JP3108626U - テント構造物用光触媒シート接合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱可塑性樹脂層2とその全面に形成された光触媒層6とを有する複数のシート1a,1bの接合体であって、その重ね合わせ接合界面に含まれる光触媒層が分断されており、この分断片の間隙を介して、互に対向する熱可塑性樹脂層が溶融圧着接合されており、前記接合部8a,8bに連続して幅0.2〜2.0mmの非圧着接合端部10a,10bが設けられ、この端部に、接合部からはみ出した熱可塑性樹脂の一部分が融着一体化して前記接合部に連続する突出部11a,11bが形成されている。
【選択図】 図3
Description
熱可塑性樹脂層と、その全面上に形成された光触媒層とを有する複数の熱可塑性樹脂シートの接合体であって、互に隣り合う1対のシートの互に対向する縁端部が、所定の幅をもって重ね合わせられ、この重ね合わされた縁端部において、その端末部に、前記縁端部の長手方向に沿って伸びる0.2〜2.0mm幅の非圧着接合端部を残して、互に熱溶融圧着された接合部が形成されていて、前記接合部の接合界面に位置する光触媒層は、それをはさんで互に対向する2層の熱可塑性樹脂層の間で、海−島状に分断されていて、前記2層の熱可塑性樹脂層は、前記光触媒層の分断間隙(海)を介して互に融着しており、前記溶融した熱可塑性樹脂の一部分が、前記非圧着接合端部と、それに対向するシートとの間隙にはみ出して、前記非圧着接合端部に融着一体化し、それによって前記接合部に連続する突出部が形成されていることを特徴とするものである。
本考案のテント構造物用光触媒シート接合体において、前記接合部中の、前記熱可塑性樹脂層上に形成されている光触媒層の表面に、接合前にマークされた面積表示域の面積が、接合後に、150〜200%の面積変化率で増大していることが好ましい。
本考案のテント構造物用光触媒シート接合体において、前記シートが繊維布帛基布層と、その両面に形成されたポリ塩化ビニル樹脂被覆層を有し、その一面以上に光触媒層が設けられていることが好ましい。
本考案に使用されるテント構造物用光触媒シートの好ましい一例を説明する。本考案に使用するテント構造物用光触媒シートは、厚さ0.3〜2.0mm、幅が50〜300cmであることが好ましく、繊維布帛基布の表裏両面に軟質ポリ塩化ビニル樹脂による50〜500μm厚さの熱可塑性樹脂層が設けられ、この表・裏熱可塑性樹脂層の少なくとも一層の表面に光触媒層が形成されている。熱可塑性樹脂層と光触媒層との間には接着層が設けられてもよく、熱可塑性樹脂として、可塑剤含有ポリ塩化ビニル系樹脂が用いられたときには、必要に応じて接着層とこのポリ塩化ビニル系樹脂層との間に可塑剤移行防止層が設けられていてもよい。
基布用繊維布帛は、例えば、ポリエステル(PET)繊維、ポリアミド繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等の繊維糸条(フィラメント、または紡績糸)を経糸、および又は緯糸として織編された織物、特に平織物から選ばれることが好ましい。例えば軟質ポリ塩化ビニル樹脂による熱可塑性樹脂層は、ペースト塩ビ組成物の含浸、塗工〜ゲル化処理による形成、またはストレート塩ビ組成物の熱混練〜圧延によるフィルムの貼着、またはこれらの併用により形成される。熱可塑性樹脂層にフタル酸エステル系可塑剤などの液状可塑剤が含まれるときは、熱可塑性樹脂層表面に可塑剤移行防止層を設けることが好ましく、可塑剤移行防止層を形成する材料としては、可塑剤に高い非相溶性を有する熱可塑性樹脂膜であれば特に限定はないが、好ましくはアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂などから選ばれ、その厚さは3〜50μm程度であることが好ましい。光触媒層は、好ましくは酸化チタン(TiO2)、過酸化チタン(ペルオキソチタン酸)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化錫(SnO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、酸化タングステン(WO3)、酸化ビスマス(Bi2O3)、酸化鉄(Fe2O3)などの光触媒微粒子を最大75重量%含む金属酸化物ゲルもしくは金属水酸化物ゲル溶液の塗布・乾燥により形成される。光触媒層は、熱可塑性樹脂層、又はその上に形成された可塑剤移行防止層、又はさらにその上に設けられた接着層上に、0.1μm以上5μm以下の厚さに形成された塗膜であることが好ましい。接着層は、アクリル−シリコン樹脂、エポキシ−シリコン樹脂等のシリコン変性樹脂、ポリシロキサン含有樹脂、コロイダルシリカ含有樹脂などを含むことが好ましく、その厚さは0.1μm以上5μm以下であることが好ましい。
本考案のテント構造物用光触媒シート接合体7は図2−(a)及び(b)に示されているように、光触媒シート1a及び1bを、その縁端部9a,9bにおいて、光触媒層6を削り取ることなく重ね合わせ、この重ね合わせ縁端部9a,9bからそれぞれの端部10a,10b(幅:0.2〜2.0mm)を非圧着接合端部として残して、幅5〜20mmの接合部8a,8bに熱溶融圧着接合を施す。この接合は高周波溶着、または熱板溶着により行うことができる。得られる光触媒シート接合体(7)の接合部界面に、シート1bの光触媒層6bが含まれている。図3は本考案の接合体の接合状況を示す説明図であって、光触媒層6bに接触しているシート1aの熱可塑性樹脂層2a、及びシート1bの熱可塑性樹脂層2bは、それぞれ、接合部8a,8bにおいて加圧下に溶融されたとき、その一部分は流動し、非圧着端部10a,10b側にはみ出して、はみ出し樹脂部分15a,15bを形成するから、熱可塑性樹脂層の溶融表面積が拡大され、このためそれに接触している光触媒層6bは海−島状に分断され、この光触媒層の分断隙間を介して、互に対向している熱可塑性樹脂層2a,2bが、互に融着合体する。この溶融圧着により、端部10a,10bと、対向するシート1b,1aとの間の隙間にはみ出した熱可塑性樹脂2a,2bの部分15a,15bが、前記非圧着端部10a,10bに溶着一体化して、縁端部同士による接合部8a,8bに連続した突出部11a,11bを形成する。
本考案のテント構造物用光触媒シート接合体の各光触媒シートが、図1に示されているように熱可塑性樹脂層2上に、可塑剤移行防止層4及び接着層5を有する場合、接着層5は、光触媒層6とともに分断されて、海−島状分断片を形成し、可塑剤移行防止層4は、熱可塑性樹脂層2とともに、分断片の隙間(海)を介して互に融着連続する連続相を形成する。
また、この場合、接合部の表面に露出している光触媒層は、溶融圧着接合において、接合金型の加圧面に密着しているから、分断されることはなく、或は少なく、実用上十分な光触媒作用を発揮することができる。
2,2a,2b 熱可塑性樹脂層
3 繊維布帛基布
4 可塑剤移行防止層
5 接着層
6,6a,6b 光触媒層
7 接合体
8,8a,8b 接合部
9a,9b 重ね合わされた縁端部
10,10a,10b 非圧着接合端部
11a,11b 突出部
12a 接合前の表示域
12b 接合後の表示域
13 光触媒層の島状分断片
14 熱可塑性樹脂の海状連続相
15a,15b 熱可塑性樹脂の接合部からはみ出した部分
Claims (3)
- 熱可塑性樹脂層2と、その全面上に形成された光触媒層6とを有する複数の熱可塑性樹脂シートの接合体であって、互に隣り合う1対のシート1a,1bの互に対向する縁端部9a,9bが、所定の幅をもって重ね合わせられ、この重ね合わされた縁端部において、その端末部に、前記縁端部の長手方向に沿って伸びる0.2〜2.0mm幅の非圧着接合端部10a,10bを残して、互に熱溶融圧着された接合部8a,8bが形成されていて、前記接合部の接合界面に位置する光触媒層は、それをはさんで互に対向する2層の熱可塑性樹脂層の間で、海−島状に分断されていて、前記2層の熱可塑性樹脂層は、前記光触媒層の分断間隙(海)を介して互に融着しており、前記溶融した熱可塑性樹脂の一部分15a,15bが、前記非圧着接合端部と、それに対向するシートとの間隙にはみ出して、前記非圧着接合端部に融着一体化し、それによって前記接合部に連続する突出部11a,11bが形成されていることを特徴とするテント構造物用光触媒シート接合体。
- 前記接合部中の、前記熱可塑性樹脂層上に形成されている光触媒層の表面に、接合前にマークされた面積表示域12aの面積が、接合後に、150〜200%の面積変化率で増大している、請求項1に記載のテント構造物用光触媒シート接合体。
- 前記シートが、繊維布帛基布層3と、その両面に形成されたポリ塩化ビニル樹脂被覆層を有し、その1層又は両層上に光触媒層が設けられている、請求項1に記載のテント構造物用光触媒シート接合体。
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