JP3111251B2 - 植物栽培用容器及び植物栽培用容器への培地の注入方法 - Google Patents

植物栽培用容器及び植物栽培用容器への培地の注入方法

Info

Publication number
JP3111251B2
JP3111251B2 JP09194335A JP19433597A JP3111251B2 JP 3111251 B2 JP3111251 B2 JP 3111251B2 JP 09194335 A JP09194335 A JP 09194335A JP 19433597 A JP19433597 A JP 19433597A JP 3111251 B2 JP3111251 B2 JP 3111251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
case
upper case
hole
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP09194335A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1132586A (ja
Inventor
俊治 長光
泰昭 竹内
Original Assignee
三明電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三明電機株式会社 filed Critical 三明電機株式会社
Priority to JP09194335A priority Critical patent/JP3111251B2/ja
Publication of JPH1132586A publication Critical patent/JPH1132586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3111251B2 publication Critical patent/JP3111251B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物を栽培あるい
は観賞するために設けられる植物栽培用容器及び植物栽
培用容器への培地の注入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている植物栽培用容器を、
図10に示す。
【0003】植物栽培用容器1は、植物を保護するため
の保護ケース2と器台8とを備え、保護ケース2は、上
ケース3と下ケース4とを備えた構成である。
【0004】ここで、上ケース3は、保護ケース2内の
植物Sが見えるように透明材料で形成されており、下ケ
ース4は外周部が上ケース3に連結されて内部を密閉す
るとともに、中央部に植物Sが植えられている培地9が
収納されている。
【0005】下ケース4は、中央部が上方に向かって開
口された円筒状の培地収納部6が形成され、下部にフラ
ンジ面7が形成されている構成である。
【0006】フランジ面7及び器台8には、上ケース3
が曇らないように複数個の通気孔7a及び孔部8aが、
それぞれ互いに連通するように形成されており、通気孔
7aの表面はフィルタ10で塞がれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この従来の植物栽培用
容器に使用される培地は、一般的に植物で使用される栄
養分を、例えば寒天で固めたもので、水分も含まれてい
る。
【0008】また、容器内は室温と同じ温度に保たれて
いるため、長期間使用していると水分が蒸発してくる。
この蒸発した水分の大部分は上昇して上ケースの内周壁
に溜り、結露となる。しかし、一部の水分は通気孔及び
孔部からケースの外に逃げてしまう。
【0009】このようにして培地内の水分がケースの外
に逃げてしまうため、余りに長期間使用していると、水
分の不足により培地が枯れ、減ってしまうことがあっ
た。しかし、植物栽培用容器内は、無菌状態に保つ必要
があるため、容器を開けて培地を補充することは不可能
である。従って、培地の減ってしまった植物栽培用容器
は、植物の生成を妨げ、さらに観賞することもできなく
なっていた。
【0010】本発明は、上記にかんがみて、容器内を無
菌状態に保ったままで培地を注入することが可能な植物
栽培用容器及び植物栽培用容器への培地の注入方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下
記構成により解決するものである。
【0012】(1) 培地収納部に培地を介して植え付けら
れる植物を栽培あるいは観賞するために、植物を囲うよ
うに配設される透明な保護ケースと、保護ケースを支持
する器台と、を備え、保護ケースは、一部または全部が
透明材で形成される上ケースと、外周縁が上ケースとパ
ッキンを介して連結され器台上に支持される下ケース
と、を備え、上ケースと器台とを固定することによっ
て、上ケースと下ケースとを密封するように構成される
植物栽培用容器であって、上ケースの側面には、内部へ
連通する孔部が形成され、孔部は、ケース内を常に密閉
可能なように弾性を有する密閉部材で密閉されているこ
とを特徴とする。
【0013】また、密閉部材を、かつ、孔部と略同一形
状の円形状の弾性部材で形成し、孔部に、接着剤等の接
着手段を介して嵌合されている構成とすることも可能で
ある。
【0014】さらに、密閉部材を、弾性を有するシート
状とし、上ケースの一方の面に孔部を塞ぐように接着剤
等の接着手段を介して配設されている構成とすることも
可能である。
【0015】(2) 培地収納部に培地を介して植え付けら
れる植物を栽培あるいは観賞するために、植物を囲うよ
うに配設される透明な保護ケースと、保護ケースを支持
する器台と、を備え、保護ケースは、一部または全部が
透明材で形成される上ケースと、外周縁が上ケースとパ
ッキンを介して連結され器台上に支持される下ケース
と、を備え、上ケースと前記器台とを固定することによ
って、上ケースと下ケースとを密封するように構成さ
れ、上ケースの側面には、内部へ連通する孔部が形成さ
れ、孔部は、ケース内を常に密閉可能なように弾性を有
する密閉部材で密閉されている植物栽培用容器への培地
の注入方法であって、本体部と該本体部に連結された針
部とを備えた注射器を使用し、本体部には、培地が内蔵
され、本体部と前記針部との間にはろ過フィルタが介在
されており、針部を、孔部から密閉部材を挿通させるよ
うにして植物栽培用容器内に挿入させ、針部の先端が培
地収納部に到達した後に、本体部から、ろ過フィルタを
介して培地を注入することを特徴とする。
【0016】また、注射器として、針部が湾曲したもの
を使用することも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
植物栽培用容器を図面に基づいて説明する。
【0018】(1) 本実施形態の植物栽培用容器を、図1
に示す。
【0019】植物栽培用容器11は、上ケース13と、
下ケース14と、上ケース13と下ケース14との間に
介在されるパッキン15とを備えた保護ケース12と、
保護ケース12を支持する器台18とを備えて構成され
ている。保護ケース12内には、植物Sを培地9に植
え、密閉状態にして配置している。また、保護ケース1
2内は雑菌の侵入を防止して無菌状態を保つとともに、
適度な湿度を保つようにしている。
【0020】上ケース13は、透視できるように、例え
ば、ポリカーボネート等の合成樹脂やガラス等の透明な
材料で形成され、上部外周が半球状で下部が上部に連接
する円筒状に形成され、下面が開放された状態で内部が
中空状に形成されている。
【0021】また、上ケース13の側面には、内部へ連
通する略円形状の孔部13aが1箇所形成されている。
孔部13aには、上ケース13とほぼ同一の厚みを有
し、かつ、孔部13aと略同径の円形状である弾性材料
で形成された密閉部材19が、接着剤等の接着手段を介
して嵌合され、孔部13aは常に密閉されている構成で
ある。この孔部13aは、植物栽培用容器11内に培地
9Aを注入する際に使用する注射器33の針部37を挿
入するためのものである。
【0022】この密閉部材19を形成する弾性材料とし
ては、適度な弾性を有し、注射器33の針部37を挿入
する際に穴が開いても、針部37を抜いた後に穴が塞が
るものであるならば、特に限られるものではなく、天然
ゴム、合成ゴム等が使用可能であり、これらのうちで特
に、シリコーンゴムを好適に使用可能である。
【0023】また、図2に示すように、孔部13aを塞
ぐように弾性を有するシート状物を接着剤等により貼着
して密閉部材19Aとすることも可能である。なお、図
例では、上ケース13の内部側から密閉部材19Aを貼
着しているが、勿論、上ケース13の外部側から密閉部
材を貼着することも可能である。
【0024】さらに、密閉部材の他の態様として、図3
・4に示すものが挙げられる。これらの密閉部材は、前
述の実施形態と同様な弾性材料で形成され、接着剤等の
接着手段を介して孔部に嵌合されるものである。
【0025】図3には、上ケース13の内部側及び外部
側に、リブ部が全周にわたって形成されている密閉部材
19Bが示されている。リブ部を形成し、接着剤等の接
着手段を介して孔部13aに嵌合させることによって、
針部37を挿入したり抜いたりする際の、抜け止め防止
を確実に行うとともに、孔部13aに対する密閉効果を
さらに向上させる。このリブ部は、両側でなく、どちら
か一方に形成することも可能であり、勿論、形成しない
ことも可能である。しかし、抜け止め防止や、密閉効果
の向上の見地からは、両方に形成することが好ましい。
【0026】また、図4には、孔部43の内周面が、全
周にわたって断面凸状の楔状に形成され、外周面が、孔
部43に嵌合可能なように、全周にわたって断面凹状の
楔状に形成されている密閉部材19Cが示されている。
このように孔部の内周面と密閉部材の外周面とを形成
し、接着剤等の接着手段を介在させて嵌合させることに
よって、前述の態様と同様、針部を挿入したり抜いたり
する際の、抜け止め防止を確実に行うとともに、孔部4
3に対する密閉効果をさらに向上させる。また、この構
成を逆にすることも勿論可能であり、孔部の内周面を断
面凹状の楔状に形成して、密閉部材の外周面を断面凸状
の楔状に形成することも可能である。
【0027】なお、上ケース13は全部透視可能とする
必要はなく、例えば、培地9表面に相当する部位以下を
半透明又は着色不透明としてもよい。しかし、本発明の
場合、植物栽培用容器11の外部から注射器33により
培地収納部16に培地9を注入するため、注入する際
に、視認性を損なわないものとすることが好ましい。
【0028】また、上ケース13の下端部には、図5で
示すように、保護ケース12内を強固に密封するため
に、全周にわたってパッキン15を押圧する突起部13
bが形成されている。さらに、図7に示すように、上ケ
ース13の下端部の近傍上方には器台18と連結する連
結片20が、図6に示すごとく下部の外周に4箇所形成
され、連結片20の上面は、図7に示すように、平面視
において、上ケース13の回転する方向に対して後部側
が高くなるように傾斜面20aを有している。なお、連
結片20の個数は4個に限定されるものではなく、複数
個あれば効果的である。
【0029】下ケース14は、中央部が上方に向かって
開口された円筒状の培地収納部16が形成され、下部に
フランジ面17が形成されている構成である。
【0030】フランジ面17は外縁部がパッキン15を
介して上ケース13に押圧される係合部22を有し、係
合部22の外縁部には、パッキン15を介して上ケース
13の突起部13bによって押圧されてケース内を密封
するために、図5に示すように、全周にわたって凸部2
2aが形成されている。さらに、係合部22の内側から
培地収納部16の外周部にかけては、全周にわたって、
培地収納部16側に向かって低くなるように傾斜部17
aが形成されており、傾斜部17aの外周縁は係合部2
2より高くなるように形成されている。培地収納部16
の傾斜部17aと連接する位置あたりには、外周方向
に、横長のスリット状の穴23が複数個形成されてい
る。
【0031】傾斜部17aには、図1に示すように、周
方向に沿って、複数個の突起部25が上方に向かって形
成され、突起部25には、上ケース13が曇らないよう
に、通気穴25aが形成されている。通気穴25aは、
ケース内の無菌状態を保つために突起部25表面側より
フィルタ10を接着剤等により貼着することによって塞
がれている。
【0032】フィルタ10の形成材料としては、通気性
を有するものであれば特に限られるものではなく、通気
性を有し、かつ、空中浮遊菌の侵入を防ぐ合成樹脂製の
フィルム、織布、不織布等を使用可能である。
【0033】なお、図5において22bは、下ケース1
4を支える脚部であり、係合部22外周縁付近に下方に
向かって、全周にわたって形成されている。この脚部2
2bを形成することによって、保護ケース12を器台1
8に連結させる際に、係合部22が下部空間に逃げ、ひ
ずむのを防ぐことが可能となり、気密性もさらに向上す
る。
【0034】培地収納部16に収納される培地9として
は、一般的に植物培養で使用されるものが使用可能であ
る。
【0035】上ケース13と下ケース14との間に介在
されるパッキン15は、弾力のあるゴム製でリング状に
形成されている。パッキン15の上面には、上ケース1
3の突起部13bに係合される凹部15aが形成され、
パッキン15の下面には下ケース14のフランジ面17
に配された係合部22に形成された凸部22aに係合さ
れる凹部15bが形成されている。さらに外周部は下ケ
ース14のフランジ面17の外周側面を囲うように全周
にわたって下側に向かって突起される突起部15cが形
成されている。
【0036】器台18は、図8に示すように、お盆型に
形成されたものであり、側面部28が中空状に形成され
ている。側面部28の下端面は底面部29より下方に延
設されており、側面部28の内周壁には、上ケース13
の連結片20に係合される連結対片32が連結片20に
対応して4箇所形成されている。また、底面部29に
は、通気用の穴部29aが複数個形成されている。
【0037】連結対片32の下面には、連結片20の傾
斜面20aが係合可能なように傾斜面32aと、連結片
20の端面が当接するストッパ片32bが傾斜面32a
より低い位置に形成されている。そして、底面部29の
上面には下ケース14が載置される構成である。
【0038】上記のように構成される植物栽培用容器1
1は、培地9に植えられた植物Sが下ケース14に納め
られ、保護ケース12が器台18に連結されることによ
り、保護ケース12内が密封される。
【0039】下ケース14への蓋体27及び植物Sの固
定方法及び、保護ケース12の器台18への連結方法は
以下のとおりである。
【0040】まず、培地9に植えられた植物Sを下ケー
ス14の培地収納部16に納める。次いで、下ケース1
4を器台18に載置し、下ケース14の係合部22に形
成された凸部22aとパッキン15の凹部15bを合わ
せてパッキン15を下ケース14に係合させる。その
後、上ケース13を、上ケース13の連結片20と器台
18の連結対片32とが干渉しない位置において、上ケ
ース13下面の突起部13bをパッキンの凹部15aに
合わせながら、下ケース14のフランジ面17に載置す
る。上ケース13を器台18に対して所定角度(連結片
20が連結対片32のストッパ片32bに当接するま
で)回転させると、上ケース13の連結片20と器台1
8の連結対片32がその傾斜面20a、32aにガイド
されながら連結される。上ケース13がパッキン15を
介して下ケース14を押圧することによって保護ケース
12内が強固に密封される。
【0041】培地9に植えられる植物Sは、特に限られ
るものではないが、例えば、昆虫や小動物を捕らえて食
虫作用をする食虫植物が挙げられる。これらの食虫植物
の内で、例えば、ハエトリグサや、コモウセンゴケ、ミ
ミカキグサ等が栽培される。本発明の植物栽培用容器1
1は、光の照射する窓際等に置かれることによって適度
な温度が保たれる。この場合約20〜25℃が適温であ
る。
【0042】この状態でしばらくすると培地9に含まれ
る水分が蒸発し、上ケース13の上部の内周壁に結露と
なって溜ってくる。結露は、その後重力により上部から
下方に伝わり下ケース14のフランジ面17に落下す
る。その水はフランジ面17の傾斜部17aを伝わっ
て、スリット状の穴23を通り、培地9に到達する。そ
のため、培地9には常に水分が吸水されていることとな
る。
【0043】しかし、一部の水蒸気は、結露とならずに
フランジ面17に形成された通気穴25aより外部へ逃
げてしまう。従って、長期間使用するうちに、水分の不
足により培地9が枯れ、減ってしまうおそれが生じる。
【0044】(2) 次いで、本実施形態の植物栽培用容器
11への培地9の注入方法について説明する。
【0045】植物栽培用容器11の上ケース13側面に
は、注射器33の針部37を挿通可能に、内部へ連通す
る孔部13aが1箇所形成されており、孔部13aに
は、上ケース13とほぼ同一の厚みを有し、かつ、孔部
13aと略同径の円形状である弾性材料で形成された密
閉部材19が、接着剤等の接着手段を介して嵌合されて
いる。
【0046】培地9の注入に使用する注射器33は、本
体部35と本体部35に連結された針部37とを備えて
おり、本体部35には、培地9Aが内蔵され、本体部3
5と針部37との間にはろ過フィルタ39が介在されて
いる構成である。ここでろ過フィルタ39は、培地9A
に混ざっている雑菌を取り除くものであり、合成繊維ま
たは天然繊維製のフィルタが使用されている。
【0047】培地9Aの注入方法は、図1に示すよう
に、注射器33の針部37を、孔部13aから密閉部材
19を挿通させるようにして植物栽培用容器11内に挿
入させ、針部37の先端が培地収納部16内に到達した
後に、本体部35から、ろ過フィルタ39を介して培地
9Aを注入する。培地9Aが、培地収納部16の上端ま
で達したら、針部37を植物栽培用容器11内より抜
き、注入を完了する。
【0048】なお、本実施形態においては、培地収納部
の上端が開放されている下ケースが使用されているが、
培地収納部の上面を覆うように蓋体を配置させることも
可能である。この蓋体は、薄肉の板状物で、培地に植え
られた植物が振動等によりずれないように植物を保持す
る植物用孔と、複数個の通気孔が形成されたものであ
る。この蓋体を使用する場合、培地の注入は、通気孔に
針部を入れて行うものとする。
【0049】なお、本発明の培地注入方法は、前述の実
施形態の植物栽培用容器のみに適用されるものではな
く、例えば、図9に示すように、培地収納部が上方等に
形成されているタイプの植物栽培用容器にも適用可能で
あり、また、図示はしないが、培地収納部が上ケースの
側面に面するように形成されているタイプの植物栽培用
容器などにも適用可能である。
【0050】図9に示す植物栽培用容器は、培地収納部
が上方に形成され、培地収納部の上面を覆うように蓋体
が配置されているものであり、前述の実施形態と同一の
部位には同一の図符号を付して説明を省略するものであ
る。なお、図例中27は蓋体であり、植物用孔27aと
通気孔27bとを備えている。また、図例中41は、培
地9及び培地収納部16を支持する培地支持部であり、
培地支持部41は、フランジ部17に連通する給水口4
1aと、培地支持部内41において給水口41aと培地
収納部16とを連通し培地9に達する給水孔41bと、
を備えた構成である。フランジ部17に落下した水滴は
傾斜面17aを通って、毛細管現象により給水口41a
より給水孔41bを通って上昇し、培地9に補給される
ものである。
【0051】このような植物栽培用容器21に植えられ
る植物Sとしては、前述の実施形態と同様、昆虫や小動
物を捕らえて食虫作用をする食虫植物で、ウツボカズラ
等のような下向きに育つ植物が好適である。
【0052】なお、本実施形態においては、針部が直線
状の注射器が使用されているが、針部が湾曲した注射器
を使用することも可能である。特に、上述のように培地
収納部の上面を覆うように蓋体を配置する場合や、培地
収納部がケースの下方ではなく、上方や側方等に配置さ
れている場合には、針部が湾曲した注射器を使用するこ
とが好ましい。
【0053】
【発明の作用・効果】本発明の植物栽培用容器は、上ケ
ースの側面に、内部へ連通する孔部が形成され、孔部
は、ケース内を常に密閉可能なように弾性を有する密閉
部材で密閉されている構成であり、本体部と本体部に連
結された針部とを備えた注射器を使用し、本体部には、
培地が内蔵され、本体部と針部との間にはろ過フィルタ
が介在されており、針部を、孔部から密閉部材を挿通さ
せるようにして植物栽培用容器内に挿入させ、針部の先
端が培地収納部に到達した後に、本体部から、ろ過フィ
ルタを介して培地を注入する構成であるため、下記のよ
うな効果を奏する。
【0054】長期間使用して植物栽培用容器内の培地が
水分の不足により枯れ、減ってしまった場合にも、容器
内を無菌状態に保ちつつ、容易に培地を注入することが
可能である。
【0055】また、針部が湾曲した注射器を使用すれ
ば、注入作業が更に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である植物栽培用容器への
培地の注入を示す断面図
【図2】図1の植物栽培用容器における孔部において他
の形態の密閉部材が使用されていることを示す部分拡大
断面図
【図3】図1の植物栽培用容器における孔部においてさ
らに他の形態の密閉部材が使用されていることを示す部
分拡大断面図
【図4】図1の植物栽培用容器における他の形態の孔部
及び密閉部材を示す部分拡大断面図
【図5】図1の植物栽培用容器における上ケースと基台
の連結部を示す部分拡大断面図
【図6】図1の植物栽培用容器における上ケースの平面
【図7】図1の植物栽培用容器における連結片を示す図
【図8】図1の植物栽培用容器における器台を示す斜視
【図9】本発明を他の形態の植物栽培用容器に適用した
ことを示す断面図
【図10】従来の植物栽培用容器を示す断面図
【符号の説明】
1、11 植物栽培用容器 2、12 保護ケース 3、13 上ケース 4、14 下ケース 8、18 器台 9、9A 培地 13a 孔部 19、19A、19B、19C 密閉部材 33 注射器 35 本体部 37 針部 39 ろ過フィルタ S 植物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/02 A01G 9/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 培地収納部に培地を介して植え付けられ
    る植物を栽培あるいは観賞するために、前記植物を囲う
    ように配設される透明な保護ケースと、前記保護ケース
    を支持する器台と、を備え、 前記保護ケースは、一部または全部が透明材で形成され
    る上ケースと、外周縁が前記上ケースとパッキンを介し
    て連結され前記器台上に支持される下ケースと、を備
    え、 前記上ケースと前記器台とを固定することによって、前
    記上ケースと前記下ケースとを密封するように構成され
    る植物栽培用容器であって、 前記上ケースの側面には、内部へ連通する孔部が形成さ
    れ、該孔部は、ケース内を常に密閉可能なように弾性を
    有する密閉部材で密閉されていることを特徴とする植物
    栽培用容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の植物栽培用容器であっ
    て、前記密閉部材が前記孔部と略同一形状の弾性部材で
    形成されており、前記孔部に、接着剤等の接着手段を介
    して嵌合されていることを特徴とする植物栽培用容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の植物栽培用容器であっ
    て、前記密閉部材が、弾性を有するシート状であり、前
    記上ケースの一方の面に前記孔部を塞ぐように接着剤等
    の接着手段を介して配設されていることを特徴とする植
    物栽培用容器。
  4. 【請求項4】 培地収納部に培地を介して植え付けられ
    る植物を栽培あるいは観賞するために、前記植物を囲う
    ように配設される透明な保護ケースと、前記保護ケース
    を支持する器台と、を備え、 前記保護ケースは、一部または全部が透明材で形成され
    る上ケースと、外周縁が前記上ケースとパッキンを介し
    て連結され前記器台上に支持される下ケースと、を備
    え、 前記上ケースと前記器台とを固定することによって、前
    記上ケースと前記下ケースとを密封するように構成さ
    れ、 前記上ケースの側面には、内部へ連通する孔部が形成さ
    れ、該孔部は、ケース内を常に密閉可能なように弾性を
    有する密閉部材で密閉されている植物栽培用容器への培
    地の注入方法であって、 本体部と該本体部に連結された針部とを備えた注射器を
    使用し、 前記本体部には、培地が内蔵され、前記本体部と前記針
    部との間にはろ過フィルタが介在されており、 前記針部を、前記孔部から前記密閉部材を挿通させるよ
    うにして前記植物栽培用容器内に挿入させ、前記針部の
    先端が前記培地収納部に到達した後に、前記本体部か
    ら、前記ろ過フィルタを介して前記培地を注入すること
    を特徴とする植物栽培用容器への培地の注入方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の植物栽培用容器への培
    地の注入方法であって、前記注射器における前記針部が
    湾曲していることを特徴とする植物栽培用容器への培地
    の注入方法。
JP09194335A 1997-07-18 1997-07-18 植物栽培用容器及び植物栽培用容器への培地の注入方法 Expired - Lifetime JP3111251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09194335A JP3111251B2 (ja) 1997-07-18 1997-07-18 植物栽培用容器及び植物栽培用容器への培地の注入方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09194335A JP3111251B2 (ja) 1997-07-18 1997-07-18 植物栽培用容器及び植物栽培用容器への培地の注入方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1132586A JPH1132586A (ja) 1999-02-09
JP3111251B2 true JP3111251B2 (ja) 2000-11-20

Family

ID=16322886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09194335A Expired - Lifetime JP3111251B2 (ja) 1997-07-18 1997-07-18 植物栽培用容器及び植物栽培用容器への培地の注入方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3111251B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107094530B (zh) * 2017-05-09 2019-12-10 贵州务川科华生物科技有限公司 一种构树苗培养基
CN107155700B (zh) * 2017-05-18 2019-12-10 贵州务川科华生物科技有限公司 构树苗培养基的制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1132586A (ja) 1999-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4358908A (en) Plant culture vessel
JP3111251B2 (ja) 植物栽培用容器及び植物栽培用容器への培地の注入方法
US6253488B1 (en) Two-part plant pot having a transparent internal plant-growing vessel
JP3041674B2 (ja) 植物栽培用容器
JP3072468B2 (ja) 植物栽培用容器
JPH1156109A (ja) 植物栽培用容器
JP3763030B2 (ja) 植物栽培用容器
JP3099184B2 (ja) 植物栽培用容器
JP3049417B2 (ja) 植物栽培用容器
JP3072472B2 (ja) 植物栽培用容器
JP3232452B2 (ja) 植物栽培用容器
JP3096810B2 (ja) 植物栽培用容器
JP3935250B2 (ja) 植物栽培用容器
JP2000166393A (ja) 栽培容器
JP4011280B2 (ja) 植物栽培用容器
WO2018216422A1 (ja) 水耕栽培装置および水耕栽培方法
KR102403418B1 (ko) 이끼식물 생육을 위한 액자형 토피어리
JPH0513170Y2 (ja)
JP3285680B2 (ja) 植物培養容器
JP2009124953A (ja) 植物栽培器具
JPH0768Y2 (ja) 液体電気蚊取り器用容器蓋
KR102270376B1 (ko) 향 발생 기능이 구비된 화분
CN210959795U (zh) 一种辅助浇花装置
JP3118698B2 (ja) 観賞用植物育成装置
JPH10136793A (ja) 植物栽培用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000725

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 12