JP2540036Y2 - 調理器用サーミスタ温度センサ - Google Patents

調理器用サーミスタ温度センサ

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JP2540036Y2
JP2540036Y2 JP1992041919U JP4191992U JP2540036Y2 JP 2540036 Y2 JP2540036 Y2 JP 2540036Y2 JP 1992041919 U JP1992041919 U JP 1992041919U JP 4191992 U JP4191992 U JP 4191992U JP 2540036 Y2 JP2540036 Y2 JP 2540036Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電気炊飯器等の自動調
理器において使用するサーミスタ温度センサに関し、特
に分離可能な内鍋を有し、この内鍋がセットされたこと
を判断し、かつ内鍋の温度を検知して調理の行程を制御
する方式の調理器における、サーミスタ温度センサに関
するものである。
【0002】炊飯器においては、炊飯器内の所定の位置
に内鍋がセットされたとき、その自重を利用して内鍋が
セット状態にあることを判断して動作可能な状態とな
り、加熱中、内鍋の温度を検知して、これに基づいて加
熱状態を制御し、さらに炊きあがりを判断して加熱を打
ち切る等、予め定められている調理シーケンスを実行す
るようになっている。
【0003】このような場合に使用するサーミスタ温度
センサは、サーミスタを組み込んだ測温部の応答が速い
とともに、過酷な使用環境下でも特性の劣化がなく、さ
らに調理器本体の組み立て工数を削減可能なものである
ことが要望される。
【0004】
【従来の技術】図7は、従来の炊飯器用サーミスタ温度
センサを示したものであって、(a)は一部切り欠き側
面図を示し、(b)は外観斜視図を示したものである。
【0005】図7において、1は円筒形の外ケースであ
って、その開口部を上向きに取り付けて使用する。2は
アルミ板等からなる内ケースであって、外ケース1の内
部に、上下移動可能に組み込まれ、スプリング3によっ
て、常時、上向きに押し出す力を受けるように構成され
ている。4は、この際、スプリング3と係合する突起部
である。
【0006】5は合成樹脂等からなる基体であって、内
ケース2の内部に嵌合されているとともに、その上部に
凹部6を有している。凹部6は、基体5を内ケース2の
内部に嵌合した状態で、アキシアルタイプのサーミスタ
素子7を収容して、内ケース2の内面に固定することが
出来るようになっている。さらに基体5の下部には、リ
ードスイッチ8が取り付けられている。
【0007】リードスイッチ8の側面には、マグネット
9が外ケース1に固定して設けられている。10は基体
5の下部に設けられた内ケース係止片であって、外ケー
ス1の底部に設けられた穴にさし込み、その先端部を折
り曲げることによって、内ケース2を基体5とともに上
下に移動可能にするとともに、ある一定限度以上は抜け
出さないように、ストッパの役目を果たしている。サー
ミスタ素子7およびリードスイッチ8は、リード線11
を経て外部に接続される。
【0008】図7に示された炊飯器用サーミスタ温度セ
ンサは、図示されない炊飯器に取り付けられた状態で、
内鍋をセットしないときは、スプリング5の力で、内ケ
ース2が図7(a)の位置に押し上げられているととも
に、リードスイッチ8がマグネット9に接近して、オン
になっている。
【0009】内鍋がセットされた状態では、内ケース2
の上面が内鍋の底に接触して押し下げられるので、リー
ドスイッチ8がマグネット9から離れてオフとなる。サ
ーミスタ素子7は、この状態で温度に応じてその抵抗値
を変化することによって、内鍋の表面温度を検知する。
【0010】従って、図7に示された炊飯器用サーミス
タ温度センサによれば、炊飯器に内鍋がセットされたこ
とを検出するとともに、この状態で内鍋の温度を検知す
るこができるようになっている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】図7に示された従来の
炊飯器用サーミスタ温度センサにおいては、温度検知用
素子として、通常のアキシアルタイプのサーミスタ素子
を使用している。そのためサーミスタ素子の熱時定数が
大きく、内鍋の温度検出時の応答が遅いという問題があ
った。
【0012】またこのサーミスタ素子は、剥き出しの状
態で使用されており、そのため、炊飯時の高湿度や、汚
染等によって端子間の絶縁が劣化し、温度検出精度が低
下することを避けられないという問題があった。
【0013】また炊飯器等においては、故障等で空炊き
の状態になった場合、内部温度の過上昇を防止して安全
を保つために、温度フューズを設けて、一定以上の温度
で溶断して電源を遮断するようにしている。従来の炊飯
器では、温度フューズはサーミスタ温度センサと一体化
されず、別個に適当な場所を選んで取り付けるようにな
っている。そのため、取り付けのための場所が必要にな
るとともに、組み立て工数が増加するという問題があっ
た。
【0014】本考案は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、調理器用サーミスタ温度
センサにおいて、測温部にハーメチック構造の素子を有
し、この素子を直接、内鍋に接触させるようにすること
によって、温度検出時の応答を迅速にし、かつ、端子間
の絶縁劣化の問題がなく、安定に温度検出を行うことが
出来るようにするとともに、サーミスタ温度センサ内に
温度フューズを組み込むことによって、温度フューズ組
み込みのためのスペースや、組み立て工数の増加等の問
題を解消した、調理器用サーミスタ温度センサを提供す
ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本考案は、内鍋がその上
にセットされたことを検出し、かつ内鍋の温度を計測す
る調理器用サーミスタ温度センサにおいて、金属キャッ
プ27の上面内側にガラス封入サーミスタ素子30を
着剤32によって密接して取り付けてなるハーメチック
構造のサーミスタ測温部14と、サーミスタ測温部14
がその上面に設けられた孔を貫通し、サーミスタ測温部
14を支持する支持台15の頸部16がその底板13に
設けられた孔17を貫通し、かつ、これらを一定範囲上
下方向に移動可能に支持するとともに、スプリング21
によって支持台15を常時上方に押し出すように保持す
る外ケース12と、支持台15の頸部16に固定され頸
部16においてサーミスタ測温部14のリード線29お
よび外部リード線14Aと接続されたリードスイッチ2
2と、外ケース12に固定されたマグネット23とを有
し、内鍋がセットされたとき、リードスイッチ22がこ
の状態を検出する動作を行うとともに、サーミスタ測温
部14が内鍋底部に接触して内鍋の温度を計測するもの
である。
【0016】また本考案はこの場合に、外ケース12が
金属製であり、この外ケース12の上面内側に密接して
温度フューズ18を設けたものである。
【0017】
【作用】調理器用サーミスタ温度センサは、内鍋がセッ
トされたことを検知して動作可能な状態になるととも
に、内鍋の表面温度を計測する作用を行うものである。
【0018】本考案の調理器用サーミスタ温度センサ
は、リードスイッチ22とマグネット23とを有し、内
鍋がセットされたことを検出して、温度測定状態とする
ことができるようになっている。
【0019】サーミスタ測温部14は、上下方向に移動
可能なように支持され、スプリング21によって常時上
方に押し出すように保持されているので、内鍋がセット
されたとき、内鍋の底面に密着する状態となる。
【0020】サーミスタ測温部14は、ハーメチック構
造の金属キャップ27の上面内側に、サーミスタ素子3
0を密接して取りつけた構造を有し、時定数が小さく応
答が速い。
【0021】従って、本考案によれば、内鍋の温度計測
の応答が速いので、調理器における、例えばマイコンを
使用したプログラム式温度制御を正しく安定に行うこと
ができるとともに、完全密閉構造のため、調理器におけ
る高湿度や汚染等による絶縁劣化がなく、常に安定した
動作を行うことができる。
【0022】さらに本考案においては、外ケース12を
金属製とし、この外ケース12の上面内側に密接して温
度フューズ18を設けた構成とすることもできる。
【0023】このように本考案のサーミスタ温度センサ
には、温度フューズを一体化して組み込むことができる
ので、温度フューズを別個に取り付ける場合と比較し
て、取り付け用のスペースが不要になるとともに、調理
器自体の組み立て工数を削減することが可能となる。
【0024】
【実施例】以下においては、本考案を電気式炊飯器に適
用した場合の実施例を記述するが、本考案の適用はこの
場合に限られるものではなく、分離可能な内鍋を有する
調理用器具一般に適用可能なものである。
【0025】図1は、本考案の一実施例の炊飯器用サー
ミスタ温度センサを示したものであって、その内部構造
を側断面図によって示している。図2は本考案の炊飯器
用サーミスタ温度センサの外観構成例を示したものであ
って、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は底面
図である。また図3は本考案の一実施例のサーミスタ測
温部を示したものであって、(a)は正面図、(b)は
側面図である。
【0026】各図において、12は金属製の外ケース、
13は取り付け用底板、14はサーミスタ測温部、14
Aはサーミスタ温度センサのリード線、15はサーミス
タ測温部14の支持台、16はサーミスタ測温部支持台
15の頸部、17は底板13に設けられたサーミスタ測
温部支持台の頸部16が貫通する貫通孔、18は温度フ
ューズ、18Aは温度フューズ18のリード線、19は
底板13に設けられた温度フューズのリード線18Aが
貫通する貫通孔、20は外ケース12の固定用つめ、2
1はスプリング、22は頸部16に固定されたリードス
イッチ、23はマグネット、24は温度フューズ18の
支持台、25は温度フューズ支持台24に設けられた温
度フューズ18を収容する凹部、26はマグネット23
の支持台、27はサーミスタ測温部14の金属キャッ
プ、28はハーメチック端子、29はサーミスタ測温部
14のリード線、30はガラス封入サーミスタ素子、3
1はサーミスタ素子30のリード線、32は接着剤であ
る。
【0027】本考案の炊飯器用サーミスタ温度センサ
は、全体的な構成として、図1および図2(b)に示す
ように、外ケース12が底板13上に取り付けられてい
るとともに、外ケース12の上部の一部に設けられてい
る孔を通じて、サーミスタ測温部14が貫通して上下に
移動できる構造を有している。外ケース12は、固定用
つめ20を折り曲げることによって、底板13に固定さ
れる。また、サーミスタ温度センサ14のリード線14
Aと、温度フューズ18のリード線18Aとが、外部に
引き出されている。サーミスタ温度センサの2本のリー
ド線14Aには、サーミスタ測温部のリード線29と、
リードスイッチ22のリード線とが並列に接続されてい
る。
【0028】また、サーミスタ測温部14は、図3に示
されるように、金属キャップ27にハーメチック端子2
8が溶接され、金属キャップ27の内部には、硝子封入
されたラジアルタイプのサーミスタ素子30が組み込ま
れている。サーミスタ素子30は、金属キャップ27の
上面の裏側に接着剤32で固定されているとともに、そ
のリード線31をハーメチック端子28を介して、外部
のリード線29に接続されている。
【0029】サーミスタ測温部14は、支持台15に取
り付けられていて、金属キャップ27の部分が、外ケー
ス12の上面の平坦な部分に設けられた孔を貫通すると
ともに、支持台15の頸部16の部分が、底板13に設
けられた孔17を貫通して、上下に自由に移動できるよ
うになっており、支持台15の下部に設けられたスプリ
ング21によって、常時、上向きに押し上げられるよう
になっている。サーミスタ測温部14のリード線29
は、支持台の頸部16中に収容されて、外部に対するリ
ード線14Aに接続され、サーミスタ測温部14の上下
の移動に対して、保護される構造になっている。
【0030】リードスイッチ22は頸部16に固定され
ていて、サーミスタ測温部14の移動に伴って上下に移
動して、支持台26に固定されたマグネット23の側面
を通過するようになっている。リードスイッチ22は、
サーミスタ測温部14が最上部にあるとき、マグネット
23に最も接近してオンになり、サーミスタ測温部14
が押し下げられた状態では、マグネット23から離れる
のでオフとなる。なお、リードスイッチ22とマグネッ
ト23とは、互いに逆の位置関係に取り付けられていて
もよい。
【0031】温度フューズ18は、外ケース12の内部
に設けられた支持台24の上部の凹部25に収容されて
いて、外ケース12の内面に密着するように取り付けら
れている。温度フューズ18のリード線18Aは、底板
13に設けられた貫通孔19を介して、外部に引き出さ
れるようになっている。
【0032】図4は、本考案の炊飯器用サーミスタ温度
センサの設置状態を説明するものであって、(a)は内
鍋をセットしない状態を示し、(b)は内鍋をセットし
た状態を示している。図中、35は炊飯器を示し、36
はヒータ、37はサーミスタ温度センサ、38はサーミ
スタ測温部、39は内鍋である。
【0033】炊飯器35に内鍋をセットしない状態で
は、図4(a)に示すように、サーミスタ温度センサ3
7におけるサーミスタ測温部38は、炊飯器35の内鍋
収容部から突出した状態に保たれている。内鍋をセット
すると、図4(b)に示すように、サーミスタ測温部3
8は内鍋39の自重によって押し込まれて、その上面が
内鍋39の底面に密着した状態になることが示されてい
る。
【0034】以下、各図に基づいて本考案の炊飯器用サ
ーミスタ温度センサの動作を説明する。図1に示された
リードスイッチ22は、ノーマリーオープン型の接点を
有し、内鍋がセットされず、従って、サーミスタ測温部
14が最上部にある状態では、マグネット23によって
オンになって、並列に接続されたサーミスタ素子30を
短絡する。この状態では、サーミスタ温度センサの抵抗
値は最小であり、図示されない制御回路のマイコンは、
温度が非常に高い状態と判断して、炊飯器のヒータ36
に通電せず、従って加熱状態にならない。
【0035】内鍋がセットされて、サーミスタ測温部1
4が押し下げられた状態では、リードスイッチ22は、
マグネット23から離れるのでオフとなる。この状態で
はサーミスタ測温部14の上面が内鍋39の底面に密着
することによって、サーミスタ素子30が熱伝導によっ
て内鍋の温度を検知して抵抗が変化し、外部に接続され
た図示されないブリッジ回路によって温度に対応した電
気信号を発生する。制御回路のマイコンはこの電気信号
によって、内鍋の温度を知り、そのときの状態に応じ
て、予め定められているシーケンスに従って、加熱状態
を変化させ、または加熱を停止する等の処理を行う。
【0036】本考案の炊飯器用サーミスタ温度センサ
は、サーミスタ測温部14に温度検出素子として、ラジ
アルタイプの硝子封入サーミスタ素子30を有してい
る。この素子は、小型であって応答が非常に速い特長を
有している。さらに、小型で熱容量の小さい金属キャッ
プ27の内面に、接着剤32によって密接に結合されて
いるので、極めて応答がよい。
【0037】また、サーミスタ測温部14は、図3に示
されるように金属キャップ27の内部に設けられてい
る。金属キャップ27は、ハーメチック端子28と全周
で溶接し、乾燥空気を封入して気密封止されている。従
って、炊飯中に発生する水蒸気等に基づく高湿度や、汚
染等によって端子間の絶縁が劣化して、温度検出精度が
低下することがなく、常に安定に動作することができ
る。
【0038】一方、温度フューズ18は、内鍋をセット
した状態で、サーミスタ測温部14の金属製の外ケース
12を介して内鍋の表面に近い温度に保たれるようにな
っている。従って、何らかの原因で内鍋の温度が異常上
昇したとき、速やかに所定の温度で溶断することによっ
て、炊飯器の電源を切断して加熱を停止し、安全を確保
する作用を行う。
【0039】本実施例においては、温度フューズ18
は、サーミスタ温度センサと一体化して組み込まれてい
るので、内鍋の温度を正確に検出して異常時、溶断する
ことができ、従って安全性を向上することができるとと
もに、他の場所に別個に組み込む必要がないので、組み
立てスペースを縮小するとともに、組み立て工数を削減
することができる。
【0040】図5は、本考案の他の実施例の炊飯器用サ
ーミスタ温度センサを示したものであって、その内部構
造を側断面図によって示している。図1におけると同じ
ものを同じ番号で示しているが、温度フューズ18を欠
いており、従って、温度フューズ18を支持するための
支持台等も設けられていない。
【0041】図5に示された実施例は、炊飯器等の調理
器において、温度フューズを必要としない場合に使用し
て好適なものであり、図1に示された実施例の場合と比
較して、小型化され、安価に製作できる利点がある。
【0042】図6は、本考案の炊飯器用サーミスタ温度
センサの応答特性の例を示したものてあって、Aは本考
案のサーミスタ温度センサの特性例を示し、Bは従来の
サーミスタ温度センサの特性例を示している。
【0043】従来のサーミスタ温度センサの場合、その
時定数は約30秒であって、非常に長かったが、本考案
のサーミスタ温度センサによれば、時定数が約4.2秒
であって、その改善が極めて顕著であることが明らかで
ある。
【0044】上記の各実施例においては、本考案のサー
ミスタ温度センサをヒータ式の電気炊飯器に適用した場
合について説明したが、本考案の適用はこの場合に限定
されるものでなく、例えば電磁加熱式の電気炊飯器にも
適用できるものであることはいうまでもない。また本考
案のサーミスタ温度センサは、電気炊飯器に限らず例え
ばガス炊飯器等の電気式以外の炊飯器に対しても、適用
可能である。さらに本考案のサーミスタ温度センサは、
炊飯器に限らず、分離可能な内鍋を有する、その他の種
類の調理器具に対しても応用することができる。
【0045】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、炊
飯器等の調理器に使用するサーミスタ温度センサにおい
て、温度検知用のサーミスタ測温部に、ハーメチックシ
ールされたガラス封入サーミスタ素子を使用し、小型の
金属製外ケースの内面に直接取り付けているので、調理
器の内鍋の温度変化に対する応答が極めて速く、従っ
て、調理器の温度制御の精度と安定度を向上させること
が可能であるとともに、完全密閉構造のため、調理器に
おける高湿度や汚染等による絶縁劣化がなく、常に安定
した動作を行うことができる。
【0046】また本考案のサーミスタ温度センサには、
温度フューズを一体化して組み込むことができるので、
温度フューズを別個に取り付ける場合と比較して、取り
付け用のスペースが不要になるとともに、調理器自体の
組み立て工数を削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の炊飯器用サーミスタ温度セ
ンサを示す図である。
【図2】本考案の炊飯器用サーミスタ温度センサの外観
構成例を示す図であって、(a)は上面図、(b)は側
面図、(c)は底面図である。
【図3】本考案の一実施例のサーミスタ測温部を示す図
であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】本考案の炊飯器用サーミスタ温度センサの設置
状態を説明する図であって、(a)は内鍋をセットしな
い状態を示し、(b)は内鍋をセットした状態を示して
いる。
【図5】本考案の他の実施例の炊飯器用サーミスタ温度
センサを示す図である。
【図6】本考案の炊飯器用サーミスタ温度センサの応答
特性の例を示す図である。
【図7】従来の炊飯器用サーミスタ温度センサを示す図
である。
【符号の説明】
12 外ケース 14 サーミスタ測温部 18 温度フューズ 21 スプリング 22 リードスイッチ 23 マグネット 27 金属キャップ 30 サーミスタ素子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋がその上にセットされたことを検出
    し、かつ該内鍋の温度を計測する調理器用サーミスタ温
    度センサにおいて、 金属キャップ(27)の上面内側にガラス封入サーミス
    タ素子(30)を接着剤(32)によって密接して取り
    付けてなるハーメチック構造のサーミスタ測温部(1
    4)と、 該サーミスタ測温部(14)がその上面に設けられた孔
    を貫通し、該サーミスタ測温部(14)を支持する支持
    台(15)の頸部(16)がその底板(13)に設けら
    れた孔(17)を貫通し、かつ、これらを一定範囲上下
    方向に移動可能に支持するとともに、スプリング(2
    1)によって該支持台(15)を常時上方に押し出すよ
    うに保持する外ケース(12)と、 前記支持台(15)の頸部(16)に固定され該頸部
    (16)において前記サーミスタ測温部(14)のリー
    ド線(29)および外部リード線(14A)と接続され
    たリードスイッチ(22)と、前記外ケース(12)に
    固定されたマグネット(23)とを有し、 内鍋がセットされたとき、該リードスイッチ(22)が
    該状態を検出する動作を行うとともに、前記サーミスタ
    測温部(14)が内鍋底部に接触して該内鍋の温度を計
    測することを特徴とする調理器用サーミスタ温度セン
    サ。
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