JP3146160U - 防犯装置 - Google Patents

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昭一 黒川
明夫 美崎
旭 鈴木
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Abstract

【課題】屋内に侵入しようとする行為を未然に防止することができ、窓やドア、門扉など広範な侵入路に容易に設置することができる防犯装置を提供する。
【解決手段】屋内への侵入路を遮るように横断して設けられる侵入妨害部材2と、侵入妨害部材2の変位を検出して侵入信号を出力する侵入検出機構10と、侵入信号の入力を受けて警鳴機器50を駆動させるブザー駆動回路20と、警鳴機器50を駆動可能状態にするための信号と不動状態にするための信号とを選択的に送出するリモコン装置4と、リモコン装置4からの信号を受信するリモコン受信部21と、電源装置40と、を含んで構成され、侵入検出機構10と、警鳴機器50と、ブザー駆動回路20と、リモコン受信部21と、電源装置40とを、同一筐体内に組み込んだ。
【選択図】図1

Description

本考案は、空巣、忍び込みなどの侵入盗犯に対し、屋内への侵入路を遮るように侵入妨害部材を配置し、これを無視して侵入を強行しようとした場合に生ずる侵入妨害部材の変位を検出して警報を発する防犯装置に関し、特に、侵入者が屋内に侵入しようとする行為を事前に未然に防止する為に、窓やドアの外側や塀の上、植栽の中など、広範に及ぶ侵入路に、比較的に容易に設置することができる防犯装置に関する。
屋内・室内への侵入を防止する防犯装置には、例えば、特許文献1に示すように、所定の区域にワイヤを張り巡らし、そのワイヤに過大な張力が加わることによって接点を開閉させ、その接点信号を警報受信盤に通報し、屋内外に設置されている警鳴機器により警報を発するもの、また、特許文献2に示すように、住宅の窓などに棒状部材を差し渡し、その棒状部材の変位を検出して警報受信機へ通報し、そこより屋内外に設置された警鳴機器の警鳴を行うものがあった。
また、簡単に取り付けることができる防犯装置として、特許文献3に示すように、ドアや窓の枠の部分にリードスイッチ、ブザーとその制御回路、スイッチ及び乾電池を組み込んだ筐体を貼着し、ドア扉や引き戸の直近部分に磁石を貼着し、両者の距離が一定以上離れることによりブザーを警鳴させるものがあった。
特許第2602143号公報 特許第3308072号公報 実開平5−87687号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のものは、侵入を検知する検出部と受信機との間及び警鳴機器類と受信機との間に、信号線や電源線を配線しなければならず、その工事費が機器の代金よりもはるかに高額になる場合が多いので、このことが一般家庭、小規模事業所等への普及を阻害していた。
また、侵入されている場所と警鳴機器とは近距離にあるとは限らず、その為、警鳴機器が作動しても侵入者への威嚇効果が少なく、無人の場合はそのまま侵入を許す危険があった。
一方、特許文献3のものは、窓・扉等の侵入経路に侵入を阻害する妨害部材がなんら存在しないので、侵入しようとする行為に対する威嚇効果は無く、また、検知器破りをされる危険性が皆無とはいえなかった。
また、遠隔操作によってブザーの電源をオフにすることができないので、居住者が出入りする際に、ブザーが鳴らないようにすることができず、生活上開閉しなければならないドアや門扉等に取り付けるための防犯装置としては、不適切であった。
そこで、本考案は、屋内に侵入しようとする行為を未然に防止することができ、窓やドア、門扉など広範な侵入路に容易に設置することができる防犯装置の提供を目的とする。また、特定者による遠隔操作によって警鳴装置の動作を解除することができ、入場・入室の際の障害となる場所に設置しても、特定者による出入りや窓外の作業に支障をきたすことのない防犯装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本考案に係る防犯装置は、屋内への侵入路を遮るように横断して設けられる侵入妨害部材と、該侵入妨害部材の変位を検出して侵入信号を出力する侵入検出機構と、前記侵入信号の入力を受けて警鳴機器を駆動させるブザー駆動回路と、警鳴機器を駆動可能状態にするための信号と不動状態にするための信号とを選択的に送出するリモコン装置と、該リモコン装置からの信号を受信するリモコン受信部と、電源装置と、を含んで構成され、前記侵入検出機構と、前記警鳴機器と、前記ブザー駆動回路と、前記リモコン受信部と、前記電源装置とを、同一筐体内に組み込んだことを特徴とする。
なお、ここでいう「屋内への侵入路」とは、戸外から屋内への侵入路のみならず、室内への侵入路、特定区域への侵入路をもいうものとする。また、ブザー駆動回路とリモコン受信部とは、上記機能をソフトウエア的に実現するマイクロコンピュータであってもよい。
また、本考案において、前記侵入妨害部材は、侵入路を遮るように横断して張設されるワイヤであり、前記侵入検出機構は、ワイヤに所定値以上の張力が加わることによるワイヤ端部の変位を検出して第1の侵入信号を出力し、ワイヤの張力が無くなることによるワイヤ端部の変位を検出して第2の侵入信号を出力し、前記ブザー駆動回路は、前記第1の侵入信号を受けて第1の警報音を発し、前記第2の侵入信号を受けて前記第1の警報音とは異なる第2の警報音を発するように構成されていてもよい。
さらに、本考案において、前記侵入妨害部材は、内部にリード線を通した棒状部材であり、前記侵入検出機構は、前記棒状部材の一端部の変位と前記リード線の切断による通電状態の変化とを検出するように構成されていてもよい。
請求項1に係る考案によれば、侵入妨害部材を、屋内への侵入路を遮るように横断させて配置するので、屋内に侵入しようとする行為自体を抑止することができる。
また、侵入検出機構と警鳴機器とブザー駆動回路とリモコン受信部と電源装置とを同一筐体内に組み込んだので、この筐体を侵入妨害部材の近傍に取り付けるだけで設置することができ、大掛かりな配線工事の必要がない。
さらに、リモコン装置によって、警鳴機器を駆動可能状態にするための信号と不動状態にするための信号とを選択的に送出するので、必要に応じて、警鳴装置を作動させないようにすることができ、ドアや門扉などの生活上必要な通路にも設置することができる。
請求項2に係る考案によれば、ワイヤを、侵入路を遮るように横断させて張設するので、屋内に侵入しようとする行為自体を抑止することができる。
また、ワイヤに張力が加わることによるワイヤ端部の変位と、ワイヤが切断されることによるワイヤ端部の変位とを区別して検出し、異なる種類の警報音を発するので、ワイヤを押し下げて侵入しようとする場合、ワイヤを切断して侵入しようとする場合など、様々な侵入方法に対して効果的な方法で対処することができる。
請求項3に係る考案によれば、棒状部材を、侵入路を遮るように横断させて配設するので、屋内に侵入しようとする行為自体を抑止することができる。
また、棒状部材の一端部の変位を検出するのみでなく、棒状部材の内部にリード線を通し、リード線の切断による通電状態の変化を検出して侵入信号を出力するので、侵入しようとして棒状部材を動かした場合だけではなく、棒状部材を切断した場合にも、警報音を発することができる。これによって、多様な侵入方法に対処することができる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案に係る防犯装置1を示す正面図である。この防犯装置1は、図2に示すように、門扉や玄関扉、窓等に設置して、屋内への侵入を未然に防止するもので、ワイヤ2と、筐体3と、リモコン装置4とを、含んで構成される。
ワイヤ2は、侵入妨害部材として機能するもので、屋内への侵入路を遮るように、侵入路に横断して張設される。ワイヤ2の材質としては、耐候性及び耐食性に優れ、引っ張った際に強靭で、ワイヤ自体の伸びが少なく、可撓性を有するものが好ましい。
このワイヤ2の一端部は、屋内への侵入路の境界となる構造物(扉や窓の枠体など)に取り付けられたワイヤ固定具5によって固定される。
このワイヤ固定具5の内部には、図3に示すように、ケースの側壁に設けられた孔5aに向かって鋭角に収束する案内溝5bが設けられており、その案内溝5bの中に、一対のワイヤ保持片5cが配設されている。ワイヤ保持片5cは楔状体であり、相対する面に凹凸部を有している。圧縮コイルスプリング5dの付勢力によってワイヤ保持片5cの凹凸面でワイヤ2を両側から挟み込む。
なお、案内溝5b、ワイヤ保持片5c、圧縮コイルスプリング5dの寸法や形状は、相対するワイヤ保持片5cの凹凸面間の間隔が、ワイヤ2が挿入されない初期状態において、ワイヤの外径よりも狭く(例えば、ワイヤ径の約1/2〜2/3に)なるように、適宜設定されている。この状態で、ワイヤ2を孔5aから挿入して、そのままワイヤ保持片5cの凹凸面の間に押し込むことによって、ワイヤ2が固定される。
また、ワイヤ保持片5cには、ピン状の突起5eが設けられており、その突起5eをケースの外側から押すことによって、圧縮コイルスプリング5dの付勢力を解除できるようになっている。
これによって、図3(b)に示すように、ワイヤ保持片5cがケースの孔5aとは反対の方向に所定距離戻され、ワイヤ2が開放される。このようにして、張りすぎたワイヤ2を適正な張力に修正したり、もう一度緩めて再度張りなおしすることができる。
なお、この場合において、相対するワイヤ保持片5cの凹凸面の間隔が、ワイヤの外径よりも広く(例えば、ワイヤ径の約1.1倍に)なるように、案内溝5b、ワイヤ保持片5c、圧縮コイルスプリング5dの形状や寸法等が設定されている。
ワイヤ2は、図1に示すように、ローラホルダ6に回動自在に軸支されたローラ7によって中継され、他端部に設けられた筐体3へと延伸している。筐体3の内部では、筐体内のローラ7aに中継されて、後述する可動部材13及びカム部材14に、ワイヤ2の他端部が固定されている。
この筐体3の内部には、侵入検出機構10と、ブザー駆動回路20やリモコン受信部21等を組み込んだ制御基盤30と、電源装置40としての乾電池42と、警鳴機器としてのブザー50とが電気的に接続された状態で配設されている。
侵入検出機構10は、ワイヤ2の変位を検出して侵入信号を出力するもので、図4に示すように、スプリングボックス11に収容された圧縮コイルスプリング12と、この圧縮コイルスプリング12の先端に固定されると共にワイヤ2の端部が固着される可動部材13と、この可動部材13に固定されて可動部材13の動きに応じて、図中上下方向に移動するカム部材14と、カム部材14の移動によってスイッチレバー15が作動されるマイクロスイッチ16と、によって構成される。
このマイクロスイッチ16のスイッチレバー15は、一定の張力でワイヤ2が張設されている初期状態では、図4(a)に示すように、カム部材14の凸部17によって押圧されてスイッチボタン18に接触しており、図示しないスイッチ回路は通電状態となっている。
ワイヤ2に所定以上の張力が加わった場合は、図4(b)に示すように、ワイヤ2の端部が固着された可動部材13及びカム部材14が図中下方向に移動し、カム部材14の凸部17によるスイッチレバー15の押圧が解除され、スイッチ回路は開放される。このように、ワイヤ2に所定量以上の張力が加わることによるワイヤ端部の変位を検出して、第1の侵入信号を出力する。
一方、ワイヤ2が切断された場合は、図4(c)に示すように、圧縮コイルスプリング12の弾発力によってワイヤ2の端部を固着した可動部材13及びカム部材14が図中上方向に移動し、カム部材14の凸部17によるスイッチレバー15の押圧が解除された状態が継続される。これによって、スイッチ回路が開放された状態が継続し、スイッチ回路の開放状態が所定時間以上継続することによって、第2の侵入信号が出力される。
なお、圧縮コイルスプリング12は、風や鳥などの影響でワイヤ2に張力がかかった場合には過大に圧縮せず、規定値以上の引っ張り外力が加わったときのみ圧縮するように、精密な設計の上、バネ係数や長さが決定されている。
制御基盤30には、ブザー駆動回路20と、リモコン受信部21と、ID認証部22と、電圧検出部23と、状態表示部24と、それらをソフトウエア的に動作させるマイクロコンピュータ25とが組み込まれている。ブザー駆動回路20は、プリント基板上に、図示しない電圧コイル、コンデンサ、トランジスタ、抵抗器等を配設したもので、侵入検出機構10から入力された侵入信号に応じた警報音を発するように後述するブザー50を制御する。
このブザー駆動回路20は、侵入検出機構10から第1の侵入信号の入力を受けた場合には、例えば30秒間警報音を鳴らし、第2の侵入信号の入力を受けた場合には、警報音を鳴らし続けたり、或いは間欠的に5、6回鳴らしたりすることで、ワイヤ2が引っ張られた場合と、ワイヤ2が切断された場合とで、異なる種類の警報音を発するように構成されている。
リモコン受信部21は赤外線受光ダイオードによって構成され、リモコン装置4から送出された信号を受信し、ID認証部へと出力する。
リモコン装置4から送出される信号には、そのリモコン装置4を特定するためのID信号と、ブザー駆動回路20を開閉するためのオン・オフ信号とが含まれており、これらの信号を受信したID認証部22は、その周波モードを選別して、ID信号を取り出し、マイクロコンピュータ25のメモリ内に記憶されたID番号と照合する。
そして、ID番号が照合された場合は、信号を送出したリモコン装置4が防犯装置1に対応する個体であることが認証され、オン・オフ信号をマイクロコンピュータ25に出力する。
電圧検出部23は、電源として乾電池等を用いる場合に、その乾電池の消耗状態を検出する。
状態表示部24は、例えばLEDによって構成されており、防犯装置1の状態を示すための表示がなされる。この場合、乾電池が消耗している状態、ブザー駆動回路20が開放しておりブザーが不動な状態、閉成しておりブザーが駆動可能な状態等を見分けることができるように、異なる色のランプを点灯したり、ランプを点滅させたりできるようになっている。
これらの動作は、PIC(米国マイクロチップ・テクノロジー社の登録商標)などのマイクロコンピュータ25によって、図5及び図6に示すように制御されている。先ず、リモコン受信部21で信号を受信すると、その信号に基づいてID認証部22によってID照合がなされ、ID認証されることによって、オン・オフ信号に基づいて以下の処理が行われる。
オン信号が入力された場合は、ブザー駆動回路20が閉成し、警報出力能動状態になる。このときの状態表示部24にランプが点灯する。なお、乾電池42の電圧は、電圧検出部23によって監視されており、乾電池42が消耗しつつあると判断された場合、電圧異常信号を送出する。この電圧異常信号を受けて、状態表示部24のランプが点滅する。
そして、ブザー駆動回路20が閉成された状態で、侵入検出機構10の検出器から第1又は第2の侵入信号が出力されると、ブザー駆動回路20が警報モードを判定し、それに応じた警報音が発せられるようにブザー50を駆動させる。
ブザー50は、電流印加により音響又は音声を発する機器であれば何でもよいが、80〜90デシベルの音量の特殊高音を発するものが好ましい。
また、ブザー50を駆動するための電力や制御用電力を供給する電源装置40として、筐体3内に配設された電池ボックス41に乾電池42を収容している。この乾電池42は、例えば圧電ブザーにおいて上記の音量を発するためには、単三電池3本程度で十分である。アルカリ電池を用いれば、筐体3の小型化を図ることができる。
これらの機器は、屋外での使用に耐え得るように、例えば強化プラスチック等、耐水性及び耐食性を有する筐体内に水密的に収容されている。この筐体3の裏面には、特殊ネジ、強力接着剤、強力両面テープなど、構造物への固定手段が施されている。
リモコン装置4は、居住者が携帯し、防犯装置1のブザー50が駆動し得る状態、又は駆動しない状態にするための信号を選択的に送出するものであり、押しボタン4aと、赤外線送信部4bを有し、筐体内部にワンチップマイクロプロセッサとしての図示しないPIC(登録商標)を備えている。
この押しボタン4aは、ブザー駆動回路20を閉成してブザー50を駆動可能状態にするためのオン信号と、ブザー駆動回路20を開放して不動状態にするためのオフ信号とを選択的に入力する操作部である。入力された信号は、赤外線送信部4bから、赤外線に重畳されて送出されるが、この際に、このリモコン装置4に付与されたID番号が、ID信号として送出される。
上記構成の防犯装置1の使用状態を説明する。
居住者が外出しようとするときには、リモコン装置4によって防犯装置1のブザー50が駆動しない状態にしておいて、図2に示すように、玄関ドアや窓の枠体にワイヤ2を張り巡らす。この場合、筐体3から延伸されたワイヤ2を、ローラ7を介して、ワイヤ固定具5の孔5aへと差込むことで、ワイヤ2が弛まない程度の張力でワイヤ2を張り巡らすことができる。
その後、リモコン装置4を操作して、ブザー50を駆動可能な状態にする。
侵入者は、通常は玄関ドワに張り巡らされたワイヤ2を見ただけで、侵入を断念するものであるが、万一、侵入しようとした場合は、ワイヤ2を引っ張り、その間をくぐりぬけようとして、ワイヤ2に引っ張り外力が加わる。
これによって、ワイヤ2の端部の位置が、図4(b)に示すように、侵入検出機構10内の圧縮コイルスプリング12を圧縮する方向(図中下方向)に変位する。これによって、マイクロスイッチ16が作動して、第1の侵入信号が出力され、ブザー駆動回路20を介してブザー50が警鳴する。
ブザー50の音を聞いた侵入者がワイヤ2から手を離すことで、ワイヤ2の端部が元の位置に復帰する。これによって、マイクロスイッチ16からの第1の侵入信号の出力が止まり、ブザー50が鳴り止む。
一方、ワイヤ2が切断された場合、ワイヤ2の初期張力が解除されるので、図4(c)に示すように、圧縮コイルスプリング12の弾発力によってワイヤ2の端部が図中上方向に変位し、マイクロスイッチ16が作動する。この状態が一定時間以上継続される場合は、ワイヤ2が切断されたものと判断できるので、第2の侵入信号が出力される。これによって、ブザー駆動回路20は、ブザー50の警鳴が継続されるように、又は、間欠的に5、6回警鳴するように、ブザー50を作動する。
このように、本考案に係る防犯装置1は、侵入妨害部材としてのワイヤ2を切断するか、移動するか、又は破壊するかしなければ屋内に侵入することができない構造となっているので、屋内に侵入しようとする行為自体を防止することができる。そして、ワイヤ2が張設されているにも関わらず、強行侵入しようとした場合は、特殊高音のブザーによって威嚇するので、更なる侵入抑止効果を有する。
また、ブザー50が内蔵された筐体3からワイヤ2が伸びているため、侵入行為のすぐ直近でブザー50を鳴らすことができる。これによって、侵入者に対する威嚇効果が倍増する。
また、リモコン装置4による遠隔操作によって、ブザー50を鳴らさないようにすることができるので、ドアや門扉など、日常生活において居住者が出入りしなければならない場所にも設置することができる。
そして、リモコン装置4からのID信号と、防犯装置1の筐体3内に記憶されたID番号とを照合し、リモコン装置4が当該防犯装置1に対応する個体であることが認証された場合にのみ、ブザー50を駆動可能又は駆動不可能な状態にするようにしたので、異なる防犯装置1のリモコン装置4を利用して、ブザー50が鳴らないようにすることを防止できる。
さらに、侵入検出機構10、ブザー50、ブザー駆動回路20、乾電池42を筐体3内に収容したので、取り付けが楽である。特に、筐体3内に収容された乾電池42を電源とするので、配線工事の必要がない。そのため、ホームセンターなどで一般消費者に向けて販売することができる。
なお、本考案における侵入妨害部材は、屋内への侵入路を遮るように横断して設けられる部材であれば、如何なる形状のものでもよい。
また、この防犯装置1は、図7に示すように窓や、図8に示すように門扉など、ドア以外の侵入路に取り付けてもよいし、また、窓の外側に取り付けられる面格子によって防犯装置1を構成してもよい。この場合、筐体3としての枠体の内部には、図9に示すように、侵入検出機構10と、ブザー駆動回路やリモコン受信部等を組み込んだ制御基盤30と、電源装置40と、警鳴機器としてのブザー50とが電気的に接続された状態で配設されており、ローラ7を介して枠体の内側の側壁に設けられた孔からワイヤ2が張り巡らされている。
本考案において、侵入検出機構10は、侵入妨害部材の変位を検出できるセンサであれば、如何なる構造であってもよいし、リモコン装置4及びリモコン受信部21は、電波を送受信するものであってもよい。また、電源装置40も例えば太陽電池等の電力供給手段であってもよい。
次に、本考案の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図10は、本考案に係る防犯装置1’を示す正面図であり、図11は断面図である。この防犯装置1’は、図12に示すように、門扉や玄関扉、窓等に設置して、屋内への侵入を未然に防止するもので、棒状部材8と、筐体3’と、リモコン装置4’とを、含んで構成される。
棒状部材8は、侵入妨害部材として機能するもので、屋内への侵入路を遮るように、侵入路に横断して取り付けられる。
この棒状部材8は、樹脂製又は金属性のパイプ80であり、一端部に設けられた筒状のパイプホルダー81を介し、筐体3’の外側表面に設けられた取付部82に、図中A−A’方向に回動自在に軸着されている。この場合、取付部82は、図中B−B’方向に回動自在な回転盤83を介して、筐体3’に取り付けられており、棒状部材8は上下左右に回動可能となっている。
この棒状部材8は、侵入路を横断するのに丁度良い長さになるように全長がパイプホルダー81によって調節される。その調節は、例えばパイプ80とパイプホルダー81との重合部分の長さを調節した後にロックネジ84を締め付ける等の周知の方法で行う。
棒状部材8の他端部は、筐体3’と対向する側の構造物に取り付けられた係止具9に係止されている。
棒状部材8の内部にはリード線86が通されており、このリード線86は、棒状部材8の他端部に設けられたマイクロスイッチ87に接続されている。なお、リード線86の長さは、パイプ80の長さ調節によって最長になった場合に対応できるように、余裕を持たせてある。
マイクロスイッチ87は、係止具9に係止された棒状部材8の他端部の変位を検出するためのものであり、そのスイッチ部87aは、図11に示すように、ケースに設けられた凹部の内部に配設されている。このマクロスイッチ87のスイッチ部87aが、係止具9に設けられた凸部9aに接触した状態で、棒状部材8の内部のリード線が通電している。
このように、このマイクロスイッチ87のスイッチ部87aを露出させず、ケースの凹部の内部に設けることによって、人為的にスイッチ部87aを押した状態で、棒状部材8を係止具9から離脱させることができないようになる。これによって、侵入者は、マイクロスイッチ87を作動させずに棒状部材8を動かすといったことはできない。
係止具9の表面には、鉄板9bがはめ込まれており、マイクロスイッチ87に取り付けられた磁石88と密着させることで、風や鳥等の外力によって棒状部材8が係止具9から離脱しないようにしている。
なお、居住者が屋内に居る際には、図12に示すように、筐体3’の直上に設けられた係止具9cに係止できるようにしている。
棒状部材8が取り付けられている筐体3’の内部には、図10に示すように、侵入検出機構10’とブザー駆動回路20’とリモコン受信部21’とを組み込んだ制御基盤30’、電源装置40’としての乾電池42’、ブザー50’とが配設されている。
侵入検出機構10’は、棒状部材8のリード線86の通電状態を検出し、侵入信号を出力するものである。即ち、棒状部材8が係止具9から離脱した場合に回路が開放され、侵入信号を出力する。また、棒状部材8及びその内部のリード線86が切断された場合にも回路が開放され、侵入信号を出力する。
筐体3’の内部のブザー駆動回路20’は、この侵入信号を受けてブザー50’を作動させる。
なお、筐体3’内部のリモコン受信部21’、ブザー50’及び電源装置40’、そしてリモコン装置4’は、第1実施形態の防犯装置のものと同一の構成であるので、説明を省略する。
上記構成の防犯装置1’の使用状態を説明する。
居住者が外出する際には、リモコン装置4’によってブザー50’が鳴らない状態にしておいて、防犯装置1’の棒状部材8を、係止具9にセットする。
これによって、棒状部材8に設けられたマイクロスイッチ87のスイッチ部87aと、係止具9の凸部9aとが接触する。この状態でリモコン装置4’を操作して、防犯装置1’のブザー50’を駆動可能な状態にする。
侵入者は、通常は、侵入路を遮断するように設けられた棒状部材8を見ただけで、侵入を断念するものであるが、侵入しようとして棒状部材8を動かした場合は、棒状部材8のマイクロスイッチ87が係止具9から離脱し、侵入検出機構10’から侵入信号が出力され、ブザー駆動回路20’を介してブザー50’が警鳴する。
一方、棒状部材8が切断された場合は、棒状部材8の内部に通されたリード線86も切断されるので、電流が不通となる。これによっても、侵入検出機構10’から侵入信号が出力され、ブザー50’が警鳴する。
本実施形態に係る防犯装置1’においても、棒状部材8の存在によって侵入行為を未然に防止できると共に、侵入を強行した場合において警報機の警鳴によって侵入者を退散させることができる。
本考案の第1実施形態に係る防犯装置を示す正面図である。 上記防犯装置の使用状態を示す説明図である。 上記防犯装置のワイヤ固定具5のケースの内部を示す正面図である。 上記防犯装置の侵入検出機構を示す正面図であり、(a)は初期状態を示し、(b)はワイヤに張力が加わった場合を示し、(c)はワイヤが切断された場合を示す。 上記防犯装置のブロック図である。 上記防犯装置のマイクロコンピュータの動作を示す流れ図である。 上記防犯装置を窓に適用した場合の説明図である。 上記防犯装置を門扉に適用した場合の説明図である。 本考案による防犯装置を面格子によって構成した場合の説明図である。 本考案の第2実施形態に係る防犯装置を示す正面図である。 上記防犯装置のC−C’矢視断面図である。 上記防犯装置の使用状態を示す説明図である。
符号の説明
1、1’…防犯装置
2…ワイヤ(侵入妨害部材)
3、3’…筐体
4、4’…リモコン装置
8…棒状部材(侵入妨害部材)
10、10’…侵入検出機構
20、20’…ブザー駆動回路
21、21’…リモコン受信部
40、40’…電源装置
50、50’…ブザー(警鳴機器)

Claims (3)

  1. 屋内への侵入路を遮るように横断して設けられる侵入妨害部材と、
    該侵入妨害部材の変位を検出して侵入信号を出力する侵入検出機構と、
    前記侵入信号の入力を受けて警鳴機器を駆動させるブザー駆動回路と、
    警鳴機器を駆動可能状態にするための信号と不動状態にするための信号とを選択的に送出するリモコン装置と、
    該リモコン装置からの信号を受信するリモコン受信部と、
    電源装置と、を含んで構成され、
    前記侵入検出機構と、前記警鳴機器と、前記ブザー駆動回路と、前記リモコン受信部と、前記電源装置とを、同一筐体内に組み込んだことを特徴とする防犯装置。
  2. 前記侵入妨害部材は、侵入路を遮るように横断して張設されるワイヤであり、
    前記侵入検出機構は、ワイヤに所定値以上の張力が加わることによるワイヤ端部の変位を検出して第1の侵入信号を出力し、ワイヤの張力が無くなることによるワイヤ端部の変位を検出して第2の侵入信号を出力し、
    前記ブザー駆動回路は、前記第1の侵入信号を受けて第1の警報音を発し、前記第2の侵入信号を受けて前記第1の警報音とは異なる第2の警報音を発するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の防犯装置。
  3. 前記侵入妨害部材は、内部にリード線を通した棒状部材であり、
    前記侵入検出機構は、前記棒状部材の一端部の変位と前記リード線の切断による通電状態の変化とを検出することを特徴とする請求項1に記載の防犯装置。
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