JP3109581B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10B—ELECTRONIC MEMORY DEVICES
- H10B20/00—Read-only memory [ROM] devices
- H10B20/27—ROM only
- H10B20/30—ROM only having the source region and the drain region on the same level, e.g. lateral transistors
- H10B20/36—Gate programmed, e.g. different gate material or no gate
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10B—ELECTRONIC MEMORY DEVICES
- H10B99/00—Subject matter not provided for in other groups of this subclass
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10B—ELECTRONIC MEMORY DEVICES
- H10B20/00—Read-only memory [ROM] devices
- H10B20/27—ROM only
- H10B20/30—ROM only having the source region and the drain region on the same level, e.g. lateral transistors
- H10B20/38—Doping programmed, e.g. mask ROM
- H10B20/383—Channel doping programmed
Landscapes
- Semiconductor Memories (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特に多値情報を有するマスクROMの製造方
法に関する。
法に関し、特に多値情報を有するマスクROMの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以
下、MOSトランジスタという)を用いた不揮発性メモ
リでは、1個のメモリセル当たりに1ビットすなわちメ
モリセルのMOSトランジスタが導通状態(オン)か非
導通状態(オフ)かの2種類の固定情報を記憶してい
る。
下、MOSトランジスタという)を用いた不揮発性メモ
リでは、1個のメモリセル当たりに1ビットすなわちメ
モリセルのMOSトランジスタが導通状態(オン)か非
導通状態(オフ)かの2種類の固定情報を記憶してい
る。
【0003】近年の不揮発性メモリの高集積化に伴い、
1個のメモリセル当たり2ビットの情報を記憶する多値
メモリセルの技術(以下、多値セル技術という)が種々
に提案されてきている。このような多値セル技術によれ
ば、半導体チップ面積をほとんど増加させることなく記
憶容量を2倍にすることが可能になる。
1個のメモリセル当たり2ビットの情報を記憶する多値
メモリセルの技術(以下、多値セル技術という)が種々
に提案されてきている。このような多値セル技術によれ
ば、半導体チップ面積をほとんど増加させることなく記
憶容量を2倍にすることが可能になる。
【0004】不揮発性メモリセルであるマスクROMに
おける多値セル技術は、例えば特開平7−142611
号公報に示されている。この公開公報で2ビットの情報
を記憶させることが可能なマスクROMの製造方法が開
示されている。
おける多値セル技術は、例えば特開平7−142611
号公報に示されている。この公開公報で2ビットの情報
を記憶させることが可能なマスクROMの製造方法が開
示されている。
【0005】以下、このような2ビット情報を記憶でき
るマスクROMの製造方法について図5に基づいて説明
する。図5は、このマスクROMの製造工程順の断面図
である。図5では、半導体チップ内にあるメモリセルに
形成される4種類の状態のメモリセルトランジスタB
1、B2、B3及びB4が示されている。ここで、4種
類の状態は、各メモリセルトランジスタのトランジスタ
閾値(以下、しきい値という)がイオン注入で変えられ
て設定されている。図5では、B1、B2、B3及びB
4のしきい値Vb1、Vb2、Vb3及びVb4の関係
が、Vb1<Vb2<Vb3<Vb4になる場合につい
て説明される。
るマスクROMの製造方法について図5に基づいて説明
する。図5は、このマスクROMの製造工程順の断面図
である。図5では、半導体チップ内にあるメモリセルに
形成される4種類の状態のメモリセルトランジスタB
1、B2、B3及びB4が示されている。ここで、4種
類の状態は、各メモリセルトランジスタのトランジスタ
閾値(以下、しきい値という)がイオン注入で変えられ
て設定されている。図5では、B1、B2、B3及びB
4のしきい値Vb1、Vb2、Vb3及びVb4の関係
が、Vb1<Vb2<Vb3<Vb4になる場合につい
て説明される。
【0006】図5(a)に示すように、全てのメモリセ
ルトランジスタB1、B2、B3及びB4の基本構造
は、半導体基板101上に形成されたゲート絶縁膜10
2、このゲート絶縁膜102上に形成されたゲート電極
103、ソース・ドレイン拡散層104で構成されてい
る。そして、これらのメモリセルトランジスタ全面を被
覆するように、層間絶縁膜105が形成されている。
ルトランジスタB1、B2、B3及びB4の基本構造
は、半導体基板101上に形成されたゲート絶縁膜10
2、このゲート絶縁膜102上に形成されたゲート電極
103、ソース・ドレイン拡散層104で構成されてい
る。そして、これらのメモリセルトランジスタ全面を被
覆するように、層間絶縁膜105が形成されている。
【0007】そして、図5(a)に示すように、フォト
リソグラフィ技術で第1のレジストマスク106が形成
され、メモリセルトランジスタB2とB4上に開口が設
けられる。そして、これらの開口を通してボロンイオン
による第1のイオン注入107が施され、メモリセルト
ランジスタB2とB4のチャネル領域に第1のイオン注
入層108が形成される。ここで、第1のイオン注入の
ドーズ量は、メモリセルトランジスタB2のしきい値V
b2が確保できるように設定される。また、注入エネル
ギーは250keV程度に設定される。
リソグラフィ技術で第1のレジストマスク106が形成
され、メモリセルトランジスタB2とB4上に開口が設
けられる。そして、これらの開口を通してボロンイオン
による第1のイオン注入107が施され、メモリセルト
ランジスタB2とB4のチャネル領域に第1のイオン注
入層108が形成される。ここで、第1のイオン注入の
ドーズ量は、メモリセルトランジスタB2のしきい値V
b2が確保できるように設定される。また、注入エネル
ギーは250keV程度に設定される。
【0008】次に、図5(b)に示すように、上記の第
1のレジストマスク106をエッチングマスクにして、
メモリセルトランジスタB2とB4上の層間絶縁膜10
5が選択的にエッチングされる。そして、この領域の層
間絶縁膜の膜厚が薄膜化されるようになる。そして、こ
の第1のレジストマスク106は剥離される。
1のレジストマスク106をエッチングマスクにして、
メモリセルトランジスタB2とB4上の層間絶縁膜10
5が選択的にエッチングされる。そして、この領域の層
間絶縁膜の膜厚が薄膜化されるようになる。そして、こ
の第1のレジストマスク106は剥離される。
【0009】次に、図5(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィ技術で第2のレジストマスク106aが形成
され、メモリセルトランジスタB3とB4上に開口が設
けられる。そして、これらの開口を通して第2のイオン
注入109が施され、メモリセルトランジスタB3のチ
ャネル領域に第2のイオン注入層110が形成される。
ここで、メモリセルトランジスタB4上の層間絶縁膜1
05は薄膜化されているために、チャネル領域より深い
領域に第2のイオン注入層110が形成されることにな
る。なお、この第2のイオン注入のドーズ量は、メモリ
セルトランジスタB3のしきい値Vb3が確保できるよ
うに設定される。
ソグラフィ技術で第2のレジストマスク106aが形成
され、メモリセルトランジスタB3とB4上に開口が設
けられる。そして、これらの開口を通して第2のイオン
注入109が施され、メモリセルトランジスタB3のチ
ャネル領域に第2のイオン注入層110が形成される。
ここで、メモリセルトランジスタB4上の層間絶縁膜1
05は薄膜化されているために、チャネル領域より深い
領域に第2のイオン注入層110が形成されることにな
る。なお、この第2のイオン注入のドーズ量は、メモリ
セルトランジスタB3のしきい値Vb3が確保できるよ
うに設定される。
【0010】次に、図5(d)に示すように、第2のレ
ジストマスク106aがそのままイオン注入のマスクに
され、第3のイオン注入111が施される。この第3の
イオン注入でメモリセルトランジスタB4のチャネル領
域に第2のイオン注入層112が形成される。ここで、
上述したようにメモリセルトランジスタB4上の層間絶
縁膜は薄膜化されているために、メモリセルトランジス
タB3上の層間絶縁膜105が相対的に厚くなってい
る。このため、メモリセルトランジスタB4のチャネル
領域に第3のイオン注入層が形成される注入エネルギー
条件において、メモリセルトランジスタB3では、ゲー
ト電極103の領域に第3のイオン注入層112が形成
されることになり、この第3のイオン注入はメモリセル
トランジスタB3のしきい値には関係しなくなる。
ジストマスク106aがそのままイオン注入のマスクに
され、第3のイオン注入111が施される。この第3の
イオン注入でメモリセルトランジスタB4のチャネル領
域に第2のイオン注入層112が形成される。ここで、
上述したようにメモリセルトランジスタB4上の層間絶
縁膜は薄膜化されているために、メモリセルトランジス
タB3上の層間絶縁膜105が相対的に厚くなってい
る。このため、メモリセルトランジスタB4のチャネル
領域に第3のイオン注入層が形成される注入エネルギー
条件において、メモリセルトランジスタB3では、ゲー
ト電極103の領域に第3のイオン注入層112が形成
されることになり、この第3のイオン注入はメモリセル
トランジスタB3のしきい値には関係しなくなる。
【0011】なお、この第3のイオン注入のドーズ量
は、メモリセルトランジスタB4のしきい値Vb4が確
保できるように設定される。ここで、メモリセルトラン
ジスタB4のしきい値Vb4は、深い領域に形成された
第2のイオン注入層110とチャネル領域に形成された
第3のイオン注入層112とで決められる。
は、メモリセルトランジスタB4のしきい値Vb4が確
保できるように設定される。ここで、メモリセルトラン
ジスタB4のしきい値Vb4は、深い領域に形成された
第2のイオン注入層110とチャネル領域に形成された
第3のイオン注入層112とで決められる。
【0012】以上のようにして、メモリセルトランジス
タB1、B2、B3及びB4のしきい値がVb1<Vb
2<Vb3<Vb4となるように形成される。
タB1、B2、B3及びB4のしきい値がVb1<Vb
2<Vb3<Vb4となるように形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の多
値マスクROMの製造方法では、メモリセルトランジス
タのしきい値制御のためのイオン注入(以下、コードイ
オン注入という)において、イオン注入領域すなわち上
述したイオン注入層の横方向の広がりが大きくその制御
が難しい。
値マスクROMの製造方法では、メモリセルトランジス
タのしきい値制御のためのイオン注入(以下、コードイ
オン注入という)において、イオン注入領域すなわち上
述したイオン注入層の横方向の広がりが大きくその制御
が難しい。
【0014】図6は、メモリセルトランジスタで構成さ
れるマスクROMのメモリセルのアレイを模式的に示す
平面図である。ここで、簡明にするために、メモリセル
トランジスタのソース・ドレイン拡散層となるN1、N
2、N3と、これらに直交するゲート電極G1、G2、
G3、G4が示されている。このようなアレイでは、1
個のメモリセルトランジスタのチャネル領域は、ソース
・ドレイン拡散層N1とN2とに挟まれたゲート電極G
1下部に形成されている。他のメモリセルトランジスタ
も同様に形成されることになる。そして、コードイオン
注入は、レジストマスクに設けられた開口部K1、K
2、K3等を通してなされる。
れるマスクROMのメモリセルのアレイを模式的に示す
平面図である。ここで、簡明にするために、メモリセル
トランジスタのソース・ドレイン拡散層となるN1、N
2、N3と、これらに直交するゲート電極G1、G2、
G3、G4が示されている。このようなアレイでは、1
個のメモリセルトランジスタのチャネル領域は、ソース
・ドレイン拡散層N1とN2とに挟まれたゲート電極G
1下部に形成されている。他のメモリセルトランジスタ
も同様に形成されることになる。そして、コードイオン
注入は、レジストマスクに設けられた開口部K1、K
2、K3等を通してなされる。
【0015】イオン注入の工程では、注入イオンが層間
絶縁膜やゲート電極などの物質中を通過する際に、これ
らの物質内の原子、あるいはこれらの物質の表面例えば
従来の技術の場合を説明する図5で示した層間絶縁膜1
05の斜め表面113、等で散乱される。このために、
レジストマスクの開口部で設定されたイオン注入領域よ
りも横方向に広がってしまう。
絶縁膜やゲート電極などの物質中を通過する際に、これ
らの物質内の原子、あるいはこれらの物質の表面例えば
従来の技術の場合を説明する図5で示した層間絶縁膜1
05の斜め表面113、等で散乱される。このために、
レジストマスクの開口部で設定されたイオン注入領域よ
りも横方向に広がってしまう。
【0016】このような現象は、半導体装置の高集積化
が進むメモリセルトランジスタの形成において、その微
細化を阻む要因の1つとなっている。つまり、微細化さ
れたマスクROMでは、図6において開口部K1を通し
てコードイオン注入のなされたメモリセルにおいて、注
入イオンが横方向に広がってしまうために、隣接するコ
ードイオン注入のなされないメモリセルのしきい値が変
化するようになる。そして、隣接するメモリセルのしき
い値制御ができなくなる。
が進むメモリセルトランジスタの形成において、その微
細化を阻む要因の1つとなっている。つまり、微細化さ
れたマスクROMでは、図6において開口部K1を通し
てコードイオン注入のなされたメモリセルにおいて、注
入イオンが横方向に広がってしまうために、隣接するコ
ードイオン注入のなされないメモリセルのしきい値が変
化するようになる。そして、隣接するメモリセルのしき
い値制御ができなくなる。
【0017】多値セルによるマスクROMでは、各メモ
リセルトランジスタのしきい値の設定が例えば4種類あ
り、これらの4種類のしきい値の設定範囲が重ならない
ようにしなければならない。しかし、上述したような注
入イオンの横方向広がりのために、図6に示したような
隣接するメモリセルトランジスタの開口部K2とK3を
通してコードイオン注入されると、イオン注入層が重な
ってしまう。そして、フォトリソグラフィ工程での目合
わせズレが避けられないために、4種類の各しきい値の
バラツキを抑えることは非常に難しくなる。そして、多
値セルのマスクROMの微細化による高集積化が困難に
なる。
リセルトランジスタのしきい値の設定が例えば4種類あ
り、これらの4種類のしきい値の設定範囲が重ならない
ようにしなければならない。しかし、上述したような注
入イオンの横方向広がりのために、図6に示したような
隣接するメモリセルトランジスタの開口部K2とK3を
通してコードイオン注入されると、イオン注入層が重な
ってしまう。そして、フォトリソグラフィ工程での目合
わせズレが避けられないために、4種類の各しきい値の
バラツキを抑えることは非常に難しくなる。そして、多
値セルのマスクROMの微細化による高集積化が困難に
なる。
【0018】本発明の目的は、多値セル技術を用いるマ
スクROMにおいて、コードイオン注入での横広がりを
抑えると共に、メモリセルトランジスタのしきい値のバ
ラツキを抑制できる簡便な半導体装置の製造方法を提供
することにある。
スクROMにおいて、コードイオン注入での横広がりを
抑えると共に、メモリセルトランジスタのしきい値のバ
ラツキを抑制できる簡便な半導体装置の製造方法を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】このために本発明の半導
体装置の製造方法は、1個の絶縁ゲート電界効果トラン
ジスタでメモリセルを構成しているメモリセル・アレイ
において、前記メモリセル・アレイを被覆する層間絶縁
膜を平坦化して形成する工程と、所定の絶縁ゲート電界
効果トランジスタ上の前記層間絶縁膜を選択的にエッチ
ングし同一深さの複数の開口部を形成する工程と、前記
開口部を通して前記所定の絶縁ゲート電界効果トランジ
スタのチャネル領域にイオン注入して所定のトランジス
タ閾値が得られるようにする工程とを含む。
体装置の製造方法は、1個の絶縁ゲート電界効果トラン
ジスタでメモリセルを構成しているメモリセル・アレイ
において、前記メモリセル・アレイを被覆する層間絶縁
膜を平坦化して形成する工程と、所定の絶縁ゲート電界
効果トランジスタ上の前記層間絶縁膜を選択的にエッチ
ングし同一深さの複数の開口部を形成する工程と、前記
開口部を通して前記所定の絶縁ゲート電界効果トランジ
スタのチャネル領域にイオン注入して所定のトランジス
タ閾値が得られるようにする工程とを含む。
【0020】ここで、前記絶縁ゲート電界効果トランジ
スタのゲート電極表面が露出するように前記開口部が形
成される。
スタのゲート電極表面が露出するように前記開口部が形
成される。
【0021】あるいは、本発明の半導体装置の製造方法
は、1個の絶縁ゲート電界効果トランジスタでメモリセ
ルを構成しているメモリセル・アレイにおいて、前記メ
モリセル・アレイを被覆する第1の層間絶縁膜を平坦化
して形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜上にエッチ
ングストッパ層を形成し更に前記エッチングストッパ層
上に平坦化した第2の層間絶縁膜を形成する工程と、所
定の絶縁ゲート電界効果トランジスタ上の前記第2の層
間絶縁膜を選択的にエッチングし同一深さの複数の開口
部を形成する工程と、前記開口部を通して前記所定の絶
縁ゲート電界効果トランジスタのチャネル領域にイオン
注入をして所定のトランジスタ閾値が得られるようにす
る工程とを含む。
は、1個の絶縁ゲート電界効果トランジスタでメモリセ
ルを構成しているメモリセル・アレイにおいて、前記メ
モリセル・アレイを被覆する第1の層間絶縁膜を平坦化
して形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜上にエッチ
ングストッパ層を形成し更に前記エッチングストッパ層
上に平坦化した第2の層間絶縁膜を形成する工程と、所
定の絶縁ゲート電界効果トランジスタ上の前記第2の層
間絶縁膜を選択的にエッチングし同一深さの複数の開口
部を形成する工程と、前記開口部を通して前記所定の絶
縁ゲート電界効果トランジスタのチャネル領域にイオン
注入をして所定のトランジスタ閾値が得られるようにす
る工程とを含む。
【0022】あるいは、本発明の半導体装置の製造方法
では、前記絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲート電
極表面に形成されていた表面凹凸が完全に除去され平坦
化されるようになる。
では、前記絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲート電
極表面に形成されていた表面凹凸が完全に除去され平坦
化されるようになる。
【0023】また、絶縁ゲート電界効果トランジスタの
ゲート電極表面に垂直になるように前記イオン注入は行
われる。
ゲート電極表面に垂直になるように前記イオン注入は行
われる。
【0024】あるいは、本発明の半導体装置の製造方法
では、前記イオン注入を複数回にわたって行い、前記複
数の絶縁ゲート電界効果トランジスタが異なるトランジ
スタ閾値を有するように前記メモリセル・アレイを形成
する。
では、前記イオン注入を複数回にわたって行い、前記複
数の絶縁ゲート電界効果トランジスタが異なるトランジ
スタ閾値を有するように前記メモリセル・アレイを形成
する。
【0025】ここで、前記複数回のイオン注入におい
て、注入エネルギーが同一に設定され、注入不純物の不
純物分布ピーク位置が前記絶縁ゲート電界効果トランジ
スタのチャネル領域表面になるように設定される。
て、注入エネルギーが同一に設定され、注入不純物の不
純物分布ピーク位置が前記絶縁ゲート電界効果トランジ
スタのチャネル領域表面になるように設定される。
【0026】このように本発明では、メモリセル上の層
間絶縁膜あるいはゲート電極表面が平坦化される。ま
た、絶縁ゲート電界効果トランジスタの閾値を変えるた
めのイオン注入では、この絶縁ゲート電界効果トランジ
スタ上の層間絶縁膜がエッチングされ薄膜化される。こ
のために、イオン注入での横方向の散乱が大幅に減少
し、イオン注入層の横広がりが小さくなる。
間絶縁膜あるいはゲート電極表面が平坦化される。ま
た、絶縁ゲート電界効果トランジスタの閾値を変えるた
めのイオン注入では、この絶縁ゲート電界効果トランジ
スタ上の層間絶縁膜がエッチングされ薄膜化される。こ
のために、イオン注入での横方向の散乱が大幅に減少
し、イオン注入層の横広がりが小さくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
を図1と図2に基づいて説明する。図1は、本発明のマ
スクROMの製造工程順の断面図である。また、図2
は、コードイオン注入後のメモリセルトランジスタのチ
ャネル領域の不純物分布を示す。
を図1と図2に基づいて説明する。図1は、本発明のマ
スクROMの製造工程順の断面図である。また、図2
は、コードイオン注入後のメモリセルトランジスタのチ
ャネル領域の不純物分布を示す。
【0028】従来の技術で説明したのと同様に、図1で
は、半導体チップ内にあるメモリセルに形成される4種
類の状態のメモリセルトランジスタA1、A2、A3及
びA4が示されている。ここで、4種類の状態は、各メ
モリセルトランジスタのしきい値がイオン注入で変えら
れて設定される。図1では、A1、A2、A3及びA4
のしきい値Va1、Va2、Va3及びVa4の関係
が、Va1<Va2<Va3<Va4になる場合につい
て説明する。
は、半導体チップ内にあるメモリセルに形成される4種
類の状態のメモリセルトランジスタA1、A2、A3及
びA4が示されている。ここで、4種類の状態は、各メ
モリセルトランジスタのしきい値がイオン注入で変えら
れて設定される。図1では、A1、A2、A3及びA4
のしきい値Va1、Va2、Va3及びVa4の関係
が、Va1<Va2<Va3<Va4になる場合につい
て説明する。
【0029】図1(a)に示すように、全てのメモリセ
ルトランジスタA1、A2、A3及びA4の基本構造
は、従来の技術と同様に、導電型がP型の半導体基板1
上のゲート絶縁膜2、このゲート絶縁膜2上のゲート電
極3、ソース・ドレイン拡散層4で構成されている。そ
して、これらのメモリセルトランジスタ全面を被覆する
ように、層間絶縁膜5が形成される。ここで、この層間
絶縁膜5の表面は平坦化される。このような平坦化され
た層間絶縁膜5は、化学気相成長(CVD)法で堆積さ
れたシリコン酸化膜の化学機械研磨(CMP)法でもっ
て形成される。
ルトランジスタA1、A2、A3及びA4の基本構造
は、従来の技術と同様に、導電型がP型の半導体基板1
上のゲート絶縁膜2、このゲート絶縁膜2上のゲート電
極3、ソース・ドレイン拡散層4で構成されている。そ
して、これらのメモリセルトランジスタ全面を被覆する
ように、層間絶縁膜5が形成される。ここで、この層間
絶縁膜5の表面は平坦化される。このような平坦化され
た層間絶縁膜5は、化学気相成長(CVD)法で堆積さ
れたシリコン酸化膜の化学機械研磨(CMP)法でもっ
て形成される。
【0030】次に、図1(a)に示すように、フォトリ
ソグラフィ技術で第1のレジストマスク6が形成され、
メモリセルトランジスタA2とA4上に開口部7が設け
られる。そして、第1のレジストマスク6をマスクに層
間絶縁膜5がエッチングされる。そして、ゲート電極3
表面が露出される。
ソグラフィ技術で第1のレジストマスク6が形成され、
メモリセルトランジスタA2とA4上に開口部7が設け
られる。そして、第1のレジストマスク6をマスクに層
間絶縁膜5がエッチングされる。そして、ゲート電極3
表面が露出される。
【0031】次に、図1(b)に示すように、開口部7
を通してボロン不純物による第1のイオン注入8が施さ
れ、メモリセルトランジスタA2とA4のチャネル領域
に第1のイオン注入層9が形成される。ここで、ボロン
イオンの注入エネルギーは100keV程度に設定さ
れ、第1のイオン注入のドーズ量は、メモリセルトラン
ジスタA2のしきい値Va2が確保できるように設定さ
れる。そして、この第1のレジストマスク6は剥離され
る。
を通してボロン不純物による第1のイオン注入8が施さ
れ、メモリセルトランジスタA2とA4のチャネル領域
に第1のイオン注入層9が形成される。ここで、ボロン
イオンの注入エネルギーは100keV程度に設定さ
れ、第1のイオン注入のドーズ量は、メモリセルトラン
ジスタA2のしきい値Va2が確保できるように設定さ
れる。そして、この第1のレジストマスク6は剥離され
る。
【0032】次に、図1(c)に示すように、第2のレ
ジストマスク6aが形成され、メモリセルトランジスタ
A3とA4上に開口部10が設けられる。そして、開口
部10を通して第2のイオン注入11が施され、メモリ
セルトランジスタA4のチャネル領域に形成されていた
第1のイオン注入層9に不純物が調整追加される。この
不純物の追加によりメモリセルトランジスタA4部に調
整用注入層9aが形成される。この工程で、メモリセル
トランジスタA3部の層間絶縁膜5はエッチングされて
いない。このために、メモリセルトランジスタA3で
は、第2のイオン注入11で、調整用注入層9aはゲー
ト電極3領域に形成される。
ジストマスク6aが形成され、メモリセルトランジスタ
A3とA4上に開口部10が設けられる。そして、開口
部10を通して第2のイオン注入11が施され、メモリ
セルトランジスタA4のチャネル領域に形成されていた
第1のイオン注入層9に不純物が調整追加される。この
不純物の追加によりメモリセルトランジスタA4部に調
整用注入層9aが形成される。この工程で、メモリセル
トランジスタA3部の層間絶縁膜5はエッチングされて
いない。このために、メモリセルトランジスタA3で
は、第2のイオン注入11で、調整用注入層9aはゲー
ト電極3領域に形成される。
【0033】次に、図1(d)に示すように、メモリセ
ルトランジスタA3上の層間絶縁膜5がエッチングさ
れ、ゲート電極3表面が露出される。そして、第2のレ
ジストマスク6aがそのままイオン注入のマスクにさ
れ、第3のイオン注入12が施される。この第3のイオ
ン注入で、メモリセルトランジスタA3のチャネル領域
に第2のイオン注入層13が形成される。同時に、メモ
リセルトランジスタA4のチャネル領域にも、上記第2
のイオン注入層13と同量の不純物が追加され第3のイ
オン注入層14が形成される。
ルトランジスタA3上の層間絶縁膜5がエッチングさ
れ、ゲート電極3表面が露出される。そして、第2のレ
ジストマスク6aがそのままイオン注入のマスクにさ
れ、第3のイオン注入12が施される。この第3のイオ
ン注入で、メモリセルトランジスタA3のチャネル領域
に第2のイオン注入層13が形成される。同時に、メモ
リセルトランジスタA4のチャネル領域にも、上記第2
のイオン注入層13と同量の不純物が追加され第3のイ
オン注入層14が形成される。
【0034】以上のようにして、メモリセルトランジス
タA1、A2、A3及びA4のしきい値がVa1<Va
2<Va3<Va4となるように形成される。
タA1、A2、A3及びA4のしきい値がVa1<Va
2<Va3<Va4となるように形成される。
【0035】次に、本発明の効果について図2を参照し
て説明する。本発明の方法では、メモリセルトランジス
タのしきい値を決定するコードイオン注入は、ゲート電
極3上の層間絶縁膜5が除去された後に行われる。ま
た、ここで、層間絶縁膜5の表面は平坦化されている。
これ等のために、注入イオンが通過する距離が第1のイ
オン注入、第2のイオン注入、第3のイオン注入で同一
になる。このために、これらのコードイオン注入の注入
エネルギーは同一になるようにできる。そして、図2中
の点線で示すように、イオン注入層の深さが同一にでき
ると共に、横方向も含めた深さのバラツキ制御が容易に
なる。
て説明する。本発明の方法では、メモリセルトランジス
タのしきい値を決定するコードイオン注入は、ゲート電
極3上の層間絶縁膜5が除去された後に行われる。ま
た、ここで、層間絶縁膜5の表面は平坦化されている。
これ等のために、注入イオンが通過する距離が第1のイ
オン注入、第2のイオン注入、第3のイオン注入で同一
になる。このために、これらのコードイオン注入の注入
エネルギーは同一になるようにできる。そして、図2中
の点線で示すように、イオン注入層の深さが同一にでき
ると共に、横方向も含めた深さのバラツキ制御が容易に
なる。
【0036】図2に示すように、メモリセルトランジス
タA1のチャネル領域の不純物は、C1で示されるよう
に半導体基板の不純物濃度となる。そして、メモリセル
トランジスタA2の不純物濃度分布C2は、上記の第1
のイオン注入で形成される。メモリセルトランジスタA
3の不純物濃度分布C3は、上記の第3のイオン注入で
形成される。そして、メモリセルトランジスタA4の不
純物濃度分布C4は、上記の第1のイオン注入、第2の
イオン注入及び第3のイオン注入でもって形成される。
ここで、上述したように、これらのイオン注入は全て同
一の注入エネルギーで行える。そして、イオン注入層の
不純物濃度分布では、メモリセルトランジスタのチャネ
ル領域の表面が不純物ピーク位置になるように制御でき
るようになる。このために、メモリセルトランジスタA
1、A2、A3及びA4のしきい値制御が容易になる。
また、不純物ピーク位置がチャネル領域の表面になる
と、イオン注入による半導体基板表面の結晶欠陥が減少
するようになる。
タA1のチャネル領域の不純物は、C1で示されるよう
に半導体基板の不純物濃度となる。そして、メモリセル
トランジスタA2の不純物濃度分布C2は、上記の第1
のイオン注入で形成される。メモリセルトランジスタA
3の不純物濃度分布C3は、上記の第3のイオン注入で
形成される。そして、メモリセルトランジスタA4の不
純物濃度分布C4は、上記の第1のイオン注入、第2の
イオン注入及び第3のイオン注入でもって形成される。
ここで、上述したように、これらのイオン注入は全て同
一の注入エネルギーで行える。そして、イオン注入層の
不純物濃度分布では、メモリセルトランジスタのチャネ
ル領域の表面が不純物ピーク位置になるように制御でき
るようになる。このために、メモリセルトランジスタA
1、A2、A3及びA4のしきい値制御が容易になる。
また、不純物ピーク位置がチャネル領域の表面になる
と、イオン注入による半導体基板表面の結晶欠陥が減少
するようになる。
【0037】また、メモリセルトランジスタA4のよう
に3種類のイオン注入の重ね合わせがある場合には、従
来の技術で説明した第2のイオン注入層110及び第3
イオン注入層112を形成するように、異なる深さに不
純物を導入する場合と異なり、全イオン注入量は低減で
きるようになる。このために、コードイオン注入による
半導体基板表面の結晶欠陥量が低減するようになる。以
上のような結晶欠陥低減の効果は、特に短TAT(Tu
rn Around Time)のためにコードイオン
注入の工程が後工程になり半導体基板の熱処理が難しく
なる場合に、顕著になってくるものである。
に3種類のイオン注入の重ね合わせがある場合には、従
来の技術で説明した第2のイオン注入層110及び第3
イオン注入層112を形成するように、異なる深さに不
純物を導入する場合と異なり、全イオン注入量は低減で
きるようになる。このために、コードイオン注入による
半導体基板表面の結晶欠陥量が低減するようになる。以
上のような結晶欠陥低減の効果は、特に短TAT(Tu
rn Around Time)のためにコードイオン
注入の工程が後工程になり半導体基板の熱処理が難しく
なる場合に、顕著になってくるものである。
【0038】また、このような方法では、従来の技術で
説明したような層間絶縁膜の斜め表面113がなく、し
かも、ゲート電極3上の層間絶縁膜5が除去されている
ために、コードイオン注入での注入イオンの散乱が低減
する。そして、イオン注入層の横方向の広がりが大幅に
低減されるようになる。
説明したような層間絶縁膜の斜め表面113がなく、し
かも、ゲート電極3上の層間絶縁膜5が除去されている
ために、コードイオン注入での注入イオンの散乱が低減
する。そして、イオン注入層の横方向の広がりが大幅に
低減されるようになる。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態を図3に
基づいて説明する。図3は、本発明のマスクROMの製
造工程順の断面図である。ここで、第1の実施の形態と
同一のものは同一符号で示される。この第2の実施の形
態は、層間絶縁膜5中にエッチングストッパ層を有して
おり、開口部の形成制御が容易になる特徴を有するもの
である。
基づいて説明する。図3は、本発明のマスクROMの製
造工程順の断面図である。ここで、第1の実施の形態と
同一のものは同一符号で示される。この第2の実施の形
態は、層間絶縁膜5中にエッチングストッパ層を有して
おり、開口部の形成制御が容易になる特徴を有するもの
である。
【0040】以下、第1の実施の形態と同様に説明す
る。すなわち、図3(a)に示すように、メモリセルト
ランジスタA1、A2、A3及びA4の基本構造は、半
導体基板1上のゲート絶縁膜2、ゲート絶縁膜2上のゲ
ート電極3、ソース・ドレイン拡散層4で構成されてい
る。そして、これらのメモリセルトランジスタ全面を被
覆するように、第1の層間絶縁膜15が形成される。そ
して、この第1の層間絶縁膜15の表面は平坦化され
る。ここで、平坦化された第1の層間絶縁膜15は、C
VD法で堆積されたシリコン酸化膜のCMP法でもって
形成される。
る。すなわち、図3(a)に示すように、メモリセルト
ランジスタA1、A2、A3及びA4の基本構造は、半
導体基板1上のゲート絶縁膜2、ゲート絶縁膜2上のゲ
ート電極3、ソース・ドレイン拡散層4で構成されてい
る。そして、これらのメモリセルトランジスタ全面を被
覆するように、第1の層間絶縁膜15が形成される。そ
して、この第1の層間絶縁膜15の表面は平坦化され
る。ここで、平坦化された第1の層間絶縁膜15は、C
VD法で堆積されたシリコン酸化膜のCMP法でもって
形成される。
【0041】さらに、この第1の層間絶縁膜15表面に
エッチングストッパ層16が形成される。このようなエ
ッチングストッパ層16は、CVD法で堆積されたシリ
コンオキシナイトライド膜あるいはシリコン窒化膜でも
って形成される。ここで、エッチングストッパ層16の
膜厚は100nm程度に設定される。
エッチングストッパ層16が形成される。このようなエ
ッチングストッパ層16は、CVD法で堆積されたシリ
コンオキシナイトライド膜あるいはシリコン窒化膜でも
って形成される。ここで、エッチングストッパ層16の
膜厚は100nm程度に設定される。
【0042】次に、図3(a)に示すように、第1のレ
ジストマスク6が形成され、メモリセルトランジスタA
2とA4上に開口部7が設けられる。そして、第1のレ
ジストマスク6をマスクに第2の層間絶縁膜17が反応
性イオンエッチング(RIE)でエッチングされる。こ
こで、反応性ガスとしてC4 F8 とCOの混合ガスが用
いられる。このような反応ガスでは、エッチングストッ
パ層16はほとんどエッチングされないため、第1の層
間絶縁膜15のエッチングは完全に防止されるようにな
る。
ジストマスク6が形成され、メモリセルトランジスタA
2とA4上に開口部7が設けられる。そして、第1のレ
ジストマスク6をマスクに第2の層間絶縁膜17が反応
性イオンエッチング(RIE)でエッチングされる。こ
こで、反応性ガスとしてC4 F8 とCOの混合ガスが用
いられる。このような反応ガスでは、エッチングストッ
パ層16はほとんどエッチングされないため、第1の層
間絶縁膜15のエッチングは完全に防止されるようにな
る。
【0043】次に、図3(b)に示すように、開口部7
を通してボロン不純物の第1のイオン注入8が施され、
メモリセルトランジスタA2とA4のチャネル領域に第
1のイオン注入層9が形成される。ここで、ボロンイオ
ンの注入エネルギーは100keV程度に設定され、第
1のイオン注入のドーズ量は、メモリセルトランジスタ
A2のしきい値Va2が確保できるように設定される。
そして、この第1のレジストマスク6は剥離される。
を通してボロン不純物の第1のイオン注入8が施され、
メモリセルトランジスタA2とA4のチャネル領域に第
1のイオン注入層9が形成される。ここで、ボロンイオ
ンの注入エネルギーは100keV程度に設定され、第
1のイオン注入のドーズ量は、メモリセルトランジスタ
A2のしきい値Va2が確保できるように設定される。
そして、この第1のレジストマスク6は剥離される。
【0044】次に、図3(c)に示すように、第2のレ
ジストマスク6aが形成され、メモリセルトランジスタ
A3とA4上に開口部10が設けられる。そして、開口
部10を通して第2のイオン注入11が施され、メモリ
セルトランジスタA4のチャネル領域に形成されていた
第1のイオン注入層9に不純物が調整追加される。この
不純物の追加によりメモリセルトランジスタA4部に調
整用注入層9aが形成される。この工程で、メモリセル
トランジスタA3部の第2の層間絶縁膜17はエッチン
グされていない。このために、メモリセルトランジスタ
A3では、第2のイオン注入11で、調整用注入層9a
はゲート電極3領域に形成される。
ジストマスク6aが形成され、メモリセルトランジスタ
A3とA4上に開口部10が設けられる。そして、開口
部10を通して第2のイオン注入11が施され、メモリ
セルトランジスタA4のチャネル領域に形成されていた
第1のイオン注入層9に不純物が調整追加される。この
不純物の追加によりメモリセルトランジスタA4部に調
整用注入層9aが形成される。この工程で、メモリセル
トランジスタA3部の第2の層間絶縁膜17はエッチン
グされていない。このために、メモリセルトランジスタ
A3では、第2のイオン注入11で、調整用注入層9a
はゲート電極3領域に形成される。
【0045】次に、図3(d)に示すように、メモリセ
ルトランジスタA3上の第2の層間絶縁膜17がRIE
でエッチングされる。この工程で、メモリセルトランジ
スタA4上はこのエッチングストッパ層16で完全に保
護される。
ルトランジスタA3上の第2の層間絶縁膜17がRIE
でエッチングされる。この工程で、メモリセルトランジ
スタA4上はこのエッチングストッパ層16で完全に保
護される。
【0046】次に、第2のレジストマスク6aがそのま
まイオン注入のマスクにされ、第3のイオン注入12が
施される。この第3のイオン注入で、メモリセルトラン
ジスタA3のチャネル領域に第2のイオン注入層13が
形成される。同時に、メモリセルトランジスタA4のチ
ャネル領域にも、上記第2のイオン注入層13と同量の
不純物が追加され第3のイオン注入層14が形成され
る。
まイオン注入のマスクにされ、第3のイオン注入12が
施される。この第3のイオン注入で、メモリセルトラン
ジスタA3のチャネル領域に第2のイオン注入層13が
形成される。同時に、メモリセルトランジスタA4のチ
ャネル領域にも、上記第2のイオン注入層13と同量の
不純物が追加され第3のイオン注入層14が形成され
る。
【0047】以上のようにして、メモリセルトランジス
タA1、A2、A3及びA4のしきい値がVa1<Va
2<Va3<Va4となるように形成される。
タA1、A2、A3及びA4のしきい値がVa1<Va
2<Va3<Va4となるように形成される。
【0048】第2の実施の形態では、第1の実施の形態
で説明したのと同様の効果が生じる。また、この場合に
は、エッチングストッパ層16が形成されているため、
コードイオン注入のための開口部の形成が容易になると
共にその制御が向上する。
で説明したのと同様の効果が生じる。また、この場合に
は、エッチングストッパ層16が形成されているため、
コードイオン注入のための開口部の形成が容易になると
共にその制御が向上する。
【0049】次に、本発明の第3の実施の形態を図4に
基づいて説明する。図4は、本発明のマスクROMを構
成するメモリセルトランジスタの製造工程順の断面図で
ある。この第3の実施の形態の特徴は、メモリセルトラ
ンジスタのゲート電極表面も平坦化される点にある。こ
の平坦化により、上述のコードイオン注入での注入イオ
ンの散乱がさらに抑えられるようになる。
基づいて説明する。図4は、本発明のマスクROMを構
成するメモリセルトランジスタの製造工程順の断面図で
ある。この第3の実施の形態の特徴は、メモリセルトラ
ンジスタのゲート電極表面も平坦化される点にある。こ
の平坦化により、上述のコードイオン注入での注入イオ
ンの散乱がさらに抑えられるようになる。
【0050】図4(a)に示すように、半導体基板21
表面にゲート絶縁膜22が形成される。そして、このゲ
ート絶縁膜22上にゲート電極23が形成される。この
ゲート電極23はタングステン・ポリサイドで形成され
る。ここで、タングステン・ポリサイドは多結晶構造を
有するため、ゲート電極23表面には20nm程度の表
面凹凸24が形成される。
表面にゲート絶縁膜22が形成される。そして、このゲ
ート絶縁膜22上にゲート電極23が形成される。この
ゲート電極23はタングステン・ポリサイドで形成され
る。ここで、タングステン・ポリサイドは多結晶構造を
有するため、ゲート電極23表面には20nm程度の表
面凹凸24が形成される。
【0051】次に、半導体基板21上にソース・ドレイ
ン拡散層25が形成され、全面にCVD法でシリコン酸
化膜26が堆積される。
ン拡散層25が形成され、全面にCVD法でシリコン酸
化膜26が堆積される。
【0052】次に、図4(b)に示すように、CMPに
よる研磨が施される。この研磨により、ゲート電極23
表面は平坦化され平滑表面27が形成される。また、シ
リコン酸化膜26も研磨され、平坦化した第1の層間絶
縁膜28が形成される。
よる研磨が施される。この研磨により、ゲート電極23
表面は平坦化され平滑表面27が形成される。また、シ
リコン酸化膜26も研磨され、平坦化した第1の層間絶
縁膜28が形成される。
【0053】次に、図4(c)に示すように、平坦化さ
れたゲート電極23及び第1の層間絶縁膜28上にエッ
チングストッパ層29が形成される。このエッチングス
トッパ層29はCVD法により堆積されるシリコン窒化
膜である。
れたゲート電極23及び第1の層間絶縁膜28上にエッ
チングストッパ層29が形成される。このエッチングス
トッパ層29はCVD法により堆積されるシリコン窒化
膜である。
【0054】次に、再度CVD法でシリコン酸化膜が堆
積され、第2の層間絶縁膜30が形成される。そして、
レジストマスク31がエッチングマスクにされ、RIE
で開口部32が形成される。このRIEで、エッチング
ストッパ層29はほとんどエッチングされないような反
応ガスが用いられる。
積され、第2の層間絶縁膜30が形成される。そして、
レジストマスク31がエッチングマスクにされ、RIE
で開口部32が形成される。このRIEで、エッチング
ストッパ層29はほとんどエッチングされないような反
応ガスが用いられる。
【0055】次に、図4(d)に示すように、レジスト
マスク31がコードイオン注入のためのマスクにされ、
イオン注入33がゲート電極23の面に対して垂直にな
るように行われる。このようなイオン注入であれば、ゲ
ート電極23を通過後の進入イオン34はほとんどが垂
直になって、半導体基板21の表面に入るようになる。
これは、ゲート電極23の表面が平滑状態になっている
ためである。
マスク31がコードイオン注入のためのマスクにされ、
イオン注入33がゲート電極23の面に対して垂直にな
るように行われる。このようなイオン注入であれば、ゲ
ート電極23を通過後の進入イオン34はほとんどが垂
直になって、半導体基板21の表面に入るようになる。
これは、ゲート電極23の表面が平滑状態になっている
ためである。
【0056】この第3の実施の形態では、コードイオン
注入での横方向の散乱がさらに低減される。これは、ゲ
ート電極23表面に凹凸がなく、この凹凸面に形成され
る斜め表面によるイオン散乱の成分が除去されるからで
ある。このようにして、マスクROMのさらなる微細化
が容易になる。
注入での横方向の散乱がさらに低減される。これは、ゲ
ート電極23表面に凹凸がなく、この凹凸面に形成され
る斜め表面によるイオン散乱の成分が除去されるからで
ある。このようにして、マスクROMのさらなる微細化
が容易になる。
【0057】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の半導体
装置の製造方法では、メモリセル上の層間絶縁膜あるい
はゲート電極表面が平坦化される。また、絶縁ゲート電
界効果トランジスタのしきい値を変えるためのコードイ
オン注入では、この絶縁ゲート電界効果トランジスタ上
の層間絶縁膜が同一の深さにエッチングされ薄膜化され
る。
装置の製造方法では、メモリセル上の層間絶縁膜あるい
はゲート電極表面が平坦化される。また、絶縁ゲート電
界効果トランジスタのしきい値を変えるためのコードイ
オン注入では、この絶縁ゲート電界効果トランジスタ上
の層間絶縁膜が同一の深さにエッチングされ薄膜化され
る。
【0058】あるいは、本発明の半導体装置の製造方法
では、絶縁ゲート電界効果トランジスタを被覆する第1
の層間絶縁膜が平坦化して形成され、上記の第1の層間
絶縁膜上にエッチングストッパ層が形成され更にこのエ
ッチングストッパ層上に第2の層間絶縁膜が形成され
る。そして、所定の絶縁ゲート電界効果トランジスタ上
の上記の第2の層間絶縁膜が選択的にエッチングされ制
御性よく開口部が形成される。そして、この開口部を通
して所定の絶縁ゲート電界効果トランジスタのチャネル
領域にイオン注入がなされ所定のトランジスタしきい値
が得られるようになる。
では、絶縁ゲート電界効果トランジスタを被覆する第1
の層間絶縁膜が平坦化して形成され、上記の第1の層間
絶縁膜上にエッチングストッパ層が形成され更にこのエ
ッチングストッパ層上に第2の層間絶縁膜が形成され
る。そして、所定の絶縁ゲート電界効果トランジスタ上
の上記の第2の層間絶縁膜が選択的にエッチングされ制
御性よく開口部が形成される。そして、この開口部を通
して所定の絶縁ゲート電界効果トランジスタのチャネル
領域にイオン注入がなされ所定のトランジスタしきい値
が得られるようになる。
【0059】このような工程のために、コードイオン注
入での横方向の散乱が大幅に減少し、イオン注入層の横
広がりが小さくなる。このために、マスクROMの隣接
するメモリセルトランジスタのしきい値制御が非常に容
易になる。そして、多値情報を有するマスクROMの形
成も非常に簡便化され容易になる。
入での横方向の散乱が大幅に減少し、イオン注入層の横
広がりが小さくなる。このために、マスクROMの隣接
するメモリセルトランジスタのしきい値制御が非常に容
易になる。そして、多値情報を有するマスクROMの形
成も非常に簡便化され容易になる。
【0060】このようにして、多値機能を有するメモリ
セルの微細化が更に促進され、多値情報の記憶が可能な
半導体装置の更なる高集積化が可能になる。
セルの微細化が更に促進され、多値情報の記憶が可能な
半導体装置の更なる高集積化が可能になる。
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明する多値メモ
リセルの製造工程順の断面図である。
リセルの製造工程順の断面図である。
【図2】上記実施の形態の効果を説明するための不純物
濃度分布を示す図である。
濃度分布を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明する多値メモ
リセルの製造工程順の断面図である。
リセルの製造工程順の断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を説明するメモリセ
ルトランジスタの製造工程順の断面図である。
ルトランジスタの製造工程順の断面図である。
【図5】従来の技術を説明する多値メモリセルの製造工
程順の断面図である。
程順の断面図である。
【図6】マスクROMのメモリセルアレイの平面図であ
る。
る。
1,21,101 半導体基板 2,22,102 ゲート絶縁膜 3,23,103 ゲート電極 4,25,105 ソース・ドレイン拡散層 5,105 層間絶縁膜 6,106 第1のレジストマスク 6a,106a 第2のレジストマスク 7,10,32 開口部 8,107 第1のイオン注入 9,108 第1のイオン注入層 9a 調整用注入層 11,109 第2のイオン注入 12,111 第3のイオン注入 12,33 第2の制御ゲート電極 13,110 第2のイオン注入層 14,112 第3のイオン注入層 15,28 第1の層間絶縁膜 16,29 エッチングストッパ層 17,30 第2の層間絶縁膜 24 表面凹凸 26 シリコン酸化膜 27 平滑表面 31 レジストマスク 33 イオン注入 34 進入イオン 113 斜め斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8246 H01L 27/112
Claims (5)
- 【請求項1】 夫々が1個の絶縁ゲート電界効果トラン
ジスタで構成され、夫々が第1乃至第4のメモリセル形
成領域に形成された第1乃至第4のメモリセルを少なく
とも備えるメモリセル・アレイにおいて、前記第1乃至
第4のメモリセル形成領域に第1乃至第4のゲート電極
を半導体基板上に夫々形成する工程と、前記第1乃至第
4のゲート電極を含みつつ前記半導体基板を被覆する層
間絶縁膜を形成し、前記層間絶縁膜を平坦化する工程
と、前記第2及び第4のメモリセル形成領域上の夫々に
開口部を備える第1のレジストマスクを前記層間絶縁膜
上に形成する工程と、前記第1のレジストマスクをマス
クとして使用して前記層間絶縁膜をエッチングすること
により前記第2及び第4のゲート電極の表面を露出する
工程と、前記第1のレジストマスクの開口部を通して第
1のイオン注入を行い前記第2及び第4のメモリセル形
成領域の夫々のチャネル領域に第1のイオン注入層を形
成する工程と、前記第1のレジストマスクを剥離する工
程と、前記第3のメモリセル形成領域上に前記層間絶縁
膜の表面が露出する開口部及び前記第4のメモリセル形
成領域上に前記第4のゲート電極の表面が露出する開口
部を備える第2のレジストマスクを形成する工程と、前
記第2のレジストマスクの開口部を通して第2のイオン
注入を行い前記第4のメモリセル形成領域の前記チャネ
ル領域に形成されていた前記第1のイオン注入層に不純
物を調整追加して前記第4のメモリセル形成領域の前記
チャネル領域に調整用注入層を形成する工程と、前記第
2のレジストマスクを設けたまま前記第3のメモリセル
形成領域の前記層間絶縁膜をエッチングして前記第3の
ゲート電極の表面を露出する工程と、前記第2のレジス
トマスクをマスクとして使用して第3のイオン注入を行
い前記第3のメモリセル形成領域のチャネル領域に第2
のイオン注入層を形成し且つ第4のメモリセル形成領域
の前記チャネル領域に不純物を追加することにより第3
のイオン注入層を形成する工程とを含むことにより、前
記第1乃至第4のメモリセルの各々は第1乃至第4のし
きい値を備えることを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項2】 夫々が1個の絶縁ゲート電界効果トラン
ジスタで構成され、夫々が第1乃至第4のメモリセル形
成領域に形成された第1乃至第4のメモリセルを少なく
とも備えるメモリセル・アレイにおいて、前記第1乃至
第4のメモリセル形成領域に第1乃至第4のゲート電極
を半導体基板上に夫々形成する工程と、前記第1乃至第
4のゲート電極を含みつつ前記半導体基板を被覆する第
1の層間絶縁膜を形成し、前記層間絶縁膜を平坦化する
する工程と、前記第1の層間絶縁膜上にエッチングスト
ッパ層を形成し更に前記エッチングストッパ層上に平坦
化した第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2及
び第4のメモリセル形成領域上の夫々に開口部を備える
第1のレジストマスクを前記第2の層間絶縁膜上に形成
する工程と、前記第1のレジストマスクをマスクとして
使用して前記第2の層間絶縁膜をエッチングすることに
より前記第2及び第4のメモリセル形成領域のエッチン
グストッパ層の表面を露出する工程と、前記第1のレジ
ストマスクの開口部を通して第1のイオン注入を行い前
記第2及び第4のメモリセル形成領域の夫々のチャネル
領域に第1のイオン注入層を形成する工程と、前記第1
のレジストマスクを剥離する工程と、前記第3のメモリ
セル形成領域上に前記第2の層間絶縁膜の表面が露出す
る開口部及び前記第4のメモリセル形成領域上に前記エ
ッチングストッパ層の表面が露出する開口部を備える第
2のレジストマスクを形成する工程と、前記第2のレジ
ストマスクの開口部を通して第2のイオン注入を行い前
記第4のメモリセル形成領域の前記チャネル領域に形成
されていた前記第1のイオン注入層に不純物を調整追加
して前記第4のメモリセル形成領域の前記チャネル領域
に調整用注入層を形成する工程と、前記第2のレジスト
マスクを設けたまま前記第3のメモリセル形成領域の前
記第2の層間絶縁膜をエッチングして前記第3のメモリ
セル形成領域のエッチングストッパ層の表面を露出する
工程と、前記第2のレジストマスクをマスクとして使用
して第3のイオン注入を行い前記第3のメモリセル形成
領域のチャネル領域に第2のイオン注入層を形成し且つ
第4のメモリセル形成領域の前記チャネル領域に不純物
を追加することにより第3のイオン注入層を形成する工
程とを含むことにより、前記第1乃至第4のメモリセル
の各々は第1乃至第4のしきい値を備えることを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記第1乃至第4のゲート電極の表面の
凹凸を平坦化することを特徴とする請求項1または請求
項2記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記第1乃至第4のゲート電極の表面に
垂直になるように前記第1乃至第3のイオン注入が行わ
れることを特徴とする請求項1から請求項3のうち1つ
の請求項に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記第1乃至第3のイオン注入の注入エ
ネルギーが同一に設定され、前記イオン注入の注入不純
物の不純物分布ピーク位置が前記第1乃至第4のチャネ
ル領域の表面になるように設定されることを特徴とする
請求項1乃至4のうち一つの請求項に記載の半導体装置
の製造方法。
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