JP3109230B2 - 車両運転者の眼球位置検出装置 - Google Patents

車両運転者の眼球位置検出装置

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JP3109230B2 JP04091715A JP9171592A JP3109230B2 JP 3109230 B2 JP3109230 B2 JP 3109230B2 JP 04091715 A JP04091715 A JP 04091715A JP 9171592 A JP9171592 A JP 9171592A JP 3109230 B2 JP3109230 B2 JP 3109230B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両運転者の眼球位置
を検出する眼球位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両運転者の眼球位置検出装置と
しては、例えば、特開昭60−158303号、特開昭
60−158304号、特開昭61−77705号およ
び特開昭61−77706号各公報に記載されているも
のがある。これらは運転者の顔部分を撮影して2枚の画
像として入力し、この画像の明領域にある独立した暗領
域を特異点として抽出し、その特異点を眼として認識す
る構成となっており、運転者の居眠りや、脇見の検出に
利用しようとするものである。また、特開昭62−24
7410号公報には、車両運転者の眼の状態変化や口の
発声形状を認識することにより、電気装置の付勢制御を
行う装置が提案されている。ここでは処理の高速化を狙
って、一度検出した眼球の中心位置を中心とする上下左
右対称の狭い小領域内で眼球を追跡する構成とされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の眼
球位置検出装置では、顔画像の明るい閉領域の中にある
独立した暗領域を抽出するため、眼球位置を検出するた
めに逐次運転者の顔画像を撮影して検出しなければなら
ない。このため処理すべき情報量が多く処理時間が長く
なり、高速な処理装置が必要となる。また後者の装置で
は、狭い小領域内で眼球を追跡する構成であるため、運
転者の眼の中心位置の僅かな変動で眼球が外れた場合、
再び顔画像全体から眼球中心を検出し直す必要がある。
【0004】発明者の車両走行実験による眼球の移動に
ついての研究によれば、走行速度が高速になるほど眼球
移動量が小さくなること、そして眼球の移動範囲には方
向性があることがわかった。しかしこのように眼球の挙
動について上記従来のものでは考慮されておらず、実際
上眼球追跡を連続で行うことができず、顔画像から眼球
中心を検出し直す頻度が多い。このために狙い通りには
処理の高速化になっていないという問題があった。
【0005】したがって本発明は、上記の問題点に鑑
み、検出効率を高め処理時間が短縮される車両運転者の
眼球位置検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明は、図1に示されるように、車両運転者の顔面
に向けて照射される発光手段1と、該照射に同期して運
転者の顔画像を濃度階調情報として入力する画像入力手
段2と、該画像入力手段により入力された画像を走査し
眼球存在領域を定める眼球存在領域特定手段3と、特定
された眼球存在領域を記憶する記憶手段4と、所定回特
定された複数の前記眼球存在領域の平均位置を算出する
平均位置算出手段7と、該平均位置を基準として所定の
範囲を眼球検索領域として設定する眼球検索領域設定手
段5と、前記眼球検索領域内で運転者の眼球位置を検出
する検出手段6とを有するものとした。
【0007】請求項5に記載の発明は、上記眼球検索領
域内で眼球位置が検出されなかった結果が所定回数繰り
返されたときには、眼球存在領域特定手段および平均位
置算出手段を再び作動させる再駆動手段を有するものと
した。
【0008】また、請求項6に記載の発明は、検出対象
の基礎位置変動を検知する基礎検知手段を備え、検出対
象の基礎位置変動が検知されたときには眼球存在領域特
定手段および平均位置算出手段を再び作動させるように
した。
【0009】
【作用】複数回求めた眼球存在領域の平均位置を基準に
所定の範囲を眼球検索領域として設定するようにしたか
ら、走行状況に対応して眼球が存在する可能性の高い領
域が検索され、検出の効率が向上する。これにより、眼
球検出がトータルとして実質的に少ない情報量で行なわ
れ、検出時間が短縮されるとともに検出精度が向上す
る。
【0010】また、請求項5の発明では、眼球検索領域
内で眼球位置が検出されない状況が所定回数継続すると
きには直ちに眼球存在領域特定に戻って最初からやり直
し、眼球検索領域が再設定されるから、眼球位置不検出
によって制御が中断することがない。さらにまた、請求
項6のものでは、運転者が交替したり運転姿勢が変化し
たりした場合に、これを基礎検知手段による検出対象の
基礎位置変動として検知し、直ちに眼球存在領域の特定
からやり直すから、運転者や運転姿勢の変更に迅速に対
応し、常に最適の範囲で眼球検出が行なわれる。
【0011】
【実施例】図2は本発明の実施例を示す。運転者Dの正
面に向かって運転者の顔部分を照射する赤外線ストロボ
300と、この赤外線ストロボ300の赤外光で照射さ
れる顔部分を撮影する、画像入力手段としてのCCDカ
メラ302が運転者正面の運転席のインストルメントパ
ネルに設置されている。赤外線ストロボ300にタイミ
ング指令回路304から発光指令が出力されると、赤外
線ストロボ300が発光して運転者Dの顔部分を照射
し、これと同時にCCDカメラ302に対し画像入力指
令が出され、赤外光で照射された顔部分が撮影される。
【0012】CCDカメラからの入力画像は、図3に示
すように横(X)方向520画素、縦(Y)方向500
画素から成り、縦方向に顔部分がほぼいっぱいに入るよ
うに画角が調整されている。CCDカメラには、撮影し
た入力画像をデジタル量に変換するA/D変換器306
を介して画像メモリ308が接続されている。画像メモ
リ308には、該画像メモリに格納された入力画像デー
タに基づいて眼球の検索範囲を規定する眼球検索範囲規
定回路310が接続され、さらに、ここで規定された範
囲内にある画像データを処理して眼の虹彩部分を検出す
る虹彩検出回路312が接続されている。この虹彩検出
回路312には、その検出結果から運転者の居眠りなど
の有無を判定する回路314などが接続される。上記
の、タイミング指令回路304の指令によって制御され
る赤外線ストロボ300とCCDカメラ302から画像
メモリ308までが、発明の発光手段および画像入力手
段を構成し、眼球検索範囲規定回路310が、眼球存在
領域特定手段〜眼球検索領域設定手段を構成する。
【0013】以上の構成における処理の流れが図4に示
される。まず、ステップ10において、運転者Dの顔を
照射する赤外線ストロボ300の発光と同期して、CC
Dカメラで顔画像が撮影され、濃度階調情報として画像
メモリ308に格納される。画素の階調J(x,y)
は、明るい部分を白として、J(x,y)=255か
ら、暗い部分を黒として、J(x,y)=0までの、2
56階調で表現される。次に、ステップ20〜30で前
回と今回の画像撮影の間に、運転者の交替の可能性のあ
るドアの開閉や、運転姿勢が変化するシート状態の操作
があったかがチェックされる。これらの開閉あるいは操
作があった場合にはステップ40を経てステップ50に
進み、これらがなければ直接ステップ50へ進む。
【0014】ステップ40では、眼球存在領域特定カウ
ンタNが1にリセットされる。ステップ50〜60にお
いては、撮影された画像情報から眼球を包含する限定さ
れた小領域として、眼球存在領域が横幅および縦幅をも
って特定される。なお、この眼球存在領域特定処理は、
特願平2−299947号に詳しい。ステップ50〜6
0が発明の眼球存在領域特定手段を構成する。
【0015】次にステップ70において、上に特定され
た眼球存在領域の座標が、左上の座標(X1N,Y1N)、
および右下の座標(X2N,Y2N)として記憶された後、
ステップ80で、眼球存在領域特定カウンタNが10を
越えているかどうかチェックされる。Nが10以下の場
合には、ステップ120へ進んでカウンタNがカウント
アップされ、以降、Nが10を越えるまでステップ10
〜70が繰り返される。
【0016】そして、眼球存在領域の特定が10回を越
えた後は、ステップ90に進んで下式により眼球の存在
領域の平均位置が算出される。 X1ave=ΣX1N/N Y1ave=ΣY1N/N X2ave=ΣX2N/N Y2ave=ΣY2N/N この後ステップ100で,車両の走行速度が計測確認さ
れ、この走行速度に応じてステップ110において眼球
検索領域が設定される。なお、ステップ90が発明の平
均位置算出手段を構成している。
【0017】ここで、図5は車両走行実験による画像内
ウインドウ毎の眼球の存在率データを示す。ウィンドウ
Aが眼球存在平均領域であり、他のウィンドウB〜Iは
ウィンドウAの横の長さをx,縦の長さをyとして、そ
の半分の長さずつ8方向にそれぞれ移動させたものであ
る。上にウィンドウの位置を示し、下の棒グラフが被験
者2名の一般道路と高速道路走行時の眼球のウィンドウ
内の存在率%を示している。
【0018】これによれば、高速道路走行時はウィンド
ウAとウィンドウCを合わせた領域、一般道路走行時は
ウィンドウA、B、C、およびEを合わせた領域を眼球
検索領域とすれば、実用上充分であることがわかる。な
お、図では高速道走行時のウィンドウB、D、E、およ
びF内の眼球存在率が高いが、眼球検索領域をずらしウ
ィンドウ数を増やして確認したところ、ウィンドウB、
D、E、およびF内における眼球位置は、専らウィンド
ウAと重なった領域に存在し、重なっていない領域には
存在しなかった。
【0019】このような走行実験による知見に基づい
て、ステップ110では、運転者の左眼球検索の場合、
左上の座標を(X1L,Y1L)、右下の座標を(X2L,Y
2L)とする眼球検索領域が次式により設定される。車両
速度が60km/h未満の場合、 X1L=X1ave−(X2ave−X1ave)/2 Y1L=Y1ave−(Y2ave−Y1ave)/2 X2L=X2ave Y2L=Y2ave これにより、図6に示されるように、眼球存在領域の平
均位置から顔中央寄りおよび上方へのびる範囲が眼球検
索領域となる。
【0020】車両速度が60km/h以上の場合には、
眼球の移動範囲が限定されるため、 X1L=X1ave−(X2ave−X1ave)/2 Y1L=Y1ave X2L=X2ave Y2L=Y2ave とされ、図7のように、眼球存在領域の平均位置から顔
中央寄りへのびる範囲が眼球検索領域となる。ステップ
100〜110が眼球検索領域設定手段を構成してい
る。
【0021】ステップ130〜150では、ステップ1
0〜30までと同様の処理が行なわれ、前回と今回の画
像撮影の間にドアの開閉やシート状態操作があった場合
には、ステップ40へ進み、眼球存在領域特定カウンタ
Nを1にリセットしたあと、ステップ50以降の処理へ
戻り、それらがない場合にはステップ160へ進む。な
お、ステップ140、150〜40、およびステップ2
0〜40が発明の第2の再駆動手段を構成している。
【0022】ステップ160では、虹彩検出回路におい
て、上記で設定した眼球検索領域の中で眼球検出処理が
行なわれる。この処理は先に提案した特願平2−402
512号に説明した虹彩検出処理と同じであるから省略
する。ここで虹彩が検出され開眼状態と判定された場合
を、本発明では眼球が検出されたものとする。ステップ
160が発明の検出手段を構成している。
【0023】ステップ170で、この眼球検出ができた
か否かがチェックされ、検出できたと判定された場合に
は、ステップ180で眼球不検出カウンタMを0にリセ
ットした後、ステップ130へ戻り、次の画像撮影に移
る。また、眼球検出ができなかったと判定されたとき
は、この眼球不検出カウンタMをカウントアップし、ス
テップ200において、Mが20回を越えたか否かがチ
ェックされる。Mが20を越えていない間はステップ1
30の画像撮影以降における眼球検索領域の中での検出
が繰り返される。Mが20を越えた場合には、ステップ
10へ戻り再度初めから顔画像全体からの検出処理が行
なわれる。上記のステップ170〜200が発明の第1
の再駆動手段を構成している。なお、閉眼状態の場合、
ステップ160では眼球不検出となるが、居眠りや瞬き
程度の閉眼時間では、このステップ170〜200にお
ける連続20回のカウントアップには至らず、ステップ
10からの処理に戻ることはない。
【0024】この実施例は以上のように構成され、車両
走行実験から得られた運転中の眼球移動範囲に方向性が
あるという特性を利用して、眼球存在領域の平均位置か
ら眼球検索領域を設定し、眼球が検出されている間はそ
の内部のみにおいて、眼球検索を行うこととしたため、
眼球検索時間が短縮されるとともに検出精度が向上す
る。その際、とくに眼球検索領域を走行速度に応じて可
変とし、通常速度のときは広く、高速時は狭く設定する
ようにしたから、常に最適で必要充分な眼球検索範囲が
得られる。
【0025】さらには、所定回以上眼球検出できない場
合にだけ、眼球検索領域を再設定することで、短時間の
閉眼状態やわき見時には不必要な再設定をすることがな
い一方、ドアの開閉時やシート状態操作時には、直ちに
眼球検索領域の再設定を行なうようにしたから、運転者
の交替や、運転開始初期の運転姿勢の変化に速やかに対
応することができる効果を有する。
【0026】図8には、ステップ90における眼球存在
領域平均位置算出の他の例が示される。ここでは、統計
処理により平均位置を求めるために、ステップ80での
判定値をN=100とし、ステップ70で記憶された眼
球存在領域のデータが100個あるものとする。先ずス
テップ500において、眼球存在領域の横方向の長さの
平均Wave と、縦方向の長さの平均Have が算出され
る。次にステップ510〜520で、X1NとX2Nの平均
値X1 tave 、X2 tave と標準偏差SX1、SX2が算出
されるとともに、ステップ530〜540で、Y1NとY
2Nの平均値Y1 tave 、Y2 taveと標準偏差SY1、SY
2が算出される。
【0027】ステップ550で、カウンタNを1、NX1
sum を0にセットし、ステップ560において、X1Nが
平均値X1 tave を中心とした標準偏差SX1内にあるか
否かが判別される。標準偏差SX1内にある場合は、ステ
ップ570でそのX1NをX1sumに累積し、カウンタNX1
sum をカウントアップして、ステップ580に進む。標
準偏差内にないときには、ステップ570をスキップし
てステップ580に進む。
【0028】ステップ580では、全てのX1Nに関して
処理を終了したかが確認され、終了していない場合は、
ステップ590でNをカウントアップして、ステップ5
60に戻る。以上のように、ステップ550〜590の
処理によって、先にステップ70で記憶された全ての眼
球存在領域の左上のX座標X1Nのうち、標準偏差SX1内
にあるものの累積値X1sumと、累積数NX1sum が得られ
るから、次のステップ600において、これらの平均値
X1 save が算出される。
【0029】以下、同様の処理を行い、ステップ610
において、他の平均値X2 save 、Y1 save 、Y2 s
ave が算出される。最後に、ステップ620〜630
で、以上のようにして算出された眼球存在領域の左右端
の平均値X1 save とX2 save の中点と、上下端の平
均値Y1 save 、Y2 save 中点から、横幅の平均Wav
e の半分、縦方向の高さの平均Haveの半分を各々加減
することにより、眼球の存在領域の平均位置の左上の座
標(X1ave、Y1ave)右下座標(X2ave、Y2ave)が算
出される。
【0030】図9には、眼球検索領域設定の他の例を示
す。先ずステップ700において、次式によりX1L、X
2L、Y2Lが算出される。 X1L=X1ave−(X2ave−X1ave)/2 X2L=X2ave Y2L=Y2ave
【0031】次にステップ710において、車両の走行
速度Vが40km/h未満か否かがチェックされ、40
km/h未満の場合は、ステップ720に進み、次式に
よりY1Lが算出されて、最も広い眼球検索領域が設定さ
れる。 Y1L=Y1ave−(Y2ave−Y1ave)/2
【0032】車両の走行速度Vが40km/h以上の場
合には、ステップ730に進んで、走行速度Vが80k
m/hより大きいか否かがチェックされる。80km/
hより大きいときには、次式でY1Lが算出され、最も狭
い眼球検索領域とされる。 Y1L=Y1ave
【0033】また、走行速度Vが80km/h未満の場
合、したがって40〜80km/hの間では、次式で算
出されたY1Lにより眼球検索領域が設定される。 Y1L=Y1ave−(Y2ave−Y1ave)×(80−V)/8
0 この式により、40〜80km/hでは速度が増加する
に従って、一次的に眼球検索領域が縮小されていく。こ
れにより、眼球検索領域が走行速度にしたがって連続的
に可変とされ、高速、低速走行の2段階に分けたものに
比べより一層の検出時間の短縮が図れる利点がある。
【0034】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、実験より得ら
れた運転中の眼球移動範囲に方向性があるという特性を
利用して、所定回特定された複数の眼球存在領域の平均
位置を基準にして所定の範囲を眼球検索領域とし、眼球
位置が検出される間はこの範囲内だけで眼球検索を行う
ようにしたから、眼球検出時間が短縮されるとともに検
出精度が向上するという効果が得られる。とくに、眼球
検索領域を走行速度によって異ならせ、高速時は比較的
狭い眼球検索領域としたものでは、走行速度にかかわら
ず、常に必要十分な最適範囲の検索が行なわれる。さら
に走行速度にしたがって連続的に可変としたものでは、
より一層の検出時間の短縮が図れる。
【0035】また、所定回数以上眼球位置が検出できな
い場合にだけ、眼球検索領域を再設定することにより、
定常的に眼球位置がはずれてしまった場合には自動的に
最初から眼球検索領域が再設定される一方、通常状態で
の短い閉眼状態や横方向確認のための瞬間的な動きによ
って不必要な再設定が防止されるという効果が得られ
る。さらにまた、検出対象の基礎位置変動を検知する手
段を備えることにより、運転者の交替や運転姿勢変更時
には、速やかに再設定され、常に最適の眼球検索領域が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】画像座標系を示す説明図である。
【図4】実施例の動作を示すフローチャートである。
【図5】画像内ウインドウの眼球存在率データを示す図
である。
【図6】眼球存在領域と眼球検索領域の関係を示す説明
図である。
【図7】眼球存在領域と眼球検索領域の関係を示す説明
図である。
【図8】眼球存在領域の平均位置算出の他の例を示すフ
ローチャートである。
【図9】眼球検索領域設定の他の例を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 発光手段 2 画像入力手段 3 眼球存在領域特定手段 4 記憶手段 5 眼球検索領域設定手段 6 検出手段7 平均位置算出手段 300 赤外線ストロボ 302 CCDカメラ 304 タイミング指令回路 306 A/D変換器 308 画像メモリ 310 眼球検索範囲規定回路 312 虹彩検出回路 314 居眠り判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 B60K 28/00 G06T 1/00 G06T 7/00 G06T 7/60

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両運転者の顔面に向けて照射される発
    光手段と、該照射に同期して運転者の顔画像を濃度階調
    情報として入力する画像入力手段と、該画像入力手段に
    より入力された画像を走査し眼球存在領域を定める眼球
    存在領域特定手段と、特定された眼球存在領域を記憶す
    る記憶手段と、所定回特定された複数の前記眼球存在領
    域の平均位置を算出する平均位置算出手段と、該平均位
    を基準として所定の範囲を眼球検索領域として設定す
    る眼球検索領域設定手段と、前記眼球検索領域内で運転
    者の眼球位置を検出する検出手段とを有することを特徴
    とする車両運転者の眼球位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記眼球検索領域設定手段は、車両の走
    行速度を検出する手段を有し、前記所定の範囲を前記走
    行速度に応じて可変に設定するように構成されたことを
    特徴とする請求項1記載の車両運転者の眼球位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記所定の範囲を、前記走行速度が高速
    のときには小さく、低速のときには大きく設定すること
    を特徴とする請求項2記載の車両運転者の眼球位置検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記所定範囲が、前記眼球存在領域の平
    均位置から、顔画像中央寄りまたは上方に拡大させるも
    のであることを特徴とする請求項1、2または3記載
    車両運転者の眼球位置検出装置。
  5. 【請求項5】 車両運転者の顔面に向けて照射される発
    光手段と、該照射に同期して運転者の顔画像を濃度階調
    情報として入力する画像入力手段と、該画像入力手段に
    より入力された画像を走査し眼球存在領域を定める眼球
    存在領域特定手段と、特定された眼球存在領域を記憶す
    る記憶手段と、所定回特定された複数の前記眼球存在領
    域の平均位置を算出する平均位置算出手段と、該平均位
    置を基準として所定の範囲を眼球検索領域として設定す
    る眼球検索領域設定手段と、前記眼球検索領域内で運転
    者の眼球位置を検出する検出手段と、前記眼球検索領域
    内で眼球位置不検出が所定回数繰り返されたときには前
    記眼球存在領域特定手段および平均位置算出手段を再び
    作動させる第1の再駆動手段とを有することを特徴とす
    車両運転者の眼球位置検出装置。
  6. 【請求項6】 車両運転者の顔面に向けて照射される発
    光手段と、該照射に同期して運転者の顔画像を濃度階調
    情報として入力する画像入力手段と、該画像入力手段に
    より入力された画像を走査し眼球存在領域を定める眼球
    存在領域特定手段と、特定された眼球存在領域を記憶す
    る記憶手段と、所定回特定された複数の前記眼球存在領
    域の平均位置を算出する平均位置算出手段と、該平均位
    置を基準として所定の範囲を眼球検索領域として設定す
    る眼球検索領域設定手段と、前記眼球検索領域内で運転
    者の眼球位置を検出する検出手段と、検出対象の基礎位
    置変動を検知する基礎検知手段と、検出対象の基礎位置
    変動が検知されたときには前記眼球存在領域特定手段お
    よび平均位置算出手段を再び作動させる第2の再駆動手
    段とを有することを特徴とする車両運転者の眼球位置検
    出装置。
  7. 【請求項7】 前記基礎検知手段が、車両のドアの開閉
    検知装置またはシート操作検知装置であることを特徴と
    する請求項6記載の車両運転者の眼球位置検出装置。
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