JP3113822B2 - 熱処理装置の物品搬送装置 - Google Patents

熱処理装置の物品搬送装置

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JP3113822B2
JP3113822B2 JP24879396A JP24879396A JP3113822B2 JP 3113822 B2 JP3113822 B2 JP 3113822B2 JP 24879396 A JP24879396 A JP 24879396A JP 24879396 A JP24879396 A JP 24879396A JP 3113822 B2 JP3113822 B2 JP 3113822B2
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勉 平田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1支持部材の第1支
持部と第2支持部材の第2支持部とで熱処理室内に複数
段に積載される物品を支持換えしつつ1段づつ移動させ
ると共に物品を出し入れして熱処理する熱処理装置の物
品搬送装置に関し、各種電気・電子装置やその部品、材
料等を所定の温度に曝して所望の熱処理を加える熱処理
装置に利用される。
【0002】
【従来の技術】電気・電子部品等の物品では、通常同一
製品が多数製造されるが、これらを熱処理する装置とし
て、多数の物品であるガラス基板等のワークを熱処理装
置の積載部に多段に2列に積載し、第1列の第1段にワ
ークを搬入してワークを1段づつ上昇させ、最上段のワ
ークを第1列から第2列側に移載し、第2列で下降させ
てその第1段から取り出し、連続的に熱処理できるよう
にしたピッチ搬送式熱処理装置が知られている(例えば
特公昭63−52307号、特開平8−110166号
(特平6−268319号公報参照)。又、最上段
からロボットハンド等でワークを取り出すようにした装
置も使用されている。
【0003】このような従来の熱処理装置では、第1段
から最上段まで同じワーク受けが設けられ、全てのワー
ク受けが同じ動作をする構造になっていて、全てのワー
ク受け間のピッチは、最上段ワークのトラバースや搬出
又は搬入をするために必要な寸法に定められている。し
かしながら、このような構造の熱処理装置では、ワーク
サイズが大きくなるとそのたわみ量が大きくなったり、
その寸法や重量の増加によってトラバースビームやワー
ク投入又は搬出用のロボットハンド等が大型化するた
め、広いピッチが必要になる。その結果、ワーク積載部
が大きくなり、それに伴って熱処理装置全体が大型化
し、装置のコストが上昇する。又、加熱器や送風機等の
容量も大きくなり、ランニングコストも増加する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、物品積載部の高さを減少させ、
装置コストやランニングコストを低減することができる
熱処理装置の物品搬送装置を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1支持部材の第1支持部と第2支持部材
の第2支持部とで熱処理室内に複数段に積載される物品
を支持換えしつつ1段づつ移動させると共に物品を出し
入れして熱処理する熱処理装置の物品搬送装置におい
て、前記第1支持部は最上段支持部と他の支持部とを有
し前記最上段支持部は前記他の支持部が前記物品を支持
する位置から退避しているときに前記物品を支持できる
位置になるように設けられていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した熱処理装
置の物品搬送装置の全体構成の一例を示し、図2はその
物品積載部分の構造例を示す。熱処理装置としてのピッ
チ搬送式クリーンオーブンの物品搬送装置であるワーク
搬送装置は、第1支持部材としての昇降移動軸1の第1
支持部としてのワーク受け1a、1bと、第2支持部材
としての移動軸2の第2支持部としてのワーク受け2b
とにより、熱処理室100内の積載部分Aに複数段に積
載される物品としてガラス基板等のワークWを支持換え
しつつ1段づつ移動させると共に、ワークWを出し入れ
して熱処理できるようにした装置である。
【0007】ワークWは適当な搬入・搬出装置で熱処理
室100内に出し入れされるが、本例では、図示しない
ロボットで駆動されるロボットハンド200でワークを
出し入れする。ワークWは通常下から搬入され上から搬
出されるが、熱処理装置を設置する工場内の配置等によ
っては、その反対に上搬入、下搬出の装置であってもよ
い。
【0008】クリーンオーブンは、断熱壁101で覆わ
れていて、熱処理室100と共に、空調室102、その
中に配設された送風機103、ヒータ104、高性能フ
ィルタ105、ダクトスペース106、機械室107、
その中に配設された昇降手段や切換手段を形成する昇降
機構3、移動機構4又は回転機構5等を備えている。
【0009】昇降移動軸1は、図2(a)の下側に角軸
として示されていて、上記の如くワーク受け1a、1b
を備えている。図では更に、第1支持部材として昇降移
動軸1の他に、上側に丸軸で昇降回転軸1´及びそのワ
ーク受け1´a、1´bの例を示している。昇降移動軸
に対しては、図1の昇降機構3及び移動機構4が設けら
れ、昇降回転軸に対しては昇降機構3及び回転機構5が
設けられる。実際の装置では、機構を統一するために、
通常、昇降回転軸又は昇降移動軸等の何れか1種類を用
いる。
【0010】最上段のワーク受け1a又は1´aは、図
2(b)又は(c)に示す如く、他のワーク受け1b又
は1´bがワークWを支持する位置から退避したワーク
の縁線Lの外側にあるときに、ワークを支持できる位置
になるようにその先端部分が縁線Lの内側になるように
設けられている。
【0011】移動軸2は、同様に図2では下側の角軸と
して示されていて、本例では昇降動作を行わず、そのワ
ーク受け2bがワーク支持位置とワークを支持しない退
避位置との間で往復移動して切り換えられるようになっ
ている。但し昇降動作を伴うものであってもよい。回転
軸2´及びそのワーク受け2´bも、図では上側に丸軸
として示されているが、実際の装置では通常何れかに統
一される。図示の状態では、移動軸2及び回転軸2´の
ワーク受け2b及び2´bが、最上段ワークW(WT)
以外のワークWを支持している。なお、軸2、2´のワ
ーク受けの符号を2a又は2´aとしないで2b又は2
´bとしているのは、ワーク受け1b又は1´bと対応
させるためである。
【0012】軸1、1´、2、2´及びそれらのワーク
受け1b、1´b、2b、2´bは、積載部Aに複数段
として例えば50段程度のワークを積載できるように、
それぞれ50枚程度設けられている。(図2では、分か
り易くするために上部の一部分のみを表している)。
【0013】図3は昇降移動軸1の昇降機構3及び移動
機構4の一例を示す。これらの機構には、カム、エアシ
リンダ、ボールネジ、リニアモータ、歯車、リンク、そ
の他の公知の種々の機構を単独又は組み合わせて構成す
ることができるが、図3ではその一例としてボールネジ
を用いている。昇降機構3及び移動機構4は、(a)に
示す如くケーシング6内に装備されている。図では搬送
方向の片側のものを示している。
【0014】昇降機構3は、モータ31、これにより一
定位置で回転されるボールネジ32、これに螺合し矢印
のように昇降するナット33、これを固定した可動支持
板34、これを昇降方向に案内するガイドブッシュ3
5、これを昇降方向に案内しケーシング6内に間隔を隔
てて固設された2本の昇降ガイド軸36、可動支持板3
4に取り付けられたガイドブッシュ37、その中で水平
移動可能に支持され間隔を隔てて設けられ昇降移動軸1
に固定された2本の水平軸38等によって構成されてい
る。移動機構4は、モータ41、ボールネジ42、これ
らによって矢印方向に水平移動され水平軸38に結合さ
れたナット43、等によって構成されている。
【0015】このような構造により、昇降移動軸1は、
矢印Y方向に昇降すると共に、矢印X方向に進退し、ワ
ーク受け1a及び1bをワーク支持位置と退避位置との
間で切り換えるように動く。この場合、ワーク受け1a
と1bとでは、ワーク支持範囲までの距離が異なるの
で、それぞれが支持位置と退避位置に移動するタイミン
グに合わせてモータ41の回転量が制御される。又、後
述するように、ワーク受け1aを使用するときには昇降
移動軸1の昇降距離が変化するので、これに対応してモ
ータ31の回転量も制御される。
【0016】移動軸2は昇降動作をしないので、これに
対しては、例えば図において昇降機構3を構成するボー
ルネジ機構を取り止め、可動支持板34を固定したよう
な機構を用いることができる。
【0017】昇降回転軸1´及び回転軸2´では、昇降
機構と回転機構とを組合せた装置が使用されるが、これ
らに対しても上記と同様に種々の機構を単独又は組み合
わせて構成することができる。例えば、図3のようにボ
ールネジを用いる場合には、可動支持板34で軸1´、
2´を回転自在に支持し、これを同じ回転支持板34に
取り付けたモータによって回転させるような装置にして
もよい。
【0018】なお上記では、昇降手段とワーク受けの切
換手段とに対して昇降機構3と移動機構4とを別個の機
構として示しているが、その区分は必ずしも明確でな
く、両手段は一体不可分なものと構成されることが多
い。又、上記では、両機構がモータ31及び41の2種
類の駆動源を持つが、カムやリンクや摺動機構等を適当
に組み合わせることにより、駆動源を1種類にすること
も可能である。このような場合には、昇降手段と移動又
は回転手段とは完全に一体化される。
【0019】図4、図5はワーク搬送装置の動作状態の
一例を示す。そのうち図4は、昇降移動軸1及び移動軸
2とそれぞれのワーク受け1a、1b、2bの場合を示
す。軸1及び2は、実際には図1、2に示す如く、それ
ぞれワークWの搬送方向の両側の2箇所に合計4箇所設
けられているが、それぞれの4箇所のものでは4本の軸
が同じ動作をするので、図を分かり易くするために1本
づつを模擬的に対向させて示している。又、図では、ワ
ーク受け1b及び2bを中間段を省略して4段だけ示し
ているので、これらを下から1、2段及び上から50、
49段とし、それぞれの数字で表示する。ワークWにつ
いても同様とする。なお、移動軸2は昇降しないので、
そのワーク受け2bの高さ位置は常に一定である。図で
は、この高さ位置を基準として、他のワーク受け1a、
1bの対応する位置を表している。
【0020】(a)は、仮に初期状態として、全てのワ
ーク受け2b−1、2、49、50にワークW−1、
2、49、50が載った状態を示している。省略してい
るが中間の段にも当然ワークが載っていて、これらの段
は常に2段及び49段と同じ状態になる。
【0021】(b)は、(a)の状態から、図3に示す
モータ41を駆動して昇降移動軸1(以下単に「軸1」
という)をワーク支持範囲から大きく退避させた状態を
示す。これにより、ワーク受け1aがワーク支持範囲外
になる。(c)は、その状態からモータ31を回転させ
て軸1を例えば1ピッチ下降させる。但し、このときに
はワーク受け1aがW50より下になればよく、必ずし
も1ピッチ動かす必要はない。
【0022】(d)は、モータ41の回転量が(b)の
ときの1/2程度になるようにこれを駆動し、軸1を
(b)の後退距離の半分程度だけ前進させる。これによ
り、ワーク受け1aだけがワーク支持範囲になり、ワー
ク受け1bはワーク支持範囲外に止まる。この状態か
ら、モータ31を(c)のときとは反対方向に多く回転
させ、軸1を1ピッチ以上、例えば1.5ピッチ上昇さ
せ、(e)のような状態にする。これにより、ワークW
50だけが持ち上げられ、ワーク49との間隔が例えば
2ピッチ分開くことになる。W50が高く持ち上げられ
と、図1に示したワーク搬出用のロボットハンド200
が挿入される。
【0023】ワークの寸法が大きくなると、その撓み量
が大きくなり、ワークの下に挿入されるロボットハンド
との間隔を大きく開ける必要が生ずると共に、ロボット
ハンド自体も大きくなったり、その振動等による撓み量
も大きくなるが、本発明の如くワーク受け1bとは異な
ったワーク受け1aを設ければ、このようにワーク49
と50との間隔を任意に拡大することができる。その結
果、例えば50段で構成されるワーク受け1bの間隔
は、ワーク搬出等のための種々の条件を全く考慮する必
要がなくなり、ワークが大きくなっても最小限の寸法に
止めることができる。
【0024】例えば、寸法が400mm×600mm程
度以上の大型のワークの場合に、従来の装置のように、
ワーク積載ピッチをワークの搬出や移載のために必要な
寸法から定めなければならないとすれば、その値は30
mm程度にもなり、その結果ワーク積載部の高さが15
00mm程度になるが、本発明のワーク搬送装置によれ
ば、この寸法を半減させ、小型ワークの場合と同程度の
高さにすることができる。そして、ワーク積載部Aの全
体の高さを大幅に低減することにより、図1に示すヒー
タ103、送風機104、高性能フィルタ105等の容
量の増加を大幅に抑制することができる。
【0025】(f)は、(e)の状態から軸1を1.5
ピッチ下降させ、W50をロボットハンド200に移載
した状態を示す。なお、図では、軸1の下降時にワーク
受け1aがハンド200と干渉するように見えるが、図
1(b)に示す如く、両者のワークの幅方向における位
置が異なっているため、干渉することはない。その後、
ロボットハンド200はワークを搭載して熱処理室外に
搬出する。
【0026】(g)は、(f)の状態から軸1を前進さ
せ、ワーク受け1bをワーク支持位置にして1ピッチ上
昇させ、ワーク受け2b−1、2、49からワーク受け
1b−2、49、50にワークW−1、2、49を移載
し、ワーク受け2bを後退させ、ワーク搬入用のロボッ
トハンド200´によって新たなワークW0を搬入した
状態を示す。この状態から、軸1を1ピッチ上昇させ、
ワークW0をワーク受け1b−1に移載してW1とし
((h))、軸2を前進させてワーク受け2bをワーク
支持位置にする((i))。これから軸1を1ピッチ下
降させると、全てのワークW1〜50をワーク受け2b
−1〜50に移載した(a)の初期状態に復帰する。
【0027】このように、本発明のワーク搬送装置よれ
ば、ワーク受け1aを用いた搬出用ワークのハイリフト
動作と、通常の全ワークの1ピッチ上昇動作及び搬入さ
れた新ワークの移載動作とを、少ない工程で円滑に行う
ことができる。
【0028】図5は昇降回転軸1´及び回転軸2´とそ
れぞれのワーク受け1´a、1´b、2´bを用いた装
置の動作を示す。この場合の動作は、図4の動作に較べ
て、軸1、2の進退動作が軸1´、2´の回転動作に代
わる点が相違する。そして、ワーク受け1´a、1´b
が何れかの支持位置から共に退避位置になるときには、
軸1´が90°回転し、何れか一方だけが支持位置にな
るときには軸1´が180°回転する。(b)及び
(c)では軸1´が90°回転している。軸2´は、支
持位置と退避位置との間では90°回転する。これらの
相違点を加えれば、図5の動作は図4の説明から自明で
あるから、詳細説明を省略する。
【0029】図6及び図7はクリーンオーブン及びワー
ク搬送装置の他の例を示す。本例の装置は、図1、2の
装置に較べて、ワーク積載部がA列及びB列の2列にな
っていること、そのためワーク移載用のトラバース軸7
及びそのワーク受け7a、これをA列とB列との間で往
復移動させる移動手段としてのトラバース兼スライダー
装置8、これに取り付けられ熱処理室100とワーク入
口、出口室108、109間を出入りするワーク搬入搬
出用の入口、出口側スライダー9a、9bが設けられて
いること等が相違する。昇降移動軸1又は昇降回転軸1
´及び移動軸2又は回転軸2´の昇降機構、移動機構、
回転機構については、図1、2の装置のものと同様の機
構を用いることができる。
【0030】この装置は、ワークWを、A列の第1段か
ら入れて1段づつ上昇させ、最上段でB列の最上段に移
載し、B列で1段づつ下降させてその第1段から出すよ
うに構成されている。なお、最上段からワークを出し入
れし第1段でワークを移載するような装置であってもよ
い。
【0031】トラバース兼スライダー装置8は、ワーク
の搬送方向に延設されたビーム枠体81、これに結合さ
れたロッドレスエアシリンダやボールネジ等の直線往復
移動装置82等によって構成されている。ビーム枠体8
1は、図示しない支持ガイド構造によって矢印で示すワ
ーク搬送方向及びその反対方向に往復移動されるように
なっている。直線往復移動装置82は機械室105内に
配設されている。
【0032】熱処理室100へのワークの出し入れは、
図1のロボットハンドやローラコンベア等の独立の装置
を設けて行うこともできるが、本例では、搬入部材及び
搬出部材としての入口側スライダー9a及び出口側スラ
イダー9bを設け、これらをビーム枠体81に取り付
け、トラバース兼スライダー装置8によってトラバース
軸7と共に移動させるようにしている。
【0033】図7は、昇降移動軸1、移動軸2を用いる
場合に、これらの軸及びトラバース軸7並びにこれらの
ワーク受けの構造及び相互の関係を示す。昇降移動軸1
及び移動軸2並びにこれらのワーク受け1b及び2bは
図1、2に示すものと同じであるが、昇降移動軸1のう
ちA列とB列で隣接した軸の基板受け1a(これを「1
aS」として1aと区別し、図6でも示す)は、トラバ
ース軸7のワーク受け7aを通過させられるように特殊
な形状になっている。この基板受け1aSも、その下に
設けられているワーク受け1bより突出していて、図示
の状態では、ワーク受け1a及び1aSはワーク支持範
囲にあり、ワーク受け1bは退避位置になっている。ト
ラバース軸7のワーク受け7aは常にワーク支持範囲に
あり、高さも不変で、ワーク移載方向に往復移動するだ
けである。
【0034】なお、昇降回転軸1´を用いる場合には、
例えば、A列とB列との隣接側のものを、これらのの間
隔部分であってワークの通過範囲内に設けることによ
り、そのワーク受け1´aとトラバース軸7のワーク受
け7aとの干渉を回避することができる。
【0035】図8及び図9は、上記の2列ワーク搬送装
置の動作の一例を示す。本例では、昇降移動軸1及び移
動軸2とそれぞれのワーク受け1a、1b、2bの場合
を示す。図5と図6の関係のように、回転軸を用いる場
合も同様の動作になる。軸1、2は、それぞれが別個の
動作を行うと共に、A列のもとB列のものでも互いに別
の動作を行うので、これらにA、Bを付して区別する。
ワークWについても同様とする。軸及びワーク受けを模
擬的に示している点や、ワーク受けの番号等について
は、図4で説明した通りである。
【0036】(a)は、仮に初期状態として、ロッドレ
スエアシリンダ82が作動し、トラバース軸7のワーク
受け7a及びこれと共にスライダー9a、9bがA列か
らB列に移動し、A列のワークAW50がB列に移動し
てBW50になると共に、新ワークAW0が入口室10
8からA列に持ち込まれ、スライダー9b上のワークB
W0が出口室109に搬出された状態を示す。入口出口
室のスライダーには、適当なワーク搬送装置によってワ
ークが出し入れされる。
【0037】(b)は、(a)の状態から、A列では、
番号1から6で示すように順次、軸A1が基準位置Pか
ら、前進、1ピッチ上昇、軸A2が後退、軸A1が更に
1ピッチ上昇、軸A2が前進して元の位置に復帰、そし
て軸A1が1ピッチ下降し、ワークAW−0〜49がワ
ーク受けA2b上で1段上昇し、B列側では、基準位置
Qから、番号1、2のように、ワーク受けB1aがワー
ク支持位置から退避するように軸B1が後退後1ピッチ
上昇した状態を示す。この間に、スライダー9b上のワ
ークBW0は外部に搬出されている。
【0038】(c)は、(b)の状態から、A列におい
て、番号1から4で示すように順次、軸A1が大きく後
退、2ピッチ下降、半分前進、そして2ピッチ上昇し、
ワーク受けA2b50上のワークAW50だけを例えば
1.5ピッチ分上昇させた状態を示す。但し、この上昇
量はワークの大きさ等を考慮して適当に定められる。こ
のように、ワーク受け1bとは異なったワーク受け1a
を設ければ、ワーク50を任意の高さに上げられるの
で、ワークのトラバース時の条件を考慮することなく1
〜50段のワーク受け1b及び2bのピッチを決められ
る。その結果、小型サイズのワークと同様のピッチを採
用し、ワーク寸法拡大によるワーク積載部A、Bの高さ
の上昇を抑えることができる。
【0039】(d)は、番号1で示すように再びトラバ
ース用ワーク受け7aをB列からA列に移動させ、これ
に伴ってスライダー9a、9bを移動させ、その後番号
2で示すように軸A1を1ピッチ及びB1を2ピッチ下
降させ、AW50をワーク受け7aに載せ、BW50を
ワーク受けB2b50に載せた状態を示す。又、スライ
ダー9aには新たなワークAW0が載せられる。この場
合、(c)でAW50及びBW50が高く持ち上げられ
ているので、トラバース用のワーク受け7aが安全にそ
のワークの下及びワーク受け2b−50上を通過でき
る。
【0040】(e)は、(d)の状態から、B列側で番
号1から8で示すように順次、軸B1が後退、2ピッチ
上昇、後退時の2倍前進、1ピッチ上昇、軸B2が後
退、軸B1が1ピッチ下降、軸B2が前進して元の位置
に復帰、そして軸B1が1ピッチ下降し、ワークBW−
1〜50をワーク受けB2b上で1段下降させBW0〜
49にした状態を示す。その後、トラバースワーク受け
7a及びスライダー9a、9bを二点鎖線の矢印で示す
如く移動させると、(a)の初期状態に復帰する。
【0041】このような動作により、A列側及びB列側
では、最上段と最下段のワークが入れ代わり、中間段の
他のワークが一段上昇又は下降する工程を連続的に繰り
返すことができる。なお、熱処理装置内に全くワークの
搭載されていない始動時から(a)の初期状態に至るま
でのワークの搭載や移載も同様に行われる。この場合に
は、A列のワーク積載が完了した後、B列へのワークの
移載が開始される。
【0042】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、第1支持部
を備えた第1支持部材と第2支持部を備えた第2支持部
材とで熱処理室内に複数段に積載される物品を支持換え
しつつ1段づつ移動させることができる物品搬送装置に
おいて、第1支持部として最上段支持部と他の支持部と
を設け、最上段支持部を、他の支持部が物品を支持する
位置から退避しているときに物品を支持できる位置にす
るように構成しているので、それぞれの支持部に異なっ
た動作をさせることができる。
【0043】即ち、例えば第2支持部で物品を支持し、
この物品のうち最上段のもののの下の物品支持位置に最
上段支持部を設定し、且つ、他の支持部が物品の支持位
置から退避した位置にすることにより、最上段物品だけ
を他の物品とは分離して単独に支持し、任意の距離だけ
上昇又は下降させ、最上段の下の物品との間隔を任意の
寸法に開くことができる。その結果、例えば大型のガラ
ス基板等を取扱い、そのたわみ量が大きかったり、移載
部材や、ロボットハンド等の搬出もしくは搬入用部材の
サイズが大きくなるような場合でも、これらを自由に安
全にガラス基板間を通過させることができる。
【0044】一方、第1支持部の他の支持部は最上段支
持部の下に位置するので、最上段支持部と関係なく、第
2支持部との間で、通常の物品昇降動作や搬入もしくは
搬出動作を行うことができる。そして、他の支持部の間
隔を、最上段物品の移載や搬入又は搬出動作とは無関係
に、最小限の寸法にすることができる。その結果、多数
段に構成される物品積載部の高さを減少させ、大型物品
を取り扱う場合でも、その高さの増加を抑制することが
できる。なお、最下段における物品の搬入、搬出又は移
載は、その物品の下に他の物品がないため、自由に空間
スペースを設けられるので、物品自体やロボットハンド
等の大型化による影響は生じない。
【0045】このように、他の支持部の間隔を詰めて物
品積載部の寸法を減少できるので、熱処理装置全体の小
型化と、ヒータや送風機等の内部機器の容量低減を図る
ことができる。そして、装置の製造コストや運転費用を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物品搬送装置を適用した熱処理装置の
一例であるピッチ搬送式クリーンオーブンの概略全体構
成を示し、(a)は正面図で(b)は平面図である。
【図2】(a)は上記装置の物品積載部の構造例を示す
斜視図、(b)は昇降移動軸の部分側面図、(c)は昇
降回転軸の部分側面図である。
【図3】(a)及び(b)は上記装置の昇降移動機構の
説明図である。
【図4】(a)乃至(i)は昇降移動軸を用いた場合の
上記装置の動作の説明図である。
【図5】(a)乃至(i)は昇降回転軸を用いた場合の
上記装置の動作の説明図である。
【図6】本発明の物品搬送装置を適用した熱処理装置の
他の例のピッチ搬送式クリーンオーブンの概略全体構成
を示し、(a)は正面図で(b)は平面図である。
【図7】上記装置のワーク受け部分の部分図であり、
(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図であ
る。
【図8】(a)乃至(c)は上記装置の動作の一部分の
説明図である。
【図9】(d)及び(e)は上記装置の動作の残りの部
分の説明図である。
【符号の説明】
1 昇降移動軸(第1支持部
材) 1´ 昇降回転軸(第1支持部
材) 1a、1´a ワーク受け(第1支持部、
最上段支持部) 1b ワーク受け(第1支持部、
他の支持部) 2 移動軸(第2支持部材) 2´ 回転軸(第2支持部材) 2a、2´a ワーク受け(第2支持部) 100 熱処理室 L ワークの縁線 W ガラス基板、ワーク(物
品)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1支持部材の第1支持部と第2支持部
    材の第2支持部とで熱処理室内に複数段に積載される物
    品を支持換えしつつ1段づつ移動させると共に物品を出
    し入れして熱処理する熱処理装置の物品搬送装置におい
    て、 前記第1支持部は最上段支持部と他の支持部とを有し前
    記最上段支持部は前記他の支持部が前記物品を支持する
    位置から退避しているときに前記物品を支持できる位置
    になるように設けられていることを特徴とする熱処理装
    置の物品搬送装置。
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