JP3107972U - 小型船安定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型船舶に取り付けることによって、海や湖や河川や池等での航行中や停泊中も、波や風によって揺れる船体を安定させることができるとともに、浅瀬を航行したり、浅瀬に停泊したりすることができる小型船安定装置を提供することにある。
【解決手段】船底8の前後方向に形成する細長開口部17に挿入して上下移動可能に設けるキール2と、キール2を吊って上下移動させる吊り部材3と、吊り部材3を滑車15,16を介して船上で支持する支持部4と、吊り部材3を介してキール2を上下移動させるキール上下動手段5とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本考案は、主に総トン数20トン未満の小型船舶に取り付けて使用し、或いは総トン数20トン以上の小型船舶にも取り付けて使用できる小型船安定装置に関するものである。
一般に海や湖等で船釣りを楽しむ場合には、船外機を搭載した小型船(釣り船等)に乗って釣りに出かけ、所望ポイントに着いたら船を泊めて船上から釣り糸を垂らして釣りを行っている。そしてそのポイントで釣果が上がらない場合には別の場所に移動して釣りを続けている。
しかし、停泊して釣りをしている際に、風が吹いて波高になってきたり、他の船が近くを航行して行った場合に、船体が大きく揺れて不安定な状態になることが多々ある。そのため乗船者は不安になったり、また船酔いする人も出てきて、いつも楽しく釣りを楽しめるとは限らなかった。また、乗船時や下船時に、或いは船上を移動したりした場合に、船が揺れて不安定になり、時にはバランスを崩し船上で倒れて怪我をすることもあり、最悪の場合には海等に落ちることもあった。
本考案は、上記のような点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、小型船舶に取り付けることによって、海や湖や河川や池等での航行中や停泊中も、波や風によって揺れる船体を安定させることができるとともに、浅瀬を航行したり、浅瀬に停泊したりすることができる小型船安定装置を提供することにある。
請求項1記載の本考案は、小型船に設ける小型船安定装置であって、船底の前後方向に形成する細長開口部に挿入して上下移動可能に設けるキールと、キールを吊って上下移動させる吊り部材と、吊り部材を滑車を介して船上で支持する支持部と、吊り部材を介してキールを上下移動させるキール上下動手段とを備えていることを特徴とする小型船安定装置である。
また、請求項2記載の本考案は、請求項1記載の小型船安定装置の構成において、船底上のキールの位置以外の船首寄りまたは/および船尾寄りの箇所に設ける、駆動装置によって回転する回転板を備えたことを特徴とする小型船安定装置である。
また、請求項3記載の本考案は、請求項1または2記載の小型船安定装置の構成において、船体の両側に伸縮できる伸縮杆または支持杆を介して船体の両側に沿うようにして設ける1対の浮き体を備えたことを特徴とする小型船安定装置である。
本考案の小型船安定装置は、釣り船等の小型船に設けることによって、風の強い波の高い日の航行中や停泊中には、キールを船底の細長開口部から水中に下ろすことによって、船体の横流れや揺れ・傾きを抑え、安定して航行したり停泊したりすることができる。そのため、大きく揺れたり傾いたりすることなく安心して釣り等を楽しむことができ、また、船酔いの防止にも寄与することができる。また、浅い湾内や浅瀬に入り込んで行く場合には、キール上下動手段によってキールを引き上げることにより、浅瀬等にも入って行けて、問題なく浅瀬等を航行したり停泊したりすることができる。そのため、あまり深度を気にすることなく所望の場所に船を移動させることができる。
また、キールを引き上げての停泊中や航行中,或いは乗船時や下船時に、駆動装置を駆動させて回転板を回転させることにより、船体の揺れのバランスをとって船体の揺れや傾きを抑えて船体を安定させることができる。したがって、安心して釣りを楽しんだり、船上での作業をしたり、乗船・下船をすることができる。
また、1対の浮き体を船体の両側に取り付けることによって、船体をより安定させることができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態を図に基いて説明する。
図1〜図5は本考案にかかる一例の小型船安定装置を取り付けた小型船を示す説明図である。この例の小型船安定装置1は、キール2と、キール2を吊る吊り部材3と、吊り部材3を支持する支持部4と、キール上下動手段5とを少なくとも備えた構成からなるものである。
より具体的に説明すると、図示の小型船安定装置1におけるキール2は、キール部2aとウエイト部2bとからなり、鋳鉄または鉛鋳物或いはこれらの組み合わせ材等によって一体形成されていて、船体7の重心位置を低く保ち大きなヒール角度に対して復元性を確保し、船体7の横流れを防ぐとともに転覆を防止する機能を有している。
このキール2を船体7に取り付けて引き上げた場合には、キール部2aは殆ど船体7内に収納され、ウエイト部2bは船底8の外に出た状態となる。キール部2aは、T形状に形成されていて、上部の両側の係止部9が船底8に開けた後述する開口部17の縁部に係止し、船体7から抜け落ちないようにしてある。
次にキール2を吊る吊り部材3は、この例では2本のワイヤーが使用されている。勿論、吊り部材3はロープやチエーンであってもよい。各吊り部材3の一端部3aは、キール2のそれぞれの係止部9に結び付けてある。この吊り部材3によってキール2はバランスよく吊下げられ、後述するキール上下動手段5によって昇降される。
上記の吊り部材3を支持する支持部4は、この例では門形の支持枠12と、支持枠12の支持軸部12aの2箇所に回転自在に設けられた2つのプーリ13、14と、各吊り部材3をそれぞれキール上下動手段5に導く2つの滑車15,16とからなる。
上記の両プーリ13、14の間隔は、各吊り部材3をキール2に結び付けた間隔と同一である。一端部3aをキール2に結び付けた各吊り部材3は、対応するそれぞれのプーリ13、14と滑車15,16に掛けてキール上下動手段5側に導かれる。
各滑車15,16は、支持枠12の所定箇所に取り付け、プーリ13、14を介して下方に垂れ下がる各吊り部材3を水平方向に導く。
キール上下動手段5は、各吊り部材3を手動で同時に巻き取るドラム5aと、ドラム5aを底板18上で回転自在に支持するブラケット5bと、ドラム5aを回すラチェット式ハンドル(図示省略)とからなる。各上記の各吊り部材3の他端部は、ドラム5aに固定する。
勿論、ドラムは、電動装置によって回転制御できるものであってもよく、また、各吊り部材3をそれぞれ巻き取る一対のドラムであってもよい。
このような構成からなる本考案にかかる小型船安定装置1を船体7に取り付ける場合は、船底8および底板18のほぼ中央部で、船首31と船尾32の方向にキール部2aを挿入できる縦長の開口部17を開け、この開口部17からキール部2aを外から船体内に挿入する。
一方、門形の支持枠12は、開口部17を開けた底板18の上に、開口部17を船首31と船尾32の方向に跨ぐようにして、船底8の上方に取り付けた底板18に固定する。そして、キール2の各係止部9に一端部を結び付けた各吊り部材3を支持軸部12aの対応する各プーリ13,14に掛けるとともに、底板18に係止した各滑車15、16に各吊り部材3を引っ掛けて、各吊り部材3の他端部をキール上下動手段5のドラム5aに固定する。
このようにしてキール2は、各吊り部材3、支持部4を介してキール上下動手段5によって昇降できるように船体7に取り付ける。
また、支持枠12等の支持部4とともに、昇降させるキール2を覆うカバー体10は、底底8に取り付ける。このカバー体10は、下部側を細長い長方形状に開口形成された中空なる幅の狭い直方体形状のものであり、各吊り部材3をドラム5a側に導けるように船尾32側の下部に開口部19を形成してある。また、カバー体10の両側部10aには、上下方向に所定間隔を以って複数箇所(図示の場合はカバー体10の前寄りと後寄りの12箇所、すなわちカバー体10の前寄りの対峙する3箇所と、後寄りの対峙する3箇所)に、貫通孔20を有し、その各貫通孔20の外側にナット21を固定するとともに、各ナット21にボルト22を取り付けてある。キール2を昇降させて所望位置で固定する場合に、ドラム5aは上記したラチェット式ハンドルによって回転しないようにしてキール2の自然降下を防止するが、さらに上記した対峙する各ボルト22によって所望位置でキール2を挟んで固定し、より確実にキール2の自然降下を防止する。
さらに、図示の例の小型船安定装置1は、駆動装置23によって回転する回転板24を備えている。すなわち、駆動装置23は、船体7のキール2の取り付け位置以外の船首31寄りの底板18の上に取り付けられている。また、回転板24は、軸受26、回転軸25を介して底板18上に水平に取り付けられている。回転軸25の上部にはプーリ27が固定され、ベルト28を介して上記の駆動装置23に連結されている。回転板25は駆動装置23を駆動させることにより回転する。
また、図4、図5に示すように、船体7をより安定させるために、船体7の両側に沿うようにして1対の浮き体29を、左右(船体の両側)に出し入れできる伸縮杆30、または支持杆(図示省略)を介して取り付けてもよい。浮き体2は、中に空気の入ったフェンダーや、発泡樹脂によって成形された小型船形状のものである。海上等で揺れる船体7を安定させる場合には、図示の場合であれば伸縮杆30を引き伸ばして船体7の両側の外に出し、両浮き体2でバランスをとって船体7を安定させる。航行する場合は、伸縮杆30を船体内に引き戻して各浮き体29を船体7の両側に沿わせて航行すればよい。浮き体29を使用することにより、船体7をより安定させることができる。
上述した小型船安定装置1を取り付けた小型船6を海上等で航行する場合は、ラチェット式のハンドルを回してドラム5aを回転させ、キール2を引き上げてウエイト部2bを船底8の傍に位置させ、極力抵抗を少なくして航行すればよい。そして海上等が荒れて波高になってきた場合には、抵抗は増すがキール2を下ろして船体7を安定させて航行すればよい。また、海上等に停泊して釣りを行う場合もキール2を下ろし、風や波による船体7の揺れや傾きを極力防いで釣りをすれば、あまり揺れることもなく安心して釣り等を楽しむことができる。また、船酔いも防止することができる。
また、浅瀬を航行したり、浅瀬に停泊する場合は、キール2を上げることによって問題なく航行したり停泊したりすることができる。この場合、キール2を上げているので船体7は不安定な状態となり、また他の航行する船による波や、風や波の影響により、或いは人が船体内を移動した場合には、揺れたり傾いたりして不安定な状態となるが、このような場合には駆動装置23を駆動させて回転板24を回転させることにより、船体7を安定させることができる。
なお、本考案の小型船安定装置は、図示の例のものに限定されるものではなく、回転板24を回転軸25に2枚以上取り付けた構成であってもよい。また、駆動装置23によって回転する回転板24を船尾寄りに取り付けてもよいし、船首寄りと船尾寄りの両方に取り付けてもよい。また、本考案の小型船安定装置は、大型船舶に取り付けてもよい。
本考案の小型船安定装置を取り付けた一例の小型船を示す説明図である。 本考案の小型船安定装置を取り付けた一例の小型船を示す縦断面を示す説明図である。 本考案の小型船安定装置を取り付けた一例の小型船を示す一横断面を示す説明図である。 本考案の小型船安定装置にかかる浮き体を取り付けた一例の小型船において、浮き体を船体の両側に沿わせた状態を示す説明図である。 本考案の小型船安定装置にかかる浮き体を取り付けた一例の小型船において、浮き体を船体の両側の外に出した状態を示す説明図である。
符号の説明
1 小型船安定装置
2 キール
3 吊り部材
4 支持部
5 キール上下動手段
6 小型船
8 船底
15 滑車
16 滑車
17 細長開口部
23 駆動装置
24 回転板

Claims (3)

  1. 小型船に設ける小型船安定装置であって、船底の前後方向に形成する細長開口部に挿入して上下移動可能に設けるキールと、キールを吊って上下移動させる吊り部材と、吊り部材を滑車を介して船上で支持する支持部と、吊り部材を介してキールを上下移動させるキール上下動手段とを備えていることを特徴とする小型船安定装置。
  2. 船底上のキールの位置以外の船首寄りまたは/および船尾寄りの箇所に設ける、駆動装置によって回転する回転板を備えたことを特徴とする請求項1記載の小型船安定装置。
  3. 船体の両側に伸縮できる伸縮杆または支持杆を介して船体の両側に沿うようにして設ける1対の浮き体を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の小型船安定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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