JP3117021U - Ihクッキングヒーター用油汚れ防止紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 IHクッキングヒーターで揚げ物や炒め物等の調理を行う際において、左右どちらか一方のIHヒーターで調理を行う場合又は両方のIHヒーターで調理を行う場合の何れの場合においても、該IHクッキングヒーターのトッププレートが飛び跳ねた油で汚れるのを防止することができると共に、トッププレートに表示されるモニターや操作スイッチが見えることにより調理が支障なく行え、更には包装容器への収納も簡単な、IHクッキングヒーター用油汚れ防止紙を得る。
【解決手段】 IHクッキングヒーターのトッププレート全体を覆うことができる大きさと透過性及び耐油性を有した油汚れ防止紙において、IHヒーター部を切り抜くためのミシン目を、使用するIHクッキングヒーターの大きさ又は機種に適合させるべく複数の異なる大きさ又は形状を有して各IHヒーター部に設ける。
【選択図】 図1

Description

本考案は、IHクッキングヒーターで揚げ物や炒め物等の調理を行う際において、該IHクッキングヒーターの上面(トッププレート)が飛び跳ねた油で汚れるのを防止するための、IHクッキングヒーター用油汚れ防止紙に関するものである。
近年、システムキッチンの電化に伴い、揚げ物や炒め物及び煮物等の調理を行う調理器具はガスコンロよりIHクッキングヒーターに変わりつつある。該IHクッキングヒーターは、金属製(主に鉄製やステンレス製)の鍋底に磁力線を当て、該鍋底の金属板に発生したうず電流により当該鍋底を発熱させることにより調理を行うものであり、ガスコンロのような火が不要な調理器具である。
このため、IHクッキングヒーターのトッププレートには耐熱性のある平板状の結晶化ガラスが使用され、煮物等の調理の際に吹きこぼれた煮汁等は台布巾により簡単に拭き取ることができるものである。しかし、揚げ物や炒め物等の調理の際に飛び跳ねた油は台布巾によっても簡単且つ綺麗に拭き取ることができず、洗剤を含ませた台布巾やスポンジ等を用いて掃除をしなければならないといった問題点があった。
上記問題点を解決すべく、特開2002−134256号公報の『IHクッキングヒーターカバー』においては、IHクッキングヒーターのトッププレート全体を覆うことができる大きさを有したアルミシートの発熱体部分にあたる箇所を三角形状にくり抜くと共に、前記アルミシートをトッププレートに固定するための接着剤を当該アルミシートの裏面の縁部に塗布し、該塗布した部分を剥離紙で覆ったことを特徴としたクッキングヒーターカバーについて記載され、特開2005−216844号公報の『IHクッキングヒーター専用の油汚れを防止するペーパー』においては、IHクッキングヒーターのトッププレート全体を覆うことができる大きさを有したパルプ又は不織布からなるペーパーの加熱部分にあたる箇所に穴を開けると共に、前記ペーパーをトッププレートに固定するための接着テープを当該ペーパーの四隅の両面に設け、更にロール状に巻き、ミシン目より切り離して使用することができることを特徴とした油汚れ防止ペーパーについて記載されている。
特開2002−134256 特開2005−216844
しかしながら、上記特開2002−134256号公報においては、ビルトインタイプの一般的配置形状である手前側に2個のIHヒーターと当該2個のIHヒーターの中間部奥側に1個のラジエントヒーターを配置した略三角形部を露出すべくアルミシートの中央部を三角形状に大きくくり抜くため、左右どちらか一方のIHヒーターで揚げ物や炒め物等の調理を行った場合、他方のIHヒータ−部はアルミシートが覆われていない状態となり、前記一方のIHヒーター部より飛び跳ねた油で汚れてしまうといった欠点があった。更にはトッププレートに表示されるモニターや操作スイッチが当該アルミシートにより遮断されて見えなくなってしまうといった欠点もあった。
また、上記特開2005−216844号公報においては、パルプ又は不織布からなるペーパーの加熱部分にあたる箇所に穴を始めから開けた状態で且つ当該ペーパーの四隅の両面に接着テープを設けた状態ではペーパーに凹凸が生じてロール状に巻くことが困難であり、該ペーパーの短辺方向の長さも少なくとも50cm程度は必要なことから包装容器が大きくなってしまうといった欠点があった。また、前記公報と同様にトッププレートに表示されるモニターや操作スイッチが当該パルプ又は不織布からなるペーパーにより遮断されて見えなくなってしまうといった欠点もあった。
本考案は、上記のような欠点を解決するために成されたものであり、ビルトインタイプの一般的配置形状である手前側に2個のIHヒーターを有したIHクッキングヒーターで揚げ物や炒め物等の調理を行う際において、左右どちらか一方のIHヒーターで調理を行う場合又は両方のIHヒーターで調理を行う場合の何れの場合においても、該IHクッキングヒーターのトッププレートが飛び跳ねた油で汚れるのを防止することができると共に、トッププレートに表示されるモニターや操作スイッチが見えることにより調理が支障なく行え、更には包装容器への収納も簡単な、IHクッキングヒーター用油汚れ防止紙を提供することを目的とする。
上記欠点を解決するため、本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙においては、IHクッキングヒーターのトッププレート全体を覆うことができる大きさと透過性及び耐油性を有した油汚れ防止紙において、IHヒーター部を切り抜くためのミシン目を、使用するIHクッキングヒーターの大きさ又は機種に適合させるべく複数の異なる大きさ又は形状を有して各IHヒーター部に設ける。
本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙を、ビルトインタイプの一般的配置形状である手前側に2個のIHヒーターを有したIHクッキングヒーターのトッププレートに敷いて揚げ物や炒め物等の調理を行うようにすれば、左右どちらか一方のIHヒーターで調理を行う場合又は両方のIHヒーターで調理を行う場合の何れの場合においても、必要箇所のミシン目を切り抜くことにより必要箇所以外のトッププレートの露出がなくなるため、飛び跳ねた油でトッププレートが汚れるのを完全に防止することができるという効果を奏する。また、油汚れ防止紙が透過性及び耐油性を有しているため、トッププレートに表示されるモニターや操作スイッチが見えて調理が支障なく行えるという効果を奏する。更には一枚の油汚れ防止紙を八つ折程度に折り畳めば、包装容器への収納も簡単になるという効果を奏する。
本考案を実施するための最良の形態を図を用いて説明する。
図1は本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙の構造図であり、IHクッキングヒーターのトッププレート全体を覆うことができる大きさと透過性及び耐油性を有した油汚れ防止紙1において、IHヒーター部を切り抜くためのミシン目2を、使用するIHクッキングヒーターの大きさ又は機種に適合させるべく複数の異なる大きさ又は形状を有して各IHヒーター部に設ける。図1においては左右2箇所に各2個のミシン目2a,2bを設けている。この場合、外側のミシン目2bは内側のミシン目2aと同心円状とせず、左右に長い楕円状にするのが好適である。
油汚れ防止紙1の使用中にラジエントヒーターを使用すると当該油汚れ防止紙1が燃える危険性があるため、該油汚れ防止紙1のラジエントヒーター部にラジエントヒーター部標示3と前記危険性内容を記載した注意書き4を印刷すると好適である。
上記透過性及び耐油性を有した油汚れ防止紙1として、パラフィン紙,ハトロン紙,ケント紙等が好適であるが、該透過性及び耐油性を有する紙であれば特に限定するものではない。
また、図5は本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙を包装容器へ収納するための折り畳み方法を示す図であり、ビルトインタイプのIHクッキングヒーターのトッププレート全体を覆うことができる油汚れ防止紙1の大きさとして、縦(短辺方向)が約50cmで横(長辺方向)を約75cmとした場合、折り曲げ線10aで二つ折りにし、折り曲げ線10bで四つ折にし、折り曲げ線10cで八つ折にした場合、縦(長辺方向)が約25cmで横(短辺方向)が約19cmの略B5版サイズとなり、包装容器への収納も簡単に行える。使用時には、前記八つ折にした油汚れ防止紙1を広げて折り曲げ線10a,10b,10cのしわを伸ばせば平らになるため、接着テープ等は不要である。
図2は本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙をIHクッキングヒーターのトッププレートに載置した第一実施例図であり、IHクッキングヒーター5のトッププレートに当該IHクッキングヒーター5に適合した大きさの油汚れ防止紙1を敷き、左右2箇所のIHヒーター部6,6を使用する例を示している。
上記条件の場合、油汚れ防止紙1の左右のミシン目2aを切り抜くことにより左右2箇所のIHヒーター部6,6がミシン目2a,2a内に露出することになるが、前記左右2箇所のIHヒーター部6,6の上に鍋を載せて調理を行った場合、飛び跳ねた油は油汚れ防止紙1により防止されトッププレートを汚すことがない。また、トッププレートに表示されるモニター8や操作スイッチ9が油汚れ防止紙1を透過して見えることにより調理が支障なく行える。
図3は本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙をIHクッキングヒーターのトッププレートに載置した第二実施例図であり、IHクッキングヒーター5のトッププレートに当該IHクッキングヒーター5に適合した大きさの油汚れ防止紙1を敷き、右側1箇所のIHヒーター部6を使用する例を示している。
上記条件の場合、油汚れ防止紙1の右側のミシン目2aを切り抜くことにより右側1箇所のIHヒーター部6がミシン目2a内に露出することになり、前記右側1箇所のIHヒーター部6の上に鍋を載せて調理を行った場合、左側のIHヒーター部6はミシン目2を切り抜いていないため飛び跳ねた油は油汚れ防止紙1により防止されトッププレートを汚すことがない。また、トッププレートに表示されるモニター8や操作スイッチ9が油汚れ防止紙1を透過して見えることにより調理が支障なく行える。
図4は本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙をIHクッキングヒーターのトッププレートに載置した第三実施例図であり、同一メーカーにおいて製品の大きさ又は機種の違いにより若しくはメーカーが異なることによりIHヒーター部6,6の間隔が上記2つの実施例より僅かに広くなったIHクッキングヒーター5のトッププレートに上記油汚れ防止紙1を敷き、左右2箇所のIHヒーター部6,6を使用する例を示している。
上記条件の場合、油汚れ防止紙1の左右のミシン目2bを切り抜くことにより左右2箇所のIHヒーター部6,6がミシン目2b,2bの外端側に露出し、内端側に僅か余分にトッププレートが露出することになるが、前記左右2箇所のIHヒーター部6,6の上に鍋を載せて調理を行った場合、飛び跳ねた油は油汚れ防止紙1により防止されトッププレートを汚すことがない。また、トッププレートに表示されるモニター8や操作スイッチ9が油汚れ防止紙1を透過して見えることにより調理が支障なく行える。
なお、上記実施例1〜3においてラジエントヒーター部7は使用せず、油汚れ防止紙1の使用中はラジエントヒーター部7の使用を禁止する旨を注意書き4で標示する。
本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙の構造図である。 本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙をIHクッキングヒーターのトッププレートに載置した第一実施例図である。 本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙をIHクッキングヒーターのトッププレートに載置した第二実施例図である。 本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙をIHクッキングヒーターのトッププレートに載置した第三実施例図である。 本考案のIHクッキングヒーター用油汚れ防止紙を包装容器へ収納するための折り畳み方法を示す図である。
符号の説明
1 油汚れ防止紙
2 ミシン目
3 ラジエントヒーター部標示
4 注意書き
5 IHクッキングヒーター
6 IHヒーター部
7 ラジエントヒーター部
8 モニター
9 操作スイッチ
10 折り曲げ線

Claims (1)

  1. IHクッキングヒーターのトッププレート全体を覆うことができる大きさと透過性及び耐油性を有した油汚れ防止紙において、IHヒーター部を切り抜くためのミシン目を、使用するIHクッキングヒーターの大きさ又は機種に適合させるべく複数の異なる大きさ又は形状を有して各IHヒーター部に設けたことを特徴とする、IHクッキングヒーター用油汚れ防止紙。
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