JP3109373B2 - ミキサー回路 - Google Patents

ミキサー回路

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JP3109373B2
JP3109373B2 JP06064100A JP6410094A JP3109373B2 JP 3109373 B2 JP3109373 B2 JP 3109373B2 JP 06064100 A JP06064100 A JP 06064100A JP 6410094 A JP6410094 A JP 6410094A JP 3109373 B2 JP3109373 B2 JP 3109373B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シンセサイザ、電子
オルガン等の電子楽器に内蔵または外部に設けられるミ
キサー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力信号にさまざまな効果を
付与するエフェクタ(効果回路)が、エレクトリックギ
ター用、または電子楽器用として市販されている。最近
では、電子楽器に内蔵され、デジタル信号処理によって
各種の効果を付与することが行なわれている。これらの
エフェクタの例として、リバーブ、コーラス、フランジ
ャー、ディストーション、ディレイ、トレモロ等があ
る。
【0003】エフェクタの使い方は、単独で用いる方法
もあるが、複雑な効果を得るために、1つの入力信号に
対して、複数の異なるエフェクタを直列につないだり、
並列につなぐことが行なわれる。異なる音色(楽器)が
入力され、入力信号が複雑になった場合には、複数の入
力信号に対して異なる効果を付けるため、それぞれ異な
るエフェクタをつないだり、複数のエフェクタの組合せ
を変える。こうして、入力信号に異なる効果を付与した
後、ミキシングして1つの出力信号にして外部に設けら
れたサウンドシステムに供給する方法もあるが、さらに
残響音などの空間的効果を付与するため、リバーブに入
力して、そのリバーブの出力をサウンドシステムに供給
することも行なわれる。このように、ミキシングされた
信号に対して効果を付与するエフェクタをシステムエフ
ェクタと呼び、それぞれの入力信号に対して、個別に効
果を付与するエフェクタをインサートエフェクタと呼
ぶ。
【0004】一般に、システムエフェクタとしては、残
響音、初期反射音などの空間的効果を付与するリバーブ
系のエフェクタが使われる。これはリバーブの効果が個
別の音色に対してではなく、各音色に対応した楽器の演
奏空間をシミュレートするエフェクタであるからであ
る。また、リバーブは他のエフェクタに比べ回路規模が
大きく、複数備えることが困難なエフェクタであること
から、各種効果が付与された入力信号をミキシングして
一括して効果付与することは効率がよい。システムエフ
ェクタに対して、各音色に対して、個別に効果を付与す
るエフェクタとしてインサートエフェクタがある。具体
的には、コーラス、フランジャー、ディストーション等
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各種の効果
回路を備えるエフェクタは、単純に同時に使えるエフェ
クタの数によってコストが上昇するので、多数のエフェ
クタを同時に使うことはできず、制約がある。このよう
な状況下で音楽制作を進める際には、限られたエフェク
タを有効に使うことが要求される。例えば、システムエ
フェクタをインサートエフェクタに使いたい場合やイン
サートエフェクタをシステムエフェクタとして使いたい
場合である。しかしながら、従来のエフェクタでは、ど
ちらか一方に固定されていて、このような要求に応える
ことができなかった。
【0006】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、効果回路をシステムエフェクタとしてもイン
サートエフェクタとしても自由に選択して使用すること
ができるミキサー回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、請求項1記載の発明は、それぞれの入力信号
を入力する複数の入力手段と、これら入力信号に所定の
効果を付与する複数の効果付与手段と、前記複数の効果
付与手段のうち任意の効果付与手段を前記力信号のう
ち1つのみに所定の効果を付与するインサートエフェク
タとして使用するように指示する指示手段と、前記指示
手段による指示に応じて、前記指示された効果付与手段
をインサートエフェクタとして使用するように入力
信号のうち1つのみ当該効果付与手段に入力されるよ
の入力信号を自動的に遮断し、前記指示手段による
指示が解除されたことに応じて、前記指示された効果付
与手段をシステムエフェクタとして使用するように前記
入力信号それぞれが当該効果付与手段に入力されるよう
自動的に制御する制御手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、それぞれ
入力信号を入力する複数の入力手段と、これら入力信号
に所定の効果を付与する複数の効果付与手段と、前記複
数の効果付与手段の出力信号を各々帰還させて前記複数
の効果付与手段のいずれかの入力信号とする帰還手段
と、前記複数の効果付与手段のうち任意の効果付与手段
前記力信号のうち1つのみに所定の効果を付与する
インサートエフェクタとして使用するように指示する指
示手段と、前記指示手段による指示に応じて、前記指示
された効果付与手段をインサートエフェクタとして使用
するように前記入力信号のうち1つのみが当該効果付与
手段に入力されるよう他の入力信号を自動的に遮断する
とともに、当該効果付与手段自身への前記帰還手段を遮
断し、前記指示手段による指示が解除されたことに応じ
て、前記指示された効果付与手段をシステムエフェクタ
として使用するように当該効果付与手段において前記入
力信号それぞれが当該効果付与手段に入力されるととも
に、当該効果付与手段に入力する前記帰還手段全てを自
動的に遮断する制御手段と、を備えたことを特徴として
いる た、請求項記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記複数の効果付与手段の各々の
入力信号として前記複数の効果付与手段出力信号およ
び、前記複数の入力手段から入力される力信号のうち
から少なくともいずれか1つを選択する選択手段を備え
ことを特徴としている。また、請求項記載の発明
は、請求項または記載の発明において、前記複数の
効果付与手段の各々の入力信号を任意の比率で混合でき
混合手段を備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、指示手段は、
数の効果付与手段のうち任意の効果付与手段を複数の入
力手段から入力されるそれぞれ力信号のうちの1つ
のみに所定の効果を付与するインサートエフェクタとし
て使用するように指示する。これにより、制御手段は
指示された効果付与手段をインサートエフェクタとして
使用するように、入力信号のうち1つのみが当該効果付
与手段に入力されるよう他の入力信号を自動的に遮断す
る。効果付与手段は入力された入力信号に対して所定の
効果を付与する。また、制御手段は、指示手段による指
示が解除されたことに応じて、先に指示された効果付与
手段をシステムエフェクタとして使用するように、入力
信号それぞれが当該効果付与手段に入力されるよう自動
的に制御する。効果付与手段は入力された入力信号に対
して所定の効果を付与する。また、請求項2記載の発明
によれば、指示手段は、複数の効果付与手段のうち任意
の効果付与手段を複数の入力手段から入力されるそれぞ
の入力信号のうち1つのみに所定の効果を付与するイ
ンサートエフェクタとして使用するように指示する。
還手段は、複数の効果付与手段の出力信号を各々帰還さ
せ、複数の効果付与手段のいずれかの入力信号とする。
制御手段は、指示手段による指示に応じて、指示された
効果付与手段をインサートエフェクタとして使用するよ
うに入力信号のうち1つのみが当該効果付与手段に入力
されるよう他の入力信号を自動的に遮断するとともに、
当該効果付与手段自身への帰還手段を遮断する。効果付
与手段は入力された入力信号に対して所定の効果を付与
する。また、制御手段は、指示手段による指示解除
れたことに応じて、指示された効果付与手段をシステム
エフェクタとして使用するように当該効果付与手段にお
いて入力信号それぞれが当該効果付与手段に入力される
とともに、当該効果付与手段に入力する帰還手段全てを
自動的に遮断する。効果付与手段は入力された入力信号
に対して所定の効果を付与する。 た、請求項記載の
発明によれば、選択手段は、複数の効果付与手段の各々
の入力信号として、数の効果付与手段の出力信号およ
び複数の入力手段によって力される力信号のうち
少なくともいずれか1つを選択し、複数の効果付与手
段は選択された信号に所定の効果を付与した信号を出力
する。また、請求項記載の発明によれば、混合手段
は、複数の効果付与手段の各々の入力信号を任意の比率
で混合して各効果付与手段に出力する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明を行う。図2はこの一実施例によるエフェ
クタを内蔵したミキサー回路1の要部の構成を示すブロ
ック図であり、この図において、2はCPU、3はパネ
ルインターフェイス、4は操作パネルである。図4は、
この操作パネル4の構成を示す図で、その詳細は後述す
る。
【0011】図1はミキサー回路(図2)のハード構成
を示す回路図である。この図において、IN1、IN
2、・・・、IN16は入力端子であり、16個の音源
回路の出力信号が供給される。VL1、VL2、・・
・、VL16はボリュームであり、入力端子IN1ない
しIN16からの信号をそれぞれ入力し、そのレベル調
整を行う。ST1、ST2、・・・、ST16はスイッ
チであり、端子aに供給される入力端子IN1ないしI
N16からの信号と、端子bに供給されるボリュームV
L1ないしVL16の出力信号とのどちらか一方をそれ
ぞれ選択し、それを端子cから出力する。V1−1、V
1−2、V1−3、V1−4はボリュームであり、共に
スイッチST1の出力が供給され、そのレベル調整を行
う。同様に、V2−1ないしV2−4、・・・、V16
−1ないしV16−4は、スイッチST2ないしST1
6の出力がそれぞれ供給される。BSはラインBS1、
BS2、BS3、BS4からなる送信バスであり、ま
た、BEはラインBE1、BE2からなる出力バスであ
る。これらのバス上に入力された信号は全て合成(加
算)された後、出力される。上記ボリュームV1−1な
いしV1−4の出力は、送信バスBSのラインBS1な
いしBS4にそれぞれ供給され、同様にボリュームV2
−1ないしV2−4、・・・、V16−1ないしV16
−4の出力もラインBS1ないしBS4にそれぞれ供給
される。
【0012】SA1−1、SA1−2はスイッチであ
り、これらのスイッチがONすると、ラインL1は出力
バスBEのラインBE1およびBE2に接続される。S
A2−1、SA2−2、・・・、SA16−1、SA1
6−2についても同様に、ラインL2ないしL16を出
力バスBEへ接続する。また、以上のスイッチにはLE
Dが内蔵されており、ONの時点灯、OFFの時消灯す
る。これらのスイッチは、ONの状態で、接続された2
つのラインにのっている信号を混合するミキシング機能
をもっている。
【0013】EFT1、EFT2、EFT3、EFT4
は効果回路であり、ラインBS1ないしBS4の合成出
力がそれぞれ供給される。効果回路EFT1ないしEF
T4は、入力される信号に音響効果を付与した後、それ
をボリュームR1ないしR4へ出力する。ボリュームR
1ないしR4は、エフェクタEFT1ないしEFT4の
出力のレベル調整を行った後、この結果をラインLE1
ないしLE4へ出力する。また、スイッチSB1−1な
いしSB1−4は、ONのときラインLE1を送信バス
BSのラインBS1ないしBS4にそれぞれ接続する。
また、スイッチSC1−1ないしSC1−2はONのと
きラインLE1を出力バスBEのラインBE1ないしB
E2にそれぞれ接続する。スイッチSB2−1ないしS
B4−4、スイッチSC2−1ないしSC4−2につい
ても、同様にラインLE2ないしLE4を送信バスBS
あるいは出力バスBEへ接続する。出力バスBE1、B
E2の合成信号は出力端子OUT1、OUT2へそれぞ
れ出力される。スイッチSB1−1〜SB4−4、スイ
ッチSC1−1〜SC4−2も、スイッチSA1−1〜
SA16−2と同様にミキシング機能をもったスイッチ
である。
【0014】図4は操作パネル4のボリュームおよびス
イッチの配置図であり、この図において、図1の各部に
対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略す
る。図4の各ボリュームにはモータが接続されており、
このモータを駆動することによりボリュームを希望する
値に自動設定することができる。使用者は、ボリューム
およびスイッチを手動により設定すると共に、CPUに
より自動的に設定することもできる。また、同図におい
て、SW1−1ないしSW1−4、・・・、SW16−
1ないしSW16−4はインサートスイッチであり、こ
れらのスイッチがONされると、効果回路がインサート
エフェクタとなるように各種スイッチおよびボリューム
が自動的に設定される。例えば、インサートスイッチS
W1−1がONされると、入力端子IN1に入力される
音源信号が効果回路EFT1に供給される。SW1−2
ないしSW16−4についても同様である。
【0015】次に、上述したミキサー回路の動作を図3
を参照して説明する。図3は、効果回路EFT1をイン
サートエフェクタとして使用する場合の自動設定の手順
を示すフローであり、これらの処理はCPU2によって
行われる。まず、例えば操作パネル4(図4参照)のス
イッチSW1−1がONされると(図3(a)ステップ
SP1)、ステップSP2においてスイッチSA1−1
およびSA1−2がOFFに設定され、これによって入
力端子IN1の音源信号は直接出力されなくなる。次に
ステップSP3においてスイッチST1が端子b側に設
定された後、ステップSP4でボリュームV1−1が最
大に設定される。これらの処理によって、音源信号はボ
リュームVL1によってそのレベルが調整され、送信バ
スラインBS1に接続される。次のステップSP5で
は、ボリュームV2−1、V3−1、・・・、V16−
1が0に設定され、送信バスBS1(図1)には入力端
子IN1の音源信号だけが接続される。次のステップS
P6では、スイッチSB1−1がOFFに設定される。
これにより、効果回路EFT1の出力が送信バスBS1
に帰還することによっておこる発振が防止される。ステ
ップSP7では、スイッチSC1−1、SC1−2をO
Nにして、効果回路EFT1の出力が出力端子OUT
1,OUT2に出力されるようにする。以上の処理によ
って、効果回路EFT1には入力端子IN1の音源信号
だけが供給され、効果回路EFT1はインサートエフェ
クタとして使用される。
【0016】スイッチSW1−1がONされたときは、
スイッチに内蔵されたLEDが転倒し、ステップSP2
〜SP7の処理が行われるが、この状態で、スイッチS
W2−1がONされた場合を考える。この場合は、効果
回路EFT1が入力端子IN1から入力される信号だけ
に対して働いている状態から、入力端子IN2から入力
される信号だけに働く状態へとしなければならない。そ
のためスイッチSW1−1に内蔵されたLEDを消灯
し、スイッチSW2−1に内蔵されたLEDを点灯し、
スイッチSW2−1がONされたときの、ステップSP
2〜SP7の処理と同様の処理を実行する。スイッチS
W3−1,、・・・SW16−1がONされたときも同
様である。すなわち、効果回路EFT1をインサートエ
フェクタとして使用する場合は、1つの入力端子からの
信号に対してだけ効果を付与するのでこのような処理を
行なうのである。効果回路EFT2〜EFT4に関して
も同様である。
【0017】また、スイッチSW1−1がOFFとされ
ると(図3(b)ステップSP8)、ステップSP9に
て、スイッチSB1−2,SB1−3,SB1−4をO
FFに設定し、効果回路EFT1の出力が他の効果回路
EFT2〜EFT4に入力されないようにする。このよ
うに、スイッチSW1−1をONした後に、OFFの状
態にすると自動的に、効果回路EFT1はシステムエフ
ェクタとして機能する結線となる。
【0018】次に、例えば効果回路EFT3を手動でシ
ステムエフェクタとして使用する場合について説明す
る。この場合は手動により、まずスイッチST1ないし
ST16を端子a側またはb側に設定する。そして、ス
イッチSB3−1ないしSB3−4をOFF、スイッチ
SC3−1をON、スイッチSC3−2をOFFとす
る。さらに、ボリュームV1−3、V2−3、・・・、
V16−3の設定を行う。以上によって、入力端子IN
1ないしIN16へ供給される音源信号は、ボリューム
V1−3ないしV16−3においてそれぞれレベル調整
された後、送信バスラインBS3へ接続され合成され
る。そして、この合成された信号は効果回路EFT3に
おいて効果を付与された後、ボリュームR3を介して出
力端子OUT1から出力される。
【0019】以上説明したように、スイッチSA1−
1、・・・、SB1−1、・・・、SC4−2の状態を
変えることよって、効果回路EFT1ないしEFT4を
インサートエフェクタとしてもシステムエフェクタとし
ても用いることができ、入力端子IN1〜IN16に入
力される音源信号に様々な音響効果を付与することがで
きる。特に、インサートエフェクタとして使用するとき
は、わずらわしい結線が自動的に行なわれるので、迅速
な作業を進めることができる。
【0020】ここで、入力端子IN1からの信号に対し
て、効果回路EFT1〜EFT3をインサートエフェク
タ、EFT4をシステムエフェクタとして使用する場合
を説明する。最初に、スイッチSW1−1、SW1−
2,SW1−3をONにすると、入力端子IN1以外の
入力端子からの信号は効果回路EFT1〜EFT3には
入力されなくなる。この状態で、効果回路EFT1〜E
FT3を直列につなぐには、ミキサー機能をもつスイッ
チSB1−2、SB2−3をONとする。これによっ
て、効果回路EFT1の出力はラインLE1を通って、
送信バスBS2に接続され、効果回路EFT2に入力さ
れる。同様に、効果回路EFT2の出力はラインLE2
を通って、送信バスBS3に接続され、効果回路EFT
3に入力される。直列接続の順序をEFT1→EFT3
→EFT2としたい場合は、スイッチSB1−3,SB
3−2をONにすればよい。
【0021】また、効果回路EFT1の出力を並列的
に、EFT2とEFT3に入力するには、スイッチSB
1−2、SB1−3をONにすればよい。
【0022】スイッチSC1−1〜SC3−2は必要に
応じてON/OFFしてよいが、単純に効果回路EFT
1〜EFT3を直列接続して、効果回路EFT4に入力
する場合は、すべてOFFにする。
【0023】効果回路EFT4はシステムエフェクタと
して使われるので、効果回路EFT1〜EFT3の出力
信号や、入力端子IN1〜IN16の信号が、ボリュー
ムV1−4、V2−4、・・・V16−4を介して、送
信バスBS4に供給され、効果回路EFT4に入力され
る。
【0024】以上、説明した例はほんの1例にすぎず、
スイッチSB1−1〜SB4−4を使えば、効果回路E
FT1〜EFT4の大抵の組合せは可能である。
【0025】なお、上述した操作パネル(図4参照)の
代わりにGUI(Graphical User Interface)を用いて
画面上で各種設定値の設定を行ってもよい。
【0026】次に、図1の構成をDSP(Digital Sign
al Processor)を用いて実現する例(図5参照)を説明
する。
【0027】図5のDSP9はCPUバス11に接続さ
れ、外部から時分割で供給される入力信号に対して、上
述したような、結線処理,ミキサー処理,効果回路の演
算等を行う。最終的な演算結果は、出力としてDSP9
の外部に設けられた図示せぬサウンドシステム、録音シ
ステム等に送られる。
【0028】DSP9は、機能的にミキサー部6、演算
回路7、レジスタ部8から構成されている。レジスタ部
8は、マイクロプログラムレジスタ、係数レジスタ、遅
延RAM用アドレスレジスタから構成されている。これ
らのレジスタに記憶される情報はCPUバス11に接続
されているCPUより供給される。ミキサー部6は、外
部からの入力信号や演算回路7からの演算結果をレジス
タ部8から供給されるとマイクロプログラムに応じた比
率で混合、または分配を行い、演算回路7に供給すると
ともに、最終的な演算結果を出力する処理を行う。演算
回路7は主として乗算器と加算器から構成され、レジス
タ部8から供給されるマイクロプログラムに従って各種
効果付与するための演算を行う。また、各種効果の演算
の過程で必要となる遅延信号を得るために、DSP9の
外部に遅延用RAM10が設けられている。
【0029】図6は図5の構成によって実現するミキサ
ー回路の動作説明図であり、この図において、図1の各
部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省
略する。ただし、ここでは図1のボリュームおよびスイ
ッチの設定情報は、レジスタ部8(図5)に記憶され、
時分割で供給され、処理が行われる。図6において、A
1ないしA20、・・・、F1ないしF20はいずれも
乗算器であり、各々に設定された係数と入力される信号
とを乗算し、その結果を出力する。各乗算器の係数は全
て独立して設定を行うことができる。また、乗算器A1
ないしA16にはスイッチST1ないしST16の出力
がそれぞれ供給され、乗算器A17ないしA20には効
果回路EFT1ないしEFT4の出力EF1ないしEF
4がそれぞれ供給される。同様に、乗算器B1、B2、
・・・、F20が接続されている。P1ないしP4、Q
1、Q2は加算器であり、乗算器A1ないしA20、・
・・、F1ないしF20の出力をそれぞれ入力し、その
合成を行う。加算器P1ないしP4の出力は効果回路E
FT1ないしEFT4に各々供給され、加算器Q1、Q
2の出力は出力端子OUT1、OUT2にへそれぞれ供
給される。これらの乗算器や加算器は、演算回路7(図
5)の乗算器、加算器を時分割で動作させることにより
実現される。
【0030】次に、図3で説明したミキサー回路の動作
を図6で説明したミキサー回路で行なう場合を説明す
る。図7はこの設定の手順を示すフローである。まず、
操作パネル4(図4参照)のスイッチSW1−1がON
されると(図7(a)ステップSP10)、ステップS
P11において、乗算器E1、F1の係数が0に設定さ
れる。これによって入力端子IN1の音源信号は直接出
力されなくなる。次にステップSP12においてスイッ
チST1が端子b側に設定された後、ステップSP13
で乗算器A1の係数が最大に設定される。これらの処理
によって、音源信号はボリュームVL1によりレベル調
整され、加算器P1(図6)へ供給される。次のステッ
プSP14では、乗算器A2ないしA16の係数が0に
設定され、効果回路EFT1には入力端子IN1の音源
信号だけが供給される。次のステップSP15では、乗
算器A17の係数が0に設定され、効果回路EFT1の
出力が帰還することによっておこる発振を防ぐ。ステッ
プSP16では、乗算器E17,F17の係数を最大に
することによって効果回路EFT1の出力が出力端子O
UT1,OUT2に出力されるようにする。
【0031】以上の処理によって、効果回路EFT1は
インサートエフェクタとして接続され、入力端子IN1
の音源信号に対して音響効果の付与を行う。
【0032】また、スイッチSW1−1がOFFとされ
た場合には(図7(b)ステップSP17)、ステップ
SP18にて、乗算器B17,C17,D17の係数を
「0」にすることによって、効果回路EFT1の出力
が、他の効果回路EFT2〜EFT4に入力されないよ
うにする。
【0033】なお、上述した乗算器の係数の変更は、C
PU2がCPUバス11を介して、DSP9内のレジス
タ部8に記憶されている所定の係数を書きかえることで
行なう。
【0034】次に、例えば効果回路EFT1を手動でシ
ステムエフェクタとして使用する場合について説明す
る。この場合は、図4で示されるスイッチ、ボリューム
を操作すると、CPU2がDSP9内のレジスタ部8に
記憶されている系数、選択情報の一部を書きかえること
で行う。
【0035】まず、スイッチST1ないしST16を端
子a側またはb側に設定し、乗算器A17ないしA20
の係数を0に設定する。さらに、乗算器A1ないしA1
6の係数を任意の値に設定する。以上によって、入力端
子IN1ないしIN16へ供給される音源信号は、乗算
器A1ないしA16においてそれぞれの乗算係数が乗算
された後、加算器P1において合成される。そして、こ
の合成された信号は効果回路EFT1において効果を付
与された後、乗算器E17および加算器Q1を介して出
力端子OUT1から出力される。
【0036】以上で述べたように、DSPを利用して
も、入力端子IN1〜IN16の音源信号は乗算器A1
ないしF20の係数の設定値によって任意の接続および
合成が可能となるため、多種多様な音響効果の付与を行
うことができる。
【0037】なお、上述した実施例に示すミキサー回路
を、複数の音色の音源を発生する電子楽器の内部に組み
込んでもよい。図8は、ミキサー回路を内蔵する鍵盤楽
器の構成を示したブロック図である。この図において、
チャンネル割当部15は鍵盤回路14から出力される音
源指示に従って、音源16に各音源の割当指示を出力す
ると共に、分配部17に対し分配制御信号を出力する。
分配部17はこの分配制御信号に従い、音源16から発
音される複数の音源信号をその音色の種類毎にミキサー
回路18の入力に分配する。分配部17は、並列的に出
力をミキサー部18に送っているが、これは説明をわか
りやすくするためであって、実際には時分割で出力す
る。
【0038】また、分配部17は、音色の種類に関係な
く音源16から出力される音源信号をミキサー回路18
に分配してもよい。
【0039】また、インサートエフェクタ、システムエ
フェクタとして自動的に設定された状態を変更したい場
合は、全て手動で変更できる。
【0040】また、インサートエフェクタ、システムエ
フェクタの切り替える手順は、実施例に示した例に限ら
ない。例えば、インサートエフェクタに切り替えたと
き、そのエフェクタ出力を出力端子OUT1、OUT2
に出力するようにしているが、どちらか一方、または両
方出力しないというように制御してもよい。また、シス
テムエフェクタへの指示は、インサートエフェクタとし
ての使用を解除することで行っているが、専用のスイッ
チを設けてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、効果回路をインサートエフェクタとしても、システ
ムエフェクタとしても使用できるとともに、それぞれの
切り替えを簡単な操作で、自動的に行うことにより、操
作の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるミキサー回路のハ
ード構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のミキサー回路を適用した電子楽器の要
部の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1の各種操作子を自動設定する一例を示す
処理フローである。
【図4】 操作パネル4における各種操作子の配置図で
ある。
【図5】 図1の構成をDSPで実現する場合のミキサ
ー回路の構成を示すブロック図である。
【図6】 図5のミキサー回路の動作説明図である。
【図7】 図6の各種設定値を自動設定する一例を示す
処理フローである。
【図8】 この発明のミキサー回路を内蔵する電子楽器
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ミキサー回路 2 CPU 3 パネルインターフェイス 4 操作パネル BS 送信バス BE 出力バス IN1〜IN16 入力端子 OUT1、OUT2 出力端子 EFT1〜EFT4 効果回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの入力信号を入力する複数の入
    力手段と、これら 入力信号に所定の効果を付与する複数の効果付与
    手段と、 前記複数の効果付与手段のうち任意の効果付与手段を
    力信号のうち1つのみに所定の効果を付与するイン
    サートエフェクタとして使用するように指示する指示手
    段と、 前記指示手段による指示に応じて、前記指示された効果
    付与手段をインサートエフェクタとして使用するように
    入力信号のうち1つのみ当該効果付与手段に入力
    されるようの入力信号を自動的に遮断し、前記指示手
    段による指示が解除されたことに応じて、前記指示され
    た効果付与手段をシステムエフェクタとして使用するよ
    うに前記入力信号それぞれが当該効果付与手段に入力さ
    れるよう自動的に制御する制御手段と 備えたことを特徴とするミキサー回路。
  2. 【請求項2】 それぞれの入力信号を入力する複数の入
    力手段と、これら 入力信号に所定の効果を付与する複数の効果付与
    手段と、前記複数の効果付与手段の出力信号を各々帰還させて前
    記複数の効果付与手段のいずれかの入力信号とする帰還
    手段と、 前記複数の効果付与手段のうち任意の効果付与手段を
    力信号のうち1つのみに所定の効果を付与するイン
    サートエフェクタとして使用するように指示する指示手
    段と、前記指示手段による指示に応じて、前記指示された効果
    付与手段をインサートエフェクタとして使用するように
    前記入力信号のうち1つのみが当該効果付与手段に入力
    されるよう他の入力信号を自動的に遮断するとともに、
    当該効果付与手段自身への前記帰還手段を遮断し、 前記
    指示手段による指示が解除されたことに応じて、前記指
    示された効果付与手段をシステムエフェクタとして使用
    するように当該効果付与手段において前記入力信号それ
    ぞれが当該効果付与手段に入力されるとともに、当該効
    果付与手段に入力する前記帰還手段全てを自動的に遮断
    する制御手段と、 を備えた ことを特徴とするミキサー回路
  3. 【請求項3】 前記複数の効果付与手段の各々の入力信
    号として前記複数の効果付与手段出力信号および、
    記複数の入力手段から入力される力信号のうちから
    なくともいずれか1つを選択する選択手段 を備えたこと
    を特徴とする請求項1または2記載のミキサー回路。
  4. 【請求項4】 前記複数の効果付与手段の各々の入力
    号を任意の比率で混合できる混合手段を備えたことを特
    徴とする請求項または記載のミキサー回路。
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