JP3112528B2 - 立体眼底カメラ - Google Patents

立体眼底カメラ

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JP3112528B2 JP03313303A JP31330391A JP3112528B2 JP 3112528 B2 JP3112528 B2 JP 3112528B2 JP 03313303 A JP03313303 A JP 03313303A JP 31330391 A JP31330391 A JP 31330391A JP 3112528 B2 JP3112528 B2 JP 3112528B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体眼底カメラに係わ
り、特に立体視用の左右画像の各々において好適な合焦
作動の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、対物レンズを介して入射する
眼底からの反射光束を2孔絞りで分割し、分割された各
光束を一対の結像光学系に導き、同時立体視を可能とし
た同時立体視眼底カメラが古くから知られている(例え
ば、DavidD.Donaldson 「A NEW CAMERA FOR STEREOSCOP
IC FUNDUS PHOTOGRAPHY」TR. AM. OPHTH. SOC.,vol.621
964, P437 〜)。この同時立体眼底カメラでは、眼底
の所望の部位の撮影を行うために、一対の結像光学系内
でそれぞれ一対に設けられた合焦レンズで同一のピント
面の左右画像を得る機構となっている。
【0003】
【発明が解決すべき課題】図4のステレオ画像は眼底の
乳頭部の像であり、乳頭部においては陥凹形状、血管の
走行状態、及び色の情報などが診断の対象となる。この
部分はいわゆるカップ(C)及びディスク(D)と呼ば
れる部分と中程の陥凹部からなり、他の眼底部に比べて
立体的な形状をなしている。表層にピントを合わせて写
真を撮るか、陥凹の底に合わせて撮るかによって、診断
価値の上では差異が出る。ところが従来の装置では、特
定の部位にピント面を合わせると他の部位ではピントが
ボケるので、ピント位置をかえた複数回のステレオ撮影
が必要であった。
【0004】本発明の目的は、観察者に被検眼眼底の表
層と眼底の深部や手前の硝子体等の全体に亘ってピント
が合ったように観察可能な立体眼底カメラを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するために、本
発明の立体眼底カメラは次のような特徴を有する。 (1) 眼底からの反射光束を2光束に分割し、分割さ
れた各光路に各々結像光学系を設け、眼底の立体観察又
は立体撮影を行う立体眼底カメラにおいて、被検眼眼底
にピントを合わせるために前記各々の結像光学系に配置
された合焦レンズと、該両合焦レンズが異なった物体面
の像を各々に所定の面に結像する合焦手段とを有するこ
とを特徴としている。
【0006】(2) (1)の異なった物体面とは、一
方は網膜面であり他方はその前後面、例えば網膜内皮層
や乳頭陥凹面または硝子体であることを特徴としてい
る。
【0007】(3) (1)の合焦手段とは、各々の物
体面を前記所定の面に結ぶために両合焦レンズを個別に
作動させることを特徴としている。
【0008】(4) (1)の合焦手段とは、同一物体
面の像を結像するために前記該両合焦レンズが同期して
作動させる第1合焦手段と、異なった物体面の像を結像
するために前記該両合焦レンズが個別に作動させる第2
合焦手段と、前記第1合焦手段と第2合焦手段のいずれ
を作動させるか選択する選択手段とを有することを特徴
としている。
【0009】(5) (4)の第1合焦手段とは、前記
第2合焦手段をクラッチにて連結自在に構成したことを
特徴としている。
【0010】
【作 用】本発明によれば、2光束に分割された眼底か
らの反射光束の各光路に配置された合焦レンズを異なる
位置に移動することにより、異なる物体面の像の一対の
画像が得られる。一対の画像の一方では手前でピントが
合い奥でボケ味のある像が、他方では奥でピントが合い
手前でボケ味のある画像が得られる。ところで、各々の
眼の生理的作用に着目するとき、ピントの合った部分を
注視すると、ボケ味のある像側の方は立体視用の生理的
認識のみを残し、像の見え方はピントの合った方に引か
れボケ味がキャンセルされて見える。従って、両画像に
よる立体視下では一応、手前から奥まで全体的にピント
の合った画像として観察される。
【0011】また、両者のピント面のずれが小さいこと
を考慮すると、合焦レンズが同期して作動させる第1合
焦手段と、異なったピント面の像を結像するために前記
該両合焦レンズが個別に作動させる第2合焦手段とを選
択的に使用することにより、迅速なピント合わせができ
るとともに、従来装置と同様な同一物体面の画像も得る
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 [構成]図1は本発明の一実施例の光学系を横から見た
ときの概略配置図であり、照明光学系、撮影光学系、観
察光学系からなる。図2は図1の光学系を上から見た図
である。
【0013】(照明光学系)1は観察用光源であるハロ
ゲンランプ、2はコンデンサーレンズ、3は撮影用光源
であるキセノンフラッシュランプである。ハロゲンラン
プ1とキセノンフラッシュランプ3はコンデンサーレン
ズ2に対して共役な位置にある。4はビームスプリッタ
ー、5はリレーレンズ、6は開口絞りである。7は光路
を変えるためのミラー、8は照明系リレーレンズ、9は
中心部に黒点10を有し有害光を除去するための標板、
11は照明系リレーレンズ、12は穴開きミラーであ
る。開口絞り6はリング状のスリットから構成されてお
り、穴開きミラー12の開口部近傍にスリットの中間像
を形成し、穴開きミラー12で反射した後、対物レンズ
13により角膜近傍にスリット像を結像し被検眼14の
眼底を照明する。
【0014】(撮影光学系)13は対物レンズ、15は
2孔絞りである。2孔絞り15は被検眼瞳孔と対物レン
ズ13に対して共役になるように配置されており、この
絞りで光束を二分している。16、17は光束分離プリ
ズムで、光束分離プリズム16は二分された光束の左右
を入替えるためのもので、光束分離プリズム17は二分
された光束を所定の間隔で平行に据置く。
【0015】被検眼の眼底で反射した光束は対物レンズ
13によりA点で倒立の中間像を結んだ後、穴開きミラ
ー12の開口部を通過し、2孔絞り15、光束分離プリ
ズム16、17を透過して後、リレーレンズ18、フォ
ーカシングレンズ19、結像レンズ21により眼底像を
フィルム面22に結像する。フォーカシンクレンズ19
は、光軸方向を移動可能で被検眼の屈折力を調整してフ
ィルム面22に眼底像のピントを合せる。20ははね上
げミラーで、撮影光学系と観察光学系の光路を切替える
もので、キセノンフラッシュランプ3の発光と同期して
おり、はね上げミラー20を矢印方向にはね上げると同
時に、ランプ3が発光し眼底からの撮影光束をフィルム
面に導く。
【0016】(観察光学系)観察光学系は対物レンズ1
3乃至はね上げミラー20の撮影光学系の光学系と共用
する。対物レンズ13乃至フォーカシングレンズ19を
介して導かれた眼底からの観察光束は、はね上げミラー
20により反射された後、さらにミラー23により光路
を変更する。観察系結像レンズ24、接眼視野絞り2
5、接眼レンズ26を介して撮影者27は被検眼の眼底
像を観察する。
【0017】(フォーカシングレンズ駆動機構)図5は
フォーカシングレンズ19a、bの駆動機構を示す図で
ある。30a,bは19a,bの鏡筒部であり、31
a,bは鏡筒部30a,bを前後に移動させるためのラ
ックギア、32a,bはラックギア31a,bを駆動す
るためのピニオンギアである。ピニオンギア32a,b
は眼底カメラ筐体部の外部にあるノブ33a,bに軸支
されており、かつラックギア31a,bに対するピニオ
ンギア32a,bの歯幅の方向の長さの範囲で、噛合い
ながら左右にスライド可能である。また、双方の間には
所定の位置で噛合う(或いは自由に離脱)クラッチ部3
4a,bが設けられ、このクラッチ部はスプリング35
a,bにより互いに圧接されるようになっている。クラ
ッチ部が噛合う位置とは、フォーカシングレンズ19
a,bが同時に同一物体面にピントを結ぶために一対で
並動する位置のことである。クラッチの噛合いの一例を
図6に示す。
【0018】[動 作]以上の構成の実施例において、
その動作を説明する。ケーシングに収められた光学系本
体は移動台に載置され、摺動機構により移動台は固定台
と相対移動する。固定台に固着されたアゴ台に被検者を
固定し、観察用光源であるハロゲンランプ1を点灯し、
被検眼を照明する。ジョイスティックにより摺動機構を
動作させ、光学系を前後左右上下に動かして、撮影者は
照明系の開口絞り6の角膜上での像と被検眼の瞳孔が所
定の位置関係になるようにアライメントする。ほぼアラ
イメントができると、照明光が眼底を照明することにな
る。
【0019】眼底での反射光は対物レンズを通過後、A
に中間像を形成する。この眼底像は倒立像である。その
後穴開きミラー12を通過し、2孔絞り15で光束が左
右2光束に分割される。次に、2孔絞り15直後の光束
分離プリズム16により、左右の光束を入替えて分離さ
れる。分離した光束はプリズム17a,bで各々反射し
た後、一対の結像レンズ系、即ち、リレーレンズ18
a,b、フォーカシングレンズ19a,b、観察光学系
結像レンズ24a,bにより接眼レンズの視野絞り25
a,b上のB,B' に結像する。この眼底像は正立像で
ある。撮影者はこの像を観察することにより、眼底の立
体観察をすることができる。
【0020】通常の立体撮影においては、同一物体面に
ピントを合わせる。これにより一般的な撮影目的が達せ
られる。この場合には、クラッチ34a,bが噛合って
いる状態(フォーカスノブを軸方向に引かない限りクラ
ッチが噛合っている)のままフォーカスノブ33a(ま
たは33b)を回転し、フォーカシングレンズ19a,
bを同期して移動する。撮影者は左右の像を観察しなが
ら、最良なピント位置にフォ−カスを合わせると同時
に、フレアのでない状態にアライメントを微調整する。
アライメント及びピント合わせが終了し撮影ボタンを押
すと、それに同期して撮影系内のはね上げミラー20が
はね上がり、キセノンフラッシュランプ3が発光する。
フィルム面の左右の撮影像は同一物体面のピントを結ぶ
像である。このようにして撮影された眼底像は図3に示
すごとくの一対のステレオ画像である。
【0021】次に、左右が異なった物体面にピントを合
わせる場合について説明する。ここでは左右画像の一方
を表層にピントを合わせ、もう一方を陥凹の底にピント
を合わせて、同時立体撮影を行う例で説明する。まず、
フォーカスノブを軸方向に引かずに、フォーカスノブ3
3a(または33b)を回転し、フォーカシングレンズ
19a、bを同期して移動する。このとき双方とも同一
物体面にピントを結ぶので、表層にピントを合わせる。
次に、フォーカスノブ33a(または33b)を軸方向
に引きクラッチを外し、フォーカスノブの一方をさらに
回転し、陥凹部の底にピントを合わせる。この時点で、
左右の画像は一方が表層に、他方が陥凹にピントが合っ
た2つの画像となるので、この状態での前述の眼底カメ
ラ動作に従って撮影ボタンを押すと、フィルムには異な
った物体面のピントを結ぶ一対のステレオ画像が得られ
る。尚、ノブ33a(またはb)を回転させて、クラッ
チ34a,bが噛合う位置にくれば、スプリングの圧接
により自動的に元の噛合った状態に戻すことができる。
【0022】以上の実施例は種々の変容が可能であり、
本実施例では合焦レンズの駆動をメカ的機構により行っ
たが、合焦レンズの駆動(連動や単独移動)を電気的制
御により行っても良い。また、予め異なった物体面の一
対のステレオ画像を得るには、2つの合焦レンズを移動
する際に所定量(平均的ズレ量)だけピントがズレた位
置に移動するようにしても良い。観察系をモニタ観察系
に置き換える等の変容も可能であることは明らかであ
り、これらの変容も技術思想を同一にする限り、本発明
に含まれることはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、左右の合焦レンズを異
なった位置に移動できるので、必要に応じて眼底の手前
から奥の面までピントの合った立体映像を得ることがで
きる。また、僅かにピントを修正移動させるだけで良い
ので、迅速なピント合わせが可能であり、また、同一物
体面の像と異なった物体面像の選択も自由であるので、
装置の利用範囲が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の装置の光学系を横から見たときの配置
図である。
【図2】実施例の装置の光学系を上から見たときの配置
図である。
【図3】撮影された眼底像を示す図である。
【図4】眼底の乳頭部の像である。
【図5】合焦レンズの駆動機構を示す図である。
【図6】クラッチの噛合いをを示す図である。
【符号の説明】
15 2孔絞り 16,17 光束分離プリズム 19a,b フォ−カシングレンズ 34a,b クラッチ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼底からの反射光束を2光束に分割し、
    分割された各光路に各々結像光学系を設け、眼底の立体
    観察又は立体撮影を行う立体眼底カメラにおいて、被検
    眼眼底にピントを合わせるために前記各々の結像光学系
    に配置された合焦レンズと、該両合焦レンズが異なった
    物体面の像を各々に所定の面に結像する合焦手段とを有
    することを特徴とする立体眼底カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1の異なった物体面とは、一方は
    網膜面であり他方はその前後面、例えば網膜内皮層や乳
    頭陥凹面または硝子体であることを特徴とする立体眼底
    カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1の合焦手段とは、各々の物体面
    を前記所定の面に結ぶために両合焦レンズを個別に作動
    させることを特徴とする立体眼底カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1の合焦手段とは、同一物体面の
    像を結像するために前記該両合焦レンズが同期して作動
    させる第1合焦手段と、異なった物体面の像を結像する
    ために前記該両合焦レンズが個別に作動させる第2合焦
    手段と、前記第1合焦手段と第2合焦手段のいずれを作
    動させるか選択する選択手段とを有することを特徴とす
    る立体眼底カメラ。
  5. 【請求項5】 請求項4の第1合焦手段とは、前記第2
    合焦手段をクラッチにて連結自在に構成したことを特徴
    とする立体眼底カメラ。
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