JP3108309B2 - 射出成形金型 - Google Patents
射出成形金型Info
- Publication number
- JP3108309B2 JP3108309B2 JP07033696A JP3369695A JP3108309B2 JP 3108309 B2 JP3108309 B2 JP 3108309B2 JP 07033696 A JP07033696 A JP 07033696A JP 3369695 A JP3369695 A JP 3369695A JP 3108309 B2 JP3108309 B2 JP 3108309B2
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- Japan
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- mold
- core pin
- core
- cavity surface
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【産業上の利用分野】本発明は、成形品に微細穴を形成
するための射出成形金型に関する。
するための射出成形金型に関する。
【従来の技術】成形品に微細穴を有する例えばスピーカ
前面部に使用されるカバーは、直径１ｍｍ以下の微細穴
を数百〜数千個配列した形状を有しているため、金型設
計あるいは金型加工に多くの労力をかけている。従来の
金型構造は、図５に示すように可動型３のコアー５に微
細穴の数だけ穴加工を施し、この穴にコアーピン６を挿
入後、その長さ及び先端形状が固定側キャビティ面８に
合うよう加工を施している。そのためコアーピンの加工
ミスや、加工時の破損により、微細穴の目づまり（バリ
等）等の成形不良が発生し、その都度、新しいコアーピ
ンが必要で、キャビティ面８との型合わせに多くの加工
時間と労力をかけている。尚、１は成形品、２は固定
型、４は受け板を示す。
前面部に使用されるカバーは、直径１ｍｍ以下の微細穴
を数百〜数千個配列した形状を有しているため、金型設
計あるいは金型加工に多くの労力をかけている。従来の
金型構造は、図５に示すように可動型３のコアー５に微
細穴の数だけ穴加工を施し、この穴にコアーピン６を挿
入後、その長さ及び先端形状が固定側キャビティ面８に
合うよう加工を施している。そのためコアーピンの加工
ミスや、加工時の破損により、微細穴の目づまり（バリ
等）等の成形不良が発生し、その都度、新しいコアーピ
ンが必要で、キャビティ面８との型合わせに多くの加工
時間と労力をかけている。尚、１は成形品、２は固定
型、４は受け板を示す。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述せる欠
点を解消したものであって、固定型キャビティ面８との
型合わせが簡単にできて、成形不良の少ない品質の良い
微細穴が得られる射出成形金型を提供することを課題と
する。
点を解消したものであって、固定型キャビティ面８との
型合わせが簡単にできて、成形不良の少ない品質の良い
微細穴が得られる射出成形金型を提供することを課題と
する。
【課題を解決するための手段】本発明は、成形品に微細
穴を形成せる可動型コアーに挿入されたコアーピンを、
固定型キャビティ面に当接する形状にあらかじめ記憶し
た形状記憶合金にて形成し、前記成形品を離形する際の
樹脂温度に基づいて前記コアーピンの変態点を設定し、
成形時は、前記コアーピンを溶融樹脂温度によって前記
変態点以上にして前記あらかじめ記憶させた形状に保持
させるものである。
穴を形成せる可動型コアーに挿入されたコアーピンを、
固定型キャビティ面に当接する形状にあらかじめ記憶し
た形状記憶合金にて形成し、前記成形品を離形する際の
樹脂温度に基づいて前記コアーピンの変態点を設定し、
成形時は、前記コアーピンを溶融樹脂温度によって前記
変態点以上にして前記あらかじめ記憶させた形状に保持
させるものである。
【作用】型閉め後、溶融樹脂の充填によってコアーピン
が固定型キャビティ面に当接する形状に変態し、その結
果微細穴が成形される。樹脂が冷却されると共にコアー
ピンも冷却され、離形温度（変態点）に達し、キャビテ
ィ面からコアーピンが離れる。
が固定型キャビティ面に当接する形状に変態し、その結
果微細穴が成形される。樹脂が冷却されると共にコアー
ピンも冷却され、離形温度（変態点）に達し、キャビテ
ィ面からコアーピンが離れる。
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
なお、上述した従来例と同一構成部材には同じ符号を付
して説明する。図１及至図４において、１は成形品、２
は固定型、３は可動型、４は受け板、５はコアー、６は
コアー５に挿入されたコアーピンで、成形品１に微細穴
を形成させるものである。７はキャビティ、８は固定型
キャビティ面である。コア−ピン６は形状記憶合金から
なり、図１に示すように、可動型３のコアー５に挿入さ
れ、コアー５と受け板４により挟みこまれ、先端をキャ
ビティ７内に突出させている。また、コアーピン６は、
通常時（マルテンサイト変態開始温度以下の状態）図１
のように、ピン先端はキャビティ面８とは非当接状態に
あるが、溶融樹脂が充填されはじめると溶融樹脂温度に
より変態点以上の温度（マルテンサイト変態開始温度以
上の状態）に熱せられ、あらかじめ記憶された形態、即
ち図２の如くその先端が固定型キャビティ面８に当接さ
れる状態に保持される。コアーピン６の形成において
は、成形品１を離形する際の樹脂温度（固化温度）に基
づいてマルテンサイト変態点を設定する。即ちコアーピ
ン６は、成形時の溶融樹脂温度にあっては固定型キャビ
ティ面８に当接した状態であり、樹脂が固化して離形を
開始する温度まで冷却されれば、マルテンサイト相への
変態を開始してキャビティ面８から離れるような熱特性
を持たせる。尚、このような形状記憶合金の変態特性
（形状記憶特性）については周知であるので詳細説明を
省略する。上記金型の動作は次のようになる。まず型閉
め時（図１）には、コア−ピン６は固定型キャビティ面
８とは非当接状態にある。この状態で射出成形を行う
と、コアーピン６の周囲に溶融樹脂が充填されて温度が
上昇し、マルテンサイト相からオーステナイト相へ変態
して、コアーピン６が固定型キャビティ面８に当接し、
微細穴９を成形品１に形成させる。（図２の状態） 成形品１が充分固化するまで金型が冷却されるとコアー
ピン６の温度も降下し、離形温度になると、コアーピン
６はオーステナイト相からマルテンサイト相への変態が
始まり、図３の如くキャビティ面８から離れると共にコ
アーピン６の離形方向への収縮力によりコアーピン６と
樹脂の付着がはがれる。そして図４の如く型開きが開始
されると、成形品１が固定型２のキャビティ部７から抜
け、図示していないエジェクト機構により成形品１は可
動型３から突き出される。本発明の実施例においては、
固定型キャビテイ面８は平面形状であるが、曲面形状の
場合にはコアーピン６の先端と固定型キャビティ面８と
の間に微小な間隙が生じることになるが、コアーピン６
が微細径のため成形品１の微細穴９の品質には問題がな
い。
なお、上述した従来例と同一構成部材には同じ符号を付
して説明する。図１及至図４において、１は成形品、２
は固定型、３は可動型、４は受け板、５はコアー、６は
コアー５に挿入されたコアーピンで、成形品１に微細穴
を形成させるものである。７はキャビティ、８は固定型
キャビティ面である。コア−ピン６は形状記憶合金から
なり、図１に示すように、可動型３のコアー５に挿入さ
れ、コアー５と受け板４により挟みこまれ、先端をキャ
ビティ７内に突出させている。また、コアーピン６は、
通常時（マルテンサイト変態開始温度以下の状態）図１
のように、ピン先端はキャビティ面８とは非当接状態に
あるが、溶融樹脂が充填されはじめると溶融樹脂温度に
より変態点以上の温度（マルテンサイト変態開始温度以
上の状態）に熱せられ、あらかじめ記憶された形態、即
ち図２の如くその先端が固定型キャビティ面８に当接さ
れる状態に保持される。コアーピン６の形成において
は、成形品１を離形する際の樹脂温度（固化温度）に基
づいてマルテンサイト変態点を設定する。即ちコアーピ
ン６は、成形時の溶融樹脂温度にあっては固定型キャビ
ティ面８に当接した状態であり、樹脂が固化して離形を
開始する温度まで冷却されれば、マルテンサイト相への
変態を開始してキャビティ面８から離れるような熱特性
を持たせる。尚、このような形状記憶合金の変態特性
（形状記憶特性）については周知であるので詳細説明を
省略する。上記金型の動作は次のようになる。まず型閉
め時（図１）には、コア−ピン６は固定型キャビティ面
８とは非当接状態にある。この状態で射出成形を行う
と、コアーピン６の周囲に溶融樹脂が充填されて温度が
上昇し、マルテンサイト相からオーステナイト相へ変態
して、コアーピン６が固定型キャビティ面８に当接し、
微細穴９を成形品１に形成させる。（図２の状態） 成形品１が充分固化するまで金型が冷却されるとコアー
ピン６の温度も降下し、離形温度になると、コアーピン
６はオーステナイト相からマルテンサイト相への変態が
始まり、図３の如くキャビティ面８から離れると共にコ
アーピン６の離形方向への収縮力によりコアーピン６と
樹脂の付着がはがれる。そして図４の如く型開きが開始
されると、成形品１が固定型２のキャビティ部７から抜
け、図示していないエジェクト機構により成形品１は可
動型３から突き出される。本発明の実施例においては、
固定型キャビテイ面８は平面形状であるが、曲面形状の
場合にはコアーピン６の先端と固定型キャビティ面８と
の間に微小な間隙が生じることになるが、コアーピン６
が微細径のため成形品１の微細穴９の品質には問題がな
い。
【発明の効果】このように、コアーピンに形状記憶合金
を用いることにより、微細径のコアーピンを多数同時に
キャビティ面との型合わせを行うことができ、またコア
ーピンを、キャビティ面に忠実に当接できることによ
り、微細穴にバリ等が発生することがなく、品質の良い
成形品が提供できる。また型合わせ作業の簡略化により
大幅な加工工数の削減ができる。
を用いることにより、微細径のコアーピンを多数同時に
キャビティ面との型合わせを行うことができ、またコア
ーピンを、キャビティ面に忠実に当接できることによ
り、微細穴にバリ等が発生することがなく、品質の良い
成形品が提供できる。また型合わせ作業の簡略化により
大幅な加工工数の削減ができる。
【図１】本発明の射出成形金型の一実施例を示す、型閉
め時（射出前）の断面図である。
め時（射出前）の断面図である。
【図２】同じく、射出成形時（射出後）の断面図であ
る。
る。
【図３】同じく、射出成形時（固化後）の断面図であ
る。
る。
【図４】同じく、型開き時の断面図である。
【図５】従来例の射出成形金型を示す、型閉め時の断面
図である。
図である。
１ 成形品 ９ 微細穴 ５ 可動型コアー ６ コアーピン ８ 固定型キャビティ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−120342（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−275338（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−20646（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−74315（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−223121（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−205222（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−74314（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−274526（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−131812（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−65511（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76
Claims (1)
- 【請求項１】 成形品に微細穴を形成せる可動型コアー
に挿入されたコアーピンを、固定型キャビティ面に当接
する形状にあらかじめ記憶した形状記憶合金にて形成
し、前記成形品を離形する際の樹脂温度に基づいて前記
コアーピンの変態点を設定し、成形時は、前記コアーピ
ンを溶融樹脂温度によって前記変態点以上にして前記あ
らかじめ記憶させた形状に保持させることを特徴とする
射出成形金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07033696A JP3108309B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 射出成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07033696A JP3108309B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 射出成形金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08224756A JPH08224756A (ja) | 1996-09-03 |
| JP3108309B2 true JP3108309B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=12393589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07033696A Expired - Fee Related JP3108309B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 射出成形金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3108309B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG11202006373XA (en) * | 2018-01-03 | 2020-07-29 | Becton Dickinson Co | Shape-memory alloy molding parts |
| CN112895319B (zh) * | 2021-01-15 | 2022-05-10 | 福耀玻璃工业集团股份有限公司 | 一种汽车玻璃托架注塑模具及生产方法 |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP07033696A patent/JP3108309B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08224756A (ja) | 1996-09-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |