JP3106891U

JP3106891U - マット

Info

Publication number: JP3106891U
Application number: JP2004004525U
Authority: JP
Inventors: 帆若張
Original assignee: 富雅樂企業股▲分▼有限公司
Priority date: 2004-07-29
Filing date: 2004-07-29
Publication date: 2005-01-27
Anticipated expiration: 2010-07-29

Abstract

【課題】加工作業が簡単で、大量、快速に製作することができるマットを提供する。
【解決手段】上下２層を有する構成になったマット１において、上面と下面を有し、その下面で床面に接触する、前記下層としての滑り止め層２と、前記滑り止め層２の上面に、その周縁部３１が圧着されて前記滑り止め層２の周縁部２３にくっつくように固定されている、前記上層としての繊維構成層３とからなることを特徴とするマット１を提供する。
【選択図】図４

Description

本考案は、マットに関し、特に、繊維構成層と滑り止め層との上下２層を有する構成になったマットに関する。

屋内、玄関、車内などのスペースに置かれて装飾したり吸水したり汚れを拭き取ったりするためのマットは、機能に応じて異なる素材で構成されるが、その中においては、図１と図２に示すように、床面と接触するためのＰＶＣ、ゴムなど不透水材料で構成された滑り止め層１１と、踏み層として前記滑り止め層１１の上面に敷設されている不織布層または他の繊維構成層１２とを備えてなったもの１がある。このような上下２層を有する構成になった従来のマット１は、通常、図２に示すように、前記繊維構成層１２と前記滑り止め層１１を上下重ね合わせてからバイアステープ１３でそれらの周縁部を共に包んだ後、手縫いや機械縫いによって仕上げて前記繊維構成層１２と前記滑り止め層１１とを連結固定してなっている。また、場合によって、前記バイアステープ１３の代わりに、前記繊維構成層１２と前記滑り止め層１１とを直接に縁縫いすることによって連結固定したものもある。しかしながら、手縫いであれ、機械縫いであれ、いずれもかなりの時間をかける必要があるのみならず、縫い作業を正確に行わなければ不良品が発生しやすいため、製品を大量、快速に生産することができず、コストを低減することができない。

上記に鑑みて、本考案の目的は、加工作業が簡単で、大量、快速に製作することができるマットを提供しようとする。

前記目的を達成するために、本考案は、上下２層を有する構成になったマットにおいて、上面と下面を有し、その下面で床面に接触する、前記下層としての滑り止め層と、前記滑り止め層の上面に、その周縁部が圧着されて前記滑り止め層の周縁部にくっつくように固定されている、前記上層としての繊維構成層とからなることを特徴とするマットを提供する。

前記構成によるマットは、圧着という単一のステップだけによって前記上層と前記下層を連結固定することができるため、加工作業や加工品質の管理も簡単になり、歩留まりが向上し、大量、快速に製作することができる。

以下、本考案の好ましい実施形態を詳しく説明する。なお、以下の説明においては、そのサイズに拘わらず、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。

（第１実施形態）まず、図３と図４を参照しながら本考案のマットの第１の実施形態を説明する。この第１の実施形態のマットは、上下２層（３，２）を有する構成になっているものである。前記下層２は、上面２１と下面２２を有し、その下面２２で床面に接触するものである。そして、該下層２としては、ＰＶＣ、ゴムなど不透水材料で構成され且つ前記下面２２に複数の突起２２１が一体に形成されていて前記床面に対して滑り止め効果を有する（以下、前記下層を滑り止め層２と称す。）。また、前記上層３は、不織布からなる繊維構成層である（以下、繊維構成層３と称す。）。もちろん、前記繊維構成層３としては、普通の織布も使用することができるが、不織布は泥砂、塵埃などを捕捉して外部に零れ落ちさせにくい点で好ましい。

この第１の実施形態のマットは、形状と大小が同一である前記繊維構成層３と前記滑り止め層２とを上下重ね合わせてなる。もっと詳しく説明すると、このマットは、前記繊維構成層３を前記滑り止め層２の前記上面２１に置いてから、ホットプレスまたは高周波溶接によって前記繊維構成層３の周縁部３１を前記滑り止め層２の周縁部２３に圧着固定しているので、前記繊維構成層３の前記周縁部３１以外の圧着固定されていない踏み用の踏み部３２が、図４に示すように、膨らんで高度が前記周縁部３１よりやや高くなっている。それに加えて、設計に応じて前記繊維構成層３の前記踏み部３２を圧着加工することによって所定の商標やパターンをエンボスして形成してもよい。このように、広告または美化の効果を達することができるのみならず、前記繊維構成層３と前記滑り止め層２との間の固定をさらに強めることもできる。

（第２実施形態）次に、図５と図６を参照しながら本考案のマットの第２の実施形態を説明する。前記第１の実施形態と同様に、この第２の実施形態のマットは、前記繊維構成層３と前記滑り止め層２とをそれらの周縁部３１，２３が互いに圧着固定されるように上下に重ね合わせてなる。異なるところは、図６に示すように、前記繊維構成層３の前記周縁部３１が前記滑り止め層２の前記周縁部２３を包むように前記滑り止め層２の前記下面２２へ折り畳まれていることにある。即ち、圧着前の前記繊維構成層３の大小は前記滑り止め層２より大きく、その周縁部３１が前記滑り止め層２の周縁部２３を超えて張り出している。それにより、前記繊維構成層３の周縁部３１が、図示のように、上から下へと折り畳まれて前記滑り止め層２の周縁部２３を包むことができている。このようにして、前記２つの周縁部３１，２３の間の密着固定をさらに確保することができる上、マット全体の周縁部を修飾して美しくすることができる。

前記２つの実施形態から分かるように、本考案の繊維構成層と滑り止め層との上下２層を有する構成になったマットは、加工作業が簡易で、加工速度が従来よりも遥かに速くなる上、ホットプレス、高周波溶接などによる圧着工程も従来の縫い作業より安定した作業を行うことができ、不良品になることが少なく、歩留まりを向上することができる上、快速、大量に製作することができる。

以上説明した実施の形態は、あくまでも本考案の技術的内容を明らかにする意図のものにおいてなされたものであり、本考案はそうした具体例に限定して狭義に解釈されるものではなく、本考案の精神とクレームに述べられた範囲で、いろいろと変更して実施できるものである。

従来のマットの斜視図である。前記従来のマットの断面側面図である。本考案のマットの第１の実施形態の斜視図である。前記第１の実施形態の断面側面図である。本考案のマットの第２の実施形態の斜視図である。前記第２の実施形態の断面側面図である。

符号の説明

１マット
１１滑り止め層
１２繊維構成層
１３バイアステープ
２滑り止め層（下層）
２１上面
２２下面
２２１突起
２３周縁部
３繊維構成層（上層）
３１周縁部
３２踏み部

Claims

上下２層を有する構成になったマットにおいて、
上面と下面を有し、その下面で床面に接触する、前記下層としての滑り止め層と、
前記滑り止め層の上面に、その周縁部が圧着されて前記滑り止め層の周縁部にくっつくように固定されている、前記上層としての繊維構成層とからなることを特徴とするマット。
前記上層は、その周縁部が前記下層の周縁部の上面に固着されていることを特徴とする請求項１に記載のマット。
前記上層の周縁部と前記下層の周縁部はいずれか一つが他の一つを包むように折り畳まれている請求項１に記載のマット。
前記上層の周縁部は前記下層の周縁部を包むように前記下層の前記下面へ折り畳まれていることを特徴とする請求項３に記載のマット。
前記下層の前記下面に複数の突起が一体に形成されていることを特徴とする請求項１〜４のいずれかの一項に記載のマット。