JP3106752B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP3106752B2
JP3106752B2 JP04334148A JP33414892A JP3106752B2 JP 3106752 B2 JP3106752 B2 JP 3106752B2 JP 04334148 A JP04334148 A JP 04334148A JP 33414892 A JP33414892 A JP 33414892A JP 3106752 B2 JP3106752 B2 JP 3106752B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭や事務所等で飲料用
の湯を供給する給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の水道水は塩素消毒がされているた
めに、多くの遊離塩素が含まれており、カルキ臭(塩素
臭)の多いものとなっている。そこで従来の給湯装置で
は、沸騰を数分間持続するものや、活性炭を配置して水
中の遊離塩素やトリハロメタンやかび臭を大気中に放出
または分解し、水道水中の不良な成分を除去していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、硬度の高い水
を使う地方では給湯装置内で水垢等のスケールが発生
し、スケールが容器に付着し熱伝導を悪くするだけでな
く、濁った湯を出湯してしまい味や美観を害している。
また、水道の老朽化したパイプからは鉄を多く含んだ水
が供給されており、これにより湯の風味が損なわれるだ
けでなく、お茶を入れた場合、鉄がお茶のタンニンと反
応しお茶の風味さえも損なわせてしまう。しかし、上記
従来方法による湯の浄化では、湯に含まれるスケール等
の濁り物質や鉄などの溶解物質は除去することが出来な
い。
【0004】本発明は、このような従来の課題を解決
し、おいしいお湯を供給しようとするものであり、水中
の遊離塩素(カルキ成分)を除去する上に、湯中のスケ
ール等の濁り成分や鉄成分もフィルターで手軽に除去で
きる給湯装置を提供することを第一の目的とする。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、貯湯用の容器内の水を循環する第一のポン
プおよび第一の循環経路と、前記第一の循環経路の端部
の容器内に臨ませて設けられ少なくとも水中の濁り成分
と鉄分をろ過する耐熱性素材からなるフィルターと、容
器内の水を揚水する揚水経路と、この揚水経路に設け出
湯口への出湯経路と前記容器への第二の循環経路を切り
換える切換弁と、前記容器内の水を揚水経路に供給する
第二のポンプと、前記第二の循環経路の端部の容器内に
臨ませて設けられた活性炭カートリッジとを有し、前記
第一のポンプと第二のポンプとを異なる温度領域にて動
作させてなる給湯装置とするものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】上記第一の発明において、容器内の水が加熱さ
れると(化1)の様に反応し、水中のカルシウム等のス
ケール成分が不溶化し沈澱となる。
【0015】
【化1】
【0016】また水が高温になると水に溶けていたCO
2が大気中に抜けるため、水のpHは上昇する。pHが
上がると水に溶けていた鉄は(化2)の様に不溶化し粒
子状となる。
【0017】
【化2】
【0018】これらを含む水を第一、第二のポンプ、循
環経路、およびフィルターと活性炭により、フィルター
と活性炭カートリッジを通すことにより水中のスケール
や鉄が確実に除去され水が浄化されるのである。
【0019】また、第二の発明は、中空糸膜型のフィル
ターを用いることにより、湯中のスケール等の濁り成分
や鉄分の他、雑菌も除去でき、寿命の長いフィルターを
搭載した給湯装置として作用するものである。
【0020】また、第三の発明は、活性炭と中空糸膜と
からなるフィルターを用いることにより、更に効果的に
水中の遊離塩素(カルキ成分)をフィルターで除去でき
る給湯装置として作用するものである。
【0021】また、第四の発明は、第一、第二のポンプ
の作動タイミングを配慮したことにより、湯中のスケー
ル等の濁り成分や鉄分と、水中の遊離塩素(カルキ成
分)を効果的に除去できるとともに、ポンプの寿命が長
く、消費電力の少ない給湯装置として作用するものであ
る。
【0022】また、第五の発明は、第一、第二のポンプ
の作動と停止タイミングを配慮したことにより、中空糸
膜が熱湯で劣化するのを防ぎ、耐久性及び安全性を向上
させる給湯装置として作用するものである。
【0023】
【実施例】(実施例1) 本発明の一実施例を図1に基づいて説明する。図におい
て、1は給湯装置の本体(以下単に本体と称する)で、
内部に湯を貯湯する内径150mm、深さ250mmの容器
2を有している。3は容器2の口部を封じるように装着
した中栓である。また4は本体1の上部を開閉可能に覆
った上蓋である。5は逆止弁であり、中栓3を貫通して
容器2内と連通しており、また大気とも連通している。
6と7は本体1と容器2との間の底部に設けたモータ
で、それぞれモータ6は第一のポンプ8を駆動させ、モ
ータ7は第二のポンプ9を駆動させる。それぞれのポン
プの吸い込み口10、11は容器2の底部と連通してい
る。12は第一のポンプ8の吐出口で、第一の循環経路
13に連結しており、第一の循環口14を通って再び容
器2内に循環されるようになっている。第一の循環口1
4には中空糸膜型のフィルター15が取り付けてあり、
第一の循環口14を通った湯は中空糸膜型のフィルター
15の中を通るようになっている。つまり、中空糸膜型
のフィルター15は第一の循環経路の端部の容器内に臨
ませて設けられている。
【0024】16は第二のポンプ9の吐出口で、揚水経
路17に連通している。18は前記揚水経路17の途中
に設けた切換弁であり、湯は切換弁18を通って出湯口
19からコップ等へ注がれるか、あるいは容器2内に循
環する第二の循環経路20を構成する第二の循環口21
を通って再び容器2内に循環されるようになっている。
第二の循環口21には活性炭カートリッジ22が取り付
けてあり、第二の循環口21を通った湯は活性炭カート
リッジ22の中を通るようになっている。つまり、活性
炭カートリッジ22は第一の循環経路の端部の容器内に
臨ませて設けられている。この活性炭カートリッジ22
内にはクラレケミカル(株)社製球状活性炭T−SBJ
を9g封入している。
【0025】23は加熱用のヒータであり、容器2の下
部底面に装着されている。24は容器2内の水温を検知
するサーミスタである。サーミスタ24は制御装置25
につながっており、モータ6およびモータ7と連動して
いる。26はモータ7を駆動する起動スイッチであり、
押しボタン27の押し動作によりロッド28を介して動
作し、押し量により出湯量が調整できるようになってい
る。29は圧縮形のスプリングで、このスプリング29
は、常時ロッド28を上方に押し上げるように付勢して
いる。
【0026】ここで、本実施例で使用した中空糸膜型の
フィルター15を図2に示す。中空糸膜30はポリスル
ホン、ポッティング材31はエポキシ樹脂、ケーシング
32はポリスルホンで出来ている。いずれも耐熱、耐熱
水に優れ、高温の湯が通過しても分解、溶出、変形等の
恐れはない。本フィルターの中空糸膜30には0.04
μm程度の孔が多数開いている。水は矢印のように中空
糸膜型のフィルターの入口から入り中空糸膜の外側から
中空糸膜の中を通ってフィルターの出口へと流れる。
【0027】なお、本実施例ではフィルターのケーシン
グ等にポリスルホンを用いたが、ポリフェニレンスルフ
ェイドやポリメチルペンテン等も使用できる。
【0028】以下、本実施例の動作を説明する。まず、
容器2内に水を入れて電源を入力すると、ヒータ23が
容器2内の水を加熱し始める。これと同時若しくはサー
ミスタ24により容器2内の水温が第一の設定温度を検
知すると、制御装置25と連動してモータ6が第一のポ
ンプ8を駆動させ、容器2内の水は第一の循環経路13
を経由して第一の循環口14に取り付けてあるフィルタ
ー15の中を通って再び容器2内へ循環される。この循
環動作は、サーミスタ24が容器2内の水温の第二の設
定温度を検知するまで継続される。
【0029】次に、サーミスタ24により容器2内の水
温が第二の設定温度を検知すると、モータ7が第二のポ
ンプ9を駆動させ、容器2内の水は吐出パイプ17、切
換弁18、第二の循環経路20を通って第二の循環口2
1に取り付けてある活性炭カートリッジ22の中を通っ
て再び容器2内へ循環される。この循環動作は、サーミ
スタ24により容器2内の水温が第三の設定温度を検知
するまで継続される。
【0030】例えば、第一の設定温度を20℃、第二の
設定温度を50℃、第三の設定温度を95℃と設定した
場合、容器2内の水温が20℃に達すると第一のポンプ
8が駆動し、第一の循環経路13を経由して第一の循環
口14に取り付けてあるフィルター15の中を通って再
び容器2内へ循環される。この時、フィルター15の作
用により水中のスケール等の濁り成分や鉄成分を除去す
る。
【0031】そして、容器2内の水温が50℃に達する
と第一のポンプ8が停止するとともに、第二のポンプ9
が駆動し、容器2内の水は吐出パイプ17、切換弁1
8、第二の循環経路20を通って第二の循環口21に取
り付けてある活性炭カートリッジ22の中を通って再び
容器2内へ循環される。この時、活性炭カートリッジ2
2中に配設している活性炭により、水中のカルキ成分が
除去される。
【0032】さらに、容器2内の水温が95℃に達する
と第二のポンプ9が停止し、循環動作を終了するととも
に、ヒータ23は入力電圧を下げて保温状態を継続す
る。
【0033】なお、第一の設定温度、第二の設定温度、
第三の設定温度については任意に設定できるものであ
る。また、この一連の動作において、容器2内の水温が
第二の設定温度に達しても第一のポンプ8は駆動したま
までもよい。さらに、第一のポンプ8および第二のポン
プ9には、それぞれ独自の駆動スイッチを設けることが
でき、任意の状態において第一のポンプ8および第二の
ポンプ9を駆動させるようにすることもできる。
【0034】容器2内に貯湯された湯を給湯する場合
は、押しボタン27を押し下げる。即ち、押しボタン2
7を押し下げる操作によって起動スイッチ26がONさ
れ、更に押し下げることにより抵抗が可変されて供給電
圧が変化し、モータ7に通電される。モータ7が通電さ
れることによって第二のポンプ9が動作し、ポンプ9の
吸い込み口11より容器2内に貯湯されている湯を吸い
込み、吐出口16より吐出パイプ17へ吐出する。切換
弁18は常時は第二の循環経路20側に弁を開いてお
り、押しボタン27を押し下げると同時に切換弁18が
出湯口19側経路に開くようになっており、湯は出湯口
19から外部に給湯される。
【0035】以下、本実施例の性能を評価するために実
験を行い、その結果を示した。 実験例1. 実験水 大阪市の水道水にCaCl22H2O:0.273g/l MgSO4 :0.158g/l NaHCO3 :0.280g/l FeCl2 :0.3mg/l カオリン :0.1mg/l を添加して総硬度約300ppm、鉄濃度0.3pp
m、濁度5度とした。
【0036】分析方法 総硬度:上水試験方法23.
2.1、EDTA法。 鉄 :上水試験方法46.2.1、1,10-フェナント
ロリン法。
【0037】濁度:上水試験方法3、濁度試験に従い測
定した。 実験方法 1.図1の装置から中空糸膜型のフィルター15を取り
除き、代わりに膜を持たないケーシングだけ取り付け、
これに実験水を3000ml入れ加熱し、溶液の温度が
20℃に達すると第一のポンプ8を駆動し、溶液の温度
が50℃に達すると第一のポンプを停止するとともに、
第二のポンプを駆動させ、溶液が100℃に達したら沸
騰を3分間維持する。沸騰が終了した10分後、出湯口
19より溶液をサンプリングし直ちに濃度を測定した。
【0038】2.実験水を図1の装置に3000ml入
れ加熱し、溶液の温度が20℃に達すると第一のポンプ
8を駆動し、溶液の温度が50℃に達すると第一のポン
プを停止するとともに、第二のポンプを駆動させ、溶液
が100℃に達したら沸騰を3分間維持する。沸騰が終
了した10分後、出湯口19より溶液をサンプリングし
直ちに濃度を測定した。
【0039】実験例1の結果 実験例1の結果を(表1)に示す。
【0040】
【表1】
【0041】このように中空糸膜型のフィルター15を
用いたものは、湯中のスケール成分(総硬度)、濁りや
鉄を効率よく除去することができた。
【0042】厚生省は昭和59年4月2日に「おいしい
水の要件」を示した。それによると鉄の濃度は0.02
mg/l以下であるとしている。今回の中空糸膜型のフ
ィルターを用いたものでは鉄濃度が0.3mg/lと水
道水の水質基準の上限の濃度の原水をおいしい水の要件
を満足する濃度まで減少させることができた。
【0043】また、フィルターポアサイズとフィルター
ろ過後鉄濃度の関係は図3の様であった。フィルターの
孔径が4μm以下であれば鉄粒子を効果的に濾過でき、
今回使用したフィルターの孔径は0.04μmであるの
で十分効果的と言える。
【0044】なお、本実施例では、ポリスルホンの中空
糸膜を用いたが、フィルターの素材としては、セルロー
ス、ガラスウール、活性炭、グラファイト、ポリメチル
ペンテン、ポリフェニレンスルファイド、ポリイミド、
ポリアミド、さらにポリフルオロエチレンやポリフッ化
ビニリデン等のフッ素系樹脂を用いても良い。
【0045】また、フィルターの形状としては中空糸膜
型の他に平膜型、スパイラル型、または体積ろ過型でも
よく、さらに各形状、各素材を組み合わせたものでもよ
い。 (実施例2)本発明の他の実施例を図4に示す。実施例
1と中空糸膜型のフィルターを除いては構成、動作とも
同じであるので説明を省略する。ここでは、中空糸膜型
のフィルターの代わりに二層型のフィルター32を配設
している。二層型のフィルター32に注がれた湯は二層
型のフィルターの内部を通るときに浄化され、再び容器
2内へ循環する。また、二層型のフィルター32の内部
を図5に示す。33は二層型のフィルターのケーシング
で、ポリスルホン製である。34は活性炭で、クラレケ
ミカル(株)社製の球状活性炭T−SBJを用いた。3
5は中空糸膜であり、ポリスルホンで出来ている。36
は中空糸膜35をケーシング33に固定するポッテイン
グ材であり、エポキシ製である。
【0046】なお、本実施例では二層型のフィルターの
ケーシング等にポリスルホンを用いたが、ポリフェニレ
ンスルフェイドやポリメチルペンテン等も使用できる。
【0047】以下に本実施例の性能を評価するために実
験を行い、その結果を示した。 実験例2. 実験水 大阪市の水道水にCaCl22H2O:0.273g/l MgSO4 :0.158g/l NaHCO3 :0.280g/l FeCl2 :0.3mg/l カオリン、次亜塩素酸ナトリウム を添加して総硬度約300ppm、鉄濃度0.3pp
m、濁度5度、残留塩素濃度1.0ppmとした。
【0048】分析方法 総硬度:上水試験方法23.
2.1、EDTA法。 鉄 :上水試験方法46.2.1、1,10-フェナント
ロリン法。
【0049】濁度:上水試験方法3、濁度試験 残留塩素:上水試験方法、o−トリジン法に従い測定し
た。
【0050】実験方法 1.図4の装置から二層型のフィルター32を取り除
き、これに実験水をに3000ml入れ加熱する。溶液
の温度が20℃に達すると第一のポンプ8を駆動し、溶
液の温度が50℃に達すると第一のポンプを停止すると
ともに、第二のポンプを駆動させ、溶液が100℃に達
したら沸騰を3分間維持する。沸騰が終了した10分
後、出湯口19より溶液をサンプリングし直ちに濃度を
測定した。
【0051】2.二層型のフィルターとして図5から中
空糸膜35を取り除いたフィルターを図4の装置に取り
付け、これに実験水を3000ml入れ加熱する。溶液
の温度が20℃に達すると第一のポンプ8を駆動し、溶
液の温度が50℃に達すると第一のポンプを停止すると
ともに、第二のポンプ9を駆動させ、溶液が100℃に
達したら沸騰を3分間維持する。沸騰が終了した10分
後、出湯口19より溶液をサンプリングし直ちに濃度を
測定した。
【0052】3.図4の装置に実験水を3000ml入
れ加熱する。溶液の温度が20℃に達すると第一のポン
プ8を駆動し、溶液の温度が50℃に達すると第一のポ
ンプを停止するとともに、第二のポンプを駆動させ、溶
液が100℃に達したら沸騰を3分間維持する。沸騰が
終了した10分後、出湯口19より溶液をサンプリング
し直ちに濃度を測定した。
【0053】実験例2の結果 実験例2の結果を(表2)に示す。
【0054】
【表2】
【0055】また、上記操作を多数繰り返しても中空糸
膜を用いたものは容器のスケールの付着量は他に比べて
少なかった。そして、出湯の流量はいずれも3000m
l/min.を維持した。
【0056】このように活性炭と中空糸膜をもった二層
型のフィルターを使用することにより水中の残留塩素、
スケール成分(総硬度)、濁りや鉄をを効率よく除去す
ることができ、原水をよりおいしい水とすることが出来
た。本発明では切換弁を用い水の循環浄化と装置外部へ
の出湯を同一のポンプで行っている。これによりコンパ
クトな構成が実現できた。
【0057】なお、実施例1および実施例2における中
空糸膜型のフィルター、活性炭カートリッジおよび二層
型のフィルターは着脱自在になっており、これら単独で
の取り替えが可能となっている。また、これらの配設位
置は循環経路を通る水と接触する位置であればよく、図
面における位置に限定するものではない。 (実施例3)本発明のさらに他の実施例についてその動
作を説明する。実施例1と制御方法を除いては構成、動
作とも同じであるので説明を省略する。
【0058】まず、容器2内に水を入れて電源を入力す
ると、ヒータ23が容器2内の水を加熱し始める。これ
と同時若しくはサーミスタ24により容器2内の水温が
第一の設定温度を検知すると、制御装置25と連動して
モータ6が第一のポンプ8を駆動させると同時に、モー
タ7が第二のポンプ9を駆動させる。容器2内の水は第
一の循環経路13を経由して第一の循環口14に取り付
けてある中空糸膜型のフィルター15の中を通って再び
容器2内へ循環されると同時に、第二の循環経路20を
経由して第二の循環口21に取り付けてある活性炭カー
トリッジ22の中を通って再び容器2内へ循環される。
この循環動作は、サーミスタ24により容器2内の水温
が第二の設定温度を検知するまで継続される。
【0059】次に、サーミスタ24により容器2内の水
温が第二の設定温度を検知すると、モータ6が第一のポ
ンプ8を停止させる。ただし、この状態においても、モ
ータ7が第二のポンプ9を駆動させ続けており、容器2
内の水は揚水経路17、切換弁18、第二の循環経路2
0を通って第二の循環口21に取り付けてある活性炭カ
ートリッジ22の中を通って再び容器2内へ循環され
る。この循環動作は、サーミスタ24により容器2内の
水温が第三の設定温度を検知するまで継続される。
【0060】例えば、第一の設定温度を20℃、第二の
設定温度を50℃、第三の設定温度を95℃と設定した
場合、容器2内の水温が20℃に達すると第一のポンプ
8が駆動すると同時に、第二のポンプ9も駆動する。す
なわち、容器2内の水は第一の循環経路13を経由して
第一の循環口14に取り付けてある中空糸膜型のフィル
ター15の中を通って再び容器2内へ循環されるととも
に、吐出パイプ17、切換弁18、第二の循環経路20
を通って第二の循環口21に取り付けてある活性炭カー
トリッジ22の中を通って再び容器2内へ循環される。
この時、中空糸膜型のフィルター15の作用により水中
のスケール等の濁り成分や鉄成分を除去するとともに、
活性炭カートリッジ22中に配設している活性炭によ
り、水中のカルキ成分が除去される。
【0061】そして、容器2内の水温が50℃に達する
と第一のポンプ8が停止する。ただし、この状態におい
ても、第二のポンプ9は駆動し続け、容器2内の水は吐
出パイプ17、切換弁18、第二の循環経路20を通っ
て第二の循環口21に取り付けてある活性炭カートリッ
ジ22の中を通って再び容器2内へ循環される。この
時、活性炭カートリッジ22中に配設している活性炭に
より、水中のカルキ成分が除去される。
【0062】さらに、容器2内の水温が95℃に達する
と第二のポンプ9が停止し、循環動作を終了するととも
に、ヒータ23は入力電圧を下げて保温状態を継続す
る。
【0063】なお、第一の設定温度、第二の設定温度、
第三の設定温度については任意に設定できるものであ
る。また、この一連の動作において、容器2内の水温が
第二の設定温度に達しても第一のポンプ8は駆動したま
までもよい。さらに、第一のポンプ8および第二のポン
プ9には、それぞれ独自の駆動スイッチを設けることが
でき、任意の状態において第一のポンプ8および第二の
ポンプ9を駆動させることもできる。
【0064】容器2内に貯湯された湯を給湯する場合
は、押しボタン27を押し下げる。即ち、押しボタン2
7を押し下げる操作によって起動スイッチ26がONさ
れ、更に押し下げることにより抵抗が可変されて供給電
圧が変化し、モータ7に通電される。モータ7が通電さ
れることによってポンプ9が動作し、ポンプ9の吸い込
み口11より容器2内に貯湯されている湯を吸い込み、
吐出口16より揚水経路17へ吐出する。切換弁18は
常時第二の循環経路20側に弁を開いており、押しボタ
ン25を押し下げると同時に切換弁18が出湯口19側
経路に開くようになっており、湯は出湯口19から外部
に給湯される。
【0065】
【発明の効果】本実施例から明らかなように第一の発明
は、第一、第二のポンプ、循環経路、およびフィルター
と活性炭により、水中のカルキ成分の他、湯中のスケー
ル等の濁り成分や鉄成分も確実に除去でき、手軽におい
しいお湯を供給することができるものである。
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における給湯装置の縦断面図
【図2】同給湯装置のフィルターのポアサイズとろ過液
中の鉄濃度の関係を示す図
【図3】本発明の他の実施例における給湯装置の縦断面
【図4】本発明のさらに他の実施例における給湯装置の
縦断面図
【図5】同給湯装置のフィルターの縦断面図
【符号の説明】
2 容器 8 第一のポンプ 9 第二のポンプ 13 第一の循環経路 15 中空糸膜型のフィルター 17 揚水経路 18 切換弁 19 出湯口 20 第二の循環経路 22 活性炭カートリッジ 23 ヒータ 24 サーミスタ 25 制御装置 32 二層型のフィルター
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−338425(JP,A) 特開 平4−22310(JP,A) 実開 平4−10824(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯湯用の容器内の水を循環する第一のポ
    ンプおよび第一の循環経路と、前記第一の循環経路の端
    部の容器内に臨ませて設けられ少なくとも水中の濁り成
    分と鉄分をろ過する耐熱性素材からなるフィルターと、
    容器内の水を揚水する揚水経路と、この揚水経路に設け
    出湯口への出湯経路と前記容器への第二の循環経路を切
    り換える切換弁と、前記容器内の水を揚水経路に供給す
    る第二のポンプと、前記第二の循環経路の端部の容器内
    に臨ませて設けられた活性炭カートリッジとを有し、前
    記第一のポンプと第二のポンプとを異なる温度領域にて
    動作させてなる給湯装置。
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