JP3108199B2 - 厚板圧延における平面形状制御方法 - Google Patents

厚板圧延における平面形状制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、厚板圧延における平
面形状の制御方法に関し、とくに、圧延材の先端, 後端
域に生じるクロップロスの軽減だけでなく、それを除く
定常域における幅変動によるクロップロスをも小さくし
て歩留りのより一層の向上を図ろうとするものである。
【0002】
【従来の技術】厚板圧延における平面形状の制御に関し
ては、圧延終了後に生じるサイドクロップ、エンドクロ
ップの形状を予想して、この予想形状を修正するように
各圧延工程前に圧延ロールのロール圧下位置を変更して
厚さ調整を行う、特公昭56-21481号公報に開示されてい
るような方法 (MAS圧延法) が知られている。
【0003】また、上記の技術に関連したものとして
は、圧延材の圧延中に圧下量を変更して圧延方向に肉厚
が異なる圧延材を形成し、これをさらに圧延して圧下量
変更部分から幅方向又は長手方向の長さ分布が異なる平
面形状を有する圧延材を形成して歩留りの低下を防止し
た厚板圧延方法 (特公昭58-7362 号公報) や圧延前のス
ラブの幅変動量、厚さ変動量等に応じて圧下修正量に変
化を与えることによって歩留りの向上を図った圧下修正
圧延方法 (特公昭60-24722号公報) が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の文献に見られる
ような平面形状の制御に関する技術は、圧延材の先端
域, 後端域 (以下, 非定常域と記す) におけるメタルフ
ローに起因した幅変動にのみ着目して圧延の際のロール
圧下修正量を決定するものであって、これらの方法によ
れば、非定常域における幅変動の低減に大きな効果があ
り、クロップロスの軽減による歩留りを著しく向上させ
ることができた。
【0005】ところで、トリミングフリーを目指した圧
延を行うような場合においては、非定常域を除いた領域
についての幅変動についてもより小さいことが望まれる
ところ、上記のような技術では圧延条件等によっては該
領域の幅変動が40〜50mm程度残存する(従来はこの領域
の幅変動はとくに問題視されていなかった)場合もあっ
て、未だ改善の余地が残されていた。
【0006】非定常域はもちろん、それを除く定常域で
の幅変動を小さくして歩留りのより一層の改善を図るこ
とができる平面形状制御方法を提案することがこの発明
の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、被圧延材を
90°転回する直前パスにて被圧延材の圧延方向に沿って
肉厚を変更する圧下を加える成形圧延と、成形圧延後の
被圧延材を90°転回してその幅方向に圧下を施す幅出し
圧延と、幅出し圧延後の被圧延材をさらに90°転回して
目標とする厚さまで圧下を施す仕上げ圧延との組合せに
て、圧延後の板材の平面形状をほぼ矩形状に仕上げる平
面形状制御方法において、上記の圧延に先立ち、まず圧
延終了後に生じる板材の先端、後端域を除く定常域の幅
変動量を予測して、この予測幅変動量に基づいて成形圧
延の圧延最終パスのロール圧下量を被圧延材の圧延方向
に沿って変化させることによって圧延終了後の板材の定
常域における幅変動量を小さくする、ことを特徴とする
厚板圧延における平面形状制御方法である。
【0008】図1は、従来の制御法に従う成形圧延最終
パスのロール圧下量を被圧延材の圧延方向(長手方向)
に沿って変化させた場合の制御ポイント0〜5 (図中、
横軸が圧延材の長さ, 縦軸が圧延材の厚さ) を示したも
のであり、また、図2は図1のような制御を行った場合
における圧延材の幅変動状況を示したものである。
【0009】従来法に従って平面形状を制御した場合に
おいては、上掲図2に示したように非定常域を除く領域
でも圧延条件等によっては約30mm程度の幅変動が残る場
合もあって、このような幅変動をいかに小さくするか
が、残された課題になっていたことは先にも述べたとお
りである。
【0010】ここに、図2に示したような定常域での幅
変動は、圧延材の幅出し圧延での、ワークロールのたわ
みによる厚さ変動 (ロール胴に沿う向きにおける圧延材
の厚さの差, 図3参照) 等が原因と考えられている。
【0011】この発明では、上記のような幅出し圧延終
了時の厚さの差や幅出し圧延開始時の厚さ、幅出し圧延
中における圧延材の幅等の変動要因を考慮して、圧延終
了後の板材の定常域に生じる幅変動量をまず予測し、こ
の予測幅変動量が小さくなるように成形圧延の最終パス
のロール圧下量を圧延材の圧延方向に沿って適宜変化さ
せるようにしたので、板材の定常域における幅変動は極
めて小さなものとなる。
【0012】図4は、幅出し圧延終了時の厚さの差、幅
出し圧延開始時の厚さ、幅出し圧延中における圧延材の
幅等をパラメータにして、圧延終了後の板材の定常域に
発生する幅変動量を予測する式を作成 (定常域がタイコ
状となるモデルによる) し、この予測式による予測幅変
動量の精度について調査したグラフである。
【0013】ここで、たとえば、上記のような予測式よ
り得られる予測幅変動量に基づいて図2のような幅変動
(圧延材の最小幅と中央の幅の差の極小化) を小さくす
るには、図5に示すような圧下量の制御 (ポイント2,
6における圧下量は従来方式を採用した場合のポイント
2, 3に比較して軽減される,図中ΔTHは従来の先後
端非定常域に生成するタイコ量を補償するための圧下修
正量、ΔCTHはこの発明において定常域の幅変動量を
補償するための圧下修正量)を行うようにする。
【0014】上掲図5に示した、とくにポイント2,6
におけるロール圧下位置の変更量 (ロールの開度) は、
スラブのサイズや板厚、幅出し比、仕上がり温度、パス
スケジュール等によって異なるので、これらの条件と定
常域の幅変動の関係を予め把握しておくようにし、実操
業での圧延条件に合わせて決定すればよい。
【0015】特公昭58−7362号公報や特公昭60
−24722号公報に開示されている技術は、この発明
で目指した定常域に対しても幅形状をコントロールし得
る多大な制御能力を有しているので、この発明を実施す
るに当たっては上記の技術を適用することができる。
【0016】
【実施例】厚さ215 mm, 幅1620mmになるスラブを素材に
して成形圧延, 幅出し圧延, 仕上げ圧延を行い、仕上げ
圧延幅が1500〜5500mmの範囲内にある種々の厚板を製造
した場合における定常域の幅変動量について測定した結
果を、非定常域の変動のみに着目して同一の条件で圧延
した場合の結果と比較して図6a, bに示す。
【0017】図より明らかな如く、この発明に従って圧
延することによって板材の定常域の幅変動量が極めて小
さくなり、この領域に関する限りで約0.05%程度の歩留
りが改善されることが確かめられた。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、定常域における板幅
変動をも小さくするとこができるので、クロップロスを
より一層軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来方式に従う形状制御要領を示した図であ
る。
【図2】板材の幅変動状況を示した図である。
【図3】幅出し圧延における圧延状況を示した図であ
る。
【図4】予測幅変動量の精度を調査した結果を示した図
である。
【図5】この発明に従う制御要領を示した図である。
【図6】aは従来方式で圧延した場合の板材の幅変動量
の分布状況を、bはこの発明に従って圧延した場合の板
材の幅変動量の分布状況を示した図である。
【符号の説明】
1 ワークロール
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延材を90°転回する直前パスにて被
    圧延材の圧延方向に沿って肉厚を変更する圧下を加える
    成形圧延と、成形圧延後の被圧延材を90°転回してその
    幅方向に圧下を施す幅出し圧延と、幅出し圧延後に被圧
    延材をさらに90°転回して目標とする厚さまで圧下を施
    す仕上げ圧延との組合せにて圧延後の板材の平面形状を
    ほぼ矩形状に仕上げる平面形状制御方法において、 上記の圧延に先立ち、まず圧延終了後に生じる板材の先
    端、後端域を除く定常域の幅変動量を予測して、この予
    測幅変動量に基づいて成形圧延の圧延最終パスのロール
    圧下量を被圧延材の圧延方向に沿って変化させることに
    より圧延終了後の板材の定常域における幅変動量を小さ
    くすることを特徴とする厚板圧延における平面形状制御
    方法。
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