JP3106290B2 - 感熱応動装置の作動温度検知具 - Google Patents

感熱応動装置の作動温度検知具

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JP3106290B2
JP3106290B2 JP08008592A JP859296A JP3106290B2 JP 3106290 B2 JP3106290 B2 JP 3106290B2 JP 08008592 A JP08008592 A JP 08008592A JP 859296 A JP859296 A JP 859296A JP 3106290 B2 JP3106290 B2 JP 3106290B2
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淳 堀切
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、炊飯釜や調理鍋
等の被加熱部の温度を検知する感熱素子と、この感熱素
子が設定温度になると作動する作動機構部とからなる感
熱応動装置の作動温度を検知する作動温度検知具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】前記感熱応動装置は、図1に示すような
炊飯器に使用される。このものでは、炊飯釜(10)の釜底
(11)には筒状ケース(20)の頂面部(29)が当接しており、
該筒状ケース(20)の頂面部(29)には、感熱素子(21)とし
て、温度によって透磁率が変化する感温ソフトフェライ
トが添設されている。上記感熱素子(21)の下面は非磁性
体製のカバーによって被覆され、このカバーの下面には
永久磁石からなる吸着体(39)が吸着するようになってお
り、前記吸着体(39)は後述の揺動レバー(41)の先端に連
結される昇降軸(30)の上端に固定されている。又、上記
吸着体(39)の両側部には水平方向に延びる腕(32)(32)が
突出しており、該腕(32)(32)に穿設された透孔(320) (3
20) を筒状ケース(20)に内蔵したガイド軸(35)(35)が挿
通する。これにより、昇降軸(30)の姿勢が適正に維持さ
れるようになっている。更に、該昇降軸(30)の下端には
上記炊飯操作レバー(40)に連設された揺動レバー(41)の
先端部が連結されている。
【0003】又、炊飯器本体にはガスバーナ(50)へのガ
ス回路を開閉する為にバルブ装置が設けられ、このバル
ブ装置のガス弁(51)が前記炊飯操作レバー(40)と連動す
るように、前記ガス弁(51)の弁軸(53)は揺動レバー(41)
の一端を上方に屈曲させて形成した起立部(45)に当接し
ている。このものでは、炊飯操作レバー(40)を押下げる
とバネ(52)の付勢力に抗してガス弁(51)が開弁せしめら
れてガスバーナ(5) にガス供給され、これにより、該ガ
スバーナ(5) が燃焼し始める。又、上記炊飯操作レバー
(40)の操作によって揺動レバー(41)が上方に揺動して昇
降軸(30)が持ち上げられ、その上端に配設された吸着体
(39)が感熱素子(21)に吸着し、この状態で炊飯動作が進
行する。
【0004】そして、炊飯完了状態になって釜底(11)が
炊飯完了温度(通常は145℃)まで昇温すると、これ
と熱伝導状態にある感熱素子(21)の透磁率が低下し、該
感熱素子(21)に対する吸着体(39)の吸着力が弱くなって
これが昇降軸(30)と共に落下する。すると、該昇降軸(3
0)の下端に連設された揺動レバー(41)も初期位置に復帰
揺動し、これに連動してガス弁(51)がバネ(52)の付勢力
で押し出されて閉弁せしめられる。これにより、炊飯動
作が完了する。
【0005】この炊飯器では、前記感熱素子(21)、吸着
体(39)、これらを収容する筒状ケース(20)、前記吸着体
(39)を取付けた昇降軸(30)の組み合わせが感熱応動装置
として機能する。この感熱応動装置の作動温度は、上記
した炊飯完了温度に設定されているが、この作動温度が
正確かどうかは炊飯性能に直接影響する。この作動温度
は、上記した感熱素子(21)の作動温度(透磁率が急変す
る温度)と、これに連動する作動機構部の動作特性とに
よって決定される。
【0006】そこで、前記感熱応動装置の作動温度を正
確に知るには、前記作動機構部が組み合わされた状態の
ままでの作動を確認してその時の温度を知る必要があ
る。ところが、従来では、前記感熱素子(21)自体の前記
作動温度を測定するに過ぎなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みて成されたもので、『筒状ケースの頂面部に取付けら
れる感熱素子と、この感熱素子の状態変化に応じて動作
する作動機構部とを具備する感熱応動装置』における前
記作動機構部が作動するときの作動温度を正確に計測で
きるようにすることをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明の技術的手段は、『前記筒状ケースに
取り外し可能に被冠される大きさの加熱筒と、前記被冠
状態で前記筒状ケースの頂面部と接触する前記加熱筒の
頂部と、この加熱筒に内蔵されるヒータと、前記加熱筒
における前記頂部の温度を検知する温度センサとを具備
する』ことである。
【0009】このものでは、感熱素子が加熱筒に内蔵さ
れたヒータによって加熱され、この感熱素子がその作動
温度に上昇すると、作動機構部が作動する。前記作動温
度は感熱素子の状態変化時の前記筒状ケースの頂面部の
温度によって決定されるが、この温度は、前記頂面部と
接触する前記加熱筒の前記頂部と略一致する。この温度
は温度センサによって検知されるから、この温度センサ
の出力により、作動機構部が作動したときの温度が検知
できることとなる。
【0010】前記頂面部は前記加熱筒に内蔵されるヒー
タによって加熱されるから、感熱素子が効率的に加熱さ
れる。また、感熱応動装置として器具に内蔵された場合
においては被加熱部に対接するものであるから、前記検
知温度は、被加熱部の温度に一致するものとなる。な
お、感熱素子としては、円板バイメタル、設定温度にて
固体から液体に変化する低融点合金、サーミスタ、さら
には、請求項4に定義されるように設定温度になると透
磁率が急激に変化する所謂感温ソフトフェライト等が採
用されたものであってもよい。また、温度センサとして
は、請求項5のように、熱電対を用いてこれに生じる電
流値を温度値信号としてとらえる所謂熱電対式の温度セ
ンサが採用できる。この場合、加熱筒には筒状ケースの
頂面部と対接する前記頂部に前記温度センサとしての熱
電対の一端が接続され、これが熱電対回路の温接点とな
る。
【0011】又、前記ヒータの発熱量を制御するものと
し、請求項6のように、『前記ヒータの発熱量を経時的
に制御する熱量制御装置を設け、前記ヒータの前記制御
による前記加熱筒の頂部の経時的温度変化を、炊飯中の
炊飯釜の経時的温度変化に近似又は一致させた』もので
は、ヒータによる加熱の進行に伴う加熱筒(6a)の頂部の
温度が実機の炊飯釜の底部の温度の経時的変化に一致す
る。
【0012】
【効果】請求項1の発明は次の特有の効果を有する。感
熱応動装置の作動機構部が作動するときの作動温度が、
炊飯器の加熱源を作動させることなく正確に検知でき
る。また、感熱応動装置になんら加工を施す必要がない
から、炊飯器の組立ラインにおける抜き取り検査等に便
利に使用できる。
【0013】請求項2及び請求項3の発明は、前記効果
に加えて、炊飯器の感熱応動装置の筒状ケースに被冠さ
せたとき前記加熱筒の総重量が前記被冠状態にて前記筒
状ケースが設定位置に移動されるから、作動機構部の動
作が円滑である。特に、加熱筒を炊飯器の下枠部上面か
ら突出する筒状ケースの上端部に被冠させるだけで作動
温度を検知するための準備作業が簡素化できる。
【0014】請求項6の発明によれば、加熱筒による感
熱応動装置の加熱状態が、炊飯器が炊飯動作していると
きの炊飯釜の温度と同様に経時変化するものとなるか
ら、炊飯器の感熱応動装置の作動温度検知が実機の場合
と同様な条件で行える。
【0015】
【実施の形態】次に上記した本発明の実施の形態を説明
する。図2に示す例では、炊飯器のガスバーナ(50)の中
央孔部に設けられた感熱応動装置の作動温度を計測する
装置に利用される。筒状ケース(20)内の構造、つまり、
昇降軸(30)および、該昇降軸(30)と揺動レバー(41)の連
結構造等は既に説明した炊飯器の構造と同様に構成され
ており、同一部分は同一符号を付している。
【0016】この例の炊飯器では、自動消火機構等を内
蔵した下枠部の上面を構成する汁受け皿(12)の中央開口
(13)から上記ガスバーナ(50)及び筒状ケース(20)が上方
に突出する。そして、図示しないが、この下枠部には炊
飯釜を収容した上枠部が取り外し自在に載置される構成
の炊飯器であり、この構成は周知である。
【0017】この形式の炊飯器の下枠部では、下枠ケー
ス(14)の底面部中央には、前記感熱応動装置の筒状ケー
ス(20)内の機構部のチェックを可能にする為に開口(15)
が形成されている。感熱応動装置の作動温度を計測する
装置は、同図に示すように、前記汁受け皿(12)から突出
する筒状ケース(20)に被冠するように前記汁受け皿(12)
に載置される下方に開放の加熱筒(6a)と、前記開口(15)
に装着される作動検知具(6b)と、前記加熱筒(6a)の頂壁
に連設され前記筒状ケース(20)の頂面部(29)に接触する
受熱板(61)と、この受熱板(61)の温度を検知する温度検
知装置(70)と、前記温度検知装置(70)と作動検知具(6b)
からの出力を入力させたAND回路(71)と、このAND
回路(71)の出力を表示する出力装置(80)とからなる。
【0018】そして、前記加熱筒(6a)には、感熱素子(2
1)の外周に位置するようにヒータ(62)が内蔵される一
方、前記受熱板(61)には、前記温度検知装置(70)の熱電
対(72)の一方の接点部が接続されている。前記温度検知
装置(70)は、温度センサとしての前記熱電対(72)に生じ
る熱起電力に基づく電流値を計測してこれを温度信号に
変換する装置であり、この温度信号がAND回路(71)に
入力されている。
【0019】前記出力装置(80)は、液晶表示画面等の表
示手段を備え、これに温度が表示される構成である。作
動検知具(6b)は、昇降軸(30)の降下動作を検知する近接
スイッチ等の作動検知手段(63)と、これの外周及び下方
を包むゴムカバー(64)とからなり、このゴムカバー(64)
の外周径は、前記開口(15)に取り外し自在に嵌着される
寸法に設定されており、開口(15)に嵌着されると、前記
作動検知手段(63)がその上方の昇降軸(30)の下端部と対
向する。
【0020】前記作動検知手段(63)は、炊飯操作レバー
(40)の操作によって揺動レバー(41)の先端に連結される
昇降軸(30)が持ち上げられてこれの上端に取付けた永久
磁石(吸着体(39))が前記感熱素子(21)に吸着される
と、前記昇降軸(30)が上方に離れることから「オフ」と
なり、逆に、感熱応動装置が作動して昇降軸(30)が降下
すると「オン」となる構成である。そして、この作動検
知手段(63)からの出力信号が上記AND回路(71)に入力
されている。
【0021】この作動温度計測装置を用いて上記構成の
炊飯器の作動温度を計測するには、同図のように、作動
検知具(6b)を開口(15)に装着する。そして、汁受け皿(1
2)に加熱筒(6a)を載置する。このとき、この加熱筒(6a)
における下方に開放する空間部に筒状ケース(20)が収容
されるように位置決めする。前記加熱筒(6a)の重さは、
筒状ケース(20)に作用する上昇付勢力よりも大きく設定
されると共に、この空間部の深さ及びこれに内蔵される
受熱板(61)の高さは、筒状ケース(20)の突出度合い、特
に、上記上枠部を前記下枠部に載置した状態にて筒状ケ
ース(20)の頂面部(29)が炊飯釜の底部に押しつけられた
状態の突出高さに適合させてあり、前記載置状態では、
前記頂面部(29)と前記受熱板(61)とが接触し、このとき
の頂面部(29)の高さは、下枠部に上枠部を載置した状態
に於ける炊飯釜の底面中央の高さに一致させている。
【0022】炊飯器では、空焚きを防止する為に、通常
は、炊飯釜を収容した上枠部を載置した状態とすること
により、炊飯操作レバー(40)の操作により昇降軸(30)が
感熱素子(21)の下面のカバー(31)に吸着される構成とな
っている。従って、前記加熱筒(6a)を載置した状態では
前記吸着体(39)を前記吸着状態にセットできる。従っ
て、作動検知具(6b)を上記のように汁受け皿(12)に載置
した状態で炊飯操作レバー(40)を押し込むと、吸着体(3
9)が感熱素子(21)に吸着されて昇降軸(30)は上昇位置に
保持される。
【0023】この状態でヒータ(62)に通電すると、この
ヒータ(62)によって感熱素子(21)が加熱される。この感
熱素子(21)の温度は頂面部(29)及びこれに接触する受熱
板(61)の温度と一致し、この受熱板(61)の温度が温度検
知装置(70)によって計測され、その温度信号がAND回
路(71)に入力される。そして、感熱素子(21)が設定温度
になるとこの感熱素子(21)の透磁率が急激に低下して吸
着体(39)及び昇降軸(30)が降下する。この降下時点が作
動検知手段(63)によって検知され、その時の出力がAN
D回路(71)に入力されてこのときの温度信号が出力装置
(80)に出力されることとなる。
【0024】又、前記加熱筒(6a)と温度センサとしての
前記熱電対(72)との組み合わせが作動温度検知具とな
る。この作動温度検知具からの出力信号が前記温度検知
装置(70)によって温度信号に変換される。以上のよう
に、加熱筒(6a)と作動検知具(6b)とを装着してヒータ(6
2)に通電すると、感熱応動装置の作動温度が正確に且自
動的に測定できることとなる。
【0025】なお、通常は、筒状ケース(20)は炊飯釜と
の密着性を高める為に、バネにより上昇方向に付勢され
ており、上記の例では、前記加熱筒(6a)を汁受け皿(12)
に載せることにより筒状ケース(20)を所定の高さに押し
下げる構成としている。前記構成に代えて、前記加熱筒
(6a)の重さと前記バネの付勢力とのバランスにより前記
筒状ケース(20)が所定の高さに押し下げられる構成であ
っても良い。
【0026】また、ヒータ(62)からの熱を外部に逃散さ
せない為に、前記ヒータ(62)の外周部は断熱材(65)によ
って包囲されている。 他の実施の形態 感熱素子(21)を所謂感温ソフトフェライトとした感熱応
動装置としては、設定温度が異なる2つの感熱素子(21
1)(212)を装備させ、これに各別に吸着体(39)を吸着さ
せる構成として、各吸着体(39)を前記各設定温度で各別
に作動させる形式の感熱応動装置がある。この感熱応動
装置は、所謂、2段消火式の炊飯器に用いられるが、こ
の感熱応動装置の各作動温度を計測する装置としては、
図3、図4に示す構成のものが採用できる。
【0027】このものでは、図4に示すように、加熱筒
(6a)内には発熱量の大きな第1ヒータ(621) とこれより
発熱量の小さな第2ヒータ(622) とが内蔵されている。
また上記2段消火を実現するために筒状ケース(20)の頂
面部(29)の下面には第1作動温度を設定する為の第1感
熱素子(211) と、最終的な第2作動温度を設定する為の
第2感熱素子(212) とが添設状態に取付けられ、前記第
1感熱素子(211) に対応させて第1吸着体(391) として
の第1永久磁石が、他方の第2感熱素子(212) に対応さ
せて第2吸着体(392) としての第2永久磁石が夫々設け
られ、前記各吸着体(391)(392)には夫々昇降軸(301)(30
2)が連設され、各別に揺動レバー(411)(412)の先端に連
結されている。この揺動レバー(411) 及び(412) は炊飯
操作部によってその先端部が同時に上方に持ち上げられ
るように構成され、第1、第2感熱素子(211)(212)の夫
々の設定温度に於ける前記各吸着体の離反降下に応じて
ガスバーナ(50)(図示せず)へのガス回路に挿入された
弁体を各別に閉弁して火力を調節する構成である。
【0028】そして、開口(15)には、第1センサ(631)
と第2センサ(632) を具備する作動検知具(6b)が装着さ
れ、前記第1センサ(631) は昇降軸(301) の下方に位置
し、第2センサ(632) は昇降軸(302) の下方に位置す
る。そしてこれら第1センサ(631) 及び第2センサ(63
2) は共に対応する前記昇降軸が降下すると第1センサ
(631) と第2センサ(632) とが各別に「オン」となり、
前記昇降軸が上昇位置にあるときには第1センサ(631)
と第2センサ(632) とが各別に「オフ」となる構成であ
る。
【0029】そして前記第1センサ(631) と第2センサ
(632) とが共にゴムカバー(64)に上面露出状態に装備さ
れ、このゴムカバー(64)が開口(15)に取り外し可能に圧
入されている。加熱筒(6a)には、下方に開放する円柱状
の空所が形成されており、この空所の大きさは上記筒状
ケース(20)の上端部を遊嵌状態に収容できる直径に設定
され、前記空所の頂壁(65)からは、一対の吊り下げ杆に
より、受熱板(61)が一定範囲昇降自在に吊り下げられて
いる。そして、前記頂壁(65)と前記受熱板(61)との間に
はこの受熱板(61)を押し下げる為のバネ(66)が介装され
ている。従って、自由状態では、前記吊り下げ杆の頭部
に係止される態様で、前記受熱板(61)が最降下位置にあ
ることとなる。
【0030】なお、前記加熱筒(6a)及びその内蔵部品の
総重量は、前記筒状ケース(20)に作用させた上昇付勢力
との関係で所定の値に設定されている。前記受熱板(61)
に温接点が接続された熱電対(72)は温度検知装置(70)に
接続され、マイクロコンピュータからなる制御装置(C)
に前記温度検知装置(70)の出力が入力されている。
【0031】又、第1ヒータ(621) と第2ヒータ(622)
も前記制御装置(C) によって制御される構成であり、こ
れの制御の為に上記第1センサ(631) 、第2センサ(63
2) からの出力が前記制御装置(C) に入力されている。
上記加熱筒(6a)及び作動検知具(6b)は、図2に示す実施
の形態と同様に、図3のように炊飯器の下枠部に装着さ
れる。このとき、加熱筒(6a)は下枠部から突出する筒状
ケース(20)に被冠されるが、上昇位置にある筒状ケース
(20)の頂面部(29)と上記受熱板(61)とがバネ(66)の付勢
力及び筒状ケース(20)を持ち上げるためのバネの付勢力
によって相互に密着される。なお、この前記バネ(66)の
付勢力は、後者のバネよりも弱く設定されているが、加
熱筒(6a)の総重量が所定の値に設定されているから、前
記加熱筒(6a)を被冠した状態での筒状ケース(20)の高さ
は作動機構との関係で所定の高さに設定される。
【0032】この状態で上記各作動温度が計測され、こ
の計測の為の動作が上記した前記制御装置(C) によって
制御され、図5に示すフローチャートを実行するような
制御動作をする。以下、図5のフローチャートに基づい
て各部の動作を説明する。なお、この例では、制御装置
からの出力は図3に示すようにプリンター(81)に出力さ
れる構成となっている。
【0033】制御装置(C) に電源接続すると、加熱筒(6
a)内の第1ヒータ(621) と第2ヒータ(622) へも制御動
作に応じて電気供給され、プリンター(81)にも電気供給
される構成である。制御動作をスタートさせると、計測
動作に入る前に第1センサ(631) 、第2センサ(632) が
「オフ」状態にあるかどうかがチェックされる。(ステ
ップ(ST91、92) ) 炊飯操作されれば、前記第1センサ(631) 、第2センサ
(632) に対して対応する昇降軸(301)(302)が上方に離反
するから、前記が第1センサ(631) 、第2センサ(632)
が各別に「オフ」状態となる。
【0034】このことがチェックされると、計測開始操
作されたかどうか判断され、この操作が実行されるま
で、制御動作が待機される。(ステップ(ST93)) なお、この例では、計測開始ボタン(図示せず)の操作
によって計測開始操作が行われる。この操作が行われる
と、第1、第2ヒータ(621)(622)が導通して、これの加
熱によって感熱素子の温度に対応した受熱板(61)の温度
が温度検知装置(70)によって検知され、この検知温度が
110℃(第1作動温度よりも一定温度(例えば10
℃)低い温度)に達したかどうかが判断される。(ステ
ップ(ST94)) この温度に加熱されると第1ヒータ(621) への通電が停
止され(ステップ(ST95))、それ以後は、第2ヒータ(6
22) によって加熱が進行する。
【0035】そして、第1感熱素子(211) の設定温度に
なると吸着体(391) が離反降下して昇降軸(301) の下端
が第1センサ(631) に近接してこれが「オン」となる。
(ステップ(ST96)) これにより第1作動温度が計測され、これが記憶され
る。その後更に加熱が進行すると、最終的に、第2感熱
素子(212) の設定温度になる。この状態で他方の 吸着
体(392) が第2感熱素子(212) から離反して昇降軸(30
2) が降下し、その下端が第2センサ(632) に接近し
て、第2センサ(632) が「オン」となる。(ステップ(S
T97)) これにより第1作動温度が計測され、これが記憶され
る。
【0036】この後、前記記憶値がプリンター(81)に出
力され、前記第1、第2作動温度がプリントアウトされ
る。このものでは、炊飯操作レバー(40)の操作と、計測
開始の為の操作により、所謂2段消火機構を備えた炊飯
器の感熱応動装置の2種類の作動温度が一度に計測でき
ることとなる。
【0037】なお、この計測値が一定範囲内であれば、
感熱応動装置の性能は満足の行くものであるから、前記
記憶値が前記一定範囲内の場合には、「合格」と判定す
るためのステップ、及び、この時はプリンター(81)によ
って「合格」に対応する印字を行うようにしてもよい。
又、上記例は炊飯器の感熱応動装置の作動温度の計測に
本発明を実施した場合を例示的に説明したが、他の加熱
調理する電気ヒータ等の加熱手段が内蔵された調理鍋等
の感熱応動装置等の作動温度の計測にも本願発明を実施
することもできる。
【0038】なお、温度検知装置を熱電対式とした場
合、温度検知精度を高める為には、熱電対が接続される
受熱板(61)は感熱素子(21)を具備させた頂面部(29)と同
じ温度であることが望ましく、このためには、『受熱板
(61)の周縁部がヒータ(62)を内蔵する加熱筒(6a)の空所
内に遊嵌状態に吊り下げられる構成』であることが望ま
しい。ヒータ(62)からの熱が前記受熱板(61)に直接的に
影響しないからである。
【0039】また、『ヒータ(62)の加熱域を感熱素子(2
1)の外周域以下の位置に設定する構成』とした場合も、
ヒータ(62)からの熱が前記受熱板(61)に直接的に影響し
ないこととなる。上記制御装置(C) と2段消火機構との
組合せによってヒータの熱量が経時的に制御されるが、
この制御に代えて、予め定められた所定のプログラムに
基づいてヒータによる加熱量が経時的に制御されるよう
にしてもよい。そして、この制御条件下で感熱応動装置
の作動時点を検知する構成とし、前記加熱量の経時的変
化による加熱筒(6a)の頂部の温度の経時的変化を炊飯中
の炊飯釜の温度の経時的変化に一致させる構成とすれ
ば、実機と同じ条件下で感熱応動装置の作動温度が検知
できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の説明図
【図2】本発明の実施の形態の説明図
【図3】他の実施の形態の全体説明図
【図4】図3の実施の形態の加熱筒(6a)と作動機構部及
び作動検知具(6b)の関係詳細図
【図5】前記実施の形態の制御装置(C) のフローチャー
ト図
【符号の説明】
(29)・・・頂面部 (20)・・・筒状ケース (21)・・・感熱素子 (6a)・・・加熱筒 (70)・・・温度検知装置 (63)・・・作動検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安井 章 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 田村 幸三 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 審査官 新海 岳 (56)参考文献 特開 平7−289425(JP,A) 特開 平8−75168(JP,A) 特開 平8−219905(JP,A) 実開 昭61−133703(JP,U) 実公 昭38−18349(JP,Y1) 実公 昭38−18348(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 F24C 3/12 G01K 7/36,7/38,19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状ケースの頂面部に取付けられる感熱
    素子と、この感熱素子の状態変化に応じて動作する作動
    機構部とを具備する感熱応動装置における前記作動機構
    部の作動温度検知具であって、前記筒状ケースに被冠さ
    れる大きさの加熱筒と、前記被冠状態で前記筒状ケース
    の頂面部と接触する前記加熱筒の頂部と、この加熱筒に
    内蔵されるヒータと、前記加熱筒における前記頂部の温
    度を検知する温度センサとを具備する感熱応動装置の作
    動温度検知具。
  2. 【請求項2】 前記加熱筒は炊飯器の炊飯釜の底部に対
    接される筒状ケースに被冠される大きさとすると共に、
    前記加熱筒の総重量が前記被冠状態にて前記筒状ケース
    を設定高さに押し下げる重さに設定された請求項1に記
    載の感熱応動装置の作動温度検知具。
  3. 【請求項3】 前記筒状ケースはバネにより上向きに付
    勢され、前記加熱筒が前記筒状ケースに被冠された状態
    では、前記加熱筒の下端部が炊飯器の熱源部またはその
    近傍の固定部材に当接し、この当接状態に於ける前記筒
    状ケースの高さが前記作動機構の動作に適した高さに定
    された請求項2に記載の感熱応動装置の作動温度計検知
    具。
  4. 【請求項4】 感熱素子は設定温度になると透磁率が急
    激に変化する磁性体であることを含む請求項1から3ま
    での何れかに記載の感熱応動装置の作動温度計検知具。
  5. 【請求項5】 温度センサは、熱電対からなりこれに生
    じる電流値を温度値信号とする構成を含む請求項1から
    請求項4の何れかに記載の感熱応動装置の作動温度計検
    知具。
  6. 【請求項6】 前記ヒータの発熱量を経時的に制御する
    熱量制御装置を設け、前記ヒータの前記制御による前記
    加熱筒の頂部の経時的温度変化を、炊飯中の炊飯釜の経
    時的温度変化に近似又は一致させた請求項1から請求項
    5の何れかに記載の感熱応動装置の作動温度計検知具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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