JP3108237U - 舗装用ブロック - Google Patents

舗装用ブロック Download PDF

Info

Publication number
JP3108237U
JP3108237U JP2004006059U JP2004006059U JP3108237U JP 3108237 U JP3108237 U JP 3108237U JP 2004006059 U JP2004006059 U JP 2004006059U JP 2004006059 U JP2004006059 U JP 2004006059U JP 3108237 U JP3108237 U JP 3108237U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
joint
paving
blocks
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004006059U
Other languages
English (en)
Inventor
外喜弘 津田
寿 津田
Original Assignee
株式会社津田ペイブトンテクニック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社津田ペイブトンテクニック filed Critical 株式会社津田ペイブトンテクニック
Priority to JP2004006059U priority Critical patent/JP3108237U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3108237U publication Critical patent/JP3108237U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

【課題】 バリアフリーと環境保全および舗装の耐久性の向上を目的とした舗装用ブロックを提供する。
【解決手段】 この舗装用ブロックの構造は、複数のブロック1を敷設したときに、ブロック間に形成される目地2の幅を規制する目地キープ3を、ブロック1の側面14の上部に設けたものであって、ブロック1の上面エッジ15が、ブロック1の側面14より外側に張り出した張り出し部16と、ブロック1の側面14より内側に窪んだ窪み部17とを有するものである。
【選択図】 図3

Description

本考案は、複数のブロックを敷設したときに、ブロック間に形成される目地の幅を規制する突起を、ブロックの側面に設けた舗装用ブロックに関するものである。
舗装用ブロックは、都市の景観を高め、また舗装の耐久性を高めて良質な社会資本がストックできるよう、歩道をはじめ車道においても広く供されている。
図14(a)(b)に示すように、従来の舗装用ブロック(以下、単にブロックという。)510は、直方体状のブロック本体511の上面エッジ512が面取りされていて、且つ目地砂(石垣におけるさざれ石に相当)513を詰めやすくするためにブロック本体511の側面514の下部に目地幅B501を規制する突起状の目地キープ515が取り付けられている。
しかし、このブロック510では、ブロック本体511の上面エッジ512が面取りされているので、目地幅B501が面取り分だけ広くなる。その結果、図12の下段に示すように、車椅子やベビーカーが走行すると、ブロック510の振動加速度が目地部ごとに大きくなり、車椅子利用者等に不快感を与える有害な振動が発生するという欠点があった。また、敷設されたブロック510に大きな荷重がかかった場合、ブロック本体511の側面514の下部に取り付けられた目地キープ515の下端部を支点として、目地幅B501がさらに広くなる方向にブロック510が回動し、前記目地部ごとの振動加速度がさらに大きくなるという欠点があった。
そこで、本考案者は、特許文献1において、図15(a)(b)に示すような、舗装用ブロック520を開発し、そのブロック本体521の上面エッジ522における面取りを止めるとともに、ブロック本体521の側面524の上部に目地キープ525を取り付けることとした。すなわち、ブロック520は、前記ブロック510を天地逆転したものに相当する。これによって、敷設されたブロック520に大きな荷重がかかった場合でも、ブロック520の側面524の上部に取り付けられた目地キープ525の下端部を支点としてブロック520が回動し、目地幅B501の広がりを従来の半分に抑えることで、上記欠点を見事に解決した。
特開2002−266304号公報
しかしながら、上記特許文献1のブロック520においても、ブロック舗装の耐久性を確保するための目地砂523を目地に挿入するための目地キープ525によってできる目地幅B501はそのまま存在するため、車椅子やベビーカーに与える有害な振動を殆ど解消できない。
また、ブロック520を用いた車道、特に生活環境の歩道兼用道路においては、目地幅B501の存在によるドタバタ音等の騒音が発生することがある。
さらに、ブロック520には、目地に挿入した目地砂523の強雨による流失を防ぐ工夫がなされていないことから、台風やヒートアイランド現象に伴う集中豪雨などで、目地砂523の流失が起き、ブロック舗装の耐久性を損ねるおそれがある。
したがって、これらの問題を解決するためのさらなる改善の余地があった。
本考案は、以上のような従来の欠点に鑑み、バリアフリーと環境保全および舗装の耐久性の向上を目的とした舗装用ブロックを提供するものである。
請求項1記載の考案は、複数のブロックを敷設したときに、ブロック間に形成される目地の幅を規制する突起を、ブロックの側面に設けた舗装用ブロックであって、ブロックの上面エッジが、ブロックの側面より外側に張り出した張り出し部を有することを特徴とするものである。
請求項2記載の考案のように、上記張り出し部は、ブロックの上面エッジにおいて10cm以下の間隔で1個以上形成されていることが好ましい。
請求項3記載の考案のように、上記張り出し部は、ブロックの上面エッジにおいて3cm以下の間隔で1個以上形成されていることがより好ましい。
請求項4記載の考案のように、上記張り出し部は、ブロックの側面からの張り出し量が10mm以下であって、上面エッジから下向きに30mm以内の部位まで延びていることが好ましい。
請求項5記載の考案のように、上記張り出し部は、ブロックの側面からの張り出し量が3mm以下であって、上面エッジから下向きに10mm以内の部位まで延びていることがより好ましい。
請求項6記載の考案のように、ブロックの上面エッジが、ブロックの側面より内側に窪んだ窪み部をさらに有することが好ましい。
請求項7記載の考案のように、上記窪み部は、ブロックの側面からの窪み量が10mm以下であって、上面エッジから下向きに10mm以内の部位まで窪んでいることが好ましい。
請求項8記載の考案のように、上記窪み部は、ブロックの側面からの窪み量が5mm以下であって、上面エッジから下向きに5mm以内の部位まで窪んでいることがより好ましい。
請求項1〜5記載の考案によれば、ブロックの上面エッジが、ブロックの側面より外側に張り出した張り出し部を有するので、ブロックを敷設したときに、相対するブロックの張り出し部で限りなく0(ゼロ)に近いバリアフリー型の目地幅が形成される。その結果、車椅子やベビーカーに与える有害な振動を大幅に減少させることができる。
また、かかるブロックを用いた車道、特に生活環境の歩道兼用道路においても、目地によるドタバタ音等の騒音が発生しにくくなる。
さらに、目地に挿入した目地砂の強雨による流失を防ぐことができることから、台風やヒートアイランド現象に伴う集中豪雨などで、目地砂の流失が起きにくくなり、ブロック舗装の耐久性が向上する。
請求項6〜8記載の考案によれば、ブロックの上面エッジが、ブロックの側面より内側
に窪んだ窪み部をさらに有するので、ブロックを敷設したときに、相対するブロックの張り出し部で限りなく0(ゼロ)に近いバリアフリー型の目地幅が形成されるとともに、相対するブロックの窪み部で目地砂の挿入口と景観目地とが形成される。
図1は複数の舗装用ブロックを敷設した状態を示す平面図であり、図2はそのP部拡大図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図である。
図1において、1,1,・・・は例えば千鳥状に敷設された舗装用ブロック(以下、単にブロックという)、2,2,・・・はブロック間に形成される目地、3,3,・・・は目地2,2,・・・の幅を規制する突起としての目地キープである。目地キープ3,3,・・・は、後述するように、ブロック1,1,・・・の側面の少なくとも上部に設けられているものとする。
また、ブロック1,1・・・は、図2(a)(b)に示すように、目地2,2,・・・において、その表面付近が直線状に形成されておらず、幾分凹凸状に入り組んだ複雑な形成となって、部分的に目地幅が限りなく0(ゼロ)に近い、いわゆる0目地を形成している。その表面上を、例えば図2(b)に示すように、車椅子やベビーカー等の車輪4が通過することができる。5は車輪4が通過する幅Bの軌跡である。本考案は、ブロック1,1,・・・間に上記0目地を形成することで、車椅子やベビーカー等の車輪4が通過する際の有害な振動を減少させること等を目的としてなされたものである。
図3は、本考案の一実施形態に係る舗装用ブロックの構造を示す図であって、(a)は全体斜視図、(b)は要部を拡大した平面図である。なお、ここでは、特定のブロックの構造について説明するが、他のブロックも同様の構造となっている。図3(a)(b)に示すように、ブロック1は、例えばセメントコンクリート系又はセラミック系のものであって、ブロック本体11は、上面12、底面13及び前後左右の側面14からなる直方体状をなしており、そのブロック本体11の上面エッジ15が、ブロック本体11の側面14より外側に張り出した不定形又は定形の張り出し部16と、ブロック本体11の側面14より内側に窪んだ不定形又は定形の窪み部17とでそれぞれ構成されている。
目地キープ3は、半円柱状をなしており、ブロック本体11の側面14の上部(上面エッジ15から下方に延びるが、底面エッジ18には達しない範囲)にあって、図3(a)中の左右には2箇所ずつ、上下には1箇所ずつブロック本体11中心の縦軸回りに点対称に形成されている。この目地キープ3の存在により、ブロック本体11に過大な応力がかからないようになっている。
図4〜6は、ブロックの上面エッジの拡大図と、そのブロックを敷設したときの状況を示すものであって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はA−A断面図、(d)はB−B断面図、(e)はブロックを敷設したときの目地部の平面図、(f)は、車椅子やベビーカーの車輪幅内におけるE−E断面とD−D断面との合成図、(g)はC−C断面図を示す。なお、図中では、理解しやすいように、張り出し部16を白抜きのままとし、窪み部17のみを黒色で塗りつぶしている(以下の図面についても同様である)。
図4(a)(b)において、ブロック1は、ブロック本体11の上面エッジ15の紙面での上下方向に不定形の張り出し部16と不定形の窪み部17とが交互に形成されているが、以下の理由により、その方向における10cm以内(好ましくは3cm以内)の間隔で1個以上の張り出し部16が存在するようになっている。
すなわち、車道から車騒音をなくすためには、乗用車のタイヤ幅が重要となるが、その
標準タイヤ幅は概ね20cm程度である。この場合、タイヤ幅が広いために、0目地で振動を少なくするためには、タイヤ幅内に少なくとも2箇所の0目地が必要となる。したがって、10cm以内の間隔で1個以上の張り出し部16があればよいことになる。
一方、歩道の車椅子やベビーカーでは、その車輪4の標準タイヤ幅は、概ね3cm程度である。この場合、タイヤ幅が狭いために、0目地で振動を少なくするためには、タイヤ幅内に少なくとも1箇所の0目地があればよい。したがって、3cm以内の間隔で1個以上の張り出し部16があればよいことになる。
上記0目地は、図2(b)のC部で示したように、対向する張り出し部16同士が直接接触して形成されるのが理想的であるが、図4(e)(f)に示すように、上記間隔内で対向する張り出し部16同士が、側面視でオーバーラップするようにしても実現できる。
また、目地砂19を詰めるための挿入口及び景観目地としての幅広目地は、図2(b)のD部で示したように、対向する窪み部17同士で形成されるのが理想的であるが、図4(g)に示すように、上記間隔内でほぼ対向する窪み部17同士、或いは窪み部17と側面14との間で形成されるようにしても実現できる。
さらに、上記0目地によって、図4(f)に示すように、目地3が適宜箇所で蓋されることにより、強雨による目地砂19の流失が抑制されることは容易に理解できる。この場合には、対向する張り出し部16同士が干渉してブロック1の角欠けが生じないように、その張り出し位置と張り出し量とを設定しておく必要があるが、これらの点については後述する。
図5(a)〜(g)では、上記張り出し部16を半円柱状に形成したものであり、図6(a)〜(g)では、上記張り出し部16を四角柱状に形成したものである。これらの場合には、全ての張り出し部16の張り出し位置と張り出し量とを正確に設定することができる。したがって、対向する張り出し部16同士が干渉してブロック1の角欠けが生じるおそれを少なくすることができる。
ここで、張り出し部16の寸法と形状とについて詳述する。
図7〜図9は、いずれもブロックの上面エッジにおける張り出し部の寸法及び形状の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はA−A断面図である。
通常、ブロック舗装におけるブロック相互間に形成される空間(目地)には、砂(目地砂)が詰められる。この目地砂の最大寸法は3mm以下であることから、目地キープ3による通常の目地幅は3mm以下とされている。ただし、例えば雨水の地下への排水を促すために上記空間を広げる場合がある。その場合には上記目地幅が10mmを超えると、ハイヒールのかかとが上記空間にはまりこんで歩行に支障をきたすことから、最大目地幅は10mm以下とされている。そこで、張り出し部16の張り出し長さL1は、通常のブロック舗装における最大目地幅である10mm以下とし、望ましくは、目地キープ3による通常の目地幅である3mm以下とする。
張り出し部16の深さD1については、目地砂を十分に詰めるために、可能な限り浅いことが望ましい。一方、ブロック1に垂直荷重がかかったときに、ブロック本体11から張り出し部16が脱落しないだけの深さが必要である。その深さD1は、張り出し長さL1が大きいほど深くする必要があるが、具体的には張り出し長さL1が3mmmのときで、深さD1が10mm程度であれば十分である。また、張り出し長さL1が10mmのときは、より大きい深さD1が必要となるが、その限度は、通常のブロックの厚さの半分以
下が望ましい。そこで、張り出し部16の深さD1は、ブロック1の厚さD2の半分程度である30mm以下とする。
このようにして、張り出し部16とブロック底面13との間に深さD3のスペース20を設けることで、上記目地キープ3の存在と相俟って、ブロック舗装に過大な荷重がかかったときに、ブロック1を回転しやすくする。その結果、ブロック1の上面エッジ15に生じる集中応力を和らげて、ブロック1の角欠けを防ぐことができる。
また、対向するブロック1の上面エッジ15同士が干渉して大きな応力が発生したとき、張り出し部16が自ら欠けることで、その応力を逃がして、ブロック本体11の角欠けを防止することができる。さらに、薄目に形成された張り出し部16が欠けることにより、ブロック1の敷設時における施工融通性を得ることができる。そのために、図7(a)〜(c)に示す張り出し部16の立面は、略逆三角形となっている。また、図8(a)〜(c)に示す張り出し部16の平面は、半円形状となっている。また、図9(a)〜(c)に示す張り出し部16の平面は、幅狭となっている。なお、張り出し部16の形状としては、上記の形状に限定されず、同様の効果が得られるようなあらゆる形状を採用することができる。
ついで、窪み部17の寸法と形状とについて詳述する。
図10は、ブロックの上面エッジにおける窪み部の寸法及び形状の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はA−A断面図、(d)はブロックを敷設したときの平面図、(e)はそのときのA−A断面図である。
図10(a)〜(c)に示すような、窪み部17の寸法は、歩行の安全性を考慮して設定される。具体的には通常の歩行に支障のないように、窪み部17の幅L2、奥行きB1及び深さD4は、いずれも10mm以下程度とする。ただし、ブロック1を敷設したときに相対するブロック1の窪み部16が同一線上に位置する場合には、図10(d)(e)に示すように形成される窪み部17の幅L3は幅L2と同じく10mm以下程度とする。その場合には、窪み部17の幅L2、奥行きB1、深さD4は、それぞれ上記の半分の5mm以下程度とするのが望ましい。
窪み部17の形状としては、特に限定されず、定形又は不定形のあらゆる形状を採用することができる。
引き続いて、本考案の舗装ブロックの製造方法について説明する。
図11は、目地キープを有する舗装用ブロックの製造方法に使用されている高振動成形機又は高プレス成形機についての説明図であって、(a)は全体構成を示す断面図、(b)(c)はそのQ部拡大図である。
図11(a)に示すように、高振動成形機は、振動テーブル111、受板112、金型113、プレス板114、振動機付シュー115、供給箱117で構成される。ただし、高プレス機においては、振動機付シュー115の代わりに油圧プレス116で構成される。
従来例のブロックの成形では、11(b)に示すような、ストレートな内側面を有する金型113を用いている。すなわち、振動テーブル111上の金型113に供給箱117を用いて原材料118を詰め、振動機シュー115(油圧プレス116)によって、十分に締め固め、金型113を浮かせて締め固められたブロック119を押し出して成形する
この成形においては、金型113の側面(ブロック119の側面)に押し出し方向において凹凸のある形状は、上記のように押し出して成形することが不可能である。
通常、金型113の側面(ブロック1の側面)に凹凸のある形状のブロック1を押し出して成形する場合は、左右に開閉するスライド型金型を用いることとなり、舗装用ブロックのコストアップにつながることから、この種のブロックは一般に用いられていない。
本考案では、図11(c)に示すように、上記金型113の代わりに、張り出し部16に対応する窪み部を有する金型113aを用いることで、この問題点を解決している。すなわち、金型113aの側面(ブロック119の側面)の外側に張り出した張り出し部16は、ブロック1に使用する原材料を金型113aに入れて締め固めた上で金型113aから押し出せるように、この押し出し方向に広がる金型113aの窪み部で成形する。金型113aは、上記窪み部を有するものを設計してもよいが、通常の金型113の使用により上記窪み部が自然にできたものを使用することもできる。
上記張り出し部16の成形時に、金型113aの側面(ブロック1の側面)の内側に窪んだ窪み部17を、この窪み部17に対応する巣(空隙)が生じるような原材料の配合を設定することによって成形する。この巣のできる窪み部17の大きさは、主に材料として使用される砂利等の骨材の最大寸法(最大骨材寸法)によって左右される。
本考案者の経験によれば、ブロック1に必要な窪み部17の寸法として、前述したブロック本体11の側面14からの窪み量が10mm以下であって、上面エッジ15から下向きに10mm以内の部位まで窪んでいる場合には、それに相当する巣を成形するためには、その最大骨材寸法を略15mm以下とすることが必要である。
また、ブロック1に必要な窪み部17の寸法として、前述したブロック本体11の側面14からの窪み量が5mm以下であって、上面エッジ15から下向きに5mm以内の部位まで窪んでいる場合には、それに相当する巣を成形するためには、その最大骨材寸法を略7mm以下とするのが望ましいことがわかっている。
これらによって、本製造方法は、ブロック1の側面に対して、押し出し方向に凹凸を有する舗装用ブロックを安価に提供することを可能としている。
以上のように製造した舗装用ブロックを用いて、本考案の効果を確認した。
図12は、本考案の舗装用ブロックを敷設したときの車椅子やベビーカーに与える振動が小さくなることを説明するもので、車椅子に与える振動を従来の舗装用ブロック510,520(下段)と本考案の舗装用ブロック1(上段)とを比較測定したものである。
同図より、本考案の舗装用ブロック1を用いることで、従来不可能であった0目地(目標値が0)が可能となり、これによって、従来のブロック510,520に比べて、目地2による振動が大幅に低減されていることがわかる。また、車道においては、目地幅が0であることから、目地2による振動はおきず、したがって、従来のブロック510,520に見られるバタバタ音等の騒音は発生しないことが容易に理解できる。
これにより、歩道や広場においては、車椅子やベビーカーにやさしいバリアフリーなブロック舗装を提供し、かつ車道においては低騒音のブロック舗装を提供して、環境保全に貢献できることが確認できた。
図13は、本考案の舗装用ブロックが強雨による目地砂の流失を抑制することによって、ブロック舗装の耐久性を高めることを説明する図であって、(a)は従来例、(b)は本実施形態を示す。
図13(a)は、従来のブロック舗装において強雨により目地砂141が流失するメカニズムを示している。すなわち、従来のブロック舗装においては、ブロック510,520が強雨時の表面水流142による目地砂の流失143を抑制する構造となっていないことから、目地砂141の流失が発生し、そのため、ブロック舗装における目地砂141の機能が失われて舗装の耐久性を低下させる問題点を有している。
図13(b)は、本考案のブロック1は、強雨による目地砂141の流失を抑制する機能を有することを示す。すなわち、本考案のブロック舗装においては、ブロック1間の目地2が複数の張り出し部16で蓋されているため、強雨時の表面水流142による目地砂141の流失を抑制する構造となっている。
これにより、本考案のブロック1を用いた舗装では、強雨による目地砂141の流失が抑制され、ブロック舗装における目地砂141の機能が維持されて舗装の耐久性が向上する。
なお、上記実施形態のブロック1では、ブロック本体11の側面14の上部に目地キープ3を有するものについて説明したが、ブロック本体11の側面14の下部に目地キープ3を有するものや、ブロック本体11の側面14の上面エッジ15から底面エッジ18にかけて目地キープ3を有するものについても、本考案のブロック1を適用できる場合がある。すなわち、ブロック1にかかる荷重が非常に少ないときには、ブロック1の底面エッジ18を支点としての回動が殆どないと考えられるからである。
また、上記実施形態のブロック1の製造方法では、大量生産時にコスト高となるスライド型金型等を使用していないが、少量生産等の場合にはそれを用いてブロック1を製造することとしてもよい。
舗装用ブロックを敷設した状態を示す平面図である。 舗装用ブロックのP部を拡大した斜視図である。 本考案の一実施形態に係る舗装用ブロックの詳細構造を示す図であって、(a)は全体斜視図、(b)は要部を拡大した平面図である。 舗装用ブロックの要部のバリエーションを示す図であって、(a)(b)(e)は平面図、(c)(d)(f)(g)は断面図である。 舗装用ブロックの要部のバリエーションを示す図であって、(a)(b)(e)は平面図、(c)(d)(f)(g)は断面図である。 舗装用ブロックの要部のバリエーションを示す図であって、(a)(b)(e)は平面図、(c)(d)(f)(g)は断面図である。 舗装用ブロックの張り出し部の寸法及び形状の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はA−A断面図である。 舗装用ブロックの張り出し部の寸法及び形状の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はA−A断面図である。 舗装用ブロックの張り出し部の寸法及び形状の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はA−A断面図である。 舗装用ブロックの窪み部の寸法及び形状の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はA−A断面図、(d)は敷設したときの平面図、(e)はそのA−A断面図である。 舗装用ブロックの製造方法を示す説明図であって、(a)は断面図、(b)(c)はQ部を拡大した断面図である。 舗装用ブロックの振動低減効果の説明図である。 舗装用ブロックの目地砂流失抑制効果の説明図である。 従来の舗装用ブロックの一例における詳細構造を示す図であって、(a)は全体斜視図、(b)は要部を拡大した平面図である。 従来の舗装用ブロックの他の例における詳細構造を示す図であって、(a)は全体斜視図、(b)は要部を拡大した平面図である。
符号の説明
1 舗装用ブロック(ブロック)
2 目地
3 目地キープ(突起)
4 車輪
5 軌跡
11 ブロック本体
12 上面
13 底面
14 側面
15 上面エッジ
16 張り出し部
17 窪み部
18 底面エッジ
19 目地砂

Claims (8)

  1. 複数のブロックを敷設したときに、ブロック間に形成される目地の幅を規制する突起を、ブロックの側面に設けた舗装用ブロックであって、
    ブロックの上面エッジが、ブロックの側面より外側に張り出した張り出し部を有することを特徴とする舗装用ブロック。
  2. 上記張り出し部は、ブロックの上面エッジにおいて10cm以下の間隔で1個以上形成されていることを特徴とする請求項1記載の舗装用ブロック。
  3. 上記張り出し部は、ブロックの上面エッジにおいて3cm以下の間隔で1個以上形成されていることを特徴とする請求項1記載の舗装用ブロック。
  4. 上記張り出し部は、ブロックの側面からの張り出し量が10mm以下であって、上面エッジから下向きに30mm以内の部位まで延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の舗装用ブロック。
  5. 上記張り出し部は、ブロックの側面からの張り出し量が3mm以下であって、上面エッジから下向きに10mm以内の部位まで延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の舗装用ブロック。
  6. ブロックの上面エッジが、ブロックの側面より内側に窪んだ窪み部をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の舗装用ブロック。
  7. 上記窪み部は、ブロックの側面からの窪み量が10mm以下であって、上面エッジから下向きに10mm以内の部位まで窪んでいることを特徴とする請求項6記載の舗装用ブロック。
  8. 上記窪み部は、ブロックの側面からの窪み量が5mm以下であって、上面エッジから下向きに5mm以内の部位まで窪んでいることを特徴とする請求項6記載の舗装用ブロック。
JP2004006059U 2004-10-14 2004-10-14 舗装用ブロック Expired - Lifetime JP3108237U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004006059U JP3108237U (ja) 2004-10-14 2004-10-14 舗装用ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004006059U JP3108237U (ja) 2004-10-14 2004-10-14 舗装用ブロック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3108237U true JP3108237U (ja) 2005-04-14

Family

ID=43270923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004006059U Expired - Lifetime JP3108237U (ja) 2004-10-14 2004-10-14 舗装用ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3108237U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6471440B1 (en) Paving stone
JP3469203B2 (ja) 舗設用ブロック構造体及びその施工方法
US20080279626A1 (en) Concrete pavers layable in a herringbone pattern
KR20050091770A (ko) 포장용 블록
JP4495566B2 (ja) 舗装用ブロック
JP3108237U (ja) 舗装用ブロック
JP2005105514A (ja) 蓋版の位置規制をできるようにした側溝ブロック
JP5370634B2 (ja) 音響道路の施工方法
JP5373648B2 (ja) 舗装用ブロック、型枠および舗装用ブロックの製造方法
JP2016142010A (ja) コンクリート縁石、縁石構造体及びその構築方法
JP5893577B2 (ja) 境界ブロック
KR20120013623A (ko) 차도용 투수형 골재 셀 블록
JP3510519B2 (ja) 舗装用コンクリートブロック
JP3851473B2 (ja) 舗装構造
JP3796383B2 (ja) 舗装構造
KR200301571Y1 (ko) 삼각형 연접돌기 및 홈 부 보도블록
JP3138736U (ja) 敷設又は法面用コンクリートブロック
EP3175041B1 (en) Grass pavers for increasing visible green space
JP3831359B2 (ja) 舗設用ブロック及びその施工方法
JP7299608B2 (ja) コンクリート製のブロック製品
CN214992775U (zh) 市政铺路砖
CN202744919U (zh) 路缘石
JP2000120009A (ja) 舗装ブロック
JPS6124563Y2 (ja)
JPH0410258Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 6