JP3111872U - 版張設装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】枠体に紗等のシート状の版を張るための版張設装置を分解・組立可能とし、収納時には分解して版を張りたい枠体の外形よりも小さい寸法にまとめることができるようにし、コンパクト収納を実現する。
【解決手段】矩形のフレーム4の辺部2に着脱自在に取り付けられた枠ホルダー6は、辺部と直交するねじ長体12を有し、ねじ長体にはナット部材20で螺合する可動部17が設けられ、可動部17には開口部上に張設される版5を保持するための版保持手段30が設けられる。可動部の移動は案内長体22でガイドされる。版保持手段に版の縁辺を保持し、ねじ長体を回動して可動部と共に版保持手段を外方に移動し、版に張力を与える。版をフレームと接した位置で固定した後、装置をフレームから外して分解し、収納できる。
【選択図】図2

Description

本考案は、スクリーン印刷用のるための版張設装置に係り、特に分解可能で枠体に対して容易に着脱でき、収納時には枠体の外形よりも小さくまとめることができるコンパクトな版張設装置に関するものである。
スクリーン印刷では、紗(スクリーン)、孔版原紙(マスター)等のシート状の版に所定の張力を加えた状態で枠体に固定し、この紗等を製版して印刷用の版としている。印刷に当たっては、この版の上側にインクを載せるとともに下面側には被印刷物を配置し、版の上面をスキージ部材によってスキージングする。インクは版の開口部から被印刷物に移行して被印刷物に画像が印刷される。
例えば、下記特許文献1に開示されている紗張り装置は、次のような構成とされている。まず、基台1の上面は四角形の基盤面となっており、その対角線上であってコーナー部外周位置には、対角線方向延伸手段としての斜め方向ストレッチユニットが設置されている。これら4基の斜め方向ストレッチユニットによって、紗の四隅を夫々クランプして、紗を対角線方向外方に延伸させることができる。又、上記紗の各辺の外側位置には、辺直交方向延伸手段としての直交二軸方向ストレッチユニットが複数基設置されている。上記直交二軸方向ストレッチユニットは、紗の各辺に4基ずつ設置されている。それら直交二軸方向ストレッチユニットによって、紗の各辺部の一部(縁部)をクランプして辺に直交する外方に延伸させることができる。尚、上記4基の斜め方向ストレッチユニットと16基の直交二軸方向ストレッチユニットによって囲まれた内側には、枠を載置する枠台が設置されていて、この枠台は、エアーシリンダー機構によって昇降可能である。
特開平9−109362号公報
紗にテンションを加えて枠体に貼り付ける版張設装置は、上記特許文献1に記載された紗張り装置もそうであるように、一般に紗を貼り付けようとする枠体よりも広い外側の範囲から紗にテンションをかける必要があるため、枠体よりも大きな装置とならざるを得ない。さらに、紗に機械的にテンションをかける必要性から枠体を固定する構造等が必要であるため、全体として大掛かりな装置となってしまい、容易に分解してコンパクトに収納する等の使い勝手に優れた構造を実現することが出来なかった。
そこで、本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、枠体に紗等のシート状の版を張るための版張設装置を分解・組立可能とし、収納時には分解して版を張りたい枠体の外形よりも小さい寸法にまとめることができるようにし、コンパクト収納を実現することを目的とするものである。
請求項1に記載された版張設装置は、
開口部を有する矩形のフレームの各辺部に取り付けられて前記開口部に版を張設する版張設装置において、
前記フレームの前記辺部に着脱自在であり、前記辺部と直交する方向に移動するための駆動力を与えるべく操作される駆動力付与手段と、
前記辺部の外側に配置されて前記版の一縁辺を保持し、前記駆動力付与手段の操作により前記辺部と直交する方向に移動する版保持手段と、
前記辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する案内長体と、
を有することを特徴としている。
請求項2に記載された版張設装置は、
開口部を有する矩形のフレームの各辺部に取り付けられて前記開口部に版を張設する版張設装置において、
前記フレームの前記辺部に着脱自在であり、前記辺部と直交する方向に沿って配置されて回動操作されるねじ長体と、
前記辺部の外側に前記辺部と平行に配置されて前記版の一縁辺を保持し、前記ねじ長体の回動操作により前記辺部と直交する方向に移動する版保持手段と、
前記辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する案内長体と、
を有することを特徴としている。
請求項3に記載された版張設装置は、
開口部を有する矩形のフレームの各辺部に取り付けられて前記開口部に矩形の版を張設する版張設装置において、
前記フレームの前記辺部に着脱自在であり、前記辺部の下方で前記辺部と直交する方向に沿って配置されて回動操作されるねじ長体と、
前記辺部の外側で前記辺部と平行に配置されて前記版の一縁辺を保持する版保持手段と、
前記版保持手段が取り付けられて前記辺部の下方に配置され、前記ねじ長体が螺合するナット部材を備えて前記ねじ長体の回動操作により前記版保持手段とともに前記辺部と直交する方向に移動する可動部と、
前記可動部を摺動可能に挿通して前記辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する案内長体と、
を有することを特徴としている。
請求項4に記載された版張設装置は、
4つの辺部の内方に開口部を備えた矩形のフレームに取り付けられて前記開口部に矩形の版を張設する版張設装置において、
前記フレームの前記各辺部に着脱自在であり、前記各辺部の下方で前記各辺部と直交する方向に沿って配置されて回動操作される4つのねじ長体と、
前記各辺部の外側で前記各辺部と平行に配置されて前記各辺部に対応する前記版の各縁辺を保持する4つの版保持手段と、
前記版保持手段が取り付けられて前記各辺部の下方に配置され、前記ねじ長体が螺合するナット部材を備えて前記ねじ長体の回動操作により前記版保持手段とともに前記各辺部と直交する方向に移動する4つの可動部と、
前記可動部を摺動可能に挿通して前記各辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する4つの案内長体と、
前記フレームの開口部内の下方に配置され、4つの前記案内長体の内方の各端部が連結される連結手段と、
を有することを特徴としている。
請求項5に記載された版張設装置は、
4つの辺部の内方に開口部を備えた構造であって、その寸法・形状が任意に選択されるものとされた矩形のフレームに取り付けられて前記開口部に矩形の版を張設する版張設装置において、
前記フレームの前記各辺部に着脱自在とされた挟持部を有し、前記フレームの寸法・形状に対応して前記挟持部の挟持幅および/又は挟持高さを任意に変更可能とした枠ホルダーと、
前記各辺部の下方で前記各辺部と直交する方向に沿って前記枠ホルダーに回動可能に設けられて回動操作される4つのねじ長体と、
任意に選択された前記フレームの寸法・形状に対応して選択された長さを有し、前記各辺部の外側で前記各辺部と平行に配置されて前記各辺部に対応する前記版の各縁辺を保持する4つの版保持手段と、
前記版保持手段が取り付けられて前記各辺部の下方に配置され、前記ねじ長体が螺合するナット部材を備えて前記ねじ長体の回動操作により前記版保持手段とともに前記各辺部と直交する方向に移動する4つの可動部と、
前記可動部を摺動可能に挿通して前記各辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する4つの案内長体と、
前記フレームの開口部内の下方に配置され、4つの前記案内長体の内方の各端部が連結される連結手段と、
を有することを特徴としている。
請求項6に記載された版張設装置は、請求項1乃至5記載の版張設装置において、
前記版保持手段が、
前記フレームの前記各辺部の長さに対応した長さを有し、その上面に長手方向に沿って取付け溝を有する基板部と、
前記基板部と略同一の長さを有し、前記取付け溝内に導かれた前記版の縁辺が巻き付けられて少なくとも一部が前記取付け溝の一部に係止する断面略台形状のクランプ部材と、
前記版の縁辺が巻き付けられて前記基板部の前記取付け溝内に配置された前記クランプ部材を前記溝内に保持するために前記基板部の前記取付け溝内に取外し自在に固定される押さえ部材と、
を有することを特徴としている。
請求項7に記載された版張設装置は、請求項3乃至5記載の版張設装置において、
前記フレームの各辺部に取り付けられた4つの前記可動部が、前記版の張設作業を行うために前記フレームを実質的に水平にして載置平面上に配置した際に該載置平面に接触する支持部となることを特徴としている。
請求項8に記載の版張設装置は、請求項5記載の版張設装置において、
前記枠ホルダーが、
前記挟持部が有するスライド可能な挟持片を所望の位置で固定することによって前記挟持幅を変更可能とした構造と、
前記挟持部にスペーサを設けることによって前記挟持高さを変更可能とした構造のうち、
少なくともいずれか一方の構造を有することを特徴としている。
本考案の版張設装置によれば、フレームに対して分解・組立可能であり、分解・収納時には版を張設しようとする枠体の外形よりも小さい寸法にまとめてコンパクトに収納することができる。
特に、請求項1に記載された版張設装置によれば、
版保持手段に版の一縁辺を保持させ、駆動力付与手段を操作すれば、版保持手段がフレームの外側に移動して版に張力を加えることができ、この状態で版をフレームに固定すればよい。
特に、請求項2に記載された版張設装置によれば、
版保持手段に版の一縁辺を保持させ、ねじ長体を回動操作すれば、版保持手段がねじの送り力によってフレームの外側に移動し、確実に版に張力を加えることができるので、この状態で版をフレームに固定すればよい。
特に、請求項3に記載された版張設装置によれば、
版保持手段に版の一縁辺を保持させ、ねじ長体を回動操作すれば、版保持手段が取り付けられた可動部がねじの送り力によってフレームの外側に移動するが、その際、可動部は案内長体によって案内されるので前記移動は円滑であり、従ってフレームの辺部に直交する方向に正しく沿った張力を版に確実に加えることができるので、この状態で版をフレームに固定すればよい。
特に、請求項4に記載された版張設装置によれば、
4つの辺部の内方に開口部を有する矩形のフレームにおいて、フレームの2組の対辺の各辺に互いに逆向きである直交する2方向の張力を、矩形の版の2組の対辺に加えて、該版に所望の張力を与えて正規の状態でフレームに張設することができる。
その際、ねじ長体と版保持手段と可動部と案内長体からなり、フレームの4つの辺部にそれぞれ組み付けられた4組の機構は、各々が有する案内長体をフレームの開口部内の下方で共通の連結手段によって一体に連結されているので、フレームとの一体性が強く、版張設装置全体としての剛性は高い。従って、ねじ長体の回動操作によってフレームの対辺ごとに反対方向に版に張力を与える操作がさらに確実である。
特に、請求項5に記載された版張設装置によれば、
ねじ長体が設けられる枠ホルダーはフレームの各辺部に着脱自在とされているが、枠ホルダーをフレームに取り付けるためにフレームを挟持する挟持部は、フレームの寸法・形状に対応して挟持部の挟持幅と挟持高さの少なくとも一方が任意に変更可能である構造となっているので、枠の幅や高さが異なる多種類のフレームについて、共通して一つの版張設装置で対応することができる。
特に、請求項6に記載された版張設装置によれば、請求項1乃至5記載の版張設装置による効果に加え、さらに、
版の縁辺をクランプ部材に巻き付けて基板部の取付け溝内に係止させ、さらに取付け溝内に押さえ部材を挿入してクランプ部材を取付け溝内に保持し、この状態で押さえ部材を基板部に固定すれば、版の長い縁辺を全長にわたって確実に保持することができるので、版張設装置による張力の付与が確実かつ正確に行える。
特に、請求項7に記載された版張設装置によれば、請求項3乃至5記載の版張設装置による効果に加え、さらに、
版の張設作業を行うためにフレームを実質的に水平にして載置平面上に配置した際に、フレームの各辺部に取り付けられた機構中の可動部が、該載置平面に接触してフレームを載置平面上に支持する支持部となる。すなわち、版への張力付与のためにフレームの各辺部に設けた機構がフレーム自体の保持・支持手段となってフレームを支持することができる。
特に、請求項8に記載の版張設装置によれば、請求項5記載の版張設装置による効果に加え、さらに、
枠ホルダーの挟持部は、辺部の幅が異なるフレームに対しては、スライド可能な挟持片を所望の位置に移動して固定することにより辺部の幅のバリエーションに対応でき、辺部の高さが低くて挟持部の高さに満たない場合は、スペーサにフレームの辺部を重ねて挟持部で保持することにより、辺部の高さのバリエーションに対応できる。
以下、本考案を実施するための最良の形態を図面を参照しながら具体的に説明する。
本例の版張設装置1は、図1に示すように、互いに直角に突き合わされた4つの辺部2により内方に矩形の開口部3を区画したフレーム4に対し、別部材として各辺部2ごとに着脱自在に取り付けられて使用される4組の張力付与機構からなるものであり、該フレーム4の開口部3に紗等のシート状の版を所望の張力で張設して該フレーム4に固定するための治具乃至取付け用具として使用される装置である。
なお、図1中においては、同一構造の張力付与機構がフレーム4の4つの辺部2のそれぞれに取り付けられているが、図示上の煩雑さを避けるため、図中の符号については1箇所の張力付与機構のみについて記入し、その他の3箇所については省略した。
一般に、スクリーン印刷において、版を張設しようとするフレーム4の外形及び寸法は印刷の対象物、印刷画像のサイズ、印刷の目的等に応じて様々であるが、本例の版張設装置1は、版乃至フレーム4の外形及び寸法について一定の範囲内で複数の種類に対応することができ、またフレーム4の高さ方向の寸法(厚さ)についても一定の範囲内で複数の種類に対応できる構造になっている。
図1乃至図3に示すように、本例のフレーム4は断面矩形の中空体からなる4つの辺部2を備えた枠体であり、版5は張力を与えられた状態で各辺部2の上面(フレーム4の上面)に貼着されて内方の矩形の開口部3に張設される。版5をフレーム4の上面に貼着する手段は問わないが、例えば孔版原紙であれば、予めフレーム4の上面に両面テープを貼り付けておき、版5を張設する前に剥離紙を剥がしておけば他方の粘着面を版5の固定に利用することができ、また紗(スクリーン)であれば、張力を加えた状態でフレーム4の上面に紗を当接させ、フレーム4に対応する紗の上面から接着剤を塗布して貼着することができる。
前記フレーム4の前記各辺部2には、枠ホルダー6が着脱可能に取り付けられている。枠ホルダー6は、フレーム4の辺部2に下側から挿入されて該辺部2を内面及び外面から挟み込んで固定する挟持部7と、この挟持部7と一体に構成されてフレーム4の下方に配置される基部8を有している。基部8は、前後一対の板部を有する下向き略コ字形の部材である。挟持部7は、基部8と一体であり辺部2の内面に当接する受け片9と、基部8の上面に対してねじ11で固定され、ねじ11が挿通する長孔に沿ってスライド移動が可能な挟持片10を有している。従って、挟持部7は、図4中に想像線及び白抜き矢印で示すように、挟持しようとするフレーム4aの幅に合せて挟持片10の位置を調整して受け片9との間隔が調整でき、幅寸法が一定の範囲内にある複数種類のフレーム4,4aに対応可能である。
なお、図2及び図3に示すように、挟持部7の受け片9及び挟持片10の各上端縁は、フレーム4の上面よりもやや下方にあって、張設された版5がフレーム4の上面に接し、版5の外周をフレーム4の上面に固定することができるようになっている。ここで、受け片9及び挟持片10の高さは、最も一般的なフレーム4の高さよりもやや低くなるように設定されているものを標準とするが、受け片9及び挟持片10よりも高さの低いフレームを挟持しなければならない場合も考えられる。その場合は、図4中に想像線で示すように受け片9及び挟持片10の間に適当な高さのスペーサ15を配置し、その上にフレーム4aを載せることにより、挟持可能なフレームの高さについても、幅同様一定の範囲内にある複数種類のフレーム4,4aに対応可能とすることができる。
従って、図1〜図5に示すような断面矩形の管状体からなるフレーム4,4aのように相当の高さのある枠体ではなく、図6に示すような板状の枠体(例えばアルミ板製の枠体)からなるフレーム4bに対しても、挟持部7の高さに対応したスペーサ15aを併せ使用することにより、本例の版張設装置1を用いて版5を張設・貼付することができる。
図2に示すように、前記枠ホルダー6の基部8には、その前後一対の板部を貫通するとともにフレーム4の辺部2と直交する方向に沿って、版5に張力を与える駆動力付与機構としてのねじ長体12が、回動可能かつ軸方向には移動しないように取り付けられている。ねじ長体12は、枠ホルダー6の基部8よりも前方に突出した部分についてはねじ部が形成されており、さらにその先端には回動操作用の円柱形のつまみ13が取り付けられている。
図2に示すように、前記枠ホルダー6に設けられたねじ部には、枠ホルダー6の下方に配置された可動部17が移動自在に取り付けられている。すなわち可動部17は、枠ホルダー6の基部8を前後から包むような前フランジ18及び後フランジ19を有する上向き略コ字形の部材であり、その上面に枠ホルダー6の基部8が接している。そして、前フランジ18に固定されたナット部材20をねじ長体12が螺合貫通するとともに、後フランジ19をねじ長体12の先端部が回動可能に貫通している。従って、ねじ長体12を回動操作すれば、ねじ長体12は軸方向の位置を変えずに回動し、これに対して可動部17は辺部2と直交する方向に移動するための駆動力を与えられ、ねじ長体12の軸方向について前後に向けて(すなわちフレーム4の内方又は外方に向けて)移動することができる。
図2に示すように、前記可動部17の下面側には、可動部17と一体に支持部21が設けられている。支持部21は下面側が開放された略箱状の部材であり、矩形のフレーム4の各辺部2にそれぞれ前記可動部17を取り付け、版5の張設作業を行うため、フレーム4を作業のための載置平面上に配置する際、該載置平面に接触してフレーム4を載置平面上の所定位置に実質的に水平に支える機能を持つ。
図1及び図2に示すように、フレーム4の辺部2の下方には辺部2と直交して案内長体22が水平に配置されている。本例の案内長体22は丸棒であり、支持部21に形成された通孔を摺動可能に挿通して一端部側が外方に突出しており、また、他端部側は、フレーム4の開口部3の中央下方に配置された連結手段23に連結されている。本例の連結手段23は下面側が開放された箱型の部材であり、矩形のフレーム4の4つの辺部2に対応して設けられた4本の案内長体22は共通の連結手段23に結合されて一体に連結されている。
図2に示すように、前記可動部17の前フランジ18の上端は、枠ホルダー6の挟持部7の略中間高さにまで立ち上げられており、水平内方に向けて折り曲げられた取付け部18aとされている。この取付け部18aには、フレーム4に張設したい版5を保持するための版保持手段30が取り付けられている。版保持手段30は、任意に選択されるフレーム4の寸法・形状に対応して所望の長さのものが選択され、フレーム4の各辺部2の外側において各辺部2と平行に配置され、フレーム4に貼着しようとする版5の各縁辺を保持するものである。
図1及び図2に示すように、版保持手段30は、フレーム4の辺部2の長さに対応した長さを有し、その上面に長手方向に沿って取付け溝が形成された長板状の基板部31を基体としている。基板部31の取付け溝32は、フレーム4側の隅が鋭角とされ、フレーム4と反対側の隅が鈍角とされている。この取付け溝32には、基板部31と略同一の長さを有する断面略台形のクランプ部材33が取り付けられる。クランプ部材33の幅は取付け溝32の幅の半分以下であり、クランプ部材33は取付け溝32のフレーム4側の隅に当接するように取付け溝32内に配置されるが、この時、版5はクランプ部材33の下面と基板部31の取付け溝32との間に導かれて固定される。さらに、この取付け溝32には、基板部31と略同一の長さを有する断面略逆台形の押さえ部材34が取り付けられる。押さえ部材34の幅は取付け溝32の幅の半分以下であり、押さえ部材34は取付け溝32のフレーム4と反対側の隅に当接するとともにクランプ部材33を取付け溝32内に押さえ付けるように取付け溝32内に配置され、着脱可能な固定ねじ35で基板部31に固定される。この時、版5はクランプ部材33と押さえ部材34の間から外に導かれた状態にある。
以上のように構成された本例の版張設装置1を使用して版5に張力を加え、その状態で該版5をフレーム4の上面に固定する手順について説明する。
まず、図1に示すように、フレーム4の4つの辺部2にそれぞれ設けられた張力付与機構において、各版保持手段30がフレーム4から外方に移動した位置にある場合は、つまみ13を回動操作して、各版保持手段30を対応する辺部2に最も近い位置(これを初期位置と呼ぶ)に設定する。
次に、版5を取り付ける。まず、図4に示すように、固定ねじ35を緩め、押さえ部材34を基板部31の取付け溝32から上方外側へ持ち上げた位置に移動する。そして、フレーム4の大きさに適合したサイズの矩形の版5を用意し、版5の縁辺をクランプ部材33の下側を通して上方に導き、その状態で基板部31の取付け溝32内の内側に配置する。
次に、版5の縁辺が外に出るように押さえ部材34を基板部31の取付け溝32内の外側に挿入し、クランプ部材33を取付け溝32内に押さえつけ、この状態で固定ねじ35を効かせて押さえ部材34を基板部31に固定する。これによって、版5の縁辺はクランプ部材33と押さえ部材34によって基板部31の取付け溝32内に固定される。本例の版保持手段30は、一定の長さを有する版5の縁辺を全長にわたって同一の構造で均一に固定できるので、後述する張力付与時に版5に不均一な張力が発生するおそれが少ない。
なお、クランプ部材33と押さえ部材34の間から外に突出する版5の縁辺の寸法は、これらの部材の間で版5が確実に固定されるように、十分な突出長さを確保し、後述する張力付与時に版5が版保持手段30から抜けてしまうことがないようにすることが望ましい。
なお、図4では、版5を取り付けようとする図5にも示したフレーム4を示す他、このフレーム4より高さ及び幅の小さい他のフレーム4a及び高さを補うためのスペーサ15をも想像線で示すことにより、調整自在とされた挟持部7の作用を併せて表示している。
次に、図5には図示しないつまみ13を操作することによりねじ長体12を回動させ、可動部17とともに版保持手段30をフレーム4の外方に移動させていく。これによって版5は外方に引かれ、張力が増大していく。この際、可動部17及び版保持手段30の移動は、案内長体22によって安定して支えられているので、版5にはむらなく均一な力を加えることができる。この張力を付与する操作は、矩形のフレーム4の対向する一対の辺部2,2については同時に行い、2対の辺部2,2及び2,2については同時又は少なくとも交互に徐々に行い、版5にいずれの方向についてもできるだけ均一な張力が付与されるように留意する。
版5に適当な張力が付与され、図5に示すように版5の縁辺付近がフレーム4の上面に接したところで、版5をフレーム4に固着する作業を行う。すなわち、前述したように、版5が例えば孔版原紙であれば、フレーム4の上面に貼り付けた両面テープの剥離紙を剥がしておき、版5が上述のようにフレーム4に接した状態で版5の上から硬い部材(例えば硬貨なども利用できる。)でこすり、版5をフレーム4に固定する。版5が紗(スクリーン)であれば、張力を加えられてフレーム4に接している紗の上から接着剤を塗布し、その固化により紗をフレーム4を固定する。これによって、版5は適度な張力を与えられた状態でフレーム4の上面に周状に貼着されて内方の矩形の開口部3に張設される。
版5とフレーム4の固定が終了したら、版保持手段30を分解して版5の縁片の保持を解除し、さらに挟持部7をフレーム4から取り外す。この際、挟持片10を移動させて速やかに挟持を解除することができるので、上記取外し操作は簡単である。
フレーム4から外した版張設装置1は、各可動部17を各案内長体22から抜き、4本の案内長体22を共通の連結手段23から外して別々に分解すれば、複数の部品に分けられる。これらの部品は、作業対象としたフレーム4よりもはるかに外形の小さい適当な収納ケース等にコンパクトに収納できるので、保管の省スペース化を図ることができる。
以上説明したように、本例の版張設装置1は、版を張設しようとするフレームとは別体の装置として構成され、フレームに対して必要に応じて簡単に取り付けることができるとともに、作業終了後は容易に取り外して分解し、コンパクトに収納できるので広い保管スペースが必要ない。また、このようなフレームとは別体のコンパクトな装置で使用時のみフレームに組み付ける構造でありながら、使用時には版の保持が確実な版保持手段30で版を保持し、この版保持手段30を、案内長体22によって案内しながら、ねじ長体12のような安定・確実な駆動手段で移動させるので、安定した均一な張力を所期の方向について徐々に版に加えることができ、しわ等を生じさせることなく版を均一な張力でフレーム上に張設することができる。
本考案の実施形態の一例である版張設装置をフレームに取り付けた状態を示す平面図である。 上記一実施形態におけるフレームの一辺部での断面図である。 上記一実施形態におけるフレームの一辺部での斜視図である。 上記一実施形態における版の取付け時の状態を示す断面図である。 上記一実施形態における版の張力付与時の状態を示す断面図である。 上記一実施形態において板状のフレームを用いた場合の張力付与時の状態を示す断面図である。
符号の説明
1…版張設装置
2…辺部
3…開口部
4,4a,4b…フレーム
5…版
6…枠ホルダー
7…挟持部
9…受け片
10…挟持片
12…駆動力付与手段であるねじ長体
17…可動部
21…支持部
22…案内長体
23…連結手段
30…版保持手段
31…基板部
32…取付け溝
33…クランプ部材
34…押さえ部材

Claims (8)

  1. 開口部を有する矩形のフレームの各辺部に取り付けられて前記開口部に版を張設する版張設装置において、
    前記フレームの前記辺部に着脱自在であり、前記辺部と直交する方向に移動するための駆動力を与えるべく操作される駆動力付与手段と、
    前記辺部の外側に配置されて前記版の一縁辺を保持し、前記駆動力付与手段の操作により前記辺部と直交する方向に移動する版保持手段と、
    前記辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する案内長体と、
    を有することを特徴とする版張設装置。
  2. 開口部を有する矩形のフレームの各辺部に取り付けられて前記開口部に版を張設する版張設装置において、
    前記フレームの前記辺部に着脱自在であり、前記辺部と直交する方向に沿って配置されて回動操作されるねじ長体と、
    前記辺部の外側に前記辺部と平行に配置されて前記版の一縁辺を保持し、前記ねじ長体の回動操作により前記辺部と直交する方向に移動する版保持手段と、
    前記辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する案内長体と、
    を有することを特徴とする版張設装置。
  3. 開口部を有する矩形のフレームの各辺部に取り付けられて前記開口部に矩形の版を張設する版張設装置において、
    前記フレームの前記辺部に着脱自在であり、前記辺部の下方で前記辺部と直交する方向に沿って配置されて回動操作されるねじ長体と、
    前記辺部の外側で前記辺部と平行に配置されて前記版の一縁辺を保持する版保持手段と、
    前記版保持手段が取り付けられて前記辺部の下方に配置され、前記ねじ長体が螺合するナット部材を備えて前記ねじ長体の回動操作により前記版保持手段とともに前記辺部と直交する方向に移動する可動部と、
    前記可動部を摺動可能に挿通して前記辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する案内長体と、
    を有することを特徴とする版張設装置。
  4. 4つの辺部の内方に開口部を備えた矩形のフレームに取り付けられて前記開口部に矩形の版を張設する版張設装置において、
    前記フレームの前記各辺部に着脱自在であり、前記各辺部の下方で前記各辺部と直交する方向に沿って配置されて回動操作される4つのねじ長体と、
    前記各辺部の外側で前記各辺部と平行に配置されて前記各辺部に対応する前記版の各縁辺を保持する4つの版保持手段と、
    前記版保持手段が取り付けられて前記各辺部の下方に配置され、前記ねじ長体が螺合するナット部材を備えて前記ねじ長体の回動操作により前記版保持手段とともに前記各辺部と直交する方向に移動する4つの可動部と、
    前記可動部を摺動可能に挿通して前記各辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する4つの案内長体と、
    前記フレームの開口部内の下方に配置され、4つの前記案内長体の内方の各端部が連結される連結手段と、
    を有することを特徴とする版張設装置。
  5. 4つの辺部の内方に開口部を備えた構造であって、その寸法・形状が任意に選択されるものとされた矩形のフレームに取り付けられて前記開口部に矩形の版を張設する版張設装置において、
    前記フレームの前記各辺部に着脱自在とされた挟持部を有し、前記フレームの寸法・形状に対応して前記挟持部の挟持幅および/又は挟持高さを任意に変更可能とした枠ホルダーと、
    前記各辺部の下方で前記各辺部と直交する方向に沿って前記枠ホルダーに回動可能に設けられて回動操作される4つのねじ長体と、
    任意に選択された前記フレームの寸法・形状に対応して選択された長さを有し、前記各辺部の外側で前記各辺部と平行に配置されて前記各辺部に対応する前記版の各縁辺を保持する4つの版保持手段と、
    前記版保持手段が取り付けられて前記各辺部の下方に配置され、前記ねじ長体が螺合するナット部材を備えて前記ねじ長体の回動操作により前記版保持手段とともに前記各辺部と直交する方向に移動する4つの可動部と、
    前記可動部を摺動可能に挿通して前記各辺部と直交する方向に沿って配置され、移動する前記版保持手段を案内する4つの案内長体と、
    前記フレームの開口部内の下方に配置され、4つの前記案内長体の内方の各端部が連結される連結手段と、
    を有することを特徴とする版張設装置。
  6. 前記版保持手段が、
    前記フレームの前記各辺部の長さに対応した長さを有し、その上面に長手方向に沿って取付け溝を有する基板部と、
    前記基板部と略同一の長さを有し、前記取付け溝内に導かれた前記版の縁辺が巻き付けられて少なくとも一部が前記取付け溝の一部に係止する断面略台形状のクランプ部材と、
    前記版の縁辺が巻き付けられて前記基板部の前記取付け溝内に配置された前記クランプ部材を前記溝内に保持するために前記基板部の前記取付け溝内に取外し自在に固定される押さえ部材と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至5記載の版張設装置。
  7. 前記フレームの各辺部に取り付けられた4つの前記可動部が、前記版の張設作業を行うために前記フレームを実質的に水平にして載置平面上に配置した際に該載置平面に接触する支持部となることを特徴とする請求項3乃至5記載の版張設装置。
  8. 前記枠ホルダーは、
    前記挟持部が有するスライド可能な挟持片を所望の位置で固定することによって前記挟持幅を変更可能とした構造と、
    前記挟持部にスペーサを設けることによって前記挟持高さを変更可能とした構造のうち、
    少なくともいずれか一方の構造を有することを特徴とする請求項5記載の版張設装置。
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