JP3106410U - Ar低反射合成樹脂板を応用した自動車用防犯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の自動車用防犯装置の防犯用透明板に起こる光の反射を低減し、自動車の走行に伴う車外の変化する景観の映り込みを抑えることのできる自動車用防犯装置を提供することにある。
【解決手段】
自動車用防犯装置の防犯用透明板において、光の反射や自動車の走行に伴う車外の変化する景観の映り込みなど、障害となる部分及び全面に、その範囲をカバーする適切な大きさ及び適切な形状のAR低反射合成樹脂板を使用したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】
自動車用防犯装置の防犯用透明板において、光の反射や自動車の走行に伴う車外の変化する景観の映り込みなど、障害となる部分及び全面に、その範囲をカバーする適切な大きさ及び適切な形状のAR低反射合成樹脂板を使用したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案はタクシー等の自動車防犯装置における防犯用透明板に関するものである。
従来の自動車用防犯装置の防犯用透明板は文献公知の実公昭51−35063号における図面、第1図及び第2図の仕切用ガラス3を示すものであり、その構造は運転席背もたれ上部に運転席と後席を遮断する透明の仕切り板で運転席ヘッドレストシャフトに金属補強パイプで固定されている。この防犯用透明板は現在、アクリルやポリカーボネイトなどの合成樹脂で製造されているが、光を反射する性質があるため、様々な問題を引き起こしている。その対策としてこれまでは遮光フィルムの使用や防犯用透明板に穴を開け、反射を防ぐなどの処置が施されているが根本的な解決には至っていない。
従来の自動車用防犯装置の防犯用透明板はアクリル等の合成樹脂を使用しているが、走行中の自動車内において防犯用透明板は移動に伴う車外の変化する景観を映し込み、光の乱反射を起こしている。これによる影響はタクシー運転手と乗客及びタクシー会社事業主の立場でそれぞれ異なるため、それぞれの立場における影響を以下の記述により説明する。
タクシー運転手の立場においては、夜間、コンビニエンスストア等の店舗駐車場内で自動車を後退させる際、直視での後方確認時に店舗内の蛍光灯や看板などの光源が自動車用防犯装置の防犯用透明板に反射して後方確認の妨げとなり、接触事故等が発生している。
また、夜間の雨天時など、走行中のルームミラーによる後方確認においては、対向車のヘッドライトが自動車用防犯装置の防犯用透明板に反射し、ルームミラーによる後方確認の妨げとなっている。
近年、タクシー強盗の多発に伴い、助手席まで延出した幅広型の防犯用透明板を使用した自動車用防犯装置が開発されているが、この幅広型の防犯用透明板は面積が延出により拡大した分、光の反射の範囲も拡大しており、タクシー運転手が乗客の様子など確認する際にも、幅広型の防犯用透明板が光を反射して乗客の様子を十分に確認できない為、乗客との会話などコミュニケーションに弊害が起きている。
一方、乗客の立場においては、後続車のヘッドライトやネオン光などが自動車用防犯装置の防犯用透明板に反射し映るため、前方視界の視認性が悪く圧迫感などがあり、サービス面において抵抗感が強かった。
事業主の立場においては近年、多発しているタクシー強盗の対策として、より強固な防犯対策である幅広型の防犯用透明板を使用した自動車用防犯装置を設置する希望があるにもかかわらず、タクシー運転手が幅広型の防犯用透明板を使用した自動車用防犯装置は防犯用透明板が光を強く反射するので使用しづらい等の理由で設置を断念しているケースがあり、防犯機能の優れている幅広型の防犯用透明板を使用した自動車用防犯装置の普及の妨げとなっている。
これらの問題解決手段として従来は遮光や防眩などのフィルムを貼る方法があったが、光反射のぎらつきに有効でも、自動車の走行に伴う変化する車外の景観の映り込みには効果が薄く、アクリル等の合成樹脂板にフィルムを使用するのは、夏場の高温時において気泡などがフィルムと合成樹脂板との間に発生するため、適当ではなかった。また、防犯用透明板に穴を開ける方法があるが、大きな穴をあけることは防犯としての機能が弱まり、広範囲な反射防止対策が取れないのが現状であった。
本考案は前記従来の問題を解決するために案出されたもので、その目的は従来の自動車用防犯装置の防犯用透明板に起こる光の反射を低減し、自動車の走行に伴う車外の変化する景観の映り込みを抑えることのできる自動車用防犯装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために自動車用防犯装置の防犯用透明板の材質であるアクリル等の合成樹脂板において、光の反射や自動車の走行に伴う車外の変化する景観の映り込みなど障害となる部分及び全面に、その範囲をカバーする適切な大きさ及び適切な形状のAR低反射合成樹脂板を使用することで光の反射を低減させるものとする。
前記の手段を用いる事により、自動車用防犯装置の防犯用透明板は光の反射を低減することが可能となり、自動車の走行に伴う車外の変化する景観の映り込みや光の乱反射を抑えることができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に従い具体的に説明する。図1、図2、図3、は本考案の実施例1に係わり、図4は本考案の実施例2に係わる自動車用防犯装置を示す。
図1は本考案の自動車用防犯装置Aの外観を示した正面図である。図1において自動車用防犯装置Aは防犯用透明板1と光が反射して障害となる部分面にはめ込まれたAR低反射合成樹脂板2、これらを保持し固定するための透明板保持枠3により構成されており、実施例1は運転席Bと運転席ヘッドレストDを接続するヘッドレストシャフトE,Fに透明板保持枠3を接続することにより、自動車用防犯装置Aを運転席Bに固定している。
図2は本考案の自動車用防犯装置Aの構造を右斜め後方から示した分解斜視図である。自動車用防犯装置Aの構造は防犯用透明板1に設けられた防犯用透明板接着面Xa、及びXbにAR低反射合成樹脂板2に設けられているAR低反射合成樹脂板接着面Ya、YbをXaとYa、XbとYbの組み合わせで接合し、合成樹脂専用接着剤により接着する。さらに4個の組みねじオス1dを防犯用透明板1の4つの組ねじ通し孔1eとAR低反射合成樹脂板2の4つの組ねじ通し孔2aに通し、4個の組ねじメス2bに締着したことにより、接着を強化している。
その接着された一枚の防犯用透明板1を透明板保持枠3と透明板保持枠4の間に挿入し、防犯用透明板1の後部座席側の低面に透明板保持枠4を配置し、同様に防犯用透明板1の運転席側の底面に透明板保持枠3を配置する。これらの部品を締着するために3個の保持枠固定ボルト4dを順次、透明板保持枠4の3つの保持枠固定ボルト通し孔4aに通し、次に防犯用透明板1の3つの保持枠固定ボルト通し孔1aに通す。さらに透明板保持枠3の3つの保持枠固定ボルト通し孔3aに通し、3個の保持枠固定ナット3dと締着している。
その接着された一枚の防犯用透明板1を透明板保持枠3と透明板保持枠4の間に挿入し、防犯用透明板1の後部座席側の低面に透明板保持枠4を配置し、同様に防犯用透明板1の運転席側の底面に透明板保持枠3を配置する。これらの部品を締着するために3個の保持枠固定ボルト4dを順次、透明板保持枠4の3つの保持枠固定ボルト通し孔4aに通し、次に防犯用透明板1の3つの保持枠固定ボルト通し孔1aに通す。さらに透明板保持枠3の3つの保持枠固定ボルト通し孔3aに通し、3個の保持枠固定ナット3dと締着している。
一体化されたAR低反射合成樹脂板2と防犯用透明板1と透明板保持枠3及び4を運転席Bに固定する取り付け構造は運転席ヘッドレストシャフトE、Fを透明板保持枠4と運転席固定バンド5、6の間に配置し、2個の運転席固定ボルト5aを運転席固定バンド5に通し、透明板保持枠4の運転席固定ボルト通長孔4c及び透明板保持枠3の運転席固定ボルト通長孔3c、さらに二穴ステー7を通し、2個の運転席固定ナット7aに締着している。
同様に2個の運転席固定ボルト6aを運転席固定バンド6に通し、透明板保持枠4の運転席固定ボルト通長孔4b及び透明板保持枠3の運転席固定ボルト通長孔3bさらに二穴ステー8を通し、2個の運転席固定ナット8aに締着している。
同様に2個の運転席固定ボルト6aを運転席固定バンド6に通し、透明板保持枠4の運転席固定ボルト通長孔4b及び透明板保持枠3の運転席固定ボルト通長孔3bさらに二穴ステー8を通し、2個の運転席固定ナット8aに締着している。
図3は、前記図2のX−X線よりY−Y線の間において、防犯用透明板1とAR低反射合成樹脂板2の接着構造を示した拡大断面図である。この図において、防犯用透明板1の防犯用透明板接着面Xa,Xbは段差構造を示しており、AR低反射合成樹脂板2のAR低反射合成樹脂板接着面Ya,Ybも同様に段差構造を示している。XaとYa、XbとYbとを接合し、合成樹脂専用接着剤により接着し、さらに2個の組ねじオス1dを防犯用透明板1の2つの組ねじ通し孔1eとAR低反射合成樹脂板2の2つの組ねじ通し孔2aに通し、2個の組ねじメス2bと締着したことにより、接着を強化している。
図4は本考案の実施例2による自動車用防犯装置Gを示している。実施例2は従来公知の実公昭51−35063と同型の自動車用防犯装置に本考案のAR低反射合成樹脂板12を使用した場合の図であるが、実施例1と比べAR低反射合成樹脂板12の大きさや形状が小さく異なるのは、防犯用透明板11の大きさや形状が実施例1の防犯用透明板1より小さく異なることによるもので、光の反射部位や自動車の走行に伴う変化する景観の映り込み範囲が変わるためでもある。
よって、本考案のAR低反射合成樹脂板12の大きさや形状は任意に自由設定できるものとし、その範囲は最大で防犯用透明板全面に及ぶものとなり、その場合は防犯用透明板全面にAR低反射合成樹脂板を使用することができる。
よって、本考案のAR低反射合成樹脂板12の大きさや形状は任意に自由設定できるものとし、その範囲は最大で防犯用透明板全面に及ぶものとなり、その場合は防犯用透明板全面にAR低反射合成樹脂板を使用することができる。
A、G 自動車用防犯装置
B 運転席
C 助手席
D 運転席ヘッドレスト
E、F ヘッドレスシャフト
1、11 防犯用透明板
2、12 AR低反射合成樹脂板
3、4、13 透明板保持枠
5、6 運転席固定バンド
7、8、17、18 二穴ステー
9 会話窓口
1a、3a、4a 保持枠固定ボルト通し孔
2a、1e 組ねじ通し孔
1d 組ねじオス
2b 組ねじメス
1b、1c、3b、3c、4b、4c 運転席固定ボルト通長孔
3d、13d 保持枠固定ナット
4d 保持枠固定ボルト
5a、6a 運転席固定ボルト
7a、8a 運転席固定ナット
Xa、Xb 防犯用透明板接着面
Ya、Yb AR低反射合成樹脂板接着面
B 運転席
C 助手席
D 運転席ヘッドレスト
E、F ヘッドレスシャフト
1、11 防犯用透明板
2、12 AR低反射合成樹脂板
3、4、13 透明板保持枠
5、6 運転席固定バンド
7、8、17、18 二穴ステー
9 会話窓口
1a、3a、4a 保持枠固定ボルト通し孔
2a、1e 組ねじ通し孔
1d 組ねじオス
2b 組ねじメス
1b、1c、3b、3c、4b、4c 運転席固定ボルト通長孔
3d、13d 保持枠固定ナット
4d 保持枠固定ボルト
5a、6a 運転席固定ボルト
7a、8a 運転席固定ナット
Xa、Xb 防犯用透明板接着面
Ya、Yb AR低反射合成樹脂板接着面
Claims (1)
- 自動車用防犯装置の防犯用透明板において、光の反射や自動車の走行に伴う車外の変化する景観の映り込みなど、障害となる部分及び全面に、その範囲をカバーする適切な大きさ及び適切な形状のAR低反射合成樹脂板を使用したことを特徴とする自動車用防犯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004003969U JP3106410U (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | Ar低反射合成樹脂板を応用した自動車用防犯装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004003969U JP3106410U (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | Ar低反射合成樹脂板を応用した自動車用防犯装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3106410U true JP3106410U (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=43269184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004003969U Expired - Fee Related JP3106410U (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | Ar低反射合成樹脂板を応用した自動車用防犯装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3106410U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210002951U (ko) * | 2020-06-24 | 2021-12-31 | 장영진 | 타공판이 부착된 택시 격벽 |
-
2004
- 2004-07-06 JP JP2004003969U patent/JP3106410U/ja not_active Expired - Fee Related
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