JP3251667B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3251667B2
JP3251667B2 JP30544992A JP30544992A JP3251667B2 JP 3251667 B2 JP3251667 B2 JP 3251667B2 JP 30544992 A JP30544992 A JP 30544992A JP 30544992 A JP30544992 A JP 30544992A JP 3251667 B2 JP3251667 B2 JP 3251667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非晶質上に形成されたII
I-V族化合物半導体材料を用いたpn接合電界効果トラン
ジスターと発光素子に関するものである。
【0002】また、本発明はIII-V族化合物半導体材料
の微小な単結晶および多結晶を利用したダイオードに関
するものであり、特にLED(発光ダイオード)素子など
の発光装置への応用に関するものである。
【0003】
【従来の技術】半導体電子素子や光素子に用いられる半
導体材料は、大きく分けると単結晶、多結晶、非晶質の
3つに分類される。単結晶は、機能的に最も良いものが
得られるが高価であり、また大きなものが作りにくいと
いう欠点があった。一方、多結晶や非晶質は低価格で大
きさの自由度があるが、機能的に見れば十分ではなかっ
た。
【0004】従来、多結晶半導体の応用としては以下の
ものがあった。IV族では、主にSiの多結晶が、太陽電
池、薄膜トランジスターに用いられている。II-VI族の
多結晶は、Cd系が薄膜トランジスターやホトセンサー
に用いられ、一部太陽電池への検討も行われている。Z
n系はEL(エレクトロルミネッセンス)素子、蛍光体、
圧電素子等に用いられている。また、CuInSe2等のカ
ルコパイライト系の多結晶が、太陽電池への応用として
検討され始めている。
【0005】III-V族化合物半導体の多結晶に関して
は、Ga系、In系が太陽電池への応用を検討されたこと
があるが実用化には至っていない。III-V族化合物半導
体多結晶を用いた太陽電池に関する文献は多数報告され
ているが、発光特性に関する報告は少ない。SALERNO J
P 等が(cont,RECIEEE vol.15th p.1174〜1178)で電子
線ルミネッセンスについて報告しているが、PN接合を
使ってLED(発光ダイオード)特性を調べたという記述
は無かった。
【0006】一方、発光素子を用いた表示装置は、一般
には単結晶ウエハの上面に形成し、このウエハから発光
素子を単数あるいは複数個切り出し、支持基板に接着す
ることで構成されていた。したがって、大面積のLED
表示素子としては、多数のLEDをハイブリッド化した
ものが製作されている。このため、コストが高くなり大
面積LED表示の用途は限定されている。
【0007】このような、LED表示における表示面積
の制約の問題を解決するため、本発明者等は特開昭64-7
23において大面積にIII-V族化合物半導体単結晶を形成
する方法として選択核形成法を提案した。
【0008】選択核形成法とは、非晶質あるいは多結晶
である結晶核形成密度の小さい非核形成面と、単一結晶
核のみより結晶成長するに充分小さい面積を有し、該非
核形成面の結晶核形成密度より大きい結晶核形成密度を
有する非晶質あるいは多結晶である核形成面とが隣接し
て配された自由表面を有する基板に、結晶成長処理を施
して該単一結晶核より単結晶を堆積させるものである。
【0009】また、この技術を利用したLED素子とし
て特開昭63-239988を提案した。これは、前記単結晶を
形成する際に、結晶形成処理条件を切り替えることによ
りPN接合領域を作り、非単結晶基板上にLEDが形成
できることを示した。
【0010】これに対して、本発明者らは結晶形成法の
容易性という観点から多結晶による選択的半導体素子形
成法を提案した。
【0011】一方、非結晶質面上に形成されたIII-V族
化合物半導体FET(電界効果トランジスタ)に関する報
告はされていない。ただ、Si単結晶基板等の上にヘテ
ロ成長を行い、FETを作成した例は報告されている。
【0012】従来報告されている大面積素子に対応した
FETとしては、アモルファスシリコン、多結晶シリコ
ンCdSe,CdTeなどの材料が用いられていた。何れの
場合でも、キャリアの移動度が 0.1〜100cm2/VS 程度
で、高速のスイッチングには不向きであった。また、II
I-V族化合物半導体に関して、従来報告されている基板
全面に非選択的に形成された結晶では粒径のばらつきが
ありFETに関する検討はされていなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LED
プリンタヘッド、表示素子等を形成する場合、大面積に
わたり、発光素子および駆動用素子が必要になる。そこ
で、各素子を有する複数の基板の張り合わせを行わなけ
ればならない。このため、張り合わせプロセスによるコ
スト上昇、歩留まりの低下等が生じていた。
【0014】一方、従来報告されている多結晶の形成方
法により作成された多結晶では、粒径が小さかったり、
不揃いであったためにLEDなどの発光素子は作成でき
ないと考えられ、LEDの検討はされていなかった。
【0015】一方前述の選択核形成法によれば、非単結
晶基板上に大面積にIII-V族の単結晶を得ることが可能
になるが、僅かではあるが核形成面上に多結晶が形成さ
れたり、核形成面上に何も付かない非占有が生じたりす
る場合があった。この基板上にLED素子を形成しよう
とすると多結晶のところは発光輝度が低下したり、非占
有域ではまったく発光しない場所が出来るなど、基板内
における均一性という面でやや問題があった。また単結
晶の中にも、成長の異方性が強く現れて、細長く変形成
長が起こり電極形成などの素子化のプロセスが困難なも
のもあった。また選択核形成法では、単結晶化率を高め
るような成長条件にすると占有化率が低下し、占有率を
高めるような成長条件にすると単結晶化率が低下すると
いう相反する問題があった。
【0016】極端な高輝度を必要としない素子において
は、多少の輝度低下はあっても大面積における歩留まり
の向上が優先するものであった。そこで、粒径の揃った
多結晶を用いて素子形成することが、有効になってく
る。
【0017】結晶成長というものは、ある特定の構成元
素が秩序立って配列し、他の不純物を排斥しながらその
配列を繰り返そうとする性質を利用している。それ故結
晶の終端部には不純物が押し出されることになる。この
現象は偏析と呼ばれている。前述してきた、選択核形成
法による小さな島状単結晶や多結晶は、大きな体積を持
った単結晶に比べて不純物の偏析現象が起こり易いとい
う性質を持っている。そのために、比較的小さな体積を
持った単結晶や多結晶を用いて電子素子を構成しようと
する時、ドーピングによる不純物濃度が十分に増加され
ない場合もあった。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、同一基板上に、島状半導体結晶からなる発
光素子及びpn接合電界効果トランジスターを形成してな
る半導体装置であって、該発光素子又は該pn接合電界効
果トランジスターの機能を発現する部分の該島状半導体
結晶が、異なる結晶核から形成されされており、かつ、
該島状半導体結晶がp型半導体領域とn型半導体領域とを
有してなることを特徴とする半導体装置である。
【0019】
【0020】また本発明は、該島状半導体結晶が、III-
V族化合物半導体の単結晶もしくは平均粒径0.6μm
以上の多結晶よりなることを含むものである。
【0021】また本発明は、該発光素子のn型半導体領
域と該pn接合電界効果トランジスターのn型半導体領域
とがオーミック接合による電極で電気的に接続され、該
発光素子は該n型半導体領域内の該電極の他に、p型半導
体領域内にオーミック接合された電極を有し、該pn接合
電界効果トランジスターは、該n型半導体領域内の該電
極の他に、該n型領域内にオーミック接合によるソース
電極と、ショットキー接合による第1ゲート電極とを有
してなることを含むものである。
【0022】また本発明は、該発光素子と該pn接合電界
効果トランジスターとが、n型半導体領域により電気的
に接続され、該発光素子はp型半導体領域内にオーミッ
ク接合された電極を有し、該pn接合電界効果トランジス
ターは、該n型半導体領域内にオーミック接合によるソ
ース電極と、ショットキー接合による第1ゲート電極と
を有してなることを含むものである。
【0023】また本発明は、該pn接合電界効果トランジ
スターが、p型半導体領域内にオーミック接合された第
2ゲート電極を有してなることを含むものである。
【0024】また本発明は、基板上に、少なくとも2以
上の結晶形成起点を形成し、該結晶形成起点上に半導体
単結晶もしくは多結晶を結晶成長処理法により成長させ
島状半導体結晶を形成することを特徴とする上記半導体
装置の製造方法である。
【0025】また、本発明は、該基板が、結晶核形成密
度の小さい非核形成面と、該非核形成面の結晶核形成密
度より大きな結晶核形成密度を有する核形成面とが隣接
して配された自由表面を有することを含むものである。
【0026】また、本発明は、該結晶成長処理法が、有
機金属気相成長法であることを含むものである。
【0027】また、本発明は、該有機金属気相成長法
が、エッチング性を有する物質を添加した気相中で行わ
れることを含むものである。
【0028】また、本発明は、該エッチング性を有する
物質が、塩化水素であることを含むものである。
【0029】また、本発明は、該島状半導体結晶がIII-
V族化合物の結晶物であることを含むものである。
【0030】また、本発明は、該III-V族化合物の結晶
物品を所定の成長温度で成長させる途中に、該成長温度
より高い温度でアニール処理することを含むものであ
る。また、本発明は、該アニール処理の時間が1回あた
り30分乃至60分であることを含むものである。
【0031】また、本発明は、該アニール処理を、一の
導伝型の成長を終了する毎に行うことを含むものであ
る。
【0032】また、本発明は、該III-V族化合物の結晶
物品が、選択核形成法による粒径が100μm以下の単
結晶、または平均粒径0.6μm以上の多結晶であるこ
とを含むものである。
【0033】また、本発明は、該III-V族化合物の結晶
物品が、ダイオード素子であることを含むものである。
【0034】また、本発明は、該III-V族化合物の結晶
物品が発光ダイオード素子であることを含むものであ
る。
【0035】本発明における多結晶の粒径の制御はエッ
チング性を有する物質を添加した気相中で多結晶を成長
させることにより成される。
【0036】そのようなエッチング性を有する物質とし
ては、例えばHCl,HBr、HF、CF4、CCl22
が挙げられる。
【0037】更に、本発明においては、pn接合を形成さ
せるためにドーピング原料を適宜添加するものである
が、添加時期については、多結晶形成と同時に添加又は
多結晶形成後の注入どちらでもよい。
【0038】
【作用】本発明では、選択核形成法あるいは多結晶によ
る選択的半導体素子形成法により単結晶あるいは均一性
のある平均粒径が大きい多結晶が得られる。これを用い
て多結晶基板に限らず大面積、低コストの基板上に均一
性の良いLED,FETを同時に形成することによっ
て、張り合わせプロセスを必要としない集積素子が実現
できる。
【0039】また、LED,FETそれぞれを独立した
島状結晶(以下、結晶島とも呼ぶ)を用いて形成している
ため、LEDの発熱のFET特性に与える影響を少なく
できる。
【0040】また、本発明によるIII-V族化合物結晶物
品は、高温処理によって粒界付近に偏析した不純物が熱
拡散により結晶内に押し戻されるので、より高い不純物
濃度を持った多結晶体を形成することが可能になる。こ
のため、整流特性に優れたダイオードを形成することが
可能になる。
【0041】ここで、本発明に関連の深いIII-V族化合
物半導体多結晶の諸特性について、本発明者等が、実験
により得た知見を述べる。〈結晶粒径の制御方法〉始め
に、MOCVD法(有機金属気相成長法)を用いてGaAs
多結晶を選択堆積した時の、核形成面(正方形)の大きさ
と多結晶平均粒径について検討を行った。評価に使用し
た結晶の堆積条件を、表1に示す。
【0042】
【表1】 ここで、平均粒径は以下のようにして求めた。図10に
平均粒径の測定および算出法を示す。島状になった選択
堆積GaAs多結晶表面をエポキシ樹脂で保護した後、ダ
イヤモンドペーストを用いて基板方向に垂直な断面方向
に60μm程度の厚さまで研摩し、さらにイオンミリン
グによって20μm程度まで薄くしてTEM(透過電子
顕微鏡)観察を行った。結晶表面から深さ約2μmで半
円状の曲線を引き、それを横切る粒界の数に1を足した
数で、断面状の曲線の長さを除したものを平均粒径とし
た(この時、一番大きな粒径の1割に満たないような小
粒子は、カウントしなかった。)。図11に核形成面の
大きさと平均粒形との関係を示した。
【0043】また、表2に示すように成長条件を変えて
同様に平均粒径を計算した。
【0044】
【表2】 図37に核形成面の大きさと平均粒形との関係を示した。
【0045】これらのTEM観察により核形成面から2
〜3μm程度までの近傍では粒径がやや小さく、その外
側ではほぼ一定の大きさに揃っていることが分かった。
【0046】また図11 及び 37 により、核形成面が小
さくなる程結晶の平均粒径が大きくなっていることが分
かる。
【0047】これは以下のように考えられる。結晶核形
成密度(以下単に核形成密度とも呼ぶ)は、核形成面の材
質と成長条件で決まっている。核形成面の面積が小さく
なると核発生数が減少するが、(核形成面の配置密度が
ある程度高い場合は)単位体積当りの原料ガスの供給量
やそれを消費して成長する結晶の体積の総和は一定なの
で、一つの結晶粒の粒径は大きくなっていく。
【0048】この実験では核形成面としてポリシリコン
を用いているが、ポリシリコンは核形成密度が高いため
に単結晶を発生させるには0.5μm口以下のシードサ
イズが必要になる。一方、AlNなどの比較的核形成密
度の低い材料を核形成面として用いれば、成長条件を選
ぶことによって2μm口以下のシードサイズで単結晶化
が可能になる。 〈発光特性〉 前述のように、核形成面の大きさで粒径を制御したGa
As多結晶を用いてLEDを作製し、その発光特性を調
べた。
【0049】図12は作製したLEDの構造図である。
(作製方法の詳細は実施例を参照)ポリシリコン核形成面
上にp型GaAs多結晶とn型GaAs多結晶を連続して成長
し平坦化後、絶縁膜を介してAuGe/Au電極、Cr/Au
電極を形成したものである。多結晶の形成条件を表3に
示す。
【0050】
【表3】 この接合から発せられる光を光パワーメーターにより測
定し、光強度の比較を行った。測定を行ったGaAs多結
晶LEDは、粒径によらず880nm付近にピーク波長
を持っていた。
【0051】図13 は核形成面の大きさ(結晶の平均粒
径)と発光強度の関係について示したものである。(この
時の平均粒径は、結晶島表面から2μm程度内側を観察
したものを採用している。これは、LEDを作製する
時、発光領域のほぼその位置に形成されているので、粒
径の発光強度に与える影響が顕著にできるからであ
る。)また、図38 に示す構成のLED素子を作製した
(作製方法の詳細は実施例を参照)。ポリシリコンの核形
成面 1001上に n型GaAs多結晶1003と p型GaAs多結
晶 1004 を連続して成長し、P電極 1005(Cr/Au)を形
成そしてP層エッチング後、N電極(AuGeAu) 1006
を形成したものである。多結晶の形成条件を表4に示
す。
【0052】
【表4】 この接合から発せられる光1007を光パワーメーター
1008により測定し、光強度の比較を行った。測定を
行ったGaAs多結晶LEDは、いずれの粒径のものも赤
外の880nm付近にピーク波長を持つ発光スペクトル
を示した。
【0053】図39 は、核形成面の大きさ(結晶の平均粒
径)と発光強度の関係について示したものである。(この
時の平均粒径は、結晶島表面から2μm程度内側を観察
したものを採用している。これは、LEDを作製すると
き、PN接合が表面から2〜3μm内側に形成されるの
で、この領域の結晶性が発光強度に最も強く影響するか
らである)これにより、結晶粒径が増大するに従って、
発光強度は増加していることが分かる。特に粒径が 0.6
μm〜0.8μmの領域における変化が著しい。
【0054】これは結晶の粒径が小さくなるに従って、
結晶粒界が増加し、粒界における非発光再結晶が多くな
り、発光効率を低下させていると考えられる。O.Paz
等(J.Appl.Phys.61(4)15 1987 p.1537)やM.Yamagu
chi等(J.Appl.Phys.60(1)11986 p.413)が多結晶GaA
sについてキャリアの再結晶速度やマイノリティキャリ
アの拡散長を調べた結果でも同様の傾向が見られる。
〈結晶粒径とショットキーダイオードのブレイクダウン
電圧との関係〉本発明者らは、III-V族化合物半導体多
結晶を用いたMESFET(メタルセミコンダクターゲ
ートFET)において、最も特性を左右するものはゲー
ト電極からの漏れ電流であると考えている。ショットキ
ーダイオードにおいて図14 に示すような電流電圧特性
を持っているが、MESFETのゲート電極として機能
できる電圧は、負のバイアスを掛けてからブレイクダウ
ンするまでの領域である。この電圧範囲において空乏層
が広がり、これを越えて電圧を印加すると漏れ電流とな
ってソース、ドレイン電極へ流れ込む。そこで、結晶性
と漏れ電流の関係を調べるために、ショットキーダイオ
ードを作製し、ブレイクダウン電圧の測定を行った。
【0055】ここで用いた半導体部分は、前述した核形
成面の大きさで粒径を制御した多結晶GaAsで、堆積条
件は表5のようであった。
【0056】
【表5】 図15は、作製したショットキーダイオードの構造の概
略図である。ポリシリコンの核形成面303上にキャリ
ア密度2×1017cm-3のn型GaAs多結晶304を堆積
し、AuGe/Au膜のオーミック電極306、Al膜ショ
ットキー電極305を形成したものである。電極305
と多結晶半導体304の接触部分の面積は約10×10
μmである。図16は、結晶の平均粒径とブレイクダウ
ン電圧の関係を示したものである。結晶粒径が大きくな
るにしたがって、ブレイクダウン電圧も大きくなってい
くことが分かる。特に結晶粒径が2000Å以上でブレ
イクダウン電圧の増加の程度が著しい。 〈結晶粒径とpn接合ダイオードのブレイクダウン電圧と
の関係〉 本発明者らは、前述のショットキーダイオードのブレイ
クダウン電圧と同様に、pn接合ダイオードのブレイクダ
ウン電圧を調べることも重要だと考えている。そこで、
pn接合ダイオードを作製し、ブレイクダウン電圧の測定
を行った。
【0057】ここで用いた半導体部分は、前述した核形
成面の大きさで粒径を制御した多結晶GaAsで、堆積条
件は表6のようであった。
【0058】
【表6】 図17は、作製したpn接合ダイオードの構造の概略図で
ある。ポリシリコンの核形成面309上にキャリア密度
5×1017cm-3のp型GaAs多結晶310、2×1017
cm-3n型GaAs多結晶311を堆積し、AuGe/Au電極
313、Cr/Au電極312を形成したものである。図
18は、結晶の平均粒径とブレイクダウン電圧の関係を
示したものである。結晶粒径が大きくなるにしたがっ
て、ブレイクダウン電圧も大きくなっていくことが分か
る。ショットキーダイオードの場合と同様に、結晶粒径
が2000Å以上でブレイクダウン電圧の増加の程度が
著しい。
【0059】これは結晶粒径が小さいと結晶粒界が増加
し、ここに存在する順位に捕まったキャリアによって空
乏層が広がりが阻害されるからだと考えられる。これと
似たような結晶粒径依存性は、発光素子においても観察
され、本発明者らにより特願平02-303394に詳
しく述べた通りである。 〈ドーピング特性〉 前述したように結晶の大きさが小さい場合、偏析によっ
て不純物が結晶外へ押し出されることがある。そこで、
本発明によるGaAs多結晶での不純物濃度の取り込み効
果を測定した。
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】 上に示した条件で、GaAs多結晶が相互に横方向に密着
するまで 120分間成長した。図45 はN型不純物として
Si(SiH4)を、図46 はP型不純物としてZn(DEZ)
をドーピングした時の、ドーパントの量とキャリア密度
の関係を示したものである。測定にはvan der Pauw法
を用いた。比較対象のためGaAsの単結晶基板も同時に
投入した。
【0062】N型、P型ともに単結晶基板ではドーパン
トの投入量に比例してキャリア密度が増加していくが、
本実験用の選択堆積基板ではドーパント量に対するキャ
リア密度の増加はすぐに飽和する傾向がみられた。これ
らのことから多結晶GaAsにおいては、偏析等によって
ドーパントの不活性化が起きていると考えられる。 〈キャリア密度の熱処理効果〉 成長時に、偏析によって結晶粒界や欠陥部分に押し出さ
れてきたり、格子間で不活性のまま存在しているドーパ
ントを、基板温度を成長温度より高くすることによって
活性化させることができる。このことは半導体結晶にド
ーピング操作を行うときに、一般的によく知られた現象
である。(E.KOUZU M.KATUHARA Smico
n.World 1985.4 P.99)(Hollan.L,Hallais,J.P.C
urrentTopic in Materials Science,5,North-Hol
land 1980 1)ここでは熱処理によるキャリア密度の増
加効果に付いて実験を行った。そこで、図45 及び図46
に示す構成のサンプルで、熱処理を行った時のキャリア
密度の変化に付いて測定を行った。
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】 (この条件下では基板温度をこれ以上高温にすると、Ga
Asから砒素抜けが起こってしまう) 図47 はN型の試料でのアニール時間による、キャリア
密度の変化の様子を示したものである。30分を越えたあ
たりから、キャリア密度の増加が顕著になり始め、約1
時間で当初のキャリア密度より一桁くらい増える。
【0065】図48 はP型の試料でのアニール時間によ
る、キャリア密度の変化の様子を示したものである。同
様に、約1時間で当初のキャリア密度より一桁くらい増
えていることが判る。
【0066】これらのことから、多結晶成長後の高温で
の熱処理は、不純物の拡散または電気的活性化を促し、
キャリア密度を増加させる効果があることが判った。
【0067】実施態様例 以下に、本発明により作製する発光素子およびpn接合F
ET製作工程の概要を図面に基づき説明する。
【0068】図1は基板上での核形成面と非核形成面と
の配置例を示す模式図である。Si単結晶基板、GaAs
単結晶基板等の半導体単結晶基板あるいは石英基板、セ
ラミック基板等の非晶質基板あるいはW,Ti,Ta,Pt,
V,Mo,Cr,Cu基板等の高融点金属基板等の耐熱性基板
101 上に熱酸化処理あるいは蒸着、スパッタ等により
核形成密度が小さいSiO2,SiNx 等の非単結晶質(非
核形成面)102 を堆積させる。つぎに、Al23,Ta25
等の非単結晶質(非核形成面)103 を堆積させる。堆積
法としては、EB蒸着、抵抗加熱蒸着、スパッタ等が用
いられる。その後、核形成面を、不要部分の核形成面を
除去することにより、形成する。また、核形成面の除去
方法としては、酸、アルカリ等の溶液によるウエットエ
ッチングあるいはRIBE(リアクティブイオンビーム
エッチング)等のドライエッチングを用いる。
【0069】また、核形成面と非核形成面の構成は以下
のようでもかまわない。
【0070】(1)図7のように、耐熱性基板101上に
核形成面103、非核形成面102と順次堆積させ、所
望の位置の非核形成面を除去することにより、核形成面
を表面に露出させる。
【0071】(2)図8のように、石英基板の非核形成面
となりうる耐熱性基板108を用いることにより、非核
形成面の堆積を省く。
【0072】(3)図9のように、耐熱性基板101上に
非核形成面102を堆積させ、核形成面とする部分にA
s,P等のイオンを打ち込み核形成密度を高め核形成面1
09とする。
【0073】図2は基板上にp型半導体結晶島を形成す
る態様を示す模式図である。非核形成面と核形成面の核
形成密度の差を利用して、MOCVD法を用いて、核形
成面を起点としてp型半導体領域104を形成する。
【0074】半導体原料はTMG,TEG(トリエチルガ
リウム)やTMA(トリメチルアルミニウム)、TEA(ト
リエチルアルミニウム)、TMln(トリメチルインジウ
ム)、TEln(トリエチルインジウム)とTBAs(ターシ
ャルブチルアルシン)、TMAs(トリメチルアルシン)、
TEAs(トリエチルアルシン)、DMAs(ジメチルアル
シン)、DEAs(ジエチルアルシン)、AsH3、TBP
(ターシャルブチルホスフィン)、TMP(トリメチルホ
スフィン)、TEP(トリエチルホスフィン)、PH3,N
3 等を用い、ドーピング原料としてはDMSe(ジメチ
ルセレン)、DESe(ジエチルセレン)、DMTe(ジメチ
ルテルル)、DeTe(ジエチルテルル)、SiH4,DEZn
(ジエチルジンク)、Cp2 Mg(シクロペンタンマグネシ
ウム)、(MeCp)2 Mg(メチルシクロペンタンマグネシ
ウム)等を用いて行う。
【0075】堆積条件として、堆積温度は500〜12
00℃であり窒化物系の場合には800〜1200℃で
ある。圧力は一般には80Torr以下、望ましくは30
Torr以下、最適には20Torr以下で行う。ただし、こ
れらの堆積条件は装置依存性があり、使用する装置によ
りこれらの条件は変化する。
【0076】次に、ドーピングガスの切り換えによりn
型半導体領域 105 を形成する。図3はn型島状半導体結
晶(以下、半導体結晶島とも呼ぶ)の形成例を示す模式図
である。堆積条件はp型半導体結晶島作製と同様であ
る。
【0077】つぎに、結晶島接触部を含まない結晶島表
面の一部を除去し、p型半導体領域を表面に露出させ
る。図4は内部構造露出例を示す模式図である。結晶島
の一部を除去する方法としては、除去しない部分にレジ
ストあるいはSiO2などでマスクをし、RIBE,IB
Eなどのドライエッチングあるいは、酸、アルカリなど
の溶液によるウエットエッチングなどを用いて行う。そ
の後、マスクを除去する。
【0078】図5は電極形成例を示す模式図である。p
型半導体領域が露出した部分の一部にLEDp側電極1
06a及び第2ゲート電極106bを形成する。電極の形
成法は抵抗加熱蒸着法、電子線加熱蒸着法を用いる。パ
ターニングとしては、あらかじめレジストによりパター
ニングし、その後電極を形成し、レジストを剥離するリ
フトオフ、あるいは電極を全面に形成した後、不必要な
部分の電極を取り去る手法等により行う。その後、n型
半導体領域に(LEDn側+ドレイン電極)111a及びソ
ース電極111bを形成する。形成法は前述と同様であ
る。その後、熱処理を行いオーミックコンタクトを形成
する。
【0079】図6は第1ゲート電極の形成例を示す模式
図である。n型半導体領域に、もう一方の第1ゲート電
極107を形成する。電極形成法は前述の通りである。
【0080】以上の様にして、n型半導体領域への電極
形成とp型半導体領域露出工程の順序は逆でも良い。ま
た、FETにはp型電極を形成しなくても構わない。
【0081】ところで、本発明が対象とするIII-V族化
合物は、二元素化合物に限らず、三元素もしくはそれ以
上の多元素III-V族混晶化合物を含むものである。
【0082】以下に本発明の他の実施態様を、図面を使
って詳細に説明する。
【0083】図30〜36は、本発明の方法を用いたL
ED素子作製の概略工程図である。 (A)下地材料3101(例えばAl23,AlN,BNなど
のセラミック、カーボン、ポリシリコン、石英、高融点
ガラスやW,Mo,Tiなどの高融点金属)上に結晶核形成
密度の低い材料からなる薄膜3102(例えば非晶質の
SiO2,Si34など)を堆積し非核形成面3103とす
る。
【0084】この薄膜の形成にはCVD法、スパッタ
法、真空蒸着法、分散媒を使った塗布法などの方法を用
いる。また、図40のように下地材料 3101 を用いず前記
核形成密度の低い材料からなる支持体 3111 を用いても
よい。(図30) (B)非核形成面より核形成密度の高い材料(非単結晶質
のポリシリコン、アモルファスシリコン、AlN,Al2
3,Ta25,TiN,TiO2,WO3など)を微細な面積(一般
には1〜8μm四方、好ましくは1〜6μm四方、最適
には1〜3μm四方)(または幅が微小な帯状でも良く、
その時の幅は一般には1〜8μm、好ましくは1〜6μ
m、最適には1〜3μm)を形成し核形成面 3104 とす
る。(図31)また、このように薄膜を微細にパターニング
する他に、図41 の様に下地に核形成密度の高い材料か
らなる薄膜 3112 を堆積し、その上に核形成密度の低い
材料からなる薄膜を積み重ね非核形成面 3113 とし、エ
ッチングにより微細な窓を開けて核形成面 3112 を露出
させても良い。さらに、図42 のように核形成密度の低
い材料からなる薄膜 3114 に凹部を形成し、その凹部の
底面に微細な窓を開けて核形成面 3112 を露出させても
良い(この場合前記凹部内に結晶を形成させる)。
【0085】その他の方法としては、図43〜44 のよう
に微細な領域を残し他をレジスト 3115 でカバーし、イ
オン(As,Ti,Ga,Al,In,Siなど)を核形成密度の低い
材料からなる薄膜 3102 に打ち込んで、核形成密度の高
い領域 3116 を形成してもよい。
【0086】この時、それぞれ分離された核形成面の間
隔は、一般には20〜200μm、好ましくは30〜1
50μm、最適には40〜100μmである。 (C)こうして用意した基板上にMOCVD法でIII-V族
化合物(例えばGaAs,GaAlAs,GaP,GaAsP,InP,
GaInAsPなど)を成長させる。
【0087】図49 に用いたMOCVD装置の概略図を
示す。ここに示したのは横型の減圧MOCVD装置であ
るが、基板を垂直に保持する縦型または、それ以外の型
式でもかまわない。リアクター 5909 は水冷ジャケット
を持った石英製で、結晶成長時以外は内部をターボ分子
ポンプ 5917 によって 10-6Torr程度に排気している。
基板ホルダー 5910 はカーボン製でリアクター外部に設
けた高周波コイル(図示せず)からパワーを受けて 900℃
まで加熱可能である。また基板温度はホルダー 5910 内
の熱電対 5912 によって測定され、信号処理回路を経て
高周波パワーにフィードバックされ精密な温度コントロ
ールが可能になっている。
【0088】原料ガスはリアクターの左端から導入され
る。トリメチルガリウム(TMG)やトリメチルアルミニ
ウム(TMA)などの液体原料とジエチルジンク(DEZ)
などの液体ドーピング材料はステンレス製バブラー59
03〜5905に詰められ恒温槽(図示せず)によって所
定の温度に保たれている。
【0089】これをマスフローコントローラ(MFC)5
908で制御できた水素ガス5906によってバブリン
グして、蒸気としてリアクターへ輸送する。
【0090】アルシン、ホスフィンの様な気体原料やシ
ラン、水素化セレンなどの気体のドーピング材料は、ボ
ンベ5901,5902に詰められMFCを通して直接
リアクターへ運ばれる。またエッチング性ガスとして持
ち入るHCl5907は、原料ガスとは別の系統の配管
を通してリアクター内へ導入される。
【0091】リアクター内へ導入されたガスは、基板5
911の付近を通ってロータリーポンプ5913によっ
て排気される。この時前述のターボ分子ポンプはバルブ
5916によって系から分離されている。また反応圧力
は、コンダクタンス可変バルブ5915によって制御さ
れる。
【0092】III-V族化合物半導体原料としては、TM
G(トリメチルガリウム)、TEG(トリエチルガリウ
ム)、TMA(トリメチルアルミニウム)、TEA(トリエ
チルアルミニウム)、DAH(ジエチルアルミニウムハイ
ドライド)、TMI(トリメチルインジウム)、TEI(トリ
エチルインジウム)、TBAs(ターシャルブチルアルシ
ン)、TMAs(トリメチルアルシン)、TEAs(トリエチ
ルアルシン)、DMAs(ジメチルアルシン)、DEAs(ジ
エチルアルシン)、AsH3(アルシン)、TBP(ターシャ
ルブチルホスフィン)、TMP(トリメチルホスフィ
ン)、TEP(トリエチルホスフィン)、PH3(ホスフィ
ン)、NH3 等を用いる。
【0093】ドーピング原料としてはDMSe(ジメチル
セレン)、DESe(ジエチルセレン)、DMTe(ジメチル
テルル)、DETe(ジエチルテルル)、SiH4(シラン)、
DMZ(ジメチルジンク)、DEZ(ジエチルジンク)、C
p2 Mg(シクロペンタンマグネシウム)、(MeCp)2 Mg
(メチルシクロペンタンマグネシウム)等を用いて行う。
【0094】上述した減圧MOCVD装置によって、基
板上にIII-V族化合物の結晶核を発生させる。
【0095】この時の基板温度は、一般には570〜8
50℃、好ましくは600〜800℃、最適には660
〜780℃(計測方法によっては多少の変動がある)であ
り、反応圧力は一般には100torr以下、好ましくは5
0torr以下、最適には4〜30torrである。V族/III族
の原料供給モル比は、一般には10〜150、好ましく
は30〜80、最適には40〜70である。エッチング
性ガスとしてHClを導入し、その流量は全ガス流量に
対し、一般には7×10-4〜6×10-2mol、好ましく
は1〜5×10-3mol、最適には2〜3×10-3molで
ある。
【0096】時間と共に核は成長し、また他の新たな核
発生も起こり、核形成面上は多結晶層で覆われ、やがて
非核形成面3103上へ広がって結晶成長は進んでい
く。この時ドーピングガスを添加しNまたはP型に制御
しておく。 (D)所望の大きさまで、NまたはP型の多結晶層310
5を成長させる。これは、核形成面3104を中心に半
円状に成長する。(図32) (E)ここで成長を一時中断し、AsH3 とH2 以外の原
料ガスを止めて反応容器内の圧力を上昇させる。これは
基板温度が高くなった時、GaAsから蒸気圧の高い砒素
が抜け出していくことを防止するために砒素過剰雰囲気
に保つためである。
【0097】この時の雰囲気は多くのパラメーターによ
って左右されるので一義的には決まらないが、AsH3
1×10-2mol%以上の場合、一般には5torr以上、好
ましくは20torr以上、最適には80torr以上である。
【0098】砒素過剰雰囲気に保持して、基板温度を上
昇させ基板のアニール処理を行う。この時の温度は、一
般には 600〜900℃、好ましくは 650〜850℃、最適には
680〜800℃である。またアニール時間は、一般には 15
分以上、好ましくは 30分以上、最適には 60分以上であ
る。 (F)次にドーピングガスを替えて、前述したNまたはP
型層 3105 上へ、その反対の導伝型のPまたはN型層 3
106 を核形成面 3104 を中心にした半球状に所望の大き
さまで成長させる。このIII-V族化合物半導体島状多結
晶(以下、多結晶島とも呼ぶ)3106 の外径は、一般には
5〜120μm、好ましくは 10〜80μm、最適には 15〜6
0μmである。(図33) (G)ここでもう一度成長を中断し、AsH3とH2以外の
原料ガスを止めて反応容器内の圧力を上昇させる。
【0099】この時のアニール条件はパラメーターによ
って左右され、またドーパントの種類によって変化して
いるので一義的には決まらないが、通常(E)で述べたも
のと同様である。 (H)成長した多結晶島上に、外側の導伝型層3016と
オーミック接触がとれる金属電極3107をフォトリソ
グラフィー技術を用いてパターニングし形成する。(図
34) (I)金属電極3107で覆われた部分以外の多結晶島
を、フォトリソグラフィー技術を用いてパターニング
し、エッチングにより内側の導伝型層3105を露出さ
せる。この時、外側の導伝型層に断面3108が形成さ
れる。この断面部3108からLED光を射出させるこ
とが出来る。(図35) (J)今度は、内側の導伝型層3105とオーミック接触
が取れる金属電極3109をフォトリソグラフィー技術
を用いてパターニングし形成する。この後、Arなどの
不活性ガス中で所定の温度(一般には300〜600
℃、好ましくは400〜550℃、最適には450〜5
00℃)でアニールして電極のコンタクト抵抗を最適化
する。
【0100】基板3101としてSiO2 のような透明
の材料を用いた場合は、素子下部から基板3101を通
して光を取り出すことが出来る。また、電極3107,
3109の形状を所望に加工することにより素子上部か
ら光を取り出すこともできる。
【0101】本発明による熱処理効果が適用できるの
は、選択核形成法による粒径が100μm以下の比較的
小さな単結晶や、0.6μm以上の粒径を持つ比較的大
きな多結晶で構成されたLED素子である。
【0102】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0103】実施例1 以下の要領で基板上にLEDおよびFETを作製した。
【0104】図19に示すように、Si基板201上
に、ポリシリコン203(膜厚0.1μm)、SiNx20
2(膜厚0.05μm)を堆積させた。ここで、堆積はC
VD法を用いて行った。つぎに、50μm間隔、3μm
×20μm(FET形成用パターン)、2μm角(LED
形成用パターン)のポリシリコンドットペアーを300
μm間隔で形成した。形成法はドット形成部のSiNx上
にレジストでマスクをし、HF溶液中に10秒浸けるこ
とにより、不必要な部分のSiNxを取り去り形成した。
【0105】次に、MOCVD法を用いて、図20に示
すようなp型GaAs多結晶204、n型GaAs多結晶20
5を堆積させた。
【0106】堆積は表11に示す条件で行った。
【0107】
【表11】 図21に示すようにレジストをマスクとして多結晶島
(LED,FET)の一部にp型GaAs多結晶が露出するよ
うにエッチングした。エッチングはCH3COOH,H2
2,H2SO4,及びH2Oの混合溶液に25秒浸けること
により行った。その後、レジストを除去した。
【0108】図22に示すように、n型GaAsの電極(ソ
ース)を形成する部分以外にレジスト(膜厚5μm)を形
成した。つぎに、AuGe(2000Å)/Au(5000Å)
からなるソース電極206を抵抗加熱蒸着により形成し
た。つぎに、レジスト剥離液中で20分間超音波洗浄を
行った。その後、p型GaAs上にCr(500Å)/Au(5
000Å)からなるLEDp側電極209a及び第2ゲー
ト電極209bを形成した。形成法は、AuGe/Auと同
様の方法で行った。そして、Ar雰囲気中420℃で、
15分間熱処理を行った。
【0109】図23 に示すように、ゲート電極を形成す
る部分以外にレジストを形成した。つぎに、Al(3000
Å)からなる第1ゲート電極 207 をEB蒸着により堆積
させた。その後、レジスト剥離液中で 20分間超音波洗
浄を行った。
【0110】以上のようにして、LEDおよびチャネル
長10μm、チャネル幅7μmのFETを形成した。
【0111】このLEDおよびFETに、第1ゲート電
圧0V、第2ゲート電圧-2V、ソース電圧0V、LE
Dp側電圧3Vを印加したところLEDより発光が確認
され、第1ゲート電圧を-1Vに変化させるとLEDよ
りの発光は観測されなかった。以上のように第1ゲート
電圧によりLEDのon,offが制御できた。
【0112】実施例2 以下の要領で、基板上にLED及びpn接合FETを形成
した。
【0113】図24に示すように、石英基板501上
に、CVD法によりポリシリコン502を0.1μm堆
積した。CVDは、堆積温度620℃、圧力0.2Torr
でSiH4 を45cc/min.供給し、10分間成膜を行っ
た。
【0114】つぎに、3μm×20μmのポリシリコン
ドットを100μm間隔で形成した。形成法はドット形
成部のポリシリコン上にレジストでマスクをし、HF,
22の混合溶液中に30秒浸けることにより、不必要
な部分のポリシリコンを取り去り行った。
【0115】図25に示すように、MOCVD法を用い
て、p型InP多結晶504、n型InP多結晶505を堆積
させた。堆積は表12に示す条件で行った。
【0116】
【表12】 図26に示すように、n型InP多結晶の一部にソース、
ドレイン、LEDn側電極を形成した。電極の形成法は
以下のように行った。電極を形成する部分以外にレジス
ト(膜厚5μm)を形成した。つぎに、AuGe(500Å)
/Ni(3000Å)からなる(LEDn側+ドレイン電極)
506a及びソース電極506bを抵抗加熱蒸着により形
成した。つぎに、レジスト剥離液中で20分間超音波洗
浄を行った。
【0117】図27に示すように、多結晶島(FET)の
電極を形成していない一部にレジストを形成し、これを
マスクとしてp型InP多結晶504が露出するまでエッ
チングした。エッチングはアンモニア、過酸化水素水、
水の混合溶液中に1分浸けることにより行った。その
後、レジストを除去した。
【0118】図28に示すように、露出したp型InP多
結晶の一部にCr(800Å)/Au(1800Å)からなる
LEDp側電極509a及び第2ゲート電極509bを形
成した。形成法は、前述のAuGe/Auと同様の方法で行
った。その後、Ar雰囲気中500℃で、5分間熱処理
を行った。
【0119】図29に示すように、n型InP多結晶上の
ソース、ドレイン電極間の一部にAlからなる第1ゲー
ト電極507を形成した。形成法は図25と同一の方法
で行った。
【0120】以上のようにして、LEDおよびチャネル
長10μm、チャネル幅7μmのFETを形成した。
【0121】このLEDおよびFETに、第1ゲート電
圧0V、第2ゲート電圧-1V、ソース電圧0V、LE
Dp側電圧2Vを印加したところLEDより発光が確認
され、第1ゲート電圧を-1Vに変化させるとLEDよ
りの発光は観測されなかった。以上のように第1ゲート
電圧によりLEDのon,offが制御できた。
【0122】実施例3 図30〜36は本発明方法によるGaAs多結晶を用いた
LED素子の製造工程例を示す概略工程図である。 (A)厚さ1mmのアルミナ基板3101上に、SiH4
とO2 を用いたCVD法によりSiO2 膜3102を1
50nm堆積した。これを非核形成面3103とする。
【0123】この時の堆積条件は、SiH4 45sccm,O2
60sccm,N2 50sccm、基板温度 440℃、圧力は常圧、
堆積時間は 90秒であった。(図30) (B)次にLPCVD法によってポリシリコン膜を 50nm
堆積し、フォトグラフィー技術によって、一辺が2μm
の微細な正方形にパターニングして、核形成面 3104 と
した。この時のポリシリコン膜の堆積条件は、SiH4 4
5sccm、基板温度620℃、圧力 220mtorr、堆積時間は
5分30秒であった。(図31) (C)GaAsの成長には、MOCVD法を用いた。
【0124】まずN型GaAs3105を核形成面310
4上に堆積した。この時の成長条件を表13に示す。
【0125】
【表13】 成長を70分続けて、GaAs結晶島が20μmになるま
で成長させた。(図32) (D)ここで成長を中断しアニールを行った。この時の処
理条件を表14に示す。
【0126】
【表14】 (E)次に、ドーピング原料をSiO4 からDEZに切り
替えてP型のGaAs3106を成長させた。成長条件
は、SiH4 を止めて代わりにDEZ 6×10-5mol/
min流した以外は(B)と同様であった。成長は30分間
行った。(図33) (F)ここで再び成長を中断しアニールを行った。この時
の処理条件を表15に示す。
【0127】
【表15】 (G)P型電極を形成する部分以外にレジストでパターン
を形成後、Cr/Au膜を蒸着した。堆積法は抵抗加熱法
でCr50nmとAu500nmを連続蒸着後、リフトオフ
法によりP型電極3107を形成した。(図34) (H)レジストでパターニングした後で、CH3COOH,
22,H2SO4,H2Oの混合液に15秒間浸してN型
層3105を露出するまでP型層3106をエッチング
した。(図35) (I)N型電極を形成する部分以外にレジストでパターン
を形成後、AuGe/Au膜を蒸着した。抵抗加熱法により
AuGe合金200nmとAu500nmを連続蒸着後、リ
フトオフ法によりN型電極3109を形成した。
【0128】素子構造完成後、Ar雰囲気で 420℃、10
分間熱処理を行った。(図36)完成した素子の電流電圧
(V-I)特性を調べてみたところ、図61 のようになっ
た。他の条件は同じで、アニール工程のない場合のもの
と比較すると、逆方向電流が小さくダイオードとしての
整流特性が改善されたことが判った。
【0129】またこの素子に電流を3mA流したときの
発光強度をアニール工程のない場合のものと比較する
と、平均で約30%強度が増加していた。
【0130】実施例4 図50〜60 は本発明方法によるGa0.75Al0.25As/Ga
0.5Al0.5As多結晶を用いたダブルヘテロ構造LED素
子の製造工程例を示す概略工程図である。 (A)厚さ 0.5mmのポリシリコン基板 5601 上に、Si
4とO2を用いたCVD法によりSiO2膜 5602 を 150
nm堆積した。これを非核形成面 5603 とする。
【0131】この時の堆積条件は、SiH4 45sccm,O2
60sccm,N2 50sccm、基板温度 440℃、圧力は常圧、
堆積時間は 90秒であった。(図50) (B)次にフォトグラフィー技術によって、短辺が2μm
長辺が 50μmの微細な長方形にパターニングしてHF:
2O=1:40 のエッチング液を用いてSiO2膜をエッ
チングして核形成面 5604 を露出させた。また、核形成
面どうしの間隔は50μmとした。(図51) (C)半導体層の成長には、前述した図49 のMOCVD
装置を用いた。
【0132】まずN型GaAs5605を核形成面560
4上に発生させた。この時の成長条件を表16に示す。
【0133】
【表16】 最初にGaAsを成長させるのは、GaAlAsに較べて選
択成長が容易で、核発生時の結晶粒径が大きいものが得
易いからである。また、オーミック接合も作り易いから
である。(図52) (D)成長を 30分続けて、GaAs結晶島 5606 の短辺の
径を 15μmにまで成長させた。(図53) (E)次に原料ガスにTMAを導入してGaAs 5606 上に
N型のGa0.5Al0.5As5607 を成長させた。
【0134】この時の成長条件を表17に示す。
【0135】
【表17】 この時の成長時間は 15分で、Ga0.5Al0.5As結晶島 5
607 の短辺が 20μmになるまで成長させた。(図54) (F)ここで成長を中断しアニールを行った。この時の処
理条件を表18 に示す。
【0136】
【表18】 (G)次にドーピングガスを止めて真性型のGa0.75Al
0.25As層5608を堆積した。この時の成長条件を表
19に示す。
【0137】
【表19】 この時の成長時間は 10分で、Ga0.75Al0.25As結晶島
5608 の短辺が 22μmになるまで成長させた。(図55) (H)次に、ドーピング原料をDEZに切り替えてP型の
Ga0.5Al0.5As 5609を成長させた。成長条件は、Si
4の代わりにDEZ 6×10-5mol/min流した以外は
(E)と同様であった。成長は 15分行い、結晶島の短辺
は 24μmまで成長した。(図56) (I)オーミック接合の為に、P型のGaAs 5610 を堆積
した。成長条件は、SiH4の代わりにDEZ 6×10-5
ol/min流した以外は(C)と同様であった。成長は1分
間で行った。(図57) (J)ここで再び成長を中断しアニールを行った。この時
の処理条件を表20 に示す。
【0138】
【表20】 (K)P型電極を形成する部分以外にレジストでパターン
を形成後、Cr/Au膜を蒸着した。堆積法は抵抗加熱法
でCr 50nmとAu 500nmを連続蒸着後、リフトオフ法
によりP型電極 5611 を形成した。(図58) (L)P型電極 5611 をマスクにしてN型GaAs 5606 が
露出するまで結晶島をエッチングした。エッチングはC
3COOH,H22,H2SO4,H2Oの混合液に17秒間
浸した。(図59) (M)N型電極を形成する部分以外にレジストでパターン
形成後、AuGe/Au膜を蒸着した。抵抗加熱法によりA
uGe合金 200nmとAu 500nmを連続蒸着後、リフトオ
フ法によりN型電極 5614 を形成した。
【0139】素子構造完成後、Ar雰囲気で 420℃、10
分間熱処理を行った。(図60)完成した素子の電流電圧
(V-I)特性を調べてみたところ、図62 のようになっ
た。他の条件は同じで、アニール工程のない場合のもの
と比較すると、逆方向電流が小さくダイオードとしての
整流特性が改善されたことが判った。
【0140】またこの素子に電流を3mA流したときの
発光強度をアニール工程のない場合のものと比較する
と、平均で約30%強度が増加していた。発光波長は、
720〜730nmであった。
【0141】
【発明の効果】本発明により、Si、石英、セラミッ
ク、カーボン等の耐熱性基板上に、LEDおよびFET
が集積化できる。このため、以下のような効果がある。 1)大面積で均一性の良いLED,FETを具備する高密
度な集積回路を一括に形成でき、印字素子、表示素子等
を、発光部、制御部を含めて容易に作製できる。 2)W、カーボン等の放熱性の優れた耐熱性基板にLE
D,FETの集積回路を形成することにより発熱による
素子の劣化を抑えることができる。 3)張り合わせプロセスがないため、張り合わせ部分が
存在せず、大面積にわたり高密度に均一性のよい回路素
子を形成できる。 4)プロセスの容易性、安価な基板の使用により低コス
トのLED,FET集積回路が実現できる 5)LEDをFETの近傍に配置できるので配線抵抗に
よる発熱を低減できると共に駆動回路を含めて発光装置
の大きさを小さくできる。
【0142】また、LED又はFETとなる部分の結晶
島を、異なる核形成面上に形成することにより、LED
の発熱によるFET特性の劣化を抑制できる。
【0143】また、本発明によれば、発光ダイオードの
整流特性を改善することが出来、逆バイアス時の発熱を
減少し寿命が長くなる。また、発光強度の増加が可能に
なる。更にLEDとしての発光効率が改善されることに
より、一つの素子の寸法を小さくすることが可能にな
り、LEDを集積した場合の集積度を高くすることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明半導体装置の製造工程における、核形成
面および非核形成面配置例を示す工程図である。
【図2】本発明半導体装置の製造工程における、p型島
状半導体結晶(半導体結晶島)形成例を示す工程図であ
る。
【図3】本発明半導体装置の製造工程における、n型島
状半導体結晶(半導体結晶島)形成例を示す工程図であ
る。
【図4】本発明半導体装置の製造工程における、内部構
造露出例を示す工程図である。
【図5】本発明半導体装置の製造工程における、電極形
成例を示す工程図である。
【図6】本発明半導体装置の製造工程における、第1ゲ
ート電極形成例を示す工程図である。
【図7】本発明半導体装置の製造工程における、核形成
面および非核形成面構成例を示す工程図である。
【図8】本発明半導体装置の製造工程における、核形成
面および非核形成面構成例を示す工程図である。
【図9】本発明半導体装置の製造工程における、核形成
面および非核形成面構成例を示す工程図である。
【図10】平均粒径の計算例を示す説明図である。
【図11】核形成面の大きさと平均粒径との関係を示す
グラフである。
【図12】LEDの構成例を示す断面図である。
【図13】発光強度と平均粒径との関係を示すグラフで
ある。
【図14】ショットキーダイオードの電流電圧特性例を
示すグラフである。
【図15】本発明を用いたショットキーダイオードの一
例を示す構造図である。
【図16】平均粒径とブレイクダウン電圧との関係(シ
ョットキーダイオード)を示すグラフである。
【図17】多結晶により形成されたpn接合ダイオードの
一例を示す構造図である。
【図18】平均粒径とブレイクダウン電圧との関係(pn
接合ダイオード)を示すグラフである。
【図19】本発明半導体装置の製造工程における、核形
成面および非核形成面配置実施例を示す工程図である。
【図20】本発明半導体装置の製造工程における、Ga
As多結晶島形成実施例を示す工程図である。
【図21】本発明半導体装置の製造工程における、Ga
As多結晶島内部構造露出実施例を示す工程図である。
【図22】本発明半導体装置の製造工程における、Au
Ge/Au,Cr/Au電極形成実施例を示す工程図である。
【図23】本発明半導体装置の製造工程における、Al
電極形成実施例を示す工程図である。
【図24】本発明半導体装置の製造工程における、核形
成面および非核形成面配置実施例を示す工程図である。
【図25】本発明半導体装置の製造工程における、InP
多結晶島形成実施例を示す工程図である。
【図26】本発明半導体装置の製造工程における、Au
Ge/Ni、電極形成実施例を示す工程図である。
【図27】本発明半導体装置の製造工程における、InP
多結晶島内部構造露出実施例を示す工程図である。
【図28】本発明半導体装置の製造工程における、Cr/
Au電極形成実施例を示す工程図である。
【図29】本発明半導体装置の製造工程における、Al
電極形成実施例を示す工程図である。
【図30】非核形成面の堆積例を示す工程図である。
【図31】核形成面の形成例を示す工程図である。
【図32】NまたはP型の多結晶層の形成例を示す工程
図である。
【図33】PまたはN型の多結晶層の形成例を示す工程
図である。
【図34】電極形成例を示す工程図である。
【図35】外側の導伝型層のエッチング例を示す工程図
である。
【図36】電極形成例を示す工程図である。
【図37】選択堆積法における、核形成面の大きさと多
結晶の平均粒径との関係を示すグラフである。
【図38】選択堆積法による、LED素子の構成例を示
す断面図である。
【図39】選択堆積法によるLEDにおける、核形成面
の大きさと発光強度との関係を示すグラフである。
【図40】非核形成面を兼ねる基板の例を示す断面図で
ある。
【図41】核形成面と非核形成面の配置例を示す断面図
である。
【図42】核形成面と非核形成面の配置例を示す断面図
である。
【図43】非核形成面へのイオン打ち込み例を示す工程
図である。
【図44】イオン打ち込みによって形成した核形成面の
例を示す断面図である。
【図45】ドーピング量とキャリア密度の関係(N型)を
示すグラフである。
【図46】ドーピング量とキャリア密度の関係(N型)を
示すグラフである。
【図47】N型GaAs多結晶の熱処理効果を示すグラフ
である。
【図48】P型GaAs多結晶の熱処理効果を示すグラフ
である。
【図49】本発明に用いた、MOCVD装置の概略図で
ある。
【図50】非核形成面の形成例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図51】核形成面の形成例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図52】GaAs結晶核の発生例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図53】GaAs結晶島の形成例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図54】N型GaA1As多結晶層の形成例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図55】真性型GaA1As多結晶層の形成例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図56】P型GaA1As多結晶層の形成例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図57】P型GaAs層の形成例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図58】P型電極形成例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図59】P型GaAs/GaA1As層のエッチング例を
示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図60】N型電極形成例を示す (a)断面図 (b)平面図 である。
【図61】本発明及び比較例によるGaAsからなるLE
D素子の整流特性を比較するグラフである。
【図62】本発明及び比較例によるGaAlAsからなる
LED素子の整流特性を比較するグラフである。
【符号の説明】
101 耐熱基板 102 非核形成面 103 核形成面 104 p型半導体領域 105 n型半導体領域 106a LEDp側電極 106b 第2ゲート電極 107 第1ゲート電極 108 非核形成基板 109 イオンインプラ領域 111a LEDn側+ドレイン電極 111b ソース電極 201 Si基板 202 SiNx 203 ポリシリコン 204 p-GaAs 205 n-GaAs 206 AuGe/Au 207 Al 209 Cr/Au 301 アルミナ基板 302 SiO2 303 ポリシリコン 304 n-GaAs 305 Al 306 AuGe/Au 307 アルミナ基板 308 SiO2 309 ポリシリコン 310 p-GaAs 311 n-GaAs 312 Cr/Au 313 AuGe/Au 501 石英基板 502 ポリシリコン 504 p-InP 505 n-InP 506 AuGe/Ni 507 Al 509 Cr/Au 1001 ポリシリコンの核形成面 1003 n型GaAs多結晶 1004 p型GaAs多結晶 1005 P電極(Cr/Au) 1006 N電極(AuGeAu) 1007 光 1008 光パワーメーター 1201 核形成面(ポリシリコン) 1202 非核形成面(SiO2) 1203 P型GaAs多結晶層 1204 N型GaAs多結晶層 1205 Au-Ge-Au電極 1206 Cr/Au電極 1207 絶縁膜(SiNx) 1208 アルミナ基板 1209 ルミネッセンス光 1210 光パワーメーター 3101 基板(下地材料) 3102 低核形成密度の薄膜 3103 非核形成面 3104 核形成面 3105 結晶核 3106 N型またはP型多結晶層 3107 P型またはN型多結晶層 3108 電極 3109 発光部 3110 電極 3111 低核形成密度の基板(支持体) 3112 高核形成密度の薄膜 3113 非核形成面 3114 低核形成密度の薄膜 3115 レジスト 3116 低核形成密度の薄膜 3117 P型またはN型多結晶層 3118 イオン 3119 イオン打ち込み領域 3120 P型またはN型多結晶層 3121 N型またはP型多結晶層 5601 ポリシリコン基板 5602 SiO2膜 5603 非核形成面 5604 核形成面 5605 N型GaAs結晶核 5606 N型GaAs多結晶層 5607 N型Ga0.5Al0.5As多結晶層 5608 i型Ga0.75Al0.25As多結晶層 5609 P型Ga0.5Al0.5As多結晶層 5610 P型GaAs多結晶層 5611 P型電極 5612 N型GaAs多結晶層 5613 発光部 5614 N型電極 5901〜5902 ボンベ 5903〜5905 バブラー 5906 水素ガスボンベ 5907 HClボンベ 5908 マスフローコントローラー 5909 リアクター 5910 基板ホルダー 5911 基板 5912 熱電対 5913 ロータリーポンプ 5914 バルブ 5915 コンダクタンス可変バルブ 5916 バルブ 5917 ターボ分子ポンプ 5918 ロータリーポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−173781(JP,A) 特開 昭64−722(JP,A) 特開 昭60−136222(JP,A) 特許3072810(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/15 H01L 21/337 H01L 29/808

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一基板上に、島状半導体結晶からなる
    発光素子及びpn接合電界効果トランジスターを形成して
    なる半導体装置であって、該発光素子又は該pn接合電界
    効果トランジスターの機能を発現する部分の該島状半導
    体結晶が、異なる結晶核から形成されており、かつ、該
    島状半導体結晶がp型半導体領域とn型半導体領域とを有
    してなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 該島状半導体結晶が、III-V族化合物半
    導体の単結晶もしくは平均粒径0.6μm以上の多結晶
    よりなる請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 該発光素子のn型半導体領域と該pn接合
    電界効果トランジスターのn型半導体領域とがオーミッ
    ク接合による電極で電気的に接続され、該発光素子は該
    n型半導体領域内の該電極の他に、p型半導体領域内にオ
    ーミック接合された電極を有し、該pn接合電界効果トラ
    ンジスターは、該n型半導体領域内の該電極の他に、該n
    型領域内にオーミック接合によるソース電極と、ショッ
    トキー接合による第1ゲート電極とを有してなる請求項
    1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 該発光素子と該pn接合電界効果トランジ
    スターとが、n型半導体領域により電気的に接続され、
    該発光素子はp型半導体領域内にオーミック接合された
    電極を有し、該pn接合電界効果トランジスターは、該n
    型半導体領域内にオーミック接合によるソース電極と、
    ショットキー接合による第1ゲート電極とを有してなる
    請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 該pn接合電界効果トランジスターが、p
    型半導体領域内にオーミック接合された第2ゲート電極
    を有してなる請求項1乃至4のいずれか一に記載の半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 基板上に、少なくとも2以上の結晶形成
    起点を形成し、該結晶形成起点上に半導体単結晶もしく
    は多結晶を結晶成長処理法により成長させ島状半導体結
    晶を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 該基板が、結晶核形成密度の小さい非核
    形成面と、該非核形成面の結晶核形成密度より大きな結
    晶核形成密度を有する核形成面とが隣接して配された自
    由表面を有する請求項6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 該結晶成長処理法が、有機金属気相成長
    法である請求項6または7に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 該有機金属気相成長法が、エッチング性
    を有する物質を添加した気相中で行われる請求項8に記
    載の製造方法。
  10. 【請求項10】 該エッチング性を有する物質が、塩化
    水素である請求項9に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 該島状半導体結晶がIII-V族化合物の
    結晶物である請求項6乃至10いずれか一に記載の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 該III-V族化合物の結晶物品を所定の
    成長温度で成長させる途中に、該成長温度より高い温度
    でアニール処理する請求項11に記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 該アニール処理の時間が1回あたり3
    0分乃至60分である請求項12に記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 該アニール処理を、一の導伝型の成長
    を終了する毎に行う請求項12または13に記載の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 該III-V族化合物の結晶物品が、選択
    核形成法による粒径が100μm以下の単結晶、または
    平均粒径0.6μm以上の多結晶の少なくともいずれか
    1つである請求項12乃至14いずれか一に記載の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 該III-V族化合物の結晶物品が、ダイ
    オード素子である請求項12乃至15いずれか一に記載
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 該III-V族化合物の結晶物品が発光ダ
    イオード素子である請求項12乃至16いずれか一に記
    載の製造方法。
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