JPH1077038A - 合成樹脂製パレットの滑り止め材 - Google Patents
合成樹脂製パレットの滑り止め材Info
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- JPH1077038A JPH1077038A JP24895496A JP24895496A JPH1077038A JP H1077038 A JPH1077038 A JP H1077038A JP 24895496 A JP24895496 A JP 24895496A JP 24895496 A JP24895496 A JP 24895496A JP H1077038 A JPH1077038 A JP H1077038A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 粘着性を有することなく摩擦力が大きく、か
つパレット母材との接着性が良好な滑り止め材を提供す
る。 【解決手段】 EPRに石油樹脂、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンの少なくとも1種を配合
し、その1種もしくは2種以上の合計の配合量を5〜2
5重量%した合成樹脂製パレットの滑り止め材(3,
4)。
つパレット母材との接着性が良好な滑り止め材を提供す
る。 【解決手段】 EPRに石油樹脂、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンの少なくとも1種を配合
し、その1種もしくは2種以上の合計の配合量を5〜2
5重量%した合成樹脂製パレットの滑り止め材(3,
4)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンテナ等を載置し
て運搬するのに使用される合成樹脂製パレットの滑り止
め材に関する。パレットは多くの場合ポリエチレンやポ
リプロピレンからなる材料で構成されるが、載置したコ
ンテナがパレットの表面上を滑らないように通常滑り止
め材がパレット表面に設けられている。
て運搬するのに使用される合成樹脂製パレットの滑り止
め材に関する。パレットは多くの場合ポリエチレンやポ
リプロピレンからなる材料で構成されるが、載置したコ
ンテナがパレットの表面上を滑らないように通常滑り止
め材がパレット表面に設けられている。
【0002】
【従来の技術】一般にパレット1には図1の(a)に示
すようにベルト状にした滑り止め材3あるいは図1の
(b)のようにスポット状の滑り止め材4が表面に装着
されている。装着方法は通常パレット表面に溝を設け、
この中にベルト状に成形した滑り止め材を埋め込み、パ
レット母材に熱溶着したり、棒状の滑り止め材をパレッ
ト表面の孔に打込み固定する方法である。この際滑り止
め材の表面の高さはパレット表面よりわずかに高くなる
ようにされている。なお、図において2はフォークリフ
トのフォークの差し込み口である。実際のパレットは軽
量化するため表面に多数の開口や溝が設けられたり、あ
るいは補強のためパレットの上下板に跨る支柱が設けら
れたりして表面形状が複雑になっているが図では省略し
てある。
すようにベルト状にした滑り止め材3あるいは図1の
(b)のようにスポット状の滑り止め材4が表面に装着
されている。装着方法は通常パレット表面に溝を設け、
この中にベルト状に成形した滑り止め材を埋め込み、パ
レット母材に熱溶着したり、棒状の滑り止め材をパレッ
ト表面の孔に打込み固定する方法である。この際滑り止
め材の表面の高さはパレット表面よりわずかに高くなる
ようにされている。なお、図において2はフォークリフ
トのフォークの差し込み口である。実際のパレットは軽
量化するため表面に多数の開口や溝が設けられたり、あ
るいは補強のためパレットの上下板に跨る支柱が設けら
れたりして表面形状が複雑になっているが図では省略し
てある。
【0003】従来の滑り止め材の材質はエチレン・プロ
ピレンゴム(EPR)、熱可塑性ポリオレフィン(TP
O)などが知られている。滑り止め材は載置したコンテ
ナ等が滑りにくいこと、即ち摩擦力が大きいこと、特に
パレットはかなり低温においても使用されるので、低温
において水分が結露した場合にも十分な摩擦力を有する
ことが必要である。その他汚れ防止や取扱い上等よりベ
タ付きがないこと、また耐久性等よりある程度の機械的
強度を有すること、さらに母材パレットとの接着性が良
好であることが要求される。装着方法の面からは簡易な
方法で装着できる材料が望ましい。
ピレンゴム(EPR)、熱可塑性ポリオレフィン(TP
O)などが知られている。滑り止め材は載置したコンテ
ナ等が滑りにくいこと、即ち摩擦力が大きいこと、特に
パレットはかなり低温においても使用されるので、低温
において水分が結露した場合にも十分な摩擦力を有する
ことが必要である。その他汚れ防止や取扱い上等よりベ
タ付きがないこと、また耐久性等よりある程度の機械的
強度を有すること、さらに母材パレットとの接着性が良
好であることが要求される。装着方法の面からは簡易な
方法で装着できる材料が望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】EPRでは摩擦力が十
分でなく、特に低温において水分が存在すると摩擦力が
小さくなり、冷凍倉庫等で使用する場合に問題を起して
いた。 TPOは耐摩耗性が良好で摩擦力もある材料と
して近年は多く用いられているが、低温における摩擦力
の低下は上記と同様である。またこれらの材料は溶融状
態でパレットに直接付けることは難しく、一旦ベルト状
あるいは棒状等に成形し、それをパレットに装着しなけ
ればならず作業工数的にも不利であった。
分でなく、特に低温において水分が存在すると摩擦力が
小さくなり、冷凍倉庫等で使用する場合に問題を起して
いた。 TPOは耐摩耗性が良好で摩擦力もある材料と
して近年は多く用いられているが、低温における摩擦力
の低下は上記と同様である。またこれらの材料は溶融状
態でパレットに直接付けることは難しく、一旦ベルト状
あるいは棒状等に成形し、それをパレットに装着しなけ
ればならず作業工数的にも不利であった。
【0005】本発明は粘着性を有することなく摩擦力が
大きく、かつパレット母材との接着性が良好であり、さ
らに溶融状態で直接パレットに装着することも可能な滑
り止め材を提供することを目的とする。
大きく、かつパレット母材との接着性が良好であり、さ
らに溶融状態で直接パレットに装着することも可能な滑
り止め材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために研究した結果到達したもので、その要旨はF
PRに石油樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレンの少なくとも1種を配合し、その1種もしく
は2種以上の合計の配合量を5〜25重量%としてなる
合成樹脂製パレットの滑り止め材である。
するために研究した結果到達したもので、その要旨はF
PRに石油樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレンの少なくとも1種を配合し、その1種もしく
は2種以上の合計の配合量を5〜25重量%としてなる
合成樹脂製パレットの滑り止め材である。
【0007】EPRはエチレンとプロピレンの共重合体
で通常エチレン含量55〜75重量%、プロピレン含量
45〜25重量%である。EPRのメルトフローレート
(MFR)は大き過ぎると滑り止め材がベタ付き易く、
また強度が弱くなり、反対に小さ過ぎると摩擦力が小さ
くなるので、0.2〜20g/10分(230℃)が適
当であり、好ましくは0.5〜10g/10分(230
℃)である。
で通常エチレン含量55〜75重量%、プロピレン含量
45〜25重量%である。EPRのメルトフローレート
(MFR)は大き過ぎると滑り止め材がベタ付き易く、
また強度が弱くなり、反対に小さ過ぎると摩擦力が小さ
くなるので、0.2〜20g/10分(230℃)が適
当であり、好ましくは0.5〜10g/10分(230
℃)である。
【0008】石油樹脂は不飽和石油留分を重合して製造
される合成樹脂で、主にナフサ分解で副生する不飽和性
の高いC5 留分などが原料に用いられ、これをフリーデ
ルクラフト触媒によって重合して得られる。その多くは
軟化点が70〜115℃、比重が0.97〜1.03、
数平均分子量が1150〜1800である。そしてEP
Rと相溶性がある。
される合成樹脂で、主にナフサ分解で副生する不飽和性
の高いC5 留分などが原料に用いられ、これをフリーデ
ルクラフト触媒によって重合して得られる。その多くは
軟化点が70〜115℃、比重が0.97〜1.03、
数平均分子量が1150〜1800である。そしてEP
Rと相溶性がある。
【0009】低分子量ポリエチレンは一般的には通常平
均分子量(数平均)が500〜20,000のものが使
用でき、その軟化点は100〜135℃である。低分子
量ポリプロピレンも一般的には平均分子量(数平均)が
500〜20,000のものが使用でき、その軟化点は
145〜155℃である。これらの低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンはEPRと相溶性がある。
均分子量(数平均)が500〜20,000のものが使
用でき、その軟化点は100〜135℃である。低分子
量ポリプロピレンも一般的には平均分子量(数平均)が
500〜20,000のものが使用でき、その軟化点は
145〜155℃である。これらの低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンはEPRと相溶性がある。
【0010】本発明のパレットの滑り止め材は上記した
EPRに石油樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレンの少なくとも1種を配合したものである。
EPR単独では摩擦力が十分でなく、特に低温では硬く
なり、摩擦力が下がる。石油樹脂、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンはいずれもEPRに添加す
ることにより、低温においても柔軟性が保たれ、摩擦力
の低下が少ない。本発明の滑り止め材はEPRが主体を
なしており、またパレットは通常ポリエチレンあるいは
ポリプロピレンを材料としているので、滑り止め材とパ
レットとの熱溶着性は良好であるが、これに低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレンが添加されるとさ
らに熱溶着性が向上する。
EPRに石油樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレンの少なくとも1種を配合したものである。
EPR単独では摩擦力が十分でなく、特に低温では硬く
なり、摩擦力が下がる。石油樹脂、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンはいずれもEPRに添加す
ることにより、低温においても柔軟性が保たれ、摩擦力
の低下が少ない。本発明の滑り止め材はEPRが主体を
なしており、またパレットは通常ポリエチレンあるいは
ポリプロピレンを材料としているので、滑り止め材とパ
レットとの熱溶着性は良好であるが、これに低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレンが添加されるとさ
らに熱溶着性が向上する。
【0011】EPRに添加される石油樹脂、低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレンの量は5〜25重
量%、好ましくは10〜20重量%である。これらは1
種でもよく、また2種あるいは3種を併用してもよい。
併用する場合はその合計量が5〜25重量%である。添
加量が5重量%未満では摩擦力を高める効果が小さく、
25重量%を越えると滑り止め材にベタ付き(粘着性)
が生じ、使用上支障を来したり、汚れの原因となる。
リエチレン、低分子量ポリプロピレンの量は5〜25重
量%、好ましくは10〜20重量%である。これらは1
種でもよく、また2種あるいは3種を併用してもよい。
併用する場合はその合計量が5〜25重量%である。添
加量が5重量%未満では摩擦力を高める効果が小さく、
25重量%を越えると滑り止め材にベタ付き(粘着性)
が生じ、使用上支障を来したり、汚れの原因となる。
【0012】EPRに上記添加物を配合し、バンバリミ
キサー等により溶融混練、あるいは押出し機等により混
練して組成物とされる。混練の温度は190〜220℃
程度が適当である。この組成物は概略で、比重が0.9
0〜0.96、MFRが0.1〜20g/10分(23
0℃)である。この組成物に合成樹脂の添加剤として一
般に使用される酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料等を含
有させることもできる。
キサー等により溶融混練、あるいは押出し機等により混
練して組成物とされる。混練の温度は190〜220℃
程度が適当である。この組成物は概略で、比重が0.9
0〜0.96、MFRが0.1〜20g/10分(23
0℃)である。この組成物に合成樹脂の添加剤として一
般に使用される酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料等を含
有させることもできる。
【0013】パレットに本発明の滑り止め材を装着する
には上記のようにして得られた溶融状態の組成物をその
ままパレットの溝に圧着するか、あるいは組成物をペレ
ットに成形し、このペレットから滑り止めの形状に合せ
た、例えばベルト状、棒状等に成形し、図1のように装
着する。この場合ベルト状等の滑り止め材の表面にシボ
模様等をつけることが好ましい。ベルト状の場合はベル
トを溝に装入し、熱圧着する。棒状体は孔に打込んで固
定する。滑り止め材を溶融状態で直接取付けるには溶融
物を溝に流し込み、例えばわずかな溝付き圧着ローラー
により、滑り止め材の表面高さがパレット表面よりわず
かに高くなるように圧着固化する。ローラーにシボ模様
等をつけておけばその模様が滑り止め材の表面に転写さ
れ好都合である。
には上記のようにして得られた溶融状態の組成物をその
ままパレットの溝に圧着するか、あるいは組成物をペレ
ットに成形し、このペレットから滑り止めの形状に合せ
た、例えばベルト状、棒状等に成形し、図1のように装
着する。この場合ベルト状等の滑り止め材の表面にシボ
模様等をつけることが好ましい。ベルト状の場合はベル
トを溝に装入し、熱圧着する。棒状体は孔に打込んで固
定する。滑り止め材を溶融状態で直接取付けるには溶融
物を溝に流し込み、例えばわずかな溝付き圧着ローラー
により、滑り止め材の表面高さがパレット表面よりわず
かに高くなるように圧着固化する。ローラーにシボ模様
等をつけておけばその模様が滑り止め材の表面に転写さ
れ好都合である。
【0014】
【実施例】以下実施例により具体的に説明する。 (実施例1〜5、比較例1〜3)EPRとしてエチレン
プロピレンの含有量37重量%、MFR1.0g/10
分(230℃)、ショア硬度A/Dが65/15(昭和
電工(株)製グレード名ST−150)のものを使用し
た。石油樹脂は数平均分子量1150、軟化点86℃、
比重0.99の日本ゼオン(株)製、商品名Quint
on U185を使用した。低分子量ポリエチレンは平
均分子量1500、軟化点105℃、比重0.93の三
洋化成工業(株)製、商品名サンワックス 171−P
を使用した。低分子量ポリプロピレンは平均分子量30
00、軟化点145℃、比重0.89の三洋化成工業
(株)製、商品名ビスコール 660−Pを使用した。
TPOはポリプロピレンと上記EPRが重量比で50:
50の組成物で、MFRが<0.1g/10分(230
℃)、ショア硬度A/Dが86/30(昭和電工(株)
製グレード名E410G)のものを使用した。
プロピレンの含有量37重量%、MFR1.0g/10
分(230℃)、ショア硬度A/Dが65/15(昭和
電工(株)製グレード名ST−150)のものを使用し
た。石油樹脂は数平均分子量1150、軟化点86℃、
比重0.99の日本ゼオン(株)製、商品名Quint
on U185を使用した。低分子量ポリエチレンは平
均分子量1500、軟化点105℃、比重0.93の三
洋化成工業(株)製、商品名サンワックス 171−P
を使用した。低分子量ポリプロピレンは平均分子量30
00、軟化点145℃、比重0.89の三洋化成工業
(株)製、商品名ビスコール 660−Pを使用した。
TPOはポリプロピレンと上記EPRが重量比で50:
50の組成物で、MFRが<0.1g/10分(230
℃)、ショア硬度A/Dが86/30(昭和電工(株)
製グレード名E410G)のものを使用した。
【0015】上記の成分を表1の割合に混合し、バンバ
リミキサーで200℃、5分間混練し、組成物を得た。
表1の材料を用いて押出し成形により幅20mm、厚さ
2mmのベルト状の成形体を得た。これを図1の(a)
に示すように パレットに装着した。パレットは高密度
ポリエチレン製でフォークリフト差し込み口に向かって
左右方向の長さ120cm、奥行き100cm、厚さ1
3cmである。そしてパレット表面には滑り止め材装着
のための溝が設けられている。この溝に前記ベルト状成
形体を装入し、熱溶着した。ベルト状成形体はパレット
の端から5cm離し、かつ各ベルト状成形体の間隔を3
6.6cmにして4本設け、その長さは90cmとし
た。またべルト状成形体はパレット表面より0.7mm
高く露出するようにした。
リミキサーで200℃、5分間混練し、組成物を得た。
表1の材料を用いて押出し成形により幅20mm、厚さ
2mmのベルト状の成形体を得た。これを図1の(a)
に示すように パレットに装着した。パレットは高密度
ポリエチレン製でフォークリフト差し込み口に向かって
左右方向の長さ120cm、奥行き100cm、厚さ1
3cmである。そしてパレット表面には滑り止め材装着
のための溝が設けられている。この溝に前記ベルト状成
形体を装入し、熱溶着した。ベルト状成形体はパレット
の端から5cm離し、かつ各ベルト状成形体の間隔を3
6.6cmにして4本設け、その長さは90cmとし
た。またべルト状成形体はパレット表面より0.7mm
高く露出するようにした。
【0016】次にこのパレット表面の摩擦力を以下のよ
うにして評価した。合板を用いて前記パレットの表面と
同じ大きさの底面を有する箱状体を作成し、その底面に
段ボール板を張りつける。この箱状体の中に砂を入れて
全重量を30kgとし、これをパレット表面に載置す
る。次いでパレットをベルト状成形体の長さ方向に30
度/分に速さで傾斜し、箱状体が滑り始めた角度を測定
する。この滑り試験はJIS Z 0606に準じたも
のである。測定は常温(25℃)及び−10℃で各3回
行ない、その平均値を求めた。測定結果を表1に示す。
表1からわかるように本発明の滑り止め材は従来のもの
に較べ滑りにくい、即ち摩擦力が大きい。
うにして評価した。合板を用いて前記パレットの表面と
同じ大きさの底面を有する箱状体を作成し、その底面に
段ボール板を張りつける。この箱状体の中に砂を入れて
全重量を30kgとし、これをパレット表面に載置す
る。次いでパレットをベルト状成形体の長さ方向に30
度/分に速さで傾斜し、箱状体が滑り始めた角度を測定
する。この滑り試験はJIS Z 0606に準じたも
のである。測定は常温(25℃)及び−10℃で各3回
行ない、その平均値を求めた。測定結果を表1に示す。
表1からわかるように本発明の滑り止め材は従来のもの
に較べ滑りにくい、即ち摩擦力が大きい。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明の滑り止め材は摩擦力が大きく、
パレットに載置されたコンテナ等が滑りにくく安定す
る。またこの滑り止め材はEPRを主体として低分量ポ
リエテレン、低分子量ポリプロピレンを添加しており、
ポリエチレン製およびポリプロピレン製パレットとの熱
溶着性が非常に良好である。この性質を有するので、そ
の溶融組成物を直接パレット表面の溝に流し込み、圧着
して滑り止め部を形成することも可能であり、製造工程
が簡略化される。さらに滑り止め材に低分子量のポリエ
チレンあるいはポリプロピレンを添加したもは、通常同
材料でつくられるパレットとの接着性が良好となる。
パレットに載置されたコンテナ等が滑りにくく安定す
る。またこの滑り止め材はEPRを主体として低分量ポ
リエテレン、低分子量ポリプロピレンを添加しており、
ポリエチレン製およびポリプロピレン製パレットとの熱
溶着性が非常に良好である。この性質を有するので、そ
の溶融組成物を直接パレット表面の溝に流し込み、圧着
して滑り止め部を形成することも可能であり、製造工程
が簡略化される。さらに滑り止め材に低分子量のポリエ
チレンあるいはポリプロピレンを添加したもは、通常同
材料でつくられるパレットとの接着性が良好となる。
【図1】図1(a)はパレットに滑り止め材を取付けた
1例の斜視図、図1(b)は別の態様の斜視図である。
1例の斜視図、図1(b)は別の態様の斜視図である。
1 パレット 2 フォークリフトのフォーク差し込み口 3 ベルト状滑り止め材 4 スポット状滑り止め材
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために研究した結果到達したもので、その要旨はE
PRに石油樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレンの少なくとも1種を配合し、その1種もしく
は2種以上の合計の配合量を5〜25重量%としてなる
合成樹脂製パレットの滑り止め材である。
するために研究した結果到達したもので、その要旨はE
PRに石油樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレンの少なくとも1種を配合し、その1種もしく
は2種以上の合計の配合量を5〜25重量%としてなる
合成樹脂製パレットの滑り止め材である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明の実施の形態】EPRはエチレンとプロピレンの
共重合体で通常エチレン含量55〜75重量%、プロピ
レン含量45〜25重量%である。EPRのメルトフロ
ーレート(MFR)は大き過ぎると滑り止め材がベタ付
き易く、また強度が弱くなり、反対に小さ過ぎると摩擦
力が小さくなるので、0.2〜20g/10分(230
℃)が適当であり、好ましくは0.5〜10g/10分
(230℃)である。
共重合体で通常エチレン含量55〜75重量%、プロピ
レン含量45〜25重量%である。EPRのメルトフロ
ーレート(MFR)は大き過ぎると滑り止め材がベタ付
き易く、また強度が弱くなり、反対に小さ過ぎると摩擦
力が小さくなるので、0.2〜20g/10分(230
℃)が適当であり、好ましくは0.5〜10g/10分
(230℃)である。
Claims (2)
- 【請求項1】 FPRに石油樹脂、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンの少なくとも1種を配合
し、その1種もしくは2種以上の合計の配合量を5〜2
5重量%としてなる合成樹脂製パレットの滑り止め材。 - 【請求項2】 低分子量ポリエチレンの分子量が500
〜20000、低分子量ポリプロピレンの分子量が50
0〜20000である請求項1記載の合成樹脂製パレッ
トの滑り止め材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24895496A JPH1077038A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 合成樹脂製パレットの滑り止め材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24895496A JPH1077038A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 合成樹脂製パレットの滑り止め材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1077038A true JPH1077038A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=17185883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24895496A Pending JPH1077038A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 合成樹脂製パレットの滑り止め材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1077038A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000029195A1 (en) * | 1998-11-13 | 2000-05-25 | Borealis Technology Oy | Process for making a rigid polyolefin article with anti-slip surface layer |
JP2008024315A (ja) * | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Meiji Rubber & Chem Co Ltd | 合成樹脂製パレット用滑り止め材と該滑り止め材を固着してなる合成樹脂製パレット |
JP2012082015A (ja) * | 2011-12-19 | 2012-04-26 | Meiji Rubber & Chem Co Ltd | 合成樹脂製パレット用滑り止め材と該滑り止め材を固着してなる合成樹脂製パレット |
JP2014534309A (ja) * | 2011-10-21 | 2014-12-18 | テーザ・ソシエタス・ヨーロピア | 特に電子的装置のカプセル化のための接着剤 |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP24895496A patent/JPH1077038A/ja active Pending
Cited By (4)
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