JP3110982U - 背嚢用クッションパッド - Google Patents

Abstract

【課題】 軽くて通気性の高い素材を背嚢の背もたれまたは肩紐に適用することにより、着用者がより快適に背嚢を担ってレジャーを楽しむようにした背嚢用クッションパッドを提供する。
【解決手段】着用者の背中と肩に接触する背嚢２の背もたれ３と肩紐４に網状布５が部分的に配置され、前記網状布５の内側には、内部の熱を外部へ放出するようになった多孔質のフィルタ６が設けられ、前記フィルタ６の一側面にポリウレタン材質のシート材７が付着され、前記フィルタ６および前記シート材７が、前記網状布５と背嚢布８間の空間に挿入されることにより、前記背嚢２の背もたれ３および肩紐４に通気性および弾性力を付与する。
【選択図】 図５

Description

本考案は背嚢の背もたれまたは肩紐に使用されるパッドに係り、より詳しくは軽くて通気性の高い素材を背嚢の背もたれまたは肩紐に適用することにより、着用者がより快適な状態で背嚢を担ってレジャーを楽しめるようにした背嚢用クッションパッドに関するものである。

一般に、背嚢は、図１に示すように、主に登山などのレジャー活動の際、各種の物品を入れて便利に携帯するためのものであって、物品を収納する袋である背嚢本体１０１と、この背嚢本体１０１に取り付けられ着用者の背中に密着する背もたれ１０２と、前記背嚢本体１０１に付着され、着用者の両肩にかけられる一対の肩紐１０３とからなる。

そして、前記背嚢１０４の背もたれ１０２と肩紐１０３には、着用者の着用感を向上させるため、パッドが挿設され、前記パッドにより、背嚢１０４の着用の際、背中および肩を保護するとともに、背嚢１０４の重量による疲労感を最小化するためのものである。

すなわち、前記背嚢１０４の背もたれ１０２または肩紐１０３には、図２に示すようなパッド１０５が使用される。前記パッド１０５は通常クッション力を維持しなければならないため、スポンジとも呼ばれるポリウレタンまたはポリエチレンなどの発泡体を使用する。

ところで、前記のように背嚢１０４の背もたれ１０２または肩紐１０３に挿入されるパッド１０５の場合、スポンジのような一般の弾性部材を使用するため、通気性が足りなく、保湿性を有するという問題があり、これにより、前記背嚢１０４の着用の際、背もたれ１０２と肩紐１０３の部位に汗が多く染み込み、暑くなって快適でないという欠点があり、前記パッド１０５に汗が染み込むと、その重量が増加して着用者の疲労感を増大させる問題点があった。

したがって、本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、軽くて通気性の高い素材を背嚢の背もたれまたは肩紐に適用することにより、着用者がより快適に背嚢を担ってレジャーを楽しむようにした背嚢用クッションパッドを提供することにある。

上記目的を達成するため、本考案は、着用者の背中と肩に接触する背嚢の背もたれと肩紐に網状布が部分的に配置され、前記網状布の内側には、内部の熱を外部へ放出するようになった多孔質のフィルタが設けられ、前記フィルタの一側面にシート材が付着され、前記フィルタおよび前記シート材が、前記網状布と背嚢布間の空間に挿入されることにより、前記背嚢の背もたれおよび肩紐に通気性および弾性力を付与するようになったことを特徴とする背嚢用クッションパッドを提供する。

すなわち、背嚢の背もたれまたは肩紐に、前記のようにフィルタとシート材からなったクッションパッドを挿入することにより、身体との接触の際、着用者の身体から発生する熱をフィルタを介して効果的に放出させ、前記クッションパッドにより通気性を向上させるので、背嚢の背もたれまたは肩紐に汗が染み込まない。

したがって、フィルタとシート材の二重構造になったクッションパッドにより、背嚢の背もたれと肩紐の機能が向上されるので、背嚢の着用者に一層向上した便利さを与えることができ、クッションパッドが一般のパッドに比べて軽いだけでなく、通気性が向上して汗の排出能が増大するので、背嚢着用の際、着用者に快適さを与えることができる。

以上のような本考案の背嚢用クッションパッドによると、フィルタおよびシート材の二重構造になったクッションパッドにより、背嚢の背もたれおよび肩紐の機能が改善され、着用者に一層向上した便利さを与え、クッションパッドが一般のパッドに比べて軽いとともに通気性が向上するので、背嚢の着用時に着用者に快適さを与え、クッションパッドの衝撃吸収力および通気性が非常によいので、高品質の背嚢を生産することができる効果があるものである。

以下、本考案を添付図面に基づいて詳細に説明する。

図３は本考案によるクッションパッドが付着された背嚢を示す部分切開斜視図、図４は図３の線Ａ−Ａについての断面図、図５は本考案による背嚢用クッションパッドを示す斜視図である。背嚢２の背もたれ３または肩紐４内に挿入されるクッションパッド１は、着用者の背中と肩に接触する背嚢２の背もたれ３および肩紐４に網状布５が部分的に配置され、前記網状布５の内側には、内部の熱を外部へ放出するようになった多孔質のフィルタ６が設けられ、前記フィルタ６の一側面にポリウレタン材質などのシート材７が付着され、前記フィルタ６および前記シート材７が、前記網状布５と背嚢布８間の空間に挿入されることにより、前記背嚢２の背もたれ３および肩紐４に通気性および弾性力を付与することができる。ここで、前記シート材７は、前記フィルタ６を弾性的に支持しながら通気性および弾性力を付与するものであれば、どんなものを使用してもよい。

ここで、前記クッションパッド１はフィルタ６とシート材７の二重構造からなって前記背嚢２の背もたれ３と肩紐４に挿設されるもので、前記背もたれ３と肩紐４をなす網状布５と背嚢布８間に所定形状に切断されて挿設される。これにより、着用者の身体に網状布５を介して前記フィルタ６が接触するので、通気性が向上されることにその特徴がある。

これにより、図３に示すように、背嚢２の背もたれ３に、前記のようにフィルタ６とシート材７からなったクッションパッド１が挿設されるので、身体との接触の際、フィルタ６を介して熱を効果的に放出させ、前記クッションパッド１により通気性が向上されるので、背嚢２の背もたれ３または肩紐４に汗が染み込まない。

すなわち、前記クッションパッド１が挿入された肩紐４の構造は、図４に示すように、身体と接触する肩紐４の内側に網糸からなった網状布５が配置され、前記網状布５の内側には、無数の多孔を有する繊維からなり、その多孔を通して熱を放出し得るフィルタ６が設けられ、前記フィルタ６の一側面に、フィルタ６を保持するとともに摩擦力を有するシート材７が配置され、前記シート材７の一側面には、前記網状布５に連結され、その間に空間をなす背嚢布８が配置されるものである。

そして、前記背嚢２の背もたれ３または肩紐４に挿入されて通気性および弾性力を付与するようになったクッションパッド１の場合、図５に示すように、前記クッションパッド１は、その一側面と他側面がそれぞれ多孔質のフィルタ６と一定の厚さを有するポリウレタン材質などのシート材７からなり、前記フィルタ６は着用者の身体と接触する背嚢部分に付着され、前記シート材７は前記フィルタ６を保持するとともに弾性力を付与する。

また、前記クッションパッド１のフィルタ６は、必要に応じて、ポリウレタンなどの原材料の発泡程度を調節してその密度の調節が可能であり、背嚢２の製造単価および重量を考慮して、前記シート材７が排除されたフィルタ６のみを背もたれ３または肩紐４に挿入して使用することができる。前記フィルタ６としては、集塵機などに使用される公知の多孔性フィルタを用いることもできる。

したがって、前記クッションパッド１のフィルタ６が熱を効果的に排出させることにより、身体との接触の際、快適さを維持することができ、前記フィルタ６の構造により通気性が向上するので、汗が染み込むことによる不快感、あるいは汗によりクッションパッド１が重くなる現象が最小になり、前記背嚢２の背もたれ３または肩紐４が有する緩衝力および通気性が同時に向上され、これにより高品質の背嚢２の生産が可能である。

本考案のクッションパッドは、登山用背嚢などの各種の背嚢に適用可能である。

一般の背嚢を示す斜視図である。 従来技術により、背嚢の背もたれまたは肩紐に挿入されるパッドを示す斜視図である。 本考案によるクッションパッドが付着された背嚢を示す部分切開斜視図である。 図３の線Ａ−Ａについての断面図である。 本考案による背嚢用クッションパッドを示す斜視図である。

符号の説明

１ クッションパッド
２ 背嚢
３ 背もたれ
４ 肩紐
５ 網状布
６ フィルタ
７ シート材
８ 背嚢布

Claims (1)

1. 着用者の背中と肩に接触する背嚢（２）の背もたれ（３）と肩紐（４）に網状布（５）が部分的に配置され、前記網状布（５）の内側には、内部の熱を外部へ放出するようになった多孔質のフィルタ（６）が設けられ、前記フィルタ（６）の一側面にシート材（７）が付着され、前記フィルタ（６）および前記シート材（７）が、前記網状布（５）と背嚢布（８）間の空間に挿入されることにより、前記背嚢（２）の背もたれ（３）および肩紐（４）に通気性および弾性力を付与するようになったことを特徴とする背嚢用クッションパッド。

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