JP3106956U - 遮光シェードを備えた放電灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特定方向の出射を阻止した構造の放電灯を改良して、該放電灯の外管に対する塗装作業を不要ならしめ、塗装に関する不具合(作業工数が多いこと、外管の特殊コーティングを剥離させること、塗装皮膜が損傷し易いこと等)を解消する。
【解決手段】 耐熱性の材料(例えばステンレス板)で構成したシェード7で外管5を覆う。シェードを設けることによって特定方向の出射を阻止したので、外管5に遮光塗装を施す必要が無く、遮光塗膜に関する不具合(作業工数が多いこと、外管の特殊コーティングを剥離させること、塗装皮膜が損傷し易いこと等)が解消される。
【選択図】 図1
【解決手段】 耐熱性の材料(例えばステンレス板)で構成したシェード7で外管5を覆う。シェードを設けることによって特定方向の出射を阻止したので、外管5に遮光塗装を施す必要が無く、遮光塗膜に関する不具合(作業工数が多いこと、外管の特殊コーティングを剥離させること、塗装皮膜が損傷し易いこと等)が解消される。
【選択図】 図1
Description
本考案は、例えば自動車の前照灯のように「所定の配光パターンを形成する灯具」の光源として用いられる放電灯に関するものである。
自動車の前照灯は、単に走行方向を照射すれば良いといったものではなく、対向車に幻惑を与えてはならないという制約があり、その配光パターンが厳密に法定されている。 こうした法規制に合格するため、最新の技術においては、3段階の工夫で所望の配光パターンを作り出している。すなわち、
i.先ず、光源ランプは、立体角四方八方に光束を出射すれば良いのではなく、特定方向には光束を出射しないように制限される。
ii.上記のようにして、特定方向に出射するように構成された光源ランプを、回転放物面鏡(又はこれに類似する反射鏡)の焦点付近に配置して「ほぼ所望の配光パターンを有する平行な光束」に調光し、
iii.さらに、上記反射鏡の前面開口部に配置したプリズムレンズによって、法定の配光パターンとなるように修正する。
i.先ず、光源ランプは、立体角四方八方に光束を出射すれば良いのではなく、特定方向には光束を出射しないように制限される。
ii.上記のようにして、特定方向に出射するように構成された光源ランプを、回転放物面鏡(又はこれに類似する反射鏡)の焦点付近に配置して「ほぼ所望の配光パターンを有する平行な光束」に調光し、
iii.さらに、上記反射鏡の前面開口部に配置したプリズムレンズによって、法定の配光パターンとなるように修正する。
上述の事情から理解されるように、投光器(例えば自動車の前照灯)用の光源ランプは、その出射方向を制限しなければならない場合が少なくない。 図3は、この種の光源ランプの一例を示す正面外観図である。 口金1に放電管2が取り付けられている。該放電管2の外部リード線4は、セラミック管3の中を通って口金1に接続されている。 上記放電管2に対して同心状に、外管5が配設されている。この外管5の本来の役目は紫外線の遮断であるが、次に述べる遮光塗装膜6を担持する役目も兼ねている。 上記の外管5に遮光塗装膜6が形成されている。この遮光塗装膜6は塗装技術を適用して形成されるので、任意の形状寸法に構成することが容易である。 しかし、高熱に晒されるので耐熱性を必要とする処に技術的な難しさが有る。このため種々の研究工夫が重ねられて、多数の方式が提案され実用されているが、未だ技術的改良進歩の途中である。すなわち、「改良の余地を有しない、完全無欠な光源ランプ」は未だ開発されていない。
特許第3095416号公報
光源ランプの外管に遮光塗装膜を形成するための塗料には無機系と有機系とが有るが、無機系塗料の場合はバーナー等によって焼き付けなければならないので、塗装作業の所要工数が多く、塗装コストが割高である。 また有機系塗料の場合はバインダーから発煙する虞れが有る。 さらに、灯具の発光色調を調節するため外管の表面に特殊コーティングを施す場合がある。このような場合、遮光塗料焼き付け時の高熱によって上記特殊コーティングが剥離するという問題も有る。 その上、遮光塗装された光源ランプを手で持って灯具に装着する際、遮光塗装膜が損傷して光が漏れるという不具合を生じる虞れも有る。
本考案は上記の不具合を一挙に解消すべく為されたもので、その目的とするところは、
a.加工工程が簡単で製作コストが安く、b.焼き付け作業を必要とせず、発煙などの問題を伴わず、c.外管の特殊コーティングを剥離させる虞れが無く、d.手で持ったりしても損傷を与える虞れの無い、しかも、特定方向への出射が阻止されている放電灯を提供するにある。
a.加工工程が簡単で製作コストが安く、b.焼き付け作業を必要とせず、発煙などの問題を伴わず、c.外管の特殊コーティングを剥離させる虞れが無く、d.手で持ったりしても損傷を与える虞れの無い、しかも、特定方向への出射が阻止されている放電灯を提供するにある。
上記の目的を達成するために創作した本考案の基本的な原理について、その1実施形態に対応する図1を参照して略述すると次の通りである。 円筒の一部分を切り欠いた形状の板金製のシェード7で、外管を覆う。 この構造は、従来の遮光塗装膜に比して材料も異なり、加工方法も異なり、しかも後述するように従来例の不具合が総べて解消されるから決して単なる材料置換ではなく、当業者の容易に想到し得るものではない。
請求項1の考案に係る放電灯の構成は、所定の配光パターンを形成するランプの光源として用いられる放電灯であって、 (図1参照)放電管(2)の周囲を同心状に取り囲む外管(5)を備えたものにおいて、 耐熱材料(例えば金属)製の板状部材で構成されたシェード(7)が、前記外管(5)の外周側に配置されていることを特徴とする。
以上に説明した請求項1の考案に係る放電灯は遮光塗装膜を備えていないので、当然に塗料や塗装作業を必要としない。従って所要工数が少なくて加工コストが安く、焼き付け塗装に伴う困難が解消され、外管の特殊コーティングを剥離させる虞れが無い。 その上、脆弱な塗膜ではなくて強固な板金部材(または、これに準じる耐熱部材)を備えているので、手で持ったりしても損傷を与えない。
請求項2の考案に係る放電灯の構成は、前記請求項1の考案の構成要件に加えて、(図2参照)前記の外管(5)とシェード(7)との間に、放熱用の間隙(8)が形成されていることを特徴とする。
以上に説明した請求項2の考案によると、外管と板金シェードとの間に形成された間隙に空気が流通するので局部的な昇温が防止され、外管の特殊コーティングが熱損傷を受けなくなる。
請求項3の考案に係る放電灯の構成は、前記請求項2の考案の構成要件に加えて、(図2参照)前記シェード(7)の内側に、複数個の突起(7b)が形成されていて、この突起が外管(5)に当接して前記の放熱間隙(8)を保っていることを特徴とする。
以上に説明した請求項3の考案によると、簡単で安価な構造で、均一な微小間隙が容易に、かつ確実に保持される。
請求項4の考案に係る放電灯の構成は、前記請求項1ないし請求項3の内の何れか一つの考案の構成要件に加えて、(図1および図2を併せて参照)前記のシェード(7)が、「切欠を有する筒状」を成し、かつ、その1部分が外側に突出してなる1対の取付部(7a)を形成されており、 上記1対の取付部が相互に溶接されて、該シェードの断面形状が「切れ目の無い環状」を成し、シェード自身の弾性によって外管(5)を挟みつけ、その位置が固定されていることを特徴とする。
以上に説明した請求項4の考案によると、シェードが無駄なく合理的に外管を覆って、所望方向の光束を遮蔽することができ、しかも容易にかつ確実に該シェード7を位置決めすることができる。 、
請求項1の考案によると、遮光塗装膜を備えていないので、当然に塗料や塗装作業を必要としない。従って所要工数が少なくて加工コストが安く、焼き付け塗装に伴う困難が解消され、外管の特殊コーティングを剥離させる虞れが無い。 その上、脆弱な塗膜でなくて強固な板金部材(または、これに準じる耐熱部材)を備えているので、手で持ったりしても損傷を与えない。
請求項2の考案によると、外管と板金シェードとの間に形成された間隙に空気が流通するので局部的な昇温が防止され、外管の特殊コーティングが熱損傷を受けなくなる。 請求項3の考案によると、簡単で安価な構造で、均一な微小間隙が容易に、かつ確実に保持される。 請求項4の考案によると、シェードが無駄なく合理的に外管を覆って、所望方向の光束を遮蔽することができ、しかも容易にかつ確実に該シェード7を位置決めすることができる。
図1は、本考案の1実施形態を示す外観正面図である。口金1、放電管2、セラミック管3、外部リード線4、および外管5は前掲の図3(従来例)におけると同様ないし類似の構成部材である。 上記の外管5を覆って、シェード7が配設されている。本実施形態ではステンレス板をプレスした板金部材で構成したが、本考案を実施する際、必ずしもステンレス板金製に限らない。
図2は、前掲の図1に描かれた実施形態の詳細を説明するために示したものであって、(A)は板金シェード7の正面図(B)は同じく平面図であり、(C)は板金シェード7および外管5の断面図である。 板金シェード7は、本図(A),(B)に表されているように「筒を切り欠いた形状」にプレス成型されている。 この板金シェード7は本図(C)に表されているように、外管5と同心に配置されている。上記のように同心性を保持するため、板金シェード7の内側に複数個のプレス突起7bが形成されている。 その結果、外管5と板金シェード7との間に間隙8が形成される。この間隙に空気が流通するので放熱効果が得られる。
本図2に現れているように、板金シェード7から外側に向けて突出する形状の1対の取付部7aが一体に成型されている。これら1対の取付部7aを相互に溶接すると、シェードの断面形状が「切れ目の無い環状」となり、該シェード自身の弾性で外管5を挟みつけ、その位置が固定される。 本実施形態では上記1対の取付部7a相互を抵抗溶接で接合したが、レーザー溶接することもできる。本考案を実施する場合、1対の取付部7a相互に接合する手段は限定されない。
1…口金 2…放電管 3…セラミック管 4…外部リード線 5…外管 6…遮光塗装膜 7…板金シェード 7a…取付部 7b…プレス突起 8…放熱間隙
Claims (4)
- 所定の配光パターンを形成するランプの光源として用いられる放電灯であって、 放電管(2)の周囲を同心状に取り囲む外管(5)を備えたものにおいて、 耐熱材料製の板状部材で構成されたシェード(7)が、前記外管(5)の外周側に配置されていることを特徴とする、遮光シェードを備えた放電灯。
- 前記の外管(5)とシェード(7)との間に、放熱用の間隙(8)が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の遮光シェードを備えた放電灯。
- 前記シェード(7)の内側に、複数個の突起(7b)が形成されていて、この突起が外管(5)に当接して前記の放熱間隙(8)を保っていることを特徴とする、請求項2に記載の遮光シェードを備えた放電灯。
- 前記のシェード(7)が、「切欠を有する筒状」を成し、かつ、その1部分が外側に突出してなる1対の取付部(7a)を形成されており、 上記1対の取付部が相互に溶接されて、該シェードの断面形状が「切れ目の無い環状」を成し、シェード自身の弾性によって外管(5)を挟みつけ、その位置が固定されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の遮光シェードを備えた放電灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004003945U JP3106956U (ja) | 2004-07-05 | 2004-07-05 | 遮光シェードを備えた放電灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004003945U JP3106956U (ja) | 2004-07-05 | 2004-07-05 | 遮光シェードを備えた放電灯 |
Publications (1)
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JP3106956U true JP3106956U (ja) | 2005-01-27 |
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Family Applications (1)
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JP2004003945U Expired - Lifetime JP3106956U (ja) | 2004-07-05 | 2004-07-05 | 遮光シェードを備えた放電灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3106956U (ja) |
-
2004
- 2004-07-05 JP JP2004003945U patent/JP3106956U/ja not_active Expired - Lifetime
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