する台車だけでなく、飲食店における食器やボトル等の搬送する台車またはそれに類するものに使用されることは勿論のこと、病院等で頻繁に段差部を乗り越える点滴用台車に使用したり、例えば、家屋内においても、机や椅子あるいはラック等、移動できるものに対して使用することもできる。
1、台車
3、荷置き台
5、手押し部
10A、後側キャスター
11A、主車輪
12A、補助車輪
13A、支持アーム
14A、装着部
10B、前側キャスター
11B、主車輪
12B、補助車輪
13B、支持アーム
14B、装着部
3、荷置き台
5、手押し部
10A、後側キャスター
11A、主車輪
12A、補助車輪
13A、支持アーム
14A、装着部
10B、前側キャスター
11B、主車輪
12B、補助車輪
13B、支持アーム
14B、装着部
Claims (3)
- 車輪と、前記車輪を回動可能に支持する支持アームと、被装着部材に装着する装着部とを備えたキャスターであって、
前記支持アームには、前記支持アームに一体的に形成された補助アームを配置して、その先端に補助車輪を配設するとともに、前記補助車輪の下面は、前記車輪の下面より高い位置に配置されていることを特徴とするキャスター。 - 前記支持アームが、前記装着部に対して回動可能に配置されていることを特徴とする請求項1記載のキャスター。
- 前記支持アームが、前記装着部に対して固定して配置されていることを特徴とする請求項1記載のキャスター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005645U JP3114865U (ja) | 2005-07-15 | 2005-07-15 | キャスター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005645U JP3114865U (ja) | 2005-07-15 | 2005-07-15 | キャスター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3114865U true JP3114865U (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=43277148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005005645U Expired - Fee Related JP3114865U (ja) | 2005-07-15 | 2005-07-15 | キャスター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3114865U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07261657A (ja) * | 1994-03-19 | 1995-10-13 | Shozo Ishihara | 結晶構造モデル |
WO2013047039A1 (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-04 | シャープ株式会社 | 掃除ロボット |
JP2016113130A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-23 | 株式会社タカゾノ | キャスタ及びそれを備えた移動点滴台 |
JP2020069983A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 株式会社ジャパンオートテック | 自動車を荷台に載せる台車 |
-
2005
- 2005-07-15 JP JP2005005645U patent/JP3114865U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07261657A (ja) * | 1994-03-19 | 1995-10-13 | Shozo Ishihara | 結晶構造モデル |
WO2013047039A1 (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-04 | シャープ株式会社 | 掃除ロボット |
JP2013070953A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-22 | Sharp Corp | 掃除ロボット |
JP2016113130A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-23 | 株式会社タカゾノ | キャスタ及びそれを備えた移動点滴台 |
JP2020069983A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 株式会社ジャパンオートテック | 自動車を荷台に載せる台車 |
JP7227594B2 (ja) | 2018-11-02 | 2023-02-22 | 株式会社ジャパンオートテック | 自動車を荷台に載せる台車装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7182350B1 (en) | Cart with auxiliary wheels | |
JP3114865U (ja) | キャスター | |
US6131936A (en) | Luggage or shopping cart having a self-locking front caster wheel assembly | |
US9446811B1 (en) | Scooter | |
JP2009040146A (ja) | 運搬用台車 | |
CN109641606A (zh) | 手推车 | |
JP6243224B2 (ja) | トラックロール式搬送台車 | |
WO2011074458A1 (ja) | 手押し式二輪車 | |
EP3130522B1 (en) | Roll container | |
JP2013151287A (ja) | 自在キャスター | |
US8087362B2 (en) | Cart and track arrangement | |
JP2006188137A (ja) | キャスタ輪支持装置 | |
JP5208667B2 (ja) | 台車 | |
KR200460971Y1 (ko) | 손수레 | |
US20060175780A1 (en) | Assistant stand mechanism of a cart for people to ride on | |
JP6067165B1 (ja) | 運搬用車両 | |
JP2009161162A (ja) | 移動台車 | |
JP3177067U (ja) | ハンドパレットトラック | |
CN214775195U (zh) | 一种高效双轮减震轮组 | |
CN219279412U (zh) | 一种运输稳定的叉车 | |
US3071388A (en) | Caster wheel mounting | |
JP2000198451A (ja) | 雪面道路及び非雪面道路兼用キャスタ― | |
KR101668069B1 (ko) | 스윙 보드 | |
CN213974056U (zh) | 一种分离式料桶搬运推车 | |
CN207827314U (zh) | 物流中转车 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |