JP3111665U - 被服 - Google Patents

Abstract

【課題】低価格でありながら、面白み、遊び心を充足し得る被服を提供する。
【解決手段】胴部２の上方部の開口３に、襟４及び開襟部５を備える開襟シャツ１において、胴体２上方左側側部の開口７に、半袖７を設けると共に、胴体２上方右側側部は開口９のみを設けて右側の半袖の長さを０とし、左右の袖の長さを異なるものとし非対称とする。この開襟シャツは、見た目に面白みがあり、かつ遊び心を充足しうるものを、低コストで提供できる。
【選択図】 図１

Description

この考案は、左右非対称のシャツ、ブラウスなどの被服に関する。

一般に良く知られたシャツ、ランニング、ブラウス等の被服は、いずれも左右対称であり、何の変哲も無い被服を、楽しく、面白く着てみたい場合も着こなしに限界があった。一方、被服についても、いろいろな工夫がなされ、多くの提案がなされている。例えばティーシャツの前身頃、後身頃及び両袖を肩部で、互いに一体に連接し、前身頃及び後身頃の両側縁部及び両袖の底縁部は互いに結合しないで自由縁部とし、側縁部及び底縁部の少なくとも１ヶ所に互いに仮止めするフアスナを設け、ランニングシャツの下に着用するためのティーシャツを着用したままで、脱ぐことが出来るティーシャツ（例えば特許文献１参照）や、後身頃と肩合せ部及び後袖付け部の縫合部近傍に、伸縮性に富む素材からなる布地小片を介して縫合形成し、後身頃部の特に肩甲骨に対応する部位に生じ易い引き攣れを軽減するようにした運動シャツ（例えば特許文献２参照）が開示されている。
特開平１０―１６０８６１号公報 特開平１１―６１５３０号公報

市販のシャツなどは、左右対称で面白みがなく、遊び心を満足させるには十分でない。又上記特許文献に記載のものでは、それぞれ着やすさ、着心地を良くする点で、有効であるが、これらも左右対称の被服であり、通常のシャツなどに適用する場合には、低価格でありながら、面白み、遊び心を満足させるとは、言い難い。

この考案は、上記問題点に着目してなされたものであって、低価格でありながら、面白み、遊び心を充足し得る被服を提供することを目的とする。

この考案の被服は、少なくとも両手を個別に通す開口を上方側部に有する胴部と、この胴部の前記開口に何れか1方よりも他方を短くした袖を設けたことを特徴とする。

この考案の被服において、前記他方の開口は、袖を無しとし、該開口の形状をランニングシャツの開口と同形状とすることができる。

また、この考案の被服において、前記一方の開口に設ける袖は、例えば長袖にすることも出来る。

また、この考案の被服において、前記胴部とは別体の第２の胴部を備え、この第２の胴部は、前記胴部の長い方の袖に対応する側上方部に手及び首を共通して通す開口を有すると共に、他方の側の開口に半袖を備えたものとすると良い。

この考案によれば、左右の袖の長さを相違するものとし、あるいは、一方の袖を無しとし、左右非対称としているので、見た目で、面白みがあり、また前後を逆にして着用することにより、１つの被服で異なるイメージを楽しむことの出来る被服を安価に提供できる。

請求項３に係る考案によれば、自動車乗車時に窓側の方が長袖となるように着用することにより、日焼けを防止できる。

請求項４に係る考案によれば、第１の胴部と、第２の胴部とを、個別に着用し、あるいは合わせて着用することにより、より多くの異なるイメージを楽しむことができる。

以下、実施の形態により、この考案をさらに詳細に説明する。図１は、この考案の一実施形態である開襟シャツの正面図である。この実施形態開襟シャツ１は、通常よく知られる開襟シャツと同様、胴部2の上部開口３に襟４及び開襟部5を備えている。この実施形態開襟シャツ１は、特徴として、胴部2の上方側部の左手を通す開口７に半袖８を設け、右手を通す開口9は、開口部のみを設け、袖の長さは0としたことである。

この実施形態開襟シャツ１は、左側にのみ半袖を設け、右側に半袖を設けないので、左右非対称となり、通常市販の開襟シャツとは、異なるイメージを楽しむことが出来る。

図２は、この考案の他の実施形態開襟シャツを示す。この実施形態開襟シャツ１１は、図１の開襟シャツ１とは逆に、胴部2の上方側部の右手を通す開口９に半袖１０を設け、左手を通す開口７は、開口部のみを設け、袖の長さは0としたことである。この実施形態開襟シャツ１１は、右側にのみ半袖を設け、左側に半袖を設けないので、左右非対称となり、やはり通常市販の開襟シャツとは、異なるイメージを、楽しむことが出来る。

図3は、この考案のさらに他の実施形態ティーシャツ２１を示す正面図である。図３の実施形態ティーシャツ２１は、通常よく知られるティーシャツと同様、胴部２２の上部開口２３に丸首部２４を備えている。この実施形態ティーシャツ２１は、特徴として、胴部2２の上方側部の左手を通す開口２７に半袖２８を設け、右手を通す開口２9は、開口部のみを設け、袖の長さは0としたことである。

更に他の実施形態ティーシャツ３１〔図示省略〕として、図３のティーシャツ２１とは逆に、胴部2２の上方側部の右手を通す開口２９に半袖３０を設け、左手を通す開口２７は、開口部のみを設け、袖の長さは0としても良い。

これら実施形態ティーシャツ２１、３１は、左右いずれか一方側にのみ半袖を設け、他方側に半袖を設けないので、左右非対称となり、やはり通常市販のティーシャツとは、異なるイメージを、楽しむことが出来る。又これらのティーシャツの襟ぐりを同じにし、胴部に余裕を持たせることにより、これらのティーシャツの1個の前後を入れ替えて着用することにより、2通りの着用を楽しむことが出来る。

図4は、この考案の更に他の実施形態ティーシャツを示す正面図である。この実施形態ティーシャツ４１は、図3に示すティーシャツ３１とは、逆に右側にのみ半袖３０を設け、さらに左手を通す開口２７ａの大きさを、ランニングシャツ程度に大きくしたものである。この実施形態ティーシャツ４１では、シャツの右側で半袖シャツのイメージを、シャツの右側でランニングシャツのイメージを楽しむことが出来る。

又図4に示すティーシャツ４１に、図5に示すシャツ51を合わせて種々のイメージのシャツを実現できる。図5のシャツ５１は、胴部５２の丈が図4のティーシャツ４１の胴部４２の丈より短く、左側の開口部５７に設けられる半袖５８は、図３の半袖２８と同じ長さに形成するが、右側上部の開口５９は大きく切り込んで形成され、着用時には首及び右腕が、この開口５９に通される。図5に示すシャツ51のみを単独で着用することにより、通常のティーシャツとかなり異なったイメージのシャツを着用でき、図4に示したテーシャツ４１に、図5のシャツ51を重ね着することにより、通常のシャツに近いイメージを得ることが出来る。

図6は、更に他の実施形態を示す開襟シャツの正面図である。この実施形態開襟シャツ６１は、図1に示す開襟シャツ１の右側上方の開口９に、長袖１０ａを設けたものである。この実施形態開襟シャツ６１は、左側には半袖８が設けられており、左右非対象である。

左側は、図２の実施形態開襟シャツ１１のように、半袖を有せず開口７のみとしても良い。この実施形態開襟シャツ６１は、左右の一方に長袖を設けているので、自動車に乗車する際に長袖が窓側となるものを着用することにより、日焼けを防止できる。シャツの素材をＵＶ処理効果したものを使用すれば、より日焼け防止の実があがる。

なお、上記図１〜図４の実施形態では、左右の何れか一方の袖が無いものについて説明したが、この考案においては他方に対し、一方の袖が短いものであればよい。又、左右いずれの袖を短くするかは、実施の必要に応じ適宜選択すればよい。

又、上記実施形態は、開襟シャツ、ティーシャツを例に上げて説明したがこの考案は、これらに限ることなく、ポロシャツ、ブラウスその他の被服にも適用できる。図７に本考案をブラウスに適用した一例を示している。

この考案の一実施形態開襟シャツを示す正面図である。 この考案の他の実施形態開襟シャツを示す正面図である。 この考案のさらに他の実施形態ティーシャツを示す正面図である。 この考案のさらに他の実施形態ティーシャツを示す正面図である。 図４に示すティーシャツとともに、この考案の実施形態を構成するシャツを示す正面図である。 この考案のさらに他の実施形態開襟シャツを示す正面図である。 この考案のさらに他の実施形態ブラウスを示す正面図である。

符号の説明

１、１１、６１ 開襟シャツ
２、２２ 、４２、５２ 胴部
４ 襟
５ 開襟部
７、９、２９、５９ 開口
８、１０、２８、３０、５８ 半袖
２１、４１ ティーシャツ
２４ 丸首部
１０ａ 長袖

Claims (4)

1. 少なくとも両手を個別に通す開口を上方側部に有する胴部と、この胴部の前記開口に何れか1方よりも他方を短くした袖とを設けたことを特徴とする被服。
2. 前記他方の開口は、袖を無しとし、該開口の形状をランニングシャツの開口と同形状としたことを特徴とする請求項1記載の被服。
3. 前記一方の開口に設ける袖は長袖であることを特徴とする請求項１または請求項２記載の被服。
4. 前記胴部とは別体の第２の胴部を備え、この第２の胴部は、前記胴部の長い方の袖に対応する側上方部に手及び首を共通して通す開口を有すると共に、他方の側の開口に半袖を備えたものであることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の被服。

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