JP3107573B2 - 結合基としてビニル基を有する液晶性化合物および液晶組成物 - Google Patents
結合基としてビニル基を有する液晶性化合物および液晶組成物Info
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Description
に関し、さらに詳しくは分子中央部に環を挟んで二つの
トランス−1,2−エテニレン基を有する3〜4環系の新
規な液晶性化合物、およびこれら含有する液晶組成物、
さらにはこの液晶組成物を用いた液晶表示素子に関す
る。
性を利用した表示素子は、時計をはじめとして電卓、ワ
ープロ、テレビ等にその表示素子は広く利用され、需要
も年々高くなってきている。液晶相は固体相と液体相の
中間に位置し、ネマチック相、スメクチック相、コレス
テリック相に大別されるが、そのうちネマチック相を利
用した表示素子が現在最も広く利用されている。さらに
液晶表示に応用されている表示方式としては、電気光学
効果として、TN(ねじれネマチック)型、DS(動的散
乱)型、ゲスト−ホスト型、DAP型等がある。特に最近
では液晶表示のカラー化が一段と進むとともに、その表
示方式はTN型では薄膜トランジスタ(TFT)方式および
スーパースイストネマチック(STN)方式が主流とな
り、これらの表示素子が量産されている。現在までに研
究段階のものを含め多くの液晶性化合物が世に知られて
いるが、現在のところ単一の液晶性物質として表示素子
に封入され使用されている物質は存在しない。これは表
示素子材料として期待される液晶性化合物は、表示素子
として最も使用される頻度の高い室温を中心とする、自
然界のなるべく広い温度範囲で液晶相を示すものが望ま
しく、また使用される環境因子に対して十分安定であ
り、かつ表示素子を駆動させるに十分な物理的性質を持
つものでなくてはならないためである。そこで現在では
数種から20数種の液晶性化合物または非液晶性化合物を
混合してこのような特徴を持つ組成物を調整し、実用に
供している。これらの液晶組成物は使用環境下に通常に
存在する水分、光、熱、空気等に対しても安定であるこ
とを要求される。また電場および電磁放射に対する安定
性、さらには混合する液晶性化合物が互いに使用環境内
で化学的に安定であることが要求される。また液晶組成
物はその屈折率異方性値(△n)、誘電率異方性値(△
ε)、粘度(η)、電導度および弾性定数比K33/K11(K
33:ベンド定数、K11:スプレイ弾性定数)等の諸物性値
は表示方式および素子の形状に依存して適当な値を取る
必要がある。また液晶組成物中の各成分は、相互に良好
な溶解性を持つことが重要である。
る液晶性化合物に求められているものは、特に低粘性、
大きい屈折率異方性値、大きい弾性定数比K33/K11、広
い液晶相温度領域、さらにごく最近では表示素子の低電
圧駆動化に伴い低いしきい値電圧といったものである。
性である。さらに、この高速応答化はセル厚を薄くして
達成する方法もある。しかしながら、単にセル厚を薄く
するだけでは表示コントラストや視野角が低下する。な
ぜなら、表示コントラストや視野角は屈折率異方性値
(△n)とセル厚(d)との積(△n・d)が大きく影
響しているためである。そこで△n・dを所望の値に保
ちながらセル厚を薄くするためには、△nが大きな液晶
組成物を調製しなければならず、△nが大きな液晶性化
合物が必要となる。また、大きい弾性定数比K33/K11は
電圧−透過率曲線を急峻にし高コントラストの表示素子
を可能にする。
ン環、二重結合、三重結合のような構造を多く含む化合
物は大きい屈折率異方性値を有することが知られてい
る。これまで、三環系および四環系の化合物を用いて大
きい屈折率異方性値を有する液晶組成物を得るには、三
重結合、ベンゼン環を多く含む化合物、例えばトラン系
化合物等を使用していた。しかし、この三重結合、ベン
ゼン環を多く含む化合物は粘性が高くなる傾向にあり、
これらの化合物にあわせて粘性を低くする液晶性化合物
を余分に混合しなければならないと言う問題があった。
して、下記の化合物(a)(特公平7−72148号記載)
および(b)(特開昭61−215336号)が既に知られてい
る。
11を大きくする目的でこれを液晶組成物に混合すると、
弾性定数比K33/K11はある程度高くなるものの、透明点
は維持できず低くなってしまう。また化合物(b)で
は、(a)と比較して透明点は高いが粘度が大きいの
で、これを組成物の成分として添加した場合、粘度を著
しく大きくしてしまう。さらに、その転移点からも判る
ようにスメクチック性が著しく強く、−20〜−40℃の極
低温下においては組成物中にスメクチック相が発現して
しまう欠点があった。
な弾性定数比K33/K11を有し、液晶相温度領域が広く、
低温での溶解性が改善された液晶性化合物の開発が望ま
れていた。
屈折率異方性値と大きな弾性定数比K33/K11を有し、液
晶相温度領域が広く、低温での溶解性が改善された液晶
性化合物、これを含む液晶組成物、およびこの液晶組成
物を用いた液晶表示素子を提供することである。
れる発明は以下のとおりである。
〜10のアルケニル基を示し、R′は炭素数1〜10のアル
キル基、炭素数2〜10のアルケニル基、F、Cl、CN、OC
F3、CF3、OCF2H、CF2HまたはCFH2を示し、A1、A2はそれ
ぞれ独立して、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、
六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原子で置換さ
れていてもよい1,4−フェニレン基、または単結合を示
すが、A1およびA2はこの化合物の環の個数が4であるよ
うに選択される。)で表される液晶性化合物。
ロヘキシレン基であり、Aが2単結合である(1)項に
記載の液晶性化合物。
トランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニ
レン基である(1)項に記載の液晶性化合物。
化合物を少なくとも1種類以上含有し、2成分以上から
なる液晶組成物。
記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
分として、一般式(2)、(3)および(4) (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示し、X1は
F、Cl、OCF3、OCF2H、CF3、CF2HまたはCFH2を示し、
L1、L2、L3およびL4は相互に独立してHまたはFを示
し、Z1およびZ2は相互に独立して−(CH2)2−、−CH
=CH−または単結合を示し、aは1または2を示す。)
で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも
1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
かに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第
二成分として、一般式(5)、(6)、(7)、(8)
および(9) (式中、R2はF、炭素数1〜10のアルキル基または炭素
数2〜10のアルケニル基を示し、該アルキル基およびア
ルケニル基中の隣接しない任意のメチレン基(−CH
2−)は酸素原子(−O−)によって置換されていても
よい、環Aはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4
−フェニレン基、ピリミジン−2,5−ジイル基または1,3
−ジオキサン−2,5−ジイル基を示し、環Bはトランス
−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基または
ピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Cはトランス−
1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示
し、Z3は−(CH2)2−、−COO−または単結合を示し、
L5およびL6は相互に独立してHまたはFを示し、bおよ
びcは相互に独立して0または1を示す。) (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基を示し、L7はH
またはFを示し、dは0または1を示す。) (式中、R4は炭素数1〜10のアルキル基を示し、環Dお
よび環Eは相互に独立してトランス−1,4−シクロヘキ
シレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z4およびZ5
は相互に独立して−COO−または単結合を示し、Z6は−C
OO−または−C≡C−を示し、L8およびL9は相互に独立
してHまたはFを示し、X2はF、OCF3、OCF2H、CF3、CF
2HまたはCFH2を示し、e、fおよびgは相互に独立して
0または1を示す。) (式中、R5およびR6は相互に独立して炭素数1〜10のア
ルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示すが、
該アルキル基およびアルケニル基中の隣接しない任意の
メチレン基(−CH2)は酸素原子(−O−)によって置
換されていてもよく、環Gはトランス−1,4−シクロヘ
キシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5
−ジイル基を示し、環Hはトランス−1,4−シクロヘキ
シレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z7は−C≡
C−、−COO−、−(CH2)2−、−CH=CH−C≡C−ま
たは単結合を示し、Z8は−COO−または単結合を示
す。) (式中、R7およびR8は相互に独立して炭素数1〜10のア
ルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示すが、
該アルキル基およびアルケニル基中の隣接しない任意の
メチレン基(−CH2−)は酸素原子(−O−)によって
置換されていてもよく、環Iはトランス−1,4−シクロ
ヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−
2,5−ジイル基を示し、環Jはトランス−1,4−シクロヘ
キシレン基、環上の1つ以上の水素原子がFで置換され
ていてもよい1,4−フェニレン基、またはピリミジン−
2,5−ジイル基を示し、環Kはトランス−1,4−シクロヘ
キシレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z9およびZ
11は相互に独立して−COO−、−(CH2)2−または単結
合を示し、Z10は−CH=CH−、−C≡C−、−COO−また
は単結合を示し、hは0または1を示す。)で表される
化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有
することを特徴とする液晶組成物。
記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
分の一部分として、一般式(2)、(3)および(4)
からなる群から選択される化合物を少なくとも1種類含
有し、第二成分の他の成分として、一般式(5)、
(6)、(7)、(8)および(9)からなる群から選
択される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴
とする液晶組成物。
化合物を少なくとも1種類以上含有し、2成分以上から
なる液晶組成物を使用した液晶表示素子。
表示素子。
表示素子。
表示素子。
((E)−2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)エテニル)シクロヘキサンの核磁気共鳴スペクトル
を示す図である。
うに、分子中央部に環を挟んで二つのトランス−1,2−
エテニレン基を有する三〜四環系の誘導体である。
下において物理的および化学的にも極めて安定であるこ
とは勿論のこと、低温下でも液晶組成物への溶解性が良
く、広いネマチック相温度領域、低粘性、大きな屈折率
異方性値かつ大きな弾性定数比K33/K11を有することを
特徴とする。また、分子構成要素のうち環構造、結合基
または側鎖の構造を適当に選ぶことで所望の物性値を任
意に調整することが可能である。したがって、本発明の
化合物を液晶組成物の成分として用いた場合、 1)屈折率異方性値および弾性定数比K33/K11を向上さ
せるので、高いコントラストが得られる、 2)液晶組成物の透明点を維持あるいは上昇させると共
に、粘度を低下させる、 3)ごく低温下においても結晶の析出、スメクチック相
の発現が見られない安定したネマチック液晶組成物を調
製できる、 などの特性を示し、外部環境に対して安定であり、高速
応答ならびに高コントラストの新規な液晶組成物および
液晶表示素子を提供することができる。
般式(1a)〜(1e)に類別される。
eは六員環上の1つ以上の水素原子がハロゲン原子で置
換されていてもよい1,4−フェニレン基、Vはトランス
−1,2−エテニレン基、Rは炭素数1〜10のアルキル基
または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、R′は炭素
数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、
F、Cl、CN、OCF3、CF3、OCF2H、CF2HまたはCFH2を示
す。) 一般式(1a)〜(1e)で表される化合物の中で特に好
ましいものとして、下記の一般式(1−1)〜(1−
4)で表される化合物を挙げることができる。
〜10のアルケニル基を示し、R′は炭素数1〜10のアル
キル基、炭素数2〜10のアルケニル基、F、Cl、CN、OC
F3、CF3、OCF2H、CF2HまたはCFH2を示す。) 具体的には、Rはメチル、エチル、1−プロピル、1
−ブチル、1−ペンチル、1−ヘキシル、1−ヘプチ
ル、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−
ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−ペンテニ
ル、2−ペンテニル、3−ペンテニルおよび4−ペンテ
ニルが好ましく、R′はメチル、エチル、1−プロピ
ル、1−ブチル、1−ペンチル、1−ヘキシル、1−ヘ
プチル、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、
1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−ペン
テニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテ
ニル、F、Cl、CN、OCF3、OCF2HおよびCF3が好ましい。
中でも、R及びR′が1−プロピル、1−ペンチル、1
−ヘプチルであるものが特に好ましい。
合成化学的手法(例えばオーガニック・シンセシス、オ
ーガニック・リアクションズ、実験化学講座等に記載の
手法)を適当に選択、組み合わせることで容易に合成で
きる。
経路の一例を示す。
ガニック・リアクションズ、第14巻、第3章等に記載の
方法)に従い、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチル
エーテル等のエーテル系溶媒中でナトリウムメチラー
ト、カリウム−t−ブトキシド(t−BuOK)、ブチルリ
チウム等の塩基の存在下、ケトン誘導体(1)をメトキ
シメチルトリフェニルハライドと反応させ、次いでアセ
トン中、塩酸を作用させることにより化合物(2)を得
る。
−トルエンスルホン酸等の有機酸を作用させることによ
りアルデヒド誘導体とし、次いで、塩化メチレン中、二
クロム酸ピリジニウム(PDC)、クロロクロム酸ピリジ
ニウム(PCC)等を作用させることによりカルボン酸誘
導体を製造し、このカルボン酸誘導体を低級飽和アルコ
ール中、塩化チオニルを作用させてエステル誘導体
(3)とする。
ル誘導体(3)をメトキメチルトリフェニルハライドと
反応させ、次いでアセトン中、塩酸を作用させることに
より化合物(4)を得る。
ィッヒ反応により化合物(6)を製造する。
合物(6)に水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイ
ソブチルアルミニウム等を作用させることでアルコール
誘導体とし、次いでこのアルコール誘導体をPCCで酸化
してケトン誘導体とし、このケトン誘導体をウィッティ
ヒ試薬(7)とウィッティッヒ反応させて化合物(8)
を得る。
塩基の存在下、化合物(8)に3−クロロ過安息香酸
(mCPBA)を作用させた化合物(9)を得る。
ジブロミドを作用させてブロム化して化合物(10)を得
る。、さらに酢酸中、化合物(10)に亜鉛を作用させる
ことで本発明化合物(1)を製造することができる。
明の液晶性化合物はいずれも広いネマチック相温度領域
を示し、低粘性であり、大きな屈折率異方性値かつ大き
な弾性定数比K33/K11を有し、他の種々の液晶材料と容
易に混合し、STN型表示方式に適したネマチック液晶組
成物の構成成分として極めて優れている。
化合物の1種以上を0.1〜99.9重量%の割合で含有する
ことが、優良な特性を発現せしめるために好ましい。
として、一般式(2)〜(9)で表される化合物群を例
示できる。
は、一般式(1)で表されるる液晶性化合物を少なくと
も1種類含む第一成分だけでもよいが、これに加え、第
二成分として一般式(2)、(3)および(4)で表さ
れる化合物群から選ばれる少なくとも1種類の化合物
(以下、第二A成分と称する)および/または一般式
(5)、(6)、(7)、(8)および(9)で表され
る化合物群から選ばれる少なくとも1種類の化合物(以
下、第二B成分と称する)を混合したものが好ましい。
範囲、屈折率異方性値、誘電率異方性値および粘度等を
調整する目的で、公知の化合物を第三成分として混合す
ることもできる。
の好適例として、下記の一般式(2−1)〜(2−1
5)、一般式(3−1)〜(3−48)および一般式(4
−1)〜(4−55)で表される化合物を挙げることがで
きる。
示す。) これらの一般式(2)〜(4)で示される化合物は、
正の誘電率異方性値を有し、熱安定性や化学的安定性が
非常に優れている。本発明の液晶組成物中へのこれらの
化合物の使用量は、液晶組成物の全重量に対して1〜99
重量%の範囲が適するが、好ましくは10〜97重量%、よ
り好ましくは40〜95重量%である。
の好適例として、下記の一般式(5−1)〜(5−2
4)、一般式(6−1)〜(6−3)および一般式(7
−1)〜(7−28)で表される化合物を挙げることがで
きる。
(7)と同一の意味を示す。) これら一般式(5)〜(7)で示される化合物は、正
の大きな誘電率異方性値を有し、液晶組成物しきい値電
圧を小さくする成分として使用される。また、粘度の調
整、屈折率異方性値の調整および液晶相温度範囲を広げ
る等の目的や、さらに(電圧−透過率特性)の急峻性を
改良する目的にも使用される。
として、下記の一般式(8−1)〜(8−8)および一
般式(9−1)〜(9−12)で表される化合物を挙げる
ことができる。
と同一の意味を示す。) 一般式(8)および(9)で表される化合物は、誘電
率異方性値が負かまたは小さな正である化合物である。
一般式(8)で表される化合物は、主として液晶組成物
の粘度を低下させる目的および/または屈折率異方性値
の調整の目的で使用される。また、一般式(9)の化合
物は液晶組成物の透明点を高くする等のネマチックレン
ジを広げる目的および/または屈折率異方性値の調整の
目的で使用される。
び通常のTN表示方式用の液晶組成物を調製する場合に
は、特に有用な化合物である。
表示方式およびSTN表示方式用の液晶組成物を調製する
場合には1〜99重量%の範囲で任意に使用できるが、好
ましくは10〜97重量%、より好ましくは40〜95重量%で
ある。また、その際には(2)〜(4)の化合物を併用
しても良い。
ることができる。一般には、種々の成分を高い温度で互
いに溶解させる方法がとられている。また、各成分に共
通の有機溶媒に溶解して混合したのち、減圧下溶媒を留
去しても良い。また、公知の添加物を加えることによ
り、意図する用途に応じた改良または最適化を行うこと
ができる。
起して必要なねじれ角を調整し、逆ねじれを防ぐための
キラルドープ剤などがある。また、メロシアニン系、ス
チリル系、アゾ系、アゾメチン系、アゾキシ系、キノフ
タロン系、アントラキノン系およびテトラジン系等の二
色性色素を添加することにより、ゲストホスト(GH)モ
ード用の液晶組成物として使用することができる。
ことによって、電圧−透過率特性の急峻性や視野角の改
善ができる。また、一般式(1)の化合物は低粘性化合
物であるので、これを用いることにより液晶表示素子の
応答速度を著しく改善することができる。本発明に係る
液晶組成物は、ネマチック液晶をマイクロカプセル化し
て作成したNCAPや、液晶中に三次元網目状高分子を作成
したポリマーネットワーク液晶表示素子(PNLCD)に代
表されるポリマー分散型液晶表示素子(PDLCD)用、そ
の他複屈折制御(ECB)モードや動的散乱(DS)モード
用の液晶組成物としても使用できる。
するネマチック液晶組成物として以下に示すような組成
例(組成例1〜14)を示すことができる。ただし組成例
中の化合物は次表に示す取り決めに従い略号で示した。
整数を表す。) 組成例1 3−HVHVH−3 7.0% 1V2−BEB(F,F)−C 8.0% 3−HB−C 24.0% 3−HB−O2 9.0% 3−HH−4 10.0% 3−HH−5 5.0% 3−HHB−1 10.0% 3−HHB−3 5.0% 3−H2BTB−2 7.0% 3−H2BTB−3 6.0% 3−HB(F)TB−2 5.0% 3−HB(F)TB−3 4.0% 組成例2 3−HVHVH−2 5.0% 3−HVHVH−3 5.0% 3O1−BEB(F)−C 11.0% 1V2−HB−C 11.0% 3−HB−O2 5.0% 2−BTB−O1 6.0% 3−BTB−O1 6.0% 4−BTB−O1 6.0% 4−BTB−O2 6.0% 5−BTB−O1 6.0% 3−H2BTB−2 2.0% 3−H2BTB−3 3.0% 3−HB(F)TB−2 6.0% 3−HB(F)TB−3 6.0% 2−PyBH−3 4.0% 3−PyBH−3 4.0% 3−PyBB−2 4.0% 3−HEBEB−1 2.0% 3−HEBEB−F 2.0% 組成例3 3−HVHHVH−5 5.0% 2−BB−C 8.0% 4−BB−C 6.0% 2−HB−C 10.0% 3−HB−C 13.0% 3−HHB−F 5.0% 2−HHB−C 4.0% 3−HHB−C 6.0% 5−PyB−F 6.0% 3−PyBB−F 6.0% 3−BTB−1 5.0% 2−HHB−1 6.0% 3−HHB−1 5.0% 3−HHB−3 10.0% 3−HHB−O1 5.0% 組成例4 2−HVHVHH−1 3.0% 3−HVHVHB−2 3.0% 3−DB−C 10.0% 4−DB−C 12.0% 5−DB−C 8.0% 2−BEB−C 10.0% 5−PyB(F)−F 10.0% 2−PyB−O2 4.0% 2−PyB−2 2.0% 3−PyB−2 2.0% 3−HEB−O4 5.0% 4−HEB−O2 5.0% 3−HEB−O2 4.0% 1O−BEB−2 3.0% 5−HEB−1 3.0% 4−HEB−4 5.0% 2−PyBH−3 5.0% 3−HHEBB−C 3.0% 3−HBEBB−C 3.0% 組成例5 3−HVHVH−1 3.0% 3−HVHVH−3 4.0% V2−HB−C 10.0% 1V2−HB−C 8.0% 3−HB−C 14.0% 1O1−HB−C 6.0% 2O1−HB−C 6.0% 2−HHB−C 5.0% 3−HHB−C 5.0% 3−HH−4 10.0% 1O1−HH−5 5.0% 3−HH−EMe 3.0% 2−BTB−O1 11.0% 3−HHB−1 5.0% 3−HHB−3 5.0% 組成例6 3−HVHVH−3 4.0% 3−HVHHVH−5 4.0% 3−HB(F)−C 4.0% 2O1−BEB(F)−C 4.0% 3O1−BEB(F)−C 12.0% 1V2−BEB(F,F)−C 10.0% 3−HHB(F)−C 5.0% 3−HHEB−F 5.0% 5−HHEB−F 5.0% 3−HBEB−F 6.0% 3−HBB−F 3.0% 3−HB−O2 10.0% 3−HH−4 5.0% 3−HHB−1 6.0% 3−HHB−O1 4.0% 3−H2BTB−2 4.0% 3−H2BTB−3 4.0% 3−HB(F)TB−2 5.0% 組成例7 3−HVHVH−4 5.0% 5−HVHVH−3 5.0% 3−H2HB(F,F)−F 10.0% 5−H2HB(F,F)−F 8.0% 3−HHB(F,F)−F 10.0% 4−HHB(F,F)−F 6.0% 3−HH2B(F,F)−F 12.0% 5−HH2B(F,F)−F 8.0% 3−HBB(F,F)−F 14.0% 5−HBB(F,F)−F 10.0% 3−HHEB(F,F)−F 6.0% 3−HBEB(F,F)−F 2.0% 3−HHBB(F,F)−F 2.0% 3−HH2BB(F,F)−F 2.0% 組成例8 3−HVHVH−3 6.0% 3−HVHHVH−5 4.0% 7−HB(F)−F 7.0% 5−H2B(F)−F 4.0% 2−HHB(F)−F 6.0% 3−HHB(F)−F 6.0% 5−HHB(F)−F 6.0% 2−H2HB(F)−F 4.0% 3−H2HB(F)−F 2.0% 5−H2HB(F)−F 4.0% 3−H2HB(F,F)−F 6.0% 4−H2HB(F,F)−F 5.0% 5−H2HB(F,F)−F 5.0% 3−HHB(F,F)−F 8.0% 3−HH2B(F,F)−F 8.0% 5−HH2B(F,F)−F 7.0% 3−HEB−F 6.0% 5−HHEBB−F 3.0% 1O1−HBBH−3 3.0% 組成例9 3−HVHVHH−5 4.0% 3−HVHVHB−3 4.0% 5−HB−CL 4.0% 7−HB(F,F)−F 6.0% 3−HBB(F)−F 10.0% 5−HBB(F)−F 10.0% 3−H2BB(F)−F 10.0% 2−HHB−CL 5.0% 4−HHB−CL 10.0% 5−HHB−CL 5.0% 3−HBB(F,F)−F 12.0% 5−HBB(F,F)−F 5.0% 3−H2BB(F,F)−F 5.0% 3−HB(F)VB−2 5.0% 3−HB(F)VB−3 5.0% 組成例10 2−HVHVHB−3 5.0% 7−HB−F 7.0% 3−HH−O1 7.0% 3−HB−O1 6.0% 3−HHB−OCF2H 3.0% 5−HHB−OCF2H 4.0% 3−HHB(F,F)−OCF2H 10.0% 5−HHB(F,F)−OCF2H 8.0% 2−HHB−OCF3 6.0% 3−HHB−OCF3 7.0% 5−HHB−OCF3 6.0% 3−HH2B−OCF3 6.0% 3−HH2B(F)−F 7.0% 5−HH2B(F)−F 9.0% 3−HHEB(F)−F 6.0% 5−HB(F)BH−3 3.0% 組成例11 3−HVHVH−2 6.0% 3−HVHHVH−3 4.0% V−HB−C 10.0% 1V−HB−C 5.0% 3−BB−C 5.0% 5−BB−C 5.0% 2−HB(F)−C 5.0% 4−BB−3 3.0% 3−H2B−O2 8.0% 5−H2B−O2 5.0% 3−BEB−C 5.0% 5−HEB−O1 5.0% 5−HEB−O3 8.0% 5−BBB−C 3.0% 4−BPyB−C 4.0% 4−BPyB−5 4.0% 5−HB2B−4 3.0% 5−HBB2B−3 2.0% 1V−HH−1O1 5.0% 1V2−HBB−3 5.0% 組成例12 2−HVHVHH−2 3.0% 3−HVHVHH−2 3.0% 5−HVHVHB−2 4.0% 4−HEB(F)−F 10.0% 5−HEB(F)−F 10.0% 2−BEB(F)−C 5.0% 3−BEB(F)−C 5.0% 4−BEB(F)−C 8.0% 5−BEB(F)−C 8.0% 1O3−HB(F)−C 6.0% 3−HHEB(F)−F 5.0% 5−HHEB(F)−F 5.0% 2−HBEB(F)−C 5.0% 3−HBEB(F)−C 5.0% 5−HBEB(F)−C 5.0% 3−HBTB−2 5.0% V2−HH−3 4.0% V2−HHB−1 4.0% 組成例13 V−HVHVH−2V 3.0% 2V−HVHVH−V2 4.0% V2−HB−C 10.0% 1V2−HB−C 8.0% 3−HB−C 14.0% 1O1−HB−C 6.0% 2O1−HB−C 6.0% 2−HHB−C 5.0% 3−HHB−C 5.0% 3−HH−4 10.0% 1O1−HH−5 5.0% 3−HH−EMe 3.0% 2−BTB−O1 11.0% 3−HHB−1 5.0% 3−HHB−3 5.0% 組成例14 1V−HVHVHH−2V1 4.0% V−HVHVHB−5 4.0% 5−HB−CL 4.0% 7−HB(F,F)−F 6.0% 3−HBB(F)−F 10.0% 5−HBB(F)−F 10.0% 3−H2BB(F)−F 10.0% 2−HHB−CL 5.0% 4−HHB−CL 10.0% 5−HHB−CL 5.0% 3−HBB(F,F)−F 12.0% 5−HBB(F,F)−F 5.0% 3−H2BB(F,F)−F 5.0% 3−HB(F)VB−2 5.0% 3−HB(F)VB−3 5.0% 以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例により制限されるものではな
い。なお、実施例中、得られた化合物の構造は核磁気共
鳴スペクトル(以下、1H−NMRと略す。)、質量スペク
トル(以下、MSと略す。)等で確認した。実施例中、NM
Rにおいてdは二重線、mは多重線、Jはカップリング
定数を表す。MSにおいてM+は分子イオンピーク、()内
はイオン強度を表す。相転移を示すCrは結晶相を、Sは
スメクチック相を、Nはネマチック相を、Isoは等方性
液体相を示し、相転移温度の単位は全て℃である。
−プロピルシクロヘキシル)エテニル)シクロヘキサン
(一般式(1)において、A1及びA2が単結合、R及び
R′がプロピル基である、化合物No.4)の製造 第1段 (トランス−4−プロピルシクロヘキシル)メチルト
リフェニルホスホニウムブロミド367.7グラム(763.7ミ
リモル)をTHF3.5リットルに懸濁させ、窒素気流下−50
℃に冷却した。この混合物にt−BuOK94.3グラム(840.
4ミリモル)を加え1時間撹拌した。次いでこの溶液
に、トランス−4−ホルミルシクロヘキサンカルボン酸
メチル100.0グラム(587.5ミリモル)のTHF1リットル溶
液を−50℃以下を保ちながら30分かけて滴下した。滴下
終了後、反応温度を徐々に室温まで昇温させ、さらに5
時間撹拌した。反応液から減圧下で溶媒を留去し、残渣
に水500ミリリットルを加え、生成物をトルエン500ミリ
リットルで抽出した。有機層を水200ミリリットルで3
回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下
で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:ヘプタン)に付し、粗製のトラン
ス−4−(2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)エテニル)シクロヘキサンカルボン酸メチル140.9
グラムを得た。
ルミニウムリチウム13.7グラム(360.1ミリモル)を加
え、第1段で得られたトランス−4−(2−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)エテニル)シクロヘキ
サンカルボン酸メチル140.9グラム(481.8ミリモル)の
THF1.5リットル溶液を撹拌しながら40分かけて徐々に滴
下した。滴下終了後、室温で5時間撹拌した後、氷浴上
で2N−水酸化ナトリウム水溶液200ミリリットルを徐々
に加えて反応を終了させた。反応液を湯浴上で50℃に加
温し、懸濁物が固まったところでセライト濾過をし、濾
液から減圧下で溶媒を留去して、粗製のトランス−4−
(2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エテ
ニル)シクロヘキサンカルビノール76.4グラムを得た。
にPCC68.5グラム(317.8ミリモル)およびシリカゲル6
8.5グラムを添加し、撹拌しながら、第2段で得られた
トランス−4−(2−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)エテニル)シクロヘキサンカルビノール76.4
グラム(288.9ミリモル)を加え、氷浴上で1時間、更
に室温で5時間撹拌した。反応液より塩化メチレン不溶
物を濾過により除去した後、減圧下で溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘプタン)に付して、粗製のトランス−4−(2−
(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エテニル)
シクロヘキサンカルバルデヒド44.0グラムを得た。
リフェニルホスホニウムブロミド105.0グラム(218.1ミ
リモル)をTHF1リットルに懸濁させ、窒素気流下−50℃
に冷却した。この混合物にt−BuOK26.9グラム(239.7
ミリモル)を加え1時間撹拌した。この混合物に、第3
段で得られたトランス−4−(2−(トランス−4−プ
ロピルシクロヘキシル)エテニル)シクロヘキサンカル
バルデヒド44.0グラム(167.7ミリモル)のTHF450ミリ
リットル溶液を−50℃以下を保ちながら20分かけて滴下
した。滴下終了後、反応温度を徐々に室温まで昇温さ
せ、さらに5時間撹拌した。反応液から減圧下で溶媒を
留去し、残渣に水250ミリリットルを加え、生成物をト
ルエン250ミリリットルで抽出した。有機層を水100ミリ
リットルで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒ヘプタン)に付して、
粗製のトランス−1,4−ビス−(2−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)エテニル)シクロヘキサン5
1.6グラムを得た。
クロロ過安息香酸(mCPBA)92.5グラム(536.1ミリモ
ル)および炭酸カリウム185.2グラム(1340.0ミリモ
ル)を加え撹拌し、第4段で得られたトランス−1,4−
ビス−(2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)エテニル)シクロヘキサン51.6グラム(134.1ミリ
モル)の塩化メチレン500ミリリットル溶液を20分かけ
て滴下した。滴下終了後、室温で5時間撹拌した後、飽
和チオ硫酸ナトリウム水溶液500ミリリットルを加えて
反応を終了させた。反応液から有機層を分取し、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液500ミリリットルで2回、さら
に水500ミリリットルで3回洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチ
ル/ヘプタン=1/9の混合溶媒)に付して、粗製のトラ
ンス−1,4−ビス−(2−(トランス−4−プロピルシ
クロヘキシル)エポキシエチル)シクロヘキサン39.1グ
ラムを得た。
ランス−4−プロピルシクロヘキシル)エポキシエチ
ル)シクロヘキサン39.1グラム(93.8ミリモル)とトリ
フェニルホスフィンジブロミド126.7グラム(300.2ミリ
モル)とをトルエン400ミリリットルに溶解し、8時間
加熱還流した。反応液から減圧下で溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
トルエン)に付し、さらにヘプタン/エタノールの(5/
1)混合溶媒から再結晶して、トランス−1,4−ビス−
((E)−1,2−ジブロモ−2−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)エチル)シクロヘキサン14.5グラ
ムを得た。
−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エチル)
シクロヘキサン14.5グラム(20.6ミリモル)、亜鉛8.1
グラム(123.9ミリモル)および酢酸150ミリリットルを
トルエン150ミリリットルに加え、室温で12時間撹拌し
た。反応液から不溶物を濾過により除去した後、水150
ミリリットルを加えた。この混合物から有機層を分取
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液150ミリリットルで
3回さらに水150ミリリットルで3回洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:酢酸エチル/ヘプタン=1/9の混合溶媒)に付し
て、トランス−1,4−ビス((E)−2−(トランス−
4−プロピルシクロヘキシル)エテニル)シクロヘキサ
ンの粗生成物を得た。この粗生成物をヘプタン/エタノ
ール(1/2)の混合溶媒から再結晶して、標題化合物4.1
グラム(収率1.8%)を得た。各種スペクトルデータの
測定結果は目的物の構造を指示した。
MS:m/e=384(M+,48%),299(23),189(18),135
(24),81(72),67(100). NMR:図1のチャートに示す。
ルシクロヘキシル)エテニル)−トランス−4′−
((E)−2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)エテニル)ビシクロヘキサン(一般式(1)におい
て、A1がトランス−1,4−シクロヘキシレン基、A2が単
結合、Rがプロピル基、R′がペンチル基である、化合
物No.18)の製造 第1段 (トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)メチルト
リフェニルホスホニウムブロミド262.5グラム(515.2ミ
リモル)をTHF2.5リットルに懸濁させ、窒素気流下−50
℃に冷却した。この混合物にt−BuOK63.6グラム(566.
8ミリモル)を加え1時間撹拌した。次いでこの混合物
に、トランス−4−(トランス−4−ホルミルシクロヘ
キシル)シクロヘキサンカルボン酸メチル100.0グラム
(396.3ミリモル)のTHF1リットル溶液を−50℃以下を
保ちながら30分かけて滴下した。滴下終了後、反応温度
を徐々に室温まで昇温させ、さらに5時間撹拌した。反
応液から減圧下で溶媒を留去し、残渣に水500ミリリッ
トルを加えた後、生成物をトルエン500ミリリットルで
抽出した。有機層を水200ミリリットルで3回洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒:ヘプタン)に付して、粗製のトランス−4
−(トランス−4−(2−(トランス−4−ペンチルシ
クロヘキシル)エテニル)シクロヘキシル)シクロヘキ
サンカルボン酸メチル132.4グラムを得た。
ルミニウムリチウム9.4グラム(247.7ミリモル)を加
え、撹拌しながら、第1段で得られたトランス−4−
(トランス−4−(2−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)エテニル)シクロヘキシル)シクロヘキサ
ンカルボン酸メチル132.4グラム(328.8ミリモル)のTH
F1.3リットル溶液を40分かけて徐々に滴下した。この混
合物を室温で5時間撹拌した後、氷浴上で2N−水酸化ナ
トリウム水溶液300ミリリットルを徐々に加えて反応を
終了させた。反応液を湯浴上で50℃に加温し、懸濁物が
固まったところでセライト濾過を行い、濾液から減圧下
で溶媒を留去して、粗製のトランス−4−(トランス−
4−(2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
エテニル)シクロヘキシル)シクロヘキサンカルビノー
ル72.7グラム(194.0ミリモル)を得た。
にPCC46.0グラム(213.4ミリモル)およびシリカゲル4
6.0グラムを加え撹拌した。次に、この混合物に第2段
で得られたトランス−4−(トランス−4−(2−(ト
ランス−4−ペンチルシクロヘキシル)エテニル)シク
ロヘキシル)シクロヘキサンカルビノール72.7グラム
(194.0ミリモル)を加え、氷浴上で1時間、さらに室
温で5時間撹拌した。反応液から塩化メチレン不溶物を
濾過により除去した後、減圧下で溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘ
プタン)に付して、粗製のトランス−4−(トランス−
4−(2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
エテニル)シクロヘキシル)シクロヘキサンカルバルデ
ヒド40.5グラムを得た。
リフェニルホスホニウムブロミド68.0グラム(141.2ミ
リモル)をTHF700ミリリットルに懸濁させ、窒素気流下
−50℃に冷却した。この混合物にt−BuOK17.4グラム
(155.1ミリモル)を加え1時間撹拌した。次いでこの
混合物に、第3段で得られたトランス−4−(トランス
−4−(2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)エテニル)シクロヘキシル)シクロヘキサンカルバ
ルデヒド40.5グラム(108.7ミリモル)のTHF400ミリリ
ットル溶液を−50℃以下を保ちながら20分かけて滴下し
た。滴下終了後、反応温度を徐々に室温まで昇温させ、
さらに5時間撹拌した。反応液から減圧下で溶媒を留去
し、残渣に水200ミリリットルを加えた後、生成物をト
ルエン200ミリリットルで抽出した。有機層を水100ミリ
リットルで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒ヘプタン)に付して、
粗製のトランス−4−(2−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)エテニル)−トランス−4′−(2−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)エテニル)
ビシクロヘキサン44.1グラムを得た。
CPBA61.5グラム(356.5ミリモル)および炭酸カリウム1
23.2グラム(891.4ミリモル)を加え撹拌し、第4段で
得られたトランス−4−(2−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)エテニル)−トランス−4′−(2
−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)エテニ
ル)ビシクロヘキサン44.1グラム(89.1ミリモル)の塩
化メチレン450ミリリットル溶液を20分かけて滴下し
た。滴下終了後、反応液を室温で5時間撹拌した後、飽
和チオ硫酸ナトリウム水溶液450ミリリットルを加えて
反応を終了させた。反応液から有機層を分取し、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液450ミリリットルで2回、さら
に水450ミリリットルで3回洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチ
ル/ヘプタン=1/9の混合溶媒)に付して、粗製のトラ
ンス−4−(2−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)エポキシエチル)−トランス−4′−(2−(ト
ランス−4−ペンチルシクロヘキシル)エポキシエチ
ル)ビシクロヘキサン33.3グラムを得た。
4−プロピルシクロヘキシル)エポキシエチル)−トラ
ンス−4′−(2−(トランス−4−ペンチルシクロヘ
キシル)エポキシエチル)ビシクロヘキサン33.3グラム
(63.2ミリモル)と、トリフェニルホスフィンジブロミ
ド85.4グラム(202.3ミリモル)とをトルエン350ミリリ
ットルに溶解し、3時間加熱還流した。反応液から減圧
下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:トルエン)に付し、さらにヘプ
タン/エタノールの(5/1)混合溶媒から再結晶して、
トランス−4−((E)−1,2−ジブロモ−2−(トラ
ンス−4−プロピルシクロヘキシル)エチル)−4′−
((E)−1,2−ジブロモ−2−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)エチル)ビシクロヘキサン10.3グ
ラムを得た。
ブロモ−2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)エチル)−4′−((E)−1,2−ジブロモ−2−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)エチル)ビ
シクロヘキサン10.3グラム(12.6ミリモル)、亜鉛4.9
グラム(74.9ミリモル)および酢酸100ミリリットルを
トルエン100ミリリットルに加え、室温で12時間撹拌し
た。撹拌終了後、反応液から不溶物を濾過により除去
し、水100ミリリットルを加えた。この混合物から分取
した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100ミリリ
ットルで3回、さらに水100ミリリットルで3回洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘプタン=1/9の混合溶
媒)に付し、粗製のトランス−4−((E)−2−(ト
ランス−4−プロピルシクロヘキシル)エテニル)−ト
ランス−4′−((E)−2−(トランス−4−ペンチ
ルシクロヘキシル)エテニル)ビシクロヘキサンを得
た。この粗生成物をヘプタン/エタノール(1/2)の混
合溶媒から再結晶し、標題化合物3.0グラム(収率1.5
%)を得た。
ルシクロヘキシル)エテニル)−4−((E)−2−
(トランス−4−(4−ペンチルフェニル)シクロヘキ
シル)エテニル)シクロヘキサン(一般式(1)におい
て、A1が単結合、A2がフェニレン基、Rがプロピル基、
R′がペンチル基である、化合物No.34)の製造 第1段 (トランス−4−(4−ペンチルフェニル)シクロヘ
キシル)メチルトリフェニルホスホニウムブロミド447.
3グラム(763.8ミリモル)をTHF4.5リットルに懸濁させ
窒素気流下−50℃に冷却した。この混合物にt−BuOK9
4.3グラム(840.4ミリモル)を加え1時間撹拌した。次
いでこの混合物にトランス−4−ホルミルシクロヘキサ
ンカルボン酸メチル100.0グラム(587.5ミリモル)のTH
F1リットル溶液を−50℃以下を保ちながら30分かけて滴
下した。滴下終了後、反応温度を徐々に室温まで昇温
し、さらに5時間撹拌した。反応液より減圧下で溶媒を
留去し、残渣に水500ミリリットルを加え、生成物をト
ルエン500ミリリットルで抽出した。有機層を水200ミリ
リットルで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘプタン)に付し、
粗製のトランス−4−(2−(トランス−4−(4−ペ
ンチルフェニル)シクロヘキシル)エテニル)シクロヘ
キサンカルボン酸メチル184.1グラムを得た。
ルミニウムリチウム13.2グラム(347.8ミリモル)を加
え、撹拌しながら、第1段で得られたトランス−4−
(2−(トランス−4−(4−ペンチルフェニル)シク
ロヘキシル)エテニル)シクロヘキサンカルボン酸メチ
ル184.1グラム(464.2ミリモル)のTHF1.8リットル溶液
を40分かけて滴下した。滴下終了後、室温で5時間撹拌
した後、氷浴上で2N−水酸化ナトリウム水溶液200ミリ
リットルを徐々に加えて反応を終了させた。反応液を湯
浴上で50℃に加温し、懸濁物が固まったところでセライ
ト濾過を行い、減圧下で溶媒を留去することにより粗製
のトランス−4−(2−(トランス−4−(4−ペンチ
ルフェニル)シクロヘキシル)エテニル)シクロヘキサ
ンカルビノール106.1グラムを得た。
68.2グラム(316.4ミリモル)およびシリカゲル68.2グ
ラムを加え撹拌した。この混合物に第2段で得られたト
ランス−4−(2−(トランス−4−(4−ペンチルフ
ェニル)シクロヘキシル)エテニル)シクロヘキサンカ
ルビノール106.1グラム(287.8ミリモル)を加え、氷浴
上で1時間、さらに室温で5時間撹拌した。反応液から
塩化メチレン不溶物を濾過により除去した後、減圧下で
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒:ヘプタン)に付し、粗製のトランス
−4−(2−(トランス−4−(4−ペンチルフェニ
ル)シクロヘキシル)エテニル)シクロヘキサンカルバ
ルデヒド62.2グラムを得た。
リフェニルホスホニウムブロミド106.2グラム(220.6ミ
リモル)をTHF1リットルに懸濁させ、窒素気流下−50℃
に冷却した。次いでこの混合物にt−BuOK27.2グラム
(242.4ミリモル)を加え1時間撹拌した。この混合物
に第3段で得られたトランス−4−(2−(トランス−
4−(4−ペンチルフェニル)シクロヘキシル)エテニ
ル)シクロヘキサンカルバルデヒド62.2グラム(169.7
ミリモル)のTHF450ミリリットル溶液を−50℃以下を保
ちながら20分かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を
徐々に室温まで昇温させ、さらに5時間撹拌した。反応
液から減圧下で溶媒を留去した後、残渣に水250ミリリ
ットルを加え、生成物をトルエン250ミリリットルで抽
出した。有機層を水100ミリリットルで3回洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒ヘプタン)に付し、粗製のトランス−1−(2−
(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エテニル)
−4−(2−(トランス−4−(4−ペンチルフェニ
ル)シクロヘキシル)エテニル)シクロヘキサン64.7グ
ラムを得た。
93.0グラム(529.8ミリモル)および炭酸カリウム183.1
グラム(1324.8ミリモル)を加え撹拌し、この混合物に
第4段で得られたトランス−1−(2−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)エテニル)−4−(2−
(トランス−4−(4−ペンチルフェニル)シクロヘキ
シル)エテニル)シクロヘキサン64.7グラム(132.4ミ
リモル)の塩化メチレン500ミリリットル溶液を20分か
けて滴下した。滴下終了後、室温で5時間撹拌した後、
飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液500ミリリットルを加え
て反応を終了させた。反応液から有機層を分取し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液500ミリリットルで2回、さ
らに水500ミリリットルで3回洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エ
チル/ヘプタン=1/9の混合溶媒)に付して、粗製のト
ランス−1−(2−(トランス−4−プロピルシクロヘ
キシル)エポキシエチル)−4−(2−(トランス−4
−(4−ペンチルフェニル)シクロヘキシル)エポキシ
エチル)シクロヘキサン50.3グラムを得た。
4−プロピルシクロヘキシル)エポキシエチル)−4−
(2−(トランス−4−(4−ペンチルフェニル)シク
ロヘキシル)エポキシエチル)シクロヘキサン50.3グラ
ム(96.6ミリモル)と、トリフェニルホスフィンジブロ
ミド130.5グラム(309.2ミリモル)とをトルエン500ミ
リリットルに溶解し、3時間加熱還流した。反応液から
減圧下で溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:トルエン)に付し、次いでヘ
プタン/エタノール(5/1)の混合溶媒から再結晶し
て、トランス−1−((E)−1,2−ジブロモ−2−
(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エチル)−
4−((E)−1,2−ジブロモ−2−(トランス−4−
(4−ペンチルフェニル)シクロヘキシル)エチル)シ
クロヘキサン16.4グラムを得た。
ブロモ−2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)エチル)−4−((E)−1,2−ジブロモ−2−
(トランス−4−(4−ペンチルフェニル)シクロヘキ
シル)エチル)シクロヘキサン16.4グラム(20.3ミリモ
ル)、亜鉛8.0グラム(122.4ミリモル)および酢酸150
ミリリットルをトルエン150ミリリットルに加え、室温
で12時間撹拌した。撹拌終了後、反応液から不溶物を濾
過により除去した後、水150ミリリットルを加えた。有
機層を分取し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液150ミリ
リットルで3回、さらに水150ミリリットルで3回洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘプタン=1/9の混合溶
媒)に付し、トランス−1−((E)−2−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)エテニル)−4−
((E)−2−(トランス−4−(4−ペンチルフェニ
ル)シクロヘキシル)エテニル)シクロヘキサンの粗生
成物を得た。この粗生成物をヘプタン/エタノール(1/
2)の混合溶媒から再結晶し、標題化合物5.0グラム(収
率1.8%)を得た。
ゾニトリル 30%(重量、以下同じ) 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベン
ゾニトリル 40% 4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ベン
ゾニトリル 30% からなるネマチック液晶組成物の透明点(Cp.)は52.3
℃であった。この液晶組成物をセル厚9μmのTNセル
(ねじれネマチックセル)に封入したものの動作しきい
値電圧(Vth)は1.60V、誘電率異方性値(△ε)は10.
7、屈折率異方性値(△n)は0.119、また20℃における
粘度(η20)は21.4mPa・sであった。
量部と、実施例1に示したトランス−1,4−ビス−
((E)−2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)エテニル)シクロヘキサン(化合物No.4)15重量部
とを混合して得られた新たな液晶組成物の物性値を測定
した。その結果Cp.:83.2℃、Vth:1.99V、△ε:9.5、△
n:0.137、η20:19.3mPa・sであった。また、この組成
物を−20℃のフリーザー中に25日間放置したが、結晶の
析出およびスメクチック相の発現はともに認められなか
った。
項に示した化合物(b)を特許記載の方法に準じて実際
に合成した。実施例4に示した母液晶A85部に化合物
(b)15部を添加して得られた組成物の物性値を測定し
た。粘度の測定結果を実施例4の結果と併せて表2に示
す。
成物は比較化合物を添加した組成物と比較してより低粘
性である。また、比較化合物が20日でスメクチック相の
発現が確認されたのに対し、本願の化合物は25日以上に
渡り、スメクチック相の発現や結晶の析出は見られず、
著しく優れた低温相溶性を有する。
子中央部に環を挟んで二つのトランス−1,2−エテニレ
ン基を同時に有する三〜四環系の化合物は、いずれも広
い液晶相温度範囲を示し、低粘性であり、大きな屈折率
異方性値かつ大きな弾性定数比K33/K11を有し、他の種
々の液晶材料と低温下においても容易に混合し、STN型
表示方式に適したネマチック液晶組成物の構成成分とし
て極めて優れている。
化合物に比べて粘性が低く、また著しく優れた低温相溶
性を有する。
た場合、他の液晶材料との相溶性に優れているという特
徴に加え、分子構成要素の六員環、置換基および/また
は結合基を適当に選択することにより、所望の物性を有
する新たな液晶組成物を提供することが可能である。
Claims (11)
- 【請求項1】一般式(1) (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2
〜10のアルケニル基を示し、R′は炭素数1〜10のアル
キル基、炭素数2〜10のアルケニル基、F、Cl、CN、OC
F3、CF3、OCF2H、CF2HまたはCFH2を示し、A1、A2はそれ
ぞれ独立して、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、
六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原子に置換さ
れていてもよい1,4−フェニレン基、または単結合を示
すが、A1およびA2はこの化合物の環の個数が4であるよ
うに選択される。)で表される液晶性化合物。 - 【請求項2】一般式(1)においてA1がトランス−1,4
−シクロヘキシレン基であり、A2が単結合である請求の
範囲1に記載の液晶性化合物。 - 【請求項3】一般式(1)においてA1が単結合であり、
A2がトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フ
ェニレン基である請求の範囲1に記載の液晶性化合物。 - 【請求項4】請求の範囲1〜3のいずれかに記載の液晶
性化合物を少なくとも1種類以上含有し、2成分以上か
らなる液晶組成物。 - 【請求項5】第一成分として、請求の範囲1〜3のいず
れかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、
第二成分として、一般式(2)、(3)、および(4) (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示し、X1は
F、Cl、OCF3、OCF2H、CF3、CF2HまたはCFH2を示し、
L1、L2、L3およびL4は相互に独立してHまたはFを示
し、Z1およびZ2は相互に独立して−(CH2)2−、−CH
=CH−または単結合を示し、aは1または2を示す。)
で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも
1種類含有することを特徴とする液晶組成物。 - 【請求項6】第一成分として、請求の範囲1〜3のいず
れかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、
第二成分として、一般式(5)、(6)、(7)、
(8)、および(9) (式中、R2はF、炭素数1〜10のアルキル基または炭素
数2〜10のアルケニル基を示し、該アルキル基およびア
ルケニル基中の隣接しない任意のメチレン基は酸素原子
によって置換されていてもよい、環Aはトランス−1,4
−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基、ピリミジ
ン−2,5−ジイル基または1,3−ジオキサン−2,5−ジイ
ル基を示し、環Bはトランス−1,4−シクロヘキシレン
基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル
基を示し、環Cはトランス−1,4−シクロヘキシレン基
または1,4−フェニレン基を示し、Z3は−(CH2)2−、
−COO−または単結合を示し、L5およびL6は相互に独立
してHまたはFを示し、bおよびcは相互に独立して0
または1を示す。) (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基を示し、L7はH
またはFを示し、dは0または1を示す。) (式中、R4は炭素数1〜10のアルキル基を示し、環Dお
よび環Eは相互に独立してトランス−1,4−シクロヘキ
シレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z4およびZ5
は相互に独立して−COO−または単結合を示し、Z6は−C
OO−または−C≡C−を示し、L8およびL9は相互に独立
してHまたはFを示し、X2はF、OCF3、OCF2H、CF3、CF
2HまたはCFH2を示し、e、fおよびgは相互に独立して
0または1を示す。) (式中、R5およびR6は相互に独立して炭素数1〜10のア
ルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示すが、
該アルキル基およびアルケニル基中の隣接しない任意の
メチレン基は酸素原子によって置換されていてもよく、
環Gはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェ
ニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環
Hはトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フ
ェニレン基を示し、Z7は−C≡C−、−COO−、−(C
H2)2−、−CH=CH−C≡C−または単結合を示し、Z8
は−COO−または単結合を示す。) (式中、R7およびR8は相互に独立して炭素数1〜10のア
ルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示すが、
該アルキル基およびアルケニル基中の隣接しない任意の
メチレン基は酸素原子によって置換されていてもよく、
環Iはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェ
ニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環
Jはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、環上の1つ
以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェ
ニレン基、またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、
環Kはトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−
フェニレン基を示し、Z9およびZ11は相互に独立して−C
OO−、−(CH2)2−または単結合を示し、Z10は−CH=
CH−、−C≡C−、−COO−または単結合を示し、hは
0または1を示す。)で表される化合物群から選択され
る化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする
液晶組成物。 - 【請求項7】第一成分として、請求の範囲1〜3のいず
れかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、
第二成分の一部分として、一般式(2)、(3)および
(4)からなる群から選択される化合物を少なくとも1
種類含有し、第二成分の他の部分として、一般式
(5)、(6)、(7)、(8)および(9)からなる
群から選択される化合物を少なくとも1種類含有するこ
とを特徴とする液晶組成物。 - 【請求項8】請求の範囲1〜3のいずれかに記載の液晶
性化合物を少なくとも1種類以上含有し、2成分以上か
らなる液晶組成物を使用した液晶表示素子。 - 【請求項9】請求の範囲5に記載の液晶組成物を使用し
た液晶表示素子。 - 【請求項10】請求の範囲6に記載の液晶組成物を使用
した液晶表示素子。 - 【請求項11】請求の範囲7に記載の液晶組成物を使用
した液晶表示素子。
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