JP3114580B2 - 加速度センサ - Google Patents
加速度センサInfo
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Description
し、特に、加速度を検出するための片持ち梁構造の検出
素子を有する加速度センサに関する。
構造の検出素子の先端に重りを取り付けた加速度センサ
があった。
先端に重りが取り付けられるので、加速度が印加されて
いる時に検出素子が大きく撓み、検出素子から得られる
信号が大きく、加速度の検出感度が大きい。
加速度センサでは、重りが検出素子で支持されるため、
検出素子には、重りを支持するための大きな機械的強度
が必要である。
素子の先端に重りが取り付けられるため、落下などの過
度の衝撃によって、検出素子を破損する恐れがある。こ
のような検出素子の破損を避けるためには、検出素子が
必要以上に変形しないようにするためのストッパを検出
素子の近傍に設けることが考えられるが、ストッパとい
う別部材が必要になる。
度変化などによって、検出素子がそり、検出素子から誤
信号が出力される場合がある。
の主たる目的は、検出素子に大きな機械的強度を必要と
しない、加速度の検出感度が大きい加速度センサを提供
することである。
出するための片持ち梁構造の検出素子と、検出素子の支
持側で支持される振り子と、振り子に取り付けられる重
りとを含み、検出素子の先端は、弾性体を介して、重り
に接合される、加速度センサである。
て、その長手方向に引っ張り応力が加えられてもよい。
り子に取り付けられ振り子で支持されるので、検出素子
には、重りを支持するための大きな機械的強度を必要と
しない。
は、検出素子の先端が重りに接合されるので、加速度が
印加されている時に重りおよび振り子が振れるとともに
検出素子が大きく撓み、検出素子から得られる信号が大
きく、加速度の検出感度が大きい。
械的強度を必要としない、加速度の検出感度が大きい加
速度センサが得られる。
は、重りが振り子で支持されるため、落下などの過度の
衝撃によって、検出素子が破損されにくい。そのため、
この発明にかかる加速度センサでは、検出素子が必要以
上に変形しないようにするためのストッパを必要としな
い。
は、検出素子の先端が弾性体を介して重りに接合されて
いるので、重りおよび振り子の振れと検出素子の撓みと
の間にずれがあっても、そのずれを弾性体で吸収するこ
とができる。そのため、そのずれによって生じる検出素
子と重りとの接合強度の劣化を弾性体で抑制することが
できる。
いて、弾性体によって検出素子にその長手方向に引っ張
り応力が加えられる場合には、温度変化などによって、
検出素子がほとんどそらない。そのため、この場合に
は、検出素子がそることによって検出素子から出力され
る誤信号を抑制することができる。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
例を示す斜視図であり、図2は図1に示す加速度センサ
の振動子を示す側面図である。加速度センサ10は、加
速度を検出するための片持ち梁構造の検出素子として、
たとえば長さ方向に振動する振動子12を含む。
4を含む。振動体14は、たとえば、ニッケル,鉄,ク
ロム,チタン、あるいはそれらの合金たとえばエリン
バ,鉄−ニッケル合金などの恒弾性金属材料で形成され
る。なお、振動体14は、たとえば、石英,ガラス,水
晶,セラミックなどのように一般的に機械的な振動を生
じる金属以外の材料で形成されてもよい。
央から一端側)の部分の両主面には、2つの圧電素子1
6aおよび16bが対向するように形成される。一方の
圧電素子16aは、たとえばセラミックからなる圧電体
層18aを含み、圧電体層18aの両主面には、電極2
0aおよび22aがそれぞれ形成される。そして、電極
20aが、振動体14の一方の主面にたとえば接着剤で
接着される。同様に、他方の圧電素子16bは、たとえ
ばセラミックからなる圧電体層18bを含み、圧電体層
18bの両主面には、電極20bおよび22bがそれぞ
れ形成される。そして、電極20bが、振動体14の他
方の主面にたとえば接着剤で接着される。また、これら
の圧電素子16aおよび16bの圧電体層18aおよび
18bは、電極22aおよび22bから電極20aおよ
び20bに向かって、すなわち外側から振動体14側に
向かって厚み方向に分極されている。
おける中央から他端側)の部分の両主面には、2つの圧
電素子16cおよび16dが対向するように形成され
る。一方の圧電素子16cは、たとえばセラミックから
なる圧電体層18cを含み、圧電体層18cの両主面に
は、電極20cおよび22cがそれぞれ形成される。そ
して、電極20cが、振動体14の一方の主面にたとえ
ば接着剤で接着される。同様に、他方の圧電素子16d
は、たとえばセラミックからなる圧電体層18dを含
み、圧電体層18dの両主面には、電極20dおよび2
2dがそれぞれ形成される。そして、電極20dが、振
動体14の他方の主面にたとえば接着剤で接着される。
また、これらの圧電素子16cおよび16dの圧電体層
18cおよび18dは、電極20cおよび20dから電
極22cおよび22dに向けて、すなわち振動体14側
から外側に向かって厚み方向に分極されている。
dに同位相の駆動信号を印加すれば、長さ方向に振動す
る。この場合、圧電素子16aおよび16bと、圧電素
子16cおよび16dとは、互いに逆方向に分極されて
いるので、互いに逆方向に変位する。そのため、図2の
実線の矢印で示すように、振動体14の上端側の部分が
伸びるときには、振動体14の下端側の部分が縮む。逆
に、図2に1点鎖線の矢印で示すように、振動体14の
上端側の部分が縮むときには、振動体14の長手方向に
おける下端側の部分が伸びる。また、この場合、振動体
14の上端側の部分の伸縮量と、振動体14の下端側の
部分の伸縮量とが相殺されるので、振動体14の上下端
間の距離がほとんど変化しない。さらに、この場合、振
動体14は、圧電素子16aおよび16b間の中央部分
と圧電素子16cおよび16d間の中央部分とをノード
部分として振動する。また、振動体14は、上下端部分
を腹として振動する。
の支持部材24が形成される。この場合、2つの支持部
材24は、振動体14の上端側のノード部分の周囲およ
び端部から幅方向に延びて振動体14と一体的に形成さ
れる。これらの支持部材24は、振動子12の上端側の
部分を支持して、振動子12を片持ち梁構造にするため
のものである。これらの支持部材24は、支持板26に
固着される。
振り子28が配置される。この場合、振り子28は、振
動子12の支持側(上端側)において、振動子12によ
る加速度の検出方向に回転可能に支持される。すなわ
ち、振り子28の両端部には、円形の孔30aおよび3
0bがそれぞれ形成される。これらの孔30aおよび3
0bには、円柱状の回転軸32aおよび32bがそれぞ
れ回転可能に挿通される。これらの回転軸32aおよび
32bは、たとえばL字形の支持片34aおよび34b
にそれぞれ挿通されかつ固着される。これらの支持片3
4aおよび34bは、2つの支持部材24の両側におい
て、支持板26に固着される。したがって、この振り子
28は、振動子12の支持側において、回転軸34aお
よび34bを中心にして、振動子12による加速度の検
出方向に回転可能に支持される。
が取り付けられる。この重り36は、加速度による振動
子12の撓みを大きくするためのものである。そのた
め、振り子28の中央部の内側には、たとえばゴムなど
の弾性体38を介して、振動子12の先端(振動板14
の下端)が取り付けられる。すなわち、振動子12の先
端は、弾性体38を介して、重り36に接合される。こ
の場合、弾性体38によって、振動子12にはその長手
方向に引っ張り応力が加えられる。
子16a〜16dに同位相の駆動信号を印加すれば、振
動子12は、図2の実線の矢印および1点鎖線の矢印で
示すように、長さ方向に振動する。
面に直交する方向に加速度を加えると、その加速度に応
じて振動体14が圧電素子16a〜16dとともに撓
み、その撓みに応じた信号が圧電素子16a〜16dに
生じる。そのため、圧電素子16a〜16dに生じた信
号のいずれかを測定することによって、加速度を検出す
ることができる。
12の先端が重り36に接合されるので、加速度が印加
されている時に重り36および振り子28が振れるとと
もに振動子12が大きく撓み、振動子12の圧電素子1
6a〜16dから得られる信号が大きく、加速度の検出
感度が大きい。
36が振り子28に取り付けられ振り子28で支持され
るので、振動子12には、重り36を支持するための大
きな機械的強度を必要としない。
6が振り子28で支持されるので、振動子12の機械的
強度と無関係に重り36の質量を増やすことができる。
そのため、この加速度センサ10では、重り36の質量
を変えることによって、加速度の検出感度の調整が可能
であり、特に、加速度の検出感度の高感度化が容易であ
る。
6が振り子28で支持されるため、落下などの過度の衝
撃によって、振動子12が破損されにくい。さらに、こ
の加速度センサ10では、振動子12の周囲に振り子2
8が配置されるので、振動子12が振り子28で外部か
ら保護される。そのため、この加速度センサ10では、
振動子12が必要以上に変形しないようにするためのス
トッパを必要としない。
12の先端が弾性体38を介して重り36に接合される
ので、重り36および振り子28の振れと振動子12の
撓みとの間にずれがあっても、そのずれを弾性体38で
吸収することができる。そのため、そのずれによって生
じる振動子12と重り36との接合強度の劣化を弾性体
38で抑制することができる。
38によって振動子12にその長手方向に引っ張り応力
が加えられるので、温度変化などによって、振動子12
がほとんどそらない。そのため、振動子12がそること
によって振動子12の圧電素子16a〜16dから出力
される誤信号を抑制することができる。
のばらつきなどで圧電素子を交換する際には、振り子2
8や重り36を除く振動子12の交換で済み経済的であ
る。
いて、振動子を長さ方向に振動しているのは、振動子の
共振特性を利用すると、振動子に加速度を加えた場合に
共振特性の変化で加速度の検出感度がよくなるからであ
る。しかしながら、この発明では、加速度を検出するた
めの片持ち梁構造の検出素子として、そのような振動子
以外のものが用いられてもよい。
は、振り子28がU字形に形成されているが、この発明
では、振り子はU字形に限らずたとえばV字形やI字形
などの他の形状に形成されてもよい。
は、圧電素子16aおよび16bに生じる信号の差や圧
電素子16cおよび16dに生じる信号の差を検出する
ことによっても、加速度を検出することができる。
いて、1以上の圧電素子の圧電体層の分極方向を逆にす
るとともに、分極方向を逆にした圧電素子に印加する駆
動信号の位相を逆にしてもよい。
る。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 加速度を検出するための片持ち梁構造の
検出素子、 前記検出素子の支持側で支持される振り子、および前記
振り子に取り付けられる重りを含み、 前記検出素子の先端は、弾性体を介して、前記重りに接
合される、加速度センサ。 - 【請求項2】 前記検出素子には、前記弾性体によっ
て、その長手方向に引っ張り応力が加えられる、請求項
1に記載の加速度センサ。
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