JP3107069B2 - 反射型液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents
反射型液晶表示装置及びその製造方法Info
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Description
置及びその製造方法に関する。
示装置として利用されている。この液晶表示装置は、外
部から入射した光を液晶表示装置内部に位置する反射板
により反射し、この反射光を表示光源として利用するこ
とで、光源にバックライトを不要とするものである。そ
の結果、反射型液晶表示装置は、透過型液晶表示装置よ
りも低消費電力化、薄型化、軽量化を達成できる有効な
手法となっている。
TN(ツイステッドネマテッィク)方式、一枚偏光板方
式、STN(スーパーツイステッドネマテッィク)方
式、GH(ゲストホスト)方式、PDLC(高分子分
散)方式、コレステリック方式等を用いた液晶と、これ
をスイッチングするための素子と、液晶セル内部あるい
は外部に設けた反射板とからなる。
・高画質を実現できる、薄膜トランジスタあるいは金属
/絶縁膜/金属構造ダイオードをスイッチング素子とし
て用いたアクティブマトリクス駆動方式が採用され、こ
れに反射板が付随した構造となっている。反射型液晶表
示装置の具体的構造例を図27に示す。
ィルタ3、透明電極4より構成されている。下部側基板
11は、ガラス基板2上に形成されたアクティブマトリ
クス駆動素子5である逆スタガー構造薄膜トランジスタ
6と、その上部に形成された層間絶縁膜9である有機膜
10と、薄膜トランジスタのドレイン電極22に接続す
ることで、反射板12及び画素電極としての機能を有す
る反射電極板24とから構成されている。前記対向側基
板と下部側基板の間に、液晶層として、GH液晶14が
位置する。液晶表示装置の光源としては、外部からの入
射光15が、対向側ガラス基板、カラーフィルタ、透明
電極、液晶層を通過し、反射電極板で反射される反射光
16を利用する。
液晶透過状態の場合、明るく、かつ白い表示を呈するこ
とが要求される。この表示性能の実現には、様々な方位
からの入射光を効率的に液晶表示装置前方に出射させる
必要がある。それゆえ、有機膜の表面に凹凸を形成する
ことで、反射板表面に凹凸形状を設けており、該反射板
の表面凹凸形状の制御が、表示性能を決めるのに重要と
なる。
工程の説明図を示す。この液晶表示装置のトランジスタ
製造工程は、ガラス基板2上部に、ゲート電極17の形
成、絶縁膜18、半導体層19、ドーピング層20の成
膜、アイランドの形成、ソース電極21、ドレイン電極
22の形成を行うことからなり、その後、反射画素電極
の製造工程として、絶縁膜18の形成、反射板形成領域
への凹凸25の形成、コンタクトホール23の形成、反
射画素電極24の形成が加わる。上記凹凸の形成方法と
しては、有機系絶縁膜へのパターンニングにより行う方
法が既知である。これらの方法は、特公昭61−639
0号公報や、プロシーディングス・オブ・エスアイディ
ー(Tohru Koizumi and Tatsuo Uchida, Proceedings o
f the SID, Vol.29, 157, 1988)に開示されている。
高品位表示の反射型液晶表示装置を製造するためには、
高性能のスイッチング素子と高性能の反射板とを同一絶
縁性基板上に形成することが要求され、スイッチング素
子を製造する工程に加えて、反射板表面において光を散
乱させるための凹凸を形成する工程が付加されるので、
反射型液晶表示装置の製造コストが高くなり、したがっ
てパネル単価が高くなってしまう。また、反射板の凹凸
の形状が反射型液晶表示装置の明るさを大きく左右する
ため、その凹凸構造の制御性も、凹凸形成プロセスには
要求される。
置の高輝度及び高品位表示性能を実現し、かつ製造工程
数の削減により製造コストの低下を実現することで、高
輝度反射型液晶表示装置を低価格で提供することが要望
されている。したがって、本発明の目的は、良好な表示
機能を有し、かつ、簡略化された工程で製造可能な反射
型液晶表示装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
成するため、下記(1)〜(4)に示す反射型液晶表示
装置、及び(5)、(6)に示す反射型液晶表示装置の
製造方法を提供する。
面に凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電
極を有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造より
なる反射型液晶表示装置において、前記反射板下部に位
置する凹凸層が、導電性膜上に電解成膜方法により形成
された粒子の集合体で構成されていることを特徴とする
反射型液晶表示装置。
面に凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電
極を有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造より
なる反射型液晶表示装置において、前記反射板下部に位
置する凹凸層が、導電性膜上に電解成膜方法により形成
された粒子の集合体からなる凹凸と、その上を覆うよう
に成膜された有機系絶縁膜又は無機系絶縁膜とから構成
されていることを特徴とする反射型液晶表示装置。
性粒子と導電性粒子との混合物で構成されていることを
特徴とする(2)の反射型液晶表示装置。
の一部が、液晶画素容量に対する並列容量としての機能
を有することを特徴とする(2)又は(3)の反射型液
晶表示装置。
面に凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電
極を有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造より
なる反射型液晶表示装置の製造方法であって、前記反射
板下部に位置する凹凸層を形成するに当たり、予め凹凸
を形成すべき領域に前記アクティブマトリクス駆動素子
の製造工程で成膜された導電性膜をパターンニングした
凹凸形成用電極を有する基板を、界面活性剤とともに高
分子樹脂を含む溶液中に浸漬させ、この溶液中に浸漬さ
せた一方の電極と、前記液晶を駆動する電極とに、前記
液晶を駆動する電極が陽極となるように直流電源を接続
し、両者の電極間に電流を流すことによって、前記液晶
を駆動する電極上に溶液中の高分子樹脂からなる粒子を
堆積させ、凹凸層を形成することを特徴とする反射型液
晶表示装置の製造方法。
面に凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電
極を有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造より
なる反射型液晶表示装置の製造方法であって、前記反射
板下部に位置する凹凸層を形成するに当たり、予め凹凸
を形成すべき領域に前記アクティブマトリクス駆動素子
の製造工程で成膜された導電性膜をパターンニングした
凹凸形成用電極を有する基板を、界面活性剤とともに高
分子樹脂からなる粒子及び導電性材料からなる粒子を含
む溶液中に浸漬させ、この溶液中に浸漬させた一方の電
極と、前記液晶を駆動する電極とに、前記液晶を駆動す
る電極が陽極となるように直流電源を接続し、両者の電
極間に電流を流すことによって、前記液晶を駆動する電
極上に溶液中の高分子樹脂からなる粒子及び導電性材料
からなる粒子を堆積させ、凹凸層を形成することを特徴
とする反射型液晶表示装置の製造方法。
は、前記のように、絶縁性基板及びその上に設けられた
散乱機能を持たせた光反射板を有する第1基板と、透明
電極を有して第1基板に対抗する第2基板と、両基板間
に収容された液晶層と、第1基板の絶縁性基板上に形成
され、ソース電極又はドレイン電極を介して光反射板と
電気的に接続して、アクティブマトリクス駆動素子とし
て機能する薄膜トランジスタとを備えたアクティブマト
リクス駆動方式の反射型液晶表示装置であり、前記第1
基板上に有する反射板には凹凸が設けられており、該凹
凸は電解法により形成された粒子の集合体で構成されて
いることを特徴としている。
形成されるべき領域にパターンニングされた凹凸形成用
電極を有する基板を、界面活性剤とともに高分子樹脂か
らなる粒子を含む溶液中に浸漬させ、この溶液中に浸漬
させた一方の電極と、液晶を駆動する電極とに、前記液
晶を駆動する電極が陽極となるように直流電源を接続
し、両者の電極間に電流を流すことによって、前記液晶
を駆動する電極上に溶液中の高分子樹脂からなる粒子を
堆積させることができ、したがって電解成膜により凹凸
層の形成が可能となる。それゆえ、この凹凸層の形成で
は、従来の反射型液晶表示装置において行われていた有
機膜へのレジストプロセスによるパターンニング工程
と、エッチング工程とを省くことができ、製造工程数を
削減できる。
例は、前記のように、アクティブマトリクス駆動素子と
表面に凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明
電極を有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造よ
りなる反射型液晶表示装置において、前記反射板下部に
位置する凹凸が、導電性膜上に形成された粒子の集合体
からなる凹凸と、その上部を覆うように成膜された有機
系絶縁膜又は無機系絶縁膜とから構成されていることを
特徴としている。この反射型液晶表示装置では、粒子の
集合体からなる凹凸上に絶縁膜を形成することで、滑ら
かな凹凸面を最終的に得ることができること、さらに反
射板とスイッチング素子、配線等とが層間分離した構造
をとることができることから、反射板面積を最大限配置
できるため、より明るい反射板、すなわち高輝度の反射
型液晶表示装置を得ることができる。
反射板下部の凹凸を構成する粒子が、透明性粒子と導電
性粒子との混合物で構成されていてもよく、これによ
り、前記反射板下に構成される凹凸の一部が、液晶画素
容量に対する並列容量としての機能を有することができ
る。すなわち、反射板下部の凹凸を構成する粒子を、透
明性粒子と導電性粒子との混合物とすることで、凹凸部
は導電層となり、この上部に位置する有機系絶縁膜又は
無機系絶縁膜と反射板画素が積層されることで、前記凸
部内の一部にキャパシタが構成されることとなり、これ
を容量線に接続することで、液晶画素との並列容量とし
ての機能を持たせることができる。
の製造方法では、アクティブマトリクス駆動素子と表面
に凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電極
を有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造よりな
る反射型液晶表示装置の製造において、前記反射板下部
に位置する凹凸を形成するに当たり、予め凹凸を形成す
べき反射板領域に、前記アクティブマトリクス駆動素子
の製造工程で成膜された導電性膜をパターンニングした
凹凸形成用電極を有する基板を、界面活性剤とともに高
分子樹脂を含む溶液中に浸漬させ、この溶液中に浸漬さ
せた一方の電極と、液晶を駆動する電極とに、前記液晶
を駆動する電極が陽極となるように直流電源を接続し、
両者の電極間に電流を流すことによって、前記液晶を駆
動する電極上に溶液中の高分子樹脂粒子又は高分子樹脂
粒子と導電性粒子との混合物を堆積させ、凹凸層を形成
することを特徴としている。
われてきたアクティブマトリクス駆動素子の形成時にお
ける導電性膜のパターン形成と同時に、反射板凹凸を構
成すべき領域に凹凸用パターンを配置することで、凹凸
構成用パターン形成の簡略化ができ、さらに、その上部
に選択的に凹凸構造を形成できることから、凹凸構成膜
にレジスト工程、エッチング工程を行う必要がなくな
り、製造工程数の削減が可能である。
まれる凹凸層は、導電性膜をパターンニングした凹凸形
成用電極を有する基板を、界面活性剤とともに高分子樹
脂を含む溶液中に浸漬させ、この溶液中に浸漬させた一
方の電極と、液晶を駆動する電極とを、前記液晶を駆動
する電極が陽極となるように直流電源を接続し、両者の
電極間に電流を流すことによって、前記液晶を駆動する
電極上に溶液中の粒子状の高分子樹脂を堆積させた凹凸
を形成した後に、さらに熱処理を加えて凹凸を溶融させ
ることで、凹凸面を滑らかな形状に変化させてもよい。
これにより、前記凹凸の上部に反射板電極を形成した反
射板、及び、前記凹凸を有機系絶縁膜あるいは無機系絶
縁膜で覆い、その上部に反射板電極を形成した反射板の
いずれであっても、より良好な反射性能を有する反射板
が実現でき、明るい表示を有する反射型液晶表示装置が
作製できる。
施形態について説明する。 (実施形態1)図1は本発明に係る液晶表示装置の実施
形態の一例を示す。本実施形態の反射型液晶表示装置
は、互いに対抗する下部側基板11及び対向側基板1
と、両基板間に設けられた液晶層、たとえばGH液晶1
4とを備えている。下部側基板は、絶縁性基板2と、絶
縁性基板上に形成されたアクティブマトリクス駆動素子
5と、絶縁性基板上の所定の位置にある導電性電極29
と、その上部に位置する突起部30(凸部)と、この突
起部を覆うように形成された高反射効率金属からなる反
射電極板12(反射板)とを有する。アクティブマトリ
クス駆動素子は、ソース電極、ドレイン電極と、半導体
層、ドーピング層と、その上部の絶縁層、金属層とで構
成される順スタガー構造薄膜トランジスタ28である。
状態について説明する。反射型液晶表示装置が透過状態
では、対向側基板の外側から入射した入射光15は、G
H液晶層14を通過して、反射板の表面凹凸形状を反映
した指向性に従って反射され、再び液晶層を通過した反
射光16が対向側基板の外側から観察されることとな
る。一方、本反射型液晶表示装置が遮光状態では、対向
側基板の外側から入射した入射光は、反射電極板に到達
する前にGH液晶で吸収され、対向側基板から外部に光
が出射されなくなる。これにより、光のON/OFF動
作が可能となる。
形成工程、図3にその電解成膜装置を示す。ガラスなど
の基板2の表面に導電性膜を成膜し、これをパターンニ
ングすることで、突起物(凹凸)を配置したい位置に凹
凸形成用の電極29を形成する(図2(a))。この基
板2を、図3示すように、界面活性剤36とともに高分
子樹脂からなる粒子31を含んだ溶液中に浸漬し、基板
表面の電極29と、同じ溶液中に浸漬した他の電極35
との間に電圧(直流電源37)を加え、溶液中の高分子
樹脂粒子を基板表面の電極上に堆積させることにより、
下地の凹凸形成用電極パターン上のみに前記粒子の堆積
物によって凹凸32が形成される(図2(b))。この
とき、凸構造を有する突起物の膜厚34は、電極に印加
する電圧や時間を変えることによって容易に制御するこ
とができる。その後、所望の位置に堆積された粒子の密
着性を挙げるために、有機樹脂33をこの堆積膜に浸透
させた後、ベークしてこの粒子を固めることで、凸32
が得られる(図2(c))。そして、本実施形態では、
上記凹凸形成プロセスを、前記アクティブマトリクスス
イッチング素子の製造工程内で行う。
ると、高さ34は0.3μmから4μm程度の範囲、そ
のピッチは2μmから20μm程度の範囲であればよ
い。また、前記突起物は平面上に不規則に配置されてい
てもよく、突起物の平面形状は島状のパターンでも線状
のパターンでもよく、いずれにしても前記突起物を構成
するのに必要な導電性電極を介して直流電流を印加でき
るレイアウトになっていればよい。
物を形成後に熱処理を施して、凹凸形状を変化させたも
のを反射板下部の凹凸部に用いてもよい。図4に熱処理
工程を示す。図4の(a)から(c)工程までは図2に
示す製造工程と同一条件で処理し、突起物32を形成
後、熱処理により溶融させることで、その形状を滑らか
な凹凸形状38に変換させる。このときのベーク温度や
ベーク時間を変化させることで前記突起物の溶融状態が
変化し、したがって最終的に形成される凹凸形状も前記
溶融条件により制御できる。なお、ベーク工程において
凹凸を構成する各粒子が溶融により融合し、膜状に構成
されてもよい。
工程を図5に示す。本発明の凹凸形成において、図5に
示す凹凸形成用の電極29のパターンを狭ピッチに配置
すること、あるいは成膜時間を最適化することで、電解
法より堆積する高分子樹脂粒子31を高さ方向だけでな
く横方向にも延ばして堆積させ、隣接する凸部32と融
合39させた連続した凹凸構造を反射板に用いてもよい
(図5(d))。さらに、該凹凸を熱処理により溶融さ
せることで、より滑らかな凹凸形状38に変換したもの
を用いてもよい(図5(e))。これらの凹凸表面の滑
らかさは、反射型液晶表示装置の所望の指向性を得るた
めに目的に応じて選べばよい。
液晶表示装置のアクティブマトリクス駆動素子にその他
の素子を使用してもよい。その他のスイッチング素子と
して、逆スタガー構造薄膜トランジスタ42を用いた場
合の反射板側の基板断面を図6(a)、MIM素子43
を用いた場合の反射板側の基板断面を図6(b)に示
す。
置の液晶モードにGH方式を使用したが、これに限定さ
れない。その他の一例として、一枚偏光板方式が挙げら
れる。図7に、一枚偏光板方式の反射型液晶表示装置の
実施形態を示す。この場合、スイッチング素子を有する
基板側は同様の構成となり、液晶材14と、対向側基板
側の偏光板41及び位相差板40とが新たな構成として
付加される。
示装置の実施形態の一例を示す。本実施形態の反射型液
晶表示装置は、互いに対向する下部側基板50及び対向
側基板51と、両基板間に設けられた液晶層52、たと
えばGH液晶とを備えている。
基板上に形成されたアクティブマトリクス駆動素子54
と、絶縁性基板上の所定の位置にある導電性電極55
と、その上部に位置する突起部(凸部)56と、この突
起部とアクティブマトリクス駆動素子を覆うように形成
された有機系絶縁膜又は無機系絶縁膜57と、この上部
に形成された高反射効率金属からなる反射電極板58
(反射板)とを有する。また、反射電極板は、スイッチ
ング素子のソース電極59とコンタクトホール部60を
介して電気的に接続され、本実施形態の場合においても
反射板及び画素電極としての両方の機能を有する。
されているように、実施形態1と同様の粒子の集合体か
らなる突起物56と反射板との間に前記絶縁膜57が挿
入されることにより、反射板表面の凹凸面が滑らかな面
で構成されること、反射板を画素最上部に配置できるこ
とから、反射板面積を最大にすることが可能となり、そ
の結果、より明るい反射板を配置することができ、高輝
度の反射型液晶表示装置を提供できる構成となってい
る。
マトリクス駆動素子は、ソース電極、ドレイン電極と、
半導体層、ドーピング層と、その上部の絶縁層、金属層
とで構成される順スタガー構造の薄膜トランジスタを用
いているが、これに限定されない。前記実施形態1と同
様に、逆スタガー構造の薄膜トランジスタやMIMダイ
オードでも同様の効果が期待できる。また、本実施形態
においても、液晶モードはGH方式に限定されるわけで
はなく、一枚偏光板方式、TN方式などのその他の液晶
モードについても、本実施形態は同様に適用される。
解成膜した凹凸を熱メルトにより滑らかな凸形状61に
変換した場合や、隣接する凸部56が堆積粒子で融合し
た凹凸形状62の場合にも、同様に本実施形態を適用で
きる。これらの凹凸構造を反射型液晶表示装置の反射板
に適用した場合の実施形態として、溶融させた凸構造6
1を使用した場合を図11に、隣接凸部56の融合によ
る連続凹凸構造62を使用した場合を図12に示す。こ
れらを用いた場合も、低コストで高品位表示を有する反
射型液晶表示装置を提供できる。
表示装置の実施形態の一例を示す。本実施形態では、前
記実施形態2の突起物が、高分子樹脂粒子63と導電体
粒子64との混合物からなる導電性を有する材料で構成
されている点が異なり、それ以外の構成は、前記実施形
態2と同一構成となる。本実施形態の一例を示す画素平
面図を図14に示す。また、導電性凸部を形成するため
の電解成膜装置を図15に示す。
により、該凹凸の一部が、蓄積容量線69/導電性突起
物67/有機系又は無機系絶縁性膜66/反射画素電極
65の構成となり、これを蓄積容量69として利用する
ことができる。本実施形態では、反射板の凹凸の一部に
蓄積容量としての機能を持たせることで、反射型液晶表
示装置のデータ線からの書き込み印加電圧を次の書き込
みまで保持するための液晶と並列容量66を、製造工程
を付加することなく得ることができる。
導電性膜をパターンニングした凹凸形成用電極69を有
する基板を、界面活性剤とともに高分子樹脂粒子63及
び導電性粒子64を含む溶液中に浸漬させ、この溶液中
に浸漬させた一方の電極76と、前記液晶を駆動する電
極69とに、前記液晶を駆動する電極69が陽極となる
ように直流電源77を接続し、両者の電極間に電流を流
すことによって、前記液晶を駆動する電極上に溶液中の
高分子樹脂粒子63と導電性粒子64を堆積させ、導電
性能を有する凹凸層を形成する。
SnO2、ZnO等の導電性酸化物や、Ag、Al等の
金属などが挙げられる。特に、本電解法を用いて堆積す
る場合、前者である導電性酸化物が適している。また、
このときの凹凸形成用電極の平面形状は、図14に示し
た形に限定されない。その他の例として、前記電極形状
は、図16の画素平面図に示す円形状や、図17の画素
平面図に示すライン形状でもよく、これら以外の形状、
例えば楕円形状、多角形状等でもよい。なお、これらの
図中において、70はゲート線、71はドレイン線、7
2はコンタクトホール部、73は凸部、74は反射画素
電極板を示す。
型液晶表示装置の実施形態の一例を示す。そしてこの図
は、本実施形態の液晶表示装置のスイッチング素子基板
側の製造工程を説明するものである。なお、本実施形態
では、スイッチング素子として順スタガー構造薄膜トラ
ンジスタ95を適用した場合について説明する。
は(a)電極の成膜、(b)ソース電極形成81、ドレ
イン電極形成80、凹凸形成用電極のパターン形成8
2、(c)ドーピング層形成83、半導体層形成84、
ゲート絶縁層形成85、ゲート電極の成膜、レジスト層
形成、(d)ゲート電極のパターン形成88、(e)ア
イランド形成89、(f)凹凸電解形成90、(g)有
機系又は無機系絶縁膜の形成91、(h)コンタクトパ
ターン形成93、(i)反射板パターン形成94の各工
程からなる。
は、前記実施形態で示したものと同様である。導電性膜
をパターンニングした凹凸形成用電極を有する基板を、
界面活性剤とともに高分子樹脂を含む溶液中に浸漬さ
せ、この溶液中に浸漬させた一方の電極と、前記液晶を
駆動する電極とに、前記液晶を駆動する電極が陽極とな
るように直流電源を接続し、両者の電極間に電流を流す
ことによって、前記液晶を駆動する電極上に溶液中の高
分子樹脂を堆積させ、凹凸層を形成する。このとき、凹
凸形成を行いたい電極のみに電流を流すことで選択的に
凹凸形成ができ、さらに前記電流量、凹凸形成時間の調
整により、前記凹凸の高さを自由に制御できる。
射板下部の凹凸部に液晶付加容量を形成するために、凹
凸の一部に導電性を持たせる場合、前記凹凸電解形成に
おける電解溶液中に導電性粒子を付加すればよい。した
がって、プロセス工程数を増やすことなく、液晶付加容
量の形成ができる。
用いられる従来のレジスト工程で必要とされる、レジス
ト塗布、剥離工程、さらには凹凸加工工程である有機膜
あるいは絶縁膜のエッチング工程の必要がなく、プロセ
ス負担の軽減化を実現できる。それゆえ、従来の反射型
液晶表示装置に比べて低コストの反射型液晶表示装置を
実現できる可能性を有する。また、凹凸上部に用いられ
る有機系絶縁膜又は無機系絶縁膜に感光性膜を利用する
ことにより、(h)のコンタクト形成工程において、レ
ジスト工程を使用せずに直接露光、現像処理をすること
でコンタクト形成が実現できることから、さらにプロセ
スの簡略化が図られる。また、本実施形態において
(f)の凹凸形成後に熱処理を加えることで、凹凸膜を
溶融させ、より滑らかな凹凸面を形成することが可能と
なる。
は、凹凸形成用電極パターンとしてスイッチング素子で
用いられる電極を利用すればよく、これにより前記凹凸
形成用電極がスイッチング素子で用いられる電極と同時
に形成できればよい。それゆえ、凹凸形成工程の順番
は、本実施形態の製造工程に限定されず、さらには凹凸
形成用電極も、ゲート電極、ソースドレイン電極等に限
定されず、それ以外の電極層を使用してもよい。その一
例として、図19に凹凸電解形成工程の順番を変えた場
合の製造工程を示す。
順スタガー構造薄膜トランジスタを適用しているが、本
実施形態においても、逆スタガー構造薄膜トランジス
タ、MIMダイオードを適用することができ、スイッチ
ング素子に使用される電極形成時に、前記電極材を用い
て、同時に凹凸形成用電極を形成できればよく、その後
の工程内で電解成膜工程を導入すれば同様に実現でき
る。
て説明する。 (実施例1)本発明の実施例に用いた反射型液晶表示装
置の製造工程を図20に示す。本反射型液晶表示装置に
おけるスイッチング素子には順スタガー構造の薄膜トラ
ンジスタを採用した。
た。 (a)ITOをスパッタリング法により50nm形成。 (b)ソース電極112、ドレイン電極111、凹凸形
成用電極パターン113の形成(1PR)。 (c)ドーピング層114を100nm、半導体層11
5を100nm、ゲート絶縁膜116を400nmプラ
ズマCVDにより成膜。 (d)Cr117をスパッタリング法により50nm形
成。 (e)ゲート電極、TFT素子部アイランド118形成
(2PR)。 (f)凹凸119(2μm)の形成。 (g)アルミニウム120をスパッタリング法により3
00nm形成。 (h)反射画素電極板121の形成(3PR)。
縁膜116にはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層
膜、半導体層115にはアモルファスシリコン膜、ドー
ピング層114にはn型化アモルファスシリコン膜を使
用し、これらのプラズマCVD条件は、以下に示すよう
に設定した。シリコン酸化膜の場合、反応ガスにシラン
と酸素ガスを用い、ガス流量比(シラン/酸素)は0.
1〜0.5程度に設定し、成膜温度200〜300℃、
圧力1Torr、プラズマパワー200Wとした。シリ
コン窒化膜の場合、反応ガスにシランとアンモニアガス
を用い、ガス流量比(シラン/アンモニア)は0.1〜
0.8に設定し、成膜温度250℃、圧力1Torr、
プラズマパワー200Wとした。アモルファスシリコン
膜の場合、反応ガスにシランと水素ガスを用い、ガス流
量比(シラン/水素)は0.25〜2に設定し、成膜温
度200〜250℃、圧力1Torr、プラズマパワー
50Wとした。n型化アモルファスシリコン膜の場合、
反応ガスにシランとホスフィンを用い、ガス流量比(シ
ラン/フォスフィン)は1〜2に設定し、成膜温度20
0〜250℃、圧力1Torr、プラズマパワー50W
とした。
ド118形成では、Cr層にはウェットエッチングを採
用し、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アモルファス
シリコン層にはドライエッチングを採用した。Cr層の
エッチングには、過塩化水素酸と硝酸第2セリウムアン
モニウムの混合水溶液を用いた。シリコン窒化膜、シリ
コン酸化膜のエッチングでは、エッチングガスに四塩化
フッ素と酸素ガスを用い、反応圧力5〜300mTor
r、プラズマパワー100〜300Wとした。また、ア
モルファスシリコン層のエッチングでは、塩素と水素ガ
スを用い、反応圧力5〜300mTorr、プラズマパ
ワー50〜200Wとした。また、フォトリソグラフィ
ー工程では、全て通常のレジストプロセスを用いた。
極にITO、ゲート電極にCr金属を用いたが、各電極
材料はこれらに限定されない。これ以外の電極材とし
て、Ti、W、Mo、Ta、Cu、Al、Ag、IT
O、ZnO、SnO等の単層膜、あるいはこれらの組み
合わせによる積層膜を採用してもよい。
凸は、前記(f)工程で形成される。この時の形成方法
を示す。前記(b)工程において、アクティブマトリク
ススイッチング素子(本実施例では順スタガー構造薄膜
トランジスタを採用)のソース、ドレイン電極形成時
に、同時に後に反射板下部に凹凸を形成するための凹凸
形成用の電極もパターン形成を行っておく。
記実施形態2の図15で示した電解成膜装置に示すよう
に、高分子樹脂からなる粒子を含めた溶液中に浸漬し、
基板表面の電極と、同じ溶液中に浸漬した他の電極との
間に電圧を加え、溶液中の高分子樹脂粒子を基板表面の
電極上に堆積させる。これにより、下地の凹凸形成用電
極パターン上のみに前記粒子の堆積物により凹凸が形成
された。
は、電極に印加する電圧や時間を変えることによって容
易に制御することができる。その後、所望の位置に堆積
された粒子の密着性を挙げるために有機樹脂をこの堆積
膜に浸透させ、ベークすることで前記堆積粒子を固め、
これを本実施例の凹凸に使用した。
TFTプロセスとの整合性が良いアルミニウム金属12
0を形成し、これをパターン形成することで、画素電極
兼反射板121を形成した。このときのアルミニウムに
はウェットエッチング処理を行い、エッチング液には6
0℃に加熱したリン酸、酢酸、硝酸の混合液を使用し
た。
必要とした凹凸構成膜をパターン形成するためのマスク
材であるレジストの塗布、剥離工程、そしてエッチング
工程を必要としないことから、プロセスを簡略化でき、
さらに薄膜トランジスタに順スタガー構造を適用するこ
とで、全工程におけるPR数は3となり、従来の6より
もプロセス数の削減に大きな成果を有する。
の平面形状はランダムな形状に設定した。その後、前記
TFT基板と、透明導電膜のITOで形成された透明電
極を有する対向側基板とを、各々の膜面が対向するよう
にして重ね合わせた。この場合、TFT基板と対向側基
板には配向処理が施され、両基板はプラスチック粒子等
のスペーサを介して重ね合わされ、さらにパネル周辺部
にエポキシ系の接着剤を塗ることにより張り合わされ
た。その後、GH型の液晶を注入し液晶層とすること
で、液晶表示装置を製造した。
た反射型液晶表示装置の断面図を示す。図21(a)に
おいて、122は凸部、125はTFT部を示す。この
反射型液晶表示装置の反射画素電極は、均一で、光散乱
性の良い反射性能を有しており、これを用いた反射型液
晶表示装置の表示性能は、新聞紙よりも明るい白表示を
有するモノクロ反射型パネルを低コストで実現すること
ができた。また、対向側基板側にRGBカラーフィルタ
を設置した場合、明るいカラー反射型パネルを低コスト
で実現することができた。
記値に限定されるものではない。該凹凸の高さは、広い
範囲で変えることができるため、本発明の凹凸構造を用
いることで、反射板性能の指向性を大きく変えた反射型
液晶表示装置を提供できる。
220℃、1時間の条件で加熱を行って凸部パターンを
溶融することにより、上部の角が滑らかな凹凸面を作り
出すことができる。前記加熱により溶融させた凹凸12
3を用いて製造した反射型液晶表示装置のTFT基板側
の断面を図21(b)に示した。この凹凸面を反射板に
用いることで、反射板の散乱性能をさらに向上でき、そ
れゆえ、得られた反射型液晶表示装置は明るい表示性能
を達成できた。
成膜において、堆積後に隣接する凸部と堆積粒子が融合
し、連続した凹凸構造となるまで成膜を行うことができ
る。この連続した凹凸部124を反射板下部に配置する
ことで製造した反射型液晶表示装置のTFT基板側の断
面を図21(c)に示した。この凹凸面を反射板に用い
た場合においても、明るい反射型液晶表示装置を低コス
トで提供できた。
凸形成の(f)工程を、凹凸形成用電極を作る(b)工
程直後に行うように変更した場合、すなわち前記実施形
態4の図19に示した工程の流れに従って反射型液晶表
示装置のTFT基板側を製造した場合においても、本実
施例と同様に、良好な表示性能を有する反射型液晶表示
装置を、プロセス工程数を増加させることなく実現でき
た。
型液晶表示装置の製造工程を図22に示す。本反射型液
晶表示装置におけるスイッチング素子には逆スタガー構
造の薄膜トランジスタを採用した。
た。 (a)Crをスパッタリング法により50nm形成。 (b)ゲート電極126の形成(1PR)。 (c)ゲート絶縁膜127を400nm、半導体層を1
00nm、ドーピング層128を100nmプラズマC
VDにより成膜。 (d)アイランド129形成(2PR)。 (e)Cr、ITO層をスパッタリング法によりそれぞ
れ50nm形成。 (f)ソース電極132、ドレイン電極131、凹凸形
成用電極130の形成(3PR)。凹凸133を電解形
成。 (g)凹凸メルト134。 (h)アルミニウムをスパッタリング法により300n
m形成。 (i)反射画素電極板135の形成(4PR)。 (j)ゲート線端子出し(5PR)。
凸は、上記(g)工程で形成される。この時の形成方法
は、前記実施例1の電解成膜工程と同一条件とした。本
実施例においては、前記実施例に対して工程数が増加す
るものの、総PR数は5となり、従来の反射型液晶表示
装置の製造工程における6に比べて、簡略化ができる。
また、凹凸形成後、(h)工程において220℃、1時
間の条件でベークすることで凹凸を溶融させ、滑らかな
凹凸面の形成を行った。
は、73%で製造した。その後、前記TFT基板と、透
明導電膜のITOで形成された透明電極を有する対向側
基板とを、各々の膜面が対向するようにして重ね合わせ
た。この場合、TFT基板と対向側基板には配向処理が
施され、両基板はプラスチック粒子等のスペーサを介し
て重ね合わされ、さらにパネル周辺部にエポキシ系の接
着剤を塗ることにより張り合わされた。その後、GH型
の液晶を注入し液晶層とすることで、液晶表示装置を製
造した。本実施例における反射型液晶表示装置の場合に
おいても、前記実施例1の場合と同様に、明るいカラー
反射型パネルを低コストで実現した。
型液晶表示装置の製造工程を以下に示す(図20参
照)。本反射型液晶表示装置におけるスイッチング素子
には順スタガー構造の薄膜トランジスタを採用した。
た。 (a)ITOをスパッタリング法により50nm形成。 (b)ソース電極112、ドレイン電極111、凹凸形
成用電極パターン113の形成(1PR)。 (c)ドーピング層114を100nm、半導体層11
5を100nm、ゲート絶縁膜116を400nmプラ
ズマCVDにより成膜。 (d)Cr117をスパッタリング法により50nm形
成。 (e)ゲート電極、TFT素子部アイランド118形成
(2PR)。 (f)凹凸119(2μm)の形成。 (g)絶縁膜である有機膜を形成。 (h)絶縁膜へのコンタクト領域の形成(3PR)。 (i)アルミニウムをスパッタリング法により300n
m形成。 (j)反射画素電極板121の形成。(4PR)
(i)、(j)のプロセス条件は、前記実施例1と同一
条件に設定した。本実施例では、上記工程(g)の絶縁
膜の形成プロセス及び工程(h)のコンタクト形成プロ
セスが実施例1に付加された。
施例の場合、ポリイミド膜(日産化学製RN−812)
と該絶縁膜をパターン形成するためのレジスト膜との積
層膜を使用した。塗布条件は、前記ポリイミドの場合、
スピン回転数1200r.p.m.、仮焼成温度90℃、仮焼
成時間10分間とし、本焼成温度250℃、本焼成時間
1時間とした。前記レジストの場合、スピン回転数10
00r.p.m.、仮焼成温度90℃、仮焼成時間5分間と
し、その後、露光、現像によりパターン形成後、ポスト
ベークとして90℃で30分間処理した。その後、該レ
ジストパターンをマスク層として、ドライエッチングプ
ロセスにより凹凸の形成を行った。なお、該ポリイミド
膜のドライエッチング条件は、エッチングガスに四塩化
フッ素と酸素ガスを用い、ガス流量比(四塩化フッ素/
酸素)は0.5〜1.5に設定し、反応圧力5〜300
mTorr、プラズマパワー100〜300Wとした。
またフォトリソグラフィー工程は、全て通常のレジスト
プロセスを用いた。
凸は、前記(f)工程で形成される。この時の形成方法
は、前記実施例1の(f)工程と同一条件とした。本実
施例においては、前記実施例1に対して絶縁膜の形成、
コンタクト形成工程が増加するものの、従来の反射型液
晶表示装置の製造工程に比べて、簡略化を図ることがで
きる。
射画素電極板との間に、有機系絶縁膜2μmが形成され
た。この有機系絶縁膜には、日産化学製ポリイミドRN
−812を使用した。該ポリイミド膜の塗布条件は、ス
ピン回転数800r.p.m.、仮焼成温度90℃、仮焼成時
間10分間とし、本焼成温度250℃、本焼成時間1時
間とした。上記工程(h)のコンタクト形成工程におけ
るレジストプロセスとドライエッチプロセスにより、コ
ンタクト領域のポリイミド膜を除去し、レジスト層の剥
離を行い、コンタクト形成を行った。その後、反射効率
が高く、TFTプロセスとの整合性が良いアルミニウム
金属120を形成し、これをパターン形成することで、
画素電極兼反射板121を形成した。
した。その後、前記TFT基板と、透明導電膜のITO
で形成された透明電極を有する対向側基板とを、各々の
膜面が対向するようにして重ね合わせた。この場合、T
FT基板と対向側基板には配向処理が施され、両基板は
プラスチック粒子等のスペーサを介して重ね合わされ、
さらにパネル周辺部にエポキシ系の接着剤を塗ることに
より張り合わされた。その後、GH型の液晶を注入し液
晶層とすることで、液晶表示装置を製造した。
表示装置の断面図を示す。図23において、50は下部
側基板、51は対向側基板、52は液晶層、56は突起
部、57は有機系絶縁膜、58は反射画素電極を示す。
この反射型液晶表示装置の反射画素電極58は、均一
で、光散乱性の良い反射性能を有しており、これを用い
た反射型液晶表示装置の表示性能は、新聞紙よりも明る
い白表示を有するモノクロ反射型パネルを低コストで実
現することができた。また、対向側基板側にRGBカラ
ーフィルタを設置した場合、明るいカラー反射型パネル
を低コストで実現することができた。
記実施例1と同様に前記値に限定されるものではない。
また、凹凸と反射板との間に位置する有機系絶縁膜につ
いても、前記膜厚に限定されない。また、本実施例で
は、有機系絶縁膜としてポリイミド膜を用いたが、これ
に限定されるものではない。その他の材料として、シリ
カ系材料(例えば東レ製PSBシリーズ)、アクリル樹
脂(例えば日本合成ゴム製MFR305)、SOG膜
(例えば住友化学製SF9214)を用いれば、本実施
例と同様の効果が得られる。
ガー構造薄膜トランジスタを用いた本発明反射型液晶表
示装置の製造工程を図24に示す。以下にプロセス説明
を行う。
た。 (a)ITO/Cr膜をスパッタリング法により50n
m形成。 (b)ゲート電極126の形成(1PR)。 (c)ゲート絶縁膜127を400nm、半導体層12
8を100nm、ドーピング層128を100nmプラ
ズマCVDにより成膜。 (d)a−Siアイランド129形成(3PR)。 (d)Crをスパッタリング法により50nm形成。 (e)ソース電極131、ドレイン電極132形成(4
PR)。 (f)凹凸層138(3μm)の形成。 (g)凹凸層のメルト139 (h)絶縁膜である有機膜141の形成。 (i)絶縁膜及びゲート端子へのコンタクト領域140
の形成(5PR)。 (j)アルミニウムをスパッタリング法により300n
m形成。 (k)反射画素電極板135の形成(6PR)。
セス条件は、前記実施例2と同一条件に設定した。本実
施例では、薄膜トランジスタに逆スタガー構造薄膜トラ
ンジスタを使用したため、前記実施例3に比べて製造工
程は増加するが、従来の反射型液晶表示装置の製造工程
に比べて簡略化ができる。
ITOで形成された透明電極を有する対向側基板とを、
各々の膜面が対向するようにして重ね合わせた。この場
合、TFT基板と対向側基板には配向処理が施され、両
基板はプラスチック粒子等のスペーサを介して重ね合わ
され、さらにパネル周辺部にエポキシ系の接着剤を塗る
ことにより張り合わされた。その後、GH型の液晶を注
入し液晶層とすることで、液晶表示装置を製造した。本
実施例の場合においても、明るく、高品位表示を有する
反射型液晶表示装置を低コストで実現できた。
位置する凹凸が透明性粒子と導電性粒子の混合物より構
成されている反射型液晶表示装置について示す。図25
に本実施例において製造された反射型液晶表示装置の断
面構造図を示す。図25において、143は凹凸層、1
45は反射画素電極板、146は逆スタガー構造TFT
部を示す。
造プロセスは、電解成膜条件以外は前記実施例1から4
と全く同一でよい。異なる点は、凹凸堆積の際、電解成
膜に用いる溶液中に、界面活性剤とともに、ポリエステ
ル樹脂などの高分子樹脂の他に導電性粒子であるITO
粒子を加えるだけで、本実施例の反射型液晶表示装置を
実現できた。
μm〜1μmのITO粒子を用い、ポリエステル樹脂と
ITO粒子の体積混合比は1:3となるように設定し
た。なお、導電性粒子はこれに限定されず、ZnO、S
nO等の導電性酸化物や、Al、Ag、Mo、Ta、
W、Cr等の金属の粒子を用いても同様に導電性凹凸層
の形成が可能である。
は、凹凸層143に導電性材料を用いて、下地の凹凸形
成用電極をストレージ線144に接続する事で、蓄積容
量142を形成することができる。それゆえ、プロセス
を付加することなく蓄積容量を形成できることから、プ
ロセスの簡略化が実現できる。その後、ガラス基板上に
カラーフィルタと透明導電膜であるITO膜が形成され
た対向側基板を組み合わせることで、明るい反射型液晶
表示装置を実現できた。
以外の液晶モードを使用した場合の本発明反射型液晶表
示装置について示す。図26に一枚偏光板方式の反射型
液晶表示装置の実施例を示す。図26において、149
はTFT基板、151は対向側基板、150は液晶層を
示す。本反射型装置におけるTFT基板側は、前記実施
例3で製造した反射板付きTFT基板をそのまま使用し
た。対向側基板側に位相差板147、偏光板148が付
加されている。本実施例で製造された反射型液晶表示装
置においても、明るく、高品位な表示性能を実現でき
た。
装置は、良好な表示機能を有し、かつ、簡略化された工
程で製造可能なものである。すなわち、本発明は、凹凸
を形成すべき領域にパターンニングされた凹凸形成用電
極を有する基板を、界面活性剤とともに高分子樹脂から
なる粒子を含む溶液中に浸漬させ、この溶液中で電流を
流すことによって、前記電極上に高分子樹脂からなる粒
子を選択的に堆積させて凹凸層の形成を行うことで、従
来の反射型液晶表示装置において行われていたフォトリ
ソグラフィー工程及びエッチング工程を省くことができ
るため、良好な表示機能を有する反射型液晶表示装置を
低コストで製造できる効果を有する。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
一例を示す図である。
る。
一例を示す図である。
一例を示す図である。
例を説明するための図である。
例を説明するための図である。
例を説明するための図である。
面図である。
例を説明するための図である。
面図である。
例を説明するための図である。
面図である。
面図である。
図である。
を説明するための図である。
に凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電極
を有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造よりな
る反射型液晶表示装置において、前記反射板下部に位置
する凹凸層が、導電性膜上に電解成膜方法により形成さ
れた粒子の集合体で構成されていることを特徴とする反
射型液晶表示装置。電極板 146 逆スタガー構造TFT部 147 位相差板 148 偏光板 149 TFT基板 150 液晶層 151 対向側基板
Claims (6)
- 【請求項1】 アクティブマトリクス駆動素子と表面に
凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電極を
有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造よりなる
反射型液晶表示装置において、前記反射板下部に位置す
る凹凸層が、導電性膜上に電解成膜方法により形成され
た粒子の集合体で構成されていることを特徴とする反射
型液晶表示装置。 - 【請求項2】 アクティブマトリクス駆動素子と表面に
凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電極を
有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造よりなる
反射型液晶表示装置において、前記反射板下部に位置す
る凹凸層が、導電性膜上に電解成膜方法により形成され
た粒子の集合体からなる凹凸と、その上を覆うように成
膜された有機系絶縁膜又は無機系絶縁膜とから構成され
ていることを特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項3】 前記凹凸層を構成する粒子が、透明性粒
子と導電性粒子との混合物で構成されていることを特徴
とする請求項2に記載の反射型液晶表示装置。 - 【請求項4】 前記反射板下部に構成される凹凸層の一
部が、液晶画素容量に対する並列容量としての機能を有
することを特徴とする請求項2又は3に記載の反射型液
晶表示装置。 - 【請求項5】 アクティブマトリクス駆動素子と表面に
凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電極を
有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造よりなる
反射型液晶表示装置の製造方法であって、前記反射板下
部に位置する凹凸層を形成するに当たり、予め凹凸を形
成すべき領域に前記アクティブマトリクス駆動素子の製
造工程で成膜された導電性膜をパターンニングした凹凸
形成用電極を有する基板を、界面活性剤とともに高分子
樹脂を含む溶液中に浸漬させ、この溶液中に浸漬させた
一方の電極と、前記液晶を駆動する電極とに、前記液晶
を駆動する電極が陽極となるように直流電源を接続し、
両者の電極間に電流を流すことによって、前記液晶を駆
動する電極上に溶液中の高分子樹脂からなる粒子を堆積
させ、凹凸層を形成することを特徴とする反射型液晶表
示装置の製造方法。 - 【請求項6】 アクティブマトリクス駆動素子と表面に
凹凸のある反射板とを有する絶縁性基板と、透明電極を
有する絶縁性基板とで液晶層を挟み込んだ構造よりなる
反射型液晶表示装置の製造方法であって、前記反射板下
部に位置する凹凸層を形成するに当たり、予め凹凸を形
成すべき領域に前記アクティブマトリクス駆動素子の製
造工程で成膜された導電性膜をパターンニングした凹凸
形成用電極を有する基板を、界面活性剤とともに高分子
樹脂からなる粒子及び導電性材料からなる粒子を含む溶
液中に浸漬させ、この溶液中に浸漬させた一方の電極
と、前記液晶を駆動する電極とに、前記液晶を駆動する
電極が陽極となるように直流電源を接続し、両者の電極
間に電流を流すことによって、前記液晶を駆動する電極
上に溶液中の高分子樹脂からなる粒子及び導電性材料か
らなる粒子を堆積させ、凹凸層を形成することを特徴と
する反射型液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10322010A JP3107069B2 (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 反射型液晶表示装置及びその製造方法 |
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JP10322010A JP3107069B2 (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 反射型液晶表示装置及びその製造方法 |
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