JP3106966U

JP3106966U - 自動車の追突防止警告表示装置

Info

Publication number: JP3106966U
Application number: JP2004004571U
Authority: JP
Inventors: 幸夫菊地
Original assignee: 幸夫菊地
Priority date: 2004-07-30
Filing date: 2004-07-30
Publication date: 2005-01-27
Anticipated expiration: 2010-07-30

Abstract

【課題】後方車輌にいち早く車間距離の接近を知らせ、情報表示による視認性及び注意性が高く、安価で取り付け容易な追突防止警告表示機能を有する装置の提供を図る。
【解決手段】電光表示部及び後方車輌検出器並びにこれらを制御する制御ユニットから構成される本体であって、自動車の後部に設置され、接近する後方車輌と自車の走行状態との関係において最も適した情報を前記電光表示部に表示することで、後方車輌に対し車間距離の接近を知らせる機能を有する自動車の追突防止警告表示装置である。また、電光表示部及び操作部から構成され運転席付近に設置される付属体を接続して、運転者にも本体の電光表示部に表示された情報を知らせる構成を採用することができる。
【選択図】図１

Description

本考案は自動車の追突防止警告表示装置に関し、特に、情報表示によって車間距離の接近等を知らせる機能を有する自動車の追突防止警告表示装置に関するものである。

従来、後方から接近する自動車に自分の自動車の存在を知らせるための構造的手段としては、反射板やテールランプ、減速を知らせるためのブレーキペダルと連動したストップランプ及び視認性を高めるための発光ダイオードを用いたハイマウントストップランプ等がある。

しかし、これらを用いても特に夜間においては車間距離を捕え難い。また、ストップランプは通常フットブレーキ作動時にだけ点灯するようになっているためシフトダウンによるエンジンブレーキやアクセルペダルを戻したときにはストップランプは点灯せず、これらの減速により車間距離が縮まり追突事故が発生しやすいという問題があった。

そこで、上記問題点に鑑み、本考案は、後続車にいち早く車間距離の接近を知らせ、情報表示による視認性及び注意性の高い追突防止警告表示機能を有する装置を提供することを目的とする。

前記目的を達成するため、本考案は、電光表示部及び後方車輌検出器並びにこれらを制御する制御ユニットから構成される本体であって、自動車の後部に設置され、接近する後方車輌と自車の走行状態との関係において最も適した情報を前記電光表示部に表示することで、後方車輌に対し車間距離の接近を知らせる機能を有する自動車の追突防止警告表示装置である。

また、本考案は、前記本体に、さらに運転席付近に設置される電光表示部及び操作部から構成された付属体を接続した構成とすることができる。

さらに、本考案は、前記後方車輌検出器が、超音波ないしマイクロ波による電磁波を送信する送信器と後続自動車の前面部から反射された反射波をキャッチする受信器とからなる構成を採用することができる。

またさらに、本考案は、前記制御ユニットが、接近する後方車輌と自車の走行状態との関係において、電光表示部に表示される情報を点滅させる機能を備える構成を採ることもできる。

そしてまた、本考案は、前記付属体に入力部を設け、表示する情報を任意に書換可能とした構成とすることもできる。

本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置によれば、簡単な回路構成であるものの、後方車輌が検出範囲に入ると、「接近注意」、「追突注意」「車間距離○○ｍ」等の情報が光源を用いた表示板に表されることで注意を促し、日中は元より、夜間や霧の深い状態であっても車間距離を視覚でとらえ易くなるため、警告としての認識性、識別性が高いという優れた効果を有し、ブレーキ操作によるストップランプが点灯しなくても車間距離が接近していることを後方車輌に知らせることができ、追突事故防止を図ることができる。

また、本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置によれば、ストップランプと連動させることにより、フットブレーキ操作による減速を後方車輌に表示することで従来以上の注意意識を促すことが可能となり、一層の追突事故防止を図ることができる。

さらに、後方に設置された本体の電光表示部に表示された情報と同一内容を運転席付近に設置された付属体の電光表示部に表示する構成を採ることにより、運転手にも後方車輌の接近を知らせることが可能であるといった効果を奏する。

そして、本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置は、電光表示部と後方車輌検出器及びこれらを制御する制御ユニットを一体とする簡単な構成からなるので低コストで実現でき、車体を改造することもなく、電源・速度パルス検出・ストップランプ検出等の簡単な接続で作動させることができ、取付けが容易である。

自動車の形状（セダン・ハッチバック・ワゴン・バス等）によっては、上部吊り下げ式や縦型に設置しなければならない場合があるが、制御ユニット内の演算処理装置により表示される情報の向き及びスクロール方向についても任意に可変可能である。

そして、画像基盤の文字データＲＯＭの交換、入力部からのパソコンや携帯電話との通信によるＲＡＭへの書込みにより、表示される情報や表示条件を容易に変更可能とできる。

以下、本考案に係る自動車の追突防止警告表示装置の実施形態を図面に基づいて説明する。

図１は、本考案に係る自動車の追突防止警告表示装置の本体１を示している。該本体１は、電光表示部４と後方車輌検出器３及びこれらを制御する制御ユニット６からなり、自動車Ｃの後部に取り付けられる。

電光表示部４には自車と後方車輌との接近状況に応じて情報が表示され警告を行う。表示される情報は、制御ユニット６による指令に従い、例えば、「接近注意」、「追突注意」、「車間距離○○ｍ」等の文字や、注意を促す警戒色などが考えられる。該電光表示部４の構造としては液晶やＬＥＤ等が考えられるが、特に限定するものではない。ただし、日中における視認性を考慮すると、ＬＥＤによる構造を採用するのが望ましい。

後方車輌検出部３は受信器３ａ及び送信器３ｂから構成され、本体１に内蔵されている。送信器３ｂからは超音波ないしマイクロ波による電磁波が送信される。該電磁波は後方車輌の全面部で反射され、その反射波は受信器３ａで受信される。その受信の際に検出された時間差情報は、制御ユニット６へ伝達されることとなる。

制御ユニット６は、前記時間差情報を受けて後方車輌の速度及び距離を算出し、その算出結果並びに自車の車速情報等に基づいて、電光表示部４に情報を表示すべきか否かを判断する。その結果、表示すべきと判断した場合には、表示する情報を本体１内に組み込まれたＲＯＭ又はＲＡＭデータの中から適宜選択して、その情報を表示するための指令を該電光表示部４に出力する。表示する必要がないと判断した場合には、電光表示部４に対し指令は出力されず、あるいは、すでに表示指令を出力している場合には、その指令をストップする。

制御ユニット６に集められる情報としては、前記時間差情報や自車の車速情報の他に、アクセル開度、変速機情報、ブレーキ情報、外界情報などが考えられる。このとき、アクセル情報や変速機情報を受けることによって、ストップランプが点灯せずに減速状態にある場合において後方車輌に減速状態を知らせることが可能となる。また、アンチロックブレーキングシステム作動等のブレーキ情報を受けることにより自車が急停車状態にあることを後方車輌に認識させる情報表示の選択も可能となる。さらに、外界情報を受けることにより夜間や天候により後方車輌との車間距離に対する表示設定条件の変更を判断・制御することができる。

このとき、上記種々の情報を基に電光表示部４に表示される情報を点滅させる指令を出力させることもできる。例えば、急制動中や濃霧時等において、後方車輌への視認性を向上させることが可能である点で大変有効である。また、場合によっては、表示される情報の向きを変更したり、文字をスクロールさせる指令も任意に出力することができる。

尚、図面では、本体における電光表示部４の上方にハイマウントストップランプＳを設けた構成を採用した場合を示している。かかる構成を採ることによって、通常のハイマウントストップランプＳとしての役割も果たすことができる。

図２は、本考案に係る自動車の追突防止警告表示装置の本体１を実際に取り付けた状態の例を示しており、図２（ａ）は、セダン型の自動車Ｃに取り付けた状態、図２（ｂ）は、１ボックス・ワゴン型の自動車Ｃに取り付けた状態を示している。このように、自動車Ｃの種類によって設置手段を任意に対応させることができ、図面には例示されていないが、縦型に設置することも考えられる。

図３は、本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置の付属体２示している。該付属体２は電光表示部４と操作部５からなり、運転席付近に設置される。

電光表示部４には、自動車Ｃの後部に取り付けられた本体１の電光表示部４に表示された情報と同一内容が表示され、運転手にも後方車輌の接近を知らせる構成となっている。尚、付属体２の電光表示部４の構造については、前記本体１の電光表示部４の構造と同様である。

操作部５は、運転中にも操作ができるように簡単な構造であることが好ましく、例えば、押しボタン式スイッチやダイヤル式スイッチ等が考えられる。操作部から出力された指令は制御ユニット６に送られ、該制御ユニット６における制御判断の基となる。かかる操作部５を設けることによって、種々の設定の切換えが簡単に可能となる。

図４は、本考案に係る自動車の追突防止警告表示装置の付属体２を実際に取り付けた状態を例示している。設置する場所については特に限定はないが、見易く、かつ、操作しやすい場所であって運転に支障がない最適な場所を選択することが可能である。

図５は、本考案に係る自動車の追突防止警告表示装置を示すブロック図であり、図６は、本考案に係る自動車の追突防止警告表示装置を設置した自動車Ｃの走行状態を示す説明図である。

電源はイグニッションと連動する形で（例えばＡＣＣ電源）自動車のバッテリーに接続して得、後方車輌検出器３は超音波ないしマイクロ波による電磁波を後方へ送信し、後方車輌前部から跳ね返ってくる音波を受信してその時間差を検出し、その情報が制御ユニット６に送られる。また、車速パルスを検出することによって、自車の速度情報も制御ユニット６に送られる。これらの情報に基づき、制御ユニット６は後方車輌の距離と単位時間辺りの距離変化から後方車輌の速度を得る。

そして、アクセル開度、変速機情報、ブレーキ情報、外界情報などが制御ユニットに送られ、それらの情報と上記得られた後方車輌の距離及び速度の情報から電光表示部４に表示すべき最適な情報が選択される。このとき、操作部５からの設定条件の指令に基づいて演算される。こうして選択された情報は、本体１及び付属体２の電光表示部４に送られ表示される。

なお、かかる電光表示部４に表示される情報は本体１内に組み込まれたＲＯＭの交換、あるいは、ＲＡＭへの書き込みにより変更することができる。ＲＡＭへ情報を書き込む場合には入力部７が必要となり、すなわち、付属体２に該入力部７を設ける構成を採用することができる。かかる構成を採用することにより、パソコンや携帯電話機等の入力端末８からＲＳ２３２ＣやＵＳＢ等を介して該入力部７に接続することで、ＲＡＭへの情報の書込みを容易に行うことができる。

本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置の本体を示す斜視図である。本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置の本体を取り付けた状態を示す概略説明図である。本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置の付属体を示す斜視図である。本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置の付属体を取り付けた状態を示す概略説明図である。本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置の構成を示すブロック図である。本考案にかかる自動車の追突防止警告表示装置を設置した自動車の走行状態を示す説明図である。

符号の説明

１本体
２付属体
３後方車輌検出器
３ａ受信器
３ｂ送信器
４電光表示部
５操作部
６制御ユニット
７入力部
８入力端末
Ｃ自動車
Ｓハイマウントストップランプ
Ｔストップランプ

Claims

電光表示部及び後方車輌検出器並びにこれらを制御する制御ユニットから構成される本体であって、自動車の後部に設置され、接近する後方車輌と自車の走行状態との関係において最も適した情報を前記電光表示部に表示することで、後方車輌に対し車間距離の接近を知らせる機能を有することを特徴とする自動車の追突防止警告表示装置。
前記本体に、さらに運転席付近に設置される電光表示部及び操作部から構成された付属体を接続したことを特徴とする請求項１に記載の自動車の追突防止警告表示装置。
前記後方車輌検出器が、超音波ないしマイクロ波による電磁波を送信する送信器と後続自動車の前面部から反射された反射波をキャッチする受信器とからなることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の自動車の追突防止警告表示装置。
前記制御ユニットが、接近する後方車輌と自車の走行状態との関係において、電光表示部に表示される情報を点滅させる機能を備えることを特徴とする請求項１から請求項３に記載の自動車の追突防止警告表示装置。
前記付属体に入力部を設け、表示する情報を任意に書換可能としたことを特徴とする請求項１から請求項４に記載の自動車の追突防止警告表示装置。