JP3113163U - 書籍 - Google Patents

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Abstract

【課題】光記憶ディスクを収容させやすい書籍を提供する。
【解決手段】光ディスク50をディスク収容部6の底面6aへ向けて押圧すると、保持突起7が弾性変形しながら光ディスク50の保持孔51内へ係入され、光ディスク50がディスク収容部6の底面6aに当接されて、その収容が完了する。一方、光ディスク50を抜脱する場合には、表表紙2が開かれて、折曲片9が表表紙2の内面2b側から外面2a側へ向けて押圧される。すると、折曲片9は、折れ目9aにて折曲されて、貫通口8を通じてディスク収容部6の底面6aから隆起される。この隆起によって、光ディスク50が保持突起7の頂部よりも高く浮き上げられると、光ディスク50の保持孔51から保持突起7が抜脱され、光ディスク50がディスク収容部6の外へ抜脱される。
【選択図】図4

Description

本考案は、光記憶ディスクを付録として収容可能な書籍に関するものである。
近年、コンパクトディスク(以下「CD(compact disc)」という。)又はDVD(digital versatile disk)などの光記憶ディスクの普及に伴い、多種多様な情報を記憶した光記憶ディスクを付録物として収容した書籍(その他の印刷物を含む。)が数多く現れてきている。例えば、実開平5−029777号や、実公平6−011838号、実公平7−055095号及び、実公平6−011837号には、書籍の表表紙の内側に綴じ込まれる台紙や表表紙内面に光記憶ディスクを収容することが可能な書籍が提案されている。
しかしながら、上記した書籍では、光記憶ディスクを書籍から取り出す場合のみならず、光記憶ディスクを書籍に収容させる場合にも、その度ごとに書籍の表表紙を開閉させねばならない。このような表表紙の開け閉めは、その1回ごとの手間はごく僅かなものではあるが、光記憶ディスクを頻繁に出し入れする書籍の使用者にとっては煩雑な作業と成り得る可能性を秘めており、ひいては、光記憶ディスクが無造作に書籍外に放置されて損傷してしまう虞がある。
本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、光記憶ディスクを収容させやすい書籍を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の書籍は、光記憶ディスクを付録可能に形成されるものであり、厚板状に形成される表紙と、その表紙の外面に凹設される有底状の凹部であって光記憶ディスクの外形に適合し光記憶ディスクの厚み以上の深さを有するディスク収容部と、そのディスク収容部内の底面から突出され、その突出量が前記ディスク収容部の深さより小さく且つ光記憶ディスクの厚みより大きく、光記憶ディスクの保持孔の内径よりも外径が僅かに大きく且つ弾性変形可能に形成される保持突起と、その保持突起の突出箇所を除いた前記ディスク収容部の底面に貫通形成されそのディスク収容部よりも内径が小さな貫通口と、その貫通口を通じて前記ディスク収容部の底面に出没可能に形成され、前記表紙の内面側から外面側へ向けて押圧されることによって前記ディスク収容部の底面から前記保持突起の突出量よりも大きく隆起される隆起可動部とを備えている。
この請求項1記載の書籍によれば、光記憶ディスクを書籍に収容する場合、その光記憶ディスクがディスク収容部へ嵌入され、光記憶ディスクの保持孔の周辺部が保持突起の頂部に載置される。それから光記憶ディスクがディスク収容部の底面へ向けて押圧されると、保持突起が弾性変形しながら光記憶ディスクの保持孔内へ係入されるとともに、光記憶ディスクがディスク収容部の底面に当接される。この当接をもって光記憶ディスクの収容が完了されると、光記憶ディスクは、その保持孔内に弾性変形したまま係合されている保持突起によってディスク収容部内に保持されて、表紙の外面からの脱落が防止される。
一方、光記憶ディスクを書籍から抜脱する場合、まず、表紙が開かれて隆起可動部が表紙の内面側から外面側へ向けて押圧される。この押圧によって隆起可動部が貫通口を通じてディスク収容部の底面から隆起されると、光記憶ディスクがディスク収容部の外側へ向けて押動される。すると、光記憶ディスクは、ディスク収容部の底面から浮き上げられ、その保持孔から保持突起が抜脱される。この抜脱後、隆起可動部が更に押圧されて隆起されると、光記憶ディスクがディスク収容部の外へと押し出されて表紙から抜脱される。
請求項2記載の書籍は、請求項1記載の書籍において、前記隆起可動部は、前記貫通口の開口縁に折曲可能に連設される折曲片である。
この請求項2記載の書籍によれば、請求項1記載の書籍と同様に作用する上、光記憶ディスクを書籍から抜脱する場合、まず、表紙が開かれて折曲片が表紙の内面側から外面側へ向けて押圧される。すると、折曲片が、貫通口との連設部分にて折曲され、貫通口を通じてディスク収容部の底面から隆起される。この折曲片の隆起によって、光記憶ディスクは、ディスク収容部の外側へ向けて押動される。
請求項3記載の書籍は、請求項2記載の書籍において、前記折曲片は、前記ディスク収容部の底面から隆起される先端部が軟質材で形成され、且つ、平面視略弧状に形成されている。
請求項4記載の書籍は、請求項2又は3に記載の書籍において、前記折曲片は、前記貫通口の開口形状に適合する僅かに小さな外形を有して、その折曲片の非折曲状態において前記貫通口を閉塞するものである。
請求項5記載の書籍は、請求項2から4のいずれかに記載の書籍において、前記表紙は、その内面に着設され前記ディスク収容部の底面を成す厚板軟質材製の表紙基材を備えており、前記貫通口は、前記表紙基材の厚み方向に貫通する平面視略円弧状の切り込み線によって、前記ディスク収容部の底面に平面視略半円形状に開口形成されており、前記折曲片は、前記切り込み線によって前記ディスク収容部の底面に平面視略半円形状に象られた前記表紙基材の一部分である。
請求項6記載の書籍は、請求項1記載の書籍において、前記隆起可動部は、前記貫通口を閉塞する略シート状の軟質伸縮性素材で形成される隆起シートである。
この請求項6記載の書籍によれば、請求項1記載の書籍と同様に作用する上、光記憶ディスクを書籍から抜脱する場合、まず、表紙が開かれて隆起シートが表紙の内面側から外面側へ向けて押圧される。すると、この押圧によって隆起シートが伸張されて、貫通口を通じてディスク収容部の底面から隆起され、光記憶ディスクがディスク収容部の外側へ向けて押動される。
請求項7記載の書籍は、請求項1から6のいずれかに記載の書籍において、前記表紙は、その内面に着設され前記ディスク収容部の底面を成す厚板軟質材製の表紙基材を備えており、その表紙基材は、その平面サイズが本文用紙の判型と略等しく形成され、前記表紙の内面の縁部を除くほぼ全体に着設されている。
請求項8記載の書籍は、請求項1から7のいずれかに記載の書籍において、前記ディスク収容部の底面には、そのディスク収容部を除いた前記表紙の外面に施されるデザインに付随または関連した文字、図形、模様若しくは色彩又はこれらが結合した内容のデザインが施されている。
請求項9記載の書籍は、請求項1から8のいずれかに記載の書籍において、前記ディスク収容部は、その凹設深さが光記憶ディスクの厚みの略2倍以上かつ略4倍以下に形成されている。
請求項10記載の書籍は、請求項1から9のいずれかに記載の書籍において、前記隆起可動部は、前記ディスク収容部の底面における前記保持突起の突出箇所とそのディスク収容部の内周壁面との略中間地点に設けられている。
本考案の書籍によれば、光記憶ディスクを収容するディスク収容部は表紙の外面に凹設されるので、そのディスク収容部へ光記憶ディスクを収容させる場合に、その度ごとに表紙を開閉させる必要がなく、表紙が閉じられたままの状態でディスク収容部内へ光記憶ディスクを押し込んで収容させることができる。よって、光記憶ディスクの片付けに伴う操作が極めて簡素となるので、光記憶ディスクが無造作に書籍外に放置されて損傷してしまう事態を回避できるという効果がある。
また、光記憶ディスクをディスク収容部から取り出す場合、光記憶ディスクは、ディスク収容部の底面から隆起される隆起可動部を介して、ディスク収容部から押し出されるので、光記憶ディスク表面に指先が触れてデータ読取面を汚損させたり損傷させたりすることを防止できるという効果がある。しかも、光記憶ディスクがディスク収容部に収容される場合には、その光記憶ディスクによって、ディスク収容部の底面にある貫通口および隆起可動部を覆い隠すことができるという効果がある。
また、隆起可動部は保持突起の突出量よりも大きく隆起可能であるので、光記憶ディスクを保持突起の突出量以上に浮き上がらせることができ、その結果、光記憶ディスクの保持孔から保持突起を抜脱させることもできる。従って、隆起可動部を隆起させるという一つの操作によって、光記憶ディスクをディスク収容部から取り出し易く浮き上がらせることに加え、更に、光記憶ディスクと保持突起との係合状態の解除操作も併せて行うことができるという効果がある。
しかも、ディスク収容部の深さ(凹設深さ)は光記憶ディスクの厚みより大きいので、表紙の上に別の書籍を積み重ねる場合に、ディスク収容部に収容された光記憶ディスクが別の書籍に擦れることを防止できるという効果がある。また、ディスク収容部の外形は光記憶ディスクの外形に適合しているので、ディスク収容部内における光記憶ディスクのガタつきを防止して保持精度を向上できるという効果がある。更に、保持突起は、光記憶ディスクの保持孔に弾性変形したまま係入されるので、その保持突起の弾性復元力により光記憶ディスクを確実に保持できるという効果がある。
なお、請求項1記載の書籍において、保持突起とディスク収容部の底面との接合部に段差を生じないように、保持突起の一端面を前記ディスク収容部の底面に接合して、保持突起をディスク収容部の底面に植立させる。すると、ディスク収容部内に光記憶ディスクが収容されて光記憶ディスクの保持孔内に保持突起が係合される場合に、上記段差の存在により光記憶ディスクがディスク収容部の底面から浮き上がることもなく、光記憶ディスクの表面全体をディスク収容部の底面に当接させることができ、光記憶ディスクがディスク収容部内でガタつくことを防止できるという効果がある。
請求項3記載の書籍によれば、更に、光記憶ディスクがディスク収容部から折曲片によって押し出される場合に、光記憶ディスクの表面に接触する折曲片の先端部は軟質材で形成され且つ平面視略弧状に形成されるので、光記憶ディスク表面が折曲片との接触で損傷することを防止できるという効果がある。
請求項4記載の書籍によれば、更に、ディスク収容部から光記憶ディスクが抜脱されてディスク収容部の底面が外部に露出するような場合に、折曲片によって貫通口を閉塞することで、ディスク収容部の底部における貫通口の存在を分かり難くすることができるという効果がある。よって、例えば、表紙の内側にある用紙(内表紙や本紙など)が貫通口から露出することで日焼けしたり又は汚損したりすることを抑制できるという効果がある。
請求項5記載の書籍によれば、更に、表紙内面には表紙基材が着設されるので、ディスク収容部を凹設することに伴う表紙の剛性強度低下も抑制できるという効果がある。また、表紙自体の厚みがディスク収容部に必要な凹設深さよりもほんの僅かに大きいに過ぎない場合や、表紙自体の厚みがディスク収容部の凹設深さ未満の場合には、ディスク収容部の凹設のために不足する表紙の厚さを表紙基材で補充できる。従って、表紙自体の厚みに左右されることなく、ディスク収容部として充分な凹設深さを確保できるという効果がある。
また、折曲片は、表紙基材に切り込み線を貫穿することによって象られるので、例えば、切り込み線の平面形状に適合したトムソン刃型などを用いて表紙基材をプレス加工することによって容易かつ安価に形成できるという効果がある。更に、折曲片はもともと表紙基材の一部であるので、別途折曲片用の部品を表紙基材に取り付ける必要もなく、書籍の構造および製造工程を簡素化できるという効果がある。しかも、折曲片は厚板といえども軟質材製であって平面視略半円形状に象られるので、光記憶ディスクとの接触時に当該ディスク表面の損傷を防止することができるという効果がある。
請求項6記載の書籍によれば、更に、ディスク収容部から光記憶ディスクが抜脱されてディスク収容部の底面が外部に露出するような場合に隆起シートによって貫通口を閉塞することで、ディスク収容部の底部における貫通口の存在を分かり難くすることができるという効果がある。よって、例えば、表紙の内側にある用紙が貫通口から露出することで日焼けや汚損することを抑制できるという効果がある。しかも、光記憶ディスクの表面に接触する隆起シートは軟質伸縮性素材で形成されるので、光記憶ディスク表面への接触に伴う損傷することを防止できるという効果がある。
請求項7記載の書籍によれば、更に、表紙基材は書籍の内側に綴じ込まれる本文用紙の判型と略等しいので、表紙基材を一見して本文用紙の一部であるかのように見せることができる。よって、書籍の外観上、表紙基材の存在によって表紙の厚みが増したような見た目を与えることがなく、表紙が裏表紙に比して異常に肉厚となって外観的に不格好となることも防止できるという効果がある。
請求項8記載の書籍によれば、更に、光記憶ディスクが取り外された場合、ディスク収容部の底面に施されるデザインと表紙の外面に施されるデザインとが相俟って、書籍の表紙の外観に様々な趣向を付与できるという効果がある。
請求項9記載の書籍によれば、更に、ディスク収容部の凹設深さが光記憶ディスクの厚みの略2倍から略4倍の範囲とされるので、ディスク収容部に嵌合されている光記憶ディスクにあってはディスク収容部から脱落しにくくなり、ディスク収容部から光記憶ディスクを可動隆起部により押し出す場合にあっては光記憶ディスクを無理なくディスク収容部の外へ押し出させることができるという効果がある。
請求項10記載の書籍によれば、更に、隆起可動部は、保持突起の突出箇所とディスク収容部の内周壁面との略中間地点に設けられるので、光記憶ディスクの直径方向一方側を保持突起に対して持ち上げるような格好で(図4(b)参照)、光記憶ディスクをディスク収容部の外へ押し出すことができる。このため、保持突起の近傍で光記憶ディスクを押し上げる場合に比べて、保持突起が保持孔の開口縁部に引っ掛かって抜脱されにくくなることもなく、保持突起と光記憶ディスクとの係合状態を円滑に解除できるという効果がある。
更に、ディスク収容部の内周壁面近傍で光記憶ディスクを押し上げる場合に比べて、光記憶ディスクの直径方向一方側をディスク収容部の底面からより遠方へと浮き上がらせることができ(図4(b)参照)、更に、光記憶ディスクをディスク収容部から取り出しやすくできるという効果がある。
以下、本考案の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本考案の一実施例である書籍1の外観斜視図であり、光記憶ディスク(以下「光ディスク」ともいう。)50を抜脱した状態を図示したものである。
図1に示すように、光ディスク50は、略円形状の保持孔51が平面視略中央部分に貫穿される円形板状体であり、具体的には、CDやDVDなどの光学的に記憶情報を読み取り可能な電子情報記憶媒体である。また、図1に示す光ディスク50に関する代表的な寸法値は、例えば、直径が略120mm、厚みが略1mm、保持孔51の内径が略15mmである。
なお、本願の実用新案登録請求の範囲及び明細書において用いる「書籍」とは、一般な語義である本や書物を含むものであることに加え、その他にカタログ、地図、雑誌、写真集、及び画集などの印刷物全般を含むものである。
図1に示すように、書籍1は、上記した光ディスク50を付録物として付録することができる印刷物であり、平面視略長方形の厚板状に形成される表表紙2及び裏表紙3を備えている。表表紙2と裏表紙3との間には複数枚の本文用紙4が積層して綴じ込まれており、その本文用紙4と上記した表表紙2との間には、後述するディスク収容部6の底板(底面)を成す略厚板状の表紙基材5が介装されている。
表表紙2の外面2a(図1の上側面)には、光ディスク50の外形に適合した平面視略円形状の有底凹部であるディスク収容部6が凹設されている。このディスク収容部6は、光ディスク50を表表紙2の外面2aに収容するための凹部であり、光ディスク50の外径と略等しい内径を有して、光ディスク50の厚み以上の凹設深さ、好ましくは光ディスク50の略2倍以上かつ略4倍以下の凹設深さを有している。なお、本実施例におけるディスク収容部6の凹設深さは、例えば、略3.5mm前後とされている。
ここで、表表紙2の外面2aのうちディスク収容部6を除く部分(即ち、ディスク収容部6の非凹設部分)に、所望内容のデザイン(文字、図形、模様若しくは色彩又はこれらが結合したもの)を施す一方で、ディスク収容部6の凹設部分に、ディスク収容部6の非凹設部のデザインに付随または関連した内容のデザインを施すこともできる。
すなわち、表表紙2におけるディスク収容部6の非凹設部と、ディスク収容部6の底面6aと、光ディスク50とのデザインとの相互間に関連性を持たせたデザインを施すこともでき、その結果、書籍1全体としての意匠的効果を高めて、書籍1の商品価値を向上させることもできる。
ディスク収容部6の底面6aの略中央部には略円柱状の保持突起7が突出されている。保持突起7は、光ディスク50の保持孔51と係合されて光ディスク50の表表紙2からの脱落を防止するためのものであり、例えば、発砲ウレタンなどの弾性変形可能な弾性材料で形成されている。この保持突起7の突出量(高さ)は、ディスク収容部6の凹設深さより小さくされる一方で光ディスク50の厚みより大きくされており、例えば、本実施例では、略2.5mm前後とされている。
この保持突起7は、上記のように略円柱状体に形成されており、その一端面がディスク収容部6の底面6aに接着剤などを介して接合され、ディスク収容部6の底面6aから植立されている。このため、保持突起7と底面6aとの接合部には段差がなく、ディスク収容部6内に光ディスク50が収容され保持孔51内に保持突起7が係合される場合、光ディスク50の表面全体がディスク収容部6の底面6aに当接され、光ディスク50がディスク収容部6の底面6aから浮き上がってガタつくことが防止される。
また、保持突起7の外径は、光ディスク50の保持孔51の内径より僅かに大きく形成されており、例えば、本実施例では、保持孔51に比べて直径で略1mm前後大きく形成されている。もっとも、かかる保持突起7は、弾性変形可能に形成されるので、その外径よりも小さな内径の光ディスク50の保持孔51内へも弾性変形しながら極めてスムーズに係入可能とされている。
ディスク収容部6の底面6aであって保持突起7の突出箇所を除いた箇所には、貫通口8と折曲片9とが、ディスク収容部6の半径方向(保持突起7の突出箇所からディスク収容部6の内周壁面6bへと向かう方向)略中間地点(図4(b)参照)に位置するように設けられている。
貫通口8は、その開口部分のサイズ(口径)がディスク収容部6の内径に比べて小さく形成される開口部であり、折曲片9は、その貫通口8を通じてディスク収容部6の底面6aにおいて出没される舌片である。また、折曲片9は、底面6aとの繋ぎ目である折り目9aを介して貫通口8の開口縁に折曲可能に連設されている。更に、折曲片9は、貫通口8の開口形状に適合するがそれよりも僅かに小さな外形を有しており、非折曲状態で貫通口8のことをほぼ全体的に閉塞できるように形成されている。
ここで、貫通口8は、表紙基材5の厚み方向に貫通する(図2及び図4(b)参照)平面視略円弧状の切り込み線10によって、ディスク収容部6の底面6aに平面視略半円形状(図3参照)に開口形成されており、折曲片9は、上記切り込み線10によってディスク収容部6の底面6aに平面視略半円形状に象られた表紙基材5の一部分である。
ところで、上記した表紙基材5は、例えば、厚紙やそれに比べて軽量な発砲ウレタン、発泡スチロール又はスポンジゴムなどの厚板状の軟質材で形成される。このため、表紙基材5の一部分である折曲片9に至っても、当然に軟質材で形成されることとなる。従って、光ディスク50と接触する場合、折曲片9により光ディスク50の表面が損傷することを防止できる。更に、折曲片9の先端形状は略半円形状なので、光ディスク50の損傷が一層防止される。
図2は、見開き状態の書籍1の平面図であり、特に、表表紙2の内面2b側を図示したものである。図2に示すように、表表紙2の内面2bには、その表表紙2の内面2bの縁部を除くほぼ全体に上記した表紙基材5が接着剤や糊剤などを介して着設されており、この表紙基材5はその平面サイズが本文用紙4の判型と略等しく形成されている。
図3は、書籍1及び書籍ケース11の平面図である。図3に示すように、書籍1のディスク収容部6内に光ディスク50が収容された場合、ディスク収容部6の底面6a、貫通口8、折曲片9および切り込み線10は、光ディスク10によって覆い隠される。このため、例えば、書籍1の売買の際に、これらの部位8〜10がディスク収容部6の底面6aに存在することで書籍1の外観が損なわれて、書籍1の商品価値が低下してしまうような事態を回避することができる。
また、書籍1は、透明かつ可撓性を有する樹脂材料製の書籍ケース11内に収容可能に形成されている。書籍ケース11は、その一側面に書籍1を出し入れするための開口部11aを有した箱状体である。この書籍ケース11内に書籍1を収容した場合、書籍ケース11によって書籍1及び光ディスク50が被包されるので、光ディスク50の損傷および盗難を防止することができる。しかも、かかる書籍ケース11は透明樹脂材料で形成されるので、書籍ケース11の外からでも書籍1の表表紙2や光ディスク50を視認することができる。
なお、書籍ケース11により被包された書籍1を、書籍ケース11の外側から更に透明フィルムなどで包装したり、或いは、書籍ケース11の開口部11aを閉塞して封緘する蓋体を書籍ケース11に設ければ、光ディスク50を書籍1から抜き取る窃盗行為を予防することもできる。
図4(a)は、図3のIV−IV線における断面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す状態にある光ディスク50がディスク収容部6から抜脱された状態を示す断面図である。図4(b)に示すように、折曲片9は、表表紙2の内面2b側(図4下側)から外面2a側(図4上側)へ向けて押圧されることによってディスク収容部6の底面から保持突起7の突出量よりも大きく隆起される。
次に上記のように構成された書籍1の使用方法について説明する。まず、光ディスク50を書籍1に収容する場合には、図1に示すように、光ディスク50をディスク収容部6の上方に対向配置させてから、光ディスク50をディスク収容部6へ嵌入させる。そして、光ディスク50の保持孔51の周辺部を、保持突起7の頂部に載置させる。それから光ディスク50をディスク収容部6の底面6aへ向けて押圧すると、保持突起7が弾性変形しながら光ディスク50の保持孔51内へ係入される。
そして、光ディスク50が更に押圧されると、図4(a)に示すように、光ディスク50がディスク収容部6の底面6aに当接され、この当接をもって光ディスク50のディスク収容部6への収容が完了する。このとき、光ディスク50の保持孔51内には、保持孔51の開口縁部により弾性的に収縮変形された状態の保持突起7が係合されており、この保持突起7の弾性復元力を伴う係合によって、光ディスク50がディスク収容部6内に保持されると共に表表紙2の外面2aから脱落することが防止されている。
一方、光ディスク50を書籍1から抜脱する場合には、まず、図2に示すように、表表紙2が開かれて、折曲片9が表表紙2の内面2b側から外面2a側へ向けて(図1の紙面に対する奥側へ向けて)押圧される。すると、図4(a)に示す状態だった折曲片9は、図4(b)に示すように、折れ目9aにて折曲されて、貫通口8を通じてディスク収容部6の底面6aから隆起される。
この隆起を受けて、光ディスク50は、折曲片9によってディスク収容部6の外側(図4上側)へ向けて押動され、ディスク収容部6の底面6aから浮き上げられる。そして、光ディスク50が保持突起7の頂部よりも大きく浮き上げられると、光ディスク50の保持孔51から保持突起7が抜脱される。この抜脱後、折曲片9が更に押圧されて隆起されると、光ディスク50がディスク収容部6の外へ押し出されて表表紙2から抜脱される。
次に、図5を参照して、上記実施例の変形例について説明する。図5(a)は、第2実施例の書籍100の正面図である。第2実施例の書籍100は、上記した第1実施例の書籍1に対して、表表紙2のディスク収容部6に収容された光ディスク50を取り出すための手段を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図5(a)に示すように、書籍100は、表表紙2にディスク収容部6が凹設されており、このディスク収容部6内には、第1実施例の貫通口8、折曲片9および切り込み線10が設けられておらず、これらに代替して、ディスク収容部6の内周壁面6bの一部に平面視略半円状の切欠部101,101が設けられている。この切欠部101,101は、ディスク収容部6の直径方向両側に設けられ、例えば、かかる切欠部101,101に親指と人差し指とを差し入れて、光ディスク50を摘み出せるように形成されている。
また、図5(b)は、第3実施例の書籍200の断面図であり、シート部材201が伸張された状態を図示したものである。第3実施例の書籍200は、上記した第1実施例の書籍1の折曲片9に対して、本考案の隆起可動部の形態を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図5(b)に示すように、書籍200は、第1実施例の折曲片9に代替して、貫通口8から折曲片9を切除して、略シート状の軟質伸縮性素材、例えば弾性ゴム製のシート部材201を貫通口8の開口縁部に接着して、その貫通口8を閉塞させるように構成したものである。なお、シート部材201の素材は伸縮性を有するシート状のものであれば、弾性ゴム以外のものであっても良い。
この第3実施例の書籍200によれば、光ディスク50を書籍200から抜脱する場合、シート部材201が表表紙2の内面2b側から外面2a側へ向けて押圧されると、この押圧によってシート部材201が弾性的に伸張されて、貫通口8を通じてディスク収容部6の底面6aから隆起されて、光ディスク50がディスク収容部6の外へと抜脱されるのである。
以上、実施例に基づき本考案を説明したが、本考案は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、光ディスク50の平面形状が円形状で、保持孔51の開口形状が略円形状のものについて説明したが、光ディスクの平面形状および保持孔の開口形状は必ずしもこれに限定されるものではなく、平面形状が略長方形状のカード型の光ディスクであったり、保持孔の開口形状が矩形状など非円形状の光ディスクがあれば、その光ディスクの形態に適合するように、ディスク収容部の平面形状や、保持突起の平面形状を随時変更しても良い。また、光ディスクの外径又は保持孔の内径は上記例示以外のものでも良い。
更に、保持孔の位置が光ディスクの平面視略中央部分に存在しない場合にあっては、その保持孔の貫穿位置に応じて保持突起の突出箇所を変更するようにしても良い。また、本実施例では、ディスク収容部6が凹設される表紙として表表紙2を例に説明したが、本考案が適用される書籍の表紙は必ずしも表表紙に限定されるものではなく、裏表紙に対してディスク収容部及びその他の構成要素を適用することもできる。
また、本実施例では、書籍1を保護ケース11内に収容することにより保護したが、書籍の保護手段は必ずしもこれに限定されるものではなく、透明ビニールシートなどの可撓性を有する透明樹脂シートで形成される書籍カバー(ブックカバー)を書籍の外装部分に装着して、書籍を保護するようにしても良い。
また、第2実施例では、切欠部101をディスク収容部6の周囲に2箇所設けたが、かかる切欠部の箇所数は必ずしも、これに限定されるものではなく、当該切欠を部をディスク収容部の周囲に1箇所のみ設けるようにしても良い。
本考案の一実施例である書籍の外観斜視図である。 見開き状態の書籍の平面図である。 書籍及び書籍ケースの平面図である。 (a)は、図3のIV−IV線における断面図であり、(b)は、(a)に示す状態にある光ディスクがディスク収容部から抜脱された状態を示す断面図である。 (a)は、第2実施例の書籍の正面図であり、(b)は、第3実施例の書籍の断面図である。
符号の説明
1,100,200 書籍
2 表表紙(表紙)
3 裏表紙(表紙)
4 本文用紙
5 表紙基材
6 ディスク収容部
6a 底面(ディスク収容部の底面)
6b 内周壁面(ディスク収容部の内周壁面)
7 保持突起
8 貫通口
9 折曲片(折曲片、隆起可動部)
10 切り込み線
50 光記憶ディスク,光ディスク
51 保持孔
201 シート部材(隆起シート、隆起可動部)

Claims (10)

  1. 光記憶ディスクを付録可能に形成される書籍において、
    厚板状に形成される表紙と、
    その表紙の外面に凹設される有底状の凹部であって光記憶ディスクの外形に適合し光記憶ディスクの厚み以上の深さを有するディスク収容部と、
    そのディスク収容部内の底面から突出され、その突出量が前記ディスク収容部の深さより小さく且つ光記憶ディスクの厚みより大きく、光記憶ディスクの保持孔の内径よりも外径が僅かに大きく且つ弾性変形可能に形成される保持突起と、
    その保持突起の突出箇所を除いた前記ディスク収容部の底面に貫通形成されそのディスク収容部よりも内径が小さな貫通口と、
    その貫通口を通じて前記ディスク収容部の底面に出没可能に形成され、前記表紙の内面側から外面側へ向けて押圧されることによって前記ディスク収容部の底面から前記保持突起の突出量よりも大きく隆起される隆起可動部とを備えていることを特徴とする書籍。
  2. 前記隆起可動部は、前記貫通口の開口縁に折曲可能に連設される折曲片であることを特徴とする請求項1記載の書籍。
  3. 前記折曲片は、前記ディスク収容部の底面から隆起される先端部が軟質材で形成され、且つ、平面視略弧状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の書籍。
  4. 前記折曲片は、前記貫通口の開口形状に適合する僅かに小さな外形を有して、その折曲片の非折曲状態において前記貫通口を閉塞するものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の書籍。
  5. 前記表紙は、その内面に着設され前記ディスク収容部の底面を成す厚板軟質材製の表紙基材を備えており、
    前記貫通口は、前記表紙基材の厚み方向に貫通する平面視略円弧状の切り込み線によって、前記ディスク収容部の底面に平面視略半円形状に開口形成されており、
    前記折曲片は、前記切り込み線によって前記ディスク収容部の底面に平面視略半円形状に象られた前記表紙基材の一部分であることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の書籍。
  6. 前記隆起可動部は、前記貫通口を閉塞する略シート状の軟質伸縮性素材で形成される隆起シートであることを特徴とする請求項1記載の書籍。
  7. 前記表紙は、その内面に着設され前記ディスク収容部の底面を成す厚板軟質材製の表紙基材を備えており、
    その表紙基材は、その平面サイズが本文用紙の判型と略等しく形成され、前記表紙の内面の縁部を除くほぼ全体に着設されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の書籍。
  8. 前記ディスク収容部の底面には、そのディスク収容部を除いた前記表紙の外面に施されるデザインに付随または関連した文字、図形、模様若しくは色彩又はこれらが結合した内容のデザインが施されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の書籍。
  9. 前記ディスク収容部は、その凹設深さが光記憶ディスクの厚みの略2倍以上かつ略4倍以下に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の書籍。
  10. 前記隆起可動部は、前記ディスク収容部の底面における前記保持突起の突出箇所とそのディスク収容部の内周壁面との略中間地点に設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の書籍。
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