JP3111914B2 - 皮剥き器 - Google Patents

皮剥き器

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JP3111914B2
JP3111914B2 JP08335029A JP33502996A JP3111914B2 JP 3111914 B2 JP3111914 B2 JP 3111914B2 JP 08335029 A JP08335029 A JP 08335029A JP 33502996 A JP33502996 A JP 33502996A JP 3111914 B2 JP3111914 B2 JP 3111914B2
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輝幸 金城
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輝幸 金城
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、果物や野菜の皮
を剥くための皮剥き器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、果物や野菜の皮を剥くための皮剥
き器、いわゆるピーラーとしては、図10(A)(B)に示す
ものが用いられていた。この皮剥き器は、把手部101
と、把手部101の先端に左右に拡がるように形成され
た支持部102と、支持部102の左右両端間に支持さ
れた皮剥き用の刃103とを備える。この図10(A)(B)
の例では、皮剥き用の刃103は、全体が金属で形成さ
れ、中央に間隙部104が形成されており、間隙部10
4を臨む先端側の部分に横方向に伸びる刃先が形成され
た刃部105となっている。他方、間隙部104を臨む
先端側の部分には刃先が形成されず、ガイド部106と
なっている。そして、刃部105とガイド部106と
は、適当な角度(100〜170度)を持って対向して
おり、両部105,106を果物や野菜の表面に押し付
けるようにして把手を引くことによって、皮を剥き、剥
かれた皮は間隙部104を通って出てくるようになって
いる。また、押し付けた際に、円滑に刃部105の刃先
が当接するように、皮剥き用の刃103は支持部102
に対して自由に回動し得るるようになっているものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この皮
剥き器においては、刃部105とガイド部106とが相
対移動することができず、両者間に形成された間隙部1
04の間隔t及び両者のなす角度Pが一定のため、皮が
一定の厚さにしか剥くことができない。そのため、例え
ば種類の異なる果物や野菜の皮を剥く場合、或いは必要
に応じて皮の厚さを変えて皮を剥きたい場合でも、常に
一定の厚さにしか剥くことができないという課題があ
る。そこで本願発明は、果物や野菜の皮の厚さを調整し
て剥くことのできる皮剥き器を提供することを第1の目
的とする。又、本願発明は、果物や野菜の皮の厚さの調
整を容易に行うことのできる皮剥き器を提供することを
第2の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】把手部1の先端側に皮剥
き用刃2を備え、この皮剥き用刃2によって果物や野菜
の皮を剥く皮剥き器において本願発明は、次の特徴を有
するものを提供することにより上記課題を解決する。本
願第1の発明は、皮剥き用刃2が、果物や野菜の皮を切
るための前部側に配位された刃部3と、刃部3で果物や
野菜の皮を切る際に果物や野菜の表面に当接させるため
の後部側に配位されたガイド部4と、刃部3とガイド部
4との間に形成された間隙部8と、刃部3とガイド部4
の一方を他方に対して移動させる移動手段とを備える。
移動手段は、刃部3に対して回動可能に配位されたガイ
ド部4と、ガイド部4を回動操作するためのガイド操作
部材7とを備える。ガイド部4は、一端側に果物や野菜
の表面に当接させる当接部41を備え、この当接部41
が、ガイド部4の他端側を軸に回動することにより、刃
部3と当接部41との間に形成された間隙部8の間隔が
広狭し得るとともに、刃部3とガイド部4とのなす角度
が変化し得るようになされる。ガイド操作部材7は、ガ
イド部4を押圧する押圧部74a、74bを備え、この
ガイド操作部材7が、ガイド部4との間隔を従い漸次狭
くするようにして設けられた係止部55に摺動可能に係
止され、ガイド操作部材7が、係止部55を右側から左
側に摺動するものであり、この摺動に伴い、押圧部41
がガイド部4を摺動し得るようになされる。そして、押
圧部74a、74bのガイド部4の摺動に伴って、ガイ
ド部4が押圧部74a、74bに押圧されることによ
り、ガイド部4の当接部41がガイド部4の他端側を軸
に回動するようになされたものである。
【0005】本願第2の発明は、皮剥き用刃2が、果物
や野菜の皮を切るための刃部3と、刃部3で果物や野菜
の皮を切る際に果物や野菜の表面に当接させるためのガ
イド部4と、刃部3とガイド部4との間に形成された間
隙部8と、刃部3とガイド部4の一方を他方に対して移
動させる移動手段とを備える。移動手段は、刃部3に対
して回動可能に配位されたガイド部4と、ガイド部4を
回動操作するためのガイド操作部材7とを備えたもので
ある。ガイド部4は、一端側に果物や野菜の表面に当接
させる当接部41を備える。そして、この当接部41
が、ガイド部4の他端側を軸に回動することにより、刃
部3と当接部41との間に形成された間隙部8の間隔が
広狭し得るとともに、刃部3とガイド部4とのなす角度
が変化し得るようになされる。更に、このガイド部4
は、一方向側に傾斜した傾斜面43を備える。ガイド操
作部材7は、ガイド部4の傾斜面43を押圧する傾斜面
押圧部74a、74bを備える。又、このガイド操作部
材7は、ガイド部4に対して移動可能に配位されること
により、傾斜面押圧部74a、74bがガイド部4の傾
斜面43を摺動し得るようになされる。そして、この傾
斜面押圧部74a、74bの傾斜面43の摺動に伴っ
て、ガイド部4の傾斜面43が傾斜面押圧部74a、7
4bに押圧されることにより、ガイド部4の当接部41
がガイド部4の他端側を軸に回動するようになされたも
のである。
【0006】本願第1の発明においては、ガイド操作部
材7を移動操作しさせえすれば、ガイド部4が押圧部7
4a、74bに押圧され、刃部3とガイド部4の当接部
41との間に形成された間隙部8を広く、又は狭くでき
るとともに、同時に刃部3とガイド部4とのなす角度も
変化させることができ、操作容易なものにできる。しか
も、押圧部74a、74bを、ガイド部4を摺動させる
ことにより、ガイド部4の当接部41を回動させるた
め、ガイド部4の当接部41の回動を徐々に、しかも、
確実に行う行うことができ、間隙部8の間隔及び刃部3
とガイド部4とのなす角度を微調整しながら行うことが
できる。
【0007】本願第2の発明においては、一方向側に傾
斜した傾斜面43を有するガイド部4を、回動自在なも
のとし、傾斜面押圧部74a、74bを有するガイド操
作部材7を、ガイド部4に対して移動操作すれば、ガイ
ド操作部材7の傾斜面押圧部74a、74bがガイド部
4の傾斜面43を摺動し、この摺動に伴って、傾斜面4
3が傾斜面押圧部74a、74bに押圧されてガイド部
4の当接部41がガイド部4の他端側を軸に回動するも
のとする。こうすることにより、ガイド操作部材7をガ
イド部4に対して移動操作しさせえすれば、刃部3とガ
イド部4の当接部41との間に形成された間隙部8を広
く、又は狭くできるとともに、同時に刃部3とガイド部
4とのなす角度も変化させることができ、操作容易なも
のにできる。しかも、傾斜面押圧部74a、74bを、
ガイド部4の傾斜面43を摺動させることにより、ガイ
ド部4の当接部41を回動させるため、ガイド部4の当
接部41の回動を徐々に、しかも、確実に行う行うこと
ができ、間隙部8の間隔及び刃部3とガイド部4とのな
す角度を微調整しながら行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の一
実施形態を説明する。図1は、一実施形態の皮剥き器の
分解斜視図であり、図2は、皮剥き用刃の平面図であ
る。
【0009】この実施形態の皮剥き器は、把手部1と、
皮剥き用刃2とを備えている。
【0010】把手部1は、把手本体11と、この把手本
体11の先端側に支持部12とを備えている。支持部1
2は、皮剥き用刃2を支持するためのもので、本実施形
態では、合成樹脂成形で把手本体11と一体に形成され
ている。詳しくは、この支持部12は、把手本体11か
ら先端側に二股状に延設された左右二本の延設片13、
13を備えている。これらの延設片13、13は、皮剥
き用刃2の左右の長さと略同程度の間隔を持って配位さ
れており、その間に皮剥き用刃2を収納して支持し得る
ようになされている。又、各延設片13、13は、互い
に対向する内面に、対向するように穿設された嵌挿孔1
4、14を備えている。
【0011】皮剥き用刃2は、本実施形態では、刃部3
と、ガイド部4と、これらを保持した保持枠5と、刃部
3とガイド部4との一方を他方に対して移動させる移動
手段とを備えている。保持枠5は、合成樹脂から構成さ
れ、左右一対をなす左保持片51と右保持片52とを備
えている。これらの保持片51、52各々は、図1、図
3に示すように側面視で略V字状を呈しており、前部側
(図3の左方向)が刃部3を保持する刃保持部53をな
し、後部側がガイド部4を保持するガイド保持部54を
なしている。又、各保持片51、52は、刃保持部53
とガイド保持部54との間における下部に、側方に突設
された嵌挿軸50、50を備え、これらの嵌挿軸50、
50が、上記支持部12の嵌挿孔14、14に嵌挿され
ることにより、皮剥き用刃2全体が、把手部1に対して
前後方向に回動自在に支持される。
【0012】刃部3は、果物や野菜の皮を切るためのも
ので、金属製の薄板状のものから構成されており、図
2、図3に示すように左端側及び右端側が左保持片5
1、右保持片52各々に固定されることにより、両保持
片51、52に架け渡されるようにして保持されてい
る。又、刃部3の下端側には、左端から右端に至る全長
さ範囲に渡って刃先31が備えている。
【0013】ガイド部4は、刃部3で果物や野菜の皮を
切る際に果物や野菜に当接させるためのもので、図3に
示すように後面4aにおける下端側には、果物や野菜に
当接させるための当接部41が、左端から右端に至る全
長さ範囲に渡って形成されている。本実施形態における
ガイド部4は、図4(A) に示すように合成樹脂成形によ
って左保持片51及び右保持片52に一体的に形成され
ることにより、左保持片51と右保持片52との間に、
刃部3と適宜な角度P(100〜170°程度)をなし
て架け渡されている。又、ガイド部4における左保持片
51及び右保持片52各々との接続部42、42は、幅
方向における当接部41側の下部側(図4(A) の上部
側)がカットされて上部側にだけ細幅状に形成されるこ
とにより、接続部42、42が可撓性を有するものとさ
れており、ガイド部4に外力がかかるに伴いこの接続部
42、42が撓むことにより、接続部42、42を軸と
してガイド部4の当接部41側が保持枠5に対して回動
し得るようになされている。そして、このようにしてガ
イド部4が左保持片51と右保持片52との間に渡され
ることにより、ガイド部4の当接部41と刃部3の刃先
31とが互いに所定間隔tだけ隔てて対向した位置に略
平行に配位され、両者間に左端から右端にかけて略等間
隔の間隙部8が形成されている(図3参照)。
【0014】又、ガイド部4の前面43は、図4(A)(B)
(C) に示すように傾斜面43をなしている。この傾斜面
43は、接続部42、42を除く前面の全体に、右端か
ら左端方向(図示のX方向)に沿って、当接部41から
の厚さが漸次厚くなるように設定されている。
【0015】移動手段は、本実施形態では、上記の傾斜
面43を有する回動可能なガイド部4と、ガイド部4を
回動操作するガイド操作部材7とから構成されており、
刃部3に対してガイド部4を回動させる形態のものから
なる。このガイド操作部材7は、図3に示すように操作
本体部71と、操作本体部71の上端側に設けられた操
作把持部72と、操作本体部71の下端側に設けられた
傾斜面押圧部74a、74bとを備えている。傾斜面押
圧部74a、74bは、ガイド部4の傾斜面43を押圧
するためのもので、図6及び図7に示すように傾斜面右
押圧部74aと、傾斜面左押圧部74bとの二つから構
成されている。これらは、操作本体部71の右部、左部
各々における下端から下方に突設されている。又、傾斜
面左押圧部74bは、操作本体部71からの突設長さが
傾斜面右押圧部74aのそれより短くなされ、傾斜面右
押圧部74aと傾斜面左押圧部74bとが常時ガイド部
4の傾斜面43に同時に当接し得るようになされてい
る。
【0016】操作本体部71は、前部側と後部側とに、
嵌挿溝73、73が夫々備えられている、この嵌挿溝7
3、73は、ガイド操作部材7を保持枠5に摺動自在に
係止しておくためのもので、断面コの字状に形成されて
いる。又、各嵌挿溝73、73の内側面には、図5に示
すように嵌挿溝73内に突出した係止用小突起73a、
73aが備えられている。尚、本実施形態では、ガイド
操作部材7を、上端に嵌挿溝55aの一部を有する上部
と、下端に嵌挿溝55aの一部を有する下部との別体の
二つから構成してボルト等の固定手段(図示せず)によ
り固定しているが、一体的に形成しても良く、適宜変更
できる。
【0017】このように構成されたガイド操作部材7
は、保持枠5に設けられた板状の係止部55に係止され
ることにより、保持枠5に対して左右方向(図6(A) 、
図7(A) のX−Y方向)に摺動自在とされている。詳し
くは、係止部55は、図2、図3に示すように合成樹脂
成形により保持枠5の左保持片51及び右保持片52と
一体的に形成されることにより、左保持片51と右保持
片52との間におけるガイド部4の前方側に、ガイド部
4の当接部41と略平行になるようにして架け渡されて
いる。従って、図6(A) 、図7(A) に示すように、この
係止部55と、ガイド部4の傾斜面43とは、右側から
左側に行くに従って間隔が漸次狭くなっている。又、こ
の係止部55には、図2に示すように左右方向に延ばさ
れた摺動用溝56が穿設されており、この摺動用溝56
によって摺動用溝56の前後両側各々に嵌挿片57、5
7が形成されている。更に、この摺動用溝56内には、
図5に示すように所定間隔毎に複数の小突起嵌合凹部5
5a…55aが形成されている。そして、ガイド操作部
材7の嵌挿溝73、73が、係止部55の嵌挿片57、
57に嵌め込まれることにより、ガイド操作部材7が摺
動用溝56に案内されて左右方向に摺動可能に係止部5
5に係止される。又、ガイド操作部材7が、係止部55
に係止されることにより、図6(A) 、図7(A) に示すよ
うに傾斜面右押圧部74aと傾斜面左押圧部74bとが
ガイド部4の傾斜面43に同時に当接した状態とされ
る。
【0018】以上のようにして係止部55に係止された
ガイド操作部材7を右側から左側、例えば図6(A) に示
す状態から図7(A) に示す状態まで摺動操作していく
と、ガイド部4の傾斜面43に当接した傾斜面右押圧部
74a及び傾斜面左押圧部74bも傾斜面43を摺動し
ていく。その際、係止部55とガイド部4の傾斜面43
との間隔が右側から左側に行くに従って漸次狭くなって
いるため、ガイド操作部材7が右側から左側に摺動する
に伴って、図6(B) に示す状態からガイド部4の傾斜面
43が傾斜面右押圧部74a及び傾斜面左押圧部74b
に徐々に押圧され、図7(B) に示すようにガイド部4の
接続部42、42が徐々に撓む。そして、この撓みによ
り接続部42、42を軸としてガイド部4の当接部41
側が保持枠5に対して図6(B) に示す状態から図6の反
時計方向に回動して図7(B) に示す状態になる。これに
より、ガイド部4が図3中の点線に示す位置に回動し、
刃部3の刃先31と、ガイド部4の当接部41とにより
形成された間隙部8の間隔tを広くすることができると
ともに、刃部3とガイド部4とのなす角度Pを小さくで
きる。その際、傾斜面右押圧部74a及び傾斜面左押圧
部74bが傾斜面43を摺動することにより行っている
ため、ガイド部4の当接部41側の回動を、徐々に、し
かも、確実に行うことができ、間隙部8の間隔t及び角
度Pを微調整しながら行うことができる。又、ガイド部
4が傾斜面右押圧部74aと傾斜面左押圧部74bとに
より所定距離だけ隔てた二箇所を支持されているため、
使用に際して当接部41に野菜等が当接し当接部41に
押圧部74a、74b方向の力Q(図7(A) に示す)が
かかっても傾斜面右押圧部74aと傾斜面左押圧部74
bとの二点で受けることができ、ガイド部4を安定した
状態で支持しておくことができる。又、左方側に所定量
だけ摺動したガイド操作部材7は、図5に示すように係
止用小突起73a、73aが係止部55の小突起嵌合凹
部55bに入り込み、係止部55に一時的に摺動不能に
係止されてその位置を維持する。従って、撓んだガイド
部4の弾性力、或いは使用に際して野菜等の当接による
力が傾斜面右押圧部74aと傾斜面左押圧部74bとに
かかってもガイド操作部材7が右方側に戻されるような
ことが防止される。
【0019】一方、その状態から、係止部55に係止し
た操作部材7を右方側に押す。これにより、係止部55
の小突起嵌合凹部55bに入り込んだ操作部材7の係止
用小突起73a、73aが小突起嵌合凹部55bから外
れ、操作部材7を右方側に摺動させることができる。操
作部材7が右方側に摺動すると、撓んでいたガイド部4
の接続部42、42が弾性により徐々に元の状態に戻
り、ガイド部4の当接部41側が保持枠5に対して図7
の時計方向に回動する。これにより、間隙部8の間隔t
を狭くすることができるとともに、刃部3とガイド部4
とのなす角度Pを大きくできる。又、右方側に所定量だ
け摺動した操作部材7の係止用小突起73a、73aが
係止部55の小突起嵌合凹部55bに入り込み、その位
置で係止部55に一時的に摺動不能に係止されてその位
置を維持する。
【0020】以上により、ガイド操作部材7の摺動操作
によって、間隙部8の間隔t及び刃部3とガイド部4と
のなす角度Pを自由に調整することができ、種類の異な
る果物や野菜によって、或いは、必要に応じて自由な厚
さで皮を剥くことができる。又、ガイド部4と保持枠5
とを一体に形成し、ガイド部4における保持枠5との接
続部42、42の撓みを利用してガイド部4を回動させ
ているため、ガイド部4と保持枠5との組み付けを不要
とし、容易に、しかも、低コストで製作し得る。
【0021】尚、本実施形態では、ガイド部4の傾斜面
43を、右左方向に傾斜した傾斜面から構成している
が、この形態のものに限らず、例えば図8(A) に示すよ
うにガイド部4の後方側から前方側(図4(A) 、図8
(A) のZ方向)に行くに従い当接部41からの厚さを漸
次厚くなる傾斜面にするとともに、ガイド操作部材7を
係止部55に対して前後方向に摺動させるようにし、図
8(B) に示すようにガイド操作部材7の後方側から前方
側への摺動に伴いガイド部4を撓ませて回動させるよう
にし、或いは、ガイド部4の右後端側から左前端側(図
4(A) のW方向)等の対角線方向に行くに従い当接部4
1からの厚さを漸次厚くなる傾斜面にするとともに、ガ
イド操作部材7を係止部55に対してその対角線方向に
摺動させるようにしても良く、適宜変更し得る。又、傾
斜面43は、ガイド部4の前面全体に設けなくても、例
えば図8(C) に示すように、ガイド部4の前面の一部に
設けるようにしても良い。こうすることにより、左保持
片51及び右保持片52各々との接続部42、42の長
さを長くでき、接続部42、42を撓ませ易くできる点
で有利である。
【0022】又、本実施形態では、ガイド操作部材7の
傾斜面押圧部を、傾斜面右押圧部74a及び傾斜面左押
圧部74bとの二つから構成しているが、一つ或いは三
つ以上から構成しても良く、適宜変更し得る。但し、二
つ以上で構成しておくと、ガイド部4を安定した状態で
支持しておくことができ、この点で、二つ以上から構成
しておくのが好ましい。
【0023】更に、本実施形態では、ガイド部4に傾斜
面43を形成し、ガイド操作部材7を傾斜面43の傾斜
方向に沿って摺動させることにより、ガイド部4を回動
させるようにしているが、例えば図9(A)(B)に示すよう
にガイド部4を、傾斜面を有しない板状のものから構成
するとともに、ガイド操作部材7aをボルト状のものか
ら構成し、ガイド操作部材7aを係止部55に螺合させ
て係止部55からガイド部4側に突出させ、その先端を
ガイド部4の前面に当接させるようにし、ガイド操作部
材7aの回動操作によって係止部55からの突出長さを
変えることにより、ガイド部4を回動させるようにして
も良く、適宜変更できる。又、この場合において、ボル
ト状のガイド操作部材7aの数は、特に限定されず、例
えばガイド部4の左右中央に一つだけ設けるようにして
も良いが、図9(A)(B)に示すようにガイド部4の左部と
右部とに二つ、或いは左部と右部と中央部とに三つ、設
ける等すれば、先の実施形態のものと同様に二点以上で
ガイド部4を支持でき、使用に際してガイド部4を安定
した状態で支持しておくことができる点で好ましい。
【0024】また、本実施形態では、ガイド部4を、保
持枠5と一体的に形成し、ガイド部4における保持枠5
との接続部を撓ませることにより回動し得るようにして
いるが、この形態のものに限らず、ガイド部4を、保持
枠5と別体のものから構成し、ガイド部4を保持枠5に
軸支するとともに、コイルバネ等の付勢機構によりガイ
ド操作部材7側に付勢するようにし、ガイド部4とガイ
ド操作部材7とを常時当接状態を維持できるようにして
も良く、適宜変更し得る。
【0025】更に、本実施形態では、ガイド部4を保持
枠5に回動可能とし、これをガイド操作部材7によって
回動させることにより、刃部3とガイド部4との間隙部
8の間隔t及び刃部3とガイド部4とのなす角度Pを調
整し得るようにしているが、刃部3とガイド部4との一
方を他方に対して相対的に移動させる形態のものであれ
ば良く、例えば刃部3に、ガイド部4に設けたと同様な
傾斜面を設けるとともに、その傾斜面を有する刃部3を
保持枠5に刃部3の撓み又は軸を介して回動可能とし、
これをガイド操作部材7によって回動操作することによ
り、刃部3とガイド部4との間隙部8の間隔t及び刃部
3とガイド部4とのなす角度Pを調整するようにしても
良い。又、刃部3とガイド部4との間隙部8の間隔t及
び刃部3とガイド部4とのなす角度Pを同時に調整し得
る形態のものに限らず、ガイド部4又は刃部3の一方の
全体を、他方に対して前後又は上下方向に移動させるこ
とにより、刃部3とガイド部4との間隙部8の間隔tだ
けを調整するようにする、或いは、例えばガイド部4の
当接部41側を保持枠5に回動自在に接続し、ガイド部
4を、当接部41側を軸に回動させることにより、ガイ
ド部4の当接部41と刃部3の刃先31との間隔を変え
ずに刃部3とガイド部4とのなす角度Pだけを調整する
ようにしても良く、適宜変更し得る。
【0026】
【発明の効果】以上、本願第1の発明は、自由に刃部3
とガイド部4との間隙部8の間隔及び刃部3とガイド部
4とのなす角度を調整でき、任意な厚さで皮を剥くこと
ができる。しかも、押圧部74a、74bを、ガイド部
4を摺動させることにより、ガイド部4の当接部41を
回動させるため、ガイド部4の当接部41の回動を徐々
に、しかも、確実に行う行うことができ、間隙部8の間
隔及び刃部3とガイド部4とのなす角度を微調整しなが
ら行うことができる。
【0027】本願第2の発明は、本願第1の発明の効果
に加え、ガイド操作部材7をガイド部4に対して移動操
作しさせえすれば、刃部3とガイド部4の当接部41と
の間に形成された間隙部8を広く、又は狭くするととも
に、刃部3とガイド部4とのなす角度を調整でき、操作
容易なものにできる。しかも、傾斜面押圧部74a、7
4bを、ガイド部4の傾斜面43を摺動させることによ
り、ガイド部4の当接部41を回動させるため、ガイド
部4の当接部41の回動を徐々に、しかも、確実に行う
行うことができ、間隙部8の間隔及び刃部3とガイド部
4とのなす角度を微調整しながら行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態の皮剥き器の分解斜視図
である。
【図2】本願発明の一実施形態の皮剥き用刃の平面図で
ある。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】ガイド部の説明図に係り、(A) は、ガイド部の
平面図、(B) は、(A) のIVーIV線断面図、(C) は、(A)
のV ーV 線断面図である。
【図5】係止部とガイド操作部材との係止状態を示す一
部を断面にした要部拡大平面図である。
【図6】(A) は、ガイド操作部材とガイド部との位置関
係を示す説明図、(B) は、(A)のVI−VI線断面図であ
る。
【図7】(A) は、図6に示す状態から右方側に摺動させ
た状態の説明図、(B) は、(A)のVII −VII 線断面図で
ある。
【図8】(A) は、ガイド部における傾斜面の他の実施形
態を示す要部拡大断面図、(B)は、(A) の状態からガイ
ド操作部材を移動させてガイド部を回動させた状態の要
部拡大断面図、(C) は、ガイド部における傾斜面の更に
他の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図9】ガイド操作部材の他の実施形態を示す要部拡大
断面図、(B) は、(A) の状態からガイド操作部材を操作
してガイド部を回動させた状態の要部拡大断面図であ
る。
【図10】従来例に係り、(A) は、従来例の平面図、
(B) は、従来例における皮剥き用刃の断面図である。
【符号の説明】
1 把手部 2 皮剥き用刃 3 刃部 4 ガイド部 5 保持枠 7 ガイド操作部材 8 間隙部 31 刃先 41 当接部 43 傾斜面 55 係止部 74a 傾斜面右押圧部 74b 傾斜面左押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−277141(JP,A) 実開 昭61−151612(JP,U) 実開 昭62−101420(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26B 3/03

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】把手部(1) の先端側に皮剥き用刃(2) を備
    え、この皮剥き用刃(2) によって果物や野菜の皮を剥く
    皮剥き器において、 皮剥き用刃(2) が、果物や野菜の皮を切るための前部側
    に配位された刃部(3)と、刃部(3) で果物や野菜の皮を
    切る際に果物や野菜の表面に当接させるための後部側に
    配位されたガイド部(4) と、刃部(3) とガイド部(4) と
    の間に形成された間隙部(8) と、刃部(3) とガイド部
    (4) の一方を他方に対して移動させる移動手段とを備
    え、 移動手段が、刃部(3) に対して回動可能に配位されたガ
    イド部(4) と、ガイド部(4) を回動操作するためのガイ
    ド操作部材(7) とを備え、 ガイド部(4) が、一端側に果物や野菜の表面に当接させ
    る当接部(41)を備え、この当接部(41)が、ガイド部(4)
    の他端側を軸に回動することにより、刃部(3)と当接部
    (41)との間に形成された間隙部(8) の間隔が広狭し得る
    とともに、刃部(3) とガイド部(4) とのなす角度が変化
    し得るようになされ、 ガイド操作部材(7) が、ガイド部(4) を押圧する押圧部
    (74a)(74b)を備え、このガイド操作部材(7) が、ガイド
    部(4) との間隔を漸次狭くするようにして設けられた係
    止部(55)に摺動可能に係止され、ガイド操作部材(7)
    が、係止部(55)を右側から左側に摺動するものであり、
    この摺動に伴い、押圧部(41)がガイド部(4) を摺動し得
    るようになされ、 押圧部(74a)(74b)のガイド部(4) の摺動に伴って、ガイ
    ド部(4) が押圧部(74a)(74b)に押圧されることにより、
    ガイド部(4) の当接部(41)がガイド部(4) の他端側を軸
    に回動するようになされたものであることを特徴とする
    皮剥き器。
  2. 【請求項2】把手部(1) の先端側に皮剥き用刃(2) を備
    え、この皮剥き用刃(2) によって果物や野菜の皮を剥く
    皮剥き器において、 皮剥き用刃(2) が、果物や野菜の皮を切るための刃部
    (3) と、刃部(3) で果物や野菜の皮を切る際に果物や野
    菜の表面に当接させるためのガイド部(4) と、刃部(3)
    とガイド部(4) との間に形成された間隙部(8) と、刃部
    (3) とガイド部(4) の一方を他方に対して移動させる移
    動手段とを備え、 移動手段が、刃部(3) に対して回動可能に配位されたガ
    イド部(4) と、ガイド部(4) を回動操作するためのガイ
    ド操作部材(7) とを備え、 ガイド部(4) が、一端側に果物や野菜の表面に当接させ
    る当接部(41)を備え、この当接部(41)が、ガイド部(4)
    の他端側を軸に回動することにより、刃部(3)と当接部
    (41)との間に形成された間隙部(8) の間隔が広狭し得る
    とともに、刃部(3) とガイド部(4) とのなす角度が変化
    し得るようになされ、更に、このガイド部(4) が、一方
    向側に傾斜した傾斜面(43)を備え、 ガイド操作部材(7) が、ガイド部(4) の傾斜面(43)を押
    圧する傾斜面押圧部(74a)(74b)を備え、このガイド操作
    部材(7) が、ガイド部(4) に対して移動可能に配位され
    ることにより、傾斜面押圧部(41)がガイド部(4) の傾斜
    面(43)を摺動し得るようになされ、 この傾斜面押圧部(74a)(74b)の傾斜面(43)の摺動に伴っ
    て、ガイド部(4) の傾斜面(43)が傾斜面押圧部(74a)(74
    b)に押圧されることにより、ガイド部(4) の当接部(41)
    がガイド部(4) の他端側を軸に回動するようになされた
    ものであることを特徴とする皮剥き器。
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