JP3114360U - リン木 - Google Patents
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Abstract
【課題】木質素材の水分による劣化や汚染性、資源保護、さらに物品の保管、運搬時の安全性を確保出来る。
【解決手段】硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成型体からなる細長い多角柱状体の対向する表裏面に、滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層を設けることで、滑り摩擦抵抗を付与して物品の滑りやズレを防止する。
【選択図】図1
【解決手段】硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成型体からなる細長い多角柱状体の対向する表裏面に、滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層を設けることで、滑り摩擦抵抗を付与して物品の滑りやズレを防止する。
【選択図】図1
Description
本考案は、物品の在庫、保管や輸送時に物品の下や間に敷いて用いられるリン
木に関する。
木に関する。
従来のリン木は、細長い四角柱状で、無垢材や集成材或はパーティクルボード
などの木製やアルミや鉄などの金属製などが主であった。
などの木製やアルミや鉄などの金属製などが主であった。
ところで、従来の木製リン木は、水分による劣化や汚染が発生しやすく、耐
久性に劣り、原料の木材は資源保護等の観点から安定供給の面からも問題があ
る。一方、金属製のリン木は、木材に比べ耐久性には優れるが、重い、高価に
なるなどの他に、木材製のリン木と同様、表面が平滑な為重ねた物品の表面が
平滑な場合は滑り易いなどの問題点があった。その為、用途によってリン木の
表裏面にスポンジやゴムなどの滑り止めを貼り付けた物も見られるが、加工に
手間を要し、価格も高くなるなどの課題があった。
久性に劣り、原料の木材は資源保護等の観点から安定供給の面からも問題があ
る。一方、金属製のリン木は、木材に比べ耐久性には優れるが、重い、高価に
なるなどの他に、木材製のリン木と同様、表面が平滑な為重ねた物品の表面が
平滑な場合は滑り易いなどの問題点があった。その為、用途によってリン木の
表裏面にスポンジやゴムなどの滑り止めを貼り付けた物も見られるが、加工に
手間を要し、価格も高くなるなどの課題があった。
本考案は、上記の様な課題を解決する為になされたもので、その構成は、硬質
の低発泡熱可塑性合成樹脂成型体からなる細長い多角柱状体の対向する表裏面に、
滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層を設けたリン木に係わる。
なお、前記のリン木において、前記硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体が四角
柱状体で、且つ合成樹脂がポリエチレン樹脂又はポリスチレン樹脂に発泡剤を添
加して形成しても良いし、前記滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮
膜層を熱可塑性エラストマーにより形成しても良い。
リン木の本体を硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体からなる細長い多角柱状
体とすることで、リン木の軽量化と押出し成形機などの使用による連続生産や対
向する表裏面に軟質の熱可塑性エラストマーから成る合成樹脂皮膜層を設けるこ
とで滑り摩擦抵抗を付与して物品の滑りやズレを防止する。
の低発泡熱可塑性合成樹脂成型体からなる細長い多角柱状体の対向する表裏面に、
滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層を設けたリン木に係わる。
なお、前記のリン木において、前記硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体が四角
柱状体で、且つ合成樹脂がポリエチレン樹脂又はポリスチレン樹脂に発泡剤を添
加して形成しても良いし、前記滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮
膜層を熱可塑性エラストマーにより形成しても良い。
リン木の本体を硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体からなる細長い多角柱状
体とすることで、リン木の軽量化と押出し成形機などの使用による連続生産や対
向する表裏面に軟質の熱可塑性エラストマーから成る合成樹脂皮膜層を設けるこ
とで滑り摩擦抵抗を付与して物品の滑りやズレを防止する。
本考案のリン木は、水分を吸収しない硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体か
ら構成されるので、軽量であるとともに水分による腐れや汚れなどの劣化を防止
して耐久性に優れる。また、表裏面に滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成
樹脂皮膜を設けているので、重ねられる物品の表面が平滑で硬く滑り易い仕上げ
であっても安定し、且つ滑りによる物品表面の傷付を防止する。
さらに、リン木全体を熱可塑性合成樹脂で形成しているので、リサイクルが容
易であり、地球環境保護の面からも寄与できるという効果をもっている。
ら構成されるので、軽量であるとともに水分による腐れや汚れなどの劣化を防止
して耐久性に優れる。また、表裏面に滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成
樹脂皮膜を設けているので、重ねられる物品の表面が平滑で硬く滑り易い仕上げ
であっても安定し、且つ滑りによる物品表面の傷付を防止する。
さらに、リン木全体を熱可塑性合成樹脂で形成しているので、リサイクルが容
易であり、地球環境保護の面からも寄与できるという効果をもっている。
次に、本考案の実施の形態を実施例になる図面を参照しながら説明する。図1
は本考案の実施例になるリン木をを示す斜視図である。
は本考案の実施例になるリン木をを示す斜視図である。
硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体1からなる細長い四角柱状体の対向する
表裏面には、滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層2を設けてい
る。リン木の硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体1はポリスチレン樹脂やポリ
エチレン樹脂に発泡剤を0.5〜1.0重量%程度添加し、2〜3倍程度に加熱
発泡させた物であり、押出し成形機などを用いて成形される。
表裏面には、滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層2を設けてい
る。リン木の硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体1はポリスチレン樹脂やポリ
エチレン樹脂に発泡剤を0.5〜1.0重量%程度添加し、2〜3倍程度に加熱
発泡させた物であり、押出し成形機などを用いて成形される。
そして、細長い四角柱状体の対向する表裏面に形成される滑り摩擦抵抗に優れ
た軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層2はスチレン・ブタジエン・スチレンブロック
コポリマー(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレンブロックコポリマー(
SIS)、塩ビ系エラストマー(TPV)、ウレタン系エラストマー(TPU)、
ポリアミド系エラストマー(TPAE)、シリコン系エラストマーなどの熱可塑性
合成樹脂エラストマーを用いることが出来る。
安全面での基準となる、すべり抵抗値(G)については、金属製リン木の値が
0.15以下に対し本考案の樹脂製リン木は安全と判断される0.4以上の値で
あり、荷崩れ防止等の安全面においても高い数値である。
硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体1表裏面への皮膜層2の形成に当たって
は、押出し成形機を用いて前記低発泡熱可塑性合成樹脂成形体1の成形と同じに
皮膜層2の形成を行っても良いし、別の工程により行っても良い。なお、皮膜層
2の厚さは0.1〜0.3mm程度あれば良い。
た軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層2はスチレン・ブタジエン・スチレンブロック
コポリマー(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレンブロックコポリマー(
SIS)、塩ビ系エラストマー(TPV)、ウレタン系エラストマー(TPU)、
ポリアミド系エラストマー(TPAE)、シリコン系エラストマーなどの熱可塑性
合成樹脂エラストマーを用いることが出来る。
安全面での基準となる、すべり抵抗値(G)については、金属製リン木の値が
0.15以下に対し本考案の樹脂製リン木は安全と判断される0.4以上の値で
あり、荷崩れ防止等の安全面においても高い数値である。
硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体1表裏面への皮膜層2の形成に当たって
は、押出し成形機を用いて前記低発泡熱可塑性合成樹脂成形体1の成形と同じに
皮膜層2の形成を行っても良いし、別の工程により行っても良い。なお、皮膜層
2の厚さは0.1〜0.3mm程度あれば良い。
なお、実施例となる図1に示したリン木の組成例を示すと以下のようである。
硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体1は下記の配合で成形した。
再生ポリスチレン樹脂 75〜85重量部
バージンポリスチレン樹脂 15〜25重量部
顔料 0.5〜1.0重量部
油脂分 0.1〜0.3重量部
発泡剤 0.5〜1.0重量部
そして、表裏面に形成する軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜2は、下記のエラストマ
ーを用いた。
スチレン・ブタジエン・スチレンブロックコポリマー(SBS)
皮膜の厚さは、0.2mm
すべり抵抗値(G)は0.45
リン木の形状は、長さ2000mm、高さ:60mm、幅:60mmの4面柱
状体とした。
なお、リン木の断面形状や寸法は押出し成形機の口金形状を変更することによ
り自由に設定できるが、一般的には、長さ1000〜3000mm、高さと幅は
30〜90mmの範囲の正四角柱状体が一般的である。
硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体1は下記の配合で成形した。
再生ポリスチレン樹脂 75〜85重量部
バージンポリスチレン樹脂 15〜25重量部
顔料 0.5〜1.0重量部
油脂分 0.1〜0.3重量部
発泡剤 0.5〜1.0重量部
そして、表裏面に形成する軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜2は、下記のエラストマ
ーを用いた。
スチレン・ブタジエン・スチレンブロックコポリマー(SBS)
皮膜の厚さは、0.2mm
すべり抵抗値(G)は0.45
リン木の形状は、長さ2000mm、高さ:60mm、幅:60mmの4面柱
状体とした。
なお、リン木の断面形状や寸法は押出し成形機の口金形状を変更することによ
り自由に設定できるが、一般的には、長さ1000〜3000mm、高さと幅は
30〜90mmの範囲の正四角柱状体が一般的である。
1 硬質の成型体
2 滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層
2 滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層
Claims (3)
- 硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体からなる細長い多角柱状体の対向する表裏面に、
滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑性合成樹脂皮膜層を設けたことを特徴とするリン
木。 - 請求項1記載のリン木において、前記硬質の低発泡熱可塑性合成樹脂成形体が四角柱
状体で、且つ前記合成樹脂がポリエチレン樹脂又はポリスチレン樹脂に発泡剤を添加
して成形されたことを特徴とするリン木。 - 請求項1又は2項に記載のリン木において、前記滑り摩擦抵抗に優れた軟質の熱可塑
性合成樹脂皮膜層が熱可塑性エラストマーにより形成されたことを特徴とするリン木。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005139U JP3114360U (ja) | 2005-07-01 | 2005-07-01 | リン木 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005139U JP3114360U (ja) | 2005-07-01 | 2005-07-01 | リン木 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3114360U true JP3114360U (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=43276674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005005139U Expired - Fee Related JP3114360U (ja) | 2005-07-01 | 2005-07-01 | リン木 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3114360U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009184181A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Jsp Corp | ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート及びその製造方法 |
-
2005
- 2005-07-01 JP JP2005005139U patent/JP3114360U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009184181A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Jsp Corp | ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート及びその製造方法 |
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