JP3114827B2 - 電界効果トランジスターおよびその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスターおよびその製造方法

Info

Publication number
JP3114827B2
JP3114827B2 JP23150692A JP23150692A JP3114827B2 JP 3114827 B2 JP3114827 B2 JP 3114827B2 JP 23150692 A JP23150692 A JP 23150692A JP 23150692 A JP23150692 A JP 23150692A JP 3114827 B2 JP3114827 B2 JP 3114827B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleation
nucleation surface
effect transistor
polycrystal
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23150692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0661263A (ja
Inventor
博之 徳永
秀司 川崎
太一 杉本
真哉 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP23150692A priority Critical patent/JP3114827B2/ja
Publication of JPH0661263A publication Critical patent/JPH0661263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3114827B2 publication Critical patent/JP3114827B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Led Devices (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界効トランジスタ
ー(FET)、およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体電子素子や光素子に用いられる半
導体材料は、大きく分けて単結晶、多結晶、非晶質の3
つに分類される。単結晶は、機能的に最も良いものが得
られるが高価で大きなものが作りにくいという欠点があ
った。いっぽう、多結晶や非晶質は低価格で大きさの自
由度があるが、機能的に見れば十分ではなかった。
【0003】従来、多結晶半導体の応用としては以下の
ものがあった。IV族では、主にSiの多結晶が、太陽電
池、薄膜トランジスターに用いられている。II−VI族の
多結晶は、Cd系が薄膜トランジスターやフォトセンサ
ーに用いられ、一部太陽電池への検討も行われている。
Zn系は、EL素子、蛍光体、圧電素子等に用いられて
いる。また、CuInSe2 等のカルコパイライト系の
多結晶が、最近太陽電池への応用が検討され始めてい
る。
【0004】III −V族の多結晶ではGa系、In系が
太陽電池への応用に検討されたことがあるが実用化には
至っていない。またIII −V族化合物の多結晶を用いた
FETに関しては報告はない。ヘテロ成長行おうとし
て、意図に反して充分な結晶性が得られないまま、その
上にFETを製作した例はあるが、積極的に多結晶を利
用して、その特徴を生かしたFETが検討されたことは
ない。
【0005】また、III −V族の多結晶を用いた太陽電
池に関する文献は多数報告されているが、発光特性に関
するものは少ない。SALERNO J P 等が(c
onf.RECIEEE vol.15th P.11
74〜1178)で電子線ルミネッセンスについて報告
しているが、PN接合を使ってLED特性を調べたとい
う記述はなかった。
【0006】従来のLEDを用いた表示装置は、一般に
は、単結晶ウエハの上面にLEDを形成し、このウエハ
からLEDを単独または数素子単位で切り出して、支持
基板上に接着することで構成していた。これを単独のラ
ンプ、または文字体、数字表示用に並べて商品化されて
いた。また大面積のLED表示素子としては、幾つもの
LEDをハイブリッド化したものが製作されている。し
かし、コスト上の問題から、大面積LED表示は用途が
限られている。
【0007】そこで、このようなLED表示における表
示面積の制約の問題を解決するために、本発明者等は特
開昭64−723号公報において大面積にIII −V族化
合物単結晶を形成する方法として選択核形成法を提案し
た。
【0008】これはIII −V族化合物結晶の核形成密度
の小さい非核形成面と、この非核形成面に隣接して配さ
れ、単一核のみより結晶成長するに充分小さい面積であ
って該非核形成面の核形成密度より大きい核形成密度を
有し、非晶質材料からなる核形成面とを有した基体上
に、前記単一核より成長して核形成面を超えて非核形成
面上へ広がったIII −V族単結晶を形成する方法であ
る。
【0009】また、この技術を利用したLED素子とし
て特開昭63−239988号公報を提案した。これ
は、前記単結晶を形成する際に、結晶形成処理条件を切
り替えることによりPN接合領域を作り、非単結晶基板
上にLEDが形成できることを示した。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】従来報告されてい
る、大面積電子素子に対応したFETとしては、アモル
ファスシリコン、ポリシリコン、CdTe、CdSe等
の材料が用いられていた。しかし何れの場合でも、キャ
リアの移動度が0.1〜100程度で、高速のスイッチ
ングには不向きであった。
【0011】III −V族化合物に関していえば、従来報
告されている形成方法により作成された多結晶では、粒
径が小さかったり、不揃いであったためにFETなどの
電子素子は作製できないと考えられ、FETの検討はさ
れていなかった。
【0012】いっぽう前述の選択核形成法によれば、非
単結晶基板上に大面積にIII −V族の単結晶を得ること
が可能になるが、僅かではあるが核形成面上に多結晶が
形成されたり、核形成面上に何も付かない非占有が生じ
たりする橋があった。この基板上に電子素子を形成しよ
うとすると多結晶のところはキャリヤの移動度が低下し
たり、非占有域では素子のない場合が出来るなど、基板
内における均一性という面で問題が生じる可能性があっ
た。また、この基板にLED素子を形成しようとする
と、わずかに形成された多結晶のところは発光輝度が低
下したり、非占有域では全く発光しない場所ができるな
ど基板内における均一性という面でやや問題があった。
また単結晶の中にも、成長の異方性が強く現れて、細長
く変形成長が起こり電極形成などの素子化のプロセスが
困難なものもあった。また選択核形成法では、単結晶化
率を高めるような成長条件にすると占有化率が低下し、
占有率を高めるような成長条件にすると単結晶化率が低
下するという相反する問題があった。
【0013】また従来の多結晶膜においては、半導体と
しての性能を良くする為に多結晶の粒径を大きくする
と、膜表面の凹凸が大きくなって電極配線が困難になり
配線抵抗の増加や断線が生じ易くなって、電極配線を容
易にする為に多結晶粒径を小さくすると、半導体として
の性質が悪くなるという問題もあった。
【0014】なお、本発明者は既に多結晶による選択的
半導体素子形成法を提案し、二次元アレー表示素子とし
て、マトリックス駆動用EL(特開昭64−51677
号公報)、LED(特開昭63−239988号公報)
(図41)を提案した。また、結晶形成起点(核形成
面)を電極として用いる太陽電池(特開平1−1321
73号公報)を提案している。
【0015】しかしながら上記マトリックス駆動用LE
Dにおいて、電極配線が複雑であるため再現性が悪く、
良質のLEDアレーが得られなかった。また、結晶形成
起点を電極として用いる太陽電池の場合、電極配線と結
晶形成起点は別のパターニングにより形成されているた
めプロセス回数が多くなり、結晶形成起点材料を電極と
するため結晶形成起点材料が導電性のものに限られる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の電界効果
トランジスターは、核形成密度の小さい非核形成面と、
該非核形成面の核形成密度より大きい核形成密度を有
し、結晶成長して複数の核が発生しその平均粒径が0.
2μm以上になるに適する面積にパターニングされた核
形成面とが隣接して配された自由表面を有する基体に、
結晶形成処理を施し該核形成面を起点に多結晶を成長さ
せて形成した、平均粒径が0.2μm以上となるIII−
V族化合物半導体の多結晶を用いたことを特徴とする。
【0017】
【0018】本発明の第2の電界効果トランジスター
は、III−V族化合物半導体の大粒径多結晶により形成
された活性化領域(チャネル領域)と、該活性化領域に
接しIII−V族化合物半導体の小粒径多結晶で形成され
た電極引出し領域と、該電極引出し領域に接続された配
線とを有することを特徴とする。
【0019】本発明の電界効果トランジスターの製造方
法は、大粒径多結晶により形成された活性化領域と、該
活性化領域に接し小粒径多結晶で形成された電極引出し
領域と、該電極引出し領域に接続された配線とを有する
電界効果トランジスターの製造方法であって、核形成密
度の小さい非核形成面と、該非核形成面の核形成密度よ
り大きい核形成密度を有し、結晶成長して複数の核が発
生しその平均粒径が0.2μm以上になるに適する面積
にパターニングされた大粒径用核形成面と、前記非核形
成面の核形成密度より大きい核形成密度を有し、該大粒
径用核形成面に成長する多結晶よりも平均粒径が小さい
多結晶が成長するに適する面積にパターニングされた小
粒径用核形成面とが隣接して配された自由表面を有する
基体に、結晶形成処理を施し該大粒径用核形成面及び該
小粒径用核形成面を起点に多結晶を成長させて、前記大
粒径多結晶の平均粒径が0.2μm以上となり、前記小
粒径多結晶の平均粒径が0.2μmよりも小さくなるよ
うにした電界効果トランジスターの製造方法である。
【0020】
【0021】
【0022】
【作用】本発明の第1の電界効果トランジスター及びそ
の製造方法は、III −V族化合物半導体を用いること
で、基体上に粒径が大きく、且つ粒径の分布が小さい多
結晶を形成し、大面積にわたって特性の揃った素子を形
成するものである。本発明によれば、高速のスイッチン
グ素子が簡単なプロセスで大面積に得られるので、従来
の材料では出来ない様な多機能の集積回路を実現でき
る。
【0023】本発明の第2の電界効果トランジスター及
びその製造方法は、上記本発明の第1の電界効果トラン
ジスター及びその製造方法の作用に加えて、電極引出し
領域を小粒径多結晶で形成することで、電極の断線等に
よる歩留まりの低下を抑え、信頼性の高い回路を形成す
るものである。
【0024】〔実験〕 ここで、本発明に関連の深いIII−V族化合物多結晶の
諸物性について、本発明者らが、実験によって得た知見
を述べる。 (1)結晶粒径の制御方法 まず始めに、MOCVD法(有機金属化学気相成長法)
用いてGaAsの多結晶を選択堆積した時の、核形成面
(正方形)の大きさと多結晶の平均粒径について検討を
行った。
【0025】評価に使用した結晶の成長条件は、以下の
ようであった。
【0026】 TMG 2.4×10-5mol/m
in AsH3 1.4×10-3mol/m
in HCl(エッチングガス) 2.2×10-5mol/m
in H2 (キャリアガス) 10 l/m
in 基板温度 775℃ 圧力 20torr 成長時間 60分 核形成面 ポリシリコン 非核形成面 SiO2 ここで用いた平均粒径は以下のようして求めた。図42
はその計算方法を示したものである。島状になった選択
堆積GaAs多結晶を、表面をエポキシ樹脂で保護した
後ダイヤモンドペーストを用いて基板方向に垂直な断面
方向に60μm程度の厚さまで研磨し、さらにイオンミ
リングによって20μm程度まで薄くしてTEM(透過
電子顕微鏡)観察を行った。結晶表面から約2μm半円
状の曲線を引き、それを横切る粒界の数に1を足した数
で、断面状の曲線の長さを割り算したものを平均粒径と
した(このとき、一番大きな粒径の1割に満たない様
な、粒の隙間に生じた小粒子はカウントしなかった)。
【0027】このTEM観察から、核形成面から2〜3
μm程度までの近傍では粒径がやや小さく、その外側で
はほぼ一定の大きさに揃っていることが判った。
【0028】図43は核形成面の大きさと、平均粒径の
関係を示したものである。図から明らかなように、核形
成面が小さくなる程、結晶の平均粒径が大きくなってい
ることが分かる。
【0029】これは以下のように考えられる。核形成密
度は、核形成面の材質と成長条件で決まっている。核形
成面の面積が小さくなると核発生数が減少するが、(核
形成面の配置密度がある程度高い場合は)単位体積当り
の原料ガスの供給量やそれを消費して成長する結晶の体
積の総和は一定なので、一つの結晶粒の粒径は大きくな
っていく。
【0030】この実験では核形成面としてポリシリコン
を用いているが、ポリシリコンは核形成密度が高いため
に単結晶を発生させるには0.5μm□以下のシードサ
イズが必要になる。一方、AlNなどの比較的核形成密
度の低い材料を核形成面として用いれば、成長条件を選
ぶことによって2μm□以下のシードサイズで単結晶化
が可能になる。 (2)結晶粒径とショットキーダイオードのブレイクダ
ウン電圧の関係 本発明者らは長年の研究で、III −V族化合物多結晶を
用いたMESFET(メタルセミコンダクターゲートF
ET)において、最も特性を左右するものはゲート電極
からの漏れ電流であることが判った。ショットキーダイ
オードは図44に示すような電流電圧特性を持っている
が、MESFETのゲート電極として機能できるのは、
負のバイアスを掛けてからブレイクダウンするまでの領
域である。この電圧範囲において空乏層が広がり、これ
を超えて電圧を印加すると漏れ電流となってソース・ド
レイン電極へ流れ込む。そこで、結晶性と漏れ電流の関
係を調べるために、ショットキーダイオードを作製し、
ブレイクダウン電圧の測定を行った。
【0031】ここで用いた半導体部分は、前述した、核
形成面の大きさで粒径を制御した多結晶GaAsで、成
長条件は以下のようであった。
【0032】 TMG 3.0×10-5mol/m
in AsH3 2.0×10-3mol/m
in HCl(エッチングガス) 2.2×10-5mol/m
in H2 (キャリアガス) 10 l/m
in ドーピングガス(SiH4 )2.0×10-7mol/m
in 基板温度 775℃ 圧力 20torr 成長時間 90分 核形成面 ポリシリコン 非核形成面 SiO2 図45は作製したショットキーダイオードの構造の概略
図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。ポ
リシリコンの核形成面1103上にキャリア密度2×1
17/cm3 のN型GaAs多結晶1104を成長し、
AuGe/Au膜オーミック電極1106、Al膜ショ
ットキー電極1105を形成したものである。電極11
05と多結晶半導体1104の重なり部分の面積は約1
0×10μmである。
【0033】図46は、結晶の平均粒径とブレイクダウ
ン電圧の関係について示したものである。結晶粒径が大
きくなるに従って、ブレイクダウン電圧も大きくなって
いくことが判る。特に結晶粒径が2000Å以上でブレ
イクダウン電圧の増加の程度が著しい。
【0034】これは結晶粒径が小さいと結晶粒界が増加
し、ここに存在する準位に捕まったキャリアによって空
乏層の広がりが阻害されるからだと考えられる。これと
似たような結晶粒径依存性は、III −V族化合物多結晶
の発光素子においても観察され、本発明者らにより提案
された特願平2−303394号に詳しく述べた通りで
ある。 (3)粒径と電極抵抗 つぎに、結晶粒径(核形成面の大きさ)と、その凹凸が
配線抵抗に与える影響に付いて検討した。図47は金属
蒸着により多結晶上に電極配線を形成した場合、多結晶
の粒径による凹凸及び多結晶島の形状がどの様な影響を
与えるのかを模式的に示したものであり、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
【0035】核形成面が小さく結晶粒径の大きい多結晶
島の場合、領域Aでは島状の多結晶の陰になって蒸着膜
が薄くなり易く、領域Bでは大粒径の多結晶のファセッ
トのスパイク状の部分で蒸着膜が薄くなり易く、領域C
では基板面と多結晶の接触部で蒸着膜電極の断線が起こ
り易い。
【0036】一方、核形成面が大きく結晶粒径の小さい
多結晶島の場合を示したのが図48であり、(a)は平
面図、(b)は断面図である。領域B′では表面に極端
な凹凸が存在しないため、蒸着膜電極が断線する可能性
は少ない。領域A′及びC′では多結晶層の厚みが薄
く、基板との段差が小さいので蒸着の際に影ができ難
く、ステップカバレッジも容易になる。
【0037】そこで図49のような核形成面のパターン
を用意して(図49において、(a)は平面図、(b)
は断面図である。)、核形成面の大きさと多結晶粒径お
よび膜厚の関係を測定した。このパターンは底辺が10
0μm、高さが1mmの二等辺三角形で、核形成面の幅
が連続的に変化している。これを配置図(c)のように
50μmピッチで並べた。
【0038】評価に使用した結晶の成長条件は、以下の
ようであった。
【0039】 TMG 3.0×10-5mol/m
in AsH3 2.0×10-3mol/m
in HCl(エッチングガス) 2.2×10-5mol/m
in H2 (キャリアガス) 10 l/m
in ドーピングガス(SiH4 )2.0×10-7mol/m
in 基板温度 775℃ 圧力 20torr 成長時間 80分 核形成面 ポリシリコン 非核形成面 SiO2 粒径は前述と同様にTEMで、膜厚はSEM(走査型電
子顕微鏡)を用いて測定した。図50に平均粒径と核形
成面の幅の関係を示した。これより核形成面が大きくな
る程平均粒径が小さくなって、核形成面が20μm以上
でほぼ一定値になることが判る。図51は成長した膜厚
と核形成面の幅の関係を示したものだが、膜厚も核形成
面が大きくなるに従って薄くなっている。
【0040】つぎに上に述べた方法で作製したGaAs
多結晶を覆うようにAu電極を配線し、配線抵抗及び断
線確率について調べた。図52は測定系の概略図であ
り、(a)は平面図、(b)は断面図である。多結晶G
aAsをまたぐようにAu電極(真空蒸着により作製、
厚さ0.5μm幅10μm)を形成し、その両端をプロ
ーブ(500μm間隔)であたって電流−電圧測定を行
った。図53は核形成面の幅と抵抗の関係を示したもの
である。図54は核形成面の幅と断線の確率について調
べたものである(測定数は各点50個)。
【0041】以上の結果から、平均粒径が小さくなるに
つれて抵抗は減少し断線確率も小さくなっていることが
判る。
【0042】(1)(2)(3)の結果より、FETと
しての性能を安定させるには大粒径の多結晶が良く、電
極を形成するには小粒径の多結晶が好ましいことが判っ
た。 (4)発光特性 前述のように、核形成面の大きさで粒径を制御したGa
As多結晶を用いてLEDを作成し、その発光特性を調
べた。
【0043】図55は作成したLEDの構造図である
(なお、製造方法の詳細については実施例において説明
を行う)。ポリシリコン核形成面901上にp−GaA
s多結晶903とn−GaAs多結晶904を連続して
成長し平坦化後、絶縁膜907を介してAuGe/Au
電極905、Cr/Au電極906を形成したものであ
る。多結晶の形成条件を以下に示す。
【0044】 TMG 3.0×10-5mol/m
in AsH3 2.0×10-3mol/m
in HCl 2.2×10-3mol/m
in H2 10 l/m
in DEZn(p型) 6.0×10-6mol/m
in SiH4 (n型) 5.0×10-6mol/m
in 基板温度 775℃ 圧力 20torr 核形成面 ポリシリコン 非核形成面 SiO2 この接合から発せられる光909を光パワーメーター9
10により測定し、光強度の比較を行った。測定を行っ
たGaAs多結晶LEDは、粒径によらず880nm付
近にピーク波長を持っていた。
【0045】図56は核形成面の大きさ(結晶の平均粒
径)と発光強度の関係について示したものである(この
時の平均粒径は、結晶島表面から2μm程度内側を観察
したものを採用している。これは、LEDを作成する
時、発光領域がほぼその位置に形成されているので、粒
径の発光強度に与える影響が顕著にでるからであ
る。)。
【0046】これより、結晶粒径が増大するに従って、
発光強度は増加していることが分かる。特に粒径が0.
6μm〜0.8μmの領域における変化が著しい。
【0047】これは結晶の粒径が小さくなるに従って、
結晶粒界が増加し、粒界における非発光再結合が多くな
り、発光効率を低下させていると考えられる。O.Pa
z等(J.Appl.Phys.61(4)15 19
87 p.1537)やM.Yamaguchi等
(J.Appl.Phys.60(1)1 1986
p.413)が多結晶GaAsについてキャリアの再結
合速度やマイノリテイキャリアの拡散長を調べた結果で
も同様の傾向が見られる。 〔実施態様例〕本発明が対象とするIII −V族化合物
は、二元素化合物に限られず、三元素もしくはそれ以上
の多元素III −V族混晶化合物を含むものである。
【0048】以下に本発明の実施態様例を、図面を使っ
て詳細に説明する。 (実施態様例1)図1は本発明の電界効果トランジスタ
ーの実施態様例1の構成を説明するための断面図であ
る。
【0049】同図において、101は下地材料、102
は核形成密度の低い材料からなる薄膜、103は薄膜1
02上の非核形成面、104は非核形成面103より核
形成密度の高い材料からなり、結晶成長して複数の核が
発生しその平均粒径が0.2μm以上になるのに最適な
面積にパターニングされた核形成面、106は多結晶
島、107は絶縁膜、108は真性多結晶層、109は
N型多結晶層、110はソース・ドレイン電極、111
はゲート電極である。
【0050】図2〜図12は、本発明の製造方法によ
り、選択的に核形成を行い、粒径の制御されたIII −V
族化合物の多結晶を成長し、それを用いてFET素子を
作製する概略工程図である。
【0051】(A)まず、図2に示すように、下地材料
101(例えばAl2 3 ,AlN,BNなどのセラミ
ック、カーボン、ポリシリコン、石英、高融点ガラスや
W,Mo,Tiなどの高融点金属)上に結晶核形成密度
の低い材料からなる薄膜102(例えば非晶質のSiO
2 ,Si3 4 など)を堆積し非核形成面103とす
る。
【0052】この薄膜の形成にはCVD法、スパッター
法、真空蒸着法、分散媒を使った塗布法などの方法を用
いる。また、図13のように下地材料101を用いずに
前記核形成密度の低い材料からなる支持体112を用い
てもよい。
【0053】(B)次に図3に示すように、非核形成面
より核形成密度の高い材料(非単結晶質のポリシリコ
ン、AlN,Al2 3 ,Ta2 5 ,TiN,TiO
2 ,WO3 など)を微細な面積(一般には1〜8μm四
方、好ましくは1〜6μm、最適には1〜3μm)(ま
たは幅が微少な帯状でも良く、そのときの幅は、一般に
は、1〜8μm、好ましくは1〜6μm、最適には1〜
3μm)を形成し核形成面104とする。
【0054】また、このように薄膜を微細にパターニン
グする他に、図14の様に下地に核形成密度の高い材料
からなる薄膜104を堆積し、その上に核形成密度の低
い材料からなる薄膜を積み重ね非核形成面103とし、
エッチングにより微細な窓を開けて核形成面104を露
出させても良い。さらに、図15のように核形成密度の
低い材料からなる薄膜102に凹部を形成し、その凹部
の底面に微細な窓を開けて核形成面104を露出させて
もよい(この場合前記凹部内に結晶を形成させた後、上
に絶縁膜を堆積させず、そのまま平坦化できる)。
【0055】その他の方法としては、図16、図17の
ように微細な領域を残し他をレジスト113でカバー
し、イオン(As、Ti、Ga、Al、In、Siな
ど)を核形成密度の低い材料からなる薄膜102に打ち
込んで、核形成密度の高い領域114を形成してもよ
い。
【0056】この時、それぞれ分離された核形成面の間
隔は、一般には20〜200μm、好ましくは30〜1
50μm、最適には40〜100μmである。
【0057】(C)こうして用意した基板上にMOCV
D法でIII −V族化合物(例えばGaAs、GaAlA
s、GaP、GaAsP、InP、GaInAsPな
ど)を成長する。
【0058】図18に用いたMOCVD装置の概略図を
示す。ここに示したのは横型の減圧MOCVD装置であ
るが、これは基板を垂直に保持する縦型または、それ以
外の型式でもかまわない。リアクター209は水冷ジャ
ケットを持った石英製で、結晶成長時以外は内部をター
ボ分子ポンプ217によって10-6程度に排気してい
る。基板ホルダー210はカーボン製でリアクター外部
に設けた高周波コイル(図示せず)からパワーを受けて
900℃まで加熱できる。また基板温度はホルダー21
0内の熱電対212によって測定され、信号処理回路を
経て高周波パワーにフィードバックされ精密な温度コン
トロールが可能になっている。
【0059】原料ガスはリアクターの左端から導入され
る。トリメチルガリウム(TMG)やトリメチルアミル
ミニウム(TMA)などの液体原料とジエチルジンク
(DEZ)などの液体ドーピング材料はステンレス製バ
ブラー203〜205に詰められ恒温槽(図示せず)に
よって所定の温度に保たれている。
【0060】これをマスフローコントローラ(MFC)
208で制御された水素ガス206によってバブリング
して、蒸気としてリアクターへ輸送する。
【0061】アルシン、ホスフィンの様な気体原料やシ
ラン、水素化セレンなどの気体のドーピング材料は、ボ
ンベ201〜202に詰められMFCを通して直接リア
クターへ運ばれる。またエッチング性ガスとして用いる
HCl207は、原料ガスとは別の系統の配管を通して
リアクター内へ導入される。
【0062】リアクター内へ導入されたガスは、基板2
11の付近を通ってロータリーポンプ213によって排
気される。この時前述のターボ分子ポンプはバルブ21
6によって系から分離されている。また反応圧力は、コ
ンダクタンス可変バルブ215によって制御される。
【0063】III −V族化合物半導体原料としては、T
MG(トリメチルガリウム)、TEG(トリエチルガリ
ウム)、TMA(トリメチルアルミニウム)、TEA
(トリエチルアルミニウム)、DAH(ジエチルアルミ
ニウムハイドライド)、TMI(トリメチルインジウ
ム)、TEI(トリエチルインジウム)、TBAs(タ
ーシャルブチルアルシン)、TMAs(トリメチルアル
シン)、TEAs(トリエチルアルシン)、DMAs
(ジメチルアルシン)、DEAs(ジエチルアルシ
ン)、AsH3 (アルシン)、TBP(ターシャルブチ
ルホスフィン)、TMP(トリメチルホスフィン)、T
EP(トリエチルホスフィン)、PH3 (ホスフィ
ン)、NH3 等を用いる。ドーピング原料としてはDM
Se(ジメチルセレン)、DESe(ジエチルセレ
ン)、DMTe(ジメチルテルル)、DETe(ジエチ
ルテルル)、SiH4 (シラン)、DMZ(ジメチルジ
ンク)、DEZ(ジエチルジンク)、Cp2 Mg(シク
ロペンタンマグネシウム)、(MeCp)2 Mg(メチ
ルシクロペンタンマグネシウム)等を用いて行う。
【0064】次に図4に示すように、上述した減圧MO
CVD装置によって、基板上にIII−V族化合物の結晶
核105を発生させる。
【0065】この時の基板温度は、一般には570〜8
50℃、好ましくは600〜800℃、最適には660
〜780℃であり、反応圧力は一般には100torr
以下、好ましくは50torr以下、最適には4〜30
torrである。V族/III族の原料供給モル比は、一
般には10〜150、好ましくは30〜80、最適には
40〜70である。
【0066】エッチング性ガスとしてHClを導入し、
その流量は全ガス流量に対し、一般には7×10-4〜6
×10-2mol%、好ましくは1〜5×10-3mol
%、最適には2〜3×10-3mol%である。
【0067】(D)図5に示すように、時間と共に核は
成長し、また他の新たな核発生も起こり、核形成面上は
多結晶層106で覆われ、やがて非核形成面103上へ
広がって結晶成長は進んでいく。
【0068】(E)図6に示すように、真性型の多結晶
106を所望の大きさまで成長する。このIII −V族化
合物半導体多結晶島106の外径は、一般には5〜12
0μm、好ましくは10〜80μm、最適には15〜6
0μmである。
【0069】(F)次に図7に示すように、成長した島
状の多結晶106の上に厚膜状の絶縁膜107を形成す
る。形成には、スピンオングラス(商品名OCD、東京
応化(株)製など)を焼成する方法を用いる。これは珪
素と酸素の化合物が有機物の間に分散されたもので、あ
る程度高温で焼成することにより、有機物が抜けてSi
2 膜が形成される。この時の焼成温度は一般には15
0℃〜1000℃、好ましくは250℃〜800℃、最
適には300℃〜500℃である。また絶縁膜107の
膜厚は、一般には2〜40μm、好ましくは5〜30μ
m、最適には8〜20μmである。
【0070】(G)図8に示すように、所望の時間焼成
した後、機械的研磨により上面を平坦化して、絶縁膜で
分離された結晶島106を表面に露出させる。
【0071】(H)図9に示すように、再びMOCVD
法を利用して、真性型結晶106上に真性型多結晶層1
08を選択的に堆積させる。これは研磨表面の欠陥を緩
和するバッファー層である。このバッファー層108の
膜厚は一般には500Å〜1μm、好ましくは800〜
6000Å、最適には1000〜3000Åである。
【0072】この時の基板温度は、一般には570〜8
50℃、好ましくは600〜800℃、最適には660
〜780℃であり、反応応力は一般には100torr
以下、好ましくは50torr以下、最適には4〜30
torrである。V族/III族の原料供給モル比は、一
般には10〜150、好ましくは30〜80、最適には
40〜70である。
【0073】エッチング性ガスとしてHClを導入し、
その流量は全ガス流量に対し、一般には5×10-4〜6
×10-2mol%、好ましくは1〜5×10-3mol
%、最適には1〜2×10-3mol%である。
【0074】成長条件の範囲は(C)にきわめて近い
が、成長速度をやや落とした方が好ましい。
【0075】(I)図10に示すように、バッファー層
108上に、連続してN型多結晶層109を堆積させ
る。これが活性層になる。活性層の厚さは一般には50
0〜5000Å、好ましくは600〜3000Å、最適
には800〜2000Åである。成長条件の範囲は
(H)と同様であるが、キャリア密度が1016〜1017
になるように、ドーパントを添加する。
【0076】(J)図11に示すように、レジストでパ
ターニングした後、エッチング液で露出部を軽くエッチ
ングして、オーミック接合が取れる金属膜(例えばAu
GeAu、AuZn膜等)をCVD法、スパッター法、
真空蒸着法などを用いて堆積する。リフトオフ法によっ
て、ソース・ドレイン電極110を形成する。膜厚は所
望の膜厚で良い。電極形成法としては、金属膜堆積後に
エッチングによって行っても良い。
【0077】電極形成後アルゴン雰囲気などの不活性ガ
ス中でアニールする。この時のアニール温度は、一般に
は300〜600℃、好ましくは400〜550℃、最
適には450〜500℃である。
【0078】(K)図12に示すように、レジストでパ
ターニングした後にエッチング液で露出部を軽くエッチ
ングして、自然酸化膜を取り除く。時間を置かずに、シ
ョットキー接合を作れる金属膜(例えばAl,W,T
i,TiW,WN,Au,Pt,Mo,Cu等)を堆積
しリフトオフ法によりゲート電極111を形成する。こ
の薄膜の堆積には、CVD法、スパッター法、真空蒸着
法などを用いる。膜厚は所望の厚さで良い。電極形成法
としては、金属膜堆積後にエッチングによって行っても
良い。
【0079】以上説明した工程により図1に示したよう
なFET素子が作製される。
【0080】FETの構成としては、図1のようなメサ
型に限られる訳でなく、ソース・ドレイン電極110の
下にn+ 領域115を設けたタイプ(図19)、リセス
ゲート構造にしたタイプ(図20)やリセスゲートとn
+ コンタクト116を組み合わせたタイプ(図21)な
ど、通常のMESFETで用いられる形式は応用するこ
とが可能である。 (実施態様例2)図22(a)は本発明の電界効果トラ
ンジスターの実施態様例2の構成を説明するための平面
図、(b)は平面図(a)のX−X線断面図である。
【0081】同図において、301は下地材料、302
は核形成密度の低い材料からなる薄膜、303はソース
・ドレイン電極形成を行う小粒径用核形成面、304は
ゲート電極形成を行う小粒径用核形成面(不図示)、3
05は活性領域を形成する大粒径用核形成面、307は
真性型多結晶層、308はN型多結晶層、309はソー
ス・ドレイン電極、310はゲート電極である。
【0082】図23〜30は、本発明の製造方法によ
り、選択的に核形成を行い、粒径の制御されたIII −V
族化合物の多結晶を成長し、それを用いてFET素子を
作製する概略工程図である。なお図23〜図30におい
て、(a)は平面図、(b)は平面図(a)のX−X線
断面図を示す。なお、図25(a)〜図30(a)にお
いてはX−X線は不図示である。
【0083】(A)図23(a)(b)に示すように、
下地材料301(例えばAl2 3,AlN,BNなど
のセラミック、カーボン、ポリシリコン、石英、高融点
ガラスやW,Mo,Tiなどの高融点金属)上に結晶核
形成密度の低い材料からなる薄膜(例えば非晶質のSi
2 ,Si3 4 など)を堆積し非核形成面302とす
る。
【0084】この薄膜の形成にはCVD法、スパッター
法、真空蒸着法、分散媒を使った塗布法などの方法を用
いる。また、実施態様例1と同様に図13のように下地
材料301を用いず前記核形成密度の低い材料からなる
支持体112を用いてもよい。
【0085】(B)図24(a)(b)に示すように、
非核形成面より核形成密度の高い材料(非単結晶質のポ
リシリコン、AlN,Al2 3 ,Ta2 5 ,Ti
N,TiO2 ,WO3 など)を真空加熱蒸着、CVD
法、スパッター法などを用いて堆積する。次に、ソース
・ドレイン電極形成を行う小粒径用核形成面303、ゲ
ート電極形成を行う小粒径用核形成面304(一般には
10μm四方以上、望ましくは15μm四方以上、最適
には20μm四方以上)および活性領域を形成する大粒
径用核形成面305(一般には10μm四方以下、望ま
しくは6μm四方以下、最適には3μm四方以下)をフ
ォトリソグラフィー技術を用いて形成する。核形成面の
構成は上述した様な、大面積と小面積を組み合わせたも
の以外に、図31(a)(b)の様に部分的に細い所を
設けた連続した核形成面314でも良い。
【0086】核形成面の配置は、活性化領域(小面積核
形成面)の周辺に電極取り出し(大面積核形成面)が設
置されていれば良く、図24の構成に限られるものでは
ない。
【0087】また、このように薄膜を微細にパターニン
グする他に、実施態様例1と同様に図14の様に下地に
核形成密度の高い材料からなる薄膜を堆積し、その上に
核形成密度の低い材料からなる薄膜を積み重ね非核形成
面103とし、エッチングにより微細な窓を開けて核形
成面104を露出させても良い。さらに、図15のよう
に核形成密度の低い材料からなる薄膜102に凹部を形
成し、その凹部の底面に微細な窓を開けて核形成面10
4を露出させてもよい(この場合前記凹部内に結晶を形
成させた後、上に絶縁膜を堆積させず、そのまま平坦化
できる)。
【0088】その他の方法としては、図16、図17の
ように微細な領域を残し他をレジスト113でカバー
し、イオン(As,Ti,Ga,Al,In,Siな
ど)を核形成密度の低い材料からなる薄膜102に打ち
込んで、核形成密度の高い領域114を形成してもよ
い。
【0089】(C)こうして用意した基板上にMOCV
D法でIII −V族化合物(例えばGaAs,GaAlA
s,GaP,GaAsP,InP,GaInAsPな
ど)を成長する。
【0090】なお、ここで用いるMOCVD装置につい
ては既に図18を用いて実施態様例1で説明したのでこ
こでは説明を省略する。
【0091】図25(a)(b)に示すように、減圧M
OCVD装置によって、基板上にIII −V族化合物の結
晶核306を発生させる。
【0092】なお、この時の基板温度、V族/III 族の
原料供給モル、エッチング性ガス材料、流量等は結晶核
105を発生させる実施態様例1の条件と同じである。
【0093】(D)図26(a)(b)に示すように、
成長を続けると、他の新たな核発生も起こり、核形成面
上は真性型半導体の多結晶で覆われ、やがて非核形成面
上302にも結晶成長が広がり小粒径用核形成面30
3、304と大粒径核形成面305上の多結晶は連続す
る。この時、303、304上には電極配線に有利な粒
径の小さな多結晶が、305上にはFET素子に適した
大粒径の多結晶が成長する。
【0094】(E)図27(a)(b)に示すように、
真性型の多結晶307の上に、成長ガスにドーピングガ
スを加えN型の多結晶層308を成長する。これが活性
層になる。活性層の厚さは一般には500〜5000
Å、好ましくは600〜3000Å、最適には800〜
2000Åである。成長条件の範囲は(D)と同様であ
るが、キャリア密度が1016〜1017になるように、ド
ーパントを添加する。
【0095】(F)図28(a)(b)に示すように、
チャネル領域を確保するために、ゲート電極用領域のN
型多結晶層308をフォトリソグラフィー技術を用いて
除去し、真性型多結晶層307を露出させる。
【0096】(G)図29(a)(b)に示すように、
レジストでパターニングした後、エッチング液で露出部
を軽くエッチングして、オーミック接合が取れる金属膜
(例えば(AuGeAu,AuZn膜等)をCVD法、
スパッター法、真空蒸着法などを用いて堆積する。リフ
トオフ法によって、ソース・ドレイン電極309を形成
する。膜厚は所望の膜厚で良い。電極形成法としては、
金属膜堆積後にエッチングによって行っても良い。
【0097】電極形成後アルゴン雰囲気などの不活性ガ
ス中でアニールする。この時のアニール温度は、一般に
は300〜600℃、好ましくは400〜550℃、最
適には450〜500℃である。
【0098】(H)図30(a)(b)に示すように、
レジストでパターニングした後にエッチング液で露出部
を軽くエッチングして、自然酸化膜を取り除く、時間を
置かずに、ショットキー接合を作れる金属膜(例えばA
l,W,Ti,TiW,WN,Au,Pr,Mo,Cu
等)を堆積しリフトオフ法によりゲート電極310を形
成する。この薄膜の堆積には、CVD法、スパッター
法、真空蒸着法などを用いる。膜厚は所望の厚さで良
い。電極形成法としては、金属膜堆積後にエッチングに
よって行っても良い。
【0099】FETの構成としては、実施態様例1と同
様に上に述べた様なメサ型に限られる訳でなく、ソース
・ドレイン電極の下にn+ 領域を設けたタイプ、リセス
ゲート構造にしたタイプやリセスゲートとn+ コンタク
トとを組み合わせたタイプなど、通常のMESFETで
用いられる形式は応用することが可能である。 (実施態様例3)図32(a)は本発明の発光素子の実
施態様例の構成を説明するための平面図、(b)は平面
図(a)のX−X線断面図である。
【0100】同図において、401は耐熱性基板、40
2は核形成密度が小さい非核形成面、403は核形成
面、404はp型又はn型の半導体領域、405は半導
体領域404とは反対導電型の半導体領域、406は電
極、407はもう一方の電極である。
【0101】図33〜図37は、本発明により作成する
発光素子工程の概要を説明する概略工程図である。な
お、図33〜図37において、(a)は平面図、(b)
は平面図(a)のX−X線断面図を示す。図34(a)
〜図37(a)においては、X−X線を省略する。
【0102】図33(a)(b)において、Si単結晶
基板、GaAs単結晶基板等の半導体単結晶基板あるい
は石英基板、セラミック基板等の非晶質基板あるいは
W,Ti,Ta,Pt,V,Mo,Cr,Cu,Ni基
板等の高融点金属基板等の耐熱性基板401上に熱酸化
処理あるいは蒸着、スパッタ等により核形成密度が小さ
いSiO2 ,SiNx等の非単結晶質(非核形成面)4
02を堆積させる。つぎに、Al2 3 ,Ta2 5
の非単結晶質(核形成面)403を堆積させる。堆積法
としては、EB蒸着、抵抗加熱蒸着、スパッタ等が用い
られる。その後、長方形の核形成面(一般には短辺8μ
m以下×長辺30μm以上、望ましくは短辺6μm以下
×長辺50μm以上、最適には短辺3μm以下×70μ
m以上)を、不要部分の核形成面を除去することによ
り、形成する。核形成面の除去方法として、酸、アルカ
リ等の溶液によるウエットエッチングあるいはRIBE
(リアクテイブイオンビームエッチング)等のドライエ
ッチングを用いる。
【0103】また、核形成面と非核形成面の構成は以下
のようでもかまわない。
【0104】図38のように、耐熱性基板401上に核
形成面403、非核形成面402と順次堆積させ、所望
の位置の非核形成面を除去することにより、核形成面を
表面に露出させる。
【0105】図39のように、石英基板等の非核形成面
となりうる耐熱性基板408を用いることにより、非核
形成面の堆積を省く。
【0106】図40のように、耐熱性基板401上に非
核形成面402を堆積させ、核形成面とする部分にA
s,P等のイオンを打ち込み核形成密度を高め核形成面
409)とする。
【0107】図34(a)(b)に示すように、非核形
成面と核形成面の核形成密度の差を利用して、MOCV
D法を用いて、核形成面を起点としてpあるいはn型半
導体領域404およびそれと反対型の導電性を示す半導
体領域405を順次形成する。
【0108】半導体原料はTMG,TEG(トリエチル
ガリウム)やTMA(トリメチルアルミニウム)、TE
A(トリエチルアルミニウム)、TMIn(トリメチル
インジウム)、TEIn(トリエチルインジウム)とT
BAs(ターシャルブチルアルシン)、TMAs(トリ
メチルアルシン)、TEAs(トリエチルアルシン)、
DMAs(ジメチルアルシン)、DEAs(ジエチルア
ルシン)、AsH3 、TBP(ターシャルブチルホスフ
ィン)、TMP(トリメチルホスフィン)、TEP(ト
リエチルホスフィン)、PH3 ,NH3 等を用い、ドー
ピング原料としてはDMSe(ジメチルセレン)、DE
Se(ジエチルセレン)、DMTe(ジメチルテル
ル)、DETe(ジエチルテルル)、SiH4 ,DEZ
n(ジエチルジンク)、Cp2 Mg(シクロペンタンマ
グネシウム)、(MeCp)2 Mg(メチルシクロペン
タンマグネシウム)等を用いて行う。
【0109】成長条件として、成長温度は500〜12
00℃であり窒化物系の場合には800〜1200℃で
ある。圧力は一般には80torr以下、望ましくは3
0torr以下、最適には20torr以下で行う。た
だし、これらの成長条件は装置依存性があり、使用する
装置によりこれらの条件は変化する。成長時間は半導体
素子の大きさにより決定される。
【0110】図35(a)(b)に示すように、結晶島
表面の一部を除去し、内部半導体領域404を表面に露
出させる。結晶島の一部を除去する方法としては、除去
しない部分にレジストあるいはSiO2 等でマスク41
0をし、RIBE,IBE等のドライエッチングあるい
は酸、アルカリ等の溶液によりウエットエッチング等を
用いて行う。
【0111】つぎに、図36(a)(b)に示すよう
に、内部半導体領域404を表面に露出させない部分の
結晶島表面の一部に電極406を形成する。電極の形成
法は抵抗加熱蒸着法、電子線加熱蒸着法等を用いる。パ
ターニングとしては、あらかじめレジストによりパター
ニングし、その後電極を形成し、レジストを剥離するリ
フトオフ、あるいは電極を全面に形成した後、不必要な
部分の電極を取り去る手法等により行う。
【0112】図37(a)(b)に示すように、もう一
方の電極407を内部半導体領域404が露出した部分
の一部に形成する。電極形成法は図36(a)(b)に
より形成した方法で行う。
【0113】なお、比較のため、特開昭63−2399
88号公報に示した従来のマトリクス構造の発光素子の
構造図を図41に示す。同図において、205はn−G
aAs領域、206はp−GaAs領域、207はCr
/Au電極、209はAuGe/Au電極である。
【0114】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて詳細に説
明する。 (実施例1)本実施例のGaAs多結晶を用いたFET
素子の製造工程は実施態様例1の製造工程と同じなので
図2〜図12を用いて説明するものとし、また対応する
構成部材については同一符号を用いて説明を行うものと
する。
【0115】(A)図2に示すように、厚さ1mmのア
ルミナ基板101上に、SiH4 とO2 とを用いたCV
D法によりSiO2 膜102を1500Å堆積した。こ
れを非核形成面103とする。
【0116】この時の堆積条件は、SiH4 45scc
m,O2 60sccm,N2 50sccm,基板温度4
40℃、圧力は常圧、堆積時間は90秒であった。
【0117】(B)次に図3に示すように、LPCVD
法によってポリシリコン膜を500Å堆積し、フォトリ
ソグラフィー技術によって、一辺が3μmの微細な正方
形にパターニングしてHF:HNO3 :CH3 COOH
=1:60:60のエッチング液を用いてエッチング
し、核形成面104とした。また、核形成面どうしの間
隔は60μmとした。この時のポリシリコン膜の堆積条
件は、SiH4 45sccm、基板温度620℃、圧力
220mtorr、堆積時間は5分30秒であった。
【0118】(C)GaAsの成長には、前述した図1
8のMOCVD装置を用いた。
【0119】まず図4に示すように真性型GaAs10
5を核形成面104上に発生させた。
【0120】この時の成長条件は、 TMG 2.4×10-5mol/m
in AsH3 1.8×10-3mol/m
in HCl(エッチングガス) 2.0×10-5mol/m
in H2 (キャリアガス) 10 l/m
in 基板温度 775℃ 圧力 20torr であった。
【0121】(D)図6に示すように、成長を100分
続けて、真性型GaAs結晶島106の底面の径を25
μmにまで成長させた。
【0122】(E)次に図7に示すように、成長した島
状の多結晶106の上に厚膜状の絶縁膜107を形成す
る。スピンオングラス(商品名OCD)をスピンコータ
ーで20μm厚に塗布し、焼成炉に入れて450℃で4
5分焼成した。
【0123】(F)図8に示すように、焼成した後、ダ
イヤモンドコンパウンド(商品名METADIII(株)
BUEHLER製)を用いて機械的研磨を行い上面を平
坦化して、絶縁膜で分離された結晶島106を表面に露
出させた。
【0124】(G)図9に示すように、再びMOCVD
法を利用して、真性型結晶106上に真性型多結晶10
8をバッファー層として選択的に堆積させた。
【0125】この時の成長条件は、 TMG 1.0×10-5mol/m
in AsH3 1.3×10-3mol/m
in HCl(エッチングガス) 1.0×10-5mol/m
in H2 (キャリアガス) 10 l/m
in 基板温度 775℃ 圧力 20torr 堆積時間 2分 であった。
【0126】バッファー層の厚さは1500Åであっ
た。
【0127】(H)図10に示すように、バッファー層
108上に、活性層としてN型多結晶109を堆積させ
た。成長条件は、SiH4 を1.0×10-7mol/m
in添加した以外は(G)と同様であった。堆積時間は
80秒で、膜厚は1200Åであった。
【0128】(I)図11に示すように、レジストでパ
ターニングした後、エッチング液(アンモニア:過酸化
水素水:水=3:1:100)で露出部を3秒エッチン
グして自然酸化膜を取り除き、AuGeを500Å,A
uを3000Å連続して真空蒸着し、リフトオフ法によ
りソース・ドレイン電極110を形成した。電極形成後
アルゴン雰囲気中で450℃、20分アニールを行っ
た。
【0129】(J)さらに、図12に示すように、レジ
ストでパターニングした後に同様のエッチング液で露出
部を3秒間エッチングして、時間を置かずに、Alを真
空蒸着により3000Å堆積しリフトオフ法によりゲー
ト電極111を形成した。このFETのチャネル長は5
μm、チャネル幅は20μmであった。
【0130】このFETに、ゲート電圧0V、ソース・
ドレイン電圧2Vを印加したところ12μAの電流が流
れ、ゲート電圧を−1Vに変化させると電流は11nA
に減少し、FETとして動作していることが確認され
た。
【0131】また、ソース・ドレイン電圧2Vを印加し
て動特性を評価したところ、カットオフ周波数は1.5
GHzであった。 (実施例2)図57〜65は本実施例のInP多結晶を
用いたFET素子の概略工程図である。
【0132】(A)図57に示すように、厚さ0.5m
mのAlN基板501上に、SiH4 とO2 とを用いた
CVD法によりSiO2 膜502を1500Å堆積し
た。これを非核形成面503とする。
【0133】この時の堆積条件は、SiH4 45scc
m,O2 60sccm,N2 50sccm,基板温度4
40℃、圧力は常圧、堆積時間は90秒であった。
【0134】(B)次に図58に示すように、フォトリ
ソグラフィー技術によって、一辺が2.5μmの微細な
正方形にパターニングしてHF:H2 O=1:40のエ
ッチング液を用いてSiO2 膜をエッチングして核形成
面504を露出させた。また、核形成面どうしの間隔は
50μmとした。
【0135】(C)InPの成長には、前述した図18
と同様のMOCVD装置を用いた。
【0136】まず図59に示すように、真性型InP多
結晶を核形成面504上に発生させた。
【0137】この時の成長条件は、 TMI 1.8×10-5mol/m
in TBP 6.0×10-3mol/m
in HCl(エッチングガス) 2.0×10-5mol/m
in H2 (キャリアガス) 10 l/m
in 基板温度 750℃ 圧力 15torr であった。
【0138】成長を120分続けて、真性型InP型結
晶島505の底面の径を27μmにまで成長させた。
【0139】(D)次に図60に示すように、成長した
島状の多結晶505の上に厚膜状の絶縁膜506を形成
する。スピンオングラス(商品名OCD)をスピンコー
ターで20μm厚に塗布し、焼成炉に入れて450℃で
45分焼成した。
【0140】(E)図61に示すように、焼成した後、
ダイヤモンドコンパウンドを用いて機械的研磨を行い上
面を平坦化して、絶縁膜で分離された結晶島505を表
面に露出させた。
【0141】(F)図62に示すように、再びMOCV
D法を利用して、真性型結晶505上に真性型多結晶5
07をバッファー層として選択的に堆積させた。
【0142】この時の成長条件は、 TMI 7.0×10-6mol/m
in TBP 4.0×10-3mol/m
in HCl(エッチングガス) 1.0×10-5mol/m
in H2 (キャリアガス) 10 l/m
in 基板温度 750℃ 圧力 15torr 堆積時間 2分30秒 であった。
【0143】バッファー層の厚さは2000Åであっ
た。
【0144】(G)図63に示すように、バッファー層
507上に、活性層としてN型多結晶508を堆積させ
た。成長条件は、SeH2 を6.0×10-7mol/m
in添加した以外は(G)と同様であった。堆積時間は
90秒で、膜厚は1500Åであった。
【0145】(H)図64に示すように、レジストでパ
ターニングした後、エッチング液(アンモニア:過酸化
水素水:水=3:10:100)で露出部を3秒エッチ
ングして自然酸化膜を取り除き、AuGeを500Å,
Niを3000Å連続して真空蒸着し、リフトオフ法に
よりソース・ドレイン電極509を形成した。電極形成
後水素雰囲気中で500℃、5分アニールを行った。
【0146】(I)さらに、図65に示すように、レジ
ストでパターニングした後に同様のエッチング液で露出
部を3秒間エッチングして、時間を置かずに、Crを5
00Å,Auを2000Å連続して真空蒸着し、リフト
オフ法によりゲート電極510を形成した。このFET
のチャネル長は4μm、チャネル幅は20μmであっ
た。
【0147】このFETに、ゲート電圧0V、ソース・
ドレイン電圧2Vを印加したところ10μAの電流が流
れ、ゲート電圧を−1Vに変化させると電流は62nA
に減少し、FETとして動作していることが確認され
た。
【0148】また、ソース・ドレイン電圧2Vを印加し
て動特性を評価したところ、カットオフ周波数は1.8
GHzであった。 (実施例3)本実施例のGaAs多結晶を用いたFET
素子の製造工程は、実施態様例2の製造工程と同じなの
で、図23(a)(b)〜図30(a)(b)を用いて
説明するものとし、また対応する構成部材については同
一符号を用いて説明を行う。図66(a)(b)は核形
成面の形状を具体的に示す図であり、図24(a)
(b)に対応する図である。
【0149】(A)図23(a)(b)に示すように、
厚さ0.5mmの高融点ガラス(商品名コーニング17
29)基板301上に、SiH4 とO2 を用いたCVD
法によりSiO2 膜を1500Å堆積した。これを非核
形成面302とする。
【0150】この時の堆積条件は、SiH4 45scc
m,O2 60sccm,N2 50sccm,基板温度4
40℃、圧力は常圧、堆積時間は90秒であった。
【0151】(B)次に図66(a)(b)に示すよう
に、LPCVD法によってポリシリコン膜を500Å堆
積し、フォトリソグラフィー技術によってパターニング
した後でHF:HNO3 :CH3 COOH=1:60:
60のエッチング液を用いてエッチングし、核形成面
(303〜305を図66に示した様に配置した。活性
領域用核形成面305は2μm□であった。また、この
時のポリシリコン膜の堆積条件は、SiH4 45scc
m、基板温度620℃、圧力220mtorr、堆積時
間は5分30秒であった。
【0152】(C)GaAsの成長には、前述した図1
8と同様のMOCVD装置を用いた。
【0153】まず図26(a)(b)に示すように、真
性型GaAs多結晶307を核形成面303〜305上
に堆積した。
【0154】この時の成長条件は、 TMG 2.6×10-5mol/m
in AsH3 2.0×10-3mol/m
in HCl(エッチングガス) 2.2×10-5mol/m
in H2 (キャリアガス) 10 l/m
in 基板温度 775℃ 圧力 20torr 成長時間 100分 であった。
【0155】GaAs多結晶層307の厚さは電極用核
形成面303,304上で1.2μm、活性領域用核形
成面305で6μmであった。
【0156】(D)次に、図27(a)(b)に示すよ
うに、ドーピング原料としてSiH4 を1.2×10-7
mol/min添加して、N型GaAs多結晶層308
を堆積した。堆積条件はドーピング原料以外は(C)と
同様であった。堆積時間は90秒、膜厚は1200Åで
あった。
【0157】(E)図28(a)(b)に示すように、
チャネル領域を形成するために、ゲート電極用核形成面
304上のN型GaAs多結晶層308をエッチング液
(酢酸:過酸化水素:硫酸:水の混合液)で取り除き、
真性型GaAs多結晶層307を露出させた。
【0158】(F)図29(a)(b)に示すように、
レジストでパターニングした後、エッチング液(アンモ
ニア:過酸化水素水:水の混合液)で露出部を3秒間エ
ッチングした。次にAuGeを500Å,Auを300
0Å連続して真空蒸着し、リフトオフ法によって、ソー
ス・ドレイン電極309を形成した。電極形成後アルゴ
ン雰囲気中で450℃、20分アニールを行った。
【0159】(G)さらに、図30(a)(b)に示す
ように、レジストでパターニングした後に、(F)と同
様の条件でエッチングして、時間を置かずに真空装置に
入れて、Alを真空蒸着により3000Å堆積しリフト
オフ法によりゲート電極310を形成した。このFET
のチャネル長は5μmチャネル幅は20μmであった。
【0160】このFETに、ゲート電圧0V、ソース・
ドレイン電圧2Vを印加したところ11μAの電流が流
れ、ゲート電圧を−1Vに変化させると電流は7nAに
減少し、FETとして動作していることが確認された。
【0161】また、ソース・ドレイン電圧2Vを印加し
て動特性を評価したところ、カットオフ周波数は1.8
GHzであった。
【0162】この素子を60℃湿度85%の高温高湿槽
の雰囲気下で、ソース・ドレイン電圧を5V印加して6
00MHzで24時間動作させた後、断線確率を計測し
たところ5%で、小粒径の電極取り出し部を持たない構
造のFETの断線確率15%に較べ、素子の信頼性が向
上していた。 (実施例4)図67(a)(b)〜73(a)(b)は
本実施例のInP多結晶を用いたFET素子の概略工程
図である。
【0163】(A)図67(a)(b)に示すように、
厚さ1mmのアルミナ基板601上に、LPCVD法に
よってポリシリコン膜602を1000Å堆積した。こ
の時の堆積条件は、SiH4 45sccm、基板温度6
20℃、圧力220mtorr、堆積時間10分であっ
た。
【0164】(B)次に図68(a)(b)に示すよう
に、CVD法によってSiO2 膜606を1000Å堆
積した。これを非核形成面とした。この時の堆積条件
は、SiH4 45sccm、O2 60sccm、N2
0sccm、基板温度440℃、圧力は常圧、堆積時間
は70秒であった。
【0165】さらにレジストによりパターニングしてエ
ッチング液(HF:H2 O=1:40)で1分エッチン
グして、ポリシリコン膜602を部分的に露出させて核
形成面(603〜605を形成した。核形成面は、図6
8に示した様に配置した。ここで603はソース・ドレ
イン電極用、604はゲート電極用の核形成面であっ
た。605は活性領域用の核形成面で、幅2μmのT字
状のパターンであった。
【0166】(C)InPの成長には、前述した図18
と同様のMOCVD装置を用いた。
【0167】まず図69(a)(b)に示すように、真
性型InP多結晶層607を核形成面603〜604上
に堆積した。
【0168】この時の成長条件は、 TMI 2.0×10-5mol/m
in TBP 6.0×10-3mol/m
in HCl(エッチングガス) 1.8×10-5mol/m
in H2 (キャリアガス) 10 l/m
in 基板温度 750℃ 圧力 18torr 成長時間 90分 であった。
【0169】真性型InP多結晶層607の厚さは活性
領域用核形成面605上で5μmであった。
【0170】(D)次に、図70(a)(b)に示すよ
うに、ドーピング原料としてSeH2 を6×10-7mo
l/min添加して、N型InP多結晶層608を堆積
した。ドーピング原料を加えた以外は(C)と同様の成
長条件であった。堆積時間は80秒、膜厚は1000Å
であった。 (E)図71(a)(b)に示すように、チャネル領域
を形成するために、ゲート電極用核形成面604上のN
型InP多結晶層608をエッチング液(過酸化水素
水:硫酸:水の混合液)で取り除き、真性型InP多結
晶層607を露出させた。
【0171】(F)図72(a)(b)に示すように、
レジストでパターニングした後、エッチング液(アンモ
ニア:過酸化水素水:水の混合液)で露出部を3秒間エ
ッチングして自然酸化膜を取り除き、AuGeを500
Å,Niを3000Å連続して真空蒸着し、リフトオフ
法によって、ソース・ドレイン電極609を形成した。
電極形成後アルゴン雰囲気中で500℃、5分アニール
を行った。
【0172】(G)さらに、図73(a)(b)に示す
ように、レジストでパターニングした後に、(F)と同
様の条件でエッチングして、時間を置かずに真空装置に
入れて、Crを500Å,Auを2000Å連続して真
空蒸着し、リフトオフ法によりゲート電極610を形成
した。このFETのチャネル長は6μmチャネル幅は2
2μmであった。
【0173】このFETに、ゲート電圧0V、ソース・
ドレイン電圧2Vを印加したところ9μAの電流が流
れ、ゲート電圧を−1Vに変化させると電流は55nA
に減少し、FETとして動作していることが確認され
た。
【0174】また、ソース・ドレイン電圧2Vを印加し
て動特性を評価したところ、カットオフ周波数は2.0
GHzであった。
【0175】この素子を60℃湿度85%の高温高湿槽
の雰囲気下で、ソース・ドレイン電圧を5V印加して6
00MHzで24時間動作させた後、断線確率を計測し
たところ8%で、小粒径の電極取り出し部を持たない構
造のFETの断線確率21%に較べ、素子の信頼性が向
上していた。 (実施例5)以下に、本発明により作成した発光素子の
製作工程について図74〜図77を用いて説明する。な
お、図74〜図77において、(a)は平面図、(b)
は平面図(a)のX−X線断面図を示す。図75(a)
〜図77(a)においては、X−X線を省略する。
【0176】図74(a)(b)に示すように、Si基
板701上に、SiN702(膜厚0.1μm)をEB
蒸着により堆積させた。ここで蒸着は1×1E−6to
rrまで真空にし、酸素を10cc/min供給して行
った。つぎに、W703(膜厚0.5μm)をスパッタ
により堆積させた。その後、Wの一部を除去し、図74
のように、基板表面にSiNを露出させた。Wの除去
は、除去する部分以外をレジストで被い、HF,H
2 O,HNO3 の混合溶液中に1分浸けることにより行
なった。ここで、残されたWの形状は5×100μmの
長方形とした。
【0177】図75(a)(b)に示すように、MOC
VD法を用いて、n型GaAs多結晶(n=1×1018
cm-3)704、p型GaAs多結晶(n=1×1018
cm -3)705を成長させた。
【0178】成長はV/III 比60で、AsH3 供給量
は2.7×10-5mol/min一定で行い、III 族原
料としてTMGを用いた。また、ドーピング原料として
n型にはSiH4 、p型にはDEZnを用いた。キャリ
アガスとしてH2 を10l/min供給して行った。ま
た、基板温度は670℃、圧力は20torrで行っ
た。成長時間は各々45分、15分で行った。
【0179】図76(a)(b)に示すように、発光素
子を形成する部分にレジスト(膜厚5μm)708を形
成した。つぎに、レジストをマスクとしてW703が露
出するまでエッチングした。なお、Wは一方の電極とな
る。エッチングはCH3 COOH,H2 2 ,H2 SO
4 ,H2 Oの混合溶液に50秒浸けることにより行っ
た。ここで、レジストは12μm幅で8μm間隔で形成
した。その後、レジスト剥離液中(80℃)に20分浸
け、レジストを除去した。
【0180】図77(a)(b)に示すように、電極を
形成する部分以外にレジストを形成した。つぎに、Cr
(500Å)/Au(5000Å)706を抵抗加熱蒸
着により形成した。つぎに、レジスト剥離液中で20分
間超音波洗浄を行った。ここで、電極が10μm幅、1
0μm間隔で形成されるようにレジストのパターニング
を行った。そして、Ar雰囲気中420℃で、10分間
熱処理を行い、発光素子とした。
【0181】以上のようにして、10×10の発光素子
アレーを作成した。この発光素子を順次点燈させ、発光
強度のばらつきを20個の発光素子アレーについて調べ
た。ばらつきは、発光強度の平均値より10%の誤差範
囲に入らない素子数により評価した。その結果、ばらつ
きの平均は8.1であり、従来技術により形成した発光
素子アレーのばらつき12.0に対して改善された。 (実施例6)以下に、本発明により製作した発光素子の
製作工程について図78〜図82を用いてを説明する。
なお、図78〜図82において、(a)は平面図、
(b)は平面図(a)のX−X線断面図を示す。図79
(a)〜図82(a)においては、X−X線を省略す
る。
【0182】図78(a)(b)に示すように、石英基
板801上に、CVD法によりポリシリコン802を
0.1μm堆積した。CVD法の条件は、成長温度62
0℃、圧力0.2torrでSiH4 を45cc/mi
n供給し、10分間行った。
【0183】その後、帯状のポリシリコン(5×100
μm)を残し、他の部分を除去した。除去方法は残す部
分にレジストでカバーをし、HF,H2 2 の混合溶液
中に30秒浸けた後レジストを取り除いた。
【0184】図79(a)(b)に示すように、MOC
VD法を用いて、n型GaAs多結晶(n=1×1018
cm-3)804、n型Al0.3 Ga0.7 As(n=5×
1017cm-3)808、ノンドープGaAs809、p
型Al0.3 Ga0.7 As(n=5×1017cm-3)81
0、p型GaAs多結晶(n=1×1018cm-3)80
5を成長させた。
【0185】成長はV/III 比40で、AsH3 供給量
は1.8×10-5mol/min一定で行い、III 族原
料としてTMG,TMAを用いた。また、ドーピング原
料としてn型にはSiH4 、p型にはDEZnを用い
た。キャリアガスとしてH2 を10l/min供給して
行った。また、基板温度は670℃、圧力は20tor
rで行った。成長時間は各々25分、10分、2分、1
0分、3分で行った。
【0186】図80(a)(b)に示すように、電極を
形成する部分以外にレジスト(膜厚7μm)を形成し
た。つぎに、Cr(500Å)/Au(5000Å)8
06を抵抗加熱蒸着により形成した。つぎに、レジスト
剥離液中で20分間超音波洗浄を行った。
【0187】図81(a)(b)に示すように、レジス
ト803をマスクとしてn型GaAs単結晶が露出する
までエッチングした。エッチングはCH3 COOH,H
2 2 ,H2 SO4 ,H2 Oの混合溶液に70秒浸ける
ことにより行った。
【0188】図82(a)(b)に示すように、n型電
極を形成する部分以外にレジストを形成した。AuGe
(2000Å)/Au(5000Å)807を抵抗加熱
蒸着により堆積させた。レジスト剥離液中で20分間超
音波洗浄を行い、レジストを除去し不要部分の電極を除
去した。その後、Ar雰囲気中420℃、10分間熱処
理を行い、発光素子とした。
【0189】以上のようにして、10×10の発光素子
アレーを作成した。この発光素子を順次点燈させ、発光
強度のばらつきを20個の発光素子アレーについて調べ
た。ばらつきは、実施例1と同様、発光強度の平均値よ
り10%の誤差範囲に入らない素子数により評価した。
その結果、ばらつきの平均は6.6であり、従来技術に
より形成した発光素子アレーのばらつき10.4に対し
て改善された。
【0190】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の電
界効果トランジスターによれば、高融点ガラスの使用で
きる温度範囲で、大面積にわたって従来得られなかった
ような高速度で動作するFET素子を形成することが可
能になる。
【0191】また、本発明の電界効果トランジスターに
よれば、配線の抵抗を低下させ、さらに断線による素子
の歩留まり低下を防ぐことが可能になる。
【0192】また、本発明の発光素子によれば、マトリ
ックス駆動用発光素子として特性等のばらつきを抑える
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFET素子の実施態様例1の構成を説
明するための断面図である。
【図2】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施例
1の製造方法を示す概略工程図である。
【図3】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施例
1の製造方法を示す概略工程図である。
【図4】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施例
1の製造方法を示す概略工程図である。
【図5】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施例
1の製造方法を示す概略工程図である。
【図6】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施例
1の製造方法を示す概略工程図である。
【図7】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施例
1の製造方法を示す概略工程図である。
【図8】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施例
1の製造方法を示す概略工程図である。
【図9】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施例
1の製造方法を示す概略工程図である。
【図10】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施
例1の製造方法を示す概略工程図である。
【図11】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施
例1の製造方法を示す概略工程図である。
【図12】本発明のFET素子の実施態様例1及び実施
例1の製造方法を示す概略工程図である。
【図13】核形成面と非核形成面の構成例を示す図であ
る。
【図14】核形成面と非核形成面の構成例を示す図であ
る。
【図15】核形成面と非核形成面の構成例を示す図であ
る。
【図16】非核形成面へのイオン打ち込みにより核形成
面を形成する構成例を示す図である。
【図17】イオン打ち込みによって形成した核形成面の
構成例を示す図である。
【図18】本発明に用いるMOCVD装置の概略図であ
る。
【図19】本発明よるFETの他の構成例を示す図であ
る。
【図20】本発明よるFETの他の構成例を示す図であ
る。
【図21】本発明よるFETの他の構成例を示す図であ
る。
【図22】本発明のFET素子の実施態様例2の構成を
説明するための平面図及び断面図である。
【図23】本発明のFET素子の実施態様例2及び実施
例3の製造方法を示す平面図及び断面図である。
【図24】本発明のFET素子の実施態様例2及び実施
例3の製造方法を示す平面図及び断面図である。
【図25】本発明のFET素子の実施態様例2及び実施
例3の製造方法を示す平面図及び断面図である。
【図26】本発明のFET素子の実施態様例2及び実施
例3の製造方法を示す平面図及び断面図である。
【図27】本発明のFET素子の実施態様例2及び実施
例3の製造方法を示す平面図及び断面図である。
【図28】本発明のFET素子の実施態様例2及び実施
例3の製造方法を示す平面図及び断面図である。
【図29】本発明のFET素子の実施態様例2及び実施
例3の製造方法を示す平面図及び断面図である。
【図30】本発明のFET素子の実施態様例2及び実施
例3の製造方法を示す平面図及び断面図である。
【図31】本発明のFET素子の実施態様例2及び実施
例3の製造方法を示す平面図及び断面図である。
【図32】本発明の発光素子の実施態様例3の構成を説
明するための平面図及び断面図である。
【図33】本発明の発光素子の実施態様例3の製造方法
を示す平面図及び断面図である。
【図34】本発明の発光素子の実施態様例3の製造方法
を示す平面図及び断面図である。
【図35】本発明の発光素子の実施態様例3の製造方法
を示す平面図及び断面図である。
【図36】本発明の発光素子の実施態様例3の製造方法
を示す平面図及び断面図である。
【図37】本発明の発光素子の実施態様例3の製造方法
を示す平面図及び断面図である。
【図38】本発明の発光素子の実施態様例3の製造方法
を示す平面図及び断面図である。
【図39】本発明の発光素子の実施態様例3の製造方法
を示す平面図及び断面図である。
【図40】本発明の発光素子の実施態様例3の製造方法
を示す平面図及び断面図である。
【図41】マトリックス構造の発光素子の従来の構造図
である。
【図42】多結晶の平均粒径の計算方法を示す図であ
る。
【図43】核形成面の大きさと平均粒径の関係を示す図
である。
【図44】ショットキーダイオードの電流電圧特性例を
示す図である。
【図45】本発明の多結晶を用いたショットキーダイオ
ードの概略図である。
【図46】結晶粒径とショットキーダイオードのブレイ
クダウン電圧の関係を示す図である。
【図47】大粒径の多結晶が金属配線に与える影響を示
す概略図である。
【図48】小粒径の多結晶が金属配線に与える影響を示
す概略図である。
【図49】連続的な粒径制御が可能な実験用核形成面パ
ターンを示す概略図である。
【図50】核形成面の幅と平均粒径の関係を示す図であ
る。
【図51】核形成面の幅と膜厚の関係を示す図である。
【図52】多結晶をまたぐ金属配線の測定実験例を示す
図である。
【図53】核形成面の幅と、それをまたぐ金属配線の抵
抗の関係を示す図である。
【図54】核形成面の幅と、それをまたぐ金属配線の断
線確率の関係を示す図である。
【図55】発光素子の構造を説明する図である。
【図56】核形成面の大きさと発光強度との関係を示す
図である。
【図57】本発明のFET素子の実施例2の製造方法を
示す概略工程図である。
【図58】本発明のFET素子の実施例2の製造方法を
示す概略工程図である。
【図59】本発明のFET素子の実施例2の製造方法を
示す概略工程図である。
【図60】本発明のFET素子の実施例2の製造方法を
示す概略工程図である。
【図61】本発明のFET素子の実施例2の製造方法を
示す概略工程図である。
【図62】本発明のFET素子の実施例2の製造方法を
示す概略工程図である。
【図63】本発明のFET素子の実施例2の製造方法を
示す概略工程図である。
【図64】本発明のFET素子の実施例2の製造方法を
示す概略工程図である。
【図65】本発明のFET素子の実施例2の製造方法を
示す概略工程図である。
【図66】本発明のFET素子の実施例3の製造方法を
示す平面図及び断面図である。
【図67】本発明のFET素子の実施例4の製造方法を
示す平面図及び断面図である。
【図68】本発明のFET素子の実施例4の製造方法を
示す平面図及び断面図である。
【図69】本発明のFET素子の実施例4の製造方法を
示す平面図及び断面図である。
【図70】本発明のFET素子の実施例4の製造方法を
示す平面図及び断面図である。
【図71】本発明のFET素子の実施例4の製造方法を
示す平面図及び断面図である。
【図72】本発明のFET素子の実施例4の製造方法を
示す平面図及び断面図である。
【図73】本発明のFET素子の実施例4の製造方法を
示す平面図及び断面図である。
【図74】本発明の発光素子の実施例5の製造方法を示
す平面図及び断面図である。
【図75】本発明の発光素子の実施例5の製造方法を示
す平面図及び断面図である。
【図76】本発明の発光素子の実施例5の製造方法を示
す平面図及び断面図である。
【図77】本発明の発光素子の実施例5の製造方法を示
す平面図及び断面図である。
【図78】本発明の発光素子の実施例6の製造方法を示
す平面図及び断面図である。
【図79】本発明の発光素子の実施例6の製造方法を示
す平面図及び断面図である。
【図80】本発明の発光素子の実施例6の製造方法を示
す平面図及び断面図である。
【図81】本発明の発光素子の実施例6の製造方法を示
す平面図及び断面図である。
【図82】本発明の発光素子の実施例6の製造方法を示
す平面図及び断面図である。
【符号の説明】
101 基板(下地材料) 102 低核形成密度の薄膜 103 非核形成面 104 核形成面 105 結晶核 106 真性型多結晶層 107 絶縁膜 108 バッファー層 109 N型多結晶層 110 ソース・ドレイン電極 111 ゲート電極 112 核形成密度の低い基板 113 レジスト 114 イオン打ち込み領域 115 N+ 領域 116 N+ 領域 201〜202 ボンベ 203〜205 バブラー 206 水素ガスボンベ 207 HClボンベ 208 マスフローコントローラー 209 リアクター 210 基板ホルダー 211 基板 212 熱電対 213 ロータリーポンプ 214 バルブ 215 コンダクタンス可変バルブ 216 バルブ 217 ターボ分子ポンプ 218 ロータリーポンプ 301 基板(下地材料) 302 低核形成密度の薄膜 303 小粒径用核形成面(ソース・ドレイン電極取り
出し) 304 小粒径用核形成面(ゲート電極取り出し) 305 大粒径用核形成面(半導体活性領域堆積) 306 結晶核 307 真性型多結晶層 308 N型多結晶層 309 ソース・ドレイン電極 310 ゲート電極 314 大粒径と小粒径用を一体で構成した核形成面 401 耐熱基板 402 非核形成面 403 核形成面 404 pあるいはn型導電型領域 405 nあるいはp型導電型領域 406 電極 407 電極 408 非核形成基板 409 イオンインプラ領域 501 AlN基板 502 SiO2 膜 503 非核形成面 504 核形成面 505 真性型InP多結晶島 506 絶縁膜(SiO2 ) 507 真性型InPバッファー層 508 N型InP活性層 509 AuGe/Ni膜ソース・ドレイン電極 510 Cr/Au膜ゲート電極 601 アルミナ基板 602 ポリシリコン膜 603 小粒径用核形成面 604 小粒径用核形成面 605 大粒径用核形成面 606 非核形成面(SiO2 ) 607 真性型InP多結晶層 608 N型InP多結晶層 609 ソース・ドレイン電極(AuGe/Ni) 610 ゲート電極(Cr/Au) 701 Si基板 702 SiN 703 W 704 n−GaAs 705 p−GaAs 706 Cr/Au 707 AuGe/Au 801 石英基板 802 ポリシリコン 803 レジスト 804 n−GaAs 805 p−GaAs 806 Cr/Au 807 AuGe/Au 808 n−AlGaAs 809 i−GaAs 810 p−AlGaAs 901 ポリシリコン 902 SiO2 903 p−GaAs 904 n−GaAs 905 n電極 906 p電極 907 絶縁膜 908 Si基板 909 光 910 ディテクター 1005 n−GaAs 1006 p−GaAs 1007 Cr/Au 1009 AuGe/Au 1101 アルミナ基板 1102 非核形成面(SiO2 膜) 1103 核形成面(ポリシリコン) 1104 N型GaAs多結晶 1105 Alショットキー電極 1106 AuGe/Auオーミック電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 真哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−8576(JP,A) 特開 昭56−76547(JP,A) 特開 昭62−281371(JP,A) 特開 平2−302082(JP,A) 特開 平4−186780(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/337 - 21/338 H01L 27/095 H01L 29/778 H01L 29/80 - 29/812

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核形成密度の小さい非核形成面と、該非
    核形成面の核形成密度より大きい核形成密度を有し、結
    晶成長して複数の核が発生しその平均粒径が0.2μm
    以上になるに適する面積にパターニングされた核形成面
    とが隣接して配された自由表面を有する基体に、結晶形
    成処理を施し該核形成面を起点に多結晶を成長させて形
    成した、平均粒径が0.2μm以上となるIII−V族化
    合物半導体の多結晶を用いた電界効果トランジスター。
  2. 【請求項2】 前記核形成面は一辺が9μm以下の正方
    形、短辺が9μm以下の長方形または幅が9μm以下の
    帯状の面積を有する請求項1記載の電界効果トランジス
    ター。
  3. 【請求項3】 前記結晶形成処理は、有機金属化学気相
    成長法を用いて行う請求項1記載の電界効果トランジス
    ター。
  4. 【請求項4】 前記有機金属化学気相成長法は、エッチ
    ング性を有する物質を添加した気相中で行う請求項3記
    載の電界効果トランジスター。
  5. 【請求項5】 前記エッチング性を有する物質は、塩化
    水素である請求項4記載の電界効果トランジスター。
  6. 【請求項6】 III−V族化合物半導体の大粒径多結晶
    により形成された活性化領域、該活性化領域に接しII
    I−V族化合物半導体の小粒径多結晶で形成された電極
    引出し領域と、該電極引出し領域に接続された配線とを
    有する電界効果トランジスター。
  7. 【請求項7】 前記大粒径多結晶は0.2μm以上の平
    均粒径を持つ請求項記載の電界効果トランジスター。
  8. 【請求項8】 前記電界効果トランジスターは、自己整
    合的に素子分離された多結晶上に形成されている請求項
    記載の電界効果トランジスター。
  9. 【請求項9】 大粒径多結晶により形成された活性化領
    域と、該活性化領域に接し小粒径多結晶で形成された電
    極引出し領域と、該電極引出し領域に接続された配線と
    を有する電界効果トランジスターの製造方法であって、 核形成密度の小さい非核形成面と、該非核形成面の核形
    成密度より大きい核形成密度を有し、結晶成長して複数
    の核が発生しその平均粒径が0.2μm以上になるに適
    する面積にパターニングされた大粒径用核形成面と、前
    記非核形成面の核形成密度より大きい核形成密度を有
    し、該大粒径用核形成面に成長する多結晶よりも平均粒
    径が小さい多結晶が成長するに適する面積にパターニン
    グされた小粒径用核形成面とが隣接して配された自由表
    面を有する基体に、結晶形成処理を施し該大粒径用核形
    成面及び該小粒径用核形成面を起点に多結晶を成長させ
    て、前記大粒径多結晶の平均粒径が0.2μm以上とな
    り、前記小粒径多結晶の平均粒径が0.2μmよりも小
    さくなるようにした電界効果トランジスターの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記大粒径用核形成面は面積が9μm
    四方以下の正方形、長方形または帯状の面積を有する請
    求項記載の電界効果トランジスターの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記小粒径用核形成面は面積が10μ
    m四方以上である請求項記載の電界効果トランジスタ
    ーの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記大粒径用核形成面および前記小粒
    径用核形成面は接している請求項記載の電界効果トラ
    ンジスターの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記結晶形成処理は、有機金属化学気
    相成長法を用いて行う請求項9記載の電界効果トランジ
    スターの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記有機金属化学気相成長法は、エッ
    チング性を有する物質を添加した気相中で行う請求項
    記載の電界効果トランジスターの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記エッチング性を有する物質は、塩
    化水素である請求項14記載の電界効果トランジスター
    製造方法。
JP23150692A 1992-08-07 1992-08-07 電界効果トランジスターおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3114827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23150692A JP3114827B2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 電界効果トランジスターおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23150692A JP3114827B2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 電界効果トランジスターおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0661263A JPH0661263A (ja) 1994-03-04
JP3114827B2 true JP3114827B2 (ja) 2000-12-04

Family

ID=16924565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23150692A Expired - Fee Related JP3114827B2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 電界効果トランジスターおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3114827B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5857573B2 (ja) * 2011-09-16 2016-02-10 富士通株式会社 化合物半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0661263A (ja) 1994-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6635901B2 (en) Semiconductor device including an InGaAIN layer
US6841808B2 (en) Group III nitride compound semiconductor device and method for producing the same
JP4095066B2 (ja) 窒化ガリウムベース半導体の半導体構造
US11251223B2 (en) Array substrate, method of manufacturing the same, and display device
KR20020093922A (ko) Ⅲ족 질화물계 화합물 반도체 소자의 제조 방법
US8084281B2 (en) Semiconductor substrate, electronic device, optical device, and production methods therefor
JP2000031588A (ja) 半導体素子
EP0484922B1 (en) III-V compound semiconductor device, printer and display device utilizing the same, and method for producing said semiconductor device
JP3603713B2 (ja) Iii族窒化物系化合物半導体膜の成長方法及びiii族窒化物系化合物半導体素子
US6239005B1 (en) Method of forming epitaxially grown semiconductor layer on metal layer and light emitting semiconductor device comprising said semiconductor layer
JP3207918B2 (ja) Iii−v族化合物の多結晶半導体材料を用いた発光素子およびその製造方法
US5953581A (en) Methods for manufacturing group III nitride compound semiconductor laser diodes
US6894323B2 (en) Group III nitride semiconductor device and its method of manufacture
JPH05315647A (ja) 窒化物系半導体素子およびその製造方法
JPH1174560A (ja) GaN系化合物半導体発光素子およびその製造方法
JPH03132016A (ja) 結晶の形成方法
JP3114827B2 (ja) 電界効果トランジスターおよびその製造方法
JP2000031534A (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
US5548131A (en) Light-emitting device, optical recording head utilizing said device, and optical printer utilizing said optical recording head
KR100814920B1 (ko) 수직구조 질화물계 반도체 발광소자 및 그 제조방법
JP3251667B2 (ja) 半導体装置
JP3019085B1 (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JPH05190900A (ja) 半導体発光装置の製造方法
EP0514889B1 (en) Light-emitting device, optical recording printer head utilizing said device, and optical printer utilizing said optical recording head
JPH05102509A (ja) 太陽電池及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees