JP3112554B2 - 高周波用ローパスフィルタ - Google Patents
高周波用ローパスフィルタInfo
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- JP3112554B2 JP3112554B2 JP04091662A JP9166292A JP3112554B2 JP 3112554 B2 JP3112554 B2 JP 3112554B2 JP 04091662 A JP04091662 A JP 04091662A JP 9166292 A JP9166292 A JP 9166292A JP 3112554 B2 JP3112554 B2 JP 3112554B2
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- electrodes
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Description
ルタに関し、特にたとえば、電極パターンを形成した層
を積層することによって、インダクタとコンデンサとを
π型接続した回路を形成した、高周波用ローパスフィル
タに関する。
波用ローパスフィルタを示す分解斜視図である。高周波
用ローパスフィルタ1は、誘電体層2を含む。誘電体層
2上には、アース電極3が形成される。さらに、誘電体
層2を挟んで、アース電極2と対向するように、3つの
コンデンサ電極4a,4b,4cが形成される。これら
のコンデンサ電極4a〜4cとアース電極3との間に、
静電容量が形成される。また、誘電体層2を挟んで、コ
ンデンサ電極4a〜4cと間隔を隔てて、2つのコイル
電極5a,5bが形成される。これらのコイル電極5
a,5bは、蛇行するように形成される。これらのコイ
ル電極5a,5b上には、誘電体層2を挟んで、シール
ド電極6が形成される。そして、シールド電極6上に
は、誘電体層2が形成される。
は、複数の外部電極(図示せず)が形成される。これら
の外部電極によって、アース電極3の引出端子3aとシ
ールド電極6の引出端子6aとが接続される。また、一
方のコイル電極5aは、コンデンサ電極4aとコンデン
サ電極4bとに接続される。さらに、他方のコイル電極
5bは、コンデンサ電極4aとコンデンサ電極4cとに
接続される。この高周波用ローパスフィルタ1は、イン
ダクタとコンデンサとをπ型接続した回路を形成してい
る。
高周波用ローパスフィルタでは、コイル電極とシールド
電極との間に浮遊容量が発生したり、これらの電極間に
電磁波が飛び込んで、予期しない共振が発生する。その
ため、この共振において、不要な通過帯域が発生し、高
周波用ローパスフィルタの周波数特性にスプリアスが発
生する。
プリアスの発生しない、良好な周波数特性を有する高周
波用ローパスフィルタを提供することである。
と、誘電体層を挟んで前記アース電極に対向することに
より前記アース電極との間に静電容量を形成する同一面
上に並んで形成された3つのコンデンサ電極と、2つの
外部電極と、誘電体層を挟んで前記コンデンサ電極およ
び前記アース電極と間隔を隔てた同一面上に形成される
2つのミアンダ状のコイル電極を含み、前記2つのミア
ンダ状のコイル電極のそれぞれの一端部が、前記3つの
コンデンサ電極の内の1つのコンデンサ電極に共に接続
されるとともに、前記2つのミアンダ状のコイル電極の
それぞれの他端部が、前記3つのコンデンサ電極の内の
他の2つのコンデンサ電極に接続され、前記2つのコン
デンサ電極が前記2つの外部電極にそれぞれ接続され、
前記アース電極および前記コンデンサ電極が存在する側
と反対側の前記コイル電極上に誘電体層のみが形成され
た、高周波用ローパスフィルタである。
複数のコンデンサ電極との間に複数の静電容量が形成さ
れ、誘電体層の同一面上に形成された複数のコイル電極
によって複数のインダクタタが形成される。これらのイ
ンダクタと静電容量とで、高周波用ローパスフィルタが
形成される。この高周波用ローパスフィルタにおいて、
コイル電極上には誘電体層のみが存在し、この誘電体層
によって外界からの影響が防がれる。
体層のみが形成され、従来のようなシールド電極がない
ため、このようなシールド電極とコイル電極との間に浮
遊容量が発生せず、また電磁波の影響も少なくなる。そ
のため、高周波域において、不要な共振が発生せず、そ
れによる不要な通過帯域も発生しない。したがって、こ
の高周波用ローパスフィルタの周波数特性のスプリアス
が少なく、安定した特性を得ることができる。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
る。この高周波用ローパスフィルタ10は、積層体11
を含む。積層体11は、図2に示すように、第1の誘電
体層12を含む。第1の誘電体層12上には、その周辺
部を除く全面にアース電極14が形成される。アース電
極14から第1の誘電体層12の端部に向かって、4つ
の引出端子16a,16b,16cおよび16dが形成
される。2つの引出端子16a,16bは、第1の誘電
体層12の一端側に向かって形成され、互いに間隔を隔
てて形成される。別の2つの引出端子16c,16d
は、第1の誘電体層12の他端側に向かって形成され、
その中央付近で近接した位置に形成される。
8が配置される。第2の誘電体層18上には、3つのコ
ンデンサ電極20,22および24が形成される。コン
デンサ電極20は、第2の誘電体層18の一端寄りにお
いて、ほぼ中央付近に形成される。また、コンデンサ電
極22,24は、第2の誘電体層18の他端寄りにおい
て、両側に間隔を隔てて形成される。コンデンサ電極2
0から第2の誘電体層18の一端に向かって、接続端子
20aおよび20bが形成される。これらの接続端子2
0a,20bは、第2の誘電体層18の一端側の中央部
付近で、互いに近接して形成される。また、コンデンサ
電極22,24から第2の誘電体層18の他端に向かっ
て、それぞれ接続端子22a,24aが形成される。こ
れらの接続端子22a,24aは、互いに間隔を隔てて
形成される。これらのコンデンサ電極20,22,24
は、図3に示すように、アース電極14に対向するよう
に形成される。
第3の誘電体層26が配置される。第3の誘電体層26
上には、2つのコイル電極28および30が形成され
る。これらのコイル電極28,30は、第3の誘電体層
26の一端から他端に向かって蛇行するミアンダライン
として形成される。コイル電極28の一端部28aはコ
ンデンサ電極20の接続端子20aに対応する位置に配
置され、他端部28bはコンデンサ電極22の接続端子
22aに対応する位置に配置される。また、コイル電極
30の一端部30aはコンデンサ電極20の接続端子2
0bに対応する位置に配置され、他端部30bはコンデ
ンサ電極24の接続端子24aに対応する位置に配置さ
れる。さらに、コイル電極28,30上には、第4の誘
電体層32が配置される。第4の誘電体層32は、たと
えば50μm以上の厚みとなるように形成される。
て、積層体11が形成される。この積層体11の側面に
は、8つの外部電極34a,34b,34c,34d,
34e,34f,34gおよび34hが形成される。こ
れらの外部電極34a〜34hのうち、4つの外部電極
34a〜34dは積層体11の一端側に形成され、他の
4つの外部電極34e〜34hは積層体11の他端側に
形成される。これらの外部電極34a〜34hは、積層
体11の上面から側面を経て、下面に達するように形成
される。
4gは、それぞれアース電極14の引出端子16a,1
6b,16cおよび16dに接続される。また、外部電
極34bは、コイル電極28の一端部28aとコンデン
サ電極20の接続端子20aとに接続される。さらに、
外部電極34eは、コイル電極28の他端部28bとコ
ンデンサ電極22の接続端子22aとに接続される。ま
た、外部電極34cは、コイル電極30の一端部30a
とコンデンサ電極20の接続端子20bとに接続され
る。さらに、外部電極34hは、コイル電極30の他端
部30bとコンデンサ電極24の接続端子24aとに接
続される。
とえば誘電体セラミックグリーンシート上に各電極の形
状に電極ペーストを塗布し、積層して焼成することによ
り形成される。このとき、各誘電体層の厚みにしたがっ
て、積層するセラミックグリーンシートの枚数が調整さ
れる。なお、外部電極を形成するには、積層体を焼成す
る前に電極ペーストを塗布し、一体的に焼成してもよい
し、積層体を焼成した後に電極ペーストを塗布して焼き
付けてもよい。
4に示すように、インダクタンスL1 ,L2 と静電容量
C1 ,C2 ,C3 とがπ型接続された等価回路を有す
る。この高周波用ローパスフィルタ10では、たとえば
1GHz以下に通過帯域を有するフィルタを得ることが
できる。この高周波用ローパスフィルタ10では、コン
デンサ電極20,22,24の配置およびアース電極1
4の引出端子16a,16b,16c,16dの位置を
図3に示すようにすることによって、アース電極14と
コンデンサ電極20,22,24との間の距離を小さく
し、図4に示す等価回路の静電容量とアースとの間に生
じるインダクタンスを小さくしている。また、アース電
極の引出端子の数を多くすることによって、これらの引
出端子に生じるインダクタンスを反比例的に小さくし、
さらにアースの強化を図っている。さらに、コイル電極
28,30をミアンダラインにすることによって、外界
からの影響を少なくしている。
コイル電極28,30上に、従来の高周波用ローパスフ
ィルタのようなシールド電極が形成されていない。その
ため、コイル電極とこのシールド電極との間に浮遊容量
が発生せず、外界から飛び込んでくる電磁波の影響も少
ない。したがって、不要な共振が発生せず、それによる
不要な通過帯域も発生しない。したがって、高周波用ロ
ーパスフィルタ10の周波数特性にスプリアスが発生し
にくい。
極を形成したものと、この発明の高周波用ローパスフィ
ルタとを用いて、周波数特性を測定した。そして、その
結果を図5および図6に示した。図5はこの発明の高周
波用ローパスフィルタの特性であり、図6はシールド電
極を形成した高周波用ローパスフィルタの特性である。
図6では、3〜3.4GHz付近に減衰量の劣下した部
分、すなわち、通過帯域が存在する。しかしながら、図
5では、1GHzを超える部分で減衰量が大きくなり、
この範囲で減衰量の低下した部分がない。このように、
この発明の高周波用ローパスフィルタでは、通過帯域に
おける挿入損失が0.5dB以下で、1GHz〜7GH
zの間において30dB以上の減衰量を確保することが
できた。
電極が存在しないことによって、シールド効果が損なわ
れるように思われるが、コイル電極28,30上に50
0μm以上の誘電帯層を形成することによって、特性上
問題ないことが確認され、シールド効果も損なわれてい
ないことがわかった。
5.0×2.0mmという超小型で、スプリアスのない
良好な周波数特性を有する高周波用ローパスフィルタを
得ることができた。
の分解斜視図である。
電極とコンデンサ電極との関係を示す平面図である。
路図である。
特性を示すグラフである。
を示すグラフである。
フィルタを示す分解斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】アース電極、 誘電体層を挟んで前記アース電極に対向することにより
前記アース電極との間に静電容量を形成する同一面上に
並んで形成された3つのコンデンサ電極、2つの外部電
極、および 誘電体層を挟んで前記コンデンサ電極および前記アース
電極と間隔を隔てた同一面上に形成される2つのミアン
ダ状のコイル電極を含み、前記2つのミアンダ状のコイル電極のそれぞれの一端部
が、前記3つのコンデンサ電極の内の1つのコンデンサ
電極に共に接続されるとともに、前記2つのミアンダ状
のコイル電極のそれぞれの他端部が、前記3つのコンデ
ンサ電極の内の他の2つのコンデンサ電極に接続され 、前記2つのコンデンサ電極が前記2つの外部電極にそれ
ぞれ接続され、 前記アース電極および前記コンデンサ電極が存在する側
と反対側の前記コイル電極上に誘電体層のみが形成され
た、高周波用ローパスフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04091662A JP3112554B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 高周波用ローパスフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04091662A JP3112554B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 高周波用ローパスフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05259702A JPH05259702A (ja) | 1993-10-08 |
JP3112554B2 true JP3112554B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=14032705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04091662A Expired - Lifetime JP3112554B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 高周波用ローパスフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3112554B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102671735B1 (ko) * | 2023-12-19 | 2024-06-04 | 주식회사 하백 | 유압모터펌프 수문을 포함하는 유압식 수문관리 시스템 |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
WO2006022098A1 (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Lc複合部品 |
JP2010147320A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Alps Electric Co Ltd | 高周波回路モジュール |
JP7096992B2 (ja) * | 2017-10-31 | 2022-07-07 | 大日本印刷株式会社 | 貫通電極基板及び実装基板 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5739124U (ja) * | 1980-08-15 | 1982-03-02 |
-
1992
- 1992-03-16 JP JP04091662A patent/JP3112554B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102671735B1 (ko) * | 2023-12-19 | 2024-06-04 | 주식회사 하백 | 유압모터펌프 수문을 포함하는 유압식 수문관리 시스템 |
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JPH05259702A (ja) | 1993-10-08 |
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