JP3109189U - おむつカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】 おむつカバーを構成する部品同士の溶着接合部におむつから漏れた下痢等の液状物や尿等の排泄物が浸入して着用者が皮膚疾患や細菌感染を起こすのを防止する。
【解決手段】 おむつを収容する本体部の股廻り部3の両端には、股廻りを締めつける伸縮性生地からなる液漏れ防止カウス5、6が設けられ、液漏れ防止カフス5,6は溶着接合部18、19によって二重壁が形成され、溶着接合部18、19の開口部31、32がおむつカバーの表面側に形成されてなるおむつカバーである。溶着接合部18、19の開口部31、32が、おむつカバーの生地表面側(外側)に開放されていることによって、おむつから漏れた排泄物が溶着接合部18、19に浸入することはなくなり、おむつカバーは洗濯によって衛生的に保管できるようになる。
【選択図】 図2
【解決手段】 おむつを収容する本体部の股廻り部3の両端には、股廻りを締めつける伸縮性生地からなる液漏れ防止カウス5、6が設けられ、液漏れ防止カフス5,6は溶着接合部18、19によって二重壁が形成され、溶着接合部18、19の開口部31、32がおむつカバーの表面側に形成されてなるおむつカバーである。溶着接合部18、19の開口部31、32が、おむつカバーの生地表面側(外側)に開放されていることによって、おむつから漏れた排泄物が溶着接合部18、19に浸入することはなくなり、おむつカバーは洗濯によって衛生的に保管できるようになる。
【選択図】 図2
Description
本考案はおむつカバーに関し、詳しくはおむつカバーを構成する股当て部と液漏れ防止カウスとの溶着接合部の開口部をおむつカバーの表面側に形成させることによって、おむつカバーを繰返し洗濯して再使用しても雑菌を残留させないようにしたおむつカバーに関する。
近年、長寿化に伴い寝たきり老人が増え、従来の乳幼児だけでなく、病で床に臥す大人用にもおむつカバーの用途が拡大され、おむつカバーの対象者が増加しつつある。しかしながら、おむつを必要とする人の多くは、様々な欠点のあるおむつカバーを我慢して使用しているのが現状であって、着用感が悪く、紙おむつであれ、布おむつであれ、下痢等の液状物や尿等の排泄物がおむつカバーの縁辺から漏れてくることがあった。
かかるおむつカバーの欠点を克服したおむつカバーとして、実開昭58-101816号公報に、おむつカバーを構成する各部材の接合箇所を、従来の糸を用いた縫着に代えて融点の低い素材を生地間に介在させて超音波溶着することによって、縫い目からの排泄物の漏れを防止したおむつカバーなどが提案されている。しかしながら、これらのおむつカバーも、おむつ着用者が衣服の一部として違和感なく着用するには、微妙な感触や僅かの重さの違いが気になり着用者に不快感を与えおむつカバーとして充分なものでなかった。
実開昭58-101816号公報
一方、紙おむつ、布おむつなどからも排泄物が漏れ、おむつカバー内部に排泄物が滞ることがあり、そのために繰り返し洗濯して再使用するオムツカバーにおいては、衛生面で如何に雑菌の残留しないおむつカバーを使用するかが新たな課題となってきた。本考案者はこれらの課題を解決するために、従来のおむつカバーについて種々検討したところ、従来のおむつカバーは、おむつカバーの外的美観を保持するために、おむつから漏れた排泄物が滞留する股当て部と液漏れ防止カウスの生地部品同士の接合が図5に示す構造からなっていることに着目し本考案に到達した。
図5は、従来のおむつカバーの股当て部と液漏れ防止カウスとの接合部における部品生地同士と接着テ−プとの溶着状態を示す概略図である。股当て部41と液漏れ防止カウス42は同じ生地43からなり、液漏れ防止カウス42は、股当て部41の両側端部の生地43をおむつカバーの裏面側に折り曲げ、更に元方向に折り戻して形成された空間にゴム紐44と接着テープ45を配置し接着テープ45を溶着して二重壁の外壁46が夫々形成される。次に、外壁46の生地43の端部を再度おむつカバーの裏面側に折り曲げ、その端部を折り曲げその空間にゴム紐47と接着テープ48とを配置し接着テープ48を溶着して縁端部51を形成し二重壁の内壁49が夫々形成された構造である。そして、液漏れ防止カウス42が、内壁49と外壁46の二重壁になっていることにより股当て部41に設置されたおむつから漏れた排泄物はダム部53に滞留する。図5において、股当て部41より上部はおむつカバーの裏面側(内側)50を示し、股当て部41より下部はおむつカバーの表面側(外側)を示す。
図5のオムツカバーは、二重壁の外壁46を形成する接着テープ45が溶着された溶着接合部の開口部52がおむつカバーの裏面50側にあるために、この開口部52におむつから漏れてダム部53に滞留している排泄物が浸入し、洗濯によっても排泄物が完全に排除されず、着用者が雑菌を内在させたおむつカバーを使用することになり皮膚疾患や細菌感染を起こす問題があった。
本考案の目的は、おむつカバーを構成する部品同士の溶着接合部におむつから漏れた下痢等の液状物や尿等の排泄物が浸入して着用者が皮膚疾患や細菌感染を起こすのを防止する衛生的なおむつカバーを提供することにある。
本考案の目的は、おむつカバーを構成する部品同士の溶着接合部におむつから漏れた下痢等の液状物や尿等の排泄物が浸入して着用者が皮膚疾患や細菌感染を起こすのを防止する衛生的なおむつカバーを提供することにある。
本考案者は、本考案の目的を達成するために鋭意研究した結果、従来のおむつカバーを構成する生地部品同士の溶着接合部の開口部をおむつカバーの表面側に設けることによって、おむつから漏れた排泄物などが溶着接合部に浸入するのを防止できることを見出し本考案に到達した。
すなわち、本考案はおむつを収容する本体部と、その本体部の上方に位置し両側方に向かってそれぞれ延びおむつを抑える抑え部を有する胴廻り部と、その胴廻り部の下方に隣接し左右両側部に液漏れ防止カウスを有する股当て部と、その股当て部の下方に隣接した前当て部とからなるおむつカバーにおいて、前記液漏れ防止カフスは溶着接合部によって二重壁が形成され、該溶着接合部の開口部がおむつカバーの表面側に形成されてなるおむつカバーである。溶着接合部の開口部が、おむつカバーの生地表面側(外側)に開放されていることによって、おむつから漏れた排泄物が溶着接合部に浸入することはなくなり、おむつカバーは洗濯によって衛生的に保管できるようになった。
すなわち、本考案はおむつを収容する本体部と、その本体部の上方に位置し両側方に向かってそれぞれ延びおむつを抑える抑え部を有する胴廻り部と、その胴廻り部の下方に隣接し左右両側部に液漏れ防止カウスを有する股当て部と、その股当て部の下方に隣接した前当て部とからなるおむつカバーにおいて、前記液漏れ防止カフスは溶着接合部によって二重壁が形成され、該溶着接合部の開口部がおむつカバーの表面側に形成されてなるおむつカバーである。溶着接合部の開口部が、おむつカバーの生地表面側(外側)に開放されていることによって、おむつから漏れた排泄物が溶着接合部に浸入することはなくなり、おむつカバーは洗濯によって衛生的に保管できるようになった。
また、本考案は前記おむつカバーにおいて、前記股当て部と前記液漏れ防止カフスが同じ生地材料からなるおむつカバーである。股当て部と液漏れ防止カフスが同じ生地材料からなることによって、股当て部がおむつカバーの生地表面側(外側)に折り曲げられ易くなり、その折り曲げられた生地箇所の内面がホットメルト性接着剤で溶着されて溶着接合部を形成する。そして、生地は溶着接合部を介して股当て部と液漏れ防止カフスに区分される。
更に、本考案は前記おむつカバーにおいて、前記股当て部と前記液漏れ防止カフスが同じ一層の生地材料からなるおむつカバーである。股当て部と液漏れ防止カフスが一層の同じ生地材料で加工されるので生地材料が安価で加工工程が少なくなりなり、溶着接合部や縁端部の嵩高性を低下させることができる。
更に、本考案は前記おむつカバーにおいて、前記股当て部と前記液漏れ防止カフスが同じ一層の生地材料からなるおむつカバーである。股当て部と液漏れ防止カフスが一層の同じ生地材料で加工されるので生地材料が安価で加工工程が少なくなりなり、溶着接合部や縁端部の嵩高性を低下させることができる。
更にまた、本考案は前記おむつカバーにおいて、前記液漏れ防止カフスが、前記股当て部の左右両側でおむつカバーの表面側に布地を溶着して二重壁が形成されてなるおむつカバーである。おむつカバーの表面側に布地を溶着して二重壁を形成することによって、おむつカバーの裏面側は股当て部の生地だけで溶着接合部が全くみられず、おむつから漏れた排泄物が溶着接合部に浸入することはなく、おむつカバーは少ない工程で製造できるとともに洗濯によって雑菌を容易に除去できるようになった。また、液漏れ防止カフス外壁の生地が股当て部の生地と異なる場合には、伸縮性が異なることによって、着用時の感触が良くなり股ずれ等の皮膚疾患の発生を防止することができる。
本考案のおむつカバーの生地は、織物、編物、不織布からなる群から選ばれた少なくとも1から形成される。例えば、おむつカバーは、おむつを収容する本体部、おむつを抑える抑え部、股当て部、股当て部両端に設けられた液漏れ防止カウス等から構成され、必要に応じて一部を補強するための当て布、抑え部を係止するベルベッド式ファスナー、ゴム紐等の付属品が設けられていてもよい。織物、編物、不織布はナイロン、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、エチレン/酢酸ビニル共重合体等の化学繊維、レーヨン、アセテート等の半合成繊維、綿、麻、羊毛等の天然繊維からなる糸で編織物または不織布に形成され、化学繊維は必要に応じて捲縮加工を施してもよく、またこれらの糸は必要に応じてスパンデックス繊維等の弾性繊維糸と交編織してもよい。また、これらの糸、編織物、不織布などは防水加工、撥水加工などを施していてもよい。
本考案のおむつカバーは、本体部周辺の縁部、股廻り縁周辺の縁部、抑え部周辺の縁部、股当て部と液漏れ防止カウス等の縁部および部品生地同士の接合に接着剤、特に接着テ−プが使用される。また、抑え部および前当て部の縁部、胴廻り部と抑え部との接合には必要に応じて地縫いやミシン縫いによって縫着されていてもよい。これらの箇所は人体の皮膚に直接接触することが少ないので皮膚疾患発生の危険も少ないし排泄物がおむつカバーの縁部から洩れることも少ない。接着剤による生地の溶着手段は、生地の接合箇所に接着剤を塗布して加熱加圧するか、接着テ−プを使用する場合には接着テ−プを生地間に挟んで熱板法、高周波シ−ル法、低周波シ−ル法、超音波シ−ル法等によって、テ−プと生地とを加熱加圧して融着または/および圧着する。
生地同士の溶着接合は、部品生地同士の接合部およびおむつカバー周辺の縁端部に、接着剤を塗布するか、接着テープを生地同士間に挟んだり、生地とゴム紐とに挟んで加熱加圧したり、あるいはゴム紐、コ−ルゴムを生地曲折部の内部に通し、生地端部側の内面に接着剤を塗布または接着テープを挟んで加熱加圧したりして溶着される。縁端部における接着剤または接着テープの溶着は、生地の端部をおむつカバーの表面側あるいは裏面側に折り返し、その重なり部に接着剤を塗布または接着テープを挟んで加熱加圧したり、さらにゴム紐、コ−ルゴムなどを接着剤または接着テープを介して重ねたり、ゴム紐、コ−ルゴムを生地曲折部の内部に通し、生地端部側の内面に接着剤を塗布または接着テープを挟んで加熱加圧したりして溶着する。コ−ルゴムは、弾性糸をカバー糸で被覆したテ−プ状またはレ−ス状の帯状弾性体をいい、カバ−糸が接着剤で生地と接着され、芯体の弾性糸が自由に移行可能となり伸縮性のあるものが得られ、特に緊締を要する液漏れ防止カウスの縁部に使用するのが好ましい。
接着剤または接着テープとしては、熱可塑性ポリウレタンのような伸縮弾性を有するホットメルト性接着剤を使用したものがよく、特に、ホットメルト性接着剤のみからなるテープが好ましい。ホットメルト性接着剤としては、ポリカ−ボネ−ト系2液型ポリウレタン、ポリエステル系2液型ポリウレタンにイソシアネ−ト系硬化剤を添加したもの、ポリエ−テル系2液型ポリウレタンにイソシアネ−ト系硬化剤を添加したもの等のポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤粉末および該粉末とポリウレタン系接着剤との混合物、ポリアミド系接着剤、ポリオレフイン系接着剤、エチレン/酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。特に、ポリエステル系接着剤粉末とポリカ−ボネ−ト系2液型ポリウレタンの混合物は耐洗濯性が良好で好ましい。
ホットメルト性接着剤の融点は50〜130℃、特に50〜110℃が好ましい。融点が50℃未満であると、乾燥後のフイルム表面が粘着性をもち加工性が低下する傾向があり、130℃を超えると熱接着時の流動性が低下し接着力が低くなる傾向がある。また、接着剤からなる接着テ−プの厚さは20〜200μmが好ましい。テ−プ厚さが20μm未満であると接着力が不十分である傾向があり、テ−プ厚さが200μmを超えたり、編織物の厚さの1/2を超えたりすると、溶着部が嵩高で風合いが硬くなる傾向がある。
本考案おむつカバーは、股当て部と液漏れ防止カウスとで構成されるおむつから漏れた排泄物を貯めるダム部において、接着剤による溶着接合部の開口部が、おむつカバーの生地表面側(外側)に開放されていることによって、従来のおむつカバー裏面側に溶着接合部の開口部が開放されているおむつカバーのように、おむつから漏れた排泄物が溶着接合部に浸入することはなくなり、おむつカバーは洗濯によって衛生的に保管できるようになった。その結果、おむつカバー着用者が皮膚疾患や細菌感染を起こすことがなくなり、繰り返し洗濯しても衛生的なおむつカバーを提供することができるようになった。
また、股当て部と液漏れ防止カウスが同じ生地材料からなるおむつカバーは、股当て部をおむつカバーの生地表面側(外側)に折り曲げられ易くなるとともに、接合部や縁端部の嵩高性を低下させることができる。更に、股当て部と液漏れ防止カウスが異なる生地材料からなるおむつカバーは、生地の伸縮性が異なることによって肌だわりも異なり、着用時の感触が良く股ずれ等の皮膚疾患の発生を防止することができる。
また、股当て部と液漏れ防止カウスが同じ生地材料からなるおむつカバーは、股当て部をおむつカバーの生地表面側(外側)に折り曲げられ易くなるとともに、接合部や縁端部の嵩高性を低下させることができる。更に、股当て部と液漏れ防止カウスが異なる生地材料からなるおむつカバーは、生地の伸縮性が異なることによって肌だわりも異なり、着用時の感触が良く股ずれ等の皮膚疾患の発生を防止することができる。
以下、図面により本考案の一例を説明する。
図1は本考案の一例を示すおむつカバーの内側平面図である。おむつカバー1は展開状態において全体がほぼT字状を呈しており、その本体部10は、人体の腰および胴を覆う本体部10において上方に位置する胴廻り部2と、胴廻り部2の下方に一体に隣接し、人体の股間領域を覆う股当て部3と、股当て部3の下方に一体に隣接し折り返して人体の股間から下腹部、腰部を覆う前当て部4とからなる構造をしている。これらの各部には厳密な領域区分はない。胴廻り部2は、両側方に向かってそれぞれ翼状に延びおむつを抑える抑え部7、8が設けられている。また、前当て部4の下部には抑え部7、8と装着する固定部9が設けられ、その両側端には固定手段として複数対のベルベット式フアスナ−11、12が配設され、抑え部7、8の外面に設けられたフアスナ−(図示せず)で固定するようになっている。抑え部8の内側にベルベット式フアスナ−13を設けた場合、抑え部7の外側にベルベット式フアスナ−(図示せず)が設けられて胴または腰でおむつを抑え固定するようになっている。
図1は本考案の一例を示すおむつカバーの内側平面図である。おむつカバー1は展開状態において全体がほぼT字状を呈しており、その本体部10は、人体の腰および胴を覆う本体部10において上方に位置する胴廻り部2と、胴廻り部2の下方に一体に隣接し、人体の股間領域を覆う股当て部3と、股当て部3の下方に一体に隣接し折り返して人体の股間から下腹部、腰部を覆う前当て部4とからなる構造をしている。これらの各部には厳密な領域区分はない。胴廻り部2は、両側方に向かってそれぞれ翼状に延びおむつを抑える抑え部7、8が設けられている。また、前当て部4の下部には抑え部7、8と装着する固定部9が設けられ、その両側端には固定手段として複数対のベルベット式フアスナ−11、12が配設され、抑え部7、8の外面に設けられたフアスナ−(図示せず)で固定するようになっている。抑え部8の内側にベルベット式フアスナ−13を設けた場合、抑え部7の外側にベルベット式フアスナ−(図示せず)が設けられて胴または腰でおむつを抑え固定するようになっている。
本体部10の両端には、股廻りを締めつける伸縮性生地からなる液漏れ防止カウス5、6が設けられている。液漏れ防止カウス5、6は、図2に示す溶着接合部21,22を介して本体部10と連設されている。液漏れ防止カウス5、6は、二重壁になっている。図1では内壁だけが図示されていて外壁は内壁に隠れてみえない。外壁と内壁の上端は重ねられて抑え部7、8の34,35で逢着され、下端は固定部9の36,37で逢着される。また、図1では液漏れ防止カウス5、6は、抑え部7、8から固定部9にまで延びて本体部10の両端に形成されているが、本体部10の両端が曲線を描くような形状を呈している場合には、液漏れ防止カウス5、6は胴廻り部2と前当て部4には設けられず、股当て部3の両端にだけ設けられる。
図2は、図1のおむつカバーのX-X断面図である。図2において、股当て部3より上部はおむつカバーの裏面側(内側)20を示し、股当て部3より下部はおむつカバーの表面側(外側)を示す。股当て部3と液漏れ防止カウス5、6は同じ生地材料からなり、股当て部3の生地が表面側に折り曲げられ、更に元方向に外側に折り返されて形成された空間にゴム紐14、15と接着テープ16、17を夫々配置し、加熱加圧して接着テープ16、17を溶着し溶着接合部18、19が形成され、内壁21、22となる。溶着接合部18、19から延びた生地は、再度折り曲げられ、その端部は折り返されて形成された生地箇所の内面にゴム紐23、24と接着テープ25、26が夫々配置され、加熱加圧して接着テープ25、26を溶着し縁端部27、28が形成され外壁29、30となる。図2では、縁端部27、28の開口部はおむつカバーの表面側に形成されているが、おむつカバーの裏面側に形成されていてもよい。
液漏れ防止カウス5、6が、内壁21、22と外壁29、30の二重壁になっていることにより股当て部3に設置されたおむつから漏れた排泄物はダム部33に滞留する。ダム部33には図5の従来のおむつカバーのダム部53に示すような溶着接合部の開口部52がないので、おむつから漏れた排泄物が溶着接合部の開口部31、32に浸入することはない。本考案のおむつカバーにおいては、縁端部の一部、例えば抑え部および前当て部の縁端部はミシン縫製等の縫着でされていてもよい。更に、部品生地同士の接合においても、抑え部7、8と本体部10との接合等、おむつカバーの機能に支障をきたさない箇所の接合は、縫着であっても本考案の範囲に含まれる。
図3は、本考案の他の一例を示すおむつカバーの股当て部と液漏れ防止カウスの断面図である。図3において、股当て部61より上部はおむつカバーの裏面側(内側)60を示し、股当て部61より下部はおむつカバーの表面側(外側)を示す。股当て部61と液漏れ防止カウス62は同じ生地材料からなり、股当て部61の生地が裏面側60に折り曲げられ、更に元方向に折り返されて形成された空間の折曲箇所にゴム紐73を設けて外壁63が形成される。次に、外壁63はおむつカバーの表面側に折り曲げられて形成された空間にゴム紐64と接着テープ65を夫々配置し、加熱加圧して接着テープを溶着し溶着接合部66が形成される。溶着接合部66から延びた生地の端部が折り返され形成された生地箇所の内面にゴム紐68と接着テープ69が夫々配置され、加熱加圧して接着テープ69を溶着し縁端部70が形成され内壁67となる。液漏れ防止カウス62が、内壁67と外壁63の二重壁になっていることにより股当て部61に設置されたおむつから漏れた排泄物はダム部71に滞留する。ダム部71には溶着接合部66の開口部72がないので、おむつから漏れた排泄物は溶着接合部66に浸入することはない。図3では、縁端部70の開口部はおむつカバーの裏面側に形成されているが、おむつカバーの表面側に形成されていても本考案の範囲に含まれる。
図4は、本考案の他の一例を示すおむつカバーの股当て部と液漏れ防止カウスの断面図である。図4において、股当て部81より上部はおむつカバーの裏面側(内側)80を示し、股当て部81より下部はおむつカバーの表面側(外側)を示す。股当て部81と液漏れ防止カウス82は異なる生地材料からなり、股当て部81の生地が裏面側80に折り曲げられ、その端部が折り返され形成された生地箇所の内面にゴム紐83と接着テープ84が夫々配置され、加熱加圧して接着テープ84を溶着し縁端部85が形成され内壁86となる。内壁86の表面側に内壁86と異なる生地材料87を接着テープ88を挟んで溶着し、生地材料87の端部を折り返してその内面にゴム紐89と接着テープ90が夫々配置され、加熱加圧して接着テープ90を溶着し縁端部91が形成され外壁92となる。液漏れ防止カウス82が、内壁86と外壁92の二重壁になっていることにより股当て部81に設置されたおむつから漏れた排泄物はダム部93に滞留する。ダム部93には溶着接合部の開口部がないので、おむつから漏れた排泄物は溶着接合部に浸入することはない。図4において、股当て部81と外壁92は異なる生地材料を使用したが、同じ生地材料からなっていてもよい。
1 おむつカバー
10 本体部
2 胴廻り部
3、41、61、81 股当て部
4 前当て部
5、6、42、62、82 液漏れ防止カウス
7、8 抑え部
11、12、13 フアスナ−
27,28,51,70,85,91 縁端部
16,17,25,26、45,48、 接着テープ
65、69、84,88,90
14,15,23,24、44,51、 ゴム紐
64,68,83,89
33,53,71,93 ダム部
10 本体部
2 胴廻り部
3、41、61、81 股当て部
4 前当て部
5、6、42、62、82 液漏れ防止カウス
7、8 抑え部
11、12、13 フアスナ−
27,28,51,70,85,91 縁端部
16,17,25,26、45,48、 接着テープ
65、69、84,88,90
14,15,23,24、44,51、 ゴム紐
64,68,83,89
33,53,71,93 ダム部
Claims (4)
- おむつを収容する本体部と、該本体部の上方に位置し両側に向かってそれぞれ延びおむつを抑える抑え部を有する胴廻り部と、該胴廻り部の下方に隣接し左右両側に液漏れ防止カフスを有する股当て部と、該股当て部の下方に隣接した前当て部とからなるおむつカバーにおいて、前記液漏れ防止カフスは溶着接合部によって二重壁が形成され、該溶着接合部の開口部がおむつカバーの表面側に形成されてなるおむつカバー。
- 前記股当て部と前記液漏れ防止カフスが同じ生地材料からなる請求項1記載のおむつカバー。
- 前記股当て部と前記液漏れ防止カフスが同じ一層の生地材料からなる請求項1または2記載のおむつカバー。
- 前記液漏れ防止カフスが、前記股当て部の左右両側でおむつカバーの表面側に布地を溶着して二重股が形成されてなる請求項1記載のおむつカバー。
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