JP3106233B2 - ピアス - Google Patents
ピアスInfo
- Publication number
- JP3106233B2 JP3106233B2 JP05353202A JP35320293A JP3106233B2 JP 3106233 B2 JP3106233 B2 JP 3106233B2 JP 05353202 A JP05353202 A JP 05353202A JP 35320293 A JP35320293 A JP 35320293A JP 3106233 B2 JP3106233 B2 JP 3106233B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- decoration
- piercing
- shaft body
- axis
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耳たぶに穴をあけて取
付ける耳装飾用のピアスに関するもので、特に、ピアス
の軸体を中空にし、飾り台と軸体とを一体に形成したも
のである。
付ける耳装飾用のピアスに関するもので、特に、ピアス
の軸体を中空にし、飾り台と軸体とを一体に形成したも
のである。
【0002】
【従来の技術】ピアスは耳たぶに穴をあけて取付ける装
飾品であるため、全体としては軽量で、かつ、軸体が極
細径(直径が0.7〜0.8mm) であるものが望まし
い。また、ピアスは身体に直接取付けるものでもあるの
で材質も身体に無害なものがよく、さらに装飾品のた
め、たとえば、純金製のものが多用されており、高価で
ある。
飾品であるため、全体としては軽量で、かつ、軸体が極
細径(直径が0.7〜0.8mm) であるものが望まし
い。また、ピアスは身体に直接取付けるものでもあるの
で材質も身体に無害なものがよく、さらに装飾品のた
め、たとえば、純金製のものが多用されており、高価で
ある。
【0003】このような従来のピアスを図3によって簡
単に説明する。従来のピアス1は、極細径で、かつ、円
柱状の丸棒を適宜長さに切断して軸体2を形成し(図4
参照)、この軸体2の一端部に宝石等の装飾物3を取付
ける飾り台4(図5参照)をロウ付けすることによって
製作されていた(図3のAはロウ付けの位置)。また、
軸体2の先端は耳に差し込む時に耳を痛めないようにす
るために、丸く加工されている。
単に説明する。従来のピアス1は、極細径で、かつ、円
柱状の丸棒を適宜長さに切断して軸体2を形成し(図4
参照)、この軸体2の一端部に宝石等の装飾物3を取付
ける飾り台4(図5参照)をロウ付けすることによって
製作されていた(図3のAはロウ付けの位置)。また、
軸体2の先端は耳に差し込む時に耳を痛めないようにす
るために、丸く加工されている。
【0004】飾り台4はその軸線が軸体2の軸線と一致
するようにして1個1個が手作業によりロウ付けされて
いた。このように飾り台4の軸線と軸体2の軸線とを一
致させないと、図6に示すように、飾り台2がずれて見
栄えや、ピアスとしての製品の完成度が悪くなる。な
お、軸体2の他端部近傍には抜止用のキャチャー(図示
なし)が掛合する凹部5が形成されている。
するようにして1個1個が手作業によりロウ付けされて
いた。このように飾り台4の軸線と軸体2の軸線とを一
致させないと、図6に示すように、飾り台2がずれて見
栄えや、ピアスとしての製品の完成度が悪くなる。な
お、軸体2の他端部近傍には抜止用のキャチャー(図示
なし)が掛合する凹部5が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
においては、飾り台を軸体の端部にその軸線を一致させ
てロウ付けしていたが、軸体も飾り台も小さいものなの
で、小さいもの同士を、しかも軸線を一致させて取付け
ることはそれだけ作業が複雑で、緻密性を要求されるも
のとなり、作業能率が低下する問題があった。また、こ
のように小さいものなので熱容量も小さく、ロウ付けの
熱によって変形したり変色したりする問題があった。こ
れを回避するには、職人芸的な技術が必要となり、作業
性の点で問題がある。
においては、飾り台を軸体の端部にその軸線を一致させ
てロウ付けしていたが、軸体も飾り台も小さいものなの
で、小さいもの同士を、しかも軸線を一致させて取付け
ることはそれだけ作業が複雑で、緻密性を要求されるも
のとなり、作業能率が低下する問題があった。また、こ
のように小さいものなので熱容量も小さく、ロウ付けの
熱によって変形したり変色したりする問題があった。こ
れを回避するには、職人芸的な技術が必要となり、作業
性の点で問題がある。
【0006】また、材質が純金の場合、軸体に円柱状の
ものが使用されるとそれだけ材料が多く必要になってコ
スト高となる問題があった。
ものが使用されるとそれだけ材料が多く必要になってコ
スト高となる問題があった。
【0007】そこで、純金製のピアスの場合において
は、軸体を適宜長さに切断したパイプで形成することも
考えられるが、パイプを使用すると切断した部分の孔を
塞ぐことが難しく、かつ、先端を丸く仕上げることも難
しかった。
は、軸体を適宜長さに切断したパイプで形成することも
考えられるが、パイプを使用すると切断した部分の孔を
塞ぐことが難しく、かつ、先端を丸く仕上げることも難
しかった。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたもので、ピアス本体の軸体と飾り台とを板部
材の絞り加工によって一体物に形成し、従来、発生して
いた作業の緻密さを解除すると共に、作業能率をよく
し、コストを低減させると共に、容易に形成することが
できるピアスを提供することを目的とする。
になされたもので、ピアス本体の軸体と飾り台とを板部
材の絞り加工によって一体物に形成し、従来、発生して
いた作業の緻密さを解除すると共に、作業能率をよく
し、コストを低減させると共に、容易に形成することが
できるピアスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、金属製の板部材をダイスによ
り複数回絞ることにより先端部に閉塞部を有し、軸方向
に中空部を有する極細径の軸体を形成すると共に、前記
金属製の板部材を絞ることによって、前記軸体の後端部
に軸体と一体に漏斗状の飾り台を設け、該飾り台に装飾
物を取り付けたことを特徴とするものである。
決するための手段として、金属製の板部材をダイスによ
り複数回絞ることにより先端部に閉塞部を有し、軸方向
に中空部を有する極細径の軸体を形成すると共に、前記
金属製の板部材を絞ることによって、前記軸体の後端部
に軸体と一体に漏斗状の飾り台を設け、該飾り台に装飾
物を取り付けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明は、ピアス本体の軸体と飾り台とを金属
製の板部材を絞ることによって一体物に形成させ、極細
径の軸体と飾り台とのロウ付け作業をなくし、かつ、軸
体と飾り台の軸線を常時、一致させる。そして、飾り台
に装飾物を取り付けた時の見栄えを良くして製品の完成
度をよくする。また、軸体には軸方向の中空部が形成さ
れるのでピアス本体が軽量になる。
製の板部材を絞ることによって一体物に形成させ、極細
径の軸体と飾り台とのロウ付け作業をなくし、かつ、軸
体と飾り台の軸線を常時、一致させる。そして、飾り台
に装飾物を取り付けた時の見栄えを良くして製品の完成
度をよくする。また、軸体には軸方向の中空部が形成さ
れるのでピアス本体が軽量になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1にもとづき説
明する。なお、図3と同一の部材には同一の符号を付し
て説明する。図1は本実施例のピアス6を示したもので
ある。ピアス6は軸体7に飾り台8を一体に取付けたピ
アス本体9にダイヤ等の装飾物3を取付けたものであ
る。
明する。なお、図3と同一の部材には同一の符号を付し
て説明する。図1は本実施例のピアス6を示したもので
ある。ピアス6は軸体7に飾り台8を一体に取付けたピ
アス本体9にダイヤ等の装飾物3を取付けたものであ
る。
【0012】このピアス本体9の軸体7は、金属製の板
部材をダイス(図示なし)によって複数回、絞ることに
よって形成されている。
部材をダイス(図示なし)によって複数回、絞ることに
よって形成されている。
【0013】したがって、軸体7は極細径に形成され、
その先端部には閉塞部10が形成されている。また、軸体
7の内部にはダイスの雄型によって、軸線に沿う中空部
11が形成され、軸体7の後端部には宝石等の装飾物3を
取り付ける飾り台8が一体に形成されている。飾り台8
は、板部材を絞り加工して軸体7を形成する際、板部材
を保持していた漏斗状の部分である。したがって、軸体
7と飾り台8とは連続した一体物になっている。
その先端部には閉塞部10が形成されている。また、軸体
7の内部にはダイスの雄型によって、軸線に沿う中空部
11が形成され、軸体7の後端部には宝石等の装飾物3を
取り付ける飾り台8が一体に形成されている。飾り台8
は、板部材を絞り加工して軸体7を形成する際、板部材
を保持していた漏斗状の部分である。したがって、軸体
7と飾り台8とは連続した一体物になっている。
【0014】飾り台8は製作途中においては、図2に示
すような、単なる漏斗状に開いたものであるが、宝石等
が取付けられるように後加工(削り加工等を)すること
により図1に示すような装飾物3を把持する爪部8aが形
成される。
すような、単なる漏斗状に開いたものであるが、宝石等
が取付けられるように後加工(削り加工等を)すること
により図1に示すような装飾物3を把持する爪部8aが形
成される。
【0015】この軸体7の後端部の穴は飾り台8を取付
けることによって、または別部材を取付けることによっ
て塞ぐことができる。また、軸体7の先端部には抜止め
防止用のキャチャーが取付けられる凹部5が形成されて
いる。
けることによって、または別部材を取付けることによっ
て塞ぐことができる。また、軸体7の先端部には抜止め
防止用のキャチャーが取付けられる凹部5が形成されて
いる。
【0016】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例は、金属製の板部材をダイスによって絞り、先端部に
閉塞部10を設けると共に、先端部外面に丸みを形成させ
た軸体7を形成する。このように軸体7を絞り加工すれ
ば、特別に丸み加工を行うことなく、丸みが形成され
る。
例は、金属製の板部材をダイスによって絞り、先端部に
閉塞部10を設けると共に、先端部外面に丸みを形成させ
た軸体7を形成する。このように軸体7を絞り加工すれ
ば、特別に丸み加工を行うことなく、丸みが形成され
る。
【0017】また、板部材を絞り加工したので、軸体7
と飾り台8とが一体物に形成され、軸体7に飾り台8を
固定するロウ付け作業が不要になると共に、軸体7と飾
り台8の各々の軸線が確実に一致したピアス6を形成す
ることが可能になる。
と飾り台8とが一体物に形成され、軸体7に飾り台8を
固定するロウ付け作業が不要になると共に、軸体7と飾
り台8の各々の軸線が確実に一致したピアス6を形成す
ることが可能になる。
【0018】また、ダイスにより絞り加工することによ
り極細径で中空の軸体7を形成したので、軽量で、かつ
高価な材料を節減することが可能になる。
り極細径で中空の軸体7を形成したので、軽量で、かつ
高価な材料を節減することが可能になる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、金属製
の板部材をダイスにより複数回絞ることによって、ピア
ス本体の軸体と飾り台とを一体物に形成したので、軸体
と飾り台とのロウ付け作業を回避することができる。ま
た、軸体と飾り台との軸線を常時、確実に一致させるこ
とができる。これによって、作業能率の低下や緻密性の
要求を回避することができる。また、軸体と飾り台との
軸線が確実に一致しているので、飾り台に装飾物を取り
付けたときには見栄えが良くなり全製品の完成度を良く
することができる。また、軸体に中空部が形成されてい
るので、ピアス本体を軽量にすることができ、かつ、高
価な材料の節減を図ることができる。
の板部材をダイスにより複数回絞ることによって、ピア
ス本体の軸体と飾り台とを一体物に形成したので、軸体
と飾り台とのロウ付け作業を回避することができる。ま
た、軸体と飾り台との軸線を常時、確実に一致させるこ
とができる。これによって、作業能率の低下や緻密性の
要求を回避することができる。また、軸体と飾り台との
軸線が確実に一致しているので、飾り台に装飾物を取り
付けたときには見栄えが良くなり全製品の完成度を良く
することができる。また、軸体に中空部が形成されてい
るので、ピアス本体を軽量にすることができ、かつ、高
価な材料の節減を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】ピアス本体の正面図である。
【図3】従来のピアスの正面図である。
【図4】図3のものの軸体だけを示す正面図である。
【図5】従来の飾り台の正面図である。
【図6】従来の飾り台がずれて取付けられたピアスの正
面図である。
面図である。
3 装飾物 6 ピアス 7 軸体 8 飾り台 10 閉塞部 11 中空部
Claims (1)
- 【請求項1】 金属製の板部材をダイスにより複数回絞
ることにより先端部に閉塞部を有し、軸方向に中空部を
有する極細径の軸体を形成すると共に、前記金属製の板
部材を絞ることによって、前記軸体の後端部に軸体と一
体に漏斗状の飾り台を設け、該飾り台に装飾物を取り付
けたことを特徴とするピアス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05353202A JP3106233B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | ピアス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05353202A JP3106233B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | ピアス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0880205A JPH0880205A (ja) | 1996-03-26 |
JP3106233B2 true JP3106233B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=18429255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05353202A Expired - Fee Related JP3106233B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | ピアス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3106233B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3820249A1 (de) * | 1988-06-14 | 1989-12-21 | Swarovski & Co | Fassung fuer schmucksteine |
JPH0511762Y2 (ja) * | 1990-03-13 | 1993-03-24 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP05353202A patent/JP3106233B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0880205A (ja) | 1996-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |