JP3111699U

JP3111699U - 絵柄変えカード

Info

Publication number: JP3111699U
Application number: JP2005002454U
Authority: JP
Inventors: 順桂登山; 永賛吉田
Original assignee: 株式会社ハーベストン
Priority date: 2005-04-20
Filing date: 2005-04-20
Publication date: 2005-07-28
Anticipated expiration: 2015-04-20

Abstract

【課題】二つの絵柄を鮮明に表示し、相互に切換えて観察及び楽しむことができる絵柄変えカードを提供する。
【解決手段】かまぼこ状に多数の凸レンズを有するレンチキュラースクリーン１と、該レンチキュラースクリーン１を構成する各凸レンズ２のそれぞれ背面中央部を所定巾残して背面部を覆うマスキング部材３と、二つの絵柄Ａ，Ｂを多数の線状帯に分割してそれらを交互に配列して一枚に印刷した二重絵印刷物３と、からなり、該二重絵印刷物３のそれぞれの絵柄Ａ，Ｂが前記各凸レンズ２のそれぞれ背面中央部にスライド対応させられる巾に印刷され、前記マスキング部材３面に重ね合わされてなることを特徴とする絵柄変えカード。
【選択図】図１

Description

本考案は、二つ絵柄を鮮明に表示し、相互に切換えて観察及び楽しむことができる絵柄変えカードに関する。

従来、この種考案として、２枚の画像をそれぞれ所定の巾で多数の線状帯に分割し、これらの線状帯を異なる画像が交互に隣接するように１枚の画面に配列して印刷し、この印刷画面の線状帯に等しい巾のかまぼこ状のレンズを多数形成したレンチキュラースクリーンを接離自在に組み合わせたレンチキュラー印刷物が提案されている（登録実用新案第３０１２１４６号公報）。
登録実用新案第３０１２１４６号公報。

前記レンチキュラー印刷物によれば、２つの異なった画像を多数の線状帯に分割し、異なった画像の線状帯を交互に並べた印刷物とレンチキュラースクリーンを組み合わせるだけで、動画または２つの画像として観察できる。

前記レンチキュラー印刷物によっても、２つの画像を観察できるが、本考案は
二つの絵柄を鮮明に表示し、相互に切換えて観察及び楽しむことができる絵柄変えカードを提供することを目的とする。

前記課題を解決するため、請求項１の考案は、かまぼこ状に多数の凸レンズを有するレンチキュラースクリーンと、該レンチキュラースクリーンを構成する各凸レンズのそれぞれ背面中央部を所定巾残して背面部を覆うマスキング部材と、二つの絵柄を多数の線状帯に分割してそれらを交互に配列して一枚に印刷した二重絵印刷物と、からなり、該二重絵印刷物の二つの絵柄が前記各凸レンズのそれぞれ背面中央部に交互にスライド対応させられる巾に印刷されて前記マスキング部材に重ね合わされてなることを特徴とする絵柄変えカードである。

前記構成の本考案では、背面にマスキング部材が設けられた前記レンチキュラースクリーンの前記マスキング部材面に、前記二重絵印刷物が重ね合わされた状態において、前記レンチキュラースクリーンを構成する各凸レンズのそれぞれ背面中央部の透明部分に前記二重絵印刷物に印刷された一つの絵柄が表示される。したがって、前記一つの絵柄を前記レンチキュラースクリーンの正面部から鮮明に表示して見ることができ観察及び楽しむことができる。

つぎに、前記の一つの絵柄を見る状態において、前記レンチキュラースクリーンあるいは前記二重絵印刷物の一方をスライドさせると、前記二重絵印刷物に印刷された二つ目の絵柄が前記レンチキュラースクリーンを構成する各凸レンズのそれぞれ背面中央部の透明部分に位置させられて、前記二つ目の絵柄が前記レンチキュラースクリーンの正面部に鮮明に表示されて見ることができ観察及び楽しむことができる。なお、前記スライド巾は、予め、外周に設けられた枠部材によって規制される。

請求項２の考案は、各凸レンズのそれぞれ背面中央部を所定巾残してマスキングが施されたかまぼこ状のレンチキュラースクリーンと、二つの絵柄を多数の線状帯に分割しそれらを交互に配列して一枚に印刷した二重絵印刷物からなり、該二重絵印刷物の一つの絵柄を前記各凸レンズのそれぞれ背面中央部に対応させたとき、二つ目の絵柄が前記マスキング部材によって隠蔽され、前記二つ目の絵柄を前記各凸レンズのそれぞれ背面中央部にスライド対応させたとき前記一つの絵柄が前記マスキング部材によって隠蔽させられるように構成されてなることを特徴とする絵柄変えカードである。

前記請求項２に示す絵柄変えカードは、レンチキュラースクリーンとマスキングを一体にしたことを明示するもので、前記請求項１の絵柄変えカードと実質的に同一である。

本考案によれば、レンチキュラースクリーンと二重絵印刷物の間に、レンチキュラースクリーンを構成する各凸レンズのそれぞれ背面中央部を所定巾残して背面部を覆うマスキング部材を設け、他方、前記二重絵印刷物に設けられた二つの絵柄が前記各凸レンズのそれぞれ背面中央部の透明部分に対応する巾に印刷されているため、前記それぞれの絵柄に光線及び焦点が当てられて各絵柄が鮮明に表示される。そしてレンチキュラースクリーンあるいは二重絵印刷物の一方をスライドさせるだけで二つの絵柄を交互に観察及び楽しむことができる。

以下に、添付図面を参照して、本考案を実施するための最良の一形態について説明する。図１は本考案に係る絵柄変えカードの拡大概念図、図２は同じく拡大概念図である。なお、いずれの図面も誇大に表されている。

図中、１はレンチキュラースクリーンであり、透明なＰＥＴ樹脂、アクリル樹脂等からなり、薄板の表面にかまぼこ状の微細な凸レンズ２が多数形成されている。図中、３は二重絵印刷物であり、二つの絵柄Ａ及びＢを多数の線状帯に分割しそれらを交互に配列して一枚に印刷したものである。該二重絵印刷物３は、コンピュータ及び製版技術により二つの絵柄を合成して製作される。

図中、４は、マスキング部材であり、前記レンチキュラースクリーン１を構成する各凸レンズ２のそれぞれ背面中央部を所定巾残して背面部を覆っている。なお、前記二重絵印刷物３は、前記マスキング部材４面にスライド自在に重ね合わされる。図中、５はスライド操作部、６は枠部材である。

前記構成の具体例を述べる。例えば、前記レンチキュラースクリーン１を構成するかまぼこ状の各凸レンズ２巾が０．３ｍｍとされる。つぎに前記各凸レンズ２のそれぞれ背面中央部を所定巾、具体的には、それぞれ０．１ｍｍ巾残して前記レンチキュラースクリーン１の背面部が覆われる。

すなわち、前記各レンズ２の前記背面中央部の０．１ｍｍの両側のそれぞれ０．１ｍｍずつが前記マスキング部材４によって覆われる。したがって、隣接する前記各凸レンズ２間の前記マスキング部材４は０．２ｍｍ巾になる。

つぎに、二重絵印刷物３の絵柄Ａ及びＢについて述べる。該二重絵印刷物３の絵柄Ａ及びＢは、前記レンチキュラースクリーン１及びマスキング部材４の場合には、それぞれ０．１５ｍｍ巾の線状帯に分割してそれらを交互に配列して一枚に印刷される。

図１は、絵柄Ａを見る状態である。すなわち、前記かまぼこ状のレンチキュラースクリーン１を構成する各凸レンズ２のそれぞれ背面中央部に前記二重絵印刷物３に印刷された絵柄Ａが位置させられている。

つぎに、二つ目の絵柄Ｂを見る場合には、前記スライド操作部５によって前記二重絵印刷物３をスライドさせればよい。なお、前記二重絵印刷物３のスライド巾は前記枠部材６によって予め規制されている。その結果、図２に示すように、前記かまぼこ状のレンチキュラースクリーン１を構成する各凸レンズ２のそれぞれ背面中央部に前記二重絵印刷物３に印刷された絵柄Ｂが位置させられて観察及び楽しむことができる。

その後、再び絵柄Ａを見る場合には前記二重絵印刷物３をスライド復帰させればよい。すなわち、本考案では二つの絵柄を相互に切換えて観察及び楽しむことができる。なお、前記二重絵印刷物３を固定して前記レンチキュラースクリーン１及びマスキング部材４をスライドさせてもよい。

本考案の一実施例に係る絵柄変えカードの拡大概念図である。本考案の一実施例に係る絵柄変えカードの同じく拡大概念図である。

符号の説明

１レンチキュラースクリーン
２凸レンズ
３二重絵印刷物
４マスキング部材

Claims

かまぼこ状に多数の凸レンズを有するレンチキュラースクリーンと、該レンチキュラースクリーンを構成する各凸レンズのそれぞれ背面中央部を所定巾残して背面部を覆うマスキング部材と、二つの絵柄を多数の線状帯に分割しそれらを交互に配列して一枚に印刷した二重絵印刷物と、からなり、該二重絵印刷物の二つの絵柄が前記各凸レンズのそれぞれ背面中央部に交互にスライド対応させられる幅に印刷されて前記マスキング部材面に重ね合わされてなることを特徴とする絵柄変えカード。
各凸レンズのそれぞれ背面中央部を所定巾残して背面部にマスキング部材が設けられたかまぼこ状のレンチキュラースクリーンと、二つの絵柄を多数の線状帯に分割しそれらを交互に配列して一枚に印刷した二重絵印刷物からなり、該二重絵印刷物の一つの絵柄を前記各凸レンズのそれぞれ背面中央部に対応させたとき、二つ目の絵柄が前記マスキング部材によって隠蔽され、前記二つ目の絵柄を前記各凸レンズのそれぞれ背面中央部にスライド対応させたとき前記一つの絵柄がマスキング部材によって隠蔽させられるように構成されてなる絵柄変えカード。