JPH077776Y2 - ピアス装着用指輪およびピアス付き指輪 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は指輪にピアスを付ける様
にしたピアス装着用指輪およびそのピアス装着用指輪に
ピアスを脱着自在に装着してなるピアス付き指輪に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、指輪は装飾品として用いられ、各
種のものが知られている。一般的な指輪は、金，銀，プ
ラチナなどの貴金属で指にはめる環状の指輪本体を形成
し、該指輪本体に台座を設けて、ダイアモンド，ルビ
ー，サファイヤーなどの宝石や真珠，水晶，着色ガラス
等をはめこんだものである。

【０００３】一方、ピアスは耳飾りとして用いられ、棒
状または環状のピアスが知られている。棒状ピアスは金
や銀の細い棒状体の先端に台座を設け、ダイアモンド，
ルビー，サファイヤーなどの宝石や真珠，水晶，着色ガ
ラス等をはめ込み、他端に凹みを設け、ピアスを耳に通
した後、他端に設けた凹みに止め具を嵌合して固定して
用いるものである。

【０００４】また、環状ピアスは金や銀のリングに宝石
や真珠，水晶，着色ガラス等を設け、リングの一部分に
中空部分と嵌挿棒とからなる接合部が形成されており、
接合部を開放してピアスを耳に通した後、中空部分に嵌
挿棒を嵌合して接合部を固定して用いるものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ピアス
は両方の耳に付けるために２個で一組の対になっている
のために、片方を紛失した場合、他方だけでは使用する
ことができなくなる欠点がある。また、ピアスは耳に付
けるために、強固に固定することはできないために、耳
に付けているピアスの止め具がはずれて紛失する機会が
多いことも紛失の原因の一つとなっている。

【０００６】本考案は、上記の様な従来の代表的な装飾
品である指輪とピアスを結合することを可能にした新規
な装飾品に係るものであり、指輪にピアスを付ける様に
したピアス装着用指輪およびそのピアス装着用指輪にピ
アスを脱着自在に装着してなるピアス付き指輪を提供す
ることを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】即ち、本考案は、指輪に
棒状ピアスを挿着する挿入孔を設けてなることを特徴と
するピアス装着用指輪、および前記ピアス装着用指輪に
設けた挿入孔に棒状ピアスを挿着してなることを特徴と
するピアス付き指輪である。

【０００８】また、本考案は、指輪に環状ピアスを嵌挿
する嵌合環を設けてなることを特徴とするピアス装着用
指輪、および前記ピアス装着用指輪に設けた嵌合環に環
状ピアスを嵌挿してなることを特徴とするピアス付き指
輪である。

【０００９】

【実施例】以下、実施例を示し、図面に基づき本考案を
具体的に説明する。

【００１０】実施例１ 図１は本考案のピアス装着用指輪の一例を示す斜視図で
ある。同図に示す様に、本考案のピアス装着用指輪１
は、指輪２に棒状ピアス３を挿着する２つの挿入孔４を
設けてなるものである。

【００１１】図２は、指輪２に棒状ピアス３を挿着する
挿入孔４の部分を示す部分断面図である。同図２に示す
様に、挿入孔４は挿入口５と挿入管６とからなり、挿入
口５は指輪２の本体に設けられたものであり、棒状ピア
ス３の挿入方向に傾斜しており、ロート状の形状からな
り、該挿入口５の端部に挿入管６をロウ付けなどの方法
で固着してなるものである。

【００１２】図３は、ピアス装着用指輪１の挿入孔４に
棒状ピアス３を挿着した状態を示す部分断面図である。
棒状ピアス３を挿入孔４に挿着する方法は、棒状ピアス
３の棒状体７を挿入口５から差込めばよく、挿入された
棒状ピアス３の台座８は挿入口５の傾斜している部分と
密着し、棒状ピアス３の棒状体７は挿入管６に密着して
固定される。

【００１３】挿入管６は、図４に示す様に、長手方向に
間隙９を有する中空管からなり、平板を曲げて管状に成
形したもの、または管体の長手方向に切削して間隙を形
成したものでもよい。挿入管６の径は、棒状ピアス３の
棒状体７の挿入に支障がなく抜け落ちない大きさのもの
が好ましく、棒状ピアス３の棒状体７とほぼ同じかまた
は僅かに小さくし、長さは棒状体７よりも短く形成する
のが好ましい。棒状ピアス３を挿入孔４に挿入すると、
棒状体７は挿入管６に挿入されるが、挿入管６の長手方
向に間隙９を設けているために、挿入管６は膨縮性を有
し、棒状体７を挿入する時には膨らみ、挿入した後は収
縮して棒状体７と密着して固定することができる。挿入
管６の材質は、膨縮性を有するものが好ましく、特に展
性に優れている１８金が好ましい。

【００１４】長期間使用している間に、挿入管の間隙が
開き、挿着した棒状ピアスの固定が緩くなった場合に
は、挿入管をペンチなどで収縮して間隙を狭くすればよ
い。また、指輪に棒状ピアスの径とほぼ同じ径の挿入孔
のみを設けたものや、挿入管に間隙を設けない筒状のも
のを用いた場合には、挿入した棒状ピアスが抜け易い。

【００１５】また、ピアス装着用指輪１に挿着する棒状
ピアス３は脱着自在に挿入孔４に挿着され、挿入孔４か
ら棒状ピアス３をはずすには、棒状ピアス３の台座８の
部分を持って挿入孔４から引き抜けばよい。上記のよう
にして、ピアス装着用指輪１の挿入孔４に棒状ピアス３
を挿着することによりピアス付き指輪を得ることができ
る。

【００１６】本考案においては、ピアス装着用指輪およ
び棒状ピアスの材質は、金，銀およびそれらの合金など
を用いることができるが、特に１８金が好ましい。

【００１７】また、ピアス装着用指輪の挿入孔４は、１
つまたは２つ以上設けることができ、また挿入孔４の大
きさは棒状ピアスの大きさに合わせて任意のものを用い
ることができる。ピアス装着用指輪には、棒状ピアスを
挿着するための挿入孔４以外に、指輪本体に台座を設け
て、ダイアモンド，ルビー，サファイヤーなどの宝石や
真珠，水晶，着色ガラス等をはめこんだものを用いても
よい。

【００１８】棒状ピアスは、特に制限はなく、一般に用
いられているものを使用することができ、例えば棒状体
の先端の台座に、ダイアモンド，ルビー，サファイヤー
などの宝石や真珠，水晶，着色ガラス等をはめ込んだも
のが挙げられる。

【００１９】実施例２ 図５は本考案のピアス装着用指輪の他の例を示す斜視図
である。同図に示す様に、本考案のピアス装着用指輪１
１は、指輪１２に環状ピアス１３を嵌挿する２つの嵌合
環１４を設けてなるものである。

【００２０】図６は、指輪１２に環状ピアス１３を嵌挿
する嵌合環１４の部分を示す部分説明図である。同図６
に示す様に、嵌合環１４は指輪１２の表面に突設された
短い管体またはリングからなるものが好ましいが、これ
らに限定されるものではない。

【００２１】図７は、ピアス装着用指輪１１の嵌合環１
４に環状ピアス１３を嵌挿した状態を示す部分説明図で
ある。環状ピアス１３のリングの一部分は開放されてい
て、その両端部に中空部分１５と嵌挿棒１６とが設けら
れており、中空部分１５に嵌挿棒１６を嵌合して接合で
きる様に構成されている。環状ピアス１３を嵌合環１４
に嵌挿する方法は、中空部分１５または嵌挿棒１６を嵌
合環１４に嵌挿した後、中空部分１５に嵌挿棒１６を嵌
合して固定し接合する。

【００２２】また、環状ピアスは脱着自在に嵌合環１４
に嵌挿され、ピアス装着用指輪１１の嵌合環１４から環
状ピアス１３をはずすには、中空部分１５から嵌挿棒１
６を引き抜いて、嵌合環１４からはずせばよい。上記の
ようにして、ピアス装着用指輪１１の嵌合環１４に環状
ピアス１３を嵌挿することによりピアス付き指輪を得る
ことができる。

【００２３】本実施例においては、ピアス装着用指輪お
よび環状ピアスは、金，銀およびそれらの合金などを用
いることができるが、特に１８金が好ましい。

【００２４】また、ピアス装着用指輪の嵌合環１４は、
１つまたは２つ以上設けることができ、また嵌合環１４
の大きさは環状ピアスの大きさに合わせて任意のものを
用いることができる。ピアス装着用指輪には、環状ピア
スを嵌挿するための嵌合環１４以外に、指輪本体に台座
を設けて、ダイアモンド，ルビー，サファイヤーなどの
宝石１７や真珠，水晶，着色ガラス等をはめこんだもの
を用いてもよい。

【００２５】環状ピアスは、特に制限はなく、一般に用
いられているものを使用することができ、例えば環状ピ
アスのリングにダイアモンド，ルビー，サファイヤーな
どの宝石や真珠，水晶，着色ガラス等をはめ込んだもの
が挙げられる。

【００２６】

【考案の効果】以上説明した様に、本考案の指輪にピア
スを付ける様にしたピアス装着用指輪およびそのピアス
装着用指輪にピアスを脱着自在に装着したピアス付き指
輪は、指輪とピアスを結合することを可能にした全く新
規な装飾品である。

【００２７】本考案のピアス装着用指輪にはピアスを容
易に装着することができ、装着されたピアスは固定され
ているために脱落することはなく、脱着自在であるため
にいつでも差し替えることができる。

【００２８】また、ピアス装着用指輪１個で何種類もの
ピアスを、好みに応じて、またはファッションに合わせ
て、外出先に合わせて適宜選択して装着し楽しむことが
できる。さらに、２個で一組の対になっているピアスの
片方を紛失した場合にも、他方のピアスをピアス装着用
指輪に装着してピアス付き指輪として用いることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のピアス装着用指輪の一例を示す斜視図
である。

【図２】指輪に棒状ピアスを挿着する挿入孔の部分を示
す部分断面図である。

【図３】ピアス装着用指輪の挿入孔に棒状ピアスを挿着
した状態を示す部分断面図である。

【図４】挿入管の一例を示す説明図である。

【図５】本考案のピアス装着用指輪の他の例を示す斜視
図である。

【図６】指輪に環状ピアスを嵌挿する嵌合環の部分を示
す部分説明図である。

【図７】ピアス装着用指輪の嵌合環に環状ピアスを嵌挿
した状態を示す部分説明図である。

【符号の説明】

１，１１ ピアス装着用指輪 ２，１２ 指輪 ３ 棒状ピアス ４ 挿入孔 ５ 挿入口 ６ 挿入管 ７ 棒状体 ８ 台座 ９，１７ 宝石 １３ 環状ピアス １４ 嵌合環 １５ 中空部分 １６ 嵌挿棒

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 指輪に棒状ピアスを挿着する挿入孔を設
   けてなることを特徴とするピアス装着用指輪。
2. 【請求項２】 請求項１記載のピアス装着用指輪に設け
   た挿入孔に棒状ピアスを挿着してなることを特徴とする
   ピアス付き指輪。
3. 【請求項３】 指輪に環状ピアスを嵌挿する嵌合環を設
   けてなることを特徴とするピアス装着用指輪。
4. 【請求項４】 請求項３記載のピアス装着用指輪に設け
   た嵌合環に環状ピアスを嵌挿してなることを特徴とする
   ピアス付き指輪。