JP3106887B2 - 塩化鉄粉の湿式回収方法 - Google Patents
塩化鉄粉の湿式回収方法Info
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Description
鋼帯を製造する際等に生成される塩化鉄の粉体の湿式回
収方法に関する。
処理することにより高珪素鋼帯を製造する方法が知られ
ている。この浸珪処理では、SiCl4と鋼帯との下記
式の浸珪反応により副生成物としてFeCl2が生成さ
れ、 SiCl4+5Fe→Fe3Si+2FeCl2 このFeCl2は排ガスの一部として排出された後、排
ガスを冷却することによりFeCl2粉として回収され
る。このFeCl2粉は最終的に溶解槽に送られて湿式
回収される。
eCl2粉をエアによる気送若しくはベルトコンベア等
により溶解槽まで搬送して溶解槽内の液体中に溶解させ
るが、この際溶解槽中でFeO(OH)が生成して、溶
解槽に沈殿するという問題がある。この沈殿物は、水溶
することなく蓄積されるため、定期的な溶解槽清掃を実
施する必要がある。また、FeCl2粉を気送により溶
解槽に供給した場合、FeCl2粉の一部が液体に溶解
せず、溶解槽の圧力抜き口等から外気に飛散することが
あり、このように飛散したFeCl2粉は周囲の設備や
機器類を腐蝕させる。
等の塩化鉄粉の湿式回収において、溶解槽内での沈殿物
の生成を効果的に防止し、また、塩化鉄粉が溶解槽の外
部に飛散することを適切に防止することができる湿式回
収法を提供することにある。
るための本発明の構成は以下の通りである。 (1) 塩化鉄粉を非酸化性ガスにより溶解槽に気送して、
溶解槽内の底部に設けられた気泡発生器から、塩化鉄粉
を伴った前記非酸化性ガスを溶解槽内にバブリングさ
せ、塩化鉄粉を液中に溶解させることを特徴とする塩化
鉄粉の湿式回収方法。 (2) 上記(1)の方法において、気泡発生器が微細気泡を
発生させるための多数の微細な吹出孔を有することを特
徴とする塩化鉄粉の湿式回収方法。
としてFeCl2粉を例に説明する)の湿式回収におい
て、溶解槽内でFeO(OH)の沈殿が生じる原因及び
気送されたFeCl2粉が溶解槽から槽外に飛散する原
因について検討を行い、これらの原因について以下のよ
うな知見を得た。
については、溶解槽への気送中にFeCl2粉が酸素及
び水分と反応してFeCl2の水和物(FeCl2・nH
2O)が生成され、このFeCl2の水和物が酸素(水中
溶存酸素)存在下で水に溶解することにより、FeO
(OH)が生成されていることが判った。したがって、
溶解槽内におけるFeO(OH)の生成・沈殿を抑制す
るためには、移送中におけるFeCl2粉の水和化を極
力抑制するとともに、溶解槽の液中の酸素量(溶存酸素
量)も極力低減することが必要であることが判った。
散する問題については、以下のことが明らかとなった。
すなわち、FeCl2粉を溶解槽に気送する場合、気送
配管が閉塞しないようにするため高流速での気送が行わ
れるが、このような高流速の気体が溶解槽内で吹き込ま
れると液中に大きな気泡が生じ、この気泡は槽内の液面
に浮上して破裂する。そして、この大きな気泡中に含ま
れるFeCl2粉は、液中に十分に溶解することなく気
泡の破裂とともに液面上に飛散し、この飛散したFeC
l2粉は再び液中に戻ることなく溶解槽の圧力抜き口等
から外気に放散されていることが判った。
系沈殿物の生成を抑制するために、FeCl2粉を溶解
槽に気送するための搬送気体として非酸化性ガスを用
い、且つこれを溶解槽内で気泡発生器からバブリングさ
せることにより、FeCl2粉を液中に溶解させるよう
にしたものである。
スとしては、窒素ガスまたはAr、He等の不活性ガス
若しくはこれらの混合ガス等を用いることができ、この
ような非酸化性ガスを搬送気体として用いることによ
り、搬送中におけるFeCl2粉の水和化を適切に抑制
できるとともに、溶解槽中の液体の溶存酸素量を少なく
することができ、溶解槽でのFeO(OH)の生成・沈
殿を効果的に抑制する。なお、搬送気体として用いられ
る非酸化性ガスは、搬送中におけるFeCl2粉の水和
化を抑制するため、なるべく乾燥したものであることが
好ましい。
グさせことにより、液中に溶解している酸素を効果的に
脱気することができとともに、液とFeCl2粉との接
触時間を長くとることができ、これらによって液中にお
けるFeO(OH)の生成が抑制されるとともに、Fe
Cl2粉を液に十分に溶解させることができる。また、
この非酸化性ガスのバブリングにおいて気泡を微細化す
ることにより、FeCl2粉と液との接触面積が増加す
るためFeCl2粉が液中で十分に溶解し、この結果、
未溶解のFeCl2粉が溶解槽の液面に達して槽外に飛
散することが適切に防止できる。
ので、1は溶解槽、2はこの溶解槽にFeCl2粉を気
送するための気送配管、3は溶解槽1内の底部設けら
れ、前記気送配管2が接続された気泡発生器、4はFe
Cl2粉用のホッパ、5はこのホッパ4から気送配管2
にFeCl2を定量供給するためのロータリーフィー
ダ、6は溶解槽1の上端に設けられる圧抜き配管であ
る。また、この例ではFeCl2粉の液中での滞留時間
を確保するため、槽内で溶解液の旋回流を形成させるよ
うにしている。このため溶解槽1の底部周方向複数箇所
には、液を槽中心から偏向した方向に噴射するためのノ
ズル7が設けられ、これらノズル7にはポンプ8及び循
環用配管9により槽内の溶解液が循環供給される。
で、気泡発生器3は内部が中空のボックス体により構成
され、その側部には気送されたFeCl2粉の供給部3
0が形成され、上面31には微細な気泡を発生させるた
めに多数の微細な吹出孔が形成されている。また、この
吹出孔からのFeCl2粉とガスの吹き出し流速を低く
抑えるため、上面31には凹凸を設け表面積を大きくと
っている。気送配管2には搬送気体として窒素が供給さ
れており、この気送配管2にホッパ4からロータリーフ
ィーダ5によってFeCl2粉が定量供給される。この
FeCl2粉は搬送気体とともに気泡発生器3に供給さ
れ、この気泡発生器3から溶解液中にバブリングされ
る。溶解槽1内では前記ノズル7からの液吹き込みによ
り旋回流が形成されている。
1〜図3に示す設備を付設し、FeCl2の搬送気体と
して窒素を用いてFeCl2の湿式回収を行い、溶解槽
底部の沈殿物の生成状況を調べた。また、比較のため
に、FeCl2の搬送気体としてエアを用いてFeCl2
の湿式回収を行い、同様の調査を行った。なお、搬送気
体として窒素を用いた場合には、FeCl2粉を入れる
ホッパ4内の雰囲気も窒素雰囲気とした。また、搬送気
体の流速は気送配管内でのFeCl2粉の閉塞を考慮し
ていずれも30m/s以上とした。気泡発生器3には耐
蝕性を考慮してテフロンを全面にコーティングしたステ
ンレス鋼を用い、気泡発生器3の上面の吹出孔は、Fe
Cl2粉による孔の閉塞防止や気泡の微細化を考慮し
て、孔径1.5mm、開口比20%、上面の吹き出し部
の面積を0.95m2とした。また、溶解槽本体は耐蝕
性を考慮しFRPを用いた。本実施例では溶解槽中にF
eCl2粉が45kg/hの供給量で供給され、この結
果、各場合の沈殿物の生成量は以下の通りであった。 搬送気体が窒素の場合:1.4g/hr 搬送気体がエアの場合:304g/hr このようにFeCl2粉の搬送気体として窒素ガスを用
い、これを溶解槽内でバブリングすることにより、溶解
槽での沈殿物の生成を効果的に抑制することができる。
件で、搬送気体として窒素ガスを用いFeCl2の湿式
回収を行い、圧抜き配管6から排出されるFeCl2粉
の粉塵濃度を測定した。また、比較のために、FeCl
2粉+窒素を気泡発生器3を用いることなく、そのまま
溶解槽底部に吹き込む方式により、FeCl2の湿式回
収を行い、同様の粉塵測定を行った。各場合について測
定された粉塵濃度は以下の通りであり、気泡発生器を用
いてバブリングすることにより、FeCl2粉が溶液中
に十分に溶解するため、外気へのFeCl2粉の飛散が
低く抑えられていることが判る。 気泡発生器有り:0.009g/Nm3 気泡発生器無し:0.108g/Nm3
湿式回収する際に溶解槽内でのFe系沈殿物の生成を適
切に防止することができ、また特に請求項2に記載の発
明によれば、未溶解の塩化鉄粉が溶解槽の外部に飛散す
ることも適切に防止することができる。
施状況の一例を示す説明図
視図
パ、5…ロータリーフィーダ、6…圧抜き配管、7…ノ
ズル、8…ポンプ、9…循環用配管
Claims (2)
- 【請求項1】 塩化鉄粉を非酸化性ガスにより溶解槽に
気送して、溶解槽内の底部に設けられた気泡発生器か
ら、塩化鉄粉を伴った前記非酸化性ガスを溶解槽内にバ
ブリングさせ、塩化鉄粉を液中に溶解させることを特徴
とする塩化鉄粉の湿式回収方法。 - 【請求項2】 気泡発生器が微細気泡を発生させるため
の多数の微細な吹出孔を有することを特徴とする請求項
1に記載の塩化鉄粉の湿式回収方法。
Priority Applications (1)
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JP33838294A JP3106887B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 塩化鉄粉の湿式回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33838294A JP3106887B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 塩化鉄粉の湿式回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08188418A JPH08188418A (ja) | 1996-07-23 |
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Family
ID=18317634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33838294A Expired - Fee Related JP3106887B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 塩化鉄粉の湿式回収方法 |
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