JP3111736U - 革材とデニム地を貼り合わせてなるリバーシブル布の構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】天然革材とデニム地を接合してリバーシブルなジーンズパンツや上着等の素材として用いることのできる革材とデニム地の貼り合わせ素材を提供することを目的とする。
【解決手段】革材2とデニム地3をウレタン系合成樹脂からなるフィルムシート4にて接合して素材を形成し、リバーシブルのジーンズパンツあるいは上着に使用する。
【選択図】図1
【解決手段】革材2とデニム地3をウレタン系合成樹脂からなるフィルムシート4にて接合して素材を形成し、リバーシブルのジーンズパンツあるいは上着に使用する。
【選択図】図1
Description
本考案は、リバーシブルなジーンズパンツや上着あるいは靴やバック等の表面材に使用する革材とデニム地の貼り合わせ素材に関する。
従来、ポリウレタンとポリエステル不織布からなる心材の表裏面に、天然皮革を接着したものが提案されており、腕時計用革バンドに用いられている。(例えば、特許文献1参照)。
また、ウレタンフォームからなる弾性基材やポリポロピレンからなる弾性基体に天然皮革を接着したものが提案されており、前記基体に接着剤を塗布した後、天然皮革の上から加圧して接着することで得る成形加工材用の皮材が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開平8−187115号公報
特開平9−39109号公報
しかし、前記特開平8−187115号公報の天然皮革を接着した皮材は、腕時計用革バンドに用いられており、また、前記特開平9−187115号公報の皮材は、弾性基体が成形加工用材となっており、この加工材上に天然皮革を接着したものとなっている。よって、前記皮材は、薄く、柔軟性を必要とする衣服用の素材などの用途に適していない。
よって、前記目的を達成するために、本考案は、天然皮材とデニム地を接合してリバーシブルなジーンズパンツや上着等の素材として用いることのできる革材とデニム地の貼り合わせ素材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本考案の請求項1の革材とデニム地の貼り合わせ素材は、革材とデニム地をウレタン系合成樹脂からなるフィルムシートにて接合してなることを特徴とする。
本考案の請求項2の革材とデニム地の貼り合わせ素材は、請求項1の構成あって、リバーシブルのジーンズパンツあるいは上着に使用することを特徴とする。
本考案の請求項3の革材とデニム地の貼り合わせ素材は、請求項1の構成にあって、前記革材とデニム地の間に前記フィルムシートを介在させてデニム地側から180℃で加熱しつつ、1m/分の速度で送るとともに革材側から7kgf/cm2 の押圧力で加圧して革材とデニム地を接合して構成したことを特徴とする。
本考案によれば、革材とデニム地を接合したので、リバーシブルなジーンズパンツや上着の素材として用いることができる。また、所定の温度、速度および圧力の状態で接合しているので、ムラのない均等な接合状態の素材が得られるとともに、長期間の使用により革材とデニム地の剥離を起こすことがなく、さらに、革材やデニム地本来の特性や機能は損なわずにそれぞれに本来の風合いを持たせることができる。また、革材を表面材あるいはデニム地を表面材としたバックや靴の素材としても用いることができる。そして、革材とデニム地の接合にウレタン系フィルムシートを用いているので、ドライクリーニングにより洗濯することができる。
以下、本考案の実施例を図面とともに説明する。
図1に示すように、本考案の革材とデニム地の貼り合わせ素材1は、革材2とデニム地3を、ウレタン系合成樹脂からなる両面接着用接着剤であるウレタン系フィルムシート4により接合して構成されている。
本考案の革材とデニム地の貼り合わせ素材1は、革材2およびデニム地3をそれぞれ表面にして着用できるリバーシブルなジーンズパンツとして縫製できる。そして、革材2とデニム地3との接合にウレタン系の熱接着フィルムシート4を用いたので、ジーンズパンツのドライクリーニングが可能となり、手軽で安価にクリーニングを行うことができる。このドライクリーニングが可能であることは、財団法人日本化学繊維検査協会(通称、化検)のテストに合格して証明済みである。また、パンツに限られず、リバーシブルな上着に用いることができ、さらに一方を表面材とした靴やバック等に用いることができる。
次に、前記革材とデニム地の貼り合わせ素材1を製造する方法を説明すると、図2に示すように、革材2とデニム地3の間にウレタン系合成樹脂からなる熱接着用のウレタン系フィルムシート(以下、単にフィルムシートという)4(通常30μm〜60μmの厚みのものを使用)を介在させ、一対の加熱加工用ロール5と加圧加工用ロール6の間に送り込み、加熱加工用ロール5によるデニム地3側からの加熱と加圧加工用ロール6による革材2側からのプレスより、フィルムシート4を溶融しつつ革材2とデニム地3をフィルムシート4に押しつけて革材2とデニム地3を接合し、革材とデニム地の貼り合わせ素材1を形成する。
この熱接着加工に用いる加熱加工用ロール5は加熱用のポリフッ化エチレン(または、ポリテトラフルオロエチレン)性ロールから構成されるとともに、加圧加工用ロール6は加圧用のシリコンロールから構成され、両ロール5,6によって、前記熱接着加工に必要な加熱および加圧雰囲気を構成し得るように構成されている。
例えば、前記革材1が0.3mmの厚さを有し、デニム地3が12オンス/m2の場合は、加熱加工用ロール5の温度を180℃に加熱するとともに、加圧加工用ロール6により7kgf/cm2 の力でプレスしつつ、前記革材2とデニム地3とをフィルムシート4を介在させつつ1m/分の速度にて前記加工用ロール5,6の間に送り込み、革材2とデニム地3をフィルムシート4により接合する。このフィルムシート4は両面接着用の接着剤である。
なお、加熱加工用ロール5は、デニム地3の厚さに関係なく180℃に設定可能であり、180℃未満の場合は接着ムラが生じ、180℃を超えると革材2とデニム地3に悪影響を与えることになる。
図3は、革材とデニム地を接合する加工装置10の一例を示してある。
革材2は、通常、1枚ずつ処理加工された状態で提供されるため、連続供給することができない。また、前記加工装置10において革材2とデニム地3とを接合処理する際には、加熱加工用ロール5より加圧加工用ロール6に熱が伝導し、革材2の表面が加熱されることとなり、例えば、皮材2が加熱加工用ロール5の熱によって損傷を受ける場合があり、これを保護する必要がある。
革材2は、通常、1枚ずつ処理加工された状態で提供されるため、連続供給することができない。また、前記加工装置10において革材2とデニム地3とを接合処理する際には、加熱加工用ロール5より加圧加工用ロール6に熱が伝導し、革材2の表面が加熱されることとなり、例えば、皮材2が加熱加工用ロール5の熱によって損傷を受ける場合があり、これを保護する必要がある。
まず、作業開始に当たっては、あて布供給ロール11から供給されるあて布(厚手の綿布)12上に、革材2の表面を当て付けるようにして革材2を1枚ずつ仮止めをしつつセットし、革材2の表面を保護するようにする。
また、革材2をあて布12上にセットするに先立って、フィルムシート4を革材2の大きさに裁断したものを、図3に示す如く、乗載セットしておく。
よって、図3に示すように、デニム地供給ロール13より、革材2に貼り付けるデニム地3を供給するとともに、デニム地3の先端をあて布12上に仮止め用テープ14にて仮止めした後、180℃に加熱した加熱加工用ロール5と7kgf/cm2 でプレスする加圧加工用ロール6の間に挿通し、各革材2の裏面にフィルムシート4によってデニム地3を接合し、革材とデニム地の貼り合わせ素材1を製造する。
製造された前記素材1は、あて布12の巻き取りロール15の巻き取りによって、あて布12上に乗載されて搬送され、あて布12とともに巻き取りロール15に巻き取られて回収されるので、前記素材1を連続して製造可能となる。
1 革材とデニム地を貼り合わせ素材
2 革材
3 デニム地
4 フィルムシート
5 加熱加工用ロール
6 加圧加工用ロール
10 加工装置
11 あて布供給ロール
12 あて布
13 デニム地供給ロール
14 仮止め用テープ
15 巻き取りロール
2 革材
3 デニム地
4 フィルムシート
5 加熱加工用ロール
6 加圧加工用ロール
10 加工装置
11 あて布供給ロール
12 あて布
13 デニム地供給ロール
14 仮止め用テープ
15 巻き取りロール
Claims (3)
- 革材とデニム地をウレタン系合成樹脂からなるフィルムシートにて接合してなることを特徴とする革材とデニム地の貼り合わせ素材。
- リバーシブルのジーンズパンツあるいは上着に使用することを特徴とする請求項1記載の革材とデニム地の貼り合わせ素材。
- 前記革材とデニム地の間に前記フィルムシートを介在させてデニム地側から180℃で加熱しつつ、1m/分の速度で送るとともに革材側から7kgf/cm2 の押圧力で加圧して革材とデニム地を接合して構成したことを特徴とする請求項1記載の革材とデニム地の貼り合わせ素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004007407U JP3111736U (ja) | 2004-12-16 | 2004-12-16 | 革材とデニム地を貼り合わせてなるリバーシブル布の構造 |
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JP2004007407U JP3111736U (ja) | 2004-12-16 | 2004-12-16 | 革材とデニム地を貼り合わせてなるリバーシブル布の構造 |
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2004
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