JP2008281593A - のぼり旗のチチおよびその取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】のぼり旗の縁部に取り付けたチチが透視できることでのぼり旗としての機能を向上すると共に、チチの取り付けが簡単且つ確実に行えるようにする。
【解決手段】チチを構成するループ形成材1を、透視性を有するホットメルトフィルムによって形成する。ループ形成材1は、旗竿Qの挿入用支持環部2と、2枚一対の旗取付部3a、3bとを備える。また、透視性を有するホットメルトフィルムによって形成してなるループ形成材1の一対の旗取付部3a、3bでのぼり旗Pの縁部を挟持し、その上から旗取付部3a、3b同士の重なり部分を加熱溶着することでチチの取り付けが簡単且つ確実に行えるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】チチを構成するループ形成材1を、透視性を有するホットメルトフィルムによって形成する。ループ形成材1は、旗竿Qの挿入用支持環部2と、2枚一対の旗取付部3a、3bとを備える。また、透視性を有するホットメルトフィルムによって形成してなるループ形成材1の一対の旗取付部3a、3bでのぼり旗Pの縁部を挟持し、その上から旗取付部3a、3b同士の重なり部分を加熱溶着することでチチの取り付けが簡単且つ確実に行えるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種の商店、あるいは街頭での広告宣伝等として使用されるのぼり旗の縁部に取り付けられ、旗竿等の支持材に対して当該のぼり旗を連結するためのループ形成材によるのぼり旗のチチおよびその取付方法に関する。
従来、帯状の綿布等によって形成されたループ形成材によるチチの片面の両端部に例えば剥離紙付きの粘着面を設け、この剥離紙を剥がしてから、のぼり旗の側縁部および上縁部をこのチチ両端の粘着面で挟み込むようにして取り付けられる。
しかし、このようなループ形成材によるチチは綿布等によって形成されているため透視性を有していない。このため、それが使用されたのぼり旗のうち、チチが取り付けられた部分は看者が視認することができないものとなり、のぼり旗としての機能が損なわれてしまう。
このため、従来では、特許文献1に開示されているように、ループ形成材は、合成樹脂のフィルム又はシートによって形成し、その全体が透視性(全光線透過率40%以上の光透過性)を有してなるものとしている。
このループ形成材を構成する合成樹脂としては、特にポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂などが好ましく、さらに望ましくはポリエチレン系樹脂が環境面やコスト面などの点から好適に用いられるものとしている。
そして、ループ形成材の取付部は、縫い付け糸による縫い付け、少なくとも固化後に透視性を有する接着剤による接着、透視性を有する両面粘着テープによる接着、又は、予め設けられた合成樹脂層による熱溶着等によって、旗の側縁部及び/又は上縁部に対して取り付けられる。
特開2004−4295号公報
しかしながら、従来の特許文献1に記載された技術においては、ループ形成材の取付部は、縫い付け糸による縫い付け、透視性を有する接着剤による接着、透視性を有する両面粘着テープによる接着等によってのぼり旗の縁部に取り付けられるのであるが、縫い付け糸を使用する場合は取付作業が非常に面倒であり、透視性を有する接着剤を使用する場合は取付面が汚れて見栄えが悪くなる。また、透視性を有する両面粘着テープを使用する場合は、その粘着力が弱いためにのぼり旗の縁部から簡単に外れてしまう問題がある。
また、予め設けられた合成樹脂層の熱溶着等によって取り付ける場合、特許文献1には溶融特性のある具体的な合成樹脂が開示されていない。特にホットメルト接着剤と称する熱融着性のある合成樹脂性接着剤を使用するという技術が未だ行われてはいない。
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、のぼり旗の縁部においてチチが取り付けられた部分を含む全体が透視できるようにすることで、のぼり旗としての機能を向上させると共に、のぼり旗の縁部に対するチチの取り付けが簡単且つ確実に行われ、またチチ取り付け部分の見た目も綺麗なものとなってのぼり旗全体の外観を損なわないようにしたのぼり旗のチチおよびその取付方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、のぼり旗の縁部に取り付けられ、旗竿に対して当該のぼり旗を連結するためのループ形成材によるのぼり旗のチチであって、該チチを構成するループ形成材を、加熱圧着によって融着可能な透視性を有するホットメルトフィルムによって形成してなることを特徴とする。
のぼり旗の縁部に取り付けられ、旗竿に対して当該のぼり旗を連結するためのループ形成材によるのぼり旗のチチであって、該チチを構成するループ形成材を、加熱圧着によって融着し透視性を現出可能としたラミネートによるホットメルトフィルムによって形成してなることを特徴とする。
のぼり旗の縁部に取り付けられ、旗竿に対して当該のぼり旗を連結するためのループ形成材によるのぼり旗のチチであって、該チチを構成するループ形成材を通常の合成樹脂によるフィルムシート素材で形成し、この両端に形成された旗取付部の内面に、加熱圧着によって融着し透視性を現出可能としたホットメルト接着剤層を介して剥離シートを貼着してなることを特徴とする。
前記ループ形成材は、旗竿の挿入用支持環部と、2枚一対の旗取付部とを備えてなる。
のぼり旗の縁部に取り付けられ、旗竿に対して当該のぼり旗を連結するためのループ形成材によるのぼり旗のチチの取付方法であって、透視性を有するホットメルトフィルムもしくはラミネートによるホットメルトフィルムによって形成してなるループ形成材の一対の旗取付部でのぼり旗の縁部を挟持し、その上から旗取付部同士の重なり部分を加熱融着することを特徴とする。
本発明によれば、のぼり旗の縁部においてチチが取り付けられた部分を含む全体が透視できるようにすることでのぼり旗としての機能を向上させることができる。
すなわち、のぼり旗の印刷面がチチの取付け部分によって看えなくなるのを防止しえると共に、旗竿に対してのぼり旗全体があたかも浮いているように看えるものとなり、従来品とは異なる外観(美観)を呈する。また、のぼり旗の縁部に対するチチの取り付けが簡単且つ確実に行われ、しかもチチ取り付け部分の見た目も綺麗なものとなってのぼり旗全体の外観を損なわないようにすることができる。
すなわち、のぼり旗の印刷面がチチの取付け部分によって看えなくなるのを防止しえると共に、旗竿に対してのぼり旗全体があたかも浮いているように看えるものとなり、従来品とは異なる外観(美観)を呈する。また、のぼり旗の縁部に対するチチの取り付けが簡単且つ確実に行われ、しかもチチ取り付け部分の見た目も綺麗なものとなってのぼり旗全体の外観を損なわないようにすることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明する。
本発明に係るのぼり旗のチチは、図1に示すように、のぼり旗Pの側縁部および上縁部における複数箇所に取り付けられることで旗竿Qに対して当該のぼり旗Pを連結可能としたループ形成材1によって構成されており、該ループ形成材1は、加熱圧着によって融着可能な透視性を有するホットメルトフィルムによって形成されている。
本発明に係るのぼり旗のチチは、図1に示すように、のぼり旗Pの側縁部および上縁部における複数箇所に取り付けられることで旗竿Qに対して当該のぼり旗Pを連結可能としたループ形成材1によって構成されており、該ループ形成材1は、加熱圧着によって融着可能な透視性を有するホットメルトフィルムによって形成されている。
このホットメルトフィルムとは、水や溶剤を全く含まない室温で固体である100%不揮発性の熱可塑性材料からなる接着性樹脂と定義されている。すなわち、素材がフィルム状の接着剤であって、熱によって溶ける(ホットメルト)性質で特に液状の接着剤を塗ることができない素材の加工等に使われる。
ホットメルトフィルムは、一般には溶剤法・熱溶融法・押出法等によって製造される。通常は押出塗布加工機とコーターとの2つの部分よりなる押出成形機によって製造される。すなわち、ホットメルト組成物を溶融ブレンドし、ペレット化した後に押出機ホッパーへ投入し、再押出してフィルム化する方法と、溶融ブレンドと押出機とを組み合わせてペレット化工程を省略した直接フィルム化する方法とがある。また、ホットメルトのフィルム化は、溶融したホットメルトをダイスから流出させてフィルム状に加工する冷却ロール法による成形方法が一般的である。この他、被着体に直接ラミネートしてフィルムを形成したり、あるいは離型紙上に塗布した後に被着体へ転写、あるいはロール状フィルムをほどいて被着体に加熱または加圧方法により転写したりする方法もある。
また、ホットメルトフィルム接着剤としては、例えばエチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリエチレン−アタクチックポリプロピレン、エチレン−アクリル酸エチルコポリマー、ポリアミド、ポリエステルなどの樹脂からなるものが知られている。通常、このホットメルトフィルム接着剤は、該フィルムと被着体を加熱等により溶融して接着または付着して種々の目的商品を得るのに用いられている。
また、ラミネートによるホットメルトフィルムは、透視性フィルムと不透視性フィルムとを合体して成形され、通常時は不透視性であるが、片面を加熱することで不透視性フィルムが溶融して透視性フィルムが露出するように構成されている。このように加工してなる透視性フィルムによって丈夫なチチのループ形成材1を作ることができる。
また、ループ形成材1は、旗竿の挿入用支持環部2と、融着ラインLを介して延設された2枚一対の旗取付部3a、3bとを備えている。すなわち、ループ形成材1の加工製造に際し、図2(a)に示すように、例えば冷却ロール法による成形によりフィルム状に加工されたホットメルトフィルムを、図2(b)に示すように長手方向に沿って筒状に丸め込み、図2(c)に示すように、丸め込んだ端部同士を水平に重ね合わせてからその内側部分を融着ラインLに沿って加熱融着して一体化しておく。そして、図2(d)に示すように、これを適当な幅にカッター等で切断すれば、融着ラインLを介して、旗竿の挿入用支持環部2と、2枚一対の旗取付部3a、3bとが連設形成される。
次に、本構成によるチチの取付方法について説明すると、図3(a)に示すように、透視性を有するホットメルトフィルムもしくはラミネートによるホットメルトフィルムによって形成してなるループ形成材1の2枚一対の旗取付部3a、3bの間にのぼり旗Pの縁部を挟持させておく。
そして、図3(b)に示すように、その上から旗取付部3a、3b同士の重なり部分を例えばアイロンR(図4に示す)等で加熱圧着することで、旗取付部3a、3b同士はのぼり旗Pの縁部に強固に融着一体化されると同時に、旗取付部3a、3bを含むループ形成材1全体が透視可能な状態となる。
また、図4には本実施の形態における他の例が示されている。
すなわち、本例では、ループ形成材1をホットメルトフィルムでない通常の合成樹脂によるフィルムシート素材で形成しておき、この両端に形成された幅広矩形面状の旗取付部3a、3bの片面に、加熱圧着によって融着し透視性を現出可能としたホットメルト接着剤層4を介して剥離シート5を貼着してなる構成としてある。
すなわち、本例では、ループ形成材1をホットメルトフィルムでない通常の合成樹脂によるフィルムシート素材で形成しておき、この両端に形成された幅広矩形面状の旗取付部3a、3bの片面に、加熱圧着によって融着し透視性を現出可能としたホットメルト接着剤層4を介して剥離シート5を貼着してなる構成としてある。
このループ形成材1をのぼり旗Pの縁部に取り付ける場合には、図4(a)に示すように、旗取付部3a、3bの片面から剥離シート5を剥がし、図4(b)に示すように、旗取付部3a、3bのホットメルト接着剤層4が互いに相対峙合するようにして、当該旗取付部3a、3bの間にのぼり旗Pの縁部を挟持しておく。
そして、その上から旗取付部3a、3b同士の重なり部分を例えばアイロンR等で加熱圧着することで、旗取付部3a、3b同士はのぼり旗Pの縁部に強固に融着一体化されると同時に、旗取付部3a、3bを含むループ形成材1全体が透視可能な状態となる。
P のぼり旗
Q 旗竿
R アイロン
L 融着ライン
1 ループ形成材
2 挿入用支持環部
3a、3b 旗取付部
4 ホットメルト接着剤層
5 剥離シート
Q 旗竿
R アイロン
L 融着ライン
1 ループ形成材
2 挿入用支持環部
3a、3b 旗取付部
4 ホットメルト接着剤層
5 剥離シート
Claims (5)
- のぼり旗の縁部に取り付けられ、旗竿に対して当該のぼり旗を連結するためのループ形成材によるのぼり旗のチチであって、該チチを構成するループ形成材を、加熱圧着によって融着可能な透視性を有するホットメルトフィルムによって形成してなることを特徴とするのぼり旗のチチ。
- のぼり旗の縁部に取り付けられ、旗竿に対して当該のぼり旗を連結するためのループ形成材によるのぼり旗のチチであって、該チチを構成するループ形成材を、加熱圧着によって融着し透視性を現出可能としたラミネートによるホットメルトフィルムによって形成してなることを特徴とするのぼり旗のチチ。
- のぼり旗の縁部に取り付けられ、旗竿に対して当該のぼり旗を連結するためのループ形成材によるのぼり旗のチチであって、該チチを構成するループ形成材を通常の合成樹脂によるフィルムシート素材で形成し、この両端に形成された旗取付部の内面に、加熱圧着によって融着し透視性を現出可能としたホットメルト接着剤層を介して剥離シートを貼着してなることを特徴とするのぼり旗のチチ。
- 前記ループ形成材は、旗竿の挿入用支持環部と、2枚一対の旗取付部とを備えてなる請求項1乃至3のいずれか記載ののぼり旗のチチ。
- のぼり旗の縁部に取り付けられ、旗竿に対して当該のぼり旗を連結するためのループ形成材によるのぼり旗のチチの取付方法であって、透視性を有するホットメルトフィルムもしくはラミネートによるホットメルトフィルムによって形成してなるループ形成材の一対の旗取付部でのぼり旗の縁部を挟持し、その上から旗取付部同士の重なり部分を加熱融着することを特徴としたのぼり旗のチチの取付方法。
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JP2007122997A JP2008281593A (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | のぼり旗のチチおよびその取付方法 |
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KR20190123856A (ko) * | 2018-04-25 | 2019-11-04 | 이만수 | 배너의 배너고리 자동고정장치 및 그 방법 |
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- 2007-05-08 JP JP2007122997A patent/JP2008281593A/ja active Pending
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