JP3107968U - 包装容器の打抜き型 - Google Patents

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真一郎 坂井
護 板野
勝治 二家
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有限会社木村木型
東洋トムソン株式会社
株式会社板野紙工
勝治 二家
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Abstract

【課題】開封手段としての切目列の形成に自由度を備えて経済性を高め得る引裂き開封機構を形成する包装容器の打抜き型を製作容易にすることが出来る打抜き型を提供する。
【解決手段】シート材料から包装容器のブランクを打抜く打抜き型20において、引裂き開封機構10を形成する部分に所要のピッチで繋ぎ部を形成する波形の打抜き刃40を植設して、波状の切目列が形成されるようにした。
【選択図】図2

Description

本考案は、主として紙箱などに使用して好適な包装容器の引裂き開封機構を形成するのに適した包装容器の打抜き型に関するものである。
従来、紙製包装箱(以下、単に紙箱という)における内容物の取出しを簡単に行えるようにする開封手段としては、断続的に並行する2条の切目線を設けられたジッパーと称されている引裂き構造のものが知られている。このような開封手段については非特許文献1によって開示されている。
ところが、前記非特許文献1に開示されている開封手段では、その断続して形成されている切込みが一定方向に向かってのみ引裂き可能なように断続させて切目が付されており、その反対側から開封しようとすると断続的に設けられている切目から外れて引裂き帯の途中で切断し、引裂き開封する役目を果たせないという問題点がある。そのために、この開封手段としての引裂き部を両側のいずれからでも無理なく引裂けて開封できるようにするものが、特許文献1によって開示されている。
一般に、紙器を製作するに際しては、材料シートから所要紙箱の展開された状態に打抜いて、得られるブランクを組立てて所望形状の紙箱とされている。したがって、この紙箱のブランクを製作する際に、開封手段とする部分も同時に形成されている。このブランクの打抜き加工を行う工程では、必ず打抜き型が使用されており、その打抜き型にはシートから所望寸法形状に打抜く打抜き刃と折目線を刻設する罫押し刃とを、設計図に基づいて打抜き型の板面に植設したものが使用される。
前記非特許文献1あるいは特許文献1によって知られる引裂き開封手段を紙箱の開封しようとする箇所に形成するには、前記打抜き型に2本の切目列を並行させて打抜き刃を植設する必要がある。この切目列の打抜き部を形成するには、設計されている寸法形状に合わせて準備した小さな切刃を植え込む作業がなされている。
例えば、図10(a)に示すような形状をした引裂き開封手段100としての切目列101を得るには、所要個所に切目102を形成するために、図10(b)で示されるように、予め型板105(一般に合板で形成されている)に、レーザによって前記切目102の形状に合わせて小さな切刃110の基部111を植え込むための溝103を刻設しておき、この溝103に切目102に応じて曲げ加工した小さな切刃110の基部111を植え込むという作業を、切目列101を構成する所要数分、一刃ごとに植え込みを行って2本の切目列が形成される。このほかに、引裂き開封手段を形成するのに用いられる打抜き刃としては、例えば図11にて示されるように、刃先121を予め所要のピッチで多数箇所にて折曲げて折曲げ刃部122を形成するとともに、刃先121を断続させて引裂きを容易にする引裂き誘導部107を形成する折曲げ刃部122を設けてなる一枚の打抜き刃120がある。この打抜き刃120は、その刃先121に設けられる折曲げ刃部122の向きが異なる打抜き刃を二種類用意して、これらを所要の間隔で並行させて使用し、引裂き帯106を形成するジッパー形成用の打抜き刃(一般にジッパー刃と称されている)として使用されることがある。
特許庁公報 53−219〔2568〕(周知・慣用技術集(包装産業)P288,P289,P294) 特許第3462192号公報
しかしながら、前記図10(a)(b)で示すような切目列101を形成する打抜き刃110を備えた打抜き型では、前述のように一個ずつ独立した小さな切刃を配置して構成されるので、余程丁寧に、かつ精度を高めて植設するようにしないと不揃いになり易い。また、正しく植設できたとしても、打抜きを行うと刃先の不揃いが表れて調整作業を行わねばならないので、多くの手数を必要とするという問題点がある。また、小さな切刃(打抜き刃110)は型板105に設けられた溝103に植え込まれているので、打抜き作業中に抜け落ちることがあり、その小さな切刃を紛失することがある。このような事態が生じると、連続して加工が行われるので多くの不良品が発生することになる。したがって、一見簡単なものであるように見受けられるが、その打抜き型は非常に高精度に仕上げることが要求され、コストアップになることが避けられない。
また、図11で示すようなジッパー形成用の打抜き刃120を使用する場合は、打抜き型における刃物の植設作業に際しては、前記小さな切刃を植設する前記方式と比較して作業性が向上する利点はある。しかしながら、その打抜き刃120は、刃物を製作する時点で前述のように刃先121を予め所要のピッチで多数箇所にて折曲げて折曲げ刃部122を形成されているので、この打抜き刃120を更に曲げ加工することは困難である。また、この打抜き刃120は、刃物製作時において刃先の一部を切開いて折り曲げるという加工が施されているので、打抜き作業中に金属疲労を起こして曲げた刃先が欠けるなどの問題点がある。しかもこの打抜き刃120を用いて形成された包装容器の引裂き帯は、引裂き方向も限定される。
このようなことから、図上においては種々切目のデザインについて提案があっても、複雑になると高精度に仕上げるのが困難で、かつ平行する打抜き刃の植設部における間隔が狭くなると、打抜き型に付属させる図示されない押戻し部材(スポンジ材で打抜き後に型が後退する際にシート側を押し戻す役目をする)を取付けるスペースが確保できないなど、実質的には打抜き型の製作が困難で実用化できないという問題点がある。
本考案は、このような問題点を解消して、開封手段としての切目列の形成に自由度を備えて経済性を高め得る引裂き開封機構を形成する包装容器の打抜き型を製作容易にすることができる、包装容器の打抜き型を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本考案による包装容器の打抜き型は、
包装容器のブランクを形成する打抜き型において、引裂き開封機構を形成する部分に所要のピッチで繋ぎ部を形成する波形の打抜き刃を植設して、波状の切目列が形成されるようにしたことを特徴とするものである。
また、前記引裂き開封機構の切目列は、2条、それぞれ所要ピッチで繋ぎ部を備えた波形の切込みによって形成させて、任意の向きに並行して配するようにするのがよい(第2の考案)。
前記第2の考案において、前記2条の切目列は、全長あるいは一部の区間で曲線を描いて設けられるのがよい(第3の考案)。
また、前記第1の考案あるいは第2の考案において、前記引裂き開封機構における切目列中に、開封開始位置となる引裂き帯の引裂き始端部を設けるようにするのが好ましい(第4の考案)。
本考案によれば、引裂き開封機構として設けられる切目列を形成するのに、例えばウエーブ刃と称される打抜き刃で、その刃先部に所要の間隔で切込みを形成されたものを在来の打抜き刃と同様に型板に植設して使用することにより、打抜き時に分離しないで切目を形成する繋ぎ部が同時に得られ、分割された小さな切刃の組合わせとは異なり一連の打抜き刃でもって確実な断続する切目を作成できるという利点がある。また、こうすることで、従来の引裂き開封機構を形成するに当たって打抜き型作成上で生じる前述のような問題点を解決することができ、コストダウンを図ることができるという効果を奏する。しかも、一連の打抜き刃を使用することから、得ようとする製品に応じてその繋ぎ部の位置を設定することにより、全体的な切断縁が波形に形成されることと繋ぎ部の切断による紙表面のはがれを低減して美的効果を高め得るという利点も併せ得られる。
また、前記第2の考案によれば、前記第1の考案と同様に打抜き型の作成を容易にして、切目も確実に形成することができ、一連の波形の切目列を備える引裂き開封機構であるから引裂き方向が特定されず、両端部いずれからでも引裂いて開封できる容器が得られるという利点がある。さらに、切目列はウエーブ刃を使用して打抜き形成するので、直線状に開封ラインを設けることはもちろん、曲線状に設けることが可能であるから、板紙を用いた包装箱などで商品パッケージのデザインに応じて所望の開封ラインを形成できるという効果を奏する。また、前記切目の繋ぎ部が形成される位置を、開封後に残留する容器本体側で目立たない位置となる部分に形成されるようにすることで、開封時に引裂きによる容器表面側でのはがれが目立たず、パッケージのデザインを損なわない製品を得ることができるという効果を奏する。
また、第3の考案を採用することにより、前記商品パッケージのデザインに、従来にない自由度を与えることができる。また、切目列は必ずしも全体を並行させて設けることのみならず、その一部で自由に曲線部などを設けて開封の役目以外に開口部の形状を内容物に応じて対応させることができるという効果を奏するのである。
さらに、第4の考案の構成を採用することにより、消費者が包装の開封に際して引裂き開封機構の引裂き始端部を探すことなく、中間部での開封可能箇所において開封できる容器を得ることで、取り扱いの利便性を高めることができるという効果を奏する。
次に、本考案による包装容器の打抜き型の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には本考案の打抜き型により形成された引裂き開封機構を備える包装箱の一実施形態を模式的に表わす斜視図が示されている。図2には図1に示される包装箱のブランクを形成する打抜き型の一部を表わす図が、図3には引裂き機構における切目列の一部を表わす拡大平面図が、図4には切目列を形成する打抜き刃の一部を拡大して表わす斜視図が、それぞれ示されている。
この実施形態の包装容器の打抜き型は、例えば図1に示されるような直方体で密封構造の包装箱1における上面から連接する一側面に掛けて引裂き開封機構10を設けられたものを形成する場合について説明する。その包装容器のブランク外形は、図2にその一部を打抜き刃のラインで示されるようになっている。この打抜き型20は、合板製の型板21に、容器外形を形成するラインaと折り目線を形成するラインb(二点鎖線)とが設計図に基づきレーザによって刻設され、それら所定のラインa,bに周知の打抜き刃22および罫線押し刃23が植設されている。そして、引裂き開封機構10を構成する部分には、波形に刃先部を形成されて、かつ所要のピッチで繋ぎ部を設けられた切目列を形成する波形打抜き刃(打抜きウエーブ刃40)が植設されている。なお、この図2においては、中心線より上半部と下半部とで引裂き機構の切目列を異なる形状で表わしている。
前記波形打抜き刃(打抜きウエーブ刃40)は、図3によって例示されるように、刃先部41を所定のピッチPaで平面上波形に屈曲させて刃付けした屈曲可能の帯状刃物にてなり、基部42が基本的に直線状(ただし、これに限定されない。)になっている。そして、引裂き開封機構10における繋ぎ部13を形成するために、適宜間隔で刃先部41に切込み43を設け、この切込み43部分が打抜きの際にシートを切断しないで繋ぎ部13となるようにされている。この打抜きウエーブ刃40は、他の打抜き刃22と同様に、長い寸法のものを打抜き形状に合わせて曲げることもでき、打抜き型20の型板21板面に設けられた切込み溝に植設して無理なく配置でき、所望の形状に切目列を形成できる。なお、前記打抜き型20は、打抜き刃22および罫線押し刃23以外の付属品については省略している。
前記打抜き型20によって形成された包装容器1に設けられる引裂き開封機構10は、開封するとその開口部2の一辺が折目線3′によって形成される蓋片3となるように、その開口部2を取り巻いて切目列11を配した構造の容器に使用されるものである。そして、前記打抜きウエーブ刃40によって形成される切目列11は、例えば、図4に示されるように、所要ピッチPで波形に打抜かれる切目12で、その途中に適宜間隔P′で繋ぎ部13が設けられており、切目列11によって通常時(閉封時)には相互に繋がっているようにされている。このような切目列11は、箱体のブランク打抜き工程で、切目列11が一直線でなく、例えば前記図1および図2に示されるように、屈曲部11a(図2の上半部参照)や曲線部11b(図2の下半部参照)に形成されていても、切れ残りが発生することのない切目列11を形成できるのである。
こうして形成された包装容器の引裂き開封機構10では、その開封開始位置cから切目列11に沿って図1に二点鎖線で示されるように、蓋片端部分3aを持って引き上げると、波形に断続して刻設されている部分ではその波形に切り抜かれている切目列11の所要箇所における山の頂部で繋ぎ部13が配されているので、繋ぎ部13が破断しても横に外れることはなく正しく切断されて、予定通りの開封ができるのである。そして、開封された切断部分の縁は、切目列11が波形にされているので、予めその波形のピッチPを適正な寸法に設定しておくことにより手さわり感のよい状態とすることができ、手指を触れても傷付くことなく安全性を保つことができる。また、繋ぎ部13が包装箱の開口部2の縁を形成する波形の頂部(山部)に位置するので、簡単に短絡して引裂きの際に隣接する表面部分を引き剥がすことなく切断される。また、包装箱1本体側から見たとき波形の谷部に繋ぎ部13の切断跡があるので、その切断跡が波形の切目縁に埋没して本体の美観を損なうことがない。
上述の実施形態では、切目列11によって蓋片3が残る開口部2を形成するものについて記載したが、切目列11を図示されないエンドレスの状態に設けるようにすれば、開封の操作によって切除部分を除いて開口部を形成する状態とすることができる。また、切目列11を直線的に容器の所要位置で全周に設けるようにすると、その切目列11に沿って切り離すことにより容器を分断した状態で開封できる。
図5には他の実施形態の引裂き開封機構を表わす斜視図が示されている。また、図6には開封ラインの一部拡大平面図が、図7には開封ラインの途中に引裂き始端部を設けた場合の一例を表わす図が、図8には開封ラインの一部に変更を加えた形態の引裂き開封機構を表わす図が、それぞれ示されている。
この実施形態の引裂き開封機構10Aは、前述の切目列11を所要の間隔で2条並行して設け、開封ライン15を形成した構造のものである。この並行する切目列11,11は、前述の打抜きウエーブ刃40を使用して、その各列間に形成される間隙を打抜き加工時に、打抜きウエーブ刃40が加工シートから離れる際、両切目列11,11を形成する打抜きウエーブ刃間で帯状の引裂き帯16となる部分を、打抜き型に付設される押戻し部材(一般にやや高密度のスポンジ材あるいはコルク材などの弾性体)を介在させて得ることができる。
前記2条の切目列11,11による開封ライン15は、箱体の開封しようとする箇所に設けられる。その際、箱体の形状によるが、例えば図5に示されるように、並行して円弧状の開封ライン15に形成することができる。つまり、前述のように打抜きウエーブ刃40を使用することにより、一本の長い刃物材を使用することができるので、デザインに対応してその打抜きウエーブ刃40を所要の形状に曲げて打抜き型の型板に植設することで実現できる。なお、切目列11,11における波形のピッチPおよび繋ぎ部13のピッチP′は任意に設定できるが、その波形の切目12並びに繋ぎ部13については両切目列11を揃えて形成するのが好ましい。
こうして得られた箱体に内容物を充填包装して、開封する時には、その開封ライン15の引裂き帯16の始端部16aまたは16bを摘んで引き上げれば、並行する2条の断続した切目列11,11に沿って、各繋ぎ部13が順次切断されて引裂き帯16が取除かれると、開封する。この際、並行する2条の切目列11,11に沿っての引裂きにより途中に設けられている多数の繋ぎ部13では連接する切目12に従って外れることなく順次引裂かれ、円弧状に設けられていても問題なく引裂かれて開封できる。したがって、デザインに応じて開封ライン15が直線以外の形状であっても問題なく開封することができる。また、開封された後の切目12に沿った部分、すなわち、縁部は波形に形成されて美観を呈し、手指と接触しても指先を傷つけることがない。なお、繋ぎ部13は、引裂き帯16を取除いた状態で波形の頂部になる位置に設けられるようにしておけば、引裂き時に箱を形成する表面がむしられることが少ない。また、切断された状態でその破断部がソフトに表れて指先を損なうことなく取扱うことができる。
また、この引裂き開封機構10Aを採用すれば、引裂き開封の向きを問わないので、左右いずれの方向からでも途中で引裂き帯16が千切れることなく開封することができる。また、図7に示すように、開封ライン15の途中に引裂き始端部16c,16cを設けるようにすれば、端部からのみならず中間部から左右に開封することもできるので、開封ライン15が長い場合に都合がよい。
さらに、この引裂き開封機構10Aは、前述のように、直線のみならず曲線状態で形成することができるので、商品パッケージのデザインに応じて開封位置を合わせることができるという利点がある。しかも、その開封ライン15については、例えば図8に示されるように、途中で2条の切目列11,11をデザインに応じて別々に配するようにしてもその切目列11に追従して開封することができるので、従来の商品に見られない開封手段として活用することができる。
また、前記実施形態において、開封ライン15を構成する切目列11の繋ぎ部13の配分を引裂き開始部の所要区間から終末部までの間で変化させることにより引裂き力を制御して効果的に開封することもできる。例えば、引裂き開始部よりも終末部での間隔を長くする。曲線を描く開封ラインを構成する場合にはカーブを描く部分での配分を変えるようにするなどして引裂き帯の途中での切断が生じないようにすることが望ましい。
また、本考案の趣旨に則して切目列を形成すれば、引裂き始端部を箱体の中間に設けて、開封するようにできる。例えば図9によって示されるように、箱体5の周面の一部に切目列(切目線11′)で摘み部18を作っておき、これに連接して開封ライン15を形成するようにしておけば、その摘み部18を指先で押して分離させた後、その摘み部18を摘んで開封ライン15に沿わせて引裂くようにすることで、開封できる。図中符号19は開封開始時の切線である。
また、本考案においては、打抜かれて形成される引裂き開封機構について、波形の切目列を形成するに際し、その切目列中に設けられる繋ぎ部を、上記の実施形態の説明では、波形の山部または谷部に設けた場合について記載しているが、このほかに、例えば小さな箱体に設けられる引裂き帯として、その切目列を形成する波形の山や谷以外の部分に繋ぎ部を配置することができる。このようにしても引裂き帯は、引裂きの途中で千切れることなく開封することができる。したがって、引裂き開封機構を構成するために使用される波形打抜き刃(打抜きウエーブ刃40)は、必要に応じてその刃先部41に設ける切込み43の位置を波形の中間位置に形成したものを採用することができる。
このような本考案に係る打抜き型は、板紙製の箱体のほかに、プラスチックシートによる箱体の打抜き加工にも同様にして採用することができる。また、ダンボール製の包装箱にも採用することが可能であり、この場合は切目列を刻設する打抜きウエーブ刃として、前述の板紙製包装箱とは異なり波のピッチを大きくした打抜き刃を採用することにより、前述のものと同様の引裂き開封ラインを形成することができる。
本考案の打抜き型により形成された引裂き開封機構を備える包装箱の一実施形態を模式的に表わす斜視図 図1に示される包装箱のブランクを形成する打抜き型の一部を表わす図 切目列を形成する打抜き刃の一部を拡大して表わす斜視図 引裂き機構における切目列の一部を表わす拡大平面図 他の実施形態の引裂き開封機構を表わす斜視図 開封ラインの一部拡大平面図 開封ラインの途中に引裂き始端部を設けた場合の一例を表わす図 開封ラインの一部に変更を加えた形態の引裂き開封機構を表わす図 開封ラインの途中に引裂き始端部を設けた場合の一例を表わす図 従来の引裂き開封手段の一例を表わす平面図(a)と、それを形成するための打抜き刃とその取付部を示す拡大斜視図(b) 従来のジッパー形成用の打抜き刃の一部と、これにより打抜かれた引裂き部を拡大して表わす斜視図
符号の説明
1 包装箱
10,10A 引裂き開封機構
11 切目列
12 切目
13 繋ぎ部
15 開封ライン
16 引裂き帯
16a,16b,16c 引裂き始端部
18 摘み部
20 打抜き型
21 型板
22 打抜き刃
23 罫線押し刃
40 打抜きウエーブ刃
43 切込み

Claims (4)

  1. 包装容器のブランクを形成する打抜き型において、引裂き開封機構を形成する部分に所要のピッチで繋ぎ部を形成する波形の打抜き刃を植設して、波状の切目列が形成されるようにしたことを特徴とする包装容器の打抜き型。
  2. 前記引裂き開封機構における切目列は、2条、それぞれ所要ピッチで繋ぎ部を備えた波形の切込みによって形成させて、任意の向きに並行して配するようにする請求項1に記載の包装容器の打抜き型。
  3. 前記2条の切目列は、全長あるいは一部の区間で曲線を描いて設けられる請求項2に記載の包装容器の打抜き型。
  4. 前記引裂き開封機構における切目列中に、開封開始位置となる引裂き帯の引裂き始端部を設けるようにする請求項1または2に記載の包装容器の打抜き型。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010264741A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Yasuo Yugawa 鉤刃と段ボール
JP2014208382A (ja) * 2013-04-16 2014-11-06 株式会社千代田 シート打抜刃
JP2018130792A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 株式会社東北田村工機 打抜き刃

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