JP2005010346A - 立体表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストが安く、携帯性に優れ、かつ、メンテナンスの手間もかからない立体表示装置を提供すること。
【解決手段】複数の各透明板10に絵柄部20がそれぞれ設けられているとともに、これらの透明板10を重ね合わせるので、絵柄部20が遠近感により立体的に表現され、さらに、複数の透明板10を密着させるため、隣り合う透明板10同士の間に隙間がなく、サイズが小さくなる。これにより、携帯性が良好となり搬送もしやすくなる。その上、手入れの際はこの立体表示装置100の正面側と背面側に配置される透明板10の表面の手入れをするだけでよく、メンテナンス性が向上する。
【選択図】 図2
【解決手段】複数の各透明板10に絵柄部20がそれぞれ設けられているとともに、これらの透明板10を重ね合わせるので、絵柄部20が遠近感により立体的に表現され、さらに、複数の透明板10を密着させるため、隣り合う透明板10同士の間に隙間がなく、サイズが小さくなる。これにより、携帯性が良好となり搬送もしやすくなる。その上、手入れの際はこの立体表示装置100の正面側と背面側に配置される透明板10の表面の手入れをするだけでよく、メンテナンス性が向上する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告、装飾物等を立体的に表現する立体表示装置に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、絵画や写真等の画像を立体的に配置し、その遠近感を用いて仮想的に立体を表現する立体表示装置がある。例えば、複数の透過性の薄幕EL表示器を重ね合せにより立体画像を表示させる装置がある(例えば特許文献1)。これは薄膜EL表示器を所定間隔開けて平行に配置したものであり、表側正面からみるとこれらの薄膜EL表示器は重なって見えるようになっている。それぞれの薄膜EL表示器に画像を表示させると、これらの薄膜EL表示器間に所定の間隔があいているため、遠近感が生じ、観察者は立体画像を見ているかのように感じる立体表示装置である。
【0003】
また、複数枚のガラス板の表面にそれぞれ絵柄部を形成し、これらのガラス板を互いに所定間隔を隔てて平行に重ねて配置したものをボックスの中に収納した立体表示装置(通称:パノラマボックス)がある。このボックスの正面には、観察者がこれらのガラス板に描かれた絵柄部を視認できるように、表示孔が設けられている。この表示孔からこれらのガラス板を見ると、それぞれのガラス板間に間隔が設けられているため、遠近感によって立体的画像を見ているかのように感じることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−261677
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の立体表示装置では、薄膜EL表示器を用いているため、これらを制御するコントロール部や、これらの装置に電力を供給するための電源入力部等が必要となり、それに伴って装置が大掛かりでコストも高くなる。また、パノラマボックスでは、ガラス板等の透明面状部材を所定間隔だけ隔ててボックス内に配置されるため、この間隔分だけ装置全体のサイズが大きくなってしまう。そのため携帯性が悪くなり、搬送する時に手間がかかってしまう。また、これらの透明面状部材は間隔を開けて配置されているのでメンテナンスの際には、これらのガラス板一枚一枚をメンテナンスする必要があり大変煩雑となる。
【0006】
本発明は以上のような課題を解決し、コストが安く、携帯性に優れ、かつ、メンテナンスの手間もかからない立体表示装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の透明面状部材の少なくとも二枚以上に絵柄部を設け、これらの透明面状部材を密着させたことを特徴とする。
この発明によると、前記透明面状部材の少なくとも二枚以上に前記絵柄部が設けられているので、これらの透明面状部材を平行に重ね合わせると、前記絵柄部を遠近感により立体的に表現することが可能となる。さらに、前記複数の透明面状部材を密着させるため、これらの透明面状部材間に隙間がなく、サイズが小さくなる。従って、携帯性が良好となり搬送もしやすくなる。その上、手入れの際には、この立体表示装置の表と裏に配置される透明面状部材の表面の手入れをするだけでよく、メンテナンス性が向上する。
【0008】
また本発明では、前記絵柄部は、正面側から視認可能な第一絵柄部と、この第一絵柄部の背面に設けられ、背面側から視認可能な第二絵柄部とで形成されることが好ましい。
この発明によると、前記絵柄部は表裏に第一絵柄部と第二絵柄部とが設けられているので、この立体表示装置のどちらから見ても絵柄部を見ることができる。そのため、見る姿勢が一方の側に限定さない。また、表から見た絵柄と裏から見た絵柄を変えることで、表裏で全く違う絵にすることや、表裏から一つの立体画像を形成すること等、様々な立体画像を表現することができる。
【0009】
また本発明では、前記絵柄部の一部は、写真を隣り合う透明面状部材の間に挟むことによって形成されることが好ましい。
この発明によると、前記透明面状部材間に写真を挟むことができるので、各ユーザーの好みに合わせて立体画像を形成することができる。これによって、挟む写真の選択により非常に多くのパターンが考えられ、アレンジ性に富んだ立体表示装置が作成される。
【0010】
本発明では、前記複数の透明面状部材のうち少なくとも二枚は異なる厚み寸法であることが好ましい。
この発明によると、前記複数の透明面状部材のうち一部の厚み寸法を変更することで、その前面あるいは背面に位置する透明面状部材の絵柄部との距離が変更でき、これによってより一層遠近感を出すことができて、よりリアルな立体画像を表現することができる。
【0011】
本発明では、前記絵柄部の一部は、前記透明面状部材の内部に設けられる立体物であることが考えられる。
この発明によると、複数の前記透明面状部材のうち少なくとも一つ以上の透明面状部材の内部に立体物を入れるので、より一層立体感を増幅させることができる。また、立体物を透明面状部材で覆うことになるので、例えばこの立体物が非常に壊れやすいものであった場合等では、この立体物を保護することができ、搬送の際にも安全である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
[第一実施形態]
図1から図4を用いて第一実施形態について説明する。図1は第一実施形態における立体表示装置100の斜視図、図2はこの立体表示装置100の分解斜視図、図3は立体表示装置100の断面図を示している。
立体表示装置100は5枚の矩形平板状の透明板10を平行に重ね合わせて構成されている。この透明板10は、透明性のガラス板、アクリル、その他のプラスチック等の透明板で形成されている。各透明板10の裏側表面には立体表示装置100の正面側から視認可能に絵柄部20が形成されている。ここで、図3においては、隣り合う透明板10間で絵柄部20の厚み分だけ隙間が生じているが、これは内容を分かりやすくするために誇張して表示したものであって、実際には絵柄部20の厚い寸法は非常に微小なものであり、隣り合う透明板10同士は密着されている。また、第一実施形態では透明板10を5枚用いるとしているが、これに限定されるものではなく、少なくとも2枚以上の透明板10で構成されるものであればよい。
【0013】
絵柄部20は、図2に示すように、それぞれ異なった絵柄を形成している。これらの異なった絵柄部20を有する透明板10を複数重ね合わせているため、絵柄部20は透明板10の厚み寸法分だけ前後に離れて配置され、これによって生じる遠近感によって立体的画像が表現される。
【0014】
図4は図3の絵柄部20をさらに詳細に表した断面図である。図4において、絵柄部20は透明板10の表面に直接設けられる第一絵柄部21と、第一絵柄部21の背面に設けられる白地22(通称:押さえ)とから形成されている。白地22は第一絵柄部21に隠れているために、立体表示装置100の正面側からは視認できず、第一絵柄部21は白地22が背面に形成されているので、背面側から視認できないようになっている。
【0015】
これらの第一絵柄部21はシルク印刷により直接透明板10に形成され、白地22は、第一絵柄部21の背面側表面に直接白色のシルク印刷を施すことで形成されている。シルク印刷にすることで、長期太陽光に当たる環境においても第一絵柄部21が褪色しにくく、綺麗な色合いを長期間良好に保つことができる。また、絵柄部20と、この絵柄部20の前後に設けられている透明板10に形成されている他の絵柄部20とが重なった場合でも、白地22を形成することで色がにじまないようにしている。
【0016】
本実施形態の立体表示装置100は、透明板10がばらけたままでは携帯性に問題があるため、透明板10同士を密着固定していることが好ましい。この時、透明板10同士を接着剤等によって密着固定してもよく、フレーム等のケースに嵌め込んで密着固定させてもよい。フレーム等のケースにはめ込んで密着固定させた場合は、ケースから取り外して透明板10の順番を入れ替えたり、あるいは、別の絵柄部20を有する透明板10を追加したり、別の絵柄部20を有する透明板10と一部の透明板10を入れ替えたりすることができる。このように、ユーザーの趣向によってこの立体表示装置100を様々にアレンジすることが可能である。
【0017】
第一実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)複数の各透明板10に絵柄部20がそれぞれ設けられているとともに、これらの透明板10を重ね合わせるので、絵柄部20が遠近感により立体的に表現され、さらに、複数の透明板10を密着させるため、隣り合う透明板10同士の間に隙間がなく、サイズが小さくなる。従って、携帯性が良好となり搬送もしやすくなる。その上、手入れの際はこの立体表示装置100の正面側と背面側に配置される透明板10の表面の手入れをするだけでよく、メンテナンス性が向上する。
(2)絵柄部20は、透明板10の表面に形成される第一絵柄部21と、この第一絵柄部21の背面に形成される白地22とを有するので、白地21により第一絵柄部21が他の第一絵柄部21と重なり合っても色が混じることがなく、綺麗な色合いの立体画像を表現できる。
(3)絵柄部20はシルク印刷により形成されているので、絵柄部20を十分薄くでき、透明板10を隙間無く密着させて全体の厚みを薄く抑えることができ、また光による褪色も防止できる。
(4)ケースに透明板10を嵌めこんで密着固定させることによって、透明板10の順番を組み替えたり、一部を変更したりすることができるので、ユーザーの趣向によってアレンジ性に富んだ立体画像が作成できる。
【0018】
[第二実施形態]
次に第二実施形態について図5から図8を用いて説明する。
第一実施形態では、立体表示装置100の正面からのみ立体画像の視認ができたが、第二実施形態では、裏表から立体画像の表示を可能としたものである。
【0019】
図5は第二実施形態の立体画像装置100Aの分解斜視図を示している。図6はこの立体画像装置100Aを図5とは反対側の背面からみた時の分解斜視図を示している。図7(A)は図5、図6のA側よりこの立体表示装置100Aを見た正面図、図7(B)は図5、図6のB側よりこの立体表示装置100Aを見た正面図を示している。
【0020】
図5、図6において、立体表示装置100Aは、透明板10の表面に裏表から視認できる絵柄部20Aが形成されている。これらの透明板10を平行に重ね合わせて密着させることで、立体表示装置100Aは裏表から立体表現可能としている。
【0021】
図8は、この立体表示装置100Aの断面図を示している。図8において、絵柄部20Aは、透明板10の表面に直接形成されている第一絵柄部21Aと、この第一絵柄部21Aの裏側に白地22を介して形成される第二絵柄部21Bとから成っている。このような絵柄部20Aは、まず透明板10の表面に第一絵柄部21Aをシルク印刷により形成し、その後、白地22を上から形成し、さらに白地22の上から第二絵柄部21Bを形成することで、上塗りを重ねて形成されている。
この立体表示装置100Aでは、第一絵柄部21Aは立体表示装置100Aを表A側から見たときに視認され、第二絵柄部21Bは立体表示装置100Bを裏B側から見たときに視認されるようになっている。白地22は第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bとの色が交じり合わないように設けられていて、これにより裏表どちらから絵柄部20Aを見ても、色合いがはっきりした綺麗な絵柄を見ることができる。
【0022】
また、この第二実施形態では、立体表示装置100Aの略中心にあたる透明板10Aを中心として、透明板10Aより正面A側に配置される透明板10は、遠近感を用いてこの透明板10Aの絵柄部20Aが立体的に表現されるように配置されている。同様に、透明板10Aより背面B側に配置される透明板10も、遠近感を用いてこの透明板10Aの絵柄部20Aが立体的に表現されるように配置されている。具体的な例を用いて説明すると、図5から図7に示される絵柄において、略中心となる透明板10Aの第一絵柄部21Aに人が正面を向いている絵柄を形成し、透明板10Aの第二絵柄部21Bには第一絵柄部21Aに描かれた人の後姿の絵柄を形成している。そして、その中心となる透明板10Aの前後に木々の絵柄を遠近感により表現した透明板10が、複数枚配置されている。このような立体表示装置100Aでは、正面A側と背面B側から見た時、正面A側からは正面を向いた人を立体表示することができ、背面B側からは後姿の人を立体表示することができる。
【0023】
第二実施形態によれば、第一実施形態の(1)から(4)に効果に加え、次の効果が得られる。
(5)絵柄部20Aは第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bとを有しているので、これらの第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bが表裏に設けられていて、立体表示装置100Bの正面側、背面側のどちらからでも立体画像を見ることができる。
(6)中心となる透明板10Aに形成される絵柄部20Aを中心として、その前後に別の絵柄部20Aが中心となる絵柄部20Aを遠近感により立体的に表現するように配置されているので、正面側と背面側とのどちらから見ても透明板10Aに設けられた絵柄部20Aを中心に立体画像を表示でき、より一層の立体感が得られる。
【0024】
[第三実施形態]
次に第三実施形態について図9に基づいて説明する。
図9は第三実施形態の立体表示装置100Bの斜視図、図10は立体表示装置100Bの分解斜視図である。図9、図10において、立体表示装置100Bは、厚み寸法が大きい厚めの透明板101Bと、厚み寸法の小さい薄めの透明板102Bとを複数平行に重ね合わせることによって形成されている。
【0025】
この厚めの透明板101Bを介して、2つの絵柄部20が配置されると、厚めの透明板101Bの寸法分だけこれらの絵柄部20の前後の距離が開くため、遠近感により大きな距離があるように表現することができる。逆に、薄めの透明板102Bを介して2つの絵柄部20が配置されると、これらの絵柄部20の間の距離が縮まるため、遠近感によりあまり距離がないと感じさせることもできる。
また、第三実施形態では厚めの透明板101Bを一枚用い、他は薄めの透明板102Bとしたが、透明板10Bの配置位置や個数、厚みは限定されるものではない。例えば、全ての透明板10Bの厚み寸法をそれぞれ個別に変更してもよく、この場合それぞれに設けられる絵柄部間の遠近距離が個別に設定できるため、より立体的に表示できる。
【0026】
第三実施形態によると第一実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて次の効果が得られる。
(7)複数の透明板10Bのうち一部は厚み寸法が厚めの透明板101Bであるので、その前面に位置する透明板10Bの絵柄部20との距離がこの透明板101Bの厚み寸法分になり、遠近感が増すことにより一層立体的な表現ができる。
【0027】
[第四実施形態]
次に図11に基づいて第四実施形態について説明する。
図11は第四実施形態の立体表示装置100Cの斜視図を示している。
図11において、第四実施形態の立体表示装置100Cは、絵柄部20の一部を写真30としたものである。
この写真30が挟まれる場所や、写真30の大きさは特に限定されず、任意の場所に任意の大きさの写真30を挟むことができる。また、この時、写真30の裏面に他の写真を挟み、前述した第二実施形態のように正面側と背面側との両面から立体画像を視認できるものとしてもよい。
【0028】
また、第四実施形態では写真30を用いているが、これに限らず、イラストや、フィルム、また新聞等の切り抜きであってもよく、これらはユーザーの好みによって様々にアレンジできるものである。
【0029】
第四実施形態によると第一実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて次の効果が得られる。
(8)隣り合う透明板10の間に写真30を挟むことができるので、各ユーザーの好みに合わせて様々な立体画像のパターンが形成され、アレンジ性に富んだ立体画像を表現できる。
【0030】
[第五実施形態]
次に第五実施形態について説明する。図12は第五実施形態の立体表示装置100Dの斜視図を示している。図12において、立体表示装置100Dの透明面状部材は透明円筒板10Dであって、直径の異なる複数の透明円筒板10Dを密着させて形成されている。これらの透明円筒板10Dの表面にはそれぞれ異なる図示しない絵柄部が形成されていて、遠近感によってこれらの絵柄部が立体的に表現されている。また、これらの透明円筒板の略中心軸上に光源40が設けられていて、円筒内部側より外部側に光を照射している。光源40としては、蛍光灯、電球等の各種発光体が用いることができる。また、この光源40の発する色はフィルム等によって変化させることができ、これにより絵柄部の色柄や雰囲気を変えることもできる。
【0031】
第五実施形態によると第一実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて次の効果が得られる。
(9)立体表示装置100Dの円筒内部に光源40を設けたので、絵柄部の色合いが非常に鮮やかになり、より一層綺麗な立体表現ができる。
(10)光源40の種類や色を変えることにより、絵柄部20の雰囲気等を変化させることができるので、アレンジ性に富んだ立体画像を表現するとこができる。
(11)透明面状部材に透明円筒板10Dを用いているので、円筒の周方向であればどの方向からでもこの立体表示装置100Dの絵柄部が視認できる。これにより、どの方向から見ても立体画像を視認することができる。
(12)透明円筒板10Dの略中心軸上に光源40を設けたので、この光源40を透明円筒板10Dで隠すことができ、光源40が外部に露出することがなく、見た目を良好にできる。
【0032】
[第六実施形態]
次に図13を用いて第六実施形態について説明する。
図13において、立体表示装置100Eは立体物50を内部に入れた透明板10Eの前面又は後面、あるいは両面に透明板10を配置している。
【0033】
透明板10Eの厚み寸法は内部に入る立体物50の大きさにより決定されるものであり、一定ではない。例えば、立体物50が小さいものまたは厚み寸法の小さいものであれば透明板10Eの厚み寸法は小さくてもよい。また、立体物50が入る透明板10Eは一つに限らず、複数あってもよく、透明板10Eが配置される位置についても図13に示される位置に限定されない。また、図13に示される立体表示装置100Eは、透明板10Eの前後に絵柄部20を有する透明板10が複数配置されて立体画像を表現しているものであるが、この立体が入った透明板10Eの表面に絵柄部20が形成されているものであってもよい。これらはこの立体表示装置100Eのデザインや利用条件等により決定される事項であり、そのデザイン、利用条件に合わせてその形状やサイズ等は様々にアレンジされうるものである。
【0034】
第六実施形態によると第一実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて次のような効果が得られる。
(13)透明板10のうち一部は立体物を入れた透明板10Eであるので、この立体物50により立体表示装置100Eに一層の立体感が得られ、さらに、立体物50を透明板10Eで覆っているので、この立体物50を保護でき、搬送の際にも安全性が確保できる。
【0035】
尚、本発明の立体表示装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0036】
例えば、第一から第四実施形態、及び第六実施形態において、透明面状部材として透明板を用いており、第五実施形態の一例においては円筒状の透明円筒板を用いているが、これに限らない。すなわち、立体表示装置を用いる場所や用途によってその形状は様々に変化しうるものである。例えば、立体表示装置の利用例として、窓やステンドグラス、様々な商品を入れるケースやコースター等、また第五実施形態のように光源が設けられるものでは、走馬灯や電気スタンド、看板等、第四実施形態のような隣り合う透明面状部材のあいだに写真等を挟むものでは、写真たてや額縁、携帯電話のアクセサリー等、様々なものに応用でき利用される。これらのデザインや目的等の諸条件に合わせて透明面状部材の形状も様々に応用できるものである。従って、透明面状部材の形状はこれらの諸条件によって、例えば、四角柱や三角錐の形状に形成されていてもよく、図14に示される立体表示装置100Fのように、透明板10の前後にブロック体60を配置したものや、または透明板10の間にブロック体60を挟み込んだものであっても良い。
【0037】
また第二実施形態において、透明板10Aは立体表示装置100Aの略中心に配置されているが、これに限らない。透明板10Aは正面A側か背面B側のどちらかに偏って配置されていてもよく、また、複数あるものであっても良い。さらに、第二実施形態では、透明板10Aの絵柄部20Aを中心に正面A側と背面B側とから見たときに、正面A側からは表の絵柄が立体的に視認でき、背面B側からは裏の絵柄が立体的に視認できるように形成しているが、この表現方法に限定されない。例えば、正面A側からみると昼の風景、背面側から見ると夜の風景となるような絵柄部20Aを形成する等、正面A側から見た場合と背面B側から見た場合で全く違う立体画像が表現されていてもよい。つまり、絵柄部20Aが第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bと有しており、正面側と背面側とから絵柄部20Aを視認できるものであればよい。
【0038】
第一、及び第二実施形態において、絵柄部20、20Aは白地22を含んでいるが、特にこれに限定されない。例えば、白地22を含んでいない絵柄部20であってもよい。ただし、この場合、この絵柄部の前面または後面に他の絵柄部20があり、これらの絵柄部が重なりあってしまう場合に、前後の色が交じり合って濁ってしまう虞があるため、絵柄部20を重ならないように形成する等の工夫が必要になる。また、第二実施形態のように絵柄部20Aの裏表に第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bとを設ける場合、これらの第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bとの色が交じり合って濁ってしまう可能性もあるため、好ましくない。さらに、白地22は白色で形成されている必要はなく、第一絵柄部21、21A及び第二絵柄部21Bの色を押さえるものであれば、特に限定されない。例えば、水色や薄い黄色等の押さえであってもよい。すなわち、押さえには明度が高い色であれば、特にその色相は問わない。ただし、白以外の色を押さえとして使った場合、色相によっては絵柄部の色と混ざり合い、絵柄部の本来の色が失われる可能性もあるため、白地とするのが最も好ましいとされる。
【0039】
第一から第六実施形態において、絵柄部の形成にシルク印刷を用いているが、特にこれに限定されない。例えば、絵柄部はオフセット印刷やインクジェット印刷されているものであっても良く、またエアブラシ等により直接描画されているものであっても良い。ただし、オフセット印刷は仕上がりが大変綺麗になるが、大量生産でない限り、生産にかかるコストが高くなるため、受注品のみを製作する場合等には適さない。またインクジェット印刷ではガラス面等の厚みのある透明面状部材への印刷は仕上がり程度がよくなく、不向きである。シルク印刷では、金銀色を含めた多彩な色を表現可能で、かつ、仕上がりが綺麗であり、また、印刷する対象面の形状にこだわらず印刷可能であり、さらに、生産コストにおいても優れている。また、エアブラシ等によって直接透明円状部材に描画する場合は時間と手間がかかるが、細部まで非常に丁寧に仕上げることができる。このように各印刷方法、描画方法によって特徴が異なってくるため、利用目的や条件等によって使い分けることが好ましい。
【0040】
第五実施形態において、光源40は透明円筒板10Dの中心軸上に設けられるとしたが、これに限られず、例えば、透明円筒板10Dの外部に複数設けられていてもよい。この場合、透明円筒板10Dの円筒内部より絵柄部20を見ることで、光源40から照射された光によって色合いがはっきりとして綺麗に表現される絵柄部を視認できる。また、光源40が設けられる立体表現装置の透明面状部材に透明円筒板10Dを用いているが、これに限らない。例えば、第一から第四実施形態、第六実施形態で示される立体表現装置や、または、前述したような様々な形状の透明面状部材を有する立体表現装置に光源40が設けられているものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】
透明面状部材の少なくとも二枚以上に絵柄部が設けられているので、これらの透明面状部材を平行に重ね合わせると、前記絵柄部を遠近感により立体的に表現することができる。さらに、前記複数の透明面状部材を密着させるため、透明面状部材間に隙間がなく、サイズが小さくなる。従って、携帯性が良好となり、搬送もしやすくなり、装飾品として展示する際にも邪魔にならない。その上、手入れの際はこの立体表示装置の表と裏に配置される透明面状部材の表面の手入れをするだけでよく、メンテナンス性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態における立体表示装置の斜視図。
【図2】第一実施形態における立体表示装置の分解斜視図。
【図3】第一実施形態における立体表示装置の断面図。
【図4】第一実施形態における絵柄部の詳細断面図。
【図5】第二実施形態における立体表示装置の分解斜視図。
【図6】第二実施形態における立体表示装置の分解斜視図。
【図7】(A)は第二実施形態の立体表示装置を正面側から見たときの正面図、(B)は第二実施形態の立体表示装置を背面側から見たときの正面図。
【図8】第二実施形態の絵柄部の断面図。
【図9】第三実施形態の立体表示装置の斜視図。
【図10】第三実施形態の立体表示装置の分解斜視図。
【図11】第四実施形態の立体表示装置の分解斜視図。
【図12】第五実施形態の立体表示装置の斜視図。
【図13】第六実施形態の立体表示装置の分解斜視図。
【図14】本発明の一変形例の斜視図。
【符号の説明】10,10A,10B,10E…透明板(透明面状部材)、10D…透明円筒板(透明面状部材)、20,20A…絵柄部、21,21A…第一絵柄部、21B…第二絵柄部、30…写真、40…光源、50…立体物。
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告、装飾物等を立体的に表現する立体表示装置に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、絵画や写真等の画像を立体的に配置し、その遠近感を用いて仮想的に立体を表現する立体表示装置がある。例えば、複数の透過性の薄幕EL表示器を重ね合せにより立体画像を表示させる装置がある(例えば特許文献1)。これは薄膜EL表示器を所定間隔開けて平行に配置したものであり、表側正面からみるとこれらの薄膜EL表示器は重なって見えるようになっている。それぞれの薄膜EL表示器に画像を表示させると、これらの薄膜EL表示器間に所定の間隔があいているため、遠近感が生じ、観察者は立体画像を見ているかのように感じる立体表示装置である。
【0003】
また、複数枚のガラス板の表面にそれぞれ絵柄部を形成し、これらのガラス板を互いに所定間隔を隔てて平行に重ねて配置したものをボックスの中に収納した立体表示装置(通称:パノラマボックス)がある。このボックスの正面には、観察者がこれらのガラス板に描かれた絵柄部を視認できるように、表示孔が設けられている。この表示孔からこれらのガラス板を見ると、それぞれのガラス板間に間隔が設けられているため、遠近感によって立体的画像を見ているかのように感じることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−261677
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の立体表示装置では、薄膜EL表示器を用いているため、これらを制御するコントロール部や、これらの装置に電力を供給するための電源入力部等が必要となり、それに伴って装置が大掛かりでコストも高くなる。また、パノラマボックスでは、ガラス板等の透明面状部材を所定間隔だけ隔ててボックス内に配置されるため、この間隔分だけ装置全体のサイズが大きくなってしまう。そのため携帯性が悪くなり、搬送する時に手間がかかってしまう。また、これらの透明面状部材は間隔を開けて配置されているのでメンテナンスの際には、これらのガラス板一枚一枚をメンテナンスする必要があり大変煩雑となる。
【0006】
本発明は以上のような課題を解決し、コストが安く、携帯性に優れ、かつ、メンテナンスの手間もかからない立体表示装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の透明面状部材の少なくとも二枚以上に絵柄部を設け、これらの透明面状部材を密着させたことを特徴とする。
この発明によると、前記透明面状部材の少なくとも二枚以上に前記絵柄部が設けられているので、これらの透明面状部材を平行に重ね合わせると、前記絵柄部を遠近感により立体的に表現することが可能となる。さらに、前記複数の透明面状部材を密着させるため、これらの透明面状部材間に隙間がなく、サイズが小さくなる。従って、携帯性が良好となり搬送もしやすくなる。その上、手入れの際には、この立体表示装置の表と裏に配置される透明面状部材の表面の手入れをするだけでよく、メンテナンス性が向上する。
【0008】
また本発明では、前記絵柄部は、正面側から視認可能な第一絵柄部と、この第一絵柄部の背面に設けられ、背面側から視認可能な第二絵柄部とで形成されることが好ましい。
この発明によると、前記絵柄部は表裏に第一絵柄部と第二絵柄部とが設けられているので、この立体表示装置のどちらから見ても絵柄部を見ることができる。そのため、見る姿勢が一方の側に限定さない。また、表から見た絵柄と裏から見た絵柄を変えることで、表裏で全く違う絵にすることや、表裏から一つの立体画像を形成すること等、様々な立体画像を表現することができる。
【0009】
また本発明では、前記絵柄部の一部は、写真を隣り合う透明面状部材の間に挟むことによって形成されることが好ましい。
この発明によると、前記透明面状部材間に写真を挟むことができるので、各ユーザーの好みに合わせて立体画像を形成することができる。これによって、挟む写真の選択により非常に多くのパターンが考えられ、アレンジ性に富んだ立体表示装置が作成される。
【0010】
本発明では、前記複数の透明面状部材のうち少なくとも二枚は異なる厚み寸法であることが好ましい。
この発明によると、前記複数の透明面状部材のうち一部の厚み寸法を変更することで、その前面あるいは背面に位置する透明面状部材の絵柄部との距離が変更でき、これによってより一層遠近感を出すことができて、よりリアルな立体画像を表現することができる。
【0011】
本発明では、前記絵柄部の一部は、前記透明面状部材の内部に設けられる立体物であることが考えられる。
この発明によると、複数の前記透明面状部材のうち少なくとも一つ以上の透明面状部材の内部に立体物を入れるので、より一層立体感を増幅させることができる。また、立体物を透明面状部材で覆うことになるので、例えばこの立体物が非常に壊れやすいものであった場合等では、この立体物を保護することができ、搬送の際にも安全である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
[第一実施形態]
図1から図4を用いて第一実施形態について説明する。図1は第一実施形態における立体表示装置100の斜視図、図2はこの立体表示装置100の分解斜視図、図3は立体表示装置100の断面図を示している。
立体表示装置100は5枚の矩形平板状の透明板10を平行に重ね合わせて構成されている。この透明板10は、透明性のガラス板、アクリル、その他のプラスチック等の透明板で形成されている。各透明板10の裏側表面には立体表示装置100の正面側から視認可能に絵柄部20が形成されている。ここで、図3においては、隣り合う透明板10間で絵柄部20の厚み分だけ隙間が生じているが、これは内容を分かりやすくするために誇張して表示したものであって、実際には絵柄部20の厚い寸法は非常に微小なものであり、隣り合う透明板10同士は密着されている。また、第一実施形態では透明板10を5枚用いるとしているが、これに限定されるものではなく、少なくとも2枚以上の透明板10で構成されるものであればよい。
【0013】
絵柄部20は、図2に示すように、それぞれ異なった絵柄を形成している。これらの異なった絵柄部20を有する透明板10を複数重ね合わせているため、絵柄部20は透明板10の厚み寸法分だけ前後に離れて配置され、これによって生じる遠近感によって立体的画像が表現される。
【0014】
図4は図3の絵柄部20をさらに詳細に表した断面図である。図4において、絵柄部20は透明板10の表面に直接設けられる第一絵柄部21と、第一絵柄部21の背面に設けられる白地22(通称:押さえ)とから形成されている。白地22は第一絵柄部21に隠れているために、立体表示装置100の正面側からは視認できず、第一絵柄部21は白地22が背面に形成されているので、背面側から視認できないようになっている。
【0015】
これらの第一絵柄部21はシルク印刷により直接透明板10に形成され、白地22は、第一絵柄部21の背面側表面に直接白色のシルク印刷を施すことで形成されている。シルク印刷にすることで、長期太陽光に当たる環境においても第一絵柄部21が褪色しにくく、綺麗な色合いを長期間良好に保つことができる。また、絵柄部20と、この絵柄部20の前後に設けられている透明板10に形成されている他の絵柄部20とが重なった場合でも、白地22を形成することで色がにじまないようにしている。
【0016】
本実施形態の立体表示装置100は、透明板10がばらけたままでは携帯性に問題があるため、透明板10同士を密着固定していることが好ましい。この時、透明板10同士を接着剤等によって密着固定してもよく、フレーム等のケースに嵌め込んで密着固定させてもよい。フレーム等のケースにはめ込んで密着固定させた場合は、ケースから取り外して透明板10の順番を入れ替えたり、あるいは、別の絵柄部20を有する透明板10を追加したり、別の絵柄部20を有する透明板10と一部の透明板10を入れ替えたりすることができる。このように、ユーザーの趣向によってこの立体表示装置100を様々にアレンジすることが可能である。
【0017】
第一実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)複数の各透明板10に絵柄部20がそれぞれ設けられているとともに、これらの透明板10を重ね合わせるので、絵柄部20が遠近感により立体的に表現され、さらに、複数の透明板10を密着させるため、隣り合う透明板10同士の間に隙間がなく、サイズが小さくなる。従って、携帯性が良好となり搬送もしやすくなる。その上、手入れの際はこの立体表示装置100の正面側と背面側に配置される透明板10の表面の手入れをするだけでよく、メンテナンス性が向上する。
(2)絵柄部20は、透明板10の表面に形成される第一絵柄部21と、この第一絵柄部21の背面に形成される白地22とを有するので、白地21により第一絵柄部21が他の第一絵柄部21と重なり合っても色が混じることがなく、綺麗な色合いの立体画像を表現できる。
(3)絵柄部20はシルク印刷により形成されているので、絵柄部20を十分薄くでき、透明板10を隙間無く密着させて全体の厚みを薄く抑えることができ、また光による褪色も防止できる。
(4)ケースに透明板10を嵌めこんで密着固定させることによって、透明板10の順番を組み替えたり、一部を変更したりすることができるので、ユーザーの趣向によってアレンジ性に富んだ立体画像が作成できる。
【0018】
[第二実施形態]
次に第二実施形態について図5から図8を用いて説明する。
第一実施形態では、立体表示装置100の正面からのみ立体画像の視認ができたが、第二実施形態では、裏表から立体画像の表示を可能としたものである。
【0019】
図5は第二実施形態の立体画像装置100Aの分解斜視図を示している。図6はこの立体画像装置100Aを図5とは反対側の背面からみた時の分解斜視図を示している。図7(A)は図5、図6のA側よりこの立体表示装置100Aを見た正面図、図7(B)は図5、図6のB側よりこの立体表示装置100Aを見た正面図を示している。
【0020】
図5、図6において、立体表示装置100Aは、透明板10の表面に裏表から視認できる絵柄部20Aが形成されている。これらの透明板10を平行に重ね合わせて密着させることで、立体表示装置100Aは裏表から立体表現可能としている。
【0021】
図8は、この立体表示装置100Aの断面図を示している。図8において、絵柄部20Aは、透明板10の表面に直接形成されている第一絵柄部21Aと、この第一絵柄部21Aの裏側に白地22を介して形成される第二絵柄部21Bとから成っている。このような絵柄部20Aは、まず透明板10の表面に第一絵柄部21Aをシルク印刷により形成し、その後、白地22を上から形成し、さらに白地22の上から第二絵柄部21Bを形成することで、上塗りを重ねて形成されている。
この立体表示装置100Aでは、第一絵柄部21Aは立体表示装置100Aを表A側から見たときに視認され、第二絵柄部21Bは立体表示装置100Bを裏B側から見たときに視認されるようになっている。白地22は第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bとの色が交じり合わないように設けられていて、これにより裏表どちらから絵柄部20Aを見ても、色合いがはっきりした綺麗な絵柄を見ることができる。
【0022】
また、この第二実施形態では、立体表示装置100Aの略中心にあたる透明板10Aを中心として、透明板10Aより正面A側に配置される透明板10は、遠近感を用いてこの透明板10Aの絵柄部20Aが立体的に表現されるように配置されている。同様に、透明板10Aより背面B側に配置される透明板10も、遠近感を用いてこの透明板10Aの絵柄部20Aが立体的に表現されるように配置されている。具体的な例を用いて説明すると、図5から図7に示される絵柄において、略中心となる透明板10Aの第一絵柄部21Aに人が正面を向いている絵柄を形成し、透明板10Aの第二絵柄部21Bには第一絵柄部21Aに描かれた人の後姿の絵柄を形成している。そして、その中心となる透明板10Aの前後に木々の絵柄を遠近感により表現した透明板10が、複数枚配置されている。このような立体表示装置100Aでは、正面A側と背面B側から見た時、正面A側からは正面を向いた人を立体表示することができ、背面B側からは後姿の人を立体表示することができる。
【0023】
第二実施形態によれば、第一実施形態の(1)から(4)に効果に加え、次の効果が得られる。
(5)絵柄部20Aは第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bとを有しているので、これらの第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bが表裏に設けられていて、立体表示装置100Bの正面側、背面側のどちらからでも立体画像を見ることができる。
(6)中心となる透明板10Aに形成される絵柄部20Aを中心として、その前後に別の絵柄部20Aが中心となる絵柄部20Aを遠近感により立体的に表現するように配置されているので、正面側と背面側とのどちらから見ても透明板10Aに設けられた絵柄部20Aを中心に立体画像を表示でき、より一層の立体感が得られる。
【0024】
[第三実施形態]
次に第三実施形態について図9に基づいて説明する。
図9は第三実施形態の立体表示装置100Bの斜視図、図10は立体表示装置100Bの分解斜視図である。図9、図10において、立体表示装置100Bは、厚み寸法が大きい厚めの透明板101Bと、厚み寸法の小さい薄めの透明板102Bとを複数平行に重ね合わせることによって形成されている。
【0025】
この厚めの透明板101Bを介して、2つの絵柄部20が配置されると、厚めの透明板101Bの寸法分だけこれらの絵柄部20の前後の距離が開くため、遠近感により大きな距離があるように表現することができる。逆に、薄めの透明板102Bを介して2つの絵柄部20が配置されると、これらの絵柄部20の間の距離が縮まるため、遠近感によりあまり距離がないと感じさせることもできる。
また、第三実施形態では厚めの透明板101Bを一枚用い、他は薄めの透明板102Bとしたが、透明板10Bの配置位置や個数、厚みは限定されるものではない。例えば、全ての透明板10Bの厚み寸法をそれぞれ個別に変更してもよく、この場合それぞれに設けられる絵柄部間の遠近距離が個別に設定できるため、より立体的に表示できる。
【0026】
第三実施形態によると第一実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて次の効果が得られる。
(7)複数の透明板10Bのうち一部は厚み寸法が厚めの透明板101Bであるので、その前面に位置する透明板10Bの絵柄部20との距離がこの透明板101Bの厚み寸法分になり、遠近感が増すことにより一層立体的な表現ができる。
【0027】
[第四実施形態]
次に図11に基づいて第四実施形態について説明する。
図11は第四実施形態の立体表示装置100Cの斜視図を示している。
図11において、第四実施形態の立体表示装置100Cは、絵柄部20の一部を写真30としたものである。
この写真30が挟まれる場所や、写真30の大きさは特に限定されず、任意の場所に任意の大きさの写真30を挟むことができる。また、この時、写真30の裏面に他の写真を挟み、前述した第二実施形態のように正面側と背面側との両面から立体画像を視認できるものとしてもよい。
【0028】
また、第四実施形態では写真30を用いているが、これに限らず、イラストや、フィルム、また新聞等の切り抜きであってもよく、これらはユーザーの好みによって様々にアレンジできるものである。
【0029】
第四実施形態によると第一実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて次の効果が得られる。
(8)隣り合う透明板10の間に写真30を挟むことができるので、各ユーザーの好みに合わせて様々な立体画像のパターンが形成され、アレンジ性に富んだ立体画像を表現できる。
【0030】
[第五実施形態]
次に第五実施形態について説明する。図12は第五実施形態の立体表示装置100Dの斜視図を示している。図12において、立体表示装置100Dの透明面状部材は透明円筒板10Dであって、直径の異なる複数の透明円筒板10Dを密着させて形成されている。これらの透明円筒板10Dの表面にはそれぞれ異なる図示しない絵柄部が形成されていて、遠近感によってこれらの絵柄部が立体的に表現されている。また、これらの透明円筒板の略中心軸上に光源40が設けられていて、円筒内部側より外部側に光を照射している。光源40としては、蛍光灯、電球等の各種発光体が用いることができる。また、この光源40の発する色はフィルム等によって変化させることができ、これにより絵柄部の色柄や雰囲気を変えることもできる。
【0031】
第五実施形態によると第一実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて次の効果が得られる。
(9)立体表示装置100Dの円筒内部に光源40を設けたので、絵柄部の色合いが非常に鮮やかになり、より一層綺麗な立体表現ができる。
(10)光源40の種類や色を変えることにより、絵柄部20の雰囲気等を変化させることができるので、アレンジ性に富んだ立体画像を表現するとこができる。
(11)透明面状部材に透明円筒板10Dを用いているので、円筒の周方向であればどの方向からでもこの立体表示装置100Dの絵柄部が視認できる。これにより、どの方向から見ても立体画像を視認することができる。
(12)透明円筒板10Dの略中心軸上に光源40を設けたので、この光源40を透明円筒板10Dで隠すことができ、光源40が外部に露出することがなく、見た目を良好にできる。
【0032】
[第六実施形態]
次に図13を用いて第六実施形態について説明する。
図13において、立体表示装置100Eは立体物50を内部に入れた透明板10Eの前面又は後面、あるいは両面に透明板10を配置している。
【0033】
透明板10Eの厚み寸法は内部に入る立体物50の大きさにより決定されるものであり、一定ではない。例えば、立体物50が小さいものまたは厚み寸法の小さいものであれば透明板10Eの厚み寸法は小さくてもよい。また、立体物50が入る透明板10Eは一つに限らず、複数あってもよく、透明板10Eが配置される位置についても図13に示される位置に限定されない。また、図13に示される立体表示装置100Eは、透明板10Eの前後に絵柄部20を有する透明板10が複数配置されて立体画像を表現しているものであるが、この立体が入った透明板10Eの表面に絵柄部20が形成されているものであってもよい。これらはこの立体表示装置100Eのデザインや利用条件等により決定される事項であり、そのデザイン、利用条件に合わせてその形状やサイズ等は様々にアレンジされうるものである。
【0034】
第六実施形態によると第一実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて次のような効果が得られる。
(13)透明板10のうち一部は立体物を入れた透明板10Eであるので、この立体物50により立体表示装置100Eに一層の立体感が得られ、さらに、立体物50を透明板10Eで覆っているので、この立体物50を保護でき、搬送の際にも安全性が確保できる。
【0035】
尚、本発明の立体表示装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0036】
例えば、第一から第四実施形態、及び第六実施形態において、透明面状部材として透明板を用いており、第五実施形態の一例においては円筒状の透明円筒板を用いているが、これに限らない。すなわち、立体表示装置を用いる場所や用途によってその形状は様々に変化しうるものである。例えば、立体表示装置の利用例として、窓やステンドグラス、様々な商品を入れるケースやコースター等、また第五実施形態のように光源が設けられるものでは、走馬灯や電気スタンド、看板等、第四実施形態のような隣り合う透明面状部材のあいだに写真等を挟むものでは、写真たてや額縁、携帯電話のアクセサリー等、様々なものに応用でき利用される。これらのデザインや目的等の諸条件に合わせて透明面状部材の形状も様々に応用できるものである。従って、透明面状部材の形状はこれらの諸条件によって、例えば、四角柱や三角錐の形状に形成されていてもよく、図14に示される立体表示装置100Fのように、透明板10の前後にブロック体60を配置したものや、または透明板10の間にブロック体60を挟み込んだものであっても良い。
【0037】
また第二実施形態において、透明板10Aは立体表示装置100Aの略中心に配置されているが、これに限らない。透明板10Aは正面A側か背面B側のどちらかに偏って配置されていてもよく、また、複数あるものであっても良い。さらに、第二実施形態では、透明板10Aの絵柄部20Aを中心に正面A側と背面B側とから見たときに、正面A側からは表の絵柄が立体的に視認でき、背面B側からは裏の絵柄が立体的に視認できるように形成しているが、この表現方法に限定されない。例えば、正面A側からみると昼の風景、背面側から見ると夜の風景となるような絵柄部20Aを形成する等、正面A側から見た場合と背面B側から見た場合で全く違う立体画像が表現されていてもよい。つまり、絵柄部20Aが第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bと有しており、正面側と背面側とから絵柄部20Aを視認できるものであればよい。
【0038】
第一、及び第二実施形態において、絵柄部20、20Aは白地22を含んでいるが、特にこれに限定されない。例えば、白地22を含んでいない絵柄部20であってもよい。ただし、この場合、この絵柄部の前面または後面に他の絵柄部20があり、これらの絵柄部が重なりあってしまう場合に、前後の色が交じり合って濁ってしまう虞があるため、絵柄部20を重ならないように形成する等の工夫が必要になる。また、第二実施形態のように絵柄部20Aの裏表に第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bとを設ける場合、これらの第一絵柄部21Aと第二絵柄部21Bとの色が交じり合って濁ってしまう可能性もあるため、好ましくない。さらに、白地22は白色で形成されている必要はなく、第一絵柄部21、21A及び第二絵柄部21Bの色を押さえるものであれば、特に限定されない。例えば、水色や薄い黄色等の押さえであってもよい。すなわち、押さえには明度が高い色であれば、特にその色相は問わない。ただし、白以外の色を押さえとして使った場合、色相によっては絵柄部の色と混ざり合い、絵柄部の本来の色が失われる可能性もあるため、白地とするのが最も好ましいとされる。
【0039】
第一から第六実施形態において、絵柄部の形成にシルク印刷を用いているが、特にこれに限定されない。例えば、絵柄部はオフセット印刷やインクジェット印刷されているものであっても良く、またエアブラシ等により直接描画されているものであっても良い。ただし、オフセット印刷は仕上がりが大変綺麗になるが、大量生産でない限り、生産にかかるコストが高くなるため、受注品のみを製作する場合等には適さない。またインクジェット印刷ではガラス面等の厚みのある透明面状部材への印刷は仕上がり程度がよくなく、不向きである。シルク印刷では、金銀色を含めた多彩な色を表現可能で、かつ、仕上がりが綺麗であり、また、印刷する対象面の形状にこだわらず印刷可能であり、さらに、生産コストにおいても優れている。また、エアブラシ等によって直接透明円状部材に描画する場合は時間と手間がかかるが、細部まで非常に丁寧に仕上げることができる。このように各印刷方法、描画方法によって特徴が異なってくるため、利用目的や条件等によって使い分けることが好ましい。
【0040】
第五実施形態において、光源40は透明円筒板10Dの中心軸上に設けられるとしたが、これに限られず、例えば、透明円筒板10Dの外部に複数設けられていてもよい。この場合、透明円筒板10Dの円筒内部より絵柄部20を見ることで、光源40から照射された光によって色合いがはっきりとして綺麗に表現される絵柄部を視認できる。また、光源40が設けられる立体表現装置の透明面状部材に透明円筒板10Dを用いているが、これに限らない。例えば、第一から第四実施形態、第六実施形態で示される立体表現装置や、または、前述したような様々な形状の透明面状部材を有する立体表現装置に光源40が設けられているものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】
透明面状部材の少なくとも二枚以上に絵柄部が設けられているので、これらの透明面状部材を平行に重ね合わせると、前記絵柄部を遠近感により立体的に表現することができる。さらに、前記複数の透明面状部材を密着させるため、透明面状部材間に隙間がなく、サイズが小さくなる。従って、携帯性が良好となり、搬送もしやすくなり、装飾品として展示する際にも邪魔にならない。その上、手入れの際はこの立体表示装置の表と裏に配置される透明面状部材の表面の手入れをするだけでよく、メンテナンス性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態における立体表示装置の斜視図。
【図2】第一実施形態における立体表示装置の分解斜視図。
【図3】第一実施形態における立体表示装置の断面図。
【図4】第一実施形態における絵柄部の詳細断面図。
【図5】第二実施形態における立体表示装置の分解斜視図。
【図6】第二実施形態における立体表示装置の分解斜視図。
【図7】(A)は第二実施形態の立体表示装置を正面側から見たときの正面図、(B)は第二実施形態の立体表示装置を背面側から見たときの正面図。
【図8】第二実施形態の絵柄部の断面図。
【図9】第三実施形態の立体表示装置の斜視図。
【図10】第三実施形態の立体表示装置の分解斜視図。
【図11】第四実施形態の立体表示装置の分解斜視図。
【図12】第五実施形態の立体表示装置の斜視図。
【図13】第六実施形態の立体表示装置の分解斜視図。
【図14】本発明の一変形例の斜視図。
【符号の説明】10,10A,10B,10E…透明板(透明面状部材)、10D…透明円筒板(透明面状部材)、20,20A…絵柄部、21,21A…第一絵柄部、21B…第二絵柄部、30…写真、40…光源、50…立体物。
Claims (5)
- 複数の透明面状部材の少なくとも二枚以上に絵柄部を設け、これらの透明面状部材を密着させたことを特徴とする立体表示装置。
- 請求項1記載の立体表示装置において、
前記絵柄部は、正面側から視認可能な第一絵柄部と、この第一絵柄部の背面に設けられ、背面側から視認可能な第二絵柄部とで形成されることを特徴とする立体表示装置。 - 請求項1または請求項2に記載の立体表示装置において、
前記絵柄部の一部は、写真を隣り合う透明面状部材の間に挟むことによって形成されることを特徴とする立体表示装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の立体表示装置において、
前記複数の透明面状部材のうち少なくとも二枚は異なる厚み寸法で形成されていることを特徴とする立体表示装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の立体表示装置において、
前記絵柄部の一部は、前記透明面状部材の内部に設けられる立体物であることを特徴とする立体表示装置。
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JP2015177895A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
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- 2003-06-18 JP JP2003173140A patent/JP2005010346A/ja active Pending
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