JP3110309U - 防犯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】侵入者による屋内への侵入を未然にかつ確実に防止するとともに、建造物の開閉部の損傷を可及的に防止する防犯装置を提供する。
【解決手段】防犯装置1は、屋外地面105下の押圧部3と、その鉛直下方に配設されるスイッチ6と、スイッチ6を載置するスイッチ載置部5と、押圧部3とスイッチ載置部5との間に介在され、押圧部3を鉛直上方に向け付勢する付勢手段11と、屋外に向け警告音を発する警報装置と、屋外に向け威嚇光を発する威嚇発光装置と、屋内に向け通報音を発する侵入通報装置とを具え、押圧部3は鉛直上方から押圧されると付勢手段11の付勢力に抗して鉛直下方に移動してスイッチ6を押圧し、該押圧によりスイッチ6は前記警報装置、前記威嚇発光装置及び前記侵入通報装置を駆動する。
【選択図】図2


Description

本考案は、侵入者による屋内への侵入を防止する防犯装置に関する。
建造物の開閉部には、通常、ガラス窓、ハメ殺し窓、はき出し窓、天窓、ジャーロージー窓(以下、単に「窓」という。)が配設されている。 このような開閉部の窓は侵入者の侵入口となり得る。
そこで、従来から、侵入者による建造物内(以下、「屋内」という。)への侵入を防止する防犯装置が提案されている。
たとえば、従来の防犯装置には、窓枠に配設されたセンサと、該センサに連結された侵入通報ブザーとを具えた防犯装置がある。
この従来の防犯装置では、窓に取り付けられたガラスが壊されたり、あるいは窓の施錠があけられたりしたことを前記センサによって検知し、該検知により侵入者が屋内に侵入したと判断して前記侵入通報ブザーを鳴らす。そのため、該侵入通報ブザーを聞いた侵入者は、自らの侵入が検知されたことを察知し、これにより開閉部からの屋内への侵入を中止する。したがって、この従来の防犯装置によると、屋内への侵入を可及的に防止することができる。
また、従来の防犯装置には、ディフェンスフィルムと呼ばれる積層フィルムからなるものがある。
このディフェンスフィルムは、開閉部の窓の前記ガラスに貼り付けて使用されるもので、ディフェンスフィルムを前記ガラスに貼り付けると、ガラス片の飛散を防止しガラスを割れにくくできる。そのため、このディフェンスフィルムによると、前記ガラスへの直接的な破壊行為を可及的に防止して防犯効果を図ることができる。
ところで、従来の防犯装置のうち、センサと侵入通報ブザーとを具えてなる従来の防犯装置は、侵入者が屋内に侵入する時点で作動するものであるから、侵入通報ブザーを聞いた建造物の居住者がその侵入を認識するのが遅くなり、そのため侵入を防止できないことがあるという問題や、侵入によって開閉部の窓に取り付けられたガラス等が損傷するという問題があった。
また、防犯装置がディフェンスフィルムからなる場合、該ディフェンスフィルムはハンマー等で同一場所を何度か打つと損傷するため、屋内への侵入を防止できないという問題や、開閉部の窓の前記ガラス等が損傷するという問題があった。
上述した事情に鑑み、本考案は、侵入者による屋内への侵入を未然にかつ確実に防止するとともに、建造物の開閉部の損傷を可及的に防止する防犯装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本考案の防犯装置は、侵入者による建造物の屋内への侵入を防止する防犯装置において、屋外地面下に配設される押圧部と、該押圧部の鉛直下方に配設されるスイッチと、該スイッチを載置するスイッチ載置部と、前記押圧部と前記スイッチ載置部との間に介在され、前記押圧部を鉛直上方に向け付勢する付勢手段と、前記スイッチに連結され前記屋外に向け警告音を発する警報装置と、前記スイッチに連結され前記屋外に向け威嚇光を発する威嚇発光装置と、前記スイッチに連結され前記屋内に向け通報音を発する侵入通報装置とを具え、前記押圧部は鉛直上方から押圧されると前記付勢手段の付勢力に抗して鉛直下方に移動して前記スイッチを押圧し、該押圧により前記スイッチは前記警報装置、前記威嚇発光装置及び前記侵入通報装置を駆動するようにしている。
本考案の防犯装置は、侵入者による建造物の屋内への侵入を防止する防犯装置において、屋外地面下に配設される押圧部と、該押圧部の鉛直下方に配設されるスイッチと、該スイッチを載置するスイッチ載置部と、押圧部とスイッチ載置部との間に介在され、押圧部を鉛直上方に向け付勢する付勢手段と、スイッチに連結され屋外に向け警告音を発する警報装置と、スイッチに連結され屋外に向け威嚇光を発する威嚇発光装置と、スイッチに連結され屋内に向け通報音を発する侵入通報装置とを具え、押圧部は鉛直上方から押圧されると付勢手段の付勢力に抗して鉛直下方に移動してスイッチを押圧し、該押圧によりスイッチは警報装置、威嚇発光装置及び侵入通報装置を駆動するようにしているから、侵入する者は防犯装置を回避することができず、その押圧部を踏み込むこととなり、またこの踏み込みにより、該侵入する者が建造物に達する前に、該侵入する者への警告及び威嚇及び建造物の居住者への通報を行うことができる。そのため、侵入者による屋内への侵入を未然にかつ確実に防止するとともに、建造物の開閉部の損傷を可及的に防止することができる。
本考案の防犯装置について、以下の実施例で詳述する。
図1は、建造物とその周辺に配置された第一実施例の防犯装置と第二実施例の防犯装置とを示す概念斜視図である。
図1の建造物101には、複数の開閉部102が形成されており、その各開閉部には、窓が配設されている。
一方、第一実施例の防犯装置1及び第二実施例の防犯装置51は、いずれも侵入者による開閉部102からの建造物101内(以下、「屋内」という。)への侵入を防止する防犯装置である。
まず、このうちの第一実施例の防犯装置1について、以下説明する。
図2は、図1に示した第一実施例の防犯装置のAA概念断面図であって、該防犯装置の動作状態を示す図である。特に図2(a)は初期状態の様子を示す図であり、図2(b)は押圧部が押圧された様子を示す図である。なお、図2及び後述する図3では、図1と同一部分を同一符号で示している。
図2(a)で示すように、第一実施例の防犯装置1は、建造物101外(以下、「屋外」という。)の地面105の下に配設される押圧部3と、該押圧部3の鉛直下方に配設されるスイッチ6と、該スイッチ6を載置するスイッチ載置部5と、押圧部3とスイッチ載置部5との間に介在された付勢手段11と、図示せぬ警報装置、図示せぬ威嚇発光装置と、図示せぬ侵入通報装置とを具えている。
このうち、押圧部3は、凹部7を開閉自在に覆う蓋体4に配設されている。この押圧部3は、蓋体4の上面内側にされている。また、この押圧部3は、蓋体4に突設されている。また、蓋体4は地面105の下に配設されている。
また、スイッチ載置部5は、凹部7の底面によって形成されている。
図3は、第一実施例の防犯装置の分解組み立て拡大斜視図である。
図3で示すようにスイッチ6と付勢手段11は、凹部7に配設されている。
また、スイッチ6は、ケーブル12を介してAC電源(100V)に連結されており該電源から電力供給を受ける。
また、スイッチ6には、ケーブル14を介して前記警報装置が連結されている。この警報装置は屋外に配設されている。また、この警報装置はスイッチの駆動により屋外に向け発音する。なお発音される警報音は105dB/mに設定されている。
また、スイッチ6には、ケーブル15を介して前記威嚇発光装置が連結されている。この威嚇発光装置は屋外に配設されている。またこの威嚇発光装置は、スイッチの駆動により屋外に向け発光するフラッシュライトである。なお、このフラッシュライトは1800Wのハロゲンライトから構成されている。
また、スイッチ6には、ケーブル16を介して上記侵入通報装置が連結されている。この侵入通報装置は屋内に配設されている。また、この侵入通報装置は、屋内に向け発音する室内ブザーである。なお、発音されるブザーのアラーム音は、80dB/mに設定されている。
また、付勢手段11は、スイッチ6を挟んで一対に配設されている。この各付勢手段11は、コイルスプリングから構成されている。また、各付勢手段11の両端には、ワッシャパネル10が固定されている。また、各付勢手段11の一端は、ワッシャパネル10を介してスイッチ載置部5に対し固定されている。また、各付勢手段11の他端側にあるワッシャパネル10は固定されていない。
また、一対の付勢手段11はスイッチ6と同一線上に配置されている。
なお、図2及び図3では、ワッシャパネル10を簡略化して図示している。
次に、この防犯装置1の動作について説明するとともに、防犯装置1のより詳細な構造について説明する。
図2(a)で示す初期状態において、蓋体4は凹部7を覆っている。また、蓋体4及び押圧部3は屋外の地面105下に配置され、スイッチ6は押圧部3の鉛直下方に配設されている。また、各付勢手段11は押圧部3を鉛直上方に向け付勢している。また、その付勢はワッシャパネル10を介して行われる。
このような初期状態において、図2(b)で示すように、開閉部102から屋内へ侵入しようとする者が押圧部3を鉛直上方から踏み込むと、押圧部3に対しては、30Kg以上の加重が鉛直方向上方から加えられるとなる。
このように30Kg以上の加重が鉛直上方から加えられると、付勢手段11の付勢力に抗して押圧部3が鉛直上方から押圧されて鉛直下方に移動してスイッチ6を押圧する。
この押圧によりスイッチ6はケーブル14を介して前記警報装置を駆動するとともに、ケーブル15を介して前記威嚇発光装置を駆動する。そしてこの警報装置の駆動により、該警報装置は屋外に向け警報音を発音する。また前記威嚇装置の駆動により、該威嚇発光装置は、屋外に向け発光する。
この警報装置による発音と威嚇発光装置の発光により、侵入する者は自らの侵入が検知されたことを察知するので、これにより開閉部102からの屋内への侵入を中止する。
また、上述した警報装置による発音と威嚇発光装置の発光は侵入する者が建造物101に達する前の時点で行われるから、侵入者による屋内への侵入を未然に防止することができるとともに、建造物101の開閉部102の損傷を可及的に防止することができる。
また、上述した押圧によるスイッチ6の駆動により、前記侵入通報装置も駆動し、これにより建造物101内に向け発音がされる。
そのため、建造物101の居住者は開閉部102からの建造物101内へ侵入する者の動作を認識できる。また、この侵入通報装置による発音は、侵入する者が建造物101に達する前の時点で行われるから、建造物101の居住者は、従来に比し短時間で侵入する者の動作を認識することができ、これにより、侵入者による屋内への侵入を未然にかつ確実に防止するとともに、建造物101の開閉部102の損傷を可及的に防止することができる。
なお、侵入者による押圧部3の踏み込みが解除された場合、すなわち押圧部3への加重が解除された場合には、スイッチ6の押圧が解除され、これにより防犯装置1は初期状態に復帰する。なお、この初期状態への復帰により前記警報装置の発音、前記威嚇発光装置の発光及び前記侵入通報装置の発音は解除される。
また、この第一実施例の防犯装置1の初期状態では、図1で示すように、その押圧部3又は蓋体4は地面105の下に配置されているので、建造物101の開閉部102に窓から侵入する者は、この防犯装置1を目視することができない。そのため、該侵入する者は防犯装置1を回避することができない。
そのため、この第一実施例の防犯装置1では、侵入者による屋内への侵入を確実に防止することができる。
また、この第一実施例の防犯装置1では、上述したように30Kg以上の加重が付勢手段11の付勢力に抗して鉛直上方から押圧部3に加えられた場合、該押圧部3がスイッチ6を押圧することとしている。この30Kg以上とは、人間の動体活動による行動力学負荷体重比が基にした値である。すなわち、人間が侵入する場合、その体重移動によって、押圧部3は30Kg以上の加重が鉛直上方から加わると考えられる。
したがって、押圧部3の踏み込みによる体重移動によって、通常、30Kgより少ない加重しか与えることのない猫などの小動物(人間より体重の軽い小動物)によって、誤ってスイッチ6が駆動して、前記警報装置による発音、前記威嚇発光装置による発光及び前記侵入通報装置による発音がされることは可及的に防止される。
以上で説明したように、本考案の第一実施例の防犯装置1は、侵入者による建造物101の屋内への侵入を防止する防犯装置において、屋外地面105下に配設される押圧部3と、該押圧部3の鉛直下方に配設されるスイッチ6と、該スイッチ6を載置するスイッチ載置部5と、押圧部3とスイッチ載置部5との間に介在され、押圧部3を鉛直上方に向け付勢する付勢手段11と、スイッチ6に連結され前記屋外に向け警告音を発する警報装置と、スイッチ6に連結され前記屋外に向け威嚇光を発する威嚇発光装置と、スイッチ6に連結され前記屋内に向け通報音を発する侵入通報装置とを具え、押圧部3は鉛直上方から押圧されると付勢手段11の付勢力に抗して鉛直下方に移動してスイッチ6を押圧し、該押圧によりスイッチ6は前記警報装置、前記威嚇発光装置及び前記侵入通報装置を駆動するようにしたから、侵入する者は防犯装置1を回避することができず、その押圧部3を踏み込むこととなり、またこの踏み込みにより、該侵入する者が建造物101に達する前に、該侵入する者への警告及び威嚇及び建造物101の居住者への通報を行うことができる。そのため、侵入者による屋内への侵入を未然にかつ確実に防止するとともに、建造物101の開閉部102の損傷を可及的に防止することができる。
また、この第一実施例の防犯装置1では、付勢手段11の両端にワッシャパネル10を固定し、付勢手段11がワッシャパネル10を介して押圧部3を付勢するようにしているから、押圧部3を付勢する付勢力が増強し、これにより一度踏み込まれた押圧部3は初期状態に確実に復帰できる。
また、この第一実施例の防犯装置1では、付勢手段11はスイッチ6を挟んで一対に配設され、かつ該一対の付勢手段11はスイッチ6と同一線上に配置されているから、特に侵入する者が両足で押圧部3を挟んだ両側を踏み込んだ場合(両足を揃えている場合及び両足のうち一方の足が他方の足より前に踏み出している場合を含む。)には、その踏み込みによって確実にスイッチ6を押圧することができ、これにより確実に前記警報装置、威嚇発光装置及び侵入通報装置がそれぞれ駆動されることとなる。
したがって、侵入する者が両足で押圧部3を踏み込み得る場所、例えば、開閉部102が比較的広く形成されている場所、具体的には、はき出し窓、出窓、ハメ殺し窓、又はジャーロージー窓の各近傍に第一実施例の防犯装置1を配設すると、侵入者による屋内への侵入を確実に防ぐことができる。
図4は、図1に示した第二実施例の防犯装置の概念破断面図であって、該防犯装置の動作状態を示す図である。特に図4(a)は蓋を開けた様子を示す図であり、図4(b)は初期状態の様子を示す図であり、図4(c)は押圧部が押圧された様子を示す図である。
また図5は、第二実施例の防犯装置の概念拡大斜視図であって、特に蓋を開けた様子を示す図である。なお、図4及び図5では、図1乃至図3と同一部分を同一符号で示している。
図4(a)及び図5で示すように、第二実施例の防犯装置51は押圧部3と、スイッチ6と、スイッチ載置部5と、押圧部3とスイッチ載置部5との間に介在された付勢手段11と、図示せぬ警報装置、図示せぬ威嚇発光装置と、図示せぬ侵入通報装置とを具えている。
このうち、付勢手段11は、図5で示すように、スイッチ6に対して一側に一対配設されている。また、一対の付勢手段11は、スイッチ6を挟んで配設されている。また、この各付勢手段11は、コイルスプリングから構成されている。
また各付勢手段11の両端には、上記ワッシャパネル10(図3)に替えて、六角ネジ20が係合している。なお、該係合は、六角ネジ20のネジ部を付勢手段11に嵌挿させてなり、またこの係合によって、六角ネジ20の頭部は付勢手段11から露出する。
また、各付勢手段11の一端に係合する六角ネジ20は、スイッチ載置部5に対し固定されている。また、各付勢手段11の他端に係合する六角ネジ20は固定されていない。
また、押圧部3を配設している蓋体4は、スイッチ6に対して他側7aに位置する凹部7に、軸18を介して回動自在に支承されている。
なお、この第二実施例の防犯装置51は、図1で示すように、スイッチ6に対し前記他側7aの凹部7が前記一側よりも開閉部102に近くなるように配置される。
なお、上記したスイッチ6、スイッチ載置部5、図5のケーブル12、14、15、16、前記警報装置、前記威嚇発光装置および前記侵入通報装置の各構造については、第一実施例のものとそれぞれ同一であるので、ここでは説明を省略する。
このような構造の第二実施例の防犯装置51では、図4(a)の蓋体4を軸18を中心に凹部7に対し回転させると、蓋体4が凹部7を覆う。
次に、蓋体4の上に土を被せると、初期状態を示す図4(b)のように、蓋体4又は押圧部3は、屋外の地面105下に配置される。
また、この初期状態において、スイッチ6は押圧部3の鉛直下方に配設されている。
また、各付勢手段11は六角ネジ20を介して押圧部3を付勢している。また、各付勢手段11は、押圧部3を鉛直上方に向け付勢している。
この初期状態において、図4(c)で示すように、30Kg以上の加重が鉛直上方から押圧部3に加えられると、付勢手段11の付勢力に抗し、押圧部3が鉛直上方から押圧されて鉛直下方に移動してスイッチ6を押圧し、これにより該スイッチ6は、ケーブル14を介して前記警報装置を駆動するとともに、ケーブル15を介して前記威嚇発光装置を駆動する。そしてこの警報装置の駆動により、該警報装置は屋外に向け警報音を発音する。また前記威嚇装置の駆動により、該威嚇発光装置は、屋外に向け発光する。また、上述した押圧によるスイッチ6の駆動により、前記侵入通報装置も駆動し、これにより屋内に向け発音がされる。
なお、侵入者による押圧部3の踏み込みが解除された場合、すなわち押圧部3への加重が解除された場合には、スイッチ6の押圧が解除され、これにより防犯装置1は初期状態に復帰する。なお、この初期状態への復帰により前記警報装置の発音、前記威嚇発光装置の発光及び前記侵入通報装置の発音は解除される。
したがって、この第二実施例の防犯装置51では、第一実施例の防犯装置1と同様に、侵入者による建造物101の屋内への侵入を防止する防犯装置において、屋外地面105下に配設される押圧部3と、該押圧部3の鉛直下方に配設されるスイッチ6と、該スイッチ6を載置するスイッチ載置部5と、押圧部3とスイッチ載置部5との間に介在され、押圧部3を鉛直上方に向け付勢する付勢手段11と、スイッチ6に連結され屋外に向け警告音を発する警報装置と、スイッチ6に連結され屋外に向け威嚇光を発する威嚇発光装置と、スイッチ6に連結され屋内に向け通報音を発する侵入通報装置とを具え、押圧部3は鉛直上方から押圧されると付勢手段11の付勢力に抗して鉛直下方に移動してスイッチ6を押圧し、該押圧によりスイッチ6は前記警報装置、前記威嚇発光装置及び前記侵入通報装置を駆動するようにしたから、侵入する者は防犯装置51を回避することができず、その押圧部3を踏み込むこととなり、またこの踏み込みにより、該侵入する者が建造物101に達する前に、該侵入する者への警告及び威嚇、及び建造物101の居住者への通報を行うことができる。そのため、侵入者による屋内への侵入を未然にかつ確実に防止するとともに、建造物101の開閉部102の損傷を可及的に防止することができる。
また、第二実施例の防犯装置51では、第一実施例の防犯装置1と同様に、30Kg以上の加重が鉛直上方から押圧部3に加えられた場合に付勢手段11の付勢力に抗し押圧部3がスイッチ6を押圧することとしている。この30Kg以上とは、人間の動体活動による行動力学負荷体重比が基にした値である。すなわち、人間が侵入する場合、その体重移動によって、押圧部3は30Kg以上の加重が鉛直上方から加わると考えられる。
したがって、押圧部3の踏み込みによる体重移動によって、通常、30Kgより少ない加重しか与えることのない猫などの小動物(人間より体重の軽い小動物)によって、誤ってスイッチ6が駆動して、前記警報装置による発音、前記威嚇発光装置による発光及び前記侵入通報装置による発音がされることは可及的に防止される。
また、この第二実施例の防犯装置51では、付勢手段11の両端に六角ネジ20を係合させ、付勢手段11が六角ネジ20を介して押圧部3を付勢するようにしているから、六角ネジ20を有効活用して防犯装置51を製造でき、製造コストを低下させることができる。
また、この第二実施例の防犯装置51では、付勢手段11は、スイッチに対して一側に一対配設され、しかも蓋体4は、前記スイッチ6に対して他側に位置する凹部7に、軸18を介して回動自在に支承されているから、特に侵入者が片足のみによって押圧部3をスイッチ6に対し前記一側で踏み込んだ場合には、その踏み込みによって確実にスイッチ6を押圧することができ、これにより確実に前記警報装置、威嚇発光装置及び侵入通報装置がそれぞれ駆動されることとなる。
したがって、特に侵入者が片足のみによって押圧部3をスイッチ6に対し前記一側で踏み込み得る場所、例えば、侵入者がつま先で体重移動する場所でなおかつ狭い場所、具体的には、勝手口や二階ベランダの各近傍、ブロック塀の廻り、庭木の根廻り、縦トヨの廻り、又は隣家との境廻りに第二実施例の防犯装置51を配設すると、確実に侵入者による屋内への侵入を防ぐことができる。
なお、第一実施例の防犯装置1又は第二実施例の防犯装置51を、屋外に配置する場合、それぞれ配設する数については特に限定がなく、必要に応じて配設数を調整するようにすればよい。
図1は、建造物とその周辺に配置された第一実施例の防犯装置と第二実施例の防犯装置とを示す概念斜視図である。 図2は、図1に示した第一実施例の防犯装置のAA概念断面図であって、該防犯装置の動作状態を示す図である。特に図2(a)は初期状態の様子を示す図であり、図2(b)は押圧部が押圧された様子を示す図である。 図3は、第一実施例の防犯装置の分解組み立て拡大斜視図である。 図4は、第二実施例の防犯装置の概念断面図である。特に、図4(a)は蓋を開けた様子を示す図であり、図4(b)は初期状態を示す図であり、図4(c)は押圧部が押圧された様子を示す図である。 図5は、第二実施例の防犯装置の概念拡大斜視図であって、特に蓋を開けた様子を示す図である。
符号の説明
1、51…防犯装置
3…押圧部
4…蓋体
5…スイッチ載置部
6…スイッチ
7…凹部
10…ワッシャパネル
11…付勢手段
18…軸
20…六角ネジ
101…建造物
105…地面

Claims (7)

  1. 侵入者による屋内への侵入を防止する防犯装置において、
    屋外地面下に配設される押圧部と、
    該押圧部の鉛直下方に配設されるスイッチと、
    該スイッチを載置するスイッチ載置部と、
    前記押圧部と前記スイッチ載置部との間に介在され、前記押圧部を鉛直上方に向け付勢する付勢手段と、
    前記スイッチに連結され前記屋外に向け警告音を発する警報装置と、
    前記スイッチに連結され前記屋外に向け威嚇光を発する威嚇発光装置と、
    前記スイッチに連結され前記屋内に向け通報音を発する侵入通報装置
    とを具え、
    前記押圧部は鉛直上方から押圧されると前記付勢手段の付勢力に抗して鉛直下方に移動して前記スイッチを押圧し、該押圧により前記スイッチは前記警報装置、前記威嚇発光装置及び前記侵入通報装置を駆動するようにしたことを特徴とする防犯装置。
  2. 前記押圧部は、30Kg以上の加重により、前記付勢手段の付勢力に抗して鉛直下方に移動して前記スイッチを押圧するようにしたことを特徴とする請求項(1)記載の防犯装置。
  3. 前記付勢手段の両端にはワッシャパネルが固定され、
    前記付勢手段は、前記ワッシャパネルを介して前記押圧部を付勢するようにしたことを特徴とする請求項(1)記載の防犯装置。
  4. 前記付勢手段の両端には六角ネジが係合し、
    前記付勢手段は、前記六角ネジを介して前記押圧部を付勢するようにしたことを特徴とする請求項(1)記載の防犯装置。
  5. 前記付勢手段は、前記スイッチを挟んで一対に配設され、かつ該一対の付勢手段は前記スイッチと同一線上に配置されていることを特徴とする請求項(1)記載の防犯装置。
  6. 前記押圧部が配設された蓋体と、
    該蓋体によって開閉自在に覆われる凹部であって、前記スイッチ載置部を形成する凹部とを具え、
    前記凹部に、前記スイッチと前記付勢手段を配設するようにしたことを特徴とする請求項(1)記載の防犯装置。
  7. 前記付勢手段は、前記スイッチに対して一側に一対配設され、
    前記蓋体は、前記スイッチに対して他側に位置する前記凹部に、軸を介して回動自在に支承されるようにしたことを特徴とする請求項(6)記載の防犯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012226717A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Kyc Machine Industry Co Ltd 検出スイッチの取付構造及びそれを用いた仮設足場用防犯システム

Cited By (1)

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JP2012226717A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Kyc Machine Industry Co Ltd 検出スイッチの取付構造及びそれを用いた仮設足場用防犯システム

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