JP3108977B2 - 建築物の断熱施工方法 - Google Patents

建築物の断熱施工方法

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JP3108977B2 JP10680994A JP10680994A JP3108977B2 JP 3108977 B2 JP3108977 B2 JP 3108977B2 JP 10680994 A JP10680994 A JP 10680994A JP 10680994 A JP10680994 A JP 10680994A JP 3108977 B2 JP3108977 B2 JP 3108977B2
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洋一 青
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の断熱施工方
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の壁、床、天井等に断熱材
を設けるには、建築途中において、内壁と外壁との間、
床板の下面、天井板の上面等に、グラスウール、断熱ボ
ード等を貼設するのが一般的である。
【0003】断熱ボードには、合成樹脂製発泡体等を用
いたものもある。また、近年、断熱材を、現場で直接建
築物にスプレーにより吹付けて施工する方法も知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の既存の断熱材を
建築物に単に貼設するだけの方法では、柱と柱の間等に
隙間なく断熱材を配設するのが難しく、わずかでも隙間
が残ると、そこから通気して断熱効果が低下するおそれ
があり、また発泡体等の断熱材は、体積が大で運搬に不
便であり、さらに現場での断熱材の切断時に粉じんや切
り屑が出る等の問題点がある。
【0005】断熱材をスプレーで吹付ける方法では、断
熱材が飛散して、望ましくない部分に付着するおそれが
強く、場合によっては、風等により吹かれて、近くに停
車している車の屋根やフロントガラスに付着して問題と
なることもあり、また断熱材が柱等の木材の表面の目地
に詰って木材の呼吸作用が損なわれ、耐久性が悪くなる
等の問題点がある。
【0006】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、施工が簡単で、かつ気密性に優れ、断
熱材の運搬等に便利な建築物の断熱施工方法を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、建築用素材の表面に、電磁
波を反射する反射板及び熱発泡性断熱材を予め一体的に
形成しておき、その建築用素材を用いて建築物を建築す
る際の建築作業途中又は作業完了後に、前記断熱材を
前記反射板と反対側の面から高周波加熱手段によって
熱することにより発泡させることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、建築物の建築作業
途中において、建築用素材の表面に、電磁波を反射する
反射板及び熱発泡性断熱材を付設し、その後の建築作業
途中又は作業完了後に、前記断熱材を、前記反射板と反
対側の面から高周波加熱手段によって加熱することによ
り発泡させることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、建築用素材の表面
に、ポリマー状の熱発泡性断熱材を塗布することを特徴
としている。
【0010】
【作用】建築物の壁体内、床下板の上面、屋根板の内面
等に、それらの建築用素材の表面に熱発泡性断熱材を予
め一体的に形成しておくか、又はそれらの建築用素材の
組立て作業の前後に、熱発泡性断熱材を付設し、その後
の建築作業途中又は作業完了後に、断熱材を高周波加熱
手段により加熱すると、断熱材が発泡して膨張し、柱と
柱の間等を気密に閉塞し、断熱性が向上する。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
及び図2は、本発明の断熱施工方法の一実施要領を示
す。
【0012】本発明によると、図1に示すように、外壁
(1)形成用の板材(1a)の内面、もしくは内壁(2)の外面
のいずれか一方又は両方(実施例では外壁(1)の内面の
み)に、電磁波を反射する性質を有する例えば鉄又はス
テンレス等の金属箔(7)を貼設し、さらにその表面に、
例えば80℃程度の設定温度に達すると、発泡して膨張す
るようにした熱発泡性断熱材(以下単に断熱材という)
(3)を貼設又は塗布しておき、その外壁(1)を、従来と
同様にして、柱(4)及び間柱(5)等の外側面に張設す
る。
【0013】なお、外壁(1)及び内壁(2)は、木製板、
合板、化粧板、軽量気泡コンクリートパネル、サイディ
ングボード等の公知の建築用板材とすることができ、
の板材(1a)への金属箔(7)及び断熱材(3)の固着方法
は、貼着、塗着、くぎ止め、その他の方法とすることが
できる。
【0014】また、外壁(1)(又は内壁(2))のみを柱
(4)及び間柱(5)に固着した後、その内側に金属箔(7)
及び断熱材(3)をくぎ止めその他の方法により貼着する
か、又はポリマー状とした断熱材(3)を塗布してもよ
い。
【0015】床下板の上面及び屋根板の内面にも上記と
同様の金属箔(7)及び断熱材(3)を、予め、又はそれら
の板を張り付けた後に貼着するのがよい。
【0016】また、窓枠周囲やその他の隙間が形成され
た部分には、必要に応じて、ひも状とした断熱材(3)を
挾み込んだり、適宜くぎ止め等するのがよい。
【0017】柱(4)等に外壁(1)を張設した後、内壁
(2)の張設前に、すなわち建築物の外周工事完了後に、
建築物内に、図4及び図5に示すように、高周波加熱装
置(8)における高周波発信器(8a)を、断熱材(3)におけ
る金属箔(7)と反対側の面と対峙するようにして配置
し、この高周波発信器(8a)より発生する高周波の電磁波
により、断熱材(3)を加熱して、発泡させる。
【0018】高周波加熱装置(8)は、車輪(9)を備える
台車(10)に立設した1対のマスト(11)に、昇降自在に装
着し、台車(10)を床に沿って移動させたり、マスト(11)
に沿って昇降させたりすることにより、壁面全体を順次
加熱できるようにするのがよい。
【0019】この高周波加熱により、各部の断熱材(3)
が設定温度まで加熱されると、断熱材(3)は、例えば図
2に示すように発泡して膨張する。
【0020】このとき、断熱材(3)は、例えば図2に示
すように、外壁(1)と柱(4)及び間柱(5)との間に挾み
込まれた部分及び図3(A)に示すようなくぎ(6)止め部
分等においては膨張が阻止され、圧密状態となって残
り、その周囲の片面又は両面が開放されている部分にお
いて膨張し、図3(B)に示すように、膨張した部分によ
ってくぎ(6)の頭部(6a)が包み込まれる。
【0021】また、柱(4)や窓枠の周囲において、それ
らと断熱材(3)の縁との間に隙間がある場合、その隙間
は、その隙間に近接した断熱材(3)の部分の膨張により
閉塞 される。
【0022】床下板の上面や屋根板の内面に貼設された
断熱材(3)も建築物内に配置した高周波加熱装置(8)に
より加熱されて発泡する。
【0023】さらに窓枠周囲、その他の隙間に挾み込ま
れたひも状の断熱材も発泡して膨張し、それらの隙間を
密閉する。
【0024】したがって、各部の断熱材(3)が発泡して
膨張することにより、気密性が向上するとともに断熱
性、保温性が増大する。
【0025】なお、高周波加熱装置(8)を配置しにくい
場所においては、必要に応じて、熱風発生装置に接続し
た可撓性のホース、又は手持ち式のドライヤ等により局
部的に加熱して発泡させるのがよい。
【0026】また、建築作業の途中において、金属箔
(7)及び断熱材(3)を貼着した直後に、加熱手段によ
り、断熱材(3)を加熱して発泡させ、引き続き他の建築
作業を行なうようにしてもよい。
【0027】その後、柱(4)及び間柱(5)の内面に、内
壁(2)を従来と同様にして張設する。
【0028】断熱材(3)を製造するには、発泡を開始す
る設定温度が比較的低くなるように、例えば約70〜120
℃となるように、公知の熱可塑性合成樹脂材料をベース
にして、可塑剤、発泡剤、発砲促進剤、安定剤、難燃
剤、帯電防止剤等を含めたポリマーブレンドを作り、そ
れをシート状、ひも状又は板状に成形して形成するのが
よい。
【0029】また、そのようにして成形したシート又は
板を、上述したような公知の建築用板材の片面又は両面
に、金属箔(7)を介して貼着するか、上記ポリマーを直
接塗着して、断熱用ボードとして使用してもよい。
【0030】この場合に、建築用板材として、既に発泡
させた合成樹脂製発泡体を用いて、既発泡層と未発泡層
との間に金属箔(7)を介在させた多層状の断熱材として
もよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏す
ることができる。 (a) 建築物の壁体内、床下板の上面、屋根板の内面等
に、それらの建築用素材の表面に、金属箔を介して熱発
泡性断熱材を予め一体的に形成しておくか、又はそれら
の建築用素材の組立て作業の前後に、金属箔及び熱発泡
性断熱材を付設し、その後の建築作業途中又は作業完了
後に、断熱材を高周波加熱装置により加熱することによ
り、断熱材が発泡して膨張し、断熱材の周囲の隙間を閉
塞し、気密性、断熱性及び保温性を向上させることがで
きる
【0032】(b) 施工現場への搬送時には、断熱材の
体積を著しく小とすることができるので、運搬に便利で
ある
【0033】(c) 断熱材は、加熱後に膨張して隙間を
閉塞する作用があるので、切断時に寸法精度を気にする
必要がなく、また建築物への貼設作業時にも取付位置精
度に拘る必要がないので、施工が熟練を要することなく
楽に行なえる
【0034】(d) 断熱材の切断時に粉じんや切り屑が
出るおそれが少ない
【0035】(e) 断熱材をスプレーで噴射した場合の
ように、断熱材が飛散して望ましくない部分に付着する
等のおそれはなく、また断熱材は発泡により膨張して柱
等に密着はするが、吹付けのように木材の目地にまで侵
入することはなく、木材の呼吸作用を妨げることはな
い。したがって木材の耐久性を損ねることはない
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱施工方法の一実施要領を示す建築
物の外壁部分の概略横断平面図である。
【図2】断熱材を加熱発泡させた後、内壁を張設した状
態を示す図1と同様の部分の概略横断平面図である。
【図3】断熱材のくぎ止め部分を示すもので、(A)は加
熱前の、(B)は加熱後の状態の拡大断面図である。
【図4】本発明の断熱施工方法において、加熱手段とし
て高周波加熱手段を用いる場合の実施要領を示す建築物
の外壁部分の概略横断平面図である。
【図5】同じく、概略縦断側面図である。
【符号の説明】
(1)外壁 (2)内壁 (3)熱発泡性断熱材 (4)柱 (5)間柱 (6)くぎ (6a)頭部 (7)金属箔 (8)高周波加熱装置 (8a)高周波発信器 (9)車輪 (10)台車 (11)マスト

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築用素材の表面に、電磁波を反射する
    反射板及び熱発泡性断熱材を予め一体的に形成してお
    き、その建築用素材を用いて建築物を建築する際の建築
    作業途中又は作業完了後に、前記断熱材を、前記反射板
    と反対側の面から高周波加熱手段によって加熱すること
    により発泡させることを特徴とする建築物の断熱施工方
    法。
  2. 【請求項2】 建築物の建築作業途中において、建築用
    素材の表面に、電磁波を反射する反射板及び熱発泡性断
    熱材を付設し、その後の建築作業途中又は作業完了後
    に、前記断熱材を、前記反射板と反対側の面から高周波
    加熱手段によって加熱することにより発泡させることを
    特徴とする建築物の断熱施工方法。
  3. 【請求項3】 建築用素材の表面に、ポリマー状の熱発
    泡性断熱材を塗布することを特徴とする請求項2記載の
    建築物の断熱施工方法。
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