JP3111559U - 電磁調理器用保護シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁調理器(12)の上に油や水をこぼしたり、調理中の鍋から吹きこぼれた場合でも、直ぐにきれいに清掃することのできる保護シート(10)を提供すること。
【解決手段】 渦電流を発生させて被処理物を加熱する電磁調理器(12)のトッププレート(14)に敷設して調理を行う保護シート(10)であって、着脱自在に積層された複数枚の耐熱性シートからなる電磁調理器用保護シート(10)。
【選択図】 図1

Description

本考案は電磁調理器用保護シート(以下、単に「保護シート」とも言う)に関し、詳しくは、渦電流を発生させて被処理物を加熱する電磁調理器(いわゆるIH調理器)のトッププレート(天板)に敷設して調理を行う保護シートに関する。
電磁調理器は、1970年代に一般家庭用製品として初めて発売された。それ以来、安全・高効率という優れた特徴と、スイッチングデバイスを初めとするパワーエレクトロニクス技術の進歩によって小型化・軽量化と、低コスト化が図られ、これにより、近年において急速に普及しつつある。
電磁調理器は、火・炎を発生させて調理するのではないので、前述したように安全ではあるが、トッププレートの上に置いて加熱を受けた鍋の熱が逆にトッププレートに伝わり当該プレートを加熱するので、たとえ火・炎がなくても、うっかりこれに触れると火傷をすることがあった。特に調理後に熱いことに気づかないことが多く危険であった。そのため、トッププレートが、油や吹きこぼれ等によって汚れた場合、安全であると思って直接手に触れるなど、危険な事態を招くことがしばしばあった。そのため、危険を回避すべく、あるいはトッププレートを汚染から守るべく、当該トッププレートを保護する必要があった。
これまでの保護シートとしては、取り付けようとする製品自身を保護するための保護シートがあった(特許文献1参照)。また、スチール製の作業台などの上面を傷から保護する耐熱性保護シートがあった(特許文献2参照)。
これらは、電磁調理器に係る危険を回避し、トッププレートを保護し、そして清掃に役立てるような目的で開発されたものではなく、電磁調理器に最適な保護マットの開発が待たれていた。
特開平7−216326号公報 特開平7−232406号公報
電磁調理器は電気を扱う関係上、本体に水分や油分がかかると漏電やショートを起こし、火災や感電の原因となるので、直ぐに清掃の必要があった。電磁調理器のトッププレートの清掃手段としては、従来より、タオルやふきんを使って直接にぬぐい取るといった方法しかなく、これにより使用者は煩わく、かつ危険な作業を強いられた。
[考案の目的]
本考案は上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電磁調理器の上に油や水をこぼしたり、調理中の鍋から吹きこぼれた場合でも、直ぐにきれいに清掃することのできる保護シートを提供するところにある。
請求項1に記載の電磁調理器用保護シートは、渦電流により被処理物を加熱する電磁調理器のトッププレート上に敷設して調理を行う保護シートであって、耐熱性を保有する素材からなることを特徴とする。
請求項2に記載の電磁調理器用保護シートは、渦電流により被処理物を加熱する電磁調理器のトッププレート上に敷設して調理を行う保護シートであって、着脱自在に積層された耐熱性を保有する複数枚のシートからなり、少なくとも最上層が透明シートによって構成されていることを特徴とする。
本考案により、調理中に電磁調理器の上に油や水をこぼしたり、調理中の鍋から吹きこぼれた場合でも、当該調理器のトッププレート上には保護シートが敷設されているので、当該トッププレートが油や水によって汚れる心配はない。また、前記保護シートを取り換えることによって直ぐにきれいに清掃することができる。なお、前記保護シートは耐熱性を具備し、しかも電磁調理器は炎や火を使わないので、保護シートを敷設しながら調理を行っても安全である。
前記保護シートを、着脱自在に設けた複数枚の積層体からなる場合、例えば2枚の積層体とする場合、上側のシートのみを交換すればよいので、シート交換中は(下側のシートがトッププレート上に敷設されたままの状態なので)トッププレートに触れる機会が全くなく、極めて安全である。
また、下側のシートとして、お気に入りの色彩や柄が描かれたものを用い、上側のシートとして、食品梱包用(包装用)のラップフィルムなど透明シートにより構成することもできる。この場合、お気に入りのシート(下側シート)が汚れて、捨ててしまうという心配もなく、さらには下側のシートの色彩や柄を季節毎に取り替えて趣きを変えることもできる。
保護シート
本考案における保護シートとしては、耐熱性を保有し、電磁調理器が発生する渦電流を遮蔽するものでなければどのような素材でも構わない。
例えば、紙製品(和紙、新聞紙などパルプ製品を含む)、食品梱包(包装)用ラップフィルム(ポリ塩化ビニリデンフィルムなど)、綿編織物、綿不織布、レーヨンシート、セラミックファイバーやセピオライトを主原料とする耐熱シート、シリカファイバーシート、ガラス繊維にフッ素樹脂をコーティングした耐熱シートなどが挙げられるがこれによって限定されるものではない。
なお、ここでいう「耐熱性」とは、少なくとも電磁調理器にて晒されるような温度に対しては抵抗性を示し安定であるという性質を意味する。また、「シート」としては、フィルム状のものも含まれる。
保護シートの形状には特に限定はないが、正方形、長方形、円形、楕円形、星形などが挙げられる。保護シートが電磁調理器のトッププレート上で動かないように、該保護シートの周辺に数カ所、位置決め固定できるような取着部材を設けておくことが好ましい。
前記取着部材としては、例えば、両面テープ、面ファスナー、磁石などが挙げられるが、これによって限定されない。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本考案はこれによって限定されるものではない。
図1は、本考案に係る保護シート(10)を、電磁調理器(12)のトッププレート(14)のほぼ全域に敷設した状態を示す。符号(16)は、加熱被対象物の鍋である。
本実施例において、保護シート(10)は、互いに着脱自在に設けられた上下2層の積層体からなる。すなわち、保護シート(10)は、積層体において下側シートとして紙製品(パルプ製品)からなり、上側シートとしてポリ塩化ビニリデンなど、透明の食品梱包(包装)用ラップフィルムからなる。
保護シート(10)は、上記のように上下2層の積層体に限らず、3層であってもよいし、いずれか一方のシートからなる1層でも構わない。
調理中に電磁調理器(12)の上に油や水をこぼしたり、調理中の鍋から吹きこぼれた場合は、トッププレート(14)の上に保護シート(10)が敷設されているので、当該トッププレート(14)が油や水によって汚れる心配はない。
また、当該調理器(12)のトッププレート(14)上に敷設した保護シート(10)における上側シートを取り替えるだけで、直ぐにきれいに清掃することができる。その下側には、紙製品(パルプ製品)からなる下側シートが敷かれているので、使用者は上側シートの交換中、トッププレート(14)に全く触れることなく該上側シートを交換することができるので、極めて安全である。
本考案の保護シートを電磁調理器のトッププレートの上に敷設した状態を示す略示正面図である。
符号の説明
10……保護シート
12……電磁調理器
14……トッププレート

Claims (2)

  1. 渦電流により被処理物を加熱する電磁調理器のトッププレート上に敷設して調理を行う保護シートであって、
    耐熱性を保有する素材からなることを特徴とする電磁調理器用保護シート。
  2. 渦電流により被処理物を加熱する電磁調理器のトッププレート上に敷設して調理を行う保護シートであって、
    着脱自在に積層された耐熱性を保有する複数枚のシートからなり、
    少なくとも最上層が透明シートによって構成されていることを特徴とする電磁調理器用保護シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502949A (ja) * 2010-12-08 2014-02-06 ショット アクチエンゲゼルシャフト 例えば調理面用の表示装置

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