JP3113403U - 書籍 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスク窓を通じて書籍の表紙外面から光記憶ディスクを視認でき、ディスクケースのガタつきによる光記憶ディスクの損傷やディスク窓の損傷を防止することができ、且つ、加工工程を簡素化して低コストで実用化できる書籍を提供すること。
【解決手段】表表紙2が開かれケース収容部7に嵌装されたディスクケース20が現れると、指先が指先挿入凹部8へ挿入されて、可動ホルダ22が表表紙2に対して手前側に引き起こされる。すると、可動ホルダ22が回動され、ディスクケース20が開放される。この開放後、2枚の光ディスク50の各保持孔51内に挿嵌固定突起21a,22aがそれぞれ挿嵌されてから、可動ホルダ22が回動閉塞されて、書籍1の表表紙2が閉じられると、ディスク窓6から透明な固定ホルダ21越しに光ディスク50が露呈される。
【選択図】図4

Description

本考案は、光記憶ディスクを付録として収容可能な書籍に関するものである。
近年、コンパクトディスク(以下「CD(compact disc)」という。)又はDVD(digital versatile disk)などの光記憶ディスクの普及に伴い、多種多様な情報を記憶した光記憶ディスクを付録物として収容した書籍(その他の印刷物を含む。)が数多く現れてきている。例えば、実公平6−011837号には、書籍の表紙の内面に設けられた収納開口部内に、光記憶ディスクを収容するケースを着脱可能に収納し、表紙に設けられる透明板を介し光記憶ディスクを表紙外側から目視することが可能な書籍が提案されている。
しかしながら、上記した書籍では、ケースを出し入れする必要性から、収納開口部内にあるケースを張り出し片状部により保持するのみであり、更に、ケースの外形に対して収納開口部の開口サイズを充分に大きくする必要があった。このため、ケースが収納開口部内でガタつき易くなっており、このガタつきによってケースと透明板が擦れて透明板が損傷してしまうという虞がある。
また、上記したケースのガタつきによれば、透明板と光記憶ディスクとが擦れて光記憶ディスクが損傷する虞もあり、惹いては、書籍の商品価値の低下までも招来する危険性が存在するという問題点がある。しかも、主として紙製の表紙に透明樹脂製の透明板を埋め込む加工工程が別途必要となるため、その埋め込み手法によっては書籍の製造コストが大幅に増加するため、低予算で取引される書籍については実用化され難いという問題点があった。
本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ディスク窓を通じて書籍の表紙外面から光記憶ディスクを視認でき、ディスクケースのガタつきによる光記憶ディスクの損傷やディスク窓の損傷を防止することができ、且つ、加工工程を簡素化して低コストで実用化できる書籍を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の書籍は、光記憶ディスクを付録可能に形成されるものであって、光記憶ディスクを表裏面から狭持する透明ホルダ及び可動ホルダと、その透明ホルダ及び可動ホルダを回動開閉可能に連結する連結部とを有し、且つ、その連結部を除く箇所にて前記透明ホルダ及び可動ホルダ同士を封止して光記憶ディスクを収容するディスクケースと、そのディスクケースの厚みと略等しいか又はそれ以上の板厚を有する厚板状の表紙と、その表紙の内面に凹設される凹部であって前記ディスクケースの厚みと略等しいか又はそれ以上の深さを有すると共に、そのディスクケースが嵌装されて前記透明ホルダが固着されるケース収容部と、そのケース収容部の底面の一部に前記表紙の外面に貫通して開口形成され、その開口部が前記透明ホルダにより覆われ、その透明ホルダ越しに前記ディスクケースに狭持される光記憶ディスクを露呈させるディスク窓とを備えている。
この請求項1記載の書籍によれば、光記憶ディスクを書籍に収容する場合、まず、表紙が開かれ表紙の内面が現れると、ケース収容部に嵌装されたディスクケースも現れる。このときディスクケースの透明ホルダ及び可動ホルダ同士が封止状態にあれば、その封止状態が解除される。すると、ディスクケースが開放可能な状態となるので、その後、可動ホルダが表紙に対して引き起こされると、連結部を介して可動ホルダが透明ホルダに対して回動され、ディスクケースが開放される。
ディスクケースの開放後、光記憶ディスクが透明ホルダ及び可動ホルダ間に狭入される。その後、可動ホルダが連結部を介して回動閉塞され、両ホルダが相互に封止されると、光記憶ディスクが両ホルダ間に狭持された格好で、ディスクケース内に収容される。一方、光記憶ディスクを書籍から抜脱させる場合には、上記した動作とは逆の動作が行われる。また、書籍の表紙が閉じられている場合、書籍に付録される光記憶ディスクは、表紙のディスク窓から透明ホルダ越しに露呈され、表紙の外面側から目視される。
請求項2記載の書籍は、請求項1記載の書籍において、前記ディスクケースは2枚以上の光記憶ディスクを重ね合わせて狭持可能に形成されている。
請求項3記載の書籍は、請求項1又は2に記載の書籍において、前記ディスクケースにおける前記透明ホルダ及び可動ホルダの対向面に突設され、光記憶ディスクの保持孔に嵌脱可能に挿嵌され、光記憶ディスクを固定する挿嵌固定部材を備えている。
請求項4記載の書籍は、請求項1から3のいずれかに記載の書籍において、前記ディスク窓は、その開口サイズが前記ケース収容部に嵌装される前記ディスクケースの外形サイズに比べて小さく形成され、そのディスク窓の開口縁部によって前記ディスクケースに収容されている光記憶ディスクの外周縁部が掩覆されている。
請求項5記載の書籍は、請求項1から4のいずれかに記載の書籍において、前記表紙内面に凹設される凹部であって、前記ケース収容部の周縁部のうち前記ディスクケースの開き口側に相当する箇所に、そのケース収容部に連通して欠成される指先挿入凹部を備えており、前記ケース収容部は、その指先挿入凹部を除く周縁部分が前記ディスクケースの外形に適合形成されている。
この請求項5記載の書籍によれば、請求項1から4のいずれかに記載の書籍と同様に作用する上、可動ホルダを回動開放させる場合、書籍の使用者の指先が指先挿入凹部へと挿入され、その指先がディスクケースの開き口に掛けられ、その指先で可動ホルダが表紙内面に対して引き起こされると、可動ホルダが透明ホルダに対して回動されて、ディスクケースが開放される。
請求項6記載の書籍は、請求項1から5のいずれかに記載の書籍において、前記表紙は、その内面に固着され前記ケース収容部が形成される厚板状の表紙基材を備えており、その表紙基材は、その平面サイズが本文用紙の判型と略等しく形成され、前記表紙の内面の縁部を除くほぼ全体に固着されている。
請求項7記載の書籍は、請求項1から6のいずれかに記載の書籍において、前記可動ホルダは透明に形成されている。
請求項8記載の書籍は、請求項1から7のいずれかに記載の書籍において、前記可動ホルダには、前記表紙の外面に施されるデザインに付随または関連した内容のデザインが施されている。
請求項1記載の書籍によれば、光記憶ディスクを収容するディスクケースは、その一部分である透明ホルダ自体が表紙内面に凹設されるケース収容部に固着されるので、ディスクケースが表紙に対してガタつくことを防止できるという効果がある。
また、光記憶ディスクを表紙外面に露呈させるディスク窓は、光記憶ディスクを可動ホルダと共に狭持している透明ホルダ自体によって覆われるので、ディスク窓を覆うための透明板を別途取り付ける必要がなく、その分、書籍全体の部品点数を増加を防止し、書籍の組み立て工程を簡素化して、書籍の製造コストを低減できるという効果がある。
更に、ディスクケースに収容される光記憶ディスクは、透明ホルダ及び可動ホルダ間に狭持されて収容されるので、外部からの衝撃による振動で光記憶ディスク及び透明ホルダが擦れてかかる両者が損傷することを防止できる。その結果、透明ホルダの損傷によるディスク窓からの光記憶ディスクの視認性の低下や、光記憶ディスクの損傷による記憶情報が再生不能となる事態を回避できるという効果がある。
また、可動ホルダについても、連結部を介して透明ホルダと相互に連結されるものであるので、可動ホルダが透明ホルダに対してガタつくこともない。従って、可動ホルダが透明ホルダに対して擦れ動いて透明ホルダが損傷することもなく、その損傷によって透明ホルダの視認性低下が招来することも防止できるという効果がある。
更に、ディスクケースは、それの透明ホルダがケース収容部に嵌装され且つ固着されることで表紙と一体化されているので、表紙を開閉させる際に、ディスクケースが誤ってケース収容部から転落することも防止できるという効果がある。
しかも、ケース収容部の凹設深さはディスクケースの厚みと略等しいか又はそれ以上あるので、ディスクケースが表紙の内面から突き出ることを防止できる。よって、例えば、表紙の上に別の書籍を積み重ねた場合に伴う圧力がディスクケースに作用することを防止して、かかる圧力によるディスクケースが割れるなどする損傷を防止できるという効果がある。
請求項2記載の書籍によれば、請求項1記載の書籍の奏する効果に加え、ディスクケースは、2枚以上の光記憶ディスクを重ね合わせて狭持できるので、判型(サイズ)の比較的小さいな書籍であって光記憶ディスクを平面的に2枚以上並べて収容不能なものであっても、2枚以上の光記憶ディスクを収容して付録することができるという効果がある。
例えば、A5版のなどの極小さめの判型の書籍であっても、直径略120mmの光記憶ディスクを2枚以上付録ができるのである。しかも、2枚以上の光記憶ディスクを平面的に複数枚並べて収容する書籍のように、光記憶ディスクの収容面積を確保するためだけに書籍の判型を必要以上に拡大する必要もなく、その分、書籍の製造コストを低減することもできるという効果がある。
請求項3記載の書籍によれば、請求項1又は2に記載の書籍の奏する効果に加え、光記憶ディスクがディスクケース内に収容される場合、透明ホルダ及び可動ホルダの対向面間に狭持されている光記憶ディスクは、その保持孔に挿嵌固定部材が挿嵌されて固定される。よって、可動ホルダが回動開放された場合に、その可動ホルダ及び透明ホルダによる光記憶ディスクの狭持が解かれても、光記憶ディスクを挿嵌固定部材によりディスクケースに対して確実に固定させておくことができ、光記憶ディスクの転落事故を防止できるという効果がある。
請求項4記載の書籍によれば、請求項1から3のいずれかに記載の書籍の奏する効果に加え、ディスク窓の開口サイズはディスクケースの外形サイズより小さいので、ディスク窓を通じてケース収容部に嵌装されているディスクケースを抜き取ることが不能とされている。よって、例えば、書籍の表紙を開かずにディスク窓を通じてディスクケースごと光記憶ディスクを窃取するような不正行為を予防できるという効果がある。
また、ディスク窓によれば、その開口縁部によってディスクケースに収容されている光記憶ディスクの外周縁部が掩覆されるので、表紙を開かずに書籍の外観を見る限りにおいて、光記憶ディスクの外縁に存在する無機質なディスクケースの構造部分を覆い隠して、光記憶ディスクの表面の主要部のみを露呈させることができるという効果がある。よって、例えば、ディスク窓からディスクケースの構造部分があからさまに現れて、その結果、書籍の美的外観が損なわれるような事態を回避できるという効果がある。
請求項5記載の書籍によれば、請求項1から4のいずれかに記載の書籍の奏する効果に加え、ディスクケースが嵌装されるケース収容部の周縁部は、そのディスクケースの開放時に指先が挿入される指先挿入凹部の凹設箇所を除いて、ディスクケースの外形に適合して形成される。よって、ディスクケースは、指先挿入凹部を除けば、ケース収容部内にほぼ合致して収まり、表紙の一部と化すので、表紙の内面に嵌め込まれたディスクケースと表紙との間に一体性が付与され、表紙内面にデザイン的な統一感を創出できるという効果がある。
請求項6記載の書籍によれば、請求項1から5のいずれかに記載の書籍の奏する効果に加え、表紙内面には表紙基材が固着されるので、ディスク窓を開口形成することに伴う表紙の剛性強度低下を抑制できるという効果がある。
また、表紙自体の厚みがケース収容部に必要な凹設深さよりもほんの僅かに大きいに過ぎない場合や、表紙自体の厚みがケース収容部の凹設深さ未満の場合には、ケース収容部の凹設のために不足する表紙の厚さを表紙基材で補充できる。従って、表紙自体の厚みに左右されることなく、ディスクケースを嵌装するためのケース収容部として充分な凹設深さを確保できるという効果がある。
更に、表紙基材は書籍の内側に綴じ込まれる本文用紙の判型と略等しいので、表紙基材を一見して本文用紙の一部であるかのように見せることができる。よって、書籍の外観上、表紙基材の存在によって表紙の厚みが増したような見た目を与えることがなく、表紙が裏表紙に比して異常に肉厚となって外観的に不格好となることも防止できるという効果がある。
請求項7記載の書籍によれば、請求項1から6のいずれかに記載の書籍の奏する効果に加え、可動ホルダも透明に形成されているので、例えば、表紙を開いて書籍を使用している場合に、ディスクケース内に光記憶ディスクが存在するか否かを可動ホルダ越しに確認できるという効果がある。よって、表紙を開いて書籍を使用する際に、一々表紙を閉じてディスク窓から光記憶ディスクの存否を確認したり、或いは、ディスクケースを開いて光記憶ディスクの存否を確認する手間を解消できるという効果がある。
請求項8記載の書籍によれば、請求項1から7のいずれかに記載の書籍の奏する効果に加え、光記憶ディスクがディスクケースから取り外された場合、可動ホルダに施されるデザインが透明ホルダ越しにディスク窓を通して表紙の外面に露呈されるので、かかる可動ホルダに施されるデザインが表紙の外面に施されるデザインと相俟って、書籍の表紙の外観に様々な趣向を付与できるという効果がある。
以下、本考案の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本考案の一実施例である書籍1の外観斜視図であり、光記憶ディスク(以下「光ディスク」ともいう。)50を抜脱した状態を図示したものである。
図1に示すように、光ディスク50は、略円形状の保持孔51が平面視略中央部分に貫穿される円形板状体であり、具体的には、CDやDVDなどの光学的に記憶情報を読み取り可能な電子情報記憶媒体である。また、図1に示す光ディスク50に関する代表的な寸法値は、例えば、直径が略120mm、厚みが略1mm、保持孔51の内径が略15mmである。
なお、本願の実用新案登録請求の範囲及び明細書において用いる「書籍」とは、一般な語義である本や書物を含むものであることに加え、その他にカタログ、地図、雑誌、写真集、及び画集などの印刷物全般を含むものである。
図1に示すように、書籍1は、上記した光ディスク50を付録物として付録することができる印刷物であり、平面視略長方形の厚板状に形成される表表紙2及び裏表紙3を備えている。表表紙2と裏表紙3との間には複数枚の本文用紙4が積層して綴じ込まれており、その本文用紙4と上記した表表紙2との間には、後述するケース収容部7が凹設される略厚板状の表紙基材5が介装されている。
また、表表紙2の外面2a(図1の上側面)における略中央部分には平面視略円形状のディスク窓6が開口形成されており、このディスク窓6は、表表紙2の厚さ方向に貫通された開口窓である。このディスク窓6の開口部は、ディスクケース20の透明な固定ホルダ21により覆われており、この固定ホルダ21越しにディスクケース20に収容される光ディスク50が表表紙2の表面2a側に露呈されるように構成されている。
図2は、見開き状態の書籍1の平面図であって、ディスクケース20の開放状態を図示したものである。また、図中の2点鎖線は、光ディスク50を図示したものである。図2に示すように、表表紙2の内面2bには、その表表紙2の内面2bの縁部を除くほぼ全体に上記した表紙基材5が接着剤や糊剤などを介して固着されており、この表紙基材5はその平面サイズが本文用紙4の判型と略等しく形成されている。
この表紙基材5は、例えば、厚紙やボール紙又はそれらに比べて軽量な発砲ウレタン、発泡スチロール若しくはスポンジゴムなどの厚板状の素材で形成されており、この表紙基材5には、光ディスク50を収容する平面視略矩形状の有底凹部であるケース収容部7が凹設されている(図4参照)。
ケース収容部7は、ディスクケース20を表表紙2の内面2a側に収容するための凹部であり、ディスクケース20の厚みと略等しいか又はそれ以上の凹設深さを有している。また、ケース収容部7は、後述する指先挿入凹部8の凹設箇所を除いて、その開口形状がディスクケースの外形に適合形成されており、ディスクケース20がほぼ合致した状態で嵌装されている。また、ケース収容部7の周縁部のうち、ディスクケース20の開き口側(図2上側)に相当する箇所には、平面視略半円形の指先挿入凹部8がケース収容部7に連通して欠成されている。
この指先挿入凹部8は、ケース収容部7と共に表紙基材5に凹設される凹部であり、可動ホルダ22を固定ホルダ21に対して引き起こしてディスクケース20を開放する場合に指先が挿入される部位である。なお、本実施例におけるケース収容部7及び指先挿入凹部8の凹設深さは、ディスクケース20の厚みが略5mm程度であるのに対して、それと等しい略5mm程度とされている。
ところで、ケース収容部7の底面略中央部分には、上記したディスク窓6が開口形成されており、このディスク窓6は表表紙2の外面2aまで貫通されている。また、ケース収容部7の底面におけるディスク窓6の非形成部分には、ディスクケース20の固定ホルダ21が接着剤などを介して固着されており、この固定ホルダ21によってディスク窓6の全体が覆われている。
ディスクケース20は、光ディスク50を収容するためのケースであり、ケース収容部7内に嵌装されている。このディスクケース20は、光ディスク50を表裏面から狭持する固定ホルダ21及び可動ホルダ22を備えており、そのうちの固定ホルダ21については透明材料で形成されている。
なお、本願の実用新案登録請求の範囲及び明細書において、透明とは、一般的に「透明」が意味する無色透明などの語意に加えて、ディスクケース20内における光ディスク50に施されるデザインを視認可能な程度の半透明を含む概念である。
固定ホルダ21及び可動ホルダ22は、ケース収容部7の縁辺(図2の下端辺)に沿って設けられる連結部23を介して相互に回動開閉可能に連結されている。また、ディスクケース20は、上記した連結部23を除く箇所、例えば、連結部23が設けられる縁辺部に対する対向辺部(図2の上端辺)に、固定ホルダ21及び可動ホルダ22同士を相互に封止する係合構造(図示せず)が設けられている。
ところで、ディスクケース20は、2枚の光ディスク50を重ね合わせて狭持可能に形成されており、固定ホルダ21及び可動ホルダ22の対向面略中央部分には挿嵌固定突起21a,22aがそれぞれ突設されている。挿嵌固定突起21a,22aは、いずれも、光ディスク50の保持孔51内に嵌脱可能に挿嵌され、光ディスク50を固定ホルダ21及び可動ホルダ22に対してそれぞれ固定して、ディスクケース20から脱落することを防止するものである。
また、ディスクケース20の外形サイズは、上記したディスク窓6の開口サイズに比べて大きく形成されており、表表紙2の外面2a側からディスク窓6を通じてディスクケース20が抜き取られないように形成されている。このようにして、光ディスク50がディスクケース20ごとディスク窓6から窃取されることを予防している。
なお、以上のように説明したディスクケース20としては、例えば、光ディスク50用の量産型のディスクケースを使用することもでき、さすれば書籍1全体としての製造コストの低減も図られる。
図3は、書籍1の平面図である。図3に示すように、ディスク窓6の内径は、ディスクケース20内に収容される光ディスク50の外径より小さく形成されている。つまり、ディスク窓6は、その開口縁部によって、ディスクケース20に収容されている光ディスク50の外周縁部を掩覆すると共に、光ディスク50の外縁に存在するディスクケースの構造部分を覆い隠すように形成されている。従って、ディスクケース20に光ディスク50が収容される場合、ディスク窓6からは、光ディスク50の表面のうち主要部のみが露呈される。
ところで、可動ホルダ22は、それ自体が透明であっても、表表紙2の外面2aに施されるデザイン(文字、図形、模様若しくは色彩又はこれらが結合したもの)に付随または関連した内容のデザインが施されたものであっても、良い。
例えば、可動ホルダ22が透明ならば、表表紙2を開いて書籍1を使用している場合に、ディスクケース20内に光ディスク50が存在するか否かを可動ホルダ22越しに確認でき、一々表表紙2を閉じてディスク窓6から光ディスク50の存否を確認したり、或いは、ディスクケース20を開いて光ディスク50の存否を確認する手間を解消できる。
一方、表表紙2の外面2aのうちディスク窓6を除く部分(即ち、ディスク窓6の非形成部分)に、所望内容のデザインを施すとともに、そのデザインに付随または関連する内容のデザインを光ディスク50や可動ホルダ22に施すこともできる。
さすれば、表表紙2の外面2aと、固定ホルダ21越しに目視される光ディスク50又は可動ホルダ22のデザインとの間に付随又は関連性を持たせたデザインを施して、その結果、書籍1全体としての意匠的効果を高め、書籍1の商品価値を向上させることもできる。
図4は、図2のIV−IV線における断面図であり、図2に比べて固定ホルダ21に対する可動ホルダ22の開き角を小さくしたものである。図4に示すように、ディスクケース20の連結部23には、固定ホルダ21及び可動ホルダ22を相互に回動可能に連結する回動軸23aが設けられている。
次に、上記のように構成された書籍1の使用方法について説明する。まず、光ディスク50を書籍1に収容する場合、表表紙2が開かれ、表紙基材5の内面が現れると、ケース収容部7に嵌装されたディスクケース20も現れる。ここで、指先が指先挿入凹部8へ挿入され、その指先が可動ホルダ22の縁辺に掛けられ、可動ホルダ22が表表紙2に対して手前側に引き起こされると、図示しない係合構造による封止状態が解除されると共に、連結部23の回動軸23aを介して、可動ホルダ22が固定ホルダ21に対して回動され、ディスクケース20が開放される。
ディスクケース20の開放後、光ディスク50を固定ホルダ21及び可動ホルダ22間に狭入させるようにしつつ、光ディスク50,50の保持孔51,51内にそれぞれ挿嵌固定突起21a,22aが挿嵌されると、光ディスク50,50が固定ホルダ21及び可動ホルダ22にそれぞれ固定される。その後、可動ホルダ22が連結部23を介して回動閉塞され、両ホルダ21,22が相互に係合構造を介して封止されると、光ディスク50,50が両ホルダ21,22間に狭持されて、ディスクケース20内に収容される。
そして、書籍1の表表紙2が閉じられると、ディスク窓6から透明な固定ホルダ21越しに光ディスク50が露呈される。この結果、表表紙2が閉じられたままの状態でも、光ディスク50を、表表紙2の外面2a側から目視することができる。
一方、光ディスク50を書籍1から抜脱させる場合には、まず、表表紙2が開かれた後、指先が指先挿入凹部8へ挿入され、その指先で可動ホルダ22が表表紙2に対して手前側に引き起こされると、上記と同様にディスクケース20が開放される。このディスクケース20の開放後、挿嵌固定突起21a,22aが押圧されると、これらによる光ディスク50,50の固定が解除されて、光ディスク50,50が固定ホルダ21及び可動ホルダ22から取り外される。
以上、実施例に基づき本考案を説明したが、本考案は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、本実施例では、ディスク窓6が開口形成される表紙として表表紙2を例に説明したが、本考案が適用される書籍の表紙は必ずしも表表紙に限定されるものではなく、裏表紙に対してディスク窓及びその他の構成要素を適用することもできる。
また、本実施例では、光ディスク50の平面形状が円形状で、保持孔51の開口形状が略円形状のものについて説明したが、光ディスクの平面形状および保持孔の開口形状は必ずしもこれに限定されるものではなく、平面形状が略長方形状のカード型の光ディスクであったり、保持孔の開口形状が矩形状など非円形状の光ディスクがあれば、その光ディスクの形態に適合するように、ディスク窓、ディスクケース、ケース収容部の形態を随時変更することができる。また、光ディスクの外径又は保持孔の内径は上記例示以外のものでも良い。
また、本実施例のディスクケース20は、主として、挿嵌固定突起21a,22aによって光ディスク50を固定ホルダ21及び可動ホルダ22に固定するものであった。しかしながら、光ディスクの固定方式は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、挿嵌固定突起に相当する部材が非装備のディスクケースを使用する場合にあっては、ディスクケースは、光ディスクの表裏面に固定ホルダ及び可動ホルダを密着させて光ディスクを狭持固定するものとする必要がある。
また、本実施例では、2枚の光ディスク50を収容可能なディスクケース20を例に説明したが、かかるディスクケースの形態は、必ずしも光ディスクを2枚収容可能なものに限定されるものではなく、その他の形態、例えば、光ディスクを1枚収容するタイプのもの、又は、3枚以上収容可能なタイプのものであっても良い。
また、本実施例では、図1又は図2に図示する構造を有するディスクケースを用いて説明したが、ディスクケースの構造は必ずしもこれに限定されるものではなく、2枚のホルダが開閉可能に連結されてそのホルダ間に光ディスクを挟み込むタイプのものであれば、これとは異なる構造を各部に有するディスクケースであっても良い。
本考案の一実施例である書籍の外観斜視図である。 見開き状態の書籍の平面図であって、ディスクケースの開放状態を図示したものである。 書籍の平面図である。 図2のIV−IV線における断面図である。
符号の説明
1 書籍
2 表表紙(表紙)
3 裏表紙(表紙)
4 本文用紙
5 表紙基材(表紙基材、表紙の一部)
6 ディスク窓
7 ケース収容部
8 指先挿入凹部
20 ディスクケース
21 固定ホルダ(透明ホルダ)
21a 挿嵌固定突起(挿嵌固定部材の一部)
22 可動ホルダ(可動ホルダ)
22a 挿嵌固定突起(挿嵌固定部材の一部)
23 連結部
50 光記憶ディスク,光ディスク
51 保持孔

Claims (8)

  1. 光記憶ディスクを付録可能に形成される書籍において、
    光記憶ディスクを表裏面から狭持する透明ホルダ及び可動ホルダと、その透明ホルダ及び可動ホルダを回動開閉可能に連結する連結部とを有し、且つ、その連結部を除く箇所にて前記透明ホルダ及び可動ホルダ同士を封止して光記憶ディスクを収容するディスクケースと、
    そのディスクケースの厚みと略等しいか又はそれ以上の板厚を有する厚板状の表紙と、
    その表紙の内面に凹設される凹部であって前記ディスクケースの厚みと略等しいか又はそれ以上の深さを有するとともに、そのディスクケースが嵌装されて前記透明ホルダが固着されるケース収容部と、
    そのケース収容部の底面の一部に前記表紙の外面に貫通して開口形成され、その開口部が前記透明ホルダにより覆われ、その透明ホルダ越しに前記ディスクケースに狭持される光記憶ディスクを露呈させるディスク窓とを備えていることを特徴とする書籍。
  2. 前記ディスクケースは、2枚以上の光記憶ディスクを重ね合わせて狭持可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の書籍。
  3. 前記ディスクケースにおける前記透明ホルダ及び可動ホルダの対向面に突設され、光記憶ディスクの保持孔に嵌脱可能に挿嵌され、光記憶ディスクを固定する挿嵌固定部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の書籍。
  4. 前記ディスク窓は、その開口サイズが前記ケース収容部に嵌装される前記ディスクケースの外形サイズに比べて小さく形成され、そのディスク窓の開口縁部によって前記ディスクケースに収容されている光記憶ディスクの外周縁部が掩覆されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の書籍。
  5. 前記表紙内面に凹設される凹部であって、前記ケース収容部の周縁部のうち前記ディスクケースの開き口側に相当する箇所に、そのケース収容部に連通して欠成される指先挿入凹部を備えており、
    前記ケース収容部は、その指先挿入凹部を除く周縁部分が前記ディスクケースの外形に適合形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の書籍。
  6. 前記表紙は、その内面に固着され前記ケース収容部が形成される厚板状の表紙基材を備えており、
    その表紙基材は、その平面サイズが本文用紙の判型と略等しく形成され、前記表紙の内面の縁部を除くほぼ全体に固着されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の書籍。
  7. 前記可動ホルダは透明に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の書籍。
  8. 前記可動ホルダには、前記表紙の外面に施されるデザインに付随または関連した内容のデザインが施されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の書籍。
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