JP3114309B2 - 画像記録装置の画質診断システム - Google Patents

画像記録装置の画質診断システム

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JP3114309B2
JP3114309B2 JP03351777A JP35177791A JP3114309B2 JP 3114309 B2 JP3114309 B2 JP 3114309B2 JP 03351777 A JP03351777 A JP 03351777A JP 35177791 A JP35177791 A JP 35177791A JP 3114309 B2 JP3114309 B2 JP 3114309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像記録装置の画質
診断システムに係り、特に、複数の画像記録装置を診断
対象端末とし、各画像記録装置の画質を遠隔制御システ
ムにて個別診断するようにした画像記録装置の画質診断
システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像記録装置の画質診断シ
ステムとしては例えば特開平3−154128号公報所
載のものが知られている。これは、異常画像が発生した
際に、予め決められたチャートにより画像を形成し、こ
のチャート画像を異常画像診断支援装置に送信し、この
画像データを異常画像診断支援装置に予め記憶されてい
る正しい画像データと比較することにより、異常画像診
断を行うようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の画像記録装置の画質診断システムにあっては、画
像記録装置側で形成されたチャート画像に関する異常画
像データに基づいて故障原因を推論するようになってい
るので、故障原因を推論する上で、異常画像データの特
徴(分布,幅,長さ,形状,濃度等)を検出した後に、
所定の知識ベースに基づいて推論を実行しなければなら
ず、その分、故障原因の推論作業時間が嵩むという技術
的課題が生ずるばかりか、あくまで、異常画像が発生し
た時点で故障原因を推論する方式を採用している関係
上、異常画像が発生する前段階で、これこれの異常が発
生する可能性があるというような故障予知を正確に推論
することはできなかった。
【0004】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、遠隔制御システムによる
画質診断を行う上で、故障原因や故障予知を迅速かつ正
確に推論することができ、もって、画質診断の信頼性を
より高めるようにした画像記録装置の画質診断システム
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、診断対象端末である複数の画像記録
装置1の画質を中央管理装置2を介して中央診断装置3
にて個別診断するようにした画像記録装置の画質診断シ
ステムを前提とし、各画像記録装置1には、画質コント
ロールの主要なパラメータが記憶される記憶手段4を設
けると共に、この記憶手段4内に格納されている画質コ
ントロールの主要なパラメータが画質診断時にて中央管
理装置2側に転送される端末側データ転送手段5を設
け、一方、中央診断装置3には、画質コントロールの主
要なパラメータが画質状態に応じて正常であるか否か、
また、異常の場合、どのようなトラブルが想定されるか
について予めパターン化されてなる画質診断用パターン
テーブル6を設けると共に、この画質診断用パターンテ
ーブル6を逐次更新させ、端末側データ転送手段5から
転送された画質コントロールの主要なパラメータが画質
診断用パターンテーブル6のどのパターンに合致するか
否かを判断し、画質状態が決定される画質状態決定手段
7を設けたことを特徴とするものである。
【0006】このような技術的手段において、画質コン
トロールの主要なパラメータとしては、画像記録装置の
特性に基づいて選定されるものであり、例えば電子写真
プロセスにおいては、感光体上の初期帯電電位、感光体
上の画像部潜像電位、画像部現像濃度レベルを挙げるこ
とができる。
【0007】また、画像記録装置1側に設けられる記憶
手段4への画質コントロールの主要なパラメータの取り
込みタイミングについては、定期的に取り込むようにし
てもよいし、あるいは、画質診断を必要とする時点で取
り込むようにしてもよい。
【0008】更に、端末側データ転送手段5としては、
記憶手段4内の画質コントロールの主要なパラメータを
中央管理装置2側へ転送できるものであればよく、定期
的に前記パラメータデータを転送するようにしてもよい
し、あるいは、中央管理装置2からの要求に従って前記
パラメータデータを転送するようにしてもよいし、ある
いは、故障予知手段を組み込み、この故障予知手段で行
われるテストにより画質コントロール上に異常が発生し
たと認められる場合若しくは異常が発生する可能性があ
ると判断される場合に、前記パラメータデータを転送す
る等適宜設計変更して差し支えない。
【0009】また、画質診断用パターンテーブル6とし
ては、画質コントロールの主要なパラメータの値に対応
させて画質影響部品がどのような状態にあるかを予め実
機を用いた実験によりパターン化したものが挙げられ
る。この場合において、診断対象となる画像記録装置が
複数の機種に及ぶ場合には、夫々の機種毎に画質診断用
パターンテーブル6を別個に作成することが必要であ
る。
【0010】更にまた、画質状態決定手段7としては、
診断対象である個別画像記録装置1毎の特性のみで画質
状態を決定してもよいが、画質状態の決定をより迅速化
するには、診断対象である個別画像記録装置1毎の特性
に加えて、該当機種の普遍的兆候を考慮することが好ま
しい。また、画質診断をより精度良く行うには、実際の
トラブル発生の一歩手前の各種兆候を整理して想定した
仮想トラブルを生成し、これについて検証するようにす
ることが好ましく、より精度を上げるためには、例え
ば、トラブル間、兆候間、トラブルと何らかの兆候間等
の相関を分析する等の手段を施すようにすればよい。
【0011】
【作用】 上述したような技術的手段によれば、各画像記
録装置1の記憶手段4には、画質コントロールの主要な
パラメータが記憶されており、端末側データ転送手段5
は前記記憶手段4に格納されている画質コントロールの
主要パラメータを少なくとも画質診断時において中央管
理装置2側に転送する。すると、中央診断装置3は、中
央管理装置2からの診断要求に応じて診断を開始し、中
央診断装置3の画質状態決定手段7は、端末側データ転
送手段5から転送された画質コントロールの主要なパラ
メータが逐次更新される画質診断用パターンテーブル6
のどのパターンに合致するか否かを判断し、画質状態を
決定する。そして、中央診断装置3は、画質状態決定手
段7が決定した画質状態に基づく診断結果を中央管理装
置2に報告する。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。 目次 1.システムの概要 2.複写機の画像形成ユニット構成 3.RICFB構成 4.ES構成 5.診断システムの処理シーケンス (1)全体処理シーケンス (2)RICFB処理シーケンス (3)ホストコンピュータの処理シーケンス (4)ESの処理シーケンス
【0013】1.システムの概要 図2はこの発明が適用された複写機の診断システムの一
実施例である。同図において、符号20は診断対象端末
である複数の複写機、21は各複写機20に付設されて
複写機20の故障箇所を予知する故障予知ボード(以下
RICFB[Remort Interactive
Comunication Function Boa
rdの略]という)、22は複数の複写機20と電話回
線23を介して接続されるホストコンピュータ、24,
25はRICFB21、ホストコンピュータ22と電話
回線23との間におけるデータ変調を行うモデム、26
はホストコンピュータ22と通信可能に接続され、ホス
トコンピュータ22からの要求指令に従って診断対象複
写機20の故障予知された機能部品を診断する診断専門
システム(以下ES[Expert Systemの
略]という)である。
【0014】2.複写機の画像形成ユニット構成 図3はこの実施例に係る複写機の画像形成ユニットの全
体構成を示す説明図である。同図において、符号30は
感光体としての感光ベルト、31は感光ベルト30を予
め初期帯電する帯電コロトロン、32はプラテン33上
の原稿34をスリット露光走査する走査光学系、35は
プラテン33上の露光走査開始位置を検出する露光レジ
ストセンサ、36は感光ベルト30上に画質コントロー
ル用潜像のパッチを形成するパッチジェネレータ、37
は感光ベルト30に開設された基準位置検出用の孔を検
出するベルトホールセンサ、38は感光ベルト30の初
期帯電表面電位を検出するESV(Electric
Static Voltmeterの略)センサ、39
は感光ベルト30上の不要潜像を消去するイレーズラン
プ、40は例えば二段の現像ロール40a,40b及び
感光ベルト30側へ転移したキャリアを回収するキャッ
チアップロール40cを有する二成分現像方式のメイン
カラー用の第一現像器、41は例えば二段の現像ロール
41a,41b及び感光ベルト30側へ転移したキャリ
アを回収するキャッチアップロール41cを有する二成
分現像方式のサブカラー用の第二現像器、42は感光ベ
ルト30上の電位を除去して感光ベルト30上のトナー
像を転写し易くする転写前処理コロトロン、43は上記
パッチ部分のトナー像濃度を検出するADC(Auto
matic Density Controlの略)セ
ンサ、44は図示外の複写用紙に感光ベルト30上のト
ナー像を転写させる転写コロトロン、45は転写後の複
写用紙を感光ベルト30から剥離するディタックコロト
ロン、46は感光ベルト30上の残留トナーを除去する
クリーナである。尚、転写工程を経た複写用紙は図示外
の定着器を通過し、複写用紙上の未定着トナー像が定着
されるようになっている。
【0015】このような画像形成ユニットは図3に示す
駆動制御系にて駆動制御されるようになっている。同図
においては、マーキングCPU50がマーキングプログ
ラムを実行し、感光ベルト30上に原稿34に対応する
トナー像を形成し、このトナー像を複写用紙に転写する
ようになっており、上記マーキングCPU50は入出力
インタフェース51を介して各種入力制御信号を取り込
むと共に、各種出力制御信号を出力するようになってい
る。
【0016】この実施例において、上記入力制御信号と
しては、複写機20のコントロールパネル上で指示され
る倍率、用紙サイズ、ランレングス(RUN LENG
H)等のコントロール信号、露光レジストセンサ35
からの位置検出信号(EXPREGI SNR)、走査
光学系32のレンズシャッタ信号(LENS SHUT
TER)、ベルトホールセンサ37からの位置検出信号
(B.HOLE SNR)、ESVセンサ38からの出
力(ESV)をESVアンプ52及びADコンバータ5
4を介してデジタル化した検出信号、ADCセンサ43
からの出力(ADC SNR)をADCアンプ53及び
ADコンバータ54を介してデジタル化した検出信号等
が挙げられる。
【0017】一方、上記出力制御信号としては、パッチ
ジェネレータアンプ56を介してパッチジェネレータ3
6へ供給されるパッチジェネレータオンオフ信号(P.
GENE ON/OFF)、DAコンバータ57及びパ
ッチジェネレータアンプ56を介してパッチジェネレー
タ36へ供給されるパッチジェネレータ電圧信号、デベ
ロッピングクラッチ58に供給されるデベクラッチオン
オフ信号(DEVECL ON/OFF)、第一現像器
40、第二現像器41のトナーボックス40d,41d
に対するトナー補給信号、すなわち、ディスペンサモー
タオンオフ信号(D.MOT ON/OFF)、イレー
ズランプドライバ59を介してイレーズランプ39へ供
給されるイレーズ信号(IEL)、現像バイアス供給源
60,61を介して第一現像器40及び第二現像器41
の各現像ロール40a,40b,41a,41bへ供給
される現像バイアスオンオフ信号(VBIASON/O
FF)、DAコンバータ57及び現像バイアス供給源6
0,61を介して第一現像器40及び第二現像器41の
各現像ロール40a,40b,41a,41bへ供給さ
れる現像バイアスレベル設定信号、ADCアンプ53を
介してADCセンサ43へ供給されるADCオンオフ信
号(ADC ON/OFF)、DAコンバータ57及び
高電圧供給源62を介して帯電コロトロン31へ供給さ
れる電圧制御信号等が挙げられる。
【0018】3.RICFB構成 図4はRICFB21の全体構成を示すブロック図であ
る。同図において、RICFB21は複写機20のユー
ザインタフェース(UI)CPU71を介して複写機2
0と通信可能に接続されており、マーキングCPU50
やメインCPU70のメモリデータをもシステムバス7
2及びUICPU71を介して取り込めるようになって
いる。また、この実施例においては、複写機20のコン
ソールパネル(図示せず)若しくはディスプレイ(図示
せず)上に自発診断要求ボタンが設置されており、オペ
レータあるいは技術修復作業者(カスタマーエンジニ
ア)が複写機20の診断を希望するような場合において
自発診断要求ボタンを選択操作すると、この自発診断要
求信号がUICPU71を介してRICFB21に取り
込まれ、RICFB21がホストコンピュータ22側に
診断要求をすると共に、診断に必要な複写機20側デー
タを送出するようになっている。尚、上記自発診断要求
ボタンの操作者を技術修復作業者(カスタマーエンジニ
ア)にのみに制限する場合には、通常のユーザが誤って
操作しないような位置に自発診断要求ボタンを配設する
ことが好ましい。
【0019】この実施例において、RICFB21は、
UICPU71とバッファ81を介して接続されるRI
CFB用CPU80を有し、このRICF用CPU80
には、後述するACSSプログラムやマーキングCPU
50等のメモリデータ(画質コントロールの主要なパラ
メータデータ等)が書込まれるEPROM82を配設す
るほか、パワーダウン時等において切換器86にてバッ
テリ83駆動に切り換えられ、このバッテリ83によっ
て診断データとカレンダのデータがバックアップされる
機構84,85を備えている。尚、符号87はRICF
B用CPU80とモデム24との間に介装されるバッフ
ァである。
【0020】4.ES構成 図5はこの実施例で採用されるESの詳細を示す。同図
において、ES26は、ホストコンピュータ22の要求
に対して診断サービスを実施する所謂人工知能(AI)
診断サーバである。この実施例において、ホストコンピ
ュータ22は、診断要求の引数として、診断データファ
イル(被診断機のデータを特定のフォーマットで表現し
たもの:以下この実施例ではMungerファイルとい
う)91をES26のベースソフトウエアであるRIC
Shell261に送信し、このRIC Shell
261はそのMungerファイル91をハッシュテー
ブル92にローディングする。
【0021】そして、ES26の診断本体(以下KBと
略す)262は、RIC Shell261からの要求
に対してハッシュテーブル92にローディングされたM
ungerファイル91を引数(入力)として、このM
ungerファイル91内情報を知識ベースに基づいて
診断し、出力として対応するAlert情報93をRI
C Shell261に返送する。次に、RIC Sh
ell261はそのAlert情報93からAlert
ファイル94を生成し、ホストコンピュータ22の指令
を待ってこのAlertファイル94をホストコンピュ
ータ22に返送する。このとき、上記KB262は、R
ICFB21のACSSに基づいた何らかの異常を示す
兆候が被診断機に存在することが明らかな場合には、R
ICFB21のACSSで示された値に従って推論を施
し、一方、診断開始前にはトラブルの兆候の存在自体が
明らかでない場合(この実施例では画質及び紙詰まり)
には、ACSSの値に依存せずに可能性のある全てのト
ラブルについて予知診断を実施する。
【0022】5.診断システムの処理シーケンス (1)全体処理シーケンス 次に、複写機の診断システムの全体処理シーケンスを図
6に基づいて説明する。図6は被診断機である複写機
(M/C)20、RICFB21、ホストコンピュータ
(HOST)22、ES26の全体的な処理を示す。先
ず、HOST22は、RICFB21に後述するACS
S(ALERT CRITERIA SYNTAX S
PECIFICATIONの略)プログラムをダウンロ
ードする(ステップ[以下STで略す]1)。この後、
RICFB21は、複写機20から画質コントロールに
必要な診断用データ等を定期的に取り込み(ST2)、
ACSSプログラムを実行する(ST3)。そして、R
ICFB21がACSSプログラムを実行した時点でA
lertが発生した場合には、HOST22をコール
(CALL)する(ST4)。
【0023】すると、HOST22は所定の受付順位に
従って各複写機20からのデータを受付け(ST5)、
その受付順にES26に対して診断を要求する(ST
6)。この後、診断要求を受けたES26は診断を実行
し(ST7)、診断結果をHOST22に報告する(S
T8)。すると、HOST22は診断結果を表示し(S
T9)、この診断結果に基づいて、事前自動修復が可能
な場合には、複写機20のコントロールパラメータの書
換処理をRICFB21を介して複写機20側へ要求し
(ST10)、複写機20側ではコントロールパラメー
タが適宜変更される(ST11)。
【0024】(2)RICFB処理シーケンス 図7はRICFB処理シーケンスの詳細を示すフローチ
ャートである。同図において、RICFB21は、先ず
ACSSプログラムをダウンロードしているか否かを判
断し(ST1)、もし、ACSSプログラムを未だダウ
ンロードしていない場合には、あるいは、ダウンロード
されているACSSプログラムを変更する必要性が生じ
た場合には、ACSSクリアプログラムによりSRAM
84のNVM(Nonvolatile Memory
の略)領域をクリアした(ST2)後、ACSSダウン
ロードコミュニケーションプログラムによりACSSプ
ログラムをダウンロードする(ST3)。
【0025】この状態において、RICFB21は、図
9に示すように、定期的に(この実施例では15分〜6
5000分)診断データであるサービスデータa〜dを
取り込み(ST4)、このサービスデータa〜dを元に
ACSSインタプリタプログラムによりテスト(例えば
テスト1〜テスト255)を実行する(ST5)。
【0026】そして、RICFB21は、図7及び図1
0に示すように、ACSS診断結果フラグの管理プログ
ラムによりテストの診断結果がAlert発生であるか
否かを示す診断結果フラグ(RESULT FLAG)
をセットし(ST6)、また、H/L(HIGH/LO
W)プライオリティフラグ管理プログラムにより各テス
トのプライオリティを示すプライオリティフラグ(PR
IORITY FLAG)をセットする(ST7)。そ
して、ACSSホストコールドフラグ管理プログラムに
よりHOST22をコール(CALL)する(ST
8)。
【0027】この実施例においては、例えば図11に示
すように、各テストに対するRICFB Alert
No.が予め決められており、各RICFB Aler
tNo.に対するRICレベル(予め定義されているA
lert LEVEL)もアラートの緊急性に応じて6
段階のレベル(System Fail,Local
Fail,Time Bomb,Prevent Ma
intenance,Information,その
他)に予め区分けされている。そして、RICレベルが
System Fail,Local Fail,Ti
me Bomb,Prevent Maintenan
ceの場合には、プライオリテイフラグがHIGHであ
り、一方、RICレベルがInformation,そ
の他の場合には、プライオリティフラグがLOWに設定
されている。
【0028】また、図7のST8をより詳細に述べる
と、図8のような処理を行っている。同図において、R
ICFB21は、先ず、テストの診断結果フラグがAl
ert発生状態であるか否かを判断し(ST1)、診断
結果フラグがAlert発生状態である場合には、ホス
トコールドフラグ(HOST CALLED FLA
G)がセットされているか否かをチェックし(ST
2)、セットされていなければ、プライオリティフラグ
がHIGHか否かをチェックし(ST3)、プライオリ
テイフラグがHIGHであれば、図11に示すように、
直ちにHOST22をコールし(ST4)、また、プラ
イオリティフラグがLOWであれば、1日1回予め決め
られた時間にHOST22をコールする(ST5)。こ
のとき、図11のHOSTレベルに示されるようなプラ
イオリテイがACSS Alertが発生した場合のH
OST22へ送るLOGIN PACKETに設定され
るようになっている。そして、HOST22がコールさ
れた時点で、図10に示すように、ホストコールドフラ
グがセットされるようになっている(ST6)。
【0029】尚、この実施例では、ACSSで発生した
全てのAlertをHOST22側へ転送しておらず、
診断効率を上げる上で、Alertレベルの高い上位1
0個をサービスデータ内に入れて転送するようになって
いる。
【0030】(3)ホストコンピュータの処理シーケン
ス 図12はHOST22の処理シーケンスを示すフローチ
ャートである。同図において、HOST22は、先ず、
RICFB21からのLOGIN PACKET内のプ
ライオリティを判断し(ST1)、同一時間枠(例えば
3分以内程度)で発生した各HOST CALLに対す
る受付順位をハイプライオリテイ順に決定し(ST
2)、受付順にデータをダンプする(ST3)。
【0031】この後、HOST22は、ES26に対し
て診断を要求した(ST4)後、ES26からの診断結
果を受けたか否かをチェックし(ST5)、ES26か
らの診断結果を受信した時点で診断結果をディスプレイ
上に表示する(ST6)。そして、HOST22は、複
写機の対象機能部品の事前自動修復が可能か否かを判断
し(ST7)、もし、事前自動修復が可能であるなら
ば、HOST22側からRICFB21へ対象機能部品
のコントロールパラメータの書換要求が行われ(ST
8)、複写機のNVM上に書込まれているコントロール
パラメータを変更する。一方、事前自動修復が不可能で
あれば、技術修復作業者(カスタマーエンジニア)に診
断結果に基づく修復作業指示を通知する(ST9)。
【0032】ここで、ST8の具体的処理例としては以
下のものが挙げられる。例えばIOT(Image O
utput Terminal)の再現画像濃度が低い
と判断されたような場合において、トナーの補給量パラ
メータを増加させたり、現像バイアス設定用パラメータ
を変化させたり、帯電コロトロンのチャージ用パラメー
タを変化させ、再現画像濃度を高くするという処理であ
る。
【0033】(4)ESの処理シーケンス ◎全体処理シーケンス(図5参照) ES26は、前述したように、RIC Shell26
1及びKB262から構成されているが、KB262の
対象はRIC Shell261のみであり、KB26
2が独自にHOST22や他の機器と通信を行うように
はなっていない。
【0034】◎KBの処理シーケンス 図13はKB262の処理シーケンスを示すフローチャ
ートである。同図において、KB262は、先ず、ハッ
シュテーブル92を参照してACSSのAlert N
o.の内容を確認し、プライオリティの高い順(Sys
tem Fail…その他の診断)に異常箇所の診断を
行う。そして、異常箇所の診断が終了した段階で、画
質、Jam(紙詰まり)、HFSI(High Fre
quency Service Item)のレベルチ
ェックに関して異常予知検査診断を行う。
【0035】ここで、異常箇所の診断の概要を述べる
と、これは、ACSSに基づいて送られてきた何らかの
明らかなトラブル兆候についてのみ診断を施すものであ
り、値が即診断結果にリンクするものが多く、ACSS
がHOST22にデータを送る以前に自らある程度診断
を実施しているものである。また、KB262のレベル
で複数個のルールの起動を必要とするものもあるが、こ
れらは、ACSSのレベルでは、ある程度原因の絞り込
みを行ったものの、まだ完全には絞り込めず複数の候補
が挙がっている状態とみなすことができる。この場合、
原則前向き推論を適用することにより、原因の絞り込み
を図っており、ACSSの値を結果とみなすと、診断は
その原因を導き出す過程であり、これは原因帰属推論と
みなすことができる。すなわち、KB262は、定義済
みのAlert No.に対して全て対応し、DE(D
omain Experts)より得られた知識に則っ
て必要なAlert情報を生成する。ここにおけるルー
ルの主たる仕様は、異常部位の特定、RIC Shel
l261仕様に合わせるためのハンドシェイキング、対
応するリペアアクション(Repair Actio
n)の抽出である。
【0036】次に、異常予知検査診断の概要を述べる
と、HFSIのレンジチェックに関しては、規定のTh
resholdを越えたものに対し規定のAlertを
生成するものであり、本質的にルール仕様のトラブル診
断と略同様である。一方、画質及びJamに関しては、
仮想トラブルを抽出し、ACSSに全く依存しない形で
仮説推論を実施する。そして、他の処理と大きく異なる
点は、処理の主目的が確定したトラブルのリペアアクシ
ョンを抽出することではなく、起きているか、若しくは
起きそうなトラブルを抽出することにある。その後、そ
れらの仮想トラブルに対してトラブルの確信値と共にリ
ペアアクションを抽出する。尚、この推論は、トラブル
診断が前向き推論であるのに対し、後ろ向き推論を試み
るものである。
【0037】◎KBの具体的な機能ブロック 図14はこの実施例で採用されるKB262の具体的な
機能ブロックを示す。同図において、符号100は観察
データを分析して必要なものは学習して保持するための
学習機構であり、大きく、入力機構解析機構101と仮
想トラブル生成機構102とに分かれる。
【0038】ここで、入力情報解析機構101は、図示
外のI/O機構から受け取った情報を解析し、普遍的兆
候として蓄積するものについては統計処理を行った後、
普遍的兆候事例ベース111をアップデートする。ま
た、被診断機の個別情報は診断のセッションが終わるま
で内部ワークエリアに確保すると共に、個別情報も特に
継続観察が必要なマシンについては個別事例ベース11
をアップデートしこれを蓄える。また、入力情報が確
定済みトラブルIDを含んでいた場合には、そのトラブ
ル(整理した必要情報+ID)をトラブル解析機構13
0に渡す。
【0039】また、仮想トラブル生成機構102は、各
種事例ベース111〜113に蓄積された内容から、入
力情報に確定済みトラブルIDが含まれている時(複数
のIDの場合もある)の、そのトラブルを引き起こすに
至った兆候の変移を逆算して読取る。そして、そのトラ
ブル発生の一歩手前の各種兆候を整理して集めた集合X
を作る。ここで、新規の仮想トラブルHを生成する。先
の集合Xはこの仮想トラブルHを証明する際の論理的帰
結要素となる。この両者を仮想トラブル事例ベース11
3に追加アップデートする。
【0040】また、ここには、相関解析機構103があ
り、トラブル間、兆候間、トラブルと何らかの兆候等の
相関を分析する。そして、相関の高かったトラブルに関
しては、トラブル検証機構115にかけて、トラブルと
しての判断を行う。
【0041】更に、基本原理事実ベース110は、基本
原理として明らかな事実を記憶した知識ベースであり、
確定済みのトラブルについての原因究明や対処手段の選
定等は全てこの知識に基づいて決定される。
【0042】また、普遍的兆候事例ベース111は、機
種特有の兆候を統計処理した形で整理して蓄積保持す
る。ここに蓄積保持される情報は、一つの機種について
観察された現象や、ある現象と現象の間の関係につい
て、統計的にその機種に普遍的に見られる兆候を保持す
るものである。
【0043】そしてまた、個別事例ベース112は、あ
る特定の機械個別の兆候を統計処理した形で整理して蓄
積保持する。不良品等に見られる特異なケースとしてこ
の情報は使われる。
【0044】更にまた、仮想トラブル事例ベース113
は、ある機種に発生し得るトラブルの事例を蓄積保持す
るもので、トラブル予知診断はこの中の事例を被診断機
に対して適応し、検証することによって行う。
【0045】また、トラブル検証機構115は、被診断
機に対してあるトラブルが発生している(若しくは発生
しそう)かを判断する機構であり、判断に必要なルール
と必要なデータとで構成される。また、トラブル検証機
構115で確定したトラブルは更に他のトラブルとの相
関を求めて真のトラブルを追求するため、仮想トラブル
生成機構102に渡される。また、相関から得たトラブ
ルが確定すれば、通常のトラブルと同様に、トラブル解
析機構130にトラブルを渡すと共に、仮想トラブル維
持機構120にかける。
【0046】ここで、仮想トラブル事例ベースの中身と
検証ロジックをより具体的に述べると、仮想トラブル事
例ベースは全てオブジェクト指向表現に基づいて設計さ
れている。このため、全ての知識、ルールはオブジェク
トの中に規定される。以下に仮想トラブル事例ベースの
一部を画質トラブルに焦点を当てた形で図15に示す。
【0047】同図は、仮想トラブルとして画質トラブル
とJamトラブルがあることを意味し、更に、画質トラ
ブル事例中には複数の事例があることを示している。そ
して、画質トラブル1が成立するために必要な論理的帰
結要素が2つあって、更にその要素の仮説から論理的に
得られる帰結要素が2つあることを示している。各オブ
ジェクトは必要なデータを自らのスロット中に、必要な
ルールを自らのメソッドスロットに保持する。そして、
これらは全て上位から下位へインヘリタンス(継承)可
能である。尚、メソッドの起動等検証の制御はトラブル
検証機構115にて行われる。
【0048】また、検証のロジックは所謂仮説推論と同
様である。今、画質トラブル1を検証する場合を想定す
ると、証明要素1と証明要素2の夫々について夫々が成
立するかどうかを検定する。このため、この2つのオブ
ジェクトに対して証明する為のメッセージVerify
を送る。メッセージVerifyを受け取った各オブジ
ェクトはメッセージに対応するメソッドを起動し、その
判断を行う。しかし、この段階ではその是非は確定せ
ず、自らを証明すべく下位階層のオブジェクトに同様の
メッセージを送る。こうして、最下位階層まで行って、
夫々の結果を上位に返す。上位のオブジェクトは下位か
ら上がった結果を合計処理して、自らの是非を決定し、
更に、その結果を上位に返す。こうして、最終的に画質
トラブル1の是非が判断される。証明に当たって、各オ
ブジェクトは結果の是非を2値で返すのではなく、0か
ら100の間の確信値を返す。上位オブジェクトは複数
の結果とそれらに付随する確信値を勘案して、自らの確
信値も決定する。最終的に画質トラブル1も0から10
0の間の確信値を伴って、当該機に対するトラブルの検
証結果を推定する。すなわち、検証結果の確信値が10
0に近ければ近いほど、そのトラブルの可能性が高く、
0に近ければ近いほどそのトラブルの可能性が低いこと
を意味する。
【0049】また、仮想トラブル維持機構120は仮想
トラブル事例ベース113を効率よく常にアップデート
する機構であり、仮想トラブル順位決定機構121を具
備している。この仮想トラブル順位決定機構121は、
検証すべきトラブルのプライオリティを決定するもので
あり、ルールと必要なデータから構成される。また、こ
の仮想トラブル維持機構120は、高相関トラブルの有
無に関わらず、発生トラブルの頻度等に応じて診断の都
度実施する。
【0050】また、トラブル解析機構130は、被診断
機に対してあるトラブルの発生(若しくは発生の可能
性)が判明した後、基本原理事実ベース110に基づい
て原因の特定や、その対処手段を決定する機構で、原因
特定に必要なルールと必要なデータから構成される原因
究明機構131と、対処決定に必要なルールと必要なデ
ータから構成される対処決定機構132とに分かれる。
そして、このトラブル解析機構130は所定のアラート
情報(兆候、原因、望まれる対処)を出力する。
【0051】次に、画質の検査診断を例に挙げて具体的
に説明する。 ◎画質の検査診断のアルゴリズム DE(Domain Experts)から得られた知
識によると、画質トラブル判定に必要な要素は、感光体
(この実施例ではP/R(感光)ベルト)の表面電位の
異常度、ADCパッチ・ジェネレータ電位の異常度、コ
ピー濃度値の異常度の3つが挙げられる。今、夫々をX
1,X2,X3という変数で捉えた場合、画質トラブル
判定に必要な画質トラブル度(確信値)Yは数1にて示
される関数で求められる。但し、数1において、n1,
n2,n3は3つの要素がYを決定する上でのお互いの
比率、Cは最終的に決定されるYを微妙に調整するため
の係数である。
【0052】
【数1】
【0053】次に、夫々の要素についての詳細定義を示
す。 X1:感光体の表面電位の異常度について これは、感光体の表面電位(A1)とグリッドモニタ値
(A2)の2つのMungerデータより算出される。
これにより、感光体の表面電位が正常であるか否か、ま
た、異常の場合、どのようなトラブルが発生していると
思われるのかが同時に導出される。この場合におけるト
ラブル判定テーブルを図16に模式的に示す。同図にお
いて、横軸は感光体の表面電位(A1)、縦軸は感光体
の表面電位を制御している帯電コロトロン(CC)のグ
リッドモニタ値(A2)であり、A1(L)(電子写真
法適用上の最低限界値)≦A1≦A1(H)(電子写真
法適用上の最大限界値)、A2(L)(電子写真法適用
上の最低限界値)≦A2≦A2(H)(電子写真法適用
上の最大限界値)の範囲で、各トラブル可能領域A−I
〜A−X(例えばA−Iは帯電コロトロンによる初期帯
電にて形成された暗電位が不良になる可能性のある領
域、A−IIは部品(感光体、帯電コロトロングリッド
/ピン等)が寿命になる可能性のある領域、…A−Vは
HVPS[HighVoltage Power Su
ply]が不良になる可能性がある領域、…A−Xは正
常コントロール領域)が区分けされている。尚、図中、
A1(M)、A2(M)は正常コントロール領域の最適
点に対応したA1、A2の値を示す。また、図16にお
いて、B1(L)未満及びB1(H)を超えた領域は電
子写真法が適用できない領域(XERO FAIL)を
示す。
【0054】そして、感光体の表面電位の異常度X1
は、上記A1とA2とを引数として、以下の数2にて示
される関数で得られる。この異常度X1は、A1,A2
が正常コントロール領域の最適点、具体的にはA1
(M),A2(M)からどの程度離間しているかで導き
出されるものであり、A1,A2のA1(M),A2
(M)からの離間量が大きい程異常度X1は高くなるの
である。この場合において、係数a1〜a4はこの異常
度を算出する上での感光体の表面電位値の依存度、ま
た、b1〜b4はグリッドモニタ値の依存度を夫々示し
ている。
【0055】
【数2】
【0056】X2:ADCパッチ・ジェネレータ電位の
異常度について これは、ADCパッチ電位(B1)と最適なADCパッ
チ電位を作るための光のコントロール値(B2)の2つ
のMungerデータにより算出される。これにより、
ADCパッチ・ジェネレータの電位が正常か否か、ま
た、異常の場合、どのような不良が発生していると思わ
れるかが同時に導出される。この場合におけるトラブル
判定テーブルを図17に模式的に示す。同図において、
横軸はADCパッチを感光体上に形成するための感光体
の表面電位(B1)、縦軸は最適なパッチ電位を作るた
めの光のコントロール値(B2)であり、B1(L)
(電子写真法適用上の最低限界値)≦B1≦B1(H)
(電子写真法適用上の最大限界値)、B2(L)(電子
写真法適用上の最低限界値)≦B2≦B2(H)(電子
写真法適用上の最大限界値)範囲で、各トラブル可能領
域B−I〜B−X(B−I,B−II,B−V,B−V
I,B−VII,B−VIIIは夫々レベルが異なるコ
ントロール不良領域、B−IIIは感光体,帯電コロト
ロングリッド/ピン等の部品の汚れ、寿命要注意領域、
B−IVはパッチジェネレータが汚れている可能性のあ
る領域、B−IXはパッチジェネレータの光量が不足す
る可能性のある領域、B−Xは正常コントロール領域)
が区分けされている。尚、図中、B1(M)、B2
(M)は正常コントロール領域の最適点に対応したB
1、B2の値を示す。
【0057】そして、ADCパッチ・ジェネレータ電位
の異常度X2は、上記B1とB2とを引数として、以下
の数3にて示される関数で得られる。尚、異常度X2の
意味合いは前記X1と同様であり、また、係数a1〜a
4はこの異常度を算出する上でのADCパッチ電位値の
依存度、また、b1〜b4は光のコントロール値の依存
度を夫々示している。
【0058】
【数3】
【0059】X3:コピー濃度値の異常度について これは、ADCパッチ反射光の読み値(C1)と感光体
のクリーン面反射光(C2)の2つのMungerデー
タにより算出される。これにより、コピーが濃いのか薄
いのか、また、薄い場合、どのような不良が発生してい
ると思われるかが同時に導出される。この場合における
トラブル判定テーブルを図18に模式的に示す。同図に
おいて、横軸は感光体上でトナーで形成されたADCパ
ッチからの反射光の読み値(C1)、縦軸は感光体のク
リーン面からの反射光(C2)であり、C1(L)(電
子写真法適用上の最小限界値)≦C1≦C1(H)(電
子写真法適用上の最大限界値)、C2(L)(電子写真
法適用上の最小限界値)≦C2≦C2(H)(電子写真
法適用上の最大限界値)の範囲で、各トラブル可能領域
C−I〜C−XII(C−I,C−VI,C−VII
I,C−XIは各種センサが不良になる可能性のある領
域、C−IIは濃度が高すぎる可能性のある領域、C−
IIIは濃度検出に対して要注意する可能性のある領
域、C−IVは濃度検出に対して注意する可能性のある
領域、C−Vは濃度が低すぎたり、カブリが生ずる可能
性のある領域、C−VIIはADCパッチが形成されな
い可能性のある領域、C−IXは現像器が不良である可
能性がある領域、C−Xは正常コントロール領域、C−
XIIはADCパッチの濃度が不良になる可能性のある
領域)が区分けされている。尚、図中、C1(M)、C
2(M)は正常コントロール領域の最適点に対応したC
1、C2の値を示す。
【0060】そして、コピー濃度値の異常度は、上記C
1とC2とを引数として、以下の数4にて示される関数
で得られる。尚、この異常度X3の意味合いも前記X1
と同様であり、また、係数a1〜a4はこの異常度を算
出する上でのパッチ反射光の読み値の依存度、また、b
1〜b4はP/Rベルトの反射光値の依存度を夫々示し
ている。
【0061】
【数4】
【0062】このような画質トラブル判定の異常度算出
において、仮に、n1=0.5とすれば、例えADCパ
ッチ・ジェネレータの電位やコピー濃度がさほど異常な
値でなくても、P/Rベルトの表面電位の異常度が10
0なら、最低でも50%を越えるトラブル判定が下され
ることを意味する。また、各3要素の係数a1〜a4、
b1〜b4は、KB導入後、夫々の式を変更することな
く、この係数の値のみを調整するだけで微妙なKBの調
整を可能にするものである。
【0063】このような画質トラブル判定においては、
例えば図19,図20に示すように、夫々のパラメータ
がどの領域に属しているかという点を判定基準とし、そ
の判定基準に合致したものをトラブル判定結果として仮
想トラブルとして挙げ、この仮想トラブルについてトラ
ブル度(確信値)と共にトラブル判定を行うようになっ
ている。例えば、夫々のパラメータが図19の判定基準
16に合致したとすると、図20に示すように、濃度高
すぎ/カブリレベル4という仮想トラブルが想定され、
これに関する仮想トラブル原因T16が追求される。
尚、この実施例においては、判定基準として上記パラメ
ータに加えて、感光体の表面電位目標値等の各種データ
が参照されるものもある。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、画質コントロールの主要なパラメータが画質状態
に応じて予めパターン化されてなる画質診断用パターン
テーブルを用い、画質コントロールの主要なパラメータ
がどのパターンに合致するか否かを判断し、画質状態を
決定するようにしたので、遠隔制御システムによる画質
診断を行う上で、故障原因や故障予知を迅速かつ正確に
推論することができ、もって、画質診断の信頼性を高め
ることができる。特に、この発明によれば、画質診断用
パターンテーブルを逐次更新するようにしているので、
例えば感光体の劣化・現像剤の劣化等の要因によって現
像特性が変化するなどしても、これに対応した画質診断
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る画像記録装置の画質診断シス
テムの構成を示す説明図である。
【図2】 この発明が適用された複写機の診断システム
の一実施例の基本構成を示す説明図である。
【図3】 実施例に係る複写機の画像形成ユニット構成
を示す説明図である。
【図4】 実施例に係るRICFBの構成を示す説明図
である。
【図5】 実施例に係るESの基本的構成を示す説明図
である。
【図6】 実施例に係る診断システムの全体処理シーケ
ンスを示すフローチャートである。
【図7】 RICFBの処理シーケンスを示すフローチ
ャートである。
【図8】 RICFBのホストコールドフラグ管理プロ
グラムの処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図9】 RICFBのACSSインタプリタプログラ
ムの実行状態を模式的に示す説明図である。
【図10】 ACSSプログラム実行時の各フラグを示
す説明図である。
【図11】 RICFBからのAlert情報の転送方
式を示す説明図である。
【図12】 ホストコンピュータの処理シーケンスを示
す説明図である。
【図13】 KBの処理シーケンスを示す説明図であ
る。
【図14】 実施例で用いられるKBの機能ブロック図
である。
【図15】 実施例における仮想トラブル事例ベースの
中身と検証ロジックを示す説明図である。
【図16】 感光ベルトの表面電位の異常度に対するト
ラブル判定テーブル例を示す説明図である。
【図17】 ADCパッチ・ジェネレータ電位の異常度
に関するトラブル判定テーブル例を示す説明図である。
【図18】 コピー濃度値の異常度に関するトラブル判
定テーブル例を示す説明図である。
【図19】 画質トラブル判定用の判定基準例を示す説
明図である。
【図20】 判定基準に対応する仮想トラブル及びその
原因例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…画像記録装置,2…中央管理装置,3…中央診断装
置,4…記憶手段,5…端末側データ転送手段,6…画
質診断用パターンテーブル,7…画質状態決定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06T 7/00 - 7/60 B41J 29/46 - 29/48 G06F 11/22 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 診断対象端末である複数の画像記録装置
    (1)の画質を中央管理装置(2)を介して中央診断装
    置(3)にて個別診断するようにした画像記録装置の画
    質診断システムにおいて、各画像記録装置(1)には、
    画質コントロールの主要なパラメータが記憶される記憶
    手段(4)を設けると共に、この記憶手段(4)内に格
    納されている画質コントロールの主要なパラメータが画
    質診断時にて中央管理装置(2)側に転送される端末側
    データ転送手段(5)を設け、一方、中央診断装置
    (3)には、画質コントロールの主要なパラメータが画
    質状態に応じて正常であるか否か、また、異常の場合、
    どのようなトラブルが想定されるかについて予めパター
    ン化されてなる画質診断用パターンテーブル(6)を設
    けると共に、この画質診断用パターンテーブル(6)を
    逐次更新させ、端末側データ転送手段(5)から転送さ
    れた画質コントロールの主要なパラメータが画質診断用
    パターンテーブル(6)のどのパターンに合致するか否
    かを判断し、画質状態が決定される画質状態決定手段
    (7)を設けたことを特徴とする画像記録装置の画質診
    断システム。
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